<2008年8月20~24日>北アルプス「黒部源流」4泊5日の山旅(その1)

   ~北アルプス最深部の秘境「薬師岳」「雲ノ平」「高天原温泉」を訪ねて~


★はじめに

憧れだった北アルプス最深部の秘境「黒部源流の山々」を8月下旬、4泊5日で踏破してきました。
4泊以上の山旅は生涯で7回目(学生時代3回・社会人4回目)、2年前に食山人氏・Y木氏とで歩いた「北アルプス裏銀座・赤牛岳縦走」以来ですが、今回も3人同メンバーでの挑戦となりました。
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    山の絵クリックすると、過去の↑「北アルプス山行記」(ブログ掲載分)が全表示されます。


(富山から立山連峰南部の薬師岳経由で北ア最深部に入り、岐阜の新穂高温泉に抜けるコース)c0119160_1814625.jpgc0119160_102023100.jpg

人生初の「北アルプス体験」は大学2年(19歳)の時、まさに今回の「黒部源流・雲ノ平」から入り、「裏銀座コース」経由で「槍ケ岳」登頂、その後「大キレット」~「北穂高」~「涸沢」「上高地」に下るというルートでした。あの当時、30kg荷物を背負わされてこの長丁場は実に地獄だったなあ・・。



★長大な山容・名峰「薬師岳」:(1日目)

                        ↓クリックで拡大写真
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新宿発夜行高速バスに乗り富山経由で「有峰湖・折立峠」に20日朝に到着、いよいよ黒部源流の名峰「薬師岳」(2926m:日本百名山)をめざします。立山連峰の主峰の1つで悠然とした山容で特筆されるスケール、東側斜面には雄大な氷河地形の大圏谷群を擁していることでも有名な山です。


    ....(左)薬師岳への登山口(折立峠)にて (右)登山道・途中から有峰湖(人造湖)を望む.....c0119160_18132275.jpg
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週間天気予報は傘マークのオンパレード・・、「憧れの薬師岳登山は雨かよ・・(泣)」と半分諦めていましたが、初日は何とか「曇り」で大きく崩れる気配は今のところない感じ・・。長大稜線の分岐で「太郎小屋」を経由し「薬師岳頂上」と宿泊小屋「薬師岳山荘」を目指します。でも一面ガスの中~


   ....「太郎兵衛平」まで上がってくると、木道の先に「太郎平小屋」がやっと見えてきた。.....
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日本の圏谷(カール:氷河地形)は、日本アルプスや北海道・日高山脈等に幾つか見られますが、この薬師岳に見られる「圏谷群」は国指定の「天然記念物」であり、日本最大級の規模だそうです。
遠くから見ても横に長くドデカイ山!「GW:残雪の立山」を登った時の薬師・存在感は絶大でした。


    ....(左)薬師岳の東側斜面は日本有数の圏谷(カール)群 (右)最初の池塘現わる.....c0119160_10244873.jpg








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...冬の大荒れ・強風で長大稜線を歩いたら遭難危険性は高い。頂上近くに石室避難小屋が設置....c0119160_10263167.jpg


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宿泊の「薬師岳山荘」に一人遅れてようやく到着。明日は天気が崩れそうなので今日中に頂上を極めておこうと空身で岩場道を上がっていきます。稜線に出ると何と強烈な風!ここは日本海の季節風をまともに受ける吹き曝しの山、昭和38年には愛知大・遭難事故(13名)が起きています。
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何と「薬師岳頂上」に立つと一挙にガスが晴れて、有峰湖や稜線が見え始めパノラマが開けてきました。憧れの「薬師岳」で雄大眺望は見られないと諦めていただけに思わぬ幸運に大いに満足!


