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<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)


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今年のGWは北陸を駆け巡り、一般的には殆ど知られぬマイナー名所・観光地を訪ねてきました。旅の終盤で、お袋から「親父が危ない状態になった。」と連絡を受け、急遽柏崎に向かうハプニングも発生し尻切トンボでしたが、それでも2泊3日で玄人受けする多くの名所を見ることができました。
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★登山断念「笈ケ岳」⇒北陸周遊旅に切り替え


笈ケ岳」(オイヅルガタ)、この名峰を知る人は山に相当詳しい方です。日本200名山の1つですが、この山には何と登山道がありません。(深い山奥・豪雪で、山道が切り開かれなかったのでしょう)
夏は道がなくヤブ木に覆われますが、雪が残る時は踏み跡に沿って登山可能になる山なのです。
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実は今回マツさんと2人で、この難関峰へ残雪期にテントを担いで登頂する計画を立てており、麓の一里野温泉に宿泊予約をしていました。しかし出発直前になって登山中止をせざるを得ないことが判明!今年の超暖冬が原因で、雪道が融けてしまって登山することができなくなったのです。
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2人はちょっと落胆しましたが気持ちをすぐに切り替え、北陸奥地温泉を折角GWに予約しているんだから、滅多に行けない北陸路を徹底的に回ろうと計画変更!それもメインの観光地(金沢・東尋坊・永平寺等)は一切除外し、マイナーで渋目の穴場SPOTをレンタカーで回ることにしました。
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【コース日程】(1日目):「白山比咩神社」⇒「加賀一向一揆・鳥越城」⇒「綿ヶ滝」⇒「一里野温泉」泊
(2日目):「手取渓谷」⇒「手取ダム」⇒「越前大仏」⇒「平泉寺」⇒「福井恐竜博物館」⇒「大野城」⇒「芦原」泊  (3日目):「吉崎御坊」⇒「深田久弥記念館」⇒「安宅ノ関」⇒金沢で解散、柏崎へ




★(1日目): 「ほくほく線」車窓から見た名峰

                ......クリックすると拡大地図が見られます。......
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ほくほく線」とは97年に開通したJR新線です。上越新幹線と接続し、北陸の各都市を結ぶ特急「はくたか」が運行されています。(越後湯沢駅が始発で乗り換え) これによって首都圏から北陸方面へのアクセスは非常によくなりました。しかし逆に故郷の柏崎はバイパスされ交通不便に・・(泣)

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 ....(左)今年何度も見た魚沼「越後三山」  (右)我が故郷「米山」の裏側(頚城地区)を通過....<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_1556521.jpg

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東京駅を出発し、越後・魚沼~頚城エリア経由で日本海に出ていくのですが、この車窓から見た数々の名峰は実に感激しました!「越後三山」~故郷「米山」裏側~「妙高山」「火打・焼岳」~「雨飾山」~「毛勝山」「立山」「剣岳」・・。日本の名峰が次々に現われ興奮の余りシャッターをバシャバシャ!
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  ....田植えも終わり、鏡の如く水が張られた車窓の水田風景、防風林の向こうは日本海が・・.....
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こうして見ると越後には色々な所に名峰が散りばめられているなあ・・。田植作業が丁度終わった時期なので、鏡の如く水面が広がる田んぼに美しい景色が映りこんで見飽きることがありません。


...越後・名峰群、左から「妙高」「火打・焼岳」、右は「雨飾山」(食山人氏、今夏・百名山達成予定)...<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16183233.jpg

直江津(直江家・開墾湊の意味)を過ぎると、日本海が出現!糸魚川・親不知・黒部川・・、全ては日本列島の激しい造山運動が創った峻険な北アルプス地形が海にまで迫っている場所なのです。


   .....(左)日本海に流れ出る黒部川、国道8号線橋脚はカラフル (右)「親不知」断崖絶壁海岸......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16222116.jpg







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               .....魚津・滑川辺り(富山県)から、「毛勝山」と「立山連峰」を望む......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16265763.gif
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富山通過では「立山」&「剱岳」(映画「点の記」が公開)を仰ぎ見て、13時半に金沢駅に到着~!
駅前のレンタカーを借り早速に出発!まずは「白山市」(05年市町村合併で誕生)に向かいます。
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★「白山神社」の総本社(北陸最大の守護大社)を訪ねる


「白山神社」は全国に3千社近くありますが、その総本山は「白山比咩(しらやまひめ)神社」です。
石川県白山市に鎮座する本守護大社は「加賀一宮」と呼ばれ、北陸最大の尊敬を集めています。
加賀名峰「白山」(2702m)は、富士山・立山(or御嶽)と並び「日本三大霊山」と崇められてきました。

