<2008年7月26~27日>「笠ヶ岳」より「槍・穂高連峰」を望む(その1) 


★念願の笠ケ岳登山が実現

笠ヶ岳」(2897m)は北アルプスの中では、主峰群からやや外れた位置(岐阜県新穂高温泉近く)に鎮座しており、文字通り「編み笠」を伏せたような姿をしています。なだらかな稜線上にポッカリ突き出た丸いお椀型の隆起が特徴的で、北は立山連峰・南は御嶽山からでもよく目立つ名峰です。

     .....日本百名山「笠ケ岳」の全景パノラマ、笠の名にふさわしい形とゆったりとした山容....
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山の北側は槍ヶ岳西鎌尾根と双六岳を結ぶ東西稜線上の「樅沢岳」に至り、南側は岩峰の様相で「錫杖岳」(日本有数のロック・クライミングルートの山)に連なっています。蒲田川の源流を挟んで「槍穂高連峰」と対峙するこの山は、地味ながらも「俺も名峰だ!」と強く自己主張している感じ。

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槍穂高や裏銀座を歩いた時に常に眼前に迫る「笠ヶ岳」には憧れていましたが、独立的な場所にあるため縦走途中では気軽に立ち寄れず、登りも結構厳しそうなので何となく敬遠していました。
嬉しいことに今回7月26~27日でFツアーの案内が入り、やっと念願が叶うこととなりにけり。


    .....「笠新道」登山口にて。いよいよ登山開始、期待に胸を膨らますN松さんとN沢さん.....
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金曜日夜・出発の夜行バスは山好きメンバー13名を乗せ、岐阜県側の新穂高温泉に翌朝到着。約1時間程歩くと「笠新道」登山口の標識、ここから登り始めます。天候はやや不安定で曇り状態。
この山行は果たして天候に恵まれるのだろうか。期待薄な状態のまま1日目の苦難の始まり~。


      .....登山途中に何度も雷鳥親子の姿を見つける。人を恐れない生きた化石だね~.....c0119160_10261769.jpgc0119160_10255868.jpgc0119160_10264071.jpg



★日本三大急登:「笠新道」


笠ケ岳に直登する「笠新道」は「日本三大急登」(また三大かい・・!)に称される辛~い登山道。
「日本三大急登」とは、①ブナ立尾根(烏帽子岳)②黒戸尾根(甲斐駒ケ岳)③西黒尾根(谷川岳)と一般的に云われますが、「笠新道」が西黒尾根に替わって3つ目になる説も有力なようです。 

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     (いずれにしても、これでこの4つの尾根を全て登ることができて、自己満足~!)

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北アルプス三大急登」というのもあって、「笠新道」は他4つの有名尾根道⇒ブナ立尾根(烏帽子岳)・合戦尾根(燕岳)・早月尾根(剣岳)・赤岩尾根(鹿島槍)と、その座を争っているらしい・・・。
常に次点候補ですが、やはりその名に違わず最初から登りがず~っと続くハードな山道でした。


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杓子平」高原が途中の第1ポイント、第2ポイントは稜線に出て「抜戸岳」(昼食)、ここに来るまで皆はヘトヘトに近い状態。さすが三大急登・タフなコースです。1日目の天候はガスがかかってパノラマには恵まれませんでしたが、この道を炎天下の中で登っていたらもっと辛かったのに違いない。

 .....雷鳥はガスが出るとハイ松から出て活発に活動する。右写真はT橋氏よりお借りしました。.....
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14時前に「笠ケ岳山荘」に到着して宿泊手続きをして、空身ピストンで頂上に立ち、集合写真!
山小屋前の休憩所で座になってミニ宴会。焼いたエイヒレやウルメイワシが旨かった。ゴチソウサマ。
翌日の天気は雨予報でしたが、夕方には槍・穂高連峰のガスも晴れて期待を持って早めに就寝。

   ...(左)笠ケ岳山荘から望む笠の頂上 (右)笠ケ岳の頂上で皆揃って集合写真(K山氏提供).....
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★槍・穂高連峰からの御来光

      ...夜明け前の槍・穂高連峰、実に雄大なシルエット(中心の窪んだ所は大キレット).....
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翌朝は期待通り、素晴らしい御来光を迎えました!目の前に広がる雄大な槍ケ岳~穂高連峰の大パノラマが一望!「槍ケ岳」左側に落ち込んでいる北鎌尾根の尖鋭な岩峰群から、御来光が徐々に輝き出す神々しい光景。今回の山旅のクライマックス!皆が暫く呆然と見とれていました。

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槍ケ岳」の天を突き上げる鋭鋒姿はどの方向から見ても力強さと美しさに溢れます。北アルプス初体験は19歳でしたが、生まれて初めて「槍」(雲の平~三又蓮華からの裏シルエット)を見た時の感動は忘れられません。表側涸沢から見る槍頂上景色と比べると「裏槍」は少し太めの印象。
大きな槍頂上の左側に見えるのが「小槍」です。「♪アルプス1万尺~、小槍の上で~♪」・・。

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  ....(上)「槍ヶ岳」上空からの暁光シャワー (下)岩の殿堂「穂高連峰」、右には「ジャンダルム」も屹立...
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小生ブログ左上には、裏銀座・鷲羽岳からの「槍ヶ岳」写真を象徴的に常時表示していますが、「鷲羽池越しに見た槍ヶ岳姿」は生涯最高の景観です!この静謐池に降りるのもオススメですよ。

            .....(06年8月に鷲羽岳から望んだ秘塘・鷲羽池越しの槍ヶ岳).... 
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「笠ヶ岳」より「槍・穂高連峰」を望む(その2)
に続く

  by rollingwest | 2008-07-31 10:15 | Comments(16)

