<2008年6月7日>日本有数の豪雪地帯の名山「会津朝日岳」 


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新潟・群馬・栃木・福島の県境(尾瀬周辺)は世界有数の豪雪地帯で、尾瀬を取り巻くように各4県に奥深い山々が沢山存在しています。交通の便も悪くアプローチも難しい所でなかなか行く機会がない山域。今回Fツアー企画に乗って新潟・福島県境の「会津朝日岳」(1624m)を訪ねてきました。


       .....(左)県境の田子倉ダム湖 (右)日本200名山「会津朝日岳」....
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Fツアー夜行バスは関越道小出ICを降り、田子倉湖経由で早朝に只見町「いわなの里」に到着。
金曜日までは雨、本日からは晴れの予報!今回もついてるぞ~!草木は瑞々しく光っていました。


.....(左)ゼンマイ成葉(渦巻じゃなくイメージ違う)に雨露光る。 (右)クサソテツ(幼葉:コゴミ)の群生....c0119160_2154295.jpgc0119160_2155949.jpg


    (左)タニウツギ          (中)ショウジョウバカマ          (右)カタクリc0119160_2111587.jpgc0119160_21112699.jpgc0119160_21113877.jpg


山道ではまず鮮やかなタニウツギに遭遇、低木なので目線に華やかな紫色が飛び込んできます。足元には白い可憐なニリンソウ、紫系のカタクリとショウジョウバカマ等の小さな花があちこちに・・。

 (左)ヤグルマソウとニリンソウ   (中)サンカヨウの透明な花        (右)フキの花c0119160_21181069.jpgc0119160_21182323.jpgc0119160_21183641.jpg


          .....奥深い山域は、ブナ・ミズナラ・オオシラビソなどの原生林の宝庫....c0119160_21232175.jpgc0119160_21234610.jpgc0119160_2124854.jpg


ここはさすがに日本有数の豪雪地帯、ブナやミズナラなどの落葉樹の宝庫。途中にオオクロベヒノキという巨樹が2本現れ、今回はこの木が会津朝日岳の鎮守として印象深く目に焼きつきました。


             .....会津朝日を守護する2本の巨大樹(オオクロベヒノキ)....c0119160_2132995.jpgc0119160_21322910.jpg

           ....タムシバ(コブシに似ているけど)、白い大きな花びらが実に可憐.....c0119160_21363877.jpgc0119160_21365618.jpg


コブシに似たタムシバ(蝶々の様な花)も咲き誇り、6月の山はまだまだ早春。(下界は初夏だが)
今年は例年になく残雪が多いようで、熊ノ平付近からは雪渓の面積が段々と大きくなってきました。
簡易アイゼンを装着しないとヤバい感じ・・。滑らぬよう、先行者の踏み跡を頼りに登っていきます。


   .....熊ノ平付近まで上がってくると、まだ雪が沢山残っており、タムシバの木はまだ蕾状態....c0119160_21401287.jpgc0119160_21402686.jpg

   .....艶々の緑葉に可憐な花が咲いていた。「燕万年青」と書いてツバメオモトと読むらしい。...c0119160_2142427.jpgc0119160_21425410.jpg

     ....ハクサンシャクナゲと新緑越しに、会津朝日岳(壁面のような山容)が見える。...c0119160_21451174.jpgc0119160_21452959.jpg


頂上近くになると「バイウチノ高平」という視界が開けた場所に出ました。目の前には会津朝日岳稜線部の絶壁が立ちはだかっています。踏跡が不明の雪渓は驚くほど急傾斜・・、簡易アイゼンを装着していますが、コケたら一挙に谷底まで滑落してしまいそう!ここは非常に恐怖を感じました。

   .....(左)頂上集合写真(食山人氏提供)、 (右) 奥只見方面に丸山を望む(いい山だ!)...c0119160_21533829.jpgc0119160_2153582.jpg


慎重に恐々と頂上まで登り詰めると、すでに先行到着組はお湯を沸かして軽食・コーヒーを楽しんでいます。頂上の展望は絶景パノラマとはいきませんでしたが南に丸山の堂々とした山容、西には越後駒・浅草岳など新潟の秀峰群が見えます。快晴の日は飯豊山など奥羽山系も見えるとのこと。


   ....頂上直下の雪渓はスゴイ急傾斜で恐怖感を味わった!谷底まで真逆さまに転げそう・・.....c0119160_2158137.jpgc0119160_21582620.jpg
                                   (右の写真は食山人氏よりご提供↑)

下山も慎重・・、「踵から落とすように歩きアイゼン歯を雪道に噛ませろ!」というアドバイスをもらうのですが、やはり横歩き気味にヘッピリ腰になってしまいます。実に怖~い雪渓の道でありました。

