<2008年9月14~15日>秋の越後路(歴史と実りの風景)を訪ねて(その1)

★久しぶりの柏崎帰省 (9月13~15日)

今年のお盆は帰省しなかったので、9月の3連休に久々に故郷柏崎へ顔を出しました。この夏の猛暑で体調が衰え気味だった親父も何とか元気になり、ひとまず安心・・。昨年夏の「中越沖地震」で半壊した母方本家も建て直しが完成。新築の大きな家(新婚S人君同居)も見せてもらいました。


 ....稲刈時期を迎え黄金平野に聳える名峰「米山さん」(993m)、被災した家々も改築されている。...
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そういえば地元新潟にも歴史や景観の優れた見所が沢山あるなあ・・。連休を利用し、ちょっとしたミニ旅を楽しんでみよう。思い立ったら吉日、マイカーに乗車し「ディスカバリー越後路」いざ出発!



★歴史と海の幸:夕日の美しい国道402号線を往く (9月14日)


国道「402号線」は柏崎市と新潟市を結ぶ海岸沿いに走るルート。昔は「116号線」と呼ばれていましたが、幹線バイパスが新たに完成したことで旧道は「402号」の名称変更となり、夕日が美しい「シーサイドライン」としてロードツーリングを楽しむ観光客には人気が高い道となっています。
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                   ↑地図をクリックして拡大でご覧下さい。

夕日が綺麗な「椎谷岬」、海水浴「石地海岸」、良寛・芭蕉ゆかリの「出雲崎」、海鮮土産で賑わう「寺泊」、名堰「大河津分水」、名古刹「国上寺」、霊験あらたかな県のシンボル「弥彦神社」、眺めの素晴らしい「弥彦山」、魅力の奇岩海岸「越後七浦シーサイドライン」、実に見所満載のルートなのです。



★日本海の絶景を一望「椎谷観音岬」

.....(左)柏崎高浜海岸から望む椎谷観音岬 (右)観音岬「夕日が丘公園」から見る柏崎遠景.....c0119160_1482619.jpgc0119160_14262611.jpg


日本海に突き出たこの岬は柏崎市の最北端部に位置し、小中学時代に遠足・砂鉄採取や海水浴でよく来た懐かしい場所。「観音堂」近くに「夕日が丘公園」という眺望場所があり、ここから海上に浮かぶように聳える名峰「米山」と、水平線上の「佐渡ケ島」のコラボレーション絶景が楽しめます。

  ...(左)海の綺麗な椎谷漁港、遠くに原発が見える。この位置に海上に聳える米山が眺望...c0119160_14105290.jpgc0119160_905319.jpg
      (右)今なお、中越沖地震での通行止め規制が行われている。地図はクリックで拡大↑


当日は好天だったものの、残念ながら米山と佐渡は霞んで見えませんでした。(柏崎刈羽原子力発電所はうっすらと認識) 昨年夏の「中越沖地震」では土砂崩れが発生し、今だに岬を通る道は通行止めとなっていました。震災発生から1年が過ぎましたが、まだ爪跡は随所に残っています。

              .... 「天高く・・、レジャーボートの水しぶき」 ....
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★歴史が深い天領の里・「出雲崎」

「良寛さん」の生まれ故郷であり、「松尾芭蕉」も「奥の細道」に名句を刻んだ由緒ある「出雲崎」。
ここは「猫わか様」の故郷、遠浅海が広がる静かで落ち着いた街です。(夏は臨海学校で賑わう)
今年、黒人演歌歌手ジェロが「海雪」というご当地ソングをリリースして話題にもなりました。

      ....出雲崎・道の駅「天領の里」にある「夕凧の橋」、背中姿は幼き日の「良寛さん」....
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「出雲崎」の名は遠く神話時代に大国主命により開拓されたと伝えられており、出雲がつく地名にはやはり古えの神々との縁があるのでしょう。江戸時代に幕府直轄「天領地」(徳川幕府財政源・佐渡金銀の陸揚港)となり、「北前船寄港地」としても栄えました。実に裕福だったんですなあ・・

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また日本における「近代石油産業発祥の地」であり、明治時代には海岸から国産原油が採掘された産業発祥の歴史も持ちます。日本初の機械掘削を成功させた「内藤久寛」(隣接・刈羽村出身)は旧・日本石油創業者、ここに「石油記念館」と久寛銅像もあるので是非とも見学してみて下さい。

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良寛堂」は生家・橘屋屋敷跡にあり、堂の前には渋い雰囲気の「良寛和尚」が佐渡を見渡すように座しています。「夕凧の橋」(海へ突き出した観光ブリッジ)を眺める幼い良寛さんは可愛らしかったけれど、こちらは貫禄の姿・・(笑) 今年はちょうど「良寛生誕250周年」なんだって、目出度し~