  
          ......「白山比咩神社」本殿に拝礼。威厳ある狛犬&ホワイト神馬(写真下)が鎮座.......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16432833.jpg











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世界有数の豪雪地帯に鎮座する気高き山は、常に残雪に覆われ白く輝く「白山」として古代文献に多く登場してきたのです。崇敬厚い「白山信仰」総本社は、想像に違わず威厳に満ちていました。


            ......「白山比咩神社」山門からは、鮮やかな新緑光が・・(額縁の如く).......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16531358.jpg








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鳥居・神門をくぐると巨大杉や欅に囲まれた境内、銅板葺の風格ある大社殿が登場します。阿形・吽形像、狛犬・神馬などは深い歴史が刻まれた社の雰囲気がたっぷり。崇神天皇時に創建、イザナギ・イザナミノミコトも祀られ2200年近い歴史を誇る古社、数多くの重要文化財・宝物が収められます。


          ......日本三大霊山白山」(2702m)、水田が広がる山里の村.......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16593114.jpg<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_16595028.jpg

霊験神社を後にして、色気無くムサ苦しき男2人のレンタカーは「加賀一向一揆」所縁の地へに一路向かいます。水の張られた田んぼ広がる山里、遥か遠方には崇高な白峰が聳え立っていました。
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★「加賀一向一揆」拠点と、「手取川」の名瀑を再び訪問


百姓の持ちたる国」と呼ばれた農民自治国が戦国時代に加賀で存在しました。一向宗(浄土真宗・別名)の熱狂的な農民信者が築き、100年も続いた独立国。「親鸞」が開いた真宗は北陸で「蓮如」が布教拡大し、瞬く間に百姓達の心を捉えました。 「南無阿弥陀仏」の称号と共に・・


           ....「加賀一向一揆」の拠点・「鳥越城」、「百姓の持ちたる国」のシンボル.....
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マツさんは日本史好き(他の趣味も多彩)ですが、宗教や農村に根差す民族史(一向一揆史・カムイ伝等)は特にお気に入り。本人たっての希望で「鳥越城」は今回観光で外せぬ必須訪問先です。


       ......(左)「鳥越城」から見下ろす農村風景 、(右)一向一揆を模した漫画.......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_17231441.jpg






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織田信長にとり、コントロールが効かない宗教集団は目の上のタンコブでした。全国各地で一向宗を弾圧、「鳥越城」は最大の抵抗勢力拠点だった場所で柴田勝家軍と血みどろの戦いが繰り広げられた所。「本能寺ノ変」の悲劇は、比叡山を焼き払い、一向宗農民を殺戮しまくった信長への仏罰か?


     .....(左)「日本の滝100選」に名をなす「綿ヶ滝」  (右)滝の源頭部から滝壺を覗き見る.....<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_17324227.jpg<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_1733132.jpg

「一向一揆の里」の近くには、「手取川」(水源は白山連峰)が刻んだ素晴らしい峡谷があります。
そして知る人ぞ知る名瀑「綿ヶ滝」が豊富な水量で轟音を立てています。07年夏に北陸家族旅行をした時にこの名滝を見て衝撃・感動を受けました。2年ぶりの再会でしたがその迫力は圧倒的!

               リンク:07夏・北陸家族旅行の記事 (綿ケ滝・手取渓谷の大絶景)
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渓谷道に沿ってレンタカーが徐々に標高を上げて行くと、白山が生む豊富な雪解け水が刻んだ「手取川渓谷」は、さらに谷底深い景観を見せてきます。本日の宿泊地「一里野温泉」はもう間近・・・・(1日目宿泊)<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_1756843.jpg






★「笈ケ岳」登山道の下見、手取川渓谷&ダム


宿泊地「一里野温泉」を後にしての朝、マツサンは来るべき「笈ケ岳」挑戦に備えて、登山口がどこにあるか事前下見を怠りません。ウ~ン、さすがだ・・。車を林道終点まで詰め渓谷道を探ります。
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   .....(左)「笈ケ岳」の雄姿が遠くに見える!(右)登山道は水道パイプに沿った長い石階段......
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手取川渓谷に下る道は結構長い・・。お~、やっと見つけた!長い水管脇に奥の院神社に続くような石階段。かなり気付きにくい登山口なので、事前下見してよかったかもしれない。そして遥か遠くに憧憬の「笈ケ岳」が見えてきた!実に荘厳なシルエット・・、あの名峰登山はまた次回のお楽しみ・・