      (左) ガクヒメアジサイ         (右)ムシカリ(オオカメノキ)、亀の甲羅のような花c0119160_2222189.jpgc0119160_2223796.jpg


            ....ニリンソウの群生、一面に花が咲き誇って実に綺麗だった。...
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  渓流沿いの道:2景    (左) 綿毛草の向こう          (右)木道橋越しに見るc0119160_2261718.jpgc0119160_2262862.jpg

危険箇所を通過すれば、あとは通常山道。朝見た光景を再び味わいながらの往復ピストン下山。
予定時刻より大幅に早く、昼頃待機バスへ無事帰還~。各自到着後、缶ビールで一息、プシュッ!c0119160_2291913.jpg
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恒例の如く帰りは、山麓温泉に浸かって疲れを癒し、そしてバス車中ではアルコールに浸ります。
帰路も只見線(会津若松・新潟小出の豪雪地帯を結ぶ)沿いの国道を走り、東京に向かいました。

   只見線「越後須原駅」周辺:2景 (左)地元農協の木造舎     (右)無人駅の雨晒しホームc0119160_22104880.jpgc0119160_2211122.jpg


このローカル線は閑散路線でありながら、国鉄赤字路線廃止の運命からは免れました。冬は豪雪により車両通行止めになってしまい、地元交通手段がなくなってしまうからです。でも新緑や紅葉時期には、秘境渓谷絶景や鄙びた郷愁風景が人気を呼び、多くの観光客で賑わうとのこと。c0119160_14381728.jpg
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まだまだこの辺りには未踏の名山が多いので、こちらにはまた何度か訪れることでしょう・・・。




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       ◆木々や草花のレビューは、↓下記のスライドショーよりどうぞ。

                     「会津朝日岳の木々・草花たち」:(その1)
                    「会津朝日岳の木々・草花たち」:(その2)

  by rollingwest | 2008-06-20 20:52 | Comments(20)

Commented by おっチョコ at 2008-06-21 08:33 x
楽しませて頂きました。
木々・花々・自然の素晴らしさが画面いっぱいに広がって、さわやかな一日の始まりとなりました。
Commented by rollingwest at 2008-06-21 10:06
いよいよ梅雨入りで蒸し蒸しとする季節になってきましたね。
お体、ご自愛のほど。
Commented by マサオ at 2008-06-21 10:19 x
薬師寺展はなかなか良かったですね。
会津朝日岳のレポートですが、初夏の山の雰囲気がよく伝わってきます。新緑の木々と沢山の花々、そして残雪の山の風景・・・いかにも6月の東北の山という感じを上手に表現したブログです。
Commented by rollingwest at 2008-06-21 10:54
ありがとうございます。大変に恐縮です。
またマサオ様の四国霊場巡りや山のレポートを楽しみに待っております。
Commented at 2008-06-21 14:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rollingwest at 2008-06-21 20:01
初めていらっしゃって頂き、誠にありがとうございました。
早速、旅の会名簿を調べましたら、先輩のお名前を拝見させていただき、お住まいも小生と同じ川崎市なんですね。
娘さんが新潟大医学部とは優秀ですね!入学おめでとうございます。
ご主人も小生の故郷柏崎でお勤めですか。多くの縁があってビックリしております。
これからもコメントのご来訪を楽しみにお待ちしております。
Commented by shinngo at 2008-06-22 09:22 x
子供のころ、少しスキーがうまくなりかけた時チャンピオンコースのコブだらけの斜面で、恐怖心が生まれどんどん腰が引けてきた感覚、いまでもはっきり覚えています。
この山から帰った翌日、劇場に足を運んでくれたのかな・・・・。休みたいところなのに申し訳ない。楽しんでもらえたのならありがたいが・・。
Commented by rollingwest at 2008-06-22 09:50
確かにチャンピオンコースに初めて立ったときのような真下に落ちてしまいそうな急傾斜のようで、登るときも下るときもちょっと足が震えたよ。

翌日はちゃんと劇場に見に行ったよ。貴殿のブログに返信(08.6.8)入れてありますが、同級生ではM川とI井(野球部)が来ていた。
実に熱演でしたね。奇遇にも当日夜TV放映していた日曜映画劇場の「メトロに乗って」も見ました。(笑)
Commented by Soul Mate at 2008-06-22 23:49 x
はぁ~、ブログ見とるだけで疲れた。世の中ほんとエネルギッシュな人が多いんじゃなあ。頂上集合写真見たら皆さん結構年配の方じゃけん驚くわ。怪我せんように気をつけんさいよ。
Commented by rollingwest at 2008-06-23 05:46
いや、最近は年配の人ほど元気で活動的・・、食い物・飲み物にもコダワリがあるし消化量もスゴイ。殆どついていけない状態だよ。
特に団塊の世代の方がパワフル・・。
Commented by わかこ at 2008-06-23 08:23 x
キョロキョロ(・ェ・=^ )( ^=・ェ・)風船怪獣バルンガは、まだ立ち入り禁止か?
なあんだ。神聖なる白鳳文化の仏像の記事は、いつのまにか更新されてるじゃないの!初夏の緑がなんと眩しいことでせふ。サンヨウの透明の花にびっくり!!見てみたい。