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荒海や佐渡に横たふ天の河」・・、ご存知「松尾芭蕉」の「奥の細道」で有名な俳句。芭蕉が弟子・曽良と諸国を歩き山形から海岸線を南下し、当地「出雲崎」に歩き着いた時に詠んだものです。
「荒海」というと季節風が吹きつける悪天候の日・・、こんな時に天の川が見えたのかなあ・・?(笑)

   ....「芭蕉園」には「奥の細道・銀河の序」を刻んだ名句「荒海や・・」の句碑と芭蕉像が立つ。....
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平成の市町村合併で、歴史深い名のある街が多く失われてしまいましたが、「出雲崎」は「柏崎」「長岡」に合併されることなく単独の町として残っています。さすがは歴史の深い街、「天領の里」「歴史文化」「産業発祥」に裏付けられた街の独立心・プライドとブランドの重さを感じました。


★「魚の市場通り」で賑わう「寺泊」

     ...(左)寺泊漁港、原油高にも負けず活気を感ずる。(右)寺泊から「弥彦山」を望む.....c0119160_14184569.jpgc0119160_14193185.jpg

国道402号線沿いに鮮魚専門店が並び競い合っている「魚の市場通り」は、通称「魚のアメ横」と呼ばれている全国的に有名な「寺泊の観光スポット」!日本海はまさに海の恵みの宝庫です。
3連休ということもあり全国から観光バスが続々と乗り付けて市場は大賑わいの状態でした。

     ...「魚の市場通り」は全国的にも有名、多種類・新鮮な魚介類を売る店がひしめく.....c0119160_1171681.jpgc0119160_1175753.jpg

ベニズワイガニ・イカ・真ダコ・甘エビ・タイ・寒ブリ・タラ・ノドグロ・サザエ・ホタテなど、豊富な種類の鮮魚がオンパレード!冷凍発砲スチロールでお土産を持ち帰る人々の行列、魚介類を串刺しにして炭火で焼いた名物「浜焼き」を頬張る人たちが道に溢れ、実に活気があり楽しいスポットです。

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寺泊」は江戸時代の航路港・北陸街道宿場町として歴史を刻み、現在は「佐渡汽船」が定期航路(佐渡島と本州との最短距離地)を運行しています。かつては三島郡の町として存在していましたが、06年に長岡市に編入されて消滅してしまいました。(内陸長岡は初めて海を手に入れ大喜び)

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由緒ある名前の町がまた一つ失われて何か寂しい気持ちもします。「寺泊ブランド」独立でも十分やっていけたのではないのかなあ・・。(まあ市の財政事情等いろいろな背景もあったのでしょうね) 




★「大河津分水」を渡る

日本一の長さを誇る「信濃川」はかつて度重なる水害を引き起こし、越後平野に壊滅的な被害を与えてきました。この被害をなくすために作られたのが「大河津分水」(明治~昭和の工事)。人工堰の支流を作り、増水流が越後平野に入り込む前に一部を日本海へ迂回・分散させているのです。

  ...(左)信濃川から迂回・日本海への分水路、堰を眺める (右)分水路橋より「守門岳」を望む...c0119160_1421566.jpgc0119160_14214064.jpg


ここの堰堤桜は実に見事、約3千本の桜が満喫できます。小学生の頃、何度か両親に連れてきてもらい花見を楽しんだ記憶があります。4月20日頃には「分水おいらん道中」が催され、絢爛豪華な衣装に身を包むおいらんが70名の付き人を従えて桜道を練り歩くとのこと。一度見てみたい!

  ....(左)大河津分水は桜の名所(堰堤桜が見事!) (右)H12年に完成した新「分水堰」 ....c0119160_11202798.jpg
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「分水町」も平成市町村合併で「燕市」に併合されてやや残念な気がしますが、治水安定で信濃川氾濫から越後平野を守り、豊かな米どころをつくりあげたその功績名は記憶に残り続けるでしょう。

     ...... 日本一の米穀地帯「越後平野」は収穫の秋、背景は「国上~弥彦山」の山並.....
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越後の秋は豊穣なる実りの季節を迎え、稲田はまさに黄金の輝きを見せていました。田園風景を通過して、これから歴史の深い名古刹「国上寺」と、新潟県のシンボル「弥彦山」に向かいます。



秋の越後路を訪ねて(その2)へ続く。

                                 

  by rollingwest | 2008-09-15 08:17 | 故郷の風景 | Comments(16)

