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<2009年11月23日>港区探訪(その1);「白金・高輪」編



★はじめに(港区探訪)


長年勤務している港区(西新橋&虎ノ門)ですが、近隣に点在する名所を意外と訪ね歩いていないことに気づきました。結構見所が豊富!これから2年越しで港区探訪記事を7回お届けします。

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                    ◆「港区探訪記事」:今後の紹介予定

(その1)白金~高輪編   (その2)高輪~田町・三田編  (その3)六本木ヒルズからの大展望
(その4)虎ノ門・新橋・愛宕山編  (その5)品川駅~御殿山編  (その6)赤坂・麻布・青山編
(その7)汐留~竹芝編




★白金の美術館庭園 (紅葉を楽しむ)


え~、まずはRWには最も縁遠くて似合わない白金・高輪からの紹介・・。ここには都内有数の緑地広さを誇り、武蔵野の面影を残す「国立自然教育園」、そして隣接地には「東京都庭園美術館」が静かに佇んでいます。かつては、国賓・公賓が来日時の迎賓館として使用された時期もあります。


                 ......白金にある「東京都庭園美術館」の外観.....
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同館の敷地・建物は、もともと皇族邸宅であり、その後は吉田茂の外務大臣公邸~西武鉄道所有地を経て、1981年・東京都が買い取り都立美術館として再デビューを図った庭園とのことです。



          .......ようやく都内の紅葉も見頃になってきた。がボチャンと跳ねる。.....c0119160_2054767.jpg
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            ........庭園にはキリン・ライオンなど野生動物を象ったモニュメントが点在.....
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今年の紅葉は全国的に1週間ほど早いとのことですが、都心の錦秋は11月最終週から12月初めにならないと綺麗に色づきません。地球温暖化影響は嘗ての季節感と齟齬をきたし始めている。



      .......(左)イチョウも芝生で寛ぐ家族連れ (右)お父さん、カッコよく撮ってよ!Peace~.....
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今日は一点の雲もない大快晴日だ~!紅葉も光りが溢れるほどにその美しさが増してきます。
園内には家族連れや老人連れが暖かな休日を楽しんでいました。(晩秋とは思えない程の日和)


              ......庭園を一周するとまたも西洋美術オブジェが出現、さて次に向かおう。....
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★.シロガネーゼが闊歩する白金プラチナ通り


シロガネーゼ」とは、白金台周辺に住む高級なイメージをもつ女性のことを言います。ミラネーゼ(Milanese=ミラノっ子)をもじり女性誌によって生み出された言葉。あたしニャ、全く関係ガネ~ゼ・・


        .......お洒落で高級感のある「白金プラチナ通り」だが、古い家並みも結構多くある。....
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   .....シロガネーゼって一体どんな生活してるんだろう?見栄張るのも結構苦労してるかも(笑)...c0119160_21251766.jpg

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目を奪われるようなシロガネーゼ美人とはついに一人ともすれ違わず、目黒通リから高輪方面へと足を進めると結婚式場「八芳園」が右手に見えてきます。ここは素晴しい和風庭園があるのだ。





★立派な日本庭園がある「八芳園」


           .....大久保彦左衛門の屋敷跡だった白金の結婚式場「八芳園」...
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三代将軍・徳川家光の天下の御意見番「大久保彦左衛門」(一心太助物語で有名)が住んだ広大庭園(1万2千㎡)には、素晴しい日和の下で何組もの新カップルが幸せそうな顔を見せていました。


             ...本日はお二人の門出にふさわしい素晴しい日和となり、誠に・・・...
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                  .....和庭園には鮮やか紅葉が映りけり。...
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「八芳園」の庭には回遊コースが多くあり、池の水面に映える紅葉がなかなか見事でしたね~!


