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<2008年5月17日> 世界有数の活火山「浅間山」に登る

★火山列島日本と浅間山

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日本列島は、世界有数の地震列島(世界の地震の2割は日本で発生)、そして火山王国です。
日本には多数の活火山がありますが、その中でも危険度Aランク火山は13座あるとのこと。
浅間山・阿蘇・桜島・磐梯山・伊豆大島・三宅島・十勝岳・有珠山等、名だたる「火の山」ばかり!

       .....白と黒の美しい縦縞模様こそが、浅間山(2568m)がもつ独特の外観....
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中でも浅間山・阿蘇山・桜島あたりが三大火山ですかねエ・・。北軽井沢で見られる「鬼押し出し」の奇岩・大景観は「天明の大噴火」(浅間山の有史上で最大級)によって造りあげられたものです。


       .....「鬼押出し」は浅間山の大噴火によって築かれた自然の溶岩芸術園....
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浅間山(2568m)の登山は、1972年噴火以来35年間、頂上・火口には立入禁止となっていました。
最近では2004年にも噴煙を上げ、いつ爆発してもおかしくない危険な山として警戒されています。


  .....(左)煙をたなびかせる浅間山と浅間隠山(上空写真)....(右).浅間山の噴火と大噴煙...c0119160_2272439.jpg
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★浅間山禁止区域が火口付近まで解禁(リベンジ登山)


浅間山は「日本百名山」ですが,全山制覇をめざす人にとって「登山禁止令」は忸怩たる思いだったことでしょう。仕方ありませんが久しく、外輪「黒斑山」登頂で「浅間山完登」と見做されていました。
でもやはり「本物の頂上に立ってこそ!」という気持ちが本音・・・。(小生も然りでございますが・・)
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昨年秋にFツアー幹事から嬉しい知らせが届きました。頂上までの解禁ではないのですが、規制が大幅に緩和され、火口近くの「前掛山」まで行けるようになったとのこと。最近、噴火活動が落ち着いていることに加えて「百名山ブーム」で解禁を求める声が強くなったからなのかもしれません。


      .....前掛山の迫力ある断崖絶壁風景、広い意味での火口?外輪山なのかな?....
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昨年11/10、Fツアー「浅間山」が企画されて勇んで参加、でも氷雨日となってしまい登頂は断念・・。
結局は温泉と海野宿見学に終わったので今回はそのリベンジです。(参加は約20名近い大盛況)

                         浅間登山を断念して「海野宿」のリンク記事



★前衛「トーミの頭」から「草すべり」を下る。


Fツアーメンバーは早朝集合し、上信越自動車道・小諸IC経由で高峰高原・車坂峠に到着し10時過ぎに登山開始。山道を進めていくと奇岩「トーミの頭」が現れます。「浅間を遠くに見る岩峰」という意味でしょう。しかしこの時、浅間山はガスに包まれて見えません。今日は晴れるのかなあ・・。

  .....浅間山の前衛奇岩「トーミの頭」からアプローチ、いきなりスリル溢れる登山道となる。....c0119160_6214149.jpg




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岩頭からは「湯ノ平高原」まで一挙に下る「草すべり」と呼ばれる急斜面!ここは実に面白かった!
目の前に横たわる浅間山のシルエット、断崖絶壁絶景を見ながら滑り落ちていくスリル感です。
単調な登りをイメージしていた浅間山登山がいきなりこんなドラマチックな始まりを見せるとは・・。


        .....「トーミの頭」から「前掛山」を遠くに望む。左の斜面が浅間山本体の裾野....
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        .....「トーミの頭」から「湯ノ平高原」に下る急斜面。「草すべり」と呼ばれる。....
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よく考えればここは世界有数の火山、この変化に富む地形は大規模爆発で生まれた外輪火口跡と認識すれば考えれば実に納得できるものです。この奇岩群や斜面は爆裂火口が刻んだシルエット、もし噴火時にここにいたならば岩があちこち吹っ飛んできてとても生きてはいられないでしょう。
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     .....「草すべり」を無事に下りきる。右には「牙山」(ぎっばやま)の奇観が迫る。....c0119160_22541687.jpg




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湯ノ平高原」は枯湿原風な平坦地、これからが浅間山の本格的な登り。昼食時間ですがビールは自粛控えめ。しかし徐々に雲行きが怪しくなり天候急変、何と雹が降ってきた!大丈夫かなぁ・・・。
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   .....今日の浅間山頂上はガスってしまうのかな?季節外れの雹に降られやや不安な気持ち....
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★浅間山の爆裂火口を体験

浅間・直登基点の「賽の河原」に到着、いよいよ浅間山が眼前に迫りました!独特な縦縞の模様を刻んだお椀を伏せたような山容は火山の象徴。単調な裾野斜面を一歩々と登り始めると視界が開けて徐々に晴れてきたぞ~!雄大なパノラマはまさに月の丘の世界だ!(行ったことないけど・・・)