      ....頂上からの大展望、長い「薬師岳」の稜線を目の当たりにすると実に雄大!....
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...初泊:「薬師岳山荘」の小屋ご主人は気立てのいい美人!(隣で超ご満悦の食山人氏・提供).....c0119160_18591928.jpgc0119160_18594039.jpg

「薬師岳山荘」の女性経営者は、小松みどり似の美人!(若い頃は、川島なおみ風だったかも・・)
気立てがよくて気さくに笑顔で話しかけてくれる。食山人氏を筆頭に、中年3人男の目尻は一挙に下がります。ウルメイワシを焼きアルコールに程よく酔いながら、初日は幸福気分でめでたく就寝。

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                          ↑クリックすると似顔絵が拡大



★大雨の「薬師沢」:(2日目)


翌日はやはり予想通り朝から激しい雨、これから下る「薬師沢」は増水が激しい場合は通れなくなるとのこと。幸いにも通過可能情報を得てホッと胸を撫で下ろし、雨中にいざ出陣!この日は谷や森林歩きだったので風には吹き晒されませんでしたが、薬師岳稜線だったら大変だったろうなあ・・
                         
     ....(左)2日目は雨、薬師沢を下る。(沢の出合)  (右)霧雨のガペッケケ原を進む。.....c0119160_22474424.jpg
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ようやく渓谷最下部にある「薬師沢小屋」に到着、ここは「黒部川源流」が交差する北アルプスの最も奥深い場所の一つです。降り続く雨で水嵩を増した沢は「ゴ~!」という音を轟かせ濁流となっていました。鉄梯子・鎖の岩場を過ぎ、今度は「雲ノ平」に上がる急登の道!実にきつかった~!
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....(左)薬師沢小屋を過ぎ、沢の吊橋を渡る。 (右)雨の中、鉄梯子で断崖を慎重に下りていく。....c0119160_22491237.jpgc0119160_10331143.jpg

         ....水量を増して濁流状態となった「薬師沢」は轟音を響かせていた。.....
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ヘトヘトになりながら漸く「雲ノ平」・西端部の「アラスカ庭園」に着きました。ここまで来ればあとは山岳庭園の平坦・木道歩きなので一安心、でももう体はびしょ濡れ。早く小屋で安息を得たいよ~

        
...(左)漸く「雲ノ平」に到着、「アラスカ庭園」は霧の中。(右)「雲ノ平山荘」ずぶ濡れ衣類を乾かす。...c0119160_20253714.jpg
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11時半、「雲ノ平山荘」に無事到着。ビショビショになった衣服を着替え、ストーブで乾かします。
昼食カップラーメンを啜りビールを喉に流し込めば嗚呼極楽・・。まだ山小屋に入って来る人は少なく、余裕・独占の団欒状態。何事も早起き・早めの行動が3文の得。でも夕食まで時間あり過ぎ~(笑)
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黒部源流・4泊5日の山旅(その2)

黒部源流・4泊5日の山旅(その3)へ続く
                                          

  by rollingwest | 2008-08-24 17:47 | Comments(12)

Commented by 3式機龍 at 2008-09-07 00:46 x
増水で渡河出来ない場合って、迂回して別の橋とかっていうわけにもいかないのでしょうね。そうするとその後の行程はどうなっちゃうんです?

いやそれよりも・・・
アラスカ庭園・・・。
山の上に庭園・・・しかもアラスカ・・・
バビロンの空中庭園みたいなものでしょうか(たぶん違う)。
Commented by rollingwest at 2008-09-07 03:31
そうなんですよ。増水した場合は縦走をあきらめて引き戻すか、小屋で停滞して通過できる時を待つしかありません。

