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「My Favorite Songs」(第27巻)

【My Favorite Songs】の過去紹介した記事一覧(INDEX)はコチラから

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★(150)バッドフィンガー 「嵐の恋」 (1971年) (2016.7.8公開)



c0119160_22213572.jpg2011年7月にスタートさせた【My Favorite Songs】も今回でちょうど5周年&150編の節目を迎えることができました。日頃から洋楽に拘り深い皆様から多数の蘊蓄コメントを頂き切磋琢磨の相互情報交換をさせてもらい、あらためて感謝御礼申し上げます。今年はビートルス来日50周年、節目の記事はビートルズの弟分的存在としてアップルレコードからデビューし1970年代の数々の名曲を放った隠れたパワーポップのお宝バンド「バッドフィンガー」(英国ウェールズ出身)を紹介したいと思います。RWが彼らの名前を初めて知ったのは中学2年生時代、最大ヒットとなった「デイ・アフター・デイ」(1971・ラスト締め曲で紹介)を深夜ラジオで初めて聴いた日でした。1970年代初期に一世風靡した彼らの素晴しさは、「嵐の恋」(No matter what)や日本だけでシングルカットされスマッシュヒットした「明日の風」を聴けば即時納得してもらえることでしょう!そしてこのバンドが、ニルソンやマライア・キャリーが歌った世界的な名曲「ウィズアウトユー」(1970)のオリジナル作品を生み出したという事実は多分殆ど知られていないのではないでしょうか。本当に素晴しい実力と魅力溢れるバンドにも関わらず、洋楽史上で最も過小評価され無名に終わってしまった屈指の悲しいバンドの一つだったのです。実際に彼らの人生は呪われた悲劇の運命に翻弄され線香花火の如く短い期間で終止符を打ってしまったのです!神の思し召しには全く恵まれなかったこんな秀逸なバンドが45年前に存在したことを是非皆様に知ってもらいたいと思いレビュー記事を書かせて頂きます。彼らはビートルズ設立のアップルレコードから「メイビー・トモロウ」(1968)でデビューしました。その2年後に日本でもブレイクするのですが、掘り出し物の知られざる名曲が実に多い!「ネーム・オブザ・ゲーム」(1971)は、郷愁が感じられる序曲から美しく爽やかにクライマックスへと展開していく名曲。「フライング」(1972)はジョンレノンの影響を受けて忠実に再現した様な曲に思えます。また「アップル・オブ・マイアイ」(1973)という表題曲はアップルレコードが破綻していったことを悲しく思った曲なのでしょうか?ビートルズの弟バンドは、ともに才能あふれたソングライター集団で共通点は多いものの、視点を変えると意外と両者はまったく別の個性をもったバンドだったような気もします。後期ビートルズが芸術至上主義的スタンスでポップソングの常識を次々と壊していったのに較べて、バッドフィンガーはあくまでPOPソング分野で完成度とダイナミズムの追求を行っていったからです。このバンドの悲劇は、中心メンバーのピート・ハムとトム・エヴァンズがレコード会社側との裁判闘争に巻き込まれ次々に自殺に追い込まれあっという間にバンドの寿命を終えたこと・・。しかし彼らの残した作品は70年代洋楽を愛した世代にとっては、今でも胸を打ち感動を与えてくれたこと。最後の締め曲はやはり彼らの最大ヒット「デイ・アフター・デイ」(1971)しかありません。ジョージ・ハリスンのスライド・ギターが印象的なナンバーは今まで紹介した名曲とはタイプの違う奥深さが感じられます。才能あるこの名バンドが自らの命を経つことなく、長生きされて健康に演奏してくれていたらナア・・と感慨深く思うRWです。次回の節目200編執筆に向けてRWも残りの人生をバリバリ元気に生きて健康な日々を過ごしていきたいと思っております。引き続き皆様方からご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。(洋楽5周年&150編記事の記念節目にて・・)


