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<2007年6月16日>あしがら「紫陽花」紀行(その1):「開成あじさいの里」


★「開成あじさいの里」

いよいよ梅雨入り宣言!雨を象徴する「紫陽花」の季節、到来。
「あじさい名所」は全国各地にありますが、神奈川県には「田園風景とコラボした花群生」・地元の人が共に創り上げ、盛り上げている素晴らしいスポットがあります。
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「あしがら山の金太郎♪」~金時伝説で有名な「南足柄市」と神奈川県で最も小さな町「開成町」の「あじさい名所」を訪ねてみました。  

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今年は水不足が懸念される中、ようやく前日15日に気象庁から「梅雨入り」発表があったばかり。
しかし今日の天気は「いきなり梅雨の中休みかい!?っ・・」という絶好の行楽日和ではないか・・。
東名高速:大井松田ICを降りて西側に向かうと、足柄上郡「開成町」(神奈川県で最も面積が小さい町)の美しい農村風景の中に入っていきます。

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五月のような爽やかさで雲ひとつない快晴、例年になく残雪が多い「白い富士」の姿は湿度20%の乾いた空気の中くっきり青空に浮かび上がっています。やはり富士はいつ見ても素晴らしい~!
そして素朴な農村風景には絵画のように鮮やかな「紫陽花パラダイス」が広がっていたのです。

    *写真をクリックすると左上に拡大写真が表示されます。
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ここは「開成町あじさいの里」とよばれ、5千本株の紫陽花が植えられた「あじさい農道」が最近有名になっているスポットであり、「花の名所・全国100選」にも選ばれています。
この町の緑化推進事業として昭和58年に6年間の歳月をかけて、農道沿いに1,400本の紫陽花が植えられたとのこと。これをスタートとして、毎年地道に植栽や環境整備を進めてきたそうです。
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当時の観光訪問客は9千人だったものの、四半世紀の時を経た現在では17万人(約20倍)の観光客が訪れて賑わいを見せる大イベントに発展してきた経緯にあります。まさに地元の人たちが一体になって取り組んできた手作りの町おこしではないでしょうか。(mm・・・、本当に素晴らしい!)

      ........↓田植えを終えたばかりの素朴な水田で強く自己主張する鮮やかな紫の花........
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........紫のガクアジサイと田んぼのコラボも瑞々しくてなかなかの風情があります。↑........

........↓農業水路に咲き誇る「紫陽花」は、清流の反射を吸収してますます光を放つ.......
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..............散策水路の橋では、「柳」と「紫陽花」と「七色の虹」が豪華に競演↑..............

農道に並ぶ「紫陽花」は「ニホンアジサイ」だけはありません。「ガクアジサイ」や「アナベル」(西洋アジサイ:毬状でボリューム感のある白い花)や「カシワバアジサイ」(柏の葉に似てる)も見られます。
それぞれの花の塊たちは、個々を主張しながらも、しかして全体調和感を優先し地域の美をアピールしようとしているような印象があります。(花たちも、地元の方と協力意識が同じなのでしょう・・)

....↓西洋あじさい「アナベル」。日本の紫陽花を輸出しヨーロッパで品種改良し逆輸入した花.....
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また紫陽花だけではなく、異業種(?)の花(ツツジ・ヒマワリ・花菖蒲)と同居コラボレーションの光景もあちこちに見られました。紫陽花が主役ながらも他の花もこのお祭りにしっかり参加しています。

........紫陽花といろいろな花が同居コラボレしていました。まずは「ツツジ」との紅白共演↓.....
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......えっ?何これ!?↑初めて見る!「紫陽花」「ヒマワリ」同時開花の組合せ(不自然~).......

.....↓水無月の象徴「菖蒲の花」との共演は違和感がなく、自然な風景として目に馴染みます。......c0119160_2323777.jpgc0119160_233197.jpg


本イベントは地元農協JAが核となって推進しているようですが、町の皆が一体感と誇り・喜びを感じながら協力している雰囲気があります。イベントを通じて人的交流を深めこの小さな町を盛り上げていこうとする意気込みを感じました。(人間関係が希薄・ドライな時代の中で、実に素晴らしい!)

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......茅葺家で地元農産物を販売するオバチャマたち↑取れたてタケノコと風鈴、初夏の風情.....

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.... 「カシワバアジサイ」↑注水容器に似た個性的な花↑「アナベル」透明感ある白色は強い存在感.... 