              ......「笈ケ岳」登山道に沿って「手取川渓谷」の絶景が広がる。.......
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「手取川渓谷」の奥深き真髄を肌に感じて、再びレンタカーに乗り込み次は「手取ダム」を目指していきます。ここは岩石を積み上げ造成されたロックフィルダム!豊富な雪解水の放水圧は大迫力!
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        ......「手取川ダム」はロックフィルダムとして独特な景観風情を醸し出している。......
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         ......「手取ダム」は静謐な雰囲気、何これ~?前衛的な石のオブジェが沢山.......
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水に溢れた白山の大自然をあとにして、レンタカーは福井県方面にハンドルを切って行きます。
九頭竜川を横切って行けば越前平野のおおらかな水田風景が目前に広がってきました。
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九頭竜周辺の大野・勝山は、生まれて初めて足を踏み入れる場所ですが結構見所があるのだ!
でも今回は「永平寺」「東尋坊」等の有名観光地は一切訪ねる気はありません。マイナーのみを!




★経営悪化で公売に出された巨大な大仏・五重塔

日本で有名な大仏といえば云わずと知れた「奈良」と「鎌倉」の大仏ですが、「三大大仏」があるとすれば3つ目はどこなのだろう?調べてみると高岡、兵庫、岐阜に三大を主張する仏があるようですが、あまりよく知らないなあ・・。そういえば牛久大仏という超巨大なコンクリート仏も茨城にあります。
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そういえば「越前大仏」っていうのも聞いたことがある。好奇心旺盛な2人はそこを訪ねて見ることにしました。まあ、どうせ高崎観音や牛久大仏のようなコンクリート製の観光大仏だろうと思ってね・・。

   ......「越前大仏」で有名な清大寺、壮大な大仏殿(マツさんの姿が豆つぶのようだ).......
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広い駐車場に降り立つと朝早いからかもしれぬが、ガラ~ンとしている。寺の正式名は何だろう・・?「大師山清大寺」、全く聞いた事ないなあ。参道を上がると壷・お守りの土産屋が・・。誰もいない。
何かやはり俗物的な寺っぽいな・・と進んで行くと、ドデカイ大門・大仏殿が目前に飛び込んできた!


  .......広大な境内には参拝者が殆どいない、正に伽藍(ガラ~ン)としている。(oyaji gyagu)....
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         .......これが有名な「越前大仏」か~!とてつもなくデカイ!........
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大仏殿の中に入ってみれば、こりゃ~スゲエ~!奈良の大仏より大きく、その建造内容もかなり本格的である・・!大仏脇には4体の巨大羅漢・観音。へえ・・こんな場所があったんだ!驚いた。


     .....(左)巨大な羅漢・観音像(マツサンが小さく見える)   (右)日本一巨大な五重塔.......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_2142778.jpg







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   ....大空間(呆)・・巨大な羅漢・観音も小さく見えるくらいにデカイ大仏!兎に角スゴイ!.....
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誰が建造したのかと調べてみると「T田氏」なる地元出身実業家が20年前に巨額な金を投じ開眼したとのこと。五重の塔も京都東寺を上回り日本一の高さだそうです。でも・・、バブル期・人工物には全く手を合わせる気が起こらない。刻まれた歴史・背景がないと深みがなく単なるハコモノだねエ・・

           .....エレベーターで五重塔最上部に上がって、大仏殿の全景を見渡す。.....
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建物の運命は曰くつきです。「T田氏」が03年死去、その後の国税調査で追徴課税され不動会社が経営難に陥り、大仏・五重塔が公売されたニュースが昨年流れていました。交通が不便な所で観光客はガラガラ・・。資産価値は50億円程あるようですが不況下で一体誰がこれを買うんだろう?


  .....(上)菜の花畑から見る寺社群は奈良に似た風情も・・ (下)水田に映る勝山城......<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)_c0119160_2125928.jpg
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そんな数奇な運命を辿った悲劇の大仏様ですが、建物自体の規模や迫力には相当驚きました。
ここが本当に深い歴史をもつ史蹟だったならば、見学客に溢れる大観光地だったことでしょう。
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勝山には曰くつきの寺もありますが、この近くにはあまり皆に知られていない、白山信仰の深い歴史が刻まれた古社「平泉寺」が存在します。この寺社も今回の目的の一つ(次回お楽しみに・・)


                                                     おわり


(その2)へ続く↓ 「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その2)
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  by rollingwest | 2009-06-13 15:09 | 旅の風景 | Comments(20)

