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<2008年8月20~24日>北アルプス「黒部源流」4泊5日の山旅(その1)

   ~北アルプス最深部の秘境「薬師岳」「雲ノ平」「高天原温泉」を訪ねて~


★はじめに

憧れだった北アルプス最深部の秘境「黒部源流の山々」を8月下旬、4泊5日で踏破してきました。
4泊以上の山旅は生涯で7回目(学生時代3回・社会人4回目)、2年前に食山人氏・Y木氏とで歩いた「北アルプス裏銀座・赤牛岳縦走」以来ですが、今回も3人同メンバーでの挑戦となりました。
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    山の絵クリックすると、過去の↑「北アルプス山行記」(ブログ掲載分)が全表示されます。


(富山から立山連峰南部の薬師岳経由で北ア最深部に入り、岐阜の新穂高温泉に抜けるコース)c0119160_1814625.jpgc0119160_102023100.jpg

人生初の「北アルプス体験」は大学2年(19歳)の時、まさに今回の「黒部源流・雲ノ平」から入り、「裏銀座コース」経由で「槍ケ岳」登頂、その後「大キレット」~「北穂高」~「涸沢」「上高地」に下るというルートでした。あの当時、30kg荷物を背負わされてこの長丁場は実に地獄だったなあ・・。



★長大な山容・名峰「薬師岳」:(1日目)

                        ↓クリックで拡大写真
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新宿発夜行高速バスに乗り富山経由で「有峰湖・折立峠」に20日朝に到着、いよいよ黒部源流の名峰「薬師岳」(2926m:日本百名山)をめざします。立山連峰の主峰の1つで悠然とした山容で特筆されるスケール、東側斜面には雄大な氷河地形の大圏谷群を擁していることでも有名な山です。


    ....(左)薬師岳への登山口(折立峠)にて (右)登山道・途中から有峰湖(人造湖)を望む.....c0119160_18132275.jpg
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週間天気予報は傘マークのオンパレード・・、「憧れの薬師岳登山は雨かよ・・(泣)」と半分諦めていましたが、初日は何とか「曇り」で大きく崩れる気配は今のところない感じ・・。長大稜線の分岐で「太郎小屋」を経由し「薬師岳頂上」と宿泊小屋「薬師岳山荘」を目指します。でも一面ガスの中~


   ....「太郎兵衛平」まで上がってくると、木道の先に「太郎平小屋」がやっと見えてきた。.....
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日本の圏谷(カール:氷河地形)は、日本アルプスや北海道・日高山脈等に幾つか見られますが、この薬師岳に見られる「圏谷群」は国指定の「天然記念物」であり、日本最大級の規模だそうです。
遠くから見ても横に長くドデカイ山!「GW:残雪の立山」を登った時の薬師・存在感は絶大でした。


    ....(左)薬師岳の東側斜面は日本有数の圏谷(カール)群 (右)最初の池塘現わる.....c0119160_10244873.jpg








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...冬の大荒れ・強風で長大稜線を歩いたら遭難危険性は高い。頂上近くに石室避難小屋が設置....c0119160_10263167.jpg


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宿泊の「薬師岳山荘」に一人遅れてようやく到着。明日は天気が崩れそうなので今日中に頂上を極めておこうと空身で岩場道を上がっていきます。稜線に出ると何と強烈な風!ここは日本海の季節風をまともに受ける吹き曝しの山、昭和38年には愛知大・遭難事故(13名)が起きています。
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何と「薬師岳頂上」に立つと一挙にガスが晴れて、有峰湖や稜線が見え始めパノラマが開けてきました。憧れの「薬師岳」で雄大眺望は見られないと諦めていただけに思わぬ幸運に大いに満足!


      ....頂上からの大展望、長い「薬師岳」の稜線を目の当たりにすると実に雄大!....
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...初泊:「薬師岳山荘」の小屋ご主人は気立てのいい美人!(隣で超ご満悦の食山人氏・提供).....c0119160_18591928.jpgc0119160_18594039.jpg

「薬師岳山荘」の女性経営者は、小松みどり似の美人!(若い頃は、川島なおみ風だったかも・・)
気立てがよくて気さくに笑顔で話しかけてくれる。食山人氏を筆頭に、中年3人男の目尻は一挙に下がります。ウルメイワシを焼きアルコールに程よく酔いながら、初日は幸福気分でめでたく就寝。