             .....結婚式に臨み、親族一同が集合写真 (お幸せに~・・)...
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実は何を隠そう・・ここは小生が挙式をあげた場所でありました。「何~白金だと?似合わね~!」人に言われる前に自分で先に言っとこォ・・。さてさて、今日の新婚さん達はいつまでラブラブ状態をキープできるのでしょうか?ア~もうあの日は戻ってこない。早く現実を知るのもいいかもしれんねエ。




★「清正公前」から「明治学院大学」へ向かう


目黒通りを進むと桜田通りの「清正公前交差点」と呼ばれる三差路に出ますが、ここに日蓮宗覚林寺(清正公)があり、加藤清正(豊臣秀吉の家来で虎退治で有名)が祀られています。開運勝負の毘沙門天の寺としても知られ、端午の節句には多くの人で賑わい元気な男子の成長を願います。


           .....白金から高輪に向かう三差路には「清正公」(加藤清正を祀る)が鎮座...
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交差点から桜田通りを五反田方面に向かうとミッション系「明治学院大学」の礼拝堂が現れてきます。
この大学はローマ字の創設者「ヘボン」が塾として開校。明治20年に大学の初代総理となっています。小説「破戒」で有名な島崎藤村は当大学の第一期卒業生で、校歌も作詞しているとのこと。


         .....白金台のシンボル的存在「明治学院大・礼拝堂」。右には超高層マンション...
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しかし大学礼拝堂の周り・桜田通り沿いには高層マンションが林立していました。隔世の感あり・・
明治学院から高輪消防署の道に入り、次は忠臣蔵47士の墓がある高輪「泉岳寺」に向かいます。


                    .....今回歩いたコースの地図(クリックで拡大).....
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                                                      おわり


次回は港区探訪(その2):高輪~三田・田町編をお送りします。
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師走が押し迫ってきたので、「忠臣蔵」討ち入りの泉岳寺を紹介~

  by rollingwest | 2009-11-29 21:58 | 都会の風景 | Comments(34)

<2009年10月4日>荒川・足立区探訪(その2):足立区編(北千住~西新井・舎人)

↓(その1):荒川区・南千住編より続く リンク:荒川・足立区探訪(その1)荒川区編


(その2):足立区編


★江戸時代の歴史を刻んだ「千住大橋」


「千住大橋」は隅田川に架かる水色の鉄骨橋で日光街道(国道4号線)を通し、南は荒川区、北は足立区となっています。最初の架橋は、徳川家康が江戸に入府して間もない文禄3年(1594年)とのこと。隅田川最初の橋であり、400年以上の歴史が刻まれた江戸時代からの由緒ある橋です。


     .....日光・奥州方面の玄関口となった「千住大橋」 (最初の橋は徳川家康が架けた).....
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歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」に「千住の大はし」として描かれているこの名所は日光・奥州の出発拠点でもあり、松雄芭蕉・曽良も「奥の細道」の第一歩をこの橋から踏み出したのです。


  .....(左)橋下河岸テラスに芭蕉・曽良の絵があった。(右)歌川広重の浮世絵にも描かれる。.....
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テラス壁には、「おくのほそ道 旅立ちの地」とあり、「千じゅと云所にて船をあがれば、前途三千里のおもふ胸にふさがりて、幻のちまたに離別の泪をそヽく」  長旅に向かう銘文が記されている。




★活気溢れる「北千住・宿場町通り」


千住は日光街道の宿場町であるとともに、「やっちゃ場」と呼ばれる青空市場として賑わった場所でもあります。江戸時代から昭和の戦前まで、江戸・東京に青果物を供給する一大市場でした。
街道両側には30以上の青果市場問屋が軒を並べて毎朝威勢よいセリ声が響き渡ったとのこと。


  ....(左)千住大橋の堰堤からの隅田川  (右)やっちゃ場の名残風景(千住宿歴史プチテラス).....
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名の語源は、問屋の威勢よいセリ声が「やっちゃやっちゃ」と聞こえたことに拠るらしい。戦後は東京都青果市場へ姿を変え、「やっちゃ場」の言葉だけが青果市場の代名詞として残ったようです。
宿場町通りは北千住商店街と重なっていますが、さすがに昔の名残があり活気に溢れています。


              .........北千住・宿場町通りは本当に活気に溢れている。.....
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北千住駅は東武線・地下鉄2線・つくばエクスプレスが乗り入れる一大ターミナル駅、交通利便がよく周辺には新築マンションが増えています。この下町雰囲気あふれる活気あるロードは新転居の住民にとっても魅力的なのでしょう。当日は地元商店街のイベントも催されており、多くの人で賑わっていました。


              ........地元フェスティバル催事を楽しむ人、商店街を散策する人......
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★北千住のレトロな建物(名商家・銭湯)