いや~実に美しく素晴しかった!花も町も人々も・・・。
田んぼの中でこれだけの紫陽花の群生を見たのは生まれて初めて・・・、壮観でした。
植物園などでは味わえない「素朴な自然風景」と「地元の人の一体感」、これが実によかった。
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神奈川の「あじさい名所」というと鎌倉や箱根などが有名ですが、これらのメジャーとは全く競合しない「癒しの風景と趣き」「素朴な風情」は、間違いなく「神奈川ベスト3」に名を連ねるでしょう。
是非ともまたいつか来てみたい場所を知りました。こんな名所が今後たくさん増えるといいですね。

           あしがら「紫陽花」紀行、まだ続きます。

  by rollingwest | 2007-06-16 22:37 | 花鳥風月(季節の風景) | Comments(15)

<2007年6月16日>あしがら「紫陽花」紀行(その2):「大雄山・最乗寺」


★「大雄山:最乗寺」

金太郎(坂田金時)のふるさと「あしがら」には、霊気あふれる名古刹が山奥に鎮座しています。
大雄山・最乗寺」、開創以来600年の歴史をもつ曹洞宗の山寺で、関東の屈指の霊場です。
このお寺は参道などの紫陽花が見事であり、その鬱蒼とした杉木立や霊気・雰囲気が昔からお気に入りだったので、ここを訪れるのは今回で3回目(10年ぶり)となります。
玄人はだしの隠れたパワースポット、深山の雰囲気とともに皆様へご紹介いたしましょう。

鮮やかな紫陽花群生が目に焼きついた「開成あじさいの里」をあとにして、南足柄市に入ります。
最乗寺への参詣者の鉄道ともいえる「伊豆箱根鉄道大雄山線」のターミナル駅は、その名のとおり「大雄山駅」。南足柄市(人口4.4万人)の市役所もこの駅が最寄りであり、この街はまさに最乗寺の門前町です。(富士フイルムの企業城下町でもありますが・・。)


    *写真をクリックすると左上に拡大写真が表示されます。
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.....↑「開成あじさいの里」の「紫陽花」と「富士山」........↑坂田金時は源頼光の四天王の一人....

杉木立の参道をマイカーであがると、沿道の紫陽花の花たちが連なって出迎えてくれました。
開成町の里のような華やか・鮮やかさはないものの、落ち着いた雰囲気の紫陽花もいいものです。

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.... 仁王門からの参道には紫陽花が咲き誇る.....境内に入り書院を右手に見て本堂へ向かう........


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ひんやりした涼感ある杉木立の中を歩いていくと、深い木々の間から木漏れ日が差しています。
通常は暗い山道なのでしょうが、今日は強い日差しが深山の新緑を照らしているため、幻想・芸術的な緑光、この環境に身をおける幸せと爽快な気分に浸ることができました。mm・・・充実感~!

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...樹齢400~500年の巨木杉が林立する参詣道、神奈川県天然記念物の指定がされている。... 

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最乗寺の境内と参詣道には、樹齢数百年の年輪を刻む巨大杉が数多く見られます。
これらの老木から発せられる氣こそが、この古刹・霊場に漂う霊気の源なのでありましょう。
参詣道を登りつめていくうちに、心も洗われるような気持ちになりました。

本堂・開山堂を過ぎてさらに山奥に上がっていくと、結界門が現われてきました。
結界とは一般領域と修行聖域の境界線のこと、門の両脇には天狗像2体が憤怒形相で神聖な場を守っています。(仁王じゃなく天狗は珍しい・・)ここからは奥の院まで長い石段が続いています。

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....↑修行場の入り口結界門、両脇に天狗が守座..↑杉巨木に囲まれ奥の院に続く長い石段.....

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...奥の院に続く参道には2体の天狗が守護↑左はカラス天狗、右は葉の団扇をもつ天狗.......

最乗寺は曹洞宗のお寺で、永平寺(福井)・総持寺(横浜鶴見)に次ぐ規模の古刹です。
曹洞宗開祖は道元ですから瞑想座禅や雲水のイメージがありますが実際の空気は全く違います。
静謐な瞑想・禅の雰囲気ではなく、大峰山などの山岳宗教(役行者が開祖)や高野山などの密教系寺院(空海が開祖)に見られる山岳霊験独特の勇ましい世界が満ち溢れています。
なるほど調べてみると、お寺を開創した了庵は曹洞宗禅師であるものの、祀られている本尊は「道了大薩埵」という山岳密教系の尊者で、「十一面観音菩薩」の化身なんだそうです。c0119160_22224255.jpgc0119160_22101490.jpg
...... ↑祈祷開始の合図、太鼓が鳴る......大僧正が般若心経を読経、妖しい神秘の光景↑.....