Commented by 食山人 at 2008-06-23 16:47 x
毎度のことながらレイアウトの巧みさに感心します。そう言えば以前見せてもらったアルバムの構成も凝っていましたっけね。私のブログはスピード命ですがRWさんのは、さしずめ保存版ですね。楽しませてもらいました。
Commented by MATSU at 2008-06-23 18:27 x
 落葉樹の新緑と花、残雪の山とのコントラストが鮮やかで、感動しました。RWさんのカメラアングルの見事さには、いつも唸らされます。
 今度は、ヒメサユリの花期(6月下旬頃)と紅葉の時期の再訪をお勧めします。あまりの素晴らしさに息をのむはずです。私は、RWさんのカメラで切り取られたヒメサユリの群落と奥会津の見事な紅葉の風景が是非観たいと思っています。
 あと、今回の山行で口にされたかもしれませんが、只見駅周辺の食堂で食べられる手打ちソバとイワナの塩焼きも絶品なので、賞味されんことをお勧めします。
 今週末は梅雨の中休みになるかも知れないので、どこかの山へへ出かけたいと思っています。
Commented by rollingwest at 2008-06-23 19:55
いや~「猫わか様」からの声が10日以上も届かないと、実に不安になるもんですなあ・・。
夏風邪で寝込んでるんじゃないか・・と心配しておりましたが、再び元気なコメントが入り安心しました。(猫わかコメントがないと禁断症状・・もう麻薬だね)

別に立ち入り禁止なんて言った覚えはないんですが、勝手にそう思い込んでいたの?(笑)
バラゴンの登場は「神聖なる白鳳仏像が壊れてバチが当る」から、次回にしてねと言っただけなんですけどねえ。次回は、急坂雪渓から谷底・地底に転げ落ちるバラゴンの合成写真を楽しみにしております。(ちなみにバルゴンじゃないよ。それは山から虹が見えたとき。)
Commented by rollingwest at 2008-06-23 20:04
食山人様、この週末はマツさんとの山行、その後の取材と懇親会が雨天延期になってしまい残念でしたが、また秋口によろしくお願いいたします。
写真も拝借させて頂きお礼申し上げます。残雪急傾斜雪渓の写真(食山人さんの後姿も含めて)が今回のハイライトの1つだったような気がします。
Commented by rollingwest at 2008-06-23 20:08
マツさんの東北探訪は、山だけでなく寺社仏閣・競馬場まで幅広く及んで頭が下がるばかりですなあ・・。
最近のツキを少し分けてもらいたいモンです。
次は麻雀で九連宝燈を上がってしまうかもしれませんね。
Commented by こだま at 2008-06-25 11:27 x
わたしはRWさんの体力気力を、分けていただいきたいですわ。
仕事で日に日に弱り、「登る」のは、もはや無理やもしれませぬ。
でもまだ「歩く」くらいは出来るので、峠道でも散策しようかしら。
山形によい峠道があるんでございますよ。弱脚向きの(笑)
Commented by rollingwest at 2008-06-25 19:38
本当に仕事が大変そうですね。体調は回復しましたでしょうか?
低山を歩いて新緑の道を歩けば、樹木が発するフィトンチッドという物質を吸い込んでリラックス効果や免疫力が向するといいます。
お気に入りの山形峠道を歩いて、緑を楽しみながら大きく深呼吸すればきっといいことがあるはず・・・。
Commented by リトルセサミ at 2008-07-08 23:43 x
急な雪渓も、スキー場の急斜面も、その場に立つとぞくぞくして楽しいですね、なんて昔は思っていましたが、今はタダ感心するだけです。RWさんは、火口の近くも行くし、急斜面をものともせず登るなんて怖いものは無いのですか。タムシバの花きれいです、いいですね。天気も良く、羨ましいですよ。
Commented by rollingwest at 2008-07-09 05:42
セサミさん、大変ご無沙汰しております。
結構、昔の記事になったのに律儀にコメントを頂き、本当に恐縮です。とっても嬉しいです。
そろそろ梅雨明けですね。今年はどちらにいかれるんですか?
こちらは7月末に笠ケ岳に行く予定です。

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