北千住駅周辺は新しいビル・マンションが建築ラッシュですが、商店街や古い住宅地に入って行くと昔ながらのレトロ建物が目に付きます。宿場・問屋の街道だっただけに立派な商家が残っているのです。


              ........宿場町の名残を今に伝える商家・吉田家.....
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そして北千住は昔懐かしい立派な銭湯の建物が見られる所でもありました。安土桃山様式の格式ある宮建築(唐破風屋根)は、下町風景と共存しながらも一種独特の貫禄が感じられる街だ・・。


              .......北千住は銭湯が多く残る街、「大黒湯」は象徴的な建物.....
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           .......荒川の近くにある「梅の湯」、唐破風屋根がのった宮造りの銭湯.....
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上京した大学生時代、当時の下宿アパートは風呂がついていないのは当たり前の時代でした。
神田川の歌のような心ときめく思い出は全くありませんが、やはりあの頃の貧乏生活も懐かしい・・
北千住は時代を重ねるごとに失われる貴重な東京異空間を保ち続ける場所なのかもしれません。


         ......小金井公園「江戸東京建物園」に展示される千住の名銭湯「子宝の湯」......
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               リンク(09年4月記事):小金井公園に残される千住「子宝の湯」





★「荒川」の堰堤風景


宿場町通りを北上すると、荒川の土手に出ました。先に渡った千住の隅田川がコンクリートに囲まれた閉塞的な風景だっただけに、広い大空間が急に目の前に広がった!大いなる落差を感じるね~


        ......東京の水源となっている荒川。堰堤風景は実に開放感に溢れている!.....
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荒川土手に広がる大きな公園や運動場は「虹の広場」と呼ばれ、地元市民の憩いの場になっています。釣りやスポーツに興じる人達は本当に楽しそう。晴天休日を家族で過ごすには最適の場所!


         ......虹の広場には花壇が沢山あり、鮮やかなコントラスト!遠くには高層マンションが.......
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         .........荒川で釣りに興ずる親子、遠くには水色の鉄道橋梁........
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この荒川土手光景は行政域では足立区。・・・!? ここはやはり荒川区であるべきと思うのだが・・





★関東三大厄除け大師の「西新井大師」


足立区西新井は今から25年前に担当した特約店の本社がこの地にあったのでよく通ったものだ。当時の風景に再会、実に懐かしいね~!この地は関東三大厄除の「西新井大師」が鎮座します。


       ......「西井大師」の参道(1500年前に弘法大師・空海が自ら開山した関東の大霊場)......
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関東三大厄除けとは「川崎」「観福寺」と「西新井」の大師ですが、いずれも空海(弘法大師)に縁のある名刹。年末年始や節分・縁日の時は提灯や露天が立ち並び多くの参拝者で賑わいます。


       ........弘法大師像と、金色に輝く本尊(節分にはだるま供養が行われる).....
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       ......西新井大師の本堂(関東三大厄除大師として多くの信仰を集める)......
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小生は節分・厄除けの時は「川崎大師」に参拝するので、この辺まで遠征することはないですが、境内全体の雰囲気はやはり似ているような気がする。(西新井の訪問は東武伊勢崎線でどうぞ)




★かつては東京のチペットとも呼ばれた「舎人」

25年前このエリアを巡回している時に印象的な名前だなあと思ったのは「舎人」(とねり)という地名でした。この読み方は「日本書紀」編纂者・舎人親王の名前が浮かんでくるので、古代日本史に何か関係あるのかなあ・・と漠然と思っていました。今回じっくり調べてましたが・・、よぉ、解りません。


       .........(左)08年に開業した日暮里・舎人ライナー  (右)舎人公園のショウブ田.....
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足立区舎人は一昔前は「東京のチベット」と呼ばれる程に交通が不便な鉄道空白エリアでした。
しかし07年ついに悲願の電車が開通!日暮里から埼玉を繋ぐ新交通システム「舎人ライナー」だ。


       .......(左)舎人公園の水風景    (右)日暮里・舎人ライナーの地図(クリックで拡大).....
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昔から不便な場所であっただけに、豊かな自然が多く残されているのです。「舎人公園」は実に広々として森林・花園・水風景のスケールが大きい。果たしてここは東京23区なのかと若干の違和感