⇒次回も、悲劇の死を迎えてしまった伝説の黒人シンガー「マービンゲイ」の名曲「 ホワッツゴーイングオン」(1971)をお送りします 。♪\(^◇^)/♪





★(149)ビートルズ 「フォー・ノーワン」 (1966年) (2016.6.23公開)

(名盤「リボルバー」発売50周年・記念特集)


c0119160_19131864.jpg今年夏は「ビートルズ来日・武道館公演50周年」(6月29日~7月3日)を迎え、さらに秋はライヴ映像映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』が公開予定。リンゴスターも来日公演もあり今から楽しみですね~。またもビートルズのミニブームが再燃し盛り上ってきそうな気がしています。半世紀前の日本中が大フィーバーした様子は、2016年元旦に公開した「ビートルズ来日・私設資料館訪問」記事で再度振り返って見て下さい。ちょうど50年前・1966年は彼らにとって音楽性や活動内容を大転換させた画期的な年でもありました。日本公演の2ケ月後に彼らは「今後公演活動を一切中止する」と宣言、以後はスタジオミュージシャンとしての音楽活動に徹していきました。遊び心で録音テープを逆回転させ重層的な曲編集、インド音楽を取り入れた幻想的な世界への挑戦、スタジオに籠って新・音楽境地を開いていく活動スタイルはその後ロック界全体に広く深く影響を与えていく契機となったのです。その変化を象徴する歴史的な名盤が【リボルバー】・・、今年8月で発売50周年を迎えるのでこのアルバムから数々の名曲をお届けしたいと思います。冒頭曲「フォーノーワン」はポールが淡々と歌い上げ美しいホルンの響きがコラボする癒しの名曲・・、RWお薦めのお宝ナンバーを今回記事のTOPとして選択いたしました。名盤「リボルバー」の第1曲目はジョージがリードボーカルを取ったアップテンポ曲(英国の税金制度を諷刺)「タックスマン」でした。デビュー以来、一番目立たなかったジョージがアルバム冒頭を飾り3曲がフューチャーしているとは・・、彼が徐々に実力を積み上げ前面に出て来た時期だったのかとあらためて再認識されます。当時のジョージはインド音楽魅力に傾倒しており「ラブ・ユー・トゥ」はその真骨頂、シタール楽器の音色・魔法の打楽器タブラ・シンプルなコード進行などビートルズの他メンバーも独特な世界に触れ大きな衝撃を受けていたのです。次に紹介する曲は、ひょうきんなアニメ演出で遊び心で重層録音編集を楽しんでいる「アイム・オンリー・スリーピング」、気だるさを醸し出す味わい深いさには彼らの余裕が感じられます。実験的・先進性の曲が多い名盤の中には、従来路線の美しいバラード曲も随所に健在!ポールの声で織りなす歴史的な名曲「エリナーリグビー」「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウエア」等でバランスを取っており、このアルバムの魅力をより一層際立たせていると思います。ヒアゼアのユーチューブを見ると、ポールが婚約発表(1967年)したものの翌年婚約破棄されてしまったジェーン・アッシャー(4年越しの恋人)と仲良く写っているではないか!ポールの結婚生活は本当に波乱に満ちているなア・・。ジェーンとの破局後は、リンダ・イーストマンと1969年結婚しウイングスで仲良く黄金時代を築きましたが、リンダが乳ガンに侵され1998年に逝去。その後、若いモデルと結婚と離婚を繰り返し、最近では50億円慰謝料など武勇伝を繰り返すポールのお元気さには頭が下がります。さて次は有名曲の一つ「イエローサブマリン」の登場です!リンゴがほのぼの調で歌う日本でも馴染み深い曲は、のちに同名でアニメ映画化されたサウンドトラックでも大ヒット。おとぼけ雰囲気が相変わらずいいですね~!そして最後に紹介する曲は当然「トモロウ・ネバー・ノウズ」、テープ式のループ(繰返し音)が鳴り、ミニマルなドラムやベース・ギター、カモメの声が絡み合う曲はやがてLSDの世界に誘うような宇宙的展開、この曲こそ画期的な名盤「リボルバー」(ジャズ゙・クラシック・インド音楽への接近、LSD麻薬体験での幻想的なエレクトロ技術の曲が続々登場)の象徴的な曲といえましょう。この名盤から、ロック史の最高名盤と称賛される「サージェント・ペッパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」へと受け継がれていくのです。

