イーグルス 「テイクイットイージー」 


★(140)イーグルス 「テイクイットイージー」
 (1972年) (2016.2.9公開)



c0119160_15432576.jpg1月上旬から2月初めにかけてロック界の大物スターが次々と鬼籍へ(デビッド・ボウイ、グレン・フライ、モーリス・ホワイト)・・、時の流れとはいえ実に寂しいことです。自分自身がアラ還となり、かつてロック発展期を支えた方々も皆70~80才前後となるので致し方ありませんが、これから毎年訃報が続き哀悼記事を書くことが多くなることでしょう。今回グレン・フライの死を耳にして、わが青春時代に深く愛した「イーグルス」の記事を過去にたった1回(爛熟期名曲「ラストリゾート」:【第1巻】006」)しか掲載していないことに気が付きました。「偉大なるイーグルスの名曲を全て紹介しなければ、バンド創設者のグレン・フレイに申し訳ない・・!」と思い立ち、「イーグルス」の歴史を書いていきたいと思います。今回は黎明期(1972~74)デビュー盤「イーグルス1st」と2nd「ならずもの( Desperado)」、3rd「オンザ・ボーダー」からの一部名曲を特集、これから数編に分けて掲載していきます。(最終編は数年後になるかなあ・・。) 


◎ 【黎明期】(1972~1974)

イーグルスとの出会いは1972年・中3時代、高校受験を迎えて数学が苦手なRWは難問が解けず頭の中は完全に混乱状態、その時に深夜ラジオ番組からカラッとした曲が流れてきて「気楽に行こうぜ~!」と爽やかに心を癒してくれたのです。(結局、難問は解けませんでしたが・・苦笑) この小気味いいカントリー調ナンバーこそイーグルスのデビュー曲、1/18に逝去したグレンフライが歌った「テイクイットイージー」(冒頭曲)でした。ちなみにこの曲はグレン・フライとジャクソン・ブラウンの共作であり、当時の二人は同じアパートに住んでいたという縁があったとのこと。「愛の安らぎ(Peaceful Easy Feeling)」(1972)も、グレンフライが歌う心の穏やかな曲。初期のイーグルスはカントリータッチのコーラスやハーモニーが重視されており、愛着を持って聴ける曲が多いのも特徴でした。イーグルスはウッドストック世代最後のフォーク系バンド(バーズやバッファロー・スプリングフィールド、CSN&Yからの系譜を継承)ですが、ベトナム戦争終盤(米国劣勢)を迎えていた当時のロックやフォークは、政治性や反戦歌はすでに下火となっており「もう説教臭い歌はやめて気楽にやろうぜ・・」と心の癒しを求め始めていた時代でした。イーグルスの原型はウエストコーストムーブメントの女性歌手「リンダ・ロンシュタット」のバック・バンドとして集められたというのは有名なお話ですね。ちなみに「魔女のささやき(Witchy Woman)」(1972)は、リンダのことを歌っているらしい!LAの歌姫・リンダは恋多き女性として有名ですから、当時のイーグルスメンバーも妖しい魔女に変身した彼女から次々に誘惑されたのかも・・!?(下衆の極みRW・・苦笑)。 デビュー当時のメンバーはグレン・フライ(gt)、ドン・ヘンリー(dm)、ランディー・マイズナー(bs)、バーニー・リードン(banjo)から成る4人編成で、曲ごとにリード・ボーカル担当をで変えていました。彼らのサウンドのベースはカントリー・ロックですが、泥臭さを薄めることによって広く一般大衆にも受け入れられるものとなり、「ウエストコースト風」と呼ばれるブームの中心となっていきます。 イーグルス・ファンの中では、2nd「ならず者(Desperado)」(1973)が一番好きだという人も多いのではないでしょうか。この名盤は西部劇を意識したコンセプト・アルバムで、バーニー・リードンの色が強いバンジョー楽曲とロック要素が共存しており音楽的成熟度も格段の向上を見せています。ドンヘンリーが滔々と歌い上げるアルバム冒頭曲「ドゥーリン・ドルトン」(1973)は米国開拓時代に実在した史上に残るアウト・ロー兄弟を歌ったものでハーモニカ・ソロで展開される名曲、この西部劇画像は統一されたコンセプトで作り上げた傑作を象徴しているかのようです。「テキーラ・サンライズ」(1973)も哀愁を帯びた美しいバラードで西部劇を歌いあげる初期イーグルスを象徴する彼らの代表作です。さて次は3rd盤「オンザ・ボーダー」の名曲紹介へと移りましょう。アルバム冒頭曲「過ぎた事(Already Gone)」(1974)はカリフォルジャム野外公演の映像をお届けします。カントリー調の雰囲気を残しながらも小気味よいリズムで明るい70年代のウェストコースト・ロックという感じでいい味を出しています。このアルバムからは、新メンバー・ギタリストのドン・フェルダーが加入、彼らのサウンドはさらにハードでロック的要素や美しいバラードの名曲が増えてきます。3rd盤の最高名曲はやはり「我が至上の愛(BEST OF MYLIFE)」(1974)ですね~!貫禄溢れる演奏と綺麗なコーラスが印象的なバラードは商業的な成功も治めてついにに初の全米No.1曲という栄光を勝ちえました。
次回記事はさらにロック色を強めて行った発展期【1974~1975】、「オンザ・ボーダー」収録の未紹介曲と4rth「呪われた夜」(歴史的名盤の一つ)を中心としたヒット曲の数々をお届けします。その後は「ホテルカリフォルニア」の爛熟期【1976~1978】、そして衰退期【1979~】復活期【21世紀】という記事構成で数年かけて紹介していきますので気長にお付き合い下さい。今回の黎明期【1972~1974】の最後を飾る曲は、やはりRW的には「デスペラード」しかありません。米国開拓時代のならずものに対して愛を込めて歌い上げた雄大なる名曲で今回記事を締めたいと思います。

  by rollingwest | 2002-11-01 00:19 | 洋楽(ロック・POPS)

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