Commented by 名古屋の風来坊 at 2009-06-14 11:11 x
全国の白山神社の総本山「白山比咩神社」に行かれたようですね。私の自宅のすぐ近くにも「白山社」がありますが、白山社・白山神社は加賀の霊峰・白山とは遥かに離れた、九州や山口にもありました。・・・白山が全く見えないところで白山信仰がされるというのもやや不思議な感じがしないでもありません。
先般、円空仏を訪ねて白山山麓の奥美濃にも行きましたが、円空も白山を信仰した修験者であり、岐阜県下の多くの白山神社に円空仏が残されているようです。
Commented by rollingwest at 2009-06-14 15:33
東京文京区や新潟にも立派な白山神社があり、何となく身近なのですが、その総本山をいつか訪れてみたいと思っていました。
さすが加賀一宮と呼ばれるだけあって威厳が漂う神社でした。
霊峰白山の信仰拠点は、この他に福井県勝山市の「平泉寺」(後編で紹介)、岐阜県の郡上市の「長滝寺」があり、この信仰3拠点は「三馬場」と称せられているとのことです。
この3県は協力して、世界遺産暫定リスト「霊峰白山と山麓の文化的景観」として文化庁に登録しており、晴れの認定日を待ち焦がれています。

Commented by shingo at 2009-06-14 22:42 x
昨日、初めてほくほく線に乗ってきました。長野経由で富山に出ようと思っていましたら、チケット購入時に、上越新幹線、越後湯沢乗換え、ほくほく線で行くのが早いとのこと。
ピンときませんでしたが、まさか、詳細がこのブログに書かれているとは・・・・・・、。確かに柏崎は取り残された感があります・・・・・。

小学生の笑顔に癒されて帰ってきました。
Commented by Soul Mate at 2009-06-14 23:00 x
お疲れさんです。牛久大仏のすぐ近くに7月からチェルシーのアウトレットがオープンするど~。RWはあんまり買い物に興味なさそうじゃけど。
Commented by rollingwest at 2009-06-15 05:53
H井殿、「ほくほく線」デビューおめでとさん!
貴殿が10日前に公演した「山椒大夫」物語のスタートした舞台地はまさにこの「ほくほく線」で通過した地名が満載です。(春日・直江津・越中宮崎・魚津・・)まさに日本列島の地層構造を東西に分ける親不知沖で、姉弟は東と西に別れさせられたんですなあ・・。
Commented by rollingwest at 2009-06-15 05:59
聖二殿、牛久大仏はアウトレットとコラボか・・(笑)
茨城に聳えるこの大仏はまだ実際に見たことはないが、今回の3大仏を遥かに越えるバカデカサらしいなあ。世界一の大きさとか・・。呆れて言葉も出ないかな・・(すごい)
大仏の中にはエレベーターもあって土産屋もあるんじゃないのか?もし、そこまで徹底していたらもうひれ伏すしかないわ・・。(笑)m(_"_)m (hirefushi)
Commented by akiotakahashi at 2009-06-15 07:09
雪の踏跡に沿って登るしかない笈ケ岳には驚きました。4-6月の雪の残る山の景色は何時見てもいいです。
20年近く前「越前大仏」に行ったときには袈裟をかけた大勢の観光客で溢れていましたが、ただ1人の写真に時の流れを感じました。
Commented by matsu at 2009-06-15 18:47 x
笈ケ岳に登れなかったのは残念至極ですが、もし、登山を強行していたなら、深い薮の前に道を見失い、中年男2人、山中の骸と化していたかも知れませんなぁ(笑)。この山は、来年の楽しみにとっておきましょう。
でも、おかげで長年の宿願であった「一向一揆の里」を訪れることができ大満足です。鳥越城趾から、里を見下ろした時、天下人織田信長に最後の最後まで抗した、当時の民衆(地侍、農民、その他非定住型非農民=山の民、川の民等)の勇姿が眼前に浮かぶようで深い感銘を受けました。「私は日本人の歴史の中で、この一向一揆と百年間の自治共和国のことは、もっと大きく取り上げるべきだと思っている。むしろ、加賀の誇りといっていいものだろう」(五木寛之「日本人のこころ」)。私も同感です。
Commented by rollingwest at 2009-06-15 23:41
アキタカ様、オープン当時の「越前大仏」に行かれたんですか?
そんなに観光客に溢れていたにに、今は閑古鳥でしたよ・・。
追徴課税されたお寺では参拝する気がおこらないかもしれませんね。
Commented by rollingwest at 2009-06-15 23:43
マツ様、旅の企画&同行ありがとうございました。
今回のコメント、さすがにリキが入っています・・(笑)
Commented by ペガサス at 2009-06-16 09:18 x
歴史も疎い私には、写真入り・分かりやすい説明付で有難や~ナムナム・・・・でした。凄い仏像があるんですね。それにしてもそれを作るパワ~が凄い。考えただけでクラクラします。
Commented by rollingwest at 2009-06-16 20:27
ペガサス様、日本各地にはまだまだ見知らぬ自然風景や歴史ある史蹟、驚くような人工造詣物が沢山ありそうです。それらを次々に発見し対面して行く楽しみがありますね~!