(追伸):皆様から多くのコメントを頂戴し誠にありがとうございます。今回、皆様からこの曲は是非掲載してほしかったという強いリクエストが寄せられた2つの名曲「and yourbirds can sing」「got to get you into my life」を追加させて頂きます。このような嬉しい反応を頂くと記事の書き甲斐があるなあと相互の切磋琢磨ができる感謝の気持で一杯でございます。



⇒次回は、ビートルズの弟的なバンドとして人気を博し、その後悲劇の結末を迎えたバッドフィンガーの「嵐の恋」(1970) をお送りします 。♪\(^◇^)/♪




★(148)バーブラ・ストライザンド 「追憶」 (1974年) (2016.6.8公開)



c0119160_21212722.jpgバーブラ・ストライザンド様・・。最近あまりお姿をお見かけしないような気もしますが、1970年代の貴女は歌手・女優・作曲家・映画監督も一挙同時にこなして絶頂人気を誇っており、まさに天からニ物・三物を与えられたスーパーウーマンという存在でしたね。上記紹介曲は、貴女がイケメン男優ロバート・レッドフォード様と共演した70年代の名作映画「追憶」(The Way We Were)のテーマ曲、ストーリーは「第二次大戦の末期、相反する政治思想を持ちながらもどこか惹かれ合っていた男女がNYで偶然、再会し愛し合うようになって結婚。しかし妻が第一子をみごもった時、互いの考え方や価値観の相違に今さらながら気付き、別れることを選択する」という大人の恋愛映画でした。某映画情報誌で史上最高の映画主題歌リストのベスト20曲に選ばれただけあり、ラストシーンで流れる貴女の歌「The way we were」は実に印象深かったですネ~!当時RWは高校3年で受験勉強中でしたが、インスタントラーメンを食いながら聴いていた深夜放送のラジオから毎日のように流れてくる貴女の美しい声が思い出されます。大学に入り上京後もFENラジオばかり聴いていましたが、当時のヒットしていた「愛はわが胸に」(My Heart Belongs To Me)(1977)や「ソングバード」(1978)が小生にとっては実に懐かしいヒットナンバーなのです。貴女はニューヨーク市生まれ、アマチュア歌手コンテストで優勝、1962年ミュージカルでブロードウェイにデビュー、1964年ミュージカル「ファニー・ガール」でスターの座を獲得、この曲を映画にした「ピープル」(1968)でアカデミー主演女優賞を受賞、その後オスカー2回、エミー賞6回、ゴールデングローブ賞11回、グラミー賞10回など映画部門の栄光の数々、女性歴代最多全米No.1アルバム記録更新も音楽界での金字塔、そして息子さんの嫁さんはダイアン・レイン・・、こんな挫折なき華やかな栄光人生を連続で送れる人ってなかなかいませんよネ~!「ワシ鼻顔」こそ幸運を掴む目出たき顔なんだな~と誰もが信じてしまうではないですか~!貴女が数々のスーパースター達とデュエットした名曲も脳裏に深く刻まれています。その筆頭曲はニールダイアモンド様と共演された「愛のたそがれ」(You Don't Bring Me Flowers)(1978)、全米NO1に輝いただけあって二人のじっくり歌いあげる声は永遠にPOP史に残る名曲というしかありません。さらに1980年には貴女はビージーズとコラボされましたネ~!「ウーマインラブ」やバリーギブとのコラボして全米No.1に輝いた「ギルティ」(1980)が凄いバーブラ人気のウエーブを再び起こして驚いたものです。しかしRWにとって貴女の一番の思い出曲は、「スター誕生・愛のテーマ」(1976)なのです。初めて大学生となり上京した四畳半の下宿でカップラーメンを啜りながらこの曲が流れていたあの日を思い出します。貴女の華やかな人生に比べて、対極をなすビンボー学生だった頃のRWが貴女の美しい歌声に癒されていたことに40年ぶりにあらためて感謝を申し上げます。貴女は今年74歳を迎えるとのことですが、未だに来日して頂けない大物アーティストのひとりです。喜寿になる前にぜひとも、来日公演の実現を期待したいものですな~♪