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                          ↑クリックすると似顔絵が拡大



★大雨の「薬師沢」:(2日目)


翌日はやはり予想通り朝から激しい雨、これから下る「薬師沢」は増水が激しい場合は通れなくなるとのこと。幸いにも通過可能情報を得てホッと胸を撫で下ろし、雨中にいざ出陣!この日は谷や森林歩きだったので風には吹き晒されませんでしたが、薬師岳稜線だったら大変だったろうなあ・・
                         
     ....(左)2日目は雨、薬師沢を下る。(沢の出合)  (右)霧雨のガペッケケ原を進む。.....c0119160_22474424.jpg
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ようやく渓谷最下部にある「薬師沢小屋」に到着、ここは「黒部川源流」が交差する北アルプスの最も奥深い場所の一つです。降り続く雨で水嵩を増した沢は「ゴ~!」という音を轟かせ濁流となっていました。鉄梯子・鎖の岩場を過ぎ、今度は「雲ノ平」に上がる急登の道!実にきつかった~!
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....(左)薬師沢小屋を過ぎ、沢の吊橋を渡る。 (右)雨の中、鉄梯子で断崖を慎重に下りていく。....c0119160_22491237.jpgc0119160_10331143.jpg

         ....水量を増して濁流状態となった「薬師沢」は轟音を響かせていた。.....
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ヘトヘトになりながら漸く「雲ノ平」・西端部の「アラスカ庭園」に着きました。ここまで来ればあとは山岳庭園の平坦・木道歩きなので一安心、でももう体はびしょ濡れ。早く小屋で安息を得たいよ~

        
...(左)漸く「雲ノ平」に到着、「アラスカ庭園」は霧の中。(右)「雲ノ平山荘」ずぶ濡れ衣類を乾かす。...c0119160_20253714.jpg
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11時半、「雲ノ平山荘」に無事到着。ビショビショになった衣服を着替え、ストーブで乾かします。
昼食カップラーメンを啜りビールを喉に流し込めば嗚呼極楽・・。まだ山小屋に入って来る人は少なく、余裕・独占の団欒状態。何事も早起き・早めの行動が3文の得。でも夕食まで時間あり過ぎ~(笑)
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黒部源流・4泊5日の山旅(その2)

黒部源流・4泊5日の山旅(その3)へ続く
                                          

  by rollingwest | 2008-08-24 17:47 | Comments(12)

<2008年8月20~24日>北アルプス「黒部源流」4泊5日の山旅(その2)

                                  黒部源流・4泊5日の山旅(その1)から続く



★奥深き北アルプスの大展望・「雲ノ平」:(3日目)

さて本日はメインイベント!北アルプスの秘境最深部を訪ねる時が来ました。どんなに厳しい風雨の山行であっても、今日さえ晴れてくれればいいのです。その切望が通じたのか、朝目覚めたら(前日は飲みすぎ)外は雲一つない大快晴日!心躍るような気持ちで外に飛び出していきました。


   ...小屋の外を見れば雲一つない最高の日和!期待感に胸が膨らむ黎明の稜線(Y氏提供).....
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   ....前日豪雨の溜まり池は快晴青空に映えて鏡の如く美しい!丘の上は「雲ノ平山荘」.....
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雲ノ平」は周辺を数々の名峰に囲まれた天上の山岳庭園です。その名の通り雲中の高層平原で、4km四方に湿原が広がる瑞々しい台地です。その山の端からいよいよ朝日が出てきました!
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      ....(左)ついに日の出!真っ青な空に輝く朝日の強烈な光が眩しく嬉しい!.....
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前日まで降り続いた雨は、木道・花々の雫となって残り、ダイヤモンドのように輝いています。
あちらこちらに見える溜まり水や池塘は、真っ青な空を映す手鏡となって散りばめられていました。

....(左)花枯れ「チングルマ」雨露が光る。(右)透明度100%池塘に青空が映える(Y氏提供).....c0119160_5505376.jpgc0119160_5511480.jpg

チングルマ写真↑をクリックすると拡大で水滴がよく見えますよ。

....(左)雲ノ平の中心「スイス庭園」「祖父ケ岳」に向かう (右)「祖父ケ岳」上空を飛ぶヘリコプター.....
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今度は北アルプス名峰群が一挙に俯瞰できる大展望スポット「スイス庭園」と「祖父岳」をめざしていきます。長く続く木道を行けば、右に「黒部五郎岳」と「笠ケ岳」が見えてきた!「笠ケ岳」は先月に登ったばかり、編笠のような悠然な山でしたが、こちらから見ると突起が鋭い形をしているなあ・・。