   .....裾野斜面を一歩一歩登る。背景には「黒斑山」と、盆地のような「湯ノ平高原」....
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裾野中腹に至ると、立入り禁止告知板(ゲージが1つ)、その先を見ると明確な登山道があります。
頂上を見上げると何人もの登山者姿。実際は多くの人が火口付近まで行っているようです。「皆で渡れば怖くないか・・」とコンプラ・自己責任をつい忘れてしまい上部まで共に登ってしまいました。

   ....「浅間山」火口付近からの光景(殆どのメンバーが登山禁止の字を読め(ま)なかった)....c0119160_23131546.jpgc0119160_23134218.jpg


   ....(左)「前掛山」の断崖絶壁火口をもう一度!....(右)「浅間山」裾野、岩と雪の斑模様....c0119160_23193977.jpg




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本当の頂上はまだ先ですが、これ以上のコンプラ違反は自粛。火口を覗けただけでも大満足~!
食山人殿は学生時代に登頂済。「真の頂上体験者は私のみ!」と遂にプライドを崩しませんでした。
そして次は「浅間山頂上」として現在公式認定されているピーク「前掛山」を目指すことにしました。


.....先行二人の影を追い「前掛山」へ向かう。爆裂火口の岩峰がまるで人の顔のように見える!....
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でもこちらの方がもっと感動!荒涼たる爆裂火口の大パノラマをさらに満喫することができました。
世界有数の火山はやっぱりスゲエなあ~と感嘆し、登ってきた稜線を戻り再び「湯ノ平高原」へ・・・。



★変化に富んだ楽しい下山道

「さてもうこれ以上は登りなし~」と、皆は平坦な野っ原で座を広げて缶ビールとワインのミニ宴会。
あとは下山後の楽しみ「温泉」をめざすだけ。下山道の景色は変化に富み、素晴らしいものでした。


  .....再び「湯ノ平高原」へ戻る。今まで我慢してきたビール・ワインを開けてのミニ宴会。....
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徐々に谷筋を下っていくと、中国桂林や妙義山のような奇岩群が目前に迫って来る楽しい山道。
ここも浅間噴火の外輪火口として刻まれた地形なのでしょう。噴火スケールが実にでかいこと・・!

 .....(左)天を突く牙山(ぎっばやま)の先鋭峰.....(右)鉄分濃い真っ赤な川が谷間を流れる。....c0119160_23574551.jpg




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      .....谷筋を下る道には、オブジェのような独特の形をした木々が時々見られる。....c0119160_00591.jpgc0119160_021547.jpg


     .....妙義山のような奇岩群!浅間山でこんな光景が見られるとは思わなかった....
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★鉄とイオウの渓谷、真っ赤な温泉


川沿いは鉄が錆びた赤岩石や硫黄結晶が沢山あり、異様な渓流風景が広がって実に面白~い!
「不動滝」も赤茶けていました。草木の姿が少なく感じたのは外輪山が植物には厳しい環境が故?

  .....イオウと鉄錆岩が印象的な「不動の滝」、ここは遅まきながらようやく春の息吹が・・。....c0119160_062633.jpgc0119160_064718.jpg












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下山後に浸かった「天狗温泉」の湯は真っ赤か!(鳥甲山の小赤沢温泉とソックリ) タオルは一挙に鉄の錆で茶色に変色。でも本当に火山地底から湧き出てきた天然温泉という実感で大満足~!

       .....天狗温泉「浅間山荘」、鉄さびで真っ赤なお湯が実に素晴らしかった!....c0119160_0101775.jpg




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★火の山「あさま」

静岡在住時代、「富士浅間(せんげん)神社」の名を随所に目にしたものです。(富士吉田と富士宮に2大総社が鎮座)  娘の七五三をした静岡市浅間神社も市民に敬われる由緒ある古社でした。

 .....「前掛山」頂上に立つ人。の荒涼の大絶景は浅間噴火の激しさをあらためて認識し感嘆!....
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「何で浅間なんだろう・・」と多少疑問に思っていましたが、当時はあまり意識せず深く考えず・・。
「浅間神社」は富士山大噴火を恐れる人心を静めるために建立、火山鎮護の神を祀っています。c0119160_0182427.jpg
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あさま」という言葉は「火山」を意味する古語とのこと。なるほど~富士は古代から阿蘇山と同様「火の山」として畏怖崇拝されていたので、「浅間神社」と呼ばれてたのか!それじゃあ「浅間山」って「火山」そのものをストレート表現した名前ではないか! 「あそ」「うす」も火山を表す同系の古語、だから「阿蘇山」「有珠山」なんですなあ・・。「あさま」も「あそやま」が多分訛ったんでしょう・・。 

             
   .....1年数ケ月前(07.2月)、万座スキー場から見た白雪の「浅間山」(左)と「浅間隠山」(右)....
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2年半前に大学時代・山仲間と再会のOB会を企画して「浅間隠山」に登った時に目の前に雄大な「浅間山」パノラマを仰ぐはずでしたが、残念にもガスに覆われてその光景を味わえませんでした。
昨秋も雨で断念・・。今回やっと「浅間山」の素晴らしい姿を知ることができてリベンジ、グ~グ・グ~!