★(147)デフレパード 「ヒステリア」 (1987年) (2016.5.24公開)



c0119160_2213578.jpg海外では驚異的なセールスを記録し、かつ音楽性においても高い評価を得ているのに・・、なぜか日本では全く人気が出なかったバンドが幾つかありますが80年代後半での筆頭バンドは「デフレパード」ではないでしょうか。1970年代洋楽専門のRWは80年代アーティストには興味が薄いのですが、デフレパードについては当時から「実に素晴らしいバンドだな~」と感銘しながら聴いておりました。今回彼らの足跡を再整理して噛みしめ直したいと思い立ち、前後編に渡って記事を書きたいと思います。まず最初はロック史に輝く名盤「ヒステリア」からの名曲の数々をご紹介。彼らは1970年代後半に結成された英国のハードロックバンドでヘヴィ・メタルの旗手として80~90年代前半で絶大な人気を世界的に誇っていました。彼らの最大ヒットした金字塔が4th盤「ヒステリア」(1987)、英国・米国NO1に輝き2千枚も売り上げた20世紀屈指の超お宝物名盤なのです。次の紹介曲はライブの冒頭曲によく使われる「ロケット」(映像では1970年代のロックスターやサッカー名選手が続々と登場)からスタート、ほぼ完璧ともいえるリズムコードに彩られ高揚感が迫ってきます。「シュガー・オン・ミー」もRWの最大お気に入り曲の一つ、スケール大きい完成度高い曲を意図的にラフな感じに仕上げている感があっていいですね~!「神の戦争」と意味深な曲名が付けらた「ゴッズ・オブ・ウォー」のユーチューブはあまりにも衝撃的すぎる・・!原爆実験や世界を驚愕させた9.11のNYテロ恐怖映像が使用されており、あらためて目が釘付けとなってしまいました。アルバム名「ヒステリア」の意味は我々が一般的に認識しているヒステリー(精神的不安定)のイメージではなく、押し寄せる高まりのドキドキ感を表わしたものらしい。その名の通りこの名盤からは7つものシングルがヒットし、アルバム自体も3年間チャートインしたモンスターアルバムなのです。美しいメロディと文句なしのアレンジ、その神がかり的な完成度・分厚い音作りは本当に素晴らしく、捨て曲など一つもない徹底的に練り上げた特筆名盤というしかありません。ストレートでダイレクトなロックナンバーの「ウーマン」は迫力あるLIVE演奏が凄過ぎる~!ノリが良くメロディアスな「アニマル」(サーカスの動物が続々登場)は本アルバムの2cdシングルで英国6位に輝く人気に先鞭を付けた曲です。2015年も4年ぶりに来日して現在も現役で頑張っていることは嬉しいことですが、なぜこんな素晴らしいバンドが日本では知名度が低いのかと不思議に思うばかりです。同時代で同様路線のボンジョビがあれだけ売れていたのに・・。もっとこのバンドは日本で売れるべきバンドであったはずと今も思っているRWが、最後に紹介する締めは彼らを代表する2つの名曲にします。まずは全米3位に輝いた「アーマゲドン」、噛めば噛むほど味のあるアルバムの名盤の代表曲、そして最後は美しいコーラスに彩られたキャッチーで心に響くメロディと迫力の高揚感「ラヴ・バイツ」(全米No1の栄光!)が栄光のフィナーレ!完成度が高く垢抜けている本曲こそデフレパードの真髄・・、美しいヘビメタ系の王道バラードで何度聴いても素晴らしい!皆さん、このお宝物アーティストに是非とも嵌ってみて下さい!後編は「炎のターゲット」等、他の名盤を中心に公開予定

  by rollingwest | 2003-03-01 00:00 | 洋楽(ロック・POPS) | Comments(138)