....(左)雲ノ平の名峰「黒部五郎岳」(ここも巨大圏谷を擁す) (右)先月に登った名峰「笠ヶ岳」.....
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      ....「スイス庭園」の木道を行く。「水晶岳」(別名:黒岳)が朝日の中で雄大に鎮座.....
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おおっ!2年前に縦走した「水晶岳」「赤牛岳」の長大な稜線も間近かに迫ってきた。2名峰は日本で最もアプローチの長い踏破が困難な山、あの時の苦しい山行思い出も今となっては懐かしい。

....背後彼方には、2年前夏に踏破した「赤牛岳」(往復26時間かかる日本一遠い山)が遠望.....c0119160_61978.gif
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....(左)言葉に表せぬ程の究極ブルースカイ!(Y氏・提供) (右)庭園周辺を鎮護する遥か岩峰.....c0119160_635194.jpg






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「スイス庭園」へ来ると美しい池塘の数はさらに増え、目前に座する「赤牛・水晶」とのコントラストは実に見事~!さらに進むと今度は「薬師岳」が現れ、あらためてこの山体の大きさ圧倒されます。
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   ....美しい池塘が点在する「スイス庭園」からの大展望!(左:「赤牛岳」・右「水晶岳」).....c0119160_212598.jpg


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    ....「祖父岳」頂上に登り詰めていく展望木道!「水晶岳」の重厚な山容が実に雄大!.....
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「雲ノ平」の真ん中にある「祖父岳」山頂につい到着、「オオ~ッ!何も言えねエ・・」、雲ノ平を取り巻く黒部源流の山々が360度の大展望!鋭い穂先で天を突く名峰「槍ヶ岳」はやはり華がある!
2年前2回登った「鷲羽岳」はボリューム感溢れ貫禄を見せている。大満足のケルン群・頂上でした。

        ....「祖父岳」頂上に到着!食山人氏と2人で北アルプスの大パノラマを満喫.....
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     ...北アルプス名峰群の雄姿が一望、大感動!(左)ワリモ岳 (中)鷲羽岳 (右)槍ヶ岳.....


「祖父岳」をピストン登頂して満喫「した後は、雲ノ平山荘」に再び折り返します。途中、「祖父庭園」では「オコジョ」を発見!日本で一番高い所に棲家を持つイタチですが、その動きの素早いこと・・。
今まで何度か写真撮影を試みましたが毎回失敗。ピンボケながらやっとカメラに収められた。(笑)

....(左)「オコジョ」は超すばしっこい動きで撮影に苦労する。 (右)「雲ノ平山荘」よ、いざサラバ!.....c0119160_2130041.jpg









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「祖父岳」に対し「祖母岳」という展望丘もあり、ここを経由してもう一つのメインスポット「高天原温泉」に向かいます。ついに「雲ノ平」ともお別れ・・、19才の時ここを訪れましたが肩に食い込む重い荷物で息も絶え絶え、じっくりと絶景を味わう余裕はありませんでした。今回は本当によかったなア!

 
  ....「祖母岳・アルプス庭園」で再び「雲ノ平」の雄大さを実感!遠くには「槍ヶ岳」の穂先が!.....
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 ....「薬師岳」の全貌を眺めながら、「雲ノ平」を後にする。やはり薬師はドデカイ山だなあ・・!.....
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「高天原峠」への道は北ア奥秘境に北上するルートなので、「水晶」「赤牛」「薬師」の巨大3名峰が更に大きい圧倒感で徐々に迫ってくる。これらを下から見上げる縦走はこれが生涯最後かな・・。


                                  黒部源流・4泊5日の山旅(その3)                  
                                  黒部源流・4泊5日の山旅(その4)に続く

  by rollingwest | 2008-08-22 20:58 | Comments(23)

<2008年8月20~24日>北アルプス「黒部源流」4泊5日の山旅(その3)

                                    黒部源流・4泊5日の山旅(その1)

                                    黒部源流・4泊5日の山旅(その2)から続く



★秘境「竜晶池」と日本一遠い秘湯「高天原温泉」:(3日目)