                                                      おわり

  by rollingwest | 2008-05-31 21:17 | Comments(22)

<2008年3月16日> 府中探訪(その2):「アミューズメント編」


★3月「府中探訪」の続編記事~(もう梅雨間近ですが・・)


実は3月の「府中探訪」レポートが未掲載で残っていました。遅ればせながら公開UPいたします。
このレポートは続編、「サントリービール工場」と「東京競馬場」の見学、「アミューズメント編」です。

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初夏でビールが旨くなってきた時期だし、明日はいよいよ「日本ダービー」の開催だし、季節的には丁度タイムリーな記事かもしれんな・・・(笑) フフフ (=_=)自己満足・照れ隠し・・・。 (2008.5.31掲載)

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さてさて時は2ケ月半前、梅の花が咲き誇る春うらら日。一人の「ノーテンキ春おじさん」は府中鎮守の「大國魂神社」を後にして「府中競馬場」「サントリービール工場」に散策の足を進めていました。 

c0119160_5565792.gifc0119160_5571645.gif        08年3月記事リンク⇒:府中探訪(その1)「春の訪れ・歴史編」





★サントリービール武蔵野工場(府中)を見学

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『中央フリーウェイ~♪、右に見える競馬場~左はビール工場~・・・♪』、中央高速道を山梨方面に向けて走っている時に見えるドライブ光景。

今から30年以上前にヒットしたこのユーミンの名曲に歌われた場所(ビール工場・競馬場)こそ、今日まさにこれから「春のおじさん」が訪ねてみようとしているスポット。(3/16春うららの日を回想)


......アロマホップとビターホップの香りの違いをここで確かめさせてくれて、実に丁寧な解説......
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全く予約なしでも、サントリー工場の可愛いお嬢様たちが休日にも係らず笑顔で迎えてくれます。
場内を丁寧に案内してもらいビール製造工程をわかり易く説明してくれました。最後には蔵出しの新鮮ビールまでご馳走して頂き感激~!ノーアポ訪問なのに、さすが一流企業サントリーだね~!
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....サントリー府中工場では話題のプレミアムモルツ蔵出しをタダで3杯飲ませてもらえる。......
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でもサントリー工場といえば、関西在住時に訪れた京都・大阪府境にある「大山崎のウイスキー蒸留所」もさらに風情があってよかったなあ・・。京都の山崎竹林が生んだ地元名水で醸造しており、ウイスキー樽が暗所に置かれて実にいい雰囲気でした。こちらへも機会あれば一度ご訪問あれ。
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 ....関西のサントリー大山崎ウイスキー醸造所(大阪と京都の境)もなかなかよいですぞ~。......c0119160_7391312.jpgc0119160_7392716.jpgc0119160_7394852.jpg

さてさて「春のノーテンキおじさん」は、気前のよいサントリー殿にビールをご馳走になり、ホロ酔い気分で「憩いの森」「郷土の森博物館」「分倍河原古戦場」にフラフラ逍遥して行ったのでありました。




★東京競馬場 (府中ターフ)

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<春のおじさん・レポート>

♪パ~パラパパパ、パパパ~!いよいよ明日6月1日は日本競馬の最大イベント・恒例「日本ダービー」(東京優駿)が開催!選ばれた栄光の3歳馬たちはこの府中ターフを当日駆け抜けていくのです。
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    ....東京競馬場(府中)の外観。1993年開設、2003年4月にリニューアルオープンした。.....
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そう「春のおじさん」はビール工場を訪ねる前に、この歴史ある東京競馬場も探索しておりました。
ここに来るのは11年ぶり。当時3才の娘を連れて競馬場・中央ターフの遊戯施設で遊ばせたなあ・・


    ....(左)競馬場の正門。なかなかいい雰囲気だねえ・・! (右)貴賓館(VIP観戦用)......c0119160_8224979.jpgc0119160_823784.jpg

小生、競馬に一時嵌っていた時期がありました。あの歴史に残る2名馬・テンポイントとトウショウボーイが一騎打ちしていた大学生の頃です。クラス仲間と一緒に後楽園場外馬券場に行って夢中になったものじゃ・・。馬券は毎回損ばかり、自分に全く博才がないことを認識した次第です。(笑)
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それ以来、競馬はTVで見るだけにしています。でもやはり、クラシック戦線やグランプリレースの動向は気になるのもので、歴代名馬たちの活躍はそれなりに頭の中に刻みつけてきました。


    ....パドック電光掲示板。おっちゃん数人が朝から腰を据えて今日のレースを予想......c0119160_8263125.jpgc0119160_826483.jpg

博才ある夢見るおっちゃん達は、朝から競馬場に乗り込んで腰を据えて勝負に挑んでいました。
競馬新聞を睨みながら、勝馬投票券を熟慮して購入。レースが始まるとモニターに噛り付きです。
おっちゃん達の雰囲気は昔からあまり変わんないけど、競馬場は実にお洒落になったなあ・・・!