Commented by マサオ at 2008-09-28 10:57 x
地方に自分の故郷があるというのは羨ましい限りです。
RWさんの故郷・柏崎は、以前、私が可愛がって頂いた先輩(今は既に故人ですが)の出身地でもあり、いずれ是非訪れてみたいと思っています。
Commented by rollingwest at 2008-09-28 16:24
マサオ様、是非とも「米山」登山を兼ねてご来訪下さい。
5月頃がベストシーズンと思います。
Commented by shingo at 2008-09-28 19:59 x
やはり小生は越後の黄金色の田園風景に心ひかれますね。そういえば最近、黄緑をみると心癒されるのは、稲の穂の色だったのかもしれないなあ~。
あれ?いつの間に寺泊は町ではなく、長岡市になってしまっていたのですか・・・・・・。それも2年も前から・・・・。知らなんだ。
しかし、港はこの燃料高にもかかわらず、活況を呈している様子。ホッとしますね。「ああ、寺泊で魚が食べた!」
Commented by 3式機龍 at 2008-09-28 23:05 x
おおっ、左側の一覧が華やかになりましたね! これは映えます!
だんだんエキサイトの基本キャパシティを超越してきましたね(笑)。
「メモ帳」ってこんなに長く出来るんですね。

言われてびっくり。
私は良寛堂の裏に良寛さんがいることを知りませんでした(笑)。
Commented by rollingwest at 2008-09-29 05:57
H井殿、秋はあまり帰省していることがないので、こちらも故郷の黄金色風景は実に久しぶりで懐かしい気持ちになりました。
市町村の名前はあちこち合併でなくなってるのがチト寂しい。
Commented by rollingwest at 2008-09-29 05:59
機龍殿、良寛さんの像に気がつかなかったとは意外!
灯台もと暗しですなあ・・(笑)
画像リンクの件では、いろいろご指南を頂戴し誠にありがとうございました。
Commented by 猫わか様 at 2008-09-29 07:58 x
「ここは「猫わか様」の故郷、」
へーくしょん、へーっくしょん。誰かが、ブログで噂してる気配を感じた(^〇^)。呼んだ?
なんだ、石油公園や天領の里まで行ったら、わが実家がすぐ前にあったのに!あがってお茶でも飲んで行けばよかったのに(^〇^)!!
Commented by trial05 at 2008-09-29 23:23
こんばんは~。
そうでしたか・・・柏崎が故郷でしたか・・・
半壊された母屋も新築され、ご家族もほっとされたでしょうね!
柏崎には足を踏み入れたことはありませんが、Link仲間に柏崎フォトを
過去、たくさん見せていただき、ぜひ「浜焼き」を体験したいな~っと♪ ^^
Commented by rollingwest at 2008-09-29 23:28
はは~(hirehusi)猫わか様、それは素通りしてしまい失礼いたしました・・!
是非ともお茶をご馳走になり、名所・史跡として紹介すべきだった~!(反省)
Commented by rollingwest at 2008-09-29 23:32
トラ様のお友達にも新潟の方がいらっしゃるようで・・。
たまには浪花風景を離れて越後風景をSHOTにとらえに来て見てください。
それにしてもタイガース、最後までハラハラ(原々)させてくれますな。
Commented by 葛飾のオヤジ at 2008-09-30 20:51 x
建て直し完成 おめでとうございます!
この黄金の輝きを見ると、今年の酒もイケソウですネ!

弥彦温泉、寺泊・・・いいっすね!!
もう、蟹もいけるんですか?!
Commented by rollingwest at 2008-09-30 22:43
実りの秋で、オヤジさんの食欲やアルコールの量もますます進みますな。
今度、越後の味覚旅でもいかがですか・・。
Commented by trial05 at 2008-10-01 00:27
こんばんは~。
Linkをありがとうございました~。m(_"_)m
早速、こちらのLinkを頂いてまいります。
今後とも よろしくお付き合いお願い致します!m(_"_)m
Commented by rollingwest at 2008-10-01 05:55
はい、こちらこそ・・!
Commented by まき子 at 2008-10-06 10:43 x
初めまして。葛飾のオヤジさんのコメント欄からこちらにお邪魔しました!
思わず出雲崎に反応してしまいまして。。。

この界隈は長岡の知人に教えてもらった場所でもあり、
出雲崎の浜焼きが大好きなのです~。
とくに「アナゴ」!!!

あれには感動しました。
苦手な人もいるようですが、私は大好きです!
Commented by rollingwest at 2008-10-06 23:56
まきっ子様、いらっしゃいませ~!ようこそ!
いつもオヤジさんのコーナーでは馬鹿なコメント入れてお互いに楽しませてもらっております。
オヤジさん同様に海鮮魚には目がないようですな・・!あっ、オヤジさんは飲めれば何でもいいんだっけ(笑)
「浜焼き」の寺泊是非とも訪れてみてください。

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