★郷愁なる千住・荒川の風景


さて今日は朝から南千住をスタートとし荒川~足立区の名所・旧跡を北上してみました。江戸・東京の北限エリアは時代を増すとともに、隅田川から荒川近郊へとその範囲を広げていきました。


      .......夕暮れの荒川風景 (高層ビルが立ち並び、三丁目の夕日時代とは様変わり・・)......
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映画「三丁目の夕日」では建設途中の東京タワーを遠くに望みながら、荒川堰堤からの真っ赤な夕日が綺麗でした。そんな光景を思い出しながら、今日の東京下町の逍遥旅は終わりにします。


     .....「三丁目の夕日」の郷愁、千住・昭和風景の「お化け煙突」(東電・千住火力発電所)......c0119160_22472956.jpgc0119160_22483089.jpgc0119160_22485035.jpg
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    (3本)       (2本)        (1本)                (4本)
おばけ煙突の呼び名は方角を変えて眺めると煙突本数が1~4本とその数を変化させたからだ。



         ..........♪夕焼け小焼け~で日が暮れて~♪  さぁて、帰ろぉ~.....
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         ........今回辿ったコース(南千住から、荒川堰堤まで) クリックで拡大.....
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次回は「港区探訪」:その1(白金・高輪編)をお送りいたします。
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  by rollingwest | 2009-11-02 08:28 | 都会の風景 | Comments(36)

<2009年10月4日>荒川・足立区探訪(その1):荒川区編(南千住~千住大橋)

★あしたのジョーのルーツを訪ねて


昨年夏、「巨人の星」の星飛雄馬が少年時代を過ごした墨田区の下町風景は歩いてみたけれど、今度は「あしたのジョー」のルーツ「泪橋」が見たくなってきた。荒川南千住へと足を向けてみよう。
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                     墨田区探訪(その2):「巨人の星」ルーツの記事はコチラから


隅田川「千住大橋」南側は荒川区南千住、北側は千住○○町の名がつく足立区・北千住界隈です。ジョーが暮らした山谷「泪橋」を出発し日光街道を北上し、千住風景を踏破することとしました。

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南千住へは地下鉄日比谷線でアクセスしましたが駅舎はビックリする程に近代的!05年つくばエクスプレスが乗り入れしリニューアルしたからです。でも南側風景はJR操車場が広がり下町の雰囲気が漂う。


      .......(左)近代的な南千住駅、(右)駅南口は操車場があってやや殺伐とした感じ.....
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♪「サンド~バッグに~浮かんで消え~る~」♪ 尾藤イサオの渋い歌声で始まる「あしたのジョー」は「巨人の星」と並び、小学校時代夢中になったスポ根漫画。矢吹丈がボクサーの道に引き込まれたのは山谷ドヤ街で丹下のオヤジに出会ったことに始まり、泪橋はまさにその舞台となった場所


  ......(左)只の十字路だった泪橋、橋はなく新マンションが立ち並ぶ (右)立つんだ、ジョ~!......
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「あしたのジョーの主題歌」


丹下のオヤジがジョーを連れてきた拳闘クラブは橋の下(隅田川沿)にありました。あの橋が泪橋だと40年以上信じていたのに・・、そこは単なる交差点でしかありませんでした。大いに落胆・・(泣)

                       リンク:「東京DEEP」案内 ドヤ街山谷(振り返れば泪橋)


       ........岡林信康が歌った「山谷ブルース」の場所は、まさにこの周辺が舞台となった。.....
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「今日の仕事は辛かった~♪あとは焼酎あおるだけ~♪」、岡林信康が歌った悲哀の山谷ブルース。
不況の世の中が長く続き、今も同じような辛い日常が繰り返されていることは想像に難くない・・。
日雇労働者の暴動など物騒なイメージがある山谷地区ですが、現在は高層マンションが林立している。

ユーチューブ:岡林信康「山谷ブルース」
          

                



★江戸時代の処刑場だった小塚原


泪橋から再び南千住に戻ると、駅前には小塚原回向院。ここにも悲しい歴史が刻まれていました。
小塚原(コヅカッパラ)は江戸時代の処刑場跡地でした。当時、埋葬死体は野犬に食い散らかされ地獄のような有様で、刑死者を弔うため1667年に本所回院の住職がここに供養の地を設けたとのこと