    ....大型モニターでレースに見入るおっちゃん達。まるで最新鋭の証券取引所みたい!....
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  ...(左)馬券購入所、モニター見ながら「行け~」の声。(右)お洒落なカフェテラス(ミスマッチだ)....c0119160_8474199.jpgc0119160_8475539.jpg


私が馬に夢中になった時代は、各窓口に売子おばちゃんがいて会話しながら馬券購入したもの。
「ハイ、2-3を2枚、4-5を3枚・・、合計3千円ね。」昔場内はタバコの煙モ~モ~で雑然でした。
今は全てデジタルで処理。お洒落なカフェもあって実にきれい。果たしてここは競馬場なのか・・?


    ....東京競馬場のターフ、この芝を数々の歴代ダービー馬がゴールを駆け抜けた。....
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来たる明日は「日本ダービー」!府中ターフを1番で駆け抜け栄冠を受けるのはどの馬でしょうか。
今年は、傑出した実力馬がおらず本命不在の混戦模様ですね。(3歳馬・古馬ともに共通傾向)
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さてさて折角の機会ですので、今度は「初夏のおじさん」が日本競馬史に偉大な足跡を残した数々の名馬を紹介いたしましょう。(全てを掲載できず残念ですが、JRA顕彰馬・中心の紹介とします。)




★日本競馬史を飾った名馬たち


<初夏のおじさん・解説>

日本初の競馬場はかつて横浜(根岸)にありました。幕末の横浜外国人居留者の娯楽施設として開設されたことが黎明です。その後明治43年に東京競馬倶楽部も創設され、目黒にも競馬場がつくられました。横浜と東京の2倶楽部は統合し、昭和12年「日本競馬会」として発足しています。

        ....(左)根岸競馬場一等観覧席跡(横浜市)         (右)戦前のレース光景.....
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日本の競馬には「三冠」と呼ばれるレースがあります。サラブレッド4歳(今は3歳に呼称変更)の春に行われる「皐月賞」「ダービー」と、秋の「菊花賞」、この3大レースに勝つことは大栄誉です。
サラブレッド生涯で一度しか出走できないクラシックをすべて勝った馬は「三冠馬」と呼ばれます。



(左)セントライト(日本競馬史上初の三冠馬)  (右)ハクチカラ(海外レースも制した黎明期の名馬)c0119160_9283111.jpgc0119160_9291960.jpgc0119160_9293377.jpg
 (中)トキノミノル(10戦10勝、7つのレコードを持つ名馬。オーナーは大映ラッパ社長・永田雅一だった。) 


「三冠」達成偉業は至難・夢の出来事です。何故ならばサラブレッド血統で実力が大きく左右し、距離による得意・不得意があるからです。皐月賞2,000m、ダービーは2,400m、菊花賞は3,000mと
条件の異なる1回のチャンスを全て優勝で飾ることはスーパーホースでないと到底実現できません。


(左)シンザン(日本競馬史上初・五冠の伝説馬として崇拝)(右)グランドマーチス(障害の大天才)c0119160_9365791.jpgc0119160_9372062.jpgc0119160_937327.jpg
(中)ハイセイコー(ご存知、競馬を大衆化させた大功労者、歌にもなり記憶に残る永遠の名馬)

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栄光の「三冠馬」誕生は長い競馬史でわずか6頭だけです。セントライト(1941)、シンザン(1964)、ミスターシービー(1983)、シンボリルドルフ(1984)、ナリタブライアン(1995)、ディープインパクト(2005)
私が夢中になっていた頃は、シンザンこそが神格化されたあこがれの伝説名馬でありました。



(左)トウショウボーイ(天馬と呼ばれテンポイントのライバル)(中)テンポイント(伝説馬・悲運の貴公子)c0119160_9394034.jpgc0119160_9395165.jpgc0119160_94084.jpg
  (右)マルゼンスキー(8戦無敗の名馬、当時は外国産馬にクラッシック挑戦の道は開かれず悲運) 


「シンザンを超えろ!」、当時の中央競馬会のキャッチコピー。  しかし当時の名馬ハイセイコーもトウショウボーイやテンポイントもとうとう「三冠」の栄光を達成することはできなかったのです。
しかしその時は遂に来ます。1985~86年、ミスターシービーとシンボリルドルフ、2年連続で三冠馬が輩出!「不世出の栄光馬がようやく見られ、2年連続輩出するとは!」と実に驚いたものです。

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(左)ミスターシービー(シンザン以来の三冠、驚異の差し却) (右)メジロラモーヌ(初の牝馬三冠)c0119160_101137.jpgc0119160_1012920.jpgc0119160_1014362.jpg
(中) シンボリルドルフ(日本競馬史上最強・伝説の7冠馬、皇帝と呼ばれ2年連続年度代表馬)


しかしシービーはちょっと可愛そうだったなあ・・。この差し足天才馬はシンザン以来の「三冠」偉業を達成したのに、翌年現れた1年後輩ルドルフに全く勝てずやや色褪せてしまった感があります。
シンボリルドルフがあまりにも偉大すぎたのです。ルドルフはその後「天皇賞」「ジャパンカップ」を制し「有馬記念」も連覇、古馬クラシックも総ナメで「7冠馬」の栄誉に輝いたのです。強すぎる・・!