今回の憧憬目的地は3ケ所、目指す最後のスポットは秘境「高天原温泉」です。ここを目指す道は
今まで歩いた北アルプスの中で一番懐の深い静かな雰囲気を味わうことができました。(大満足)

....「高天原峠」を目指す。日本一遠い山「赤牛岳」は、本当に臥牛の背に似た雄大な脊梁山.....
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....(左)「岩苔小谷」の出合、清流を渡る。(右) 「高天原湿原」から、遠く雄大な「薬師岳」を望む.....c0119160_917590.jpgc0119160_918256.jpg

「高天原峠」ルートは奥深い名峰を近くに仰ぎながら歩いた夢のような道でした。多分、こんなにもダイナミックで瑞々しく雰囲気のある自然は世界中でも指折り数える程なのではないでしょうか。
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日本の山は、険しい山稜や残雪・池塘・湿原に溢れた癒し景観、多彩な花々、豊富な温泉等、実にバリエーションに溢れており、これ程の自然を簡単・快適に味わえる国民は世界的に稀有なのです。
韓国登山者もいましたが、高山の少ない韓国にとって日本の山は本当に魅力的憧れのようです。


....秘境中の秘境「夢ノ平」に到着、まさに夢のような「竜晶池」、♪森と泉に~囲まれて~♪.....
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「高天原温泉」の更に奥には「夢ノ平」という所があり秘境中の秘池があるのです。ここまで足を踏み入れる人は殆どおらず、そこは正に深山・夢の「竜晶池」が存在していました。澄んだ湖面には昔どこでも見られた塩辛トンボや糸トンボの繁殖場所。実に懐かしい光景に出会うことができた~!


 ....(左)「竜晶池」の畔に立てば奥深い静けさを堪能できる。 (右)池には沢山のトンボが繁殖.....c0119160_22324437.jpgc0119160_5385090.jpg


さて秘境池探訪の後は本日のメインイベント~、「高天原温泉」に身を浸る瞬間がついに到来!
日本全国・秘湯ブームですが正真正銘の秘湯はこの場所、「日本一遠い秘境の温泉」なのです。
混浴・女性専用・岩場露天と揃っている!混浴湯はちょっと熱かったけれど白濁のいい湯でした。

....日本一遠い温泉「高天原温泉」、何せ片道で2日間も要する最奥秘湯だ!(岳人の憧れ).....c0119160_541258.gif
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....沢沿いの露天小屋、天然の露岩風呂もある!本望達成で喜びに溢れる食山人氏・Y氏.....c0119160_647015.jpg
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「高天原山荘」は天井も床も歪んでおり多くの鉄柱が屋根を支えていました。やはり豪雪の重みでこのような姿になったのでしょう。やや恐怖感はありしも実に風情ある素晴らしい山小屋ですな~
ランプに照らされた雰囲気ある食堂、品数多い豪華夕食。ここも日本山岳遺産に指定したいね~!

....今にも倒れそう!建物が歪んだ「高天原山荘」、豪雪の重みに耐え続けた歴史を感じる。.....c0119160_5485571.jpgc0119160_5491382.jpg

3日目は「雲ノ平・天上楽園」「祖父岳から北アルプス大絶景」「夢の平・竜晶池」「高天原温泉」、
「あ~何と充実した快晴日だったのだろう!この濃縮の満足・充実感は一生自分の脳裏に刻まれるなア~!」と自己満足に浸りながら心地よく深い眠りに落ちていくのでありました。コロン、グ~(鼾)
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★雨中行軍、「黒部川源流」を通過:(4日目)

4日目は「高天原温泉」から岩苔乗越経由で「三俣蓮華」(北アルプスの三叉路交差点)を通過し、「双六小屋」に向かうルート。多くの登山者で賑わう銀座の街並に戻っていくというイメージかな。
「禍福は糾える縄の如し」・・・、前日の青空は一転、再び朝から大荒れの天気です。5時半出発!
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日本一険しい「黒部峡谷」は「黒部川」の激流が彫刻したものであり、ダム堤の高さ日本一を誇る「黒部ダム」の豊富な水源もこの川から供給されているのです。その激流・最初の一滴が発せられる場所(黒部源流)を通過することくらいが本日コースのメイン行事でしょうか。(一日中雨だし・・)