アラスカ庭園のあとは、ギリシャ、アルプス、日本、スイス等の名がつく庭園が登場します。まさに夢の空中山岳庭園なのです。

お楽しみに~!(只今、W杯の日本VSバーレンのキックオフ!)
応援観戦しながら、続編の作成も開始します。(笑)
Commented by trial at 2008-09-07 23:16 x
RWさぁん、こんばんは!
4泊5日で踏破とは、すごい体力ですね~~!!! おめでとうございましたッ!
(その1)から拝見致しました。
詳細なリポートとフォトジェニックなフォトに、登れない足を持っているワタシには(笑)
一服の清涼剤になりましたッ!
濁流状態となった「薬師沢」フォトからは、轟音が聞こえてくるくらい迫力あるフォトです!
続編を楽しみにしております。(*^^)v
Commented by rollingwest at 2008-09-08 05:44
トライアル様、ようこそいらっしゃいませ。
新たな発見・探訪という点では、トラ様の発想・視点・興味にいつも驚かされます。今後ともいろいろな所を見せてください。
Commented by 食山人 at 2008-09-09 10:24 x
2日目のあの雨の中でよく写真を撮ってましたね。あんたはエライ(^^)薬師沢の雰囲気がとても良く出ていますので私のブログに借用させてもらいます。
Commented by マサオ at 2008-09-09 11:02 x
山行の様子は今回同行された食山人さんのブログを既に見ておりましたが、ブログの表現がそれぞれ違っていて面白いですね。
薬師~雲ノ平周辺は高校時代の思い出の山ですが、皆さんの雨の中の写真を見ながら、20年ほど前に黒部川・上の廊下を下って、猛烈な雷雨の中を高天ヶ原まで登った時のことを思い出しながら懐かしく拝見しました。
Commented by リトルセサミ at 2008-09-10 01:00 x
富山まで夜行バスで行ってそのまま上り始めるとは相変わらず元気ですね。薬師山頂から雄大な景色を見たうえ、薬師岳山荘の美人ママとツーショットなんて羨ましいですね。まさかカラオケもしたとか。翌日の大雨大変でしたね天気良い日の後は悪い日あの天気予報の中で覚悟していくといいことがあるのですね。ちなみに、雲の平山荘のストーブの前に居た二人のおば様(昔はお嬢様)は連泊だったのですか。とすれば雨上がりのすがすがしい景色を見るために一箇所に滞在することもいいですね。この雨の中宿泊者は何人くらい居たのですかね、翌日の素晴らしい景色を見れた人羨ましいです。
Commented by rollingwest at 2008-09-10 05:39
食山人殿、今回の素晴らしい山旅は食山人さんの綿密な計画と
「晴れ男」の強い運気によるものです。(高天原温泉へのコダワリも・・)本当にありがとうございました!
次回記事では、喜びにあふれた食山人様の温泉ヌード姿を公開させていただきますのでご了解下さい。
 (あっ、ご自身のブログでも裸体公開済だから問題ないか・・)
Commented by rollingwest at 2008-09-10 05:45
マサオ様、「黒部川・上の廊下」から「高天原」に上がったということは、「読売新道」から「赤牛岳」経由で行かれたということですね。
今回我々のコースよりさらに奥深い秘境中の秘境をもうすでに高校生時代に踏破されていたとは・・・、それも装備やザックの条件が今よりずっと厳しい時代に・・、すごい!言葉も出ない。

Commented by rollingwest at 2008-09-10 05:58
セサミさん、先日の山岳写真展と飲み会ありがとうございました。
薬師岳山荘で美人ママとカラオケなんていいですね!
ちょっと皆、妄想状態モードですね(笑)
Commented by 3式機龍 at 2008-09-11 15:08 x
濁流の薬師沢の写真もいいなーと思いつつ、御報告です。
ローリングウエスト教授の山岳不思議紀行第2弾(笑)を作りました。
「新着ページ・猫以外」のところに載せてあります。
写真を貸して下さったマサオさんにも御礼を御伝え下さい。
Commented by rollingwest at 2008-09-11 22:21
おお~機竜殿、ついに北アルプス「滝谷」絶壁写真と円谷怪獣「ナメゴン」のコラボ写真が完成ですか!「マサオ様」の「滝谷登攀」写真自体が迫力あるものなので傑作になったことでしょう。これから早速に見させていただきます。

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