(左)オグリキャップ(地方競馬から栄冠、女性ファン増加)(右)メジロマックィーン(安定の名ステイヤー)c0119160_1041292.jpgc0119160_104268.jpgc0119160_1044289.jpg
       (中)トウカイテイオー(シンボリルドルフが生んだ名馬、皐月・ダービー・JC・有馬を制す) 


バブル時代に入り競馬は国民的な人気となりました。不世出の騎手・武豊も大活躍し女性中心にイメージが大幅向上。また当時は毎年のように連続して人気の名馬が輩出した記憶があります。
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平成以降はミホシンザン、メジロラモーヌ、イナリワン、タマモクロス、スーパークリーク、オグリキャップ、トウカイテイオー、メジロマックィーン、ビワハヤヒデ、ライスシャワー、ナリタブライアン、マヤノトップガン、エルコンドルパサー、テイエムオペラオー、スティルインラブ等の名馬が次々出て凄いなぁ・・と感心したもの。またサイレンススズカの悲劇や、記憶に残るドラマも多く生まれて印象的でした。


(右)ナリタブライアン(三冠馬・ルドルフ以来)(右)タイキシャトル(短距離系初の顕彰馬。海外勝利)c0119160_1081718.jpgc0119160_1083134.jpgc0119160_1084271.jpg
        (中)テイエムオペラオー(天皇賞3連覇、史上最高賞金の18億円馬)


そしてルドルフを超えたと言われる「7冠」名馬が出現します。記憶にも新しいディープインパクト!
めでたくこの5月8日、第28代JRA顕彰馬の栄誉に早くも輝きました。(当然のことだけどね。)
是非とも海外制覇してもらいたかったなあ・・。ルドルフと戦ったらどちらが強かったのだろうか・・?
                              
    ......ディープインパクト(S・ルドルフを超えたとされる日本競馬史上の最強7冠馬).......
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        .....生みの親はサンデーサイレンス(数多くの名馬を輩出した史上最高の種牡馬)......


サラブレッドはやはり血統が命!ルドルフの父はパーソロン、ディープの父はサンデーサイレンス
栄光の名種牡馬は数々の名馬を生み続けました。馬はタネ馬になってからが本当の勝負です。
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サンデーサイレンスは残念ながら2002年に亡くなってしまいました。競馬界の大きな損失だなぁ・・。その死後以降はやはり突出した名馬が出てこない。名種牡馬サイレンスの死こそが、現在競馬界の混戦時代の低迷・スーパーホース不在の大きな原因なのかもしれません。



 ......東京競馬場の大観覧席は、富士山が見えるので「フジビュースタンド」と呼ばれる。.......
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さて明日のダービーではどの馬が日本競馬史にその栄光の名を刻むことができるのでしょうか。
おっちゃん達の馬券は、千金の夢が゙実現するのでしょうか?ちぎられ虚しく風に舞うのでしょうか?
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梅の季節から数えて3ケ月。梅雨季節を迎えて「府中のレポート」今回これにてめでたく終了~!

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  by rollingwest | 2008-05-31 08:20 | エトセトラ | Comments(22)

<2008年5月3~5日> 残雪の立山連峰・大周遊(その1)


★残雪・立山連峰への憧憬が実現
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このゴールデンウィークは生涯忘れられない素晴らしい残雪期山行を経験することができました。
日本最大級の圏谷(カール)を擁する立山連峰のパノラマ、稜線から見る剱岳や後立山の大眺望、
残雪期・3千m級登山は初体験、北ア奥地の素晴らしい大パノラマを目の当りにして言うことなし!

         ....日本有数の峻険なる山、岳人の憧れ・「剱岳」(2,998m)をバックに......
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これも食山人さんに本格アイゼン・ピッケルでの初歩トライ山行を誘ってもらったことに縁ります。
昔から憧れていた大雪壁「雪の大谷」、日本一の大瀑布「称名滝」も雲ひとつない青空の下で見ることができて本当に感動しました! 富山からのゴールデンパノラマレポートをお届けいたします。



★残雪・立山連峰への憧憬が実現

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立山へのアプローチは、アルペンルートとして観光地化・整備されており、富山側(立山・美女平)と信濃側(大町・扇沢・黒四ダム)の2つの方法があります。今回、食山人さんとの2人旅は富山からローカル鉄道やケーブルカー・バスを乗り継ぎ「雪の大谷」を体験してみようという企画にしました。


    ....ローカルで素朴な富山地方鉄道線で立山に向かう。富山の水田風景の中を行く。......c0119160_91732.jpgc0119160_20125152.jpg
                                                   

朝7時過ぎ、東京駅から上越新幹線・ほくほく線経由で富山に入ります。(GWなのに全て座れた!)
富山地方鉄道に乗り換えて水田風景や残雪の山々を味わい、立山にトコトコと向かっていきました。
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   ....水田の遥か彼方に名峰「毛勝三山」。昔ながらの木造駅舎、窓の向こうには新緑が輝く。.....
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古駅舎・雪解け水で満たされた素朴な越中の水田風景、青空の下で鏡の如く光を映しています。
残雪の北アルプスを背景に見る新緑・水田・薫風は心が癒されるね~!常願寺川の橋梁を渡った時はまさに絵画のような光景。GWなのに車中はガラガラ状態、何て贅沢な一日の始まりだろう・・!


