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<2010年4月24日>大和路・旅の思い出レビュー(その1):奈良・西ノ京・斑鳩編


★はじめに

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今年は奈良・平城京に都が移されてから1300年の節目の年を迎え、奈良県随所で記念行事が開催されます。そういえば日本史・年号暗記では「何と(南都)綺麗な平城京=710年」「鳴くよウグイス平安京=794年」で覚えたもんだ・・。確かに1300年足し算すると南都2010年になるネ・・
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「平城京・大極殿」は小生が関西勤務の頃より修復工事が開始されましたが漸くこの4月に9年の歳月をかけてついに完成!4月24日から「平城遷都1300年祭」がいよいよ開かれ今後多くの観光客で賑わいます。色々話題となったユルキャラ「せんとくん」「まんとくん」の出番がついに来ました!


            ......遷都1300年・節目の年に復元された平城京跡の「大極殿」........
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関西在住時代(02~04年)には京都・奈良をよく訪ねたもの・・。小生は京都よりも歴史や自然に奥深さを感じる大和路の方がお気に入りでした。史蹟が素朴な風景に溶け込んでいるんだよなぁ
大和路に旅をしたあの日々をレビューし、3回に渡って奈良の見所を紹介してみたいと思います。

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(その1)「奈良・西ノ京・斑鳩編」:平城京や東大寺・春日大社・興福寺・薬師寺・法隆寺等を紹介
(その2)「飛鳥・山の辺・宇陀曽爾編」:飛鳥路・日本最古の道、奈良東部の山・自然・名刹を紹介
(その3)「金剛・吉野・熊野・大峰奥駆道編」:南北朝や山岳修験の奥駆道など奈良の山々を紹介

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★「奈良の大仏」と「東大寺」


奈良といえば大仏様。過去何度かご対面しましたが、今から7年前「大仏開眼1250年」の節目を迎え、職場仲間と「東大寺」を訪れて有難い「盧舎那大仏」のお姿を拝謁したことを思い出します。


            ......聖武天皇の発願で752年に造営された「奈良の大仏」........

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東大寺は先日、創建時に建立された東西の塔(七重塔)のうち、室町時代に焼失した高さ約100mの東塔を再建すると発表しました。七重の塔がここにあったなんて初めて知った!楽しみだね~!


    ......「東大寺」大仏殿前にて。「大仏開眼1250年祭」を職場仲間と訪問(02年10月).......
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先日NHKで「大仏開眼」ドラマを吉備真備からの視点で描かれていましたが実におもしろかった!聖武天皇が世を憂い大仏建立に至った経緯と奈良時代の人物相関図があらためて整理できた。

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                  ......大仏殿の中にある「釈迦仏像」と「四天王像」.......
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東大寺では「二月堂」の舞台造りも見学しましたが、春の訪れを告げる「お水取り」(修ニ会)はまだ未体験・・。松明の火の粉を浴びる臨場感は奈良写真の名人トラさんのHPで擬似体験しましょう。

                         トライアルさんのHP「東大寺二月堂・修二会「火の行」


             ......東大寺「二月堂・お水取り」は3月に行われる。.......
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東大寺を見終わるとシカで有名な「奈良公園」に出ます。煎餅をねだる「奈良の鹿」は天然記念物に指定(普通のニホンジカだけど)され、マッタリと過ごしています。10月・角伐りの時は逃げて大暴れ~


                ......若草山の目の前は「奈良公園の鹿」が寛ぐ。.......
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目の前には「山焼き」で有名な「若草山」・・、なだらかな丸い丘が3つあり三笠山とも呼ばれます。「山焼き」は成人の日前夜に行われますが、コチラのFireページェントも観そびれた・・。いつの日か・・。


         ......「若草山・山焼き」は一度観てみたかったなあ・・。盛大な花火も上がる。.......
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大和路の特徴は、田舎風景・素朴な古刹・廃寺・山岳宗教・南北朝対立・・、そのイメージは陰で深みが漂う雰囲気なのですが、「奈良公園」周辺だけは屈指の観光地だけにメチャメチャ明るい雰囲気だ!


      .....東大寺・若草山・春日大社・興福寺周辺の奈良市内地図 (クリックで拡大表示)......
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★謙信も崇拝した「春日大社」(藤原氏所縁の古社)


          ......「春日大社」も奈良遷都と同じ1300年の歴史を誇る世界遺産......
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藤原氏の氏神・氏寺として隆盛を誇った「春日大社・興福寺」は「東大寺・奈良公園」とエリア隣接して一体となった感があります。ニャルホド~、摂政関白として天皇家と縁戚を深めた藤原氏の政略か~!


           ......「春日大社」の「西回廊」&「直会殿.」はいつも威厳が漂う.......
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上杉謙信の越後拠点城には春日山神社(春日大社・摂社)があり、謙信も春日大社に参拝した史実が記録されています。そして直江兼続が戦勝祈願で奉納した釣燈篭も大社に残っているのだ!


        ......春日大社の「万燈篭」(04年2月)、幽玄なる光の世界に感動的だった!.......
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毎年節分の夜に春日大社で「万燈篭」節会が厳かに開かれます。闇夜にライトアップされた大社殿、石燈篭に点された灯火、静かな光に輝く数え切れぬ釣燈篭・・、あの光景は今も瞼に残っている。


     ......春日大社には、釣燈篭と石燈篭が3千基近くあり、これに灯りが点される。.......
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★「興福寺」:阿修羅像が大ブレイク!見事な「猿沢池」夜景・・
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09年、東京国立博物館で「阿修羅像展」が開催され大人気を博しました。その後、九州・奈良でも公開され入場客は合計190万人を超し、日本中が「阿修羅像」美少年の虜となってしまいました。
本来は古代インドの闘争神で怖い顔をしているはずですが、優しそうで謎めいた表情が実に魅力的


       .....「興福寺・五重の搭」(03年10月)と、再びブレイクした美少年「阿修羅像」.......
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阿修羅像が収蔵される「興福寺」は、五重の塔・八角円堂など世界遺産建築や優れた数々の国宝仏像が多く残ります。藤原氏の隆盛とともに発展した同寺は、平安時代に荘園・僧兵を強大化させて力を誇示していきました。比叡山・延暦寺の僧兵とあわせて「南都・北嶺」と畏れられたのです。

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興福寺の裏手にある「猿沢池」に浮かぶ寺の夜景は実に素晴しい!若草山の山焼きや東大寺お水取りを動の光祭りとすれば、春日大社・万燈篭や興福寺・猿沢池夜景は静の美しさと言えます。


          ......夜の「猿沢池」から興福寺・五重の塔を望む (04年5月).......
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★落ち着いた雰囲気、深い歴史が刻まれ「奈良町」の風情


猿沢池の南、元興寺の境内一帯を「奈良町」と呼びます。近世に筆・