    .......かつて罪人が処刑された「小塚原」、死者供養のために建立された「回向院」.....
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ここは「安政の大獄」(幕末大老・井伊直弼の弾圧事件)で長州の吉田松陰・橋本左内等、維新の礎となった幕末志士が殺され葬られた場所です。橋本左内は地元で断トツに尊敬されている人物


       .......右は「安政の大獄」で処刑された橋本左内(明治維新志士の先駆け)の墓........
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その他にも歴史上有名な伝説人物の墓も沢山ありました。そしてここは日本近代医学の出発点にも関係した場所、解体新書を著した杉田玄白がここを死体解剖実験場として使ったとのことです。


 .....(中)鼠小僧次郎吉や高橋お伝の墓も・・(右)解体新書ターヘルアナトミア編纂の礎にもなった。....
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回向院の隣(JR線路脇)には「延命寺」(本所回向院住職が建立)があり、赤い涎掛けをした巨大な「首切り地蔵」がひっそり佇んでいます。「南無阿弥陀仏」文字は悲しき処刑者達への鎮魂念仏・・


       .........延命寺の巨大な「首切り地蔵」は数々の処刑者の霊を憐れんだ。.....
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★スサノオノミコトが祀られる由緒ある神社


南千住駅から日光街道へ北上する道は「コツ通り」と呼ばれます。あまりイメージはよくないけれど、深い歴史の中で刻まれた由緒ある名前。この商店街は懐かしい雰囲気の昭和レトロな光景でした。 


                ......コツ通り商店街風景(旧・日光街道)のイラスト.....
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日光街道に出合い反対側に渡ると、1200年以上の歴史が刻まれる「素盞雄(スサノオ)神社」が現れました。通称「お天王様」と呼ばれ、「瑞光石」という霊験あらたかな祭神降臨の史跡があります。


                  ...........「素盞雄神社」の威厳ある社殿.......
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        ........(左)演舞台である神楽殿 (右)境内には「瑞光石」が二重・鳥居に守られる。.....
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スサノオノミコトといえば、6歳時に観た東映劇画「わんぱく王子の大蛇退治」を思い出すなあ・・。
キングギドラのような八匹竜・ヤマタノオロチは実に怖かった。日本神話を丁寧に描いた映画でした。


     ......(左)神主のお払いを受ける氏子 (右)映画1シーン(八岐大蛇に立ち向かうスサノオ).....
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ユーチューブ:東映映画「わんぱく王子の大蛇退治」



               ......境内の竹林の中でししおどしがコ~ン・・と静かな音が鳴り響く.....c0119160_22322556.jpg





★千住の歴史を教える「荒川ふるさと文化会館」


日光街道を北上していくと、「荒川ふるさと文化会館」という地元も歴史博物館があります。ちょうどタイムリーに「橋本左内と小塚原の仕置場」というテーマで展示が行われていました。覗いてみよう。


   ......「荒川ふるさと文化会館」、橋本左内や小塚原「首切り地蔵」が展示されていた。.....
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       .........文化会館の中には、千住大橋を巡る歴史や昭和レトロの路地風景も紹介展示.....
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展示内容は、刑場としての小塚原の由来、千住大橋(江戸時代初期に架橋)や日光街道の成立ち、明治時代の工業化の歴史等が紹介されています。昭和レトロ・路地風景・茶ぶ台の部屋も必見


    ......(左)岩の大滝が流れる「天王公園」 (右)季節はずれの朝顔が綺麗に咲いていた。.....
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文化会館を出て住宅街を歩いていくと「天王公園」という滝や岩をオブジェにした荒川区民が憩う公園の脇を通過すると、いよいよ隅田川だ。日光・奥州方面の玄関口となった千住大橋が現れます。 


        .......今は青い鉄骨の橋だが、江戸時代は木造で由緒ある「千住大橋」.......
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ここで荒川区はサヨウナラ・・。千住大橋南側は悲しい歴史(泪)を垣間見ました。この橋を渡ると足立区に入ります。今度は日光街道千住宿の風情、活気ある下町風景、荒川堰堤の景色を楽しもう。


                                                   おわり




↓その2:(足立区編)に続く 荒川・足立探訪(その2):「足立区編」

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  by rollingwest | 2009-11-01 20:31 | 都会の風景 | Comments(26)