   .....清冽な雪解け水・「常願寺川」の流れ、立山名峰・毛勝山(200名山)の白さが美しい。....
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立山駅に到着。今日は登山予定がなく、プレ準備・観光の日。かの有名な称名滝を訪ねてみよう!
      
                                                          
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★日本一の大瀑布「称名の滝」

今回、GW立山訪問の契機は、かねてから憧れていた3大光景体験への切望が大きな理由です。
雪に覆われた「北アルプス深部」  ②アルペンルート「雪の大谷」 ③日本一の瀑布「称名滝」
「称名滝」を間近かに見てみたい!」その光景はやはり期待通り!いやそれ以上の大発見でした。
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     ...(右)雪解け激流 (左)滝の上にはヘリコプターが飛行、空中浮遊(ハチドリみたい).....c0119160_948057.jpg




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この滝の落差は日本一!断崖絶壁から、豪快に怒涛の如く降り注ぐ350mの大瀑布なのです。
さすがスゴイ!日本とは思えない、ギニア高地の滝を見ているようだ!(行ったことないけど・・)


                                                           
          ....高度差日本一(350m)を誇る大瀑布「称名滝」の壮大なる絶景......
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   .....残雪期のみに姿を現す右の「ハンノキ滝」は落差500m!実質日本最大の滝だ!......

さらに驚いたことは、左の滝(短い方)が「称名滝」? じゃあ、右の更に長大な滝は何なんだ!?
これこそ残雪時期にしか見ることができない幻の大瀑布「ハンノキ滝」なのです。世界有数の豪雪地帯・北アルプスの雪解け水がつくりあげた日本一の落差500mの大滝を見ることができた~!
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  ...コナンドイル空想小説「失われた世界」のモデル「ギニア高地」の滝と見まがえてしまう。.....
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はて日本の「三大瀑布」はどこだっけ・・?、と調べてみると実に意外!称名滝が入っていない!
①華厳の滝 ②那智の滝 ③袋田の滝を「三大滝」(全て体現済だが・・)とする説が多いようです。
各滝とも実に素晴らしかったですが、この大スケール滝が何故選ばれないのか?納得できない!

    (左)華厳の滝(日光)       (中)那智の滝(和歌山)      (右)袋田の滝(茨城)c0119160_10163797.jpgc0119160_1031399.jpgc0119160_1031688.jpg


   ....滝壷のクロースアップ!北ア立山連峰の豪雪融水を一気に集め、その水量は実に膨大.....
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この瀑布は紅葉の時期もさらに素晴らしいようなので、今度は「錦秋の大滝」を見てみたい・・!

 

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そして次は夢の「立山アルペンルート」体験!立山駅からケーブルカーで美女平に登っていきます。さすが、北アルプスに向かうケープルは急登坂、最高勾配は何と30度近い傾斜がありました。
                 
             ......美女平に登っていくケーブルカー(立山駅から乗る)......
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美女平からはいよいよ立山高原バスに乗り込み、残雪期に切り開かれたアルペンルートで立山の室堂ターミナルまで向かっていきます。高度を迫り上げていくバスの車窓からは青空に映え一面雪の世界。名峰「薬師岳」も遠くに霞んで絵画のようだ!本当に「豪快・雄大」という言葉が似合う・・。

                                                            
       ....立山高原バスで雪の回廊を登っていく。黒部立山の絶景、雪壁の道が続く。....c0119160_1181868.jpgc0119160_10465578.jpg

    .....遥かには名峰「薬師岳」(2,926m)、雄大なる山容。貫禄を持ちながら横たわる。....
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さすがゴールデンウィーク、何台ものバスが行き交う!雪の壁は標高と比例するように徐々にせり上がり、目前に鋸の如く「剱岳」も斑群青に見える!この時期ならでの絶景というしかありません。

          ...高原.バスが標高を上げていくにしたがい、雪の壁はだんだんと高くなる。.....c0119160_1057354.jpgc0119160_10572143.jpg


       ....バスの車窓から、「剱岳」の勇姿も迫って見えてきた。鋸歯のようだ!......
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そしてついに室堂ターミナルに到着。憧憬の「雪の大谷」に間近かに触れる時が来ました!
やはり想像していた通りの雪の断崖絶壁!日本の豪雪地帯の雪量は本当にスゴイなあ・・!
この冬は寒さが厳しかっただけに、その白壁は例年になく高くて迫力があったようです。