ドン・ドン・ドン~、本堂で太鼓の音が響き渡ります。大僧正の勤行読経の時間に遭遇!
金箔装飾された本尊に向かい「おんまか・きゃら・そわか」という般若心経真言を唱え始めた大僧正、白法衣を纏った僧正の後姿が光り輝き、これぞ神秘的で妖しい「密教加持祈祷」の世界・・!
何か見てはいけないものを見てしまったような気がしますが、やはり写真を撮ってしまいました・・。

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....↑夫婦和合の巨大下駄は子宝ご利益....本堂隣に下駄の置物↑が一杯飾られている。....

さすが神秘な世界に触れただけあって、自分にもありがたい霊気に包まれてきたような・・・。
パワースポットで十分お祈りをした後は、参詣道をゆっくりと逍遥下山。ふたたび紫陽花の道を楽しみながら下界へ向かい・・、鬱蒼とした雰囲気から、再び明るい光に包まれた人間界に戻ります。


陽光はさらに輝きを増し、川沿い松並木の向こうには、残雪の富士山が明星ケ岳越しに見えます。
6月は鮎解禁の季節、酒匂(さかわ)川を見渡せば清流に身を浸かる太公望たちの風景。
長い釣竿を指し構える姿には、待ちに待った鮎シーズンを迎える喜びが溢れています。

...↓清流・松並木・富士山、額縁に入れたい。..↓酒匂川は富士山麓から小田原・相模湾へ注ぐ....c0119160_22312366.jpgc0119160_22321528.jpg
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....... ↑清流の太公望、鮎釣人の優雅な時間。明星ケ岳の向こうには白い富士山が輝く.......


6月は梅雨のじめじめした季節のイメージがありますが、6月上旬は「初夏の爽やか」な日が多くて、1年の中では最もいい季節なんですよ。(山もこの時期が一番美しく最高の時期です)。
今日は、鮮やかな紫陽花と美しい富士、山岳宗教の名古刹、鮎の清流・・。
目の保養をして、元気をもらい、心が癒され、実に素晴らしい一日でした。

                                                     おわり

  by rollingwest | 2007-06-16 19:57 | 寺社・史跡・古道 | Comments(5)

<2007年6月3日>梅雨入り前(近隣風景)

今年の初夏は、意外と過ごしやすい日々が続いています。
クールビズがスタートいたしましたが、半袖では肌寒いときもあるくらい爽やかな空気の日が多いような気がします。 (コル巻きの身としては、非常にありがたいことです。)

一年で一番過ごしやすい初夏の爽やかな日々、あとどのくらい楽しめるのでしょうか?


★↓いよいよ紫陽花の季節(ガクアジサイが鮮やか)   ↓初夏の花が咲き誇る道端風景(タチアオイ)c0119160_13525561.jpgc0119160_13531287.jpg


川崎市民ミュージアム前で鎮座する「トーマス転炉」↓旧:日本鋼管(現JFE)から寄贈されたもの
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(左)川崎等々力スタジアム (右:遠方高層ビル)現在急ピッチで建設中の武蔵小杉駅前のマンション群

↓等々力スタジアムは川崎フロンターレの本拠地。 Jリーグ草創期にはヴェルディ川崎でカズ・ラモス達が活躍c0119160_1356829.jpgc0119160_13562095.jpg
今のヴェルディはJ2でボロボロ状態・・・。↑かたやフロンターレは本当に強くなったもんだ。(祝!AFC出場)


ガクアジサイの花は二重構造になっており、中央部が両性花(オシベとメシベを持ち実を結ぶ)で、花びらの大きい方が外周花(中性花で実は結ばない)だそうです。  ←実に勉強になりました。
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あと1~2週間もすれば、蒸し蒸しとした憂っとうしい日々に入ることでしょう。
まあ今年の夏は水不足の危機も懸念されますので、雨もそれなりに降ってもらいたいものです。
梅雨入り前の季節の変わり目、皆様くれぐれもお体にはご自愛ください。


紫陽花も美しく咲きはじめてきましたので、そろそろアジサイ名所を訪ねてみる予定です。
次回は紫陽花満開レポートを掲載しますのでお楽しみに・・・ (^-^)>♪          おわり

  by rollingwest | 2007-06-03 13:47 | 花鳥風月(季節の風景) | Comments(7)