...(左)「黒部源流」の全体鳥瞰写真(ウィキペディアより) (右)黒部源流の源頭部は増水状態.....c0119160_6182839.jpgc0119160_61844100.jpg

その場所は名峰「鷲羽岳」の西側斜面にありました。立派な石標が立てられており「黒部川水源地標」との銘が彫られています。最初の一滴の筈ですが、その水源上部からゴーゴーと水が流れてきている・・。本来の源流はチョロチョロとした水源なのに・・、シャ-ないねえ、今日は大雨なんだから(笑) 
                           
....「鷲羽岳」の斜面途中には「黒部川の源流」が存在する。「水源地」を表示する石標がある。.....c0119160_6224276.gifc0119160_623177.jpg
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「三俣蓮華」(富山・長野・岐阜の県境)を通過し雨中行軍は続きます。双六方面に向かう道は巻道ルートを選択しましたが登りがきつく異常に長い。途中で綺麗なお花畑にも遭遇しますが雨の中では花を楽しむ余裕もありません。最後は双六岳斜面での猛風吹き晒し、これには参った・・(泣)
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....再び風雨苦行登山、本来「鷲羽岳」勇姿を一望できた筈なのに・・(右は2年前撮影した鷲羽).....c0119160_6263135.jpgc0119160_9212816.jpg



★「双六小屋」での無料コンサート、そしてフィナーレ:(4~5日目)

双六小屋」に昼前に到着、強風雨に晒された全身は再びズブ濡れ状態。着替えを済ませ寝床も確保しやっとユックリ落ち着きました。カップヌードルを啜りながらビールで乾杯!この瞬間が堪らない~c0119160_6542132.jpgc0119160_6544955.gif
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最近の北アルプスの小屋は実に贅沢・豪華になりました。特にこの「双六小屋」はスゴイ!グラスの表面が凍った「生ビール」(ミニタンクサーバ)が飲めます。夕食後は無料コンサートもあるんだって!c0119160_659677.gif
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「焼肉バイキングで食べ放~題♪ヨーロレイ、レイレイヒ~♪」この唄を聴いたことはありませんか?「ヨーデル焼肉食べ放題」、関西出身「リピート山中」さん(桂米朝所属)の曲です。この方は山を愛するシンガーソングライター(サッポロ黒生CMも)で、色々な山小屋に出没し無料で宿泊客に歌を披露してくれます。

....「双六小屋」で楽しい無料コンサートを披露してくれたコメディシンガー「リピート山中」さん。.....
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基本はお笑い系なのでコミカルな持ち歌が多いようですが、「上を向いて歩こう」「神田川」等も登場。
感動的な「加藤文太郎のうた」は涙を誘う名曲だったなあ・・。伝説の昭和初期の単独行登山家(新田次郎著「孤高の人」)と同郷の山中さん、山でこの曲を歌うと加藤の魂を近くに感ずるとの事

     リンク:「リピート山中」HP
               
    「ヨーデル焼肉食べ放題」ユーチューブを押せば曲が聴けます。


 ....7月の笠ケ岳・下山道と同ルートで帰る。途中のロッジ・露天風呂に浸かり疲れを癒してフィナーレ.....c0119160_729087.jpgc0119160_7291649.jpgc0119160_7293627.jpg

最終日も雨中の下山。笠ケ岳と同様、「小池新道」「わさび平小屋」「左俣林道」経由。この道は本当に飽きるほど長~い。終点・新穂高温泉に向かう下山道途中の露天風呂5日間の疲れと汗を流し、「実に素晴らしい山旅だったなあ・・」と湯の中で数々の思い出を改めて噛み締め直しました。
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しかし「終りよければ全てよし・・」という締め括りになる筈が、またも運は一転。帰路は松本行きのバスが一時不通(交通事故の影響)で2時間遅れになってしまいました。食山人さんは更に不運、東京駅に着いたら東海道豪雨でJR不通、沼津自宅に帰れたのは夜中3時過ぎになったとのこと。c0119160_7341841.gifc0119160_7343234.gifc0119160_735159.gifc0119160_7353083.gif

でもこのお盆は各地で雷雨や山の事故多発だったので、無事に帰れたことに感謝しなきゃね(笑)



★おわりに

最後に、5日間縦走で今回辿ったルートを山岳地図であらためて紹介いたしましょう。(下記参照)
コース日程の6割が風雨に祟られて結構ハードな歩きでしたが、「薬師岳」「雲ノ平」「高天原温泉」の憧憬メインスポットは快晴に恵まれたので、味わう感動は大きく実に素晴らしい山旅でした。