      .....室堂に到着。これがかの有名な「雪の大谷」だ!まさに雪壁の大峡谷。....c0119160_1105654.jpgc0119160_121418.jpg

        ......中東の海外観光客が初めて見る雪に感動しながら、雪壁に触っている。....
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さて今日の目的、観光の目玉、「滝と雪壁の2大パノラマ」を十分満喫した後は、宿泊地「雷鳥沢ヒュッテ」へ向かいます。室堂平から「みくりが池温泉」を経由して「雷鳥平」まで雪の山道を数十分歩いていきます。途中の道は硫黄臭が漂う。夏山時期ならば、地獄谷温泉の雰囲気なのでしょう。
                                                   
....みくりが池温泉(日本一高所の温泉)と立山連峰、コバルトブルーの池(左)はまだ雪に覆われる。....c0119160_12294852.jpgc0119160_12301414.jpg
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      .....残雪期・標高2,500mの地とは思えぬ程の暖かさ、紺碧の空に輝く太陽が眩しい!....c0119160_1237470.jpgc0119160_12372728.jpg

雪の山道を歩けば、白い大圏谷に雲一点ない青空!目の前には立山の名峰「奥大日岳」(2606m)が鎮座していました。その名からして立山の山々が篤い信仰で崇められていることがわかります。

         .....立山屈指の名峰「奥大日岳」の雄姿、実に美しい形をしている。....
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いよいよ雷鳥沢に到着。山小屋の豪華版という感じかな・・。GWだけに多くの春スキーや登山客が宿泊していました。食堂から望む立山の全景カールが実に雄大!5月初めの標高2.500mとは思えない暖かさ!そして静かに暮れていく北アルプスの夕暮れ風景。実にいい日となりました。

       .....宿泊した「雷鳥沢ヒュッテ」。右は夕暮れの「奥大日岳」、群青に色を変えていく。....c0119160_1257488.jpgc0119160_12574643.jpg

      ....雷鳥沢から望む.立山の大圏谷。暮れなずむ空、雲一つない深いブルーの世界。....c0119160_135146.jpgc0119160_1344698.jpg


さて明日はアイゼン・ピッケルを装着して、あの稜線に立てるぞ~!期待はいよいよ膨らみます。


↓(その2に続く)
 残雪の立山連峰・大周遊(その2)
                      

  by rollingwest | 2008-05-18 09:04 | Comments(24)

<2008年5月3~5日> 残雪の立山連峰・大周遊(その2)

↓(その1から続く) 残雪の立山連峰・大周遊(その1)



★立山の大稜線への登り


メインの日が到来!今日も紺碧の空、雲1つない絶好パノラマビューの遭遇チャンスに恵まれた!
12本歯アイゼンにピッケルを具備して春山登頂への初挑戦。さて、無事に完歩できるのだろうか。


       .....翌日も大快晴!いよいよ雪の立山大周遊に出発~!稜線への登りを開始....
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雄大な圏谷には春スキーや登山客のテント村。あちこちのルートから白銀の斜面を登っていく人のシルエットが多く点在しています。食山人さんの踏み跡を道標として、一歩々アイゼンを雪に噛ませて標高を上げて行くにつれ、目に入るパノラマは徐々に徐々に雄大さを増してくるのです。


 ....左写真はかなり傾け過ぎでゴメン!本当はこんな大傾斜じゃなかった。でも結構急登だった....c0119160_7203339.jpgc0119160_7213525.jpg


       ....真っ白な「奥大日岳」をバックに!ウ~ン、この山は実に秀麗なる山だ。....
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★神の使い「雷鳥」

北アルプス立山は特別天然記念物「雷鳥」が有名。名の由来は「ガガグワ~」と轟く泣き声が雷鳴を連想させること、氷河期時代の生き残り「神の使い」とも云われます。北・南アルプスを中心に標高2,300m以上のハイマツ帯に生息しており、人が近づいてもおそれずに悠然と歩いています。


   ....残雪・立山に雷鳥(左下)!実に絵になる。 右は雪原を闊歩する雷鳥(意外と細身?)....c0119160_7281866.jpg





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雷鳥の羽の色は、雪山時期は白、夏時期は焦げ茶色に変わる擬態を見せます。今回の春山時期は当然「斑模様」でしたが、まだ白羽の割合が圧倒的でした。山の残雪割合に比例するんですね。
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  ....「雷鳥」は特別天然記念物。高山帯ハイマツの中で生息する。(羽の色は白がまだ8割).... c0119160_7321589.jpg









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さてだいぶ高度を上げてきたぞ・・・。さすが12本歯のごっついアイゼンは実に歩きやすい!
北アルプス景観が俯瞰できる「別山乗越(剱御前小屋)」の稜線に立つのも、もう少しだ!
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      .....登山者たちが雷鳥沢から立山稜線に向けて一歩一歩、雪を踏みしめて登る。....
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★絶景の北アルプス・大展望

朝9時半、ついに立山連峰の稜線に立った!「うわ~、スゲェ!」期待以上の感動光景だ~っ!
眼前には日本屈指の峻険「剱岳」、その見事に彫刻された「岩峰群」とボリュームある山容は比類なき威厳に溢れています。その右には雄大な「後立山連峰」の長大シルエットが横たわっていた。