Commented by マサオ at 2008-08-03 15:42 x
槍ヶ岳の御来光の写真は掛値なしに素晴らしいですね。西鎌尾根の左から登る赤い太陽・・・昇ってくる方向がちょっと意外ですが、このシャッターチャンスではそうそう撮れるものではありません。正にお見事です!
8月中旬に北アルプスに行く予定です。今回は私が所属する東京の山岳会の連中と久し振りに穂高・滝谷で登攀したあと、北穂~槍~燕~餓鬼岳というルートを歩いてくるつもりです。
Commented by rollingwest at 2008-08-03 16:35
マサオ様、タイ・ラオスの旅から無事にご帰還され何よりです。
あのように海外からリアルタイムで旅風景をレポートができるなんて本当にビックリしました。
スケッチも実に素晴らしかったですね。

今回槍・穂高の展望台の山から素晴らしい御来光を見ることができ実にラッキーでした。

北アルプス、お気をつけて行ってらっしゃいませ。滝谷ですか・・。
ロッククライミングの殿堂に挑戦されるとは、やはりスゴイ!(やはりW大山岳部経験者のレベルの違いを感じます。)
静かで誰も訪れない餓鬼岳にも憧れます。
小生も8月下旬に食山人さんと4泊5日で薬師岳・雲の平・高天原の長旅に行ってまいります。
Commented by わかこ at 2008-08-03 19:15 x
槍ヶ岳の御来光、光の写真。ほんとうに見事としかいいようがないですね。感動しました。
 山で 「でかい花」や「ムササビ」や「毒グモ」に会ったり、襟巻やぼんぼり帽子を被りたくならないね。四次元に迷い込まないでね。RWさんの言う怪獣の中で我が家の二階に住んでるのは、こいつくらいだ。ちょっと拝借してきた(^〇^)。

Commented by rollingwest at 2008-08-03 19:53
猫わか様が変人会でアメリカに行く前に、暁光の槍ヶ岳上空に「光の国から来たウルトラマン」でも飛ばせてくれいっ!
最近、素晴らしい合成写真の技術を会得した旦那様にやってもらってもいいよ。
お気をつけて行ってらっしゃいませ~。レポート楽しみにしちょるよ。
Commented by わかこ at 2008-08-03 21:34 x
早速のお届け。雑だけど早いがとりえ♪
Commented by rollingwest at 2008-08-03 21:47
お~早速に・・!素晴らしい。二人揃ってハイテク技術向上ですなあ!
でもやはりウルトラマンは初代の方がいいなあ・・(贅沢言ってスマン)
赤塚巨匠の哀悼に「おそ松くん」の方も合成写真お願いいたします。
Commented by Soul Mate at 2008-08-04 22:04 x
写真ほんとに綺麗じゃなあ。あのSONYの小さいカメラでこんな写真撮れるん?8月末にまた山かいな?バカボンのママみたいに包容力のある奥さんじゃなあ。普通の家じゃったらぶっ飛ばされとるど。
Commented by rollingwest at 2008-08-05 06:00
S聖二殿、あんまり耳の痛い真実を言わんといて・・(笑)
Commented by 葛飾のオヤジ at 2008-08-05 06:28 x
夜明け前の槍・穂高連峰・・・なんだか、ありがた~いモノを見せていただいちゃった気分です♪

雷鳥は、初めて目の前で見たとき、「ウズラだ!」と叫んでしまいましたが・・。
Commented by rollingwest at 2008-08-05 07:16
ご開帳に、屹立のご来光、最近はオヤジさんが手を合わせるものを提供できてるかなあ・・(笑) 
ウズラかあ・・。ライチョウの卵を串焼きにして一杯やりたいなんて言わないでね(笑)
Commented by 架け橋 at 2008-08-05 22:52 x
先輩の小槍が左に見えるご来迎、ナイスショットでした。明細版で見たいところです。ジャンダルムも思い入れもあって、印象的でした。四半世紀前の記憶と写真をまた探し出して見たくなりました。
Commented by rollingwest at 2008-08-06 05:40
私のはその右のつもりなのですが・・(笑)
Commented by 3式機龍 at 2008-08-06 22:57 x
「鷲羽池越しの槍ヶ岳」の写真を見た時、南米のマチュピチュみたいだなーと思ったのは私だけなのでしょうか。
建造物が無いですけど、もし有ったらそんな感じじゃありません?
行ったことないですけど。
Commented by rollingwest at 2008-08-07 05:41
なるほど~!神殿が存在していないところは違いますが、山の中に神や仏が宿っているような光景に見えるのは共通かも・・・。
ところでナメゴン用の写真(岩壁を仰ぐ人)を過去写真から探してみましたがなかったので、今月下旬の北アルプスで意識して撮ってみますね。(笑)
Commented by リトルセサミ at 2008-08-12 00:34 x
金曜日夜のバスに乗り早朝から歩き出し笠新道を登るなんて、素晴らしい体力ですね、RWさんのお仲間もみんなパワーあって若いんですね。日頃からトレーニングしているのでしょうね。朝の写真、どれも光と雲の配置がよく主役の山の雰囲気がすごくいいです。ジャンダルムを西側から見るとこういう風に見えるんですね、RWさんの構図力すごいです。私も頑張ろうと改めて思いました。
Commented by rollingwest at 2008-08-12 05:56
写真のプロから、ありがたいお言葉を頂けるとは穴があったら入りたいくらいの恐縮です。
今年も9月の全日本山岳写真展でご一緒できることを楽しみにしております。
笠新道、きつかった~!元気すぎる年配の方々に煽られております。(笑)

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