 ...大縦走で辿った「北ア・黒部源流」のコース全体図(アルプス恋歌さんの了解を得て一部加工).....
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最後も雨や交通機関トラブルで「有終の美」ではなかったものの、運気の上下が激しいジェットコースターの如く実に面白い5日間でしたね。まさに「禍福は糾える縄の如し」「人生常に塞翁が馬」・・という感じかな(笑)無事帰還できたことが正に「有終の美」と言えましょう・・。(kamisan nimo kansya!)
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北アルプス初体験」から数えて31年、もう歳を重ねてしまい30kg荷物を背負って歩く体力・気力はありません。当時の1/3程度の荷物でこんな奥深い大自然を満喫できるのも交通手段の発達・山小屋の充実・装備食糧の進歩等のお蔭、便利な時代になって実にありがたいことです。そして北アルプスが真に秘境・未開地だった時代に命縣けで山を切り開いた先人達の御努力感謝

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                                                     (おわり)


                                 黒部源流・4泊5日の山旅(その4)へ続く

  by rollingwest | 2008-08-20 04:57 | Comments(24)

<2008年8月20~24日>「黒部源流の山」で出会った花々(黒部源流:その4)

黒部源流・4泊5日の山旅(その1)

黒部源流・4泊5日の山旅(その2)

黒部源流・4泊5日の山旅(その3)より続く
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最後に、「黒部源流の薬師・雲ノ平・高天原」縦走路で出会った数々の高山植物を紹介して、
このコーナーを閉じたいと思います。(長文へのお付き合い、ありがとうございました。)
毎回、花の名前特定にあたってご指南・ご協力いただける師匠には「感謝」の一言です!


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各写真をクリックすると、拡大写真で花の様子がよく見えます。
一番下には、スライドショーで見られるリンクを貼り付けましたのでクリックでお楽しみ下さい。

 

タカネヤハズハハコ(キク科)   ノアザミ(キク科)       シナノオトギリ(オトギリソウ科)c0119160_14274712.jpgc0119160_14304342.jpgc0119160_14314759.jpg
高嶺矢筈母子:雌雄異株の珍種  野薊:タンポポ状の形、棘あり  信濃弟切:雄シベが数本集合



 ハナビゼキショウ(イグサ科)   オヤマリンドウ(リンドウ科)      オンタデ(タデ科)
c0119160_14335883.jpgc0119160_1436625.jpgc0119160_143712.jpg
花火石菖:山湿地に生える多年草 御山竜胆:日本固有高山種 御蓼:砂礫地に生え地下茎深い



    ウサギギク(キク科)        ヤマハハコ(キク科)     ベニバナイチゴ(バラ科)
c0119160_14382169.jpgc0119160_14402981.jpgc0119160_14413382.jpg
兎菊:葉形が兎の耳のよう 山母子:母子草に似た高山植物 紅花苺:渓流沿に生える落葉低木



  オオシラビソ(マツ科)     ハナビゼキショウ(イグサ科)     アキノキリンソウ(キク科)c0119160_14431847.jpgc0119160_1445448.jpgc0119160_1446778.jpg
大白檜曾:青黒い実が巨大 花火石菖:線香花火が燃える如く 秋の麒麟草:日当いい所に自生



エゾシオガマ(ゴマノハグサ科)   タテヤマリンドウ(リンドウ科)     オオバタケシマラン(ユリ科)
c0119160_1451778.jpgc0119160_1454185.jpgc0119160_1456124.jpg
蝦夷塩竈:雪田に生え40cmにも 立山竜胆:高層湿原に幾何学形 大葉竹縞蘭:赤い実が派手



  花枯チングルマ(バラ科)       クルマユリ(ユリ科)       ミヤママコナ(ゴマノハグサ科)c0119160_14563873.jpgc0119160_14572124.jpgc0119160_14581833.jpg
稚児車:枯れると正にこの形  車百合:葉が茎に輪生する  深山飯子菜:花冠下唇は横に拡張



  ツチアケビ(ラン科)         ゴマナ(キク科)          ハクサンフウロ(フクロソウ科) c0119160_14592862.jpg
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土木通:腐生ラン・寄生植物  胡麻菜:白い菊状の花が沢山  白山風露:5裂の花に毛がある



  ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)      チシマギキョウ(キキョウ科)     ウサギギク (キク科)c0119160_154588.jpgc0119160_155092.jpgc0119160_1555911.jpg
白山一華:消雪後に一面群生 千島桔梗:岩礫地に生える 兎菊:向日葵状の花(ハーブの一種)



 ゴゼンタチバナ(ミズキ科)    オオレイジンソウ(キンポウゲ科)    カラマツソウ(キンポウゲ科)c0119160_1564622.jpgc0119160_1573523.jpgc0119160_1581538.jpg
御前橘:楕円形の葉が車輪状 大麗人草:雅楽人が被る冠が由来 唐松草:葉には鋭い鋸歯


最後にもう一回「花枯れのチングルマ」、雨上がりの雲ノ平、青空の下で輝く雨露が綺麗だった!
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     ※来年はどこの素晴らしい山の高山植物を紹介できるか、こちらも実に楽しみです。
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ここをクリックするとスライドショーが見れます⇒ 「黒部源流の山で出会った花々」スライドショー
  

  by rollingwest | 2008-08-19 18:11 | Comments(19)

<2008年8月3日> 哀悼・「赤塚不二夫」・・


今朝のニュースを聞いてビックリ・・・、漫画界の巨匠・赤塚不二夫がついに他界してしまいました。
自分にとって最大のノスタルジア(いや、高度成長時代を経験した国民殆どでしょう・・)であり、昭和30年代後半の象徴だった巨星が墜ちショックですが、感謝と共に心からご冥福をお祈りいたします。


         .......(左)泉麻人著「シェーの時代」(文藝春秋・08年6月新刊) ....
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先月、「おそ松くん」が生まれた「昭和こども社会」を見事に再現・フラッシュバックさせてくれた泉麻人の著書「シェーの時代」を購入(昭和レトロ研究家の「マツさん」の推薦)して読んだばかりです。
赤塚不二夫が描いたあの昭和30年代後半の光景・漫画シーンをジックリ噛締め直し堪能しました。



    ....(左)赤塚不二夫記念館(4月訪問)、(右)バカボンのパパ、ニャロメ、ケムンパス、ベシ....c0119160_11595122.jpgc0119160_16183339.jpg

この4月には青梅市昭和レトロ街道にある「赤塚不二夫会館」をマツさん・食山人さんと一緒に訪ね、あの当時の懐かしい街風景やレトログッズを楽しんだばかりなのに・・。子供の頃、漫画を書き弟に見せるのが大好きで殆どその主役は「チビ太・イヤミ」等おそ松くんキャラクターばかりでした。


          ⇒青梅:昭和レトロの歩き旅(赤塚不二夫記念館を訪ねた時のレポート)


    .....(左)黄金のイヤミのシェ~!、(中)ダークダックスと一緒にシェーをする赤塚不二夫....c0119160_123342.jpgc0119160_1231942.jpgc0119160_1233744.jpg


アルコール依存症・食道がん・脳内出血でもう20年近く闘病生活だと聞いていたので、いつかこの日が来ると思ってはいたものの、やはり実際に訃報を聞くとショックなことです。40年前に一時代を築いた人ですが、日本現代史に燦然と輝く時代の象徴はいつまでも永遠に心に残ることでしょう。


....(左)隣接・昭和レトロ博物館展示の怪獣映画ポスター(右)少年サンデー等・懐かしい週刊漫画誌....c0119160_126953.jpgc0119160_126534.jpg
「怪獣大戦争」(昭40)でゴジラがシェー、相当複雑な気持ちでした・・。(右)ひみつのアッコちゃんc0119160_121289.gifc0119160_1212058.jpgc0119160_122920.jpgc0119160_1222189.jpg


前述した新刊「シェーの時代」は本当におもしろい!あの日あの時こんなものが流行っていた・・と「昭和こども社会」を見事に捉えています。青梅・昭和レトロ街道も皆さん是非歩いてみてはいかがですか。絶対にお薦めですよ。最後に少年時代お世話になった巨匠にあらためて哀悼と感謝・・。
   
            <産経ニュース追悼対談>:赤塚不二夫を語る(みうらじゅん・泉麻人)

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これでいいのだ・・・。

               
                                               おわり

  by rollingwest | 2008-08-03 11:55 | レトロな風景 | Comments(20)