     ...屹立する大剣稜・「剱岳」。今から20数年前に登ったが、足が竦み実に怖かった。....
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   ...後立山連峰が一望!左から、唐松五竜鹿島槍(双耳峰は前後に重なって見えた)...
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北アルプスの奥深き山々のパノラマは今まで何回も体験していますが、雪に覆われたこの時期に3千m稜線に立ったのは生まれて初めて!こんな暖かい日で、鮮明なる絶景に恵まれるとは・・・。

     ....(左)遠くに剱岳、手前は富士の折立(立山)....(右)ピッケルアイゼン(12本歯)↓....c0119160_7481311.jpg






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      ....後立山連峰の最南部(針ノ木・蓮華岳)、その真下には碧色の黒部湖が眠る。.....
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★信仰の霊場・「立山」


立山の地名は、仏教由来の名称がオンパレード!「称名」「薬師」「大日」「弥陀」「浄土」などなど。
この山塊はいにしえから崇められていた山岳宗教の霊山なのです。ところで「日本三大霊山」とはどの山かご存知でしょうか?「またも三大か?薀蓄たれてんじゃね~よ!」と言わないでね。(笑)
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一に「富士山」、二に「加賀白山」、三つ目を「立山」と「御嶽山」がその座を争っています。
四山は全て登りましたが、歴史の深さ・格調はどの山も素晴らしく甲乙つけがたし。「立山」「御嶽」は地獄谷光景が迫力あるし、四大霊山でもいいのではないかなあ・・(日本人は三大が好きだねエ)


   ....立山最高峰「大汝山」(3015m)から見た「雄山神社」(3003m)と左右のパノラマ.....c0119160_834594.jpgc0119160_8353654.jpg
  ....「雄山神社」の左には北アルプスの深き山々(鷲羽・黒部五郎岳、遠くに笠ケ岳)......

立山連峰「雄山」の上には「雄山神社」が鎮座しています。「万葉集」にも詠われ、修験者が練行を重ねた山岳霊場。北アルプス絶景も従え、まさに古から崇められた我国最大のパワースポットだ。



  ...(左)先鋭岩峰と峻険な山々(船窪・不動・南沢)....(右)雄大な赤牛岳(遠くには槍・穂高)...c0119160_8451414.jpgc0119160_8453168.jpg

 
目の前に見えている光景は、北アルプスの最も奥深い場所の一つ・「船窪岳・不動岳・南沢岳」。
昔から憧れていた所で、「後立山連峰」と「裏銀座」の接続部・滅多に人が入らない深い山域です。
今それを眼前に見ることができたとは~、実に感激!しかもこの残雪期に・・・。 (>▽<)w 
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....槍・穂高ズームアップ、「槍ヶ岳北鎌尾根が大迫力の表情を見せる。(手前は赤牛・裏銀座).....
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2年前に登った日本最遠・アプローチの長い山「赤牛岳」も目の前に見えている!「槍・穂高連峰」が遥かその先に鎮座しているではないか!「槍ケ岳」は最大難所「北鎌尾根」を正面に向けている!



★雪山を下る。旅を終えて・・

    ....龍王岳を見ながら一の越山荘へ下る。さらに立山カールへ滑るように下山....c0119160_8585587.jpg



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立山連峰からの北アルプス大パノラマを満喫し大周遊は終盤。稜線から立山山崎カールへ下っていきます。残雪時期の下りは実に快適、グリセードと呼ばれる滑降歩行でスピードに溢れ充実感!
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          ....雷鳥平へ戻る。春スキー客のテント村が雪原に映えて実にカラフル!....
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カラフルなテント村ある雷鳥平に戻って、8時間近い周遊縦走はついにゴールイン!結構歩き甲斐のあるコースだった~。本来はもっと風が強く寒さ厳しい時期なのに、本当に暖かいいい日に恵まれました。サングラスを忘れて強烈な紫外線で雪目になってしまったのは大いに不覚・・(大反省)
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翌日はGW混雑を避けるべく、早めに起床して室堂発朝1番のバスに乗りJR富山経由で帰京。
これもアクセスよくラッキーにも全ての乗車は座ることができて14時半には帰宅できました。
「今回は全てツキに恵まれ満足なGW旅となりましたねえ・・。」と食山人さんとホクソ笑み(* ̄ー ̄)

   .....最高峰・大汝山から俯瞰する大パノラマ(左から、毛勝山・剱岳、手前は富士折立)......
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今回初めて本格的に3千m級残雪期の山旅を満喫させてもらいましたが、偶々ラッキーが重なっただけ。春山はまだまだ危険が多く経験不足の身としては慢心禁物・勉強が必要と思います。
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立山にはいつか今度、紅葉の綺麗な時期に200名山「奥大日岳」に是非登ってみたいね~!
この素晴らしい光景や貴重な経験は、またひとつ人生の脳裏や体にしっかりと刻み込まれました。

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PS:立山大パノラマは登山者でなくとも夏なら一般人でも手軽に味わえます。是非皆様もどうぞ!

  by rollingwest | 2008-05-18 05:32 | Comments(31)