ところで故郷の米山さんを裏から見るのもいいものですよ。逆バージョンから見てもやはり秀麗なシルエットをしておりました。
Commented by trial05 at 2009-06-16 23:05
こんばんは~。
越前大仏まで行かれましたかっ!
平成4年頃、行きましたが・・・同じ感想でした。(笑)
この時も 閑古鳥が鳴いてましたよぉ~。^^;
刻まれた歴史・背景がないので、デカさだけが記憶に・・・。
へぇ~ やっぱり公売になったのね?!
今回の記事コース、いつか行ってみたいと思いましたー♪
Commented by まき子 at 2009-06-16 23:16 x
越後湯沢のすぐ近くなんですね~!
毎年の冬真っ只中は、湯沢辺りには、スノボしに週1か2週に1くらいで行くのですが、
それ以外に足を伸ばしたことがありません(涙)。
一度、酒蔵巡りで長岡や出雲崎には行ったことあるのですが、
まだまだこの地方には巡り甲斐のありそうな場所がいっぱいですね!
こ~んな大きな大仏さんがいるなんて、知りませんでした!!
Commented by rollingwest at 2009-06-17 05:59
トラさん、いらっしゃいませ~!
越前はトラさんの守備範囲ですから、この辺の観光SPOTは結構網羅されているんでしょうね。北陸はまだまだ見ていない場所が多くあるので、これからも探訪が楽しみです。
大仏といえば、淡路島にもあるらしいですね。何回も通過したけれど気付かなかった・・。
Commented by rollingwest at 2009-06-17 06:01
まき子様、酒めぐりならば新潟や北陸探訪、これからも酒造・美酒の宝庫ですから是非とも訪ねてみてください。
「手取川」という酒も隠れた銘酒ですよ!何せ世界一の豪雪地帯から白山の豊富な水・旨い水でお酒がつくられているんですから・・。
Commented by わかこ at 2009-06-21 15:51 x
手取ダムのオブジェは、何だろうね(=^ェ^=)。宇宙人が作ったストーンサークルかなぁ。
越前大仏・・・知らなかった(=^ェ^;=)。50億の虚(キョ)もそれは、それでSFチックじゃないの。面白そう。
Commented by rollingwest at 2009-06-21 18:30
猫わか様、北陸にはUFOがよく出現する羽咋市があります。
最初のスケジュールではこの羽咋市に鎮座する「気多大社」(能登国一の宮)も訪れる予定でした。急な柏崎帰省で実現できませんでしたが、北陸にはまだまだ多くの見所がありますので次回のお楽しみとします。UFOにも遭遇できるかな?(笑)
Commented by ハマジュリ at 2009-06-22 15:06 x
またまた凄すぎる!!!山・田・滝~そしてすんごい・・大仏!!
驚きネ。あの大きさ。
RWさんが旅する事になった(ちと大げさ!)っていうか~山好きっていうか~一番最初は何処?何となく・・思ったりしました。

毎回、オオ~と一人言いながら見させて頂いているけど、旅は越前だけどこの取材力の凄さに・・感激して、バックミューックに浪曲張りの・・「越後の生まれだってね~柏崎の生まれよ~・・飲みねえ~飲みね~」な~んて聞こえそう・・・
今日横浜に戻って来る車中で広沢とらぞう?の浪曲聴いて着たから影響バリバリ^・^;

米山さんを裏から見るって・・いいかもしれない!
Commented by rollingwest at 2009-06-23 05:56
ハマジュリ様の元気なコメントが入るとこちらもやる気が出ます!
広沢虎造ですと~!? ハマジュリ様はクラシックからミュージカル、浪曲まで聴くんですか(驚)
昔、静岡にいたときは清水次郎長の家も見に行きましたねえ・・。
吉良仁吉の義理人情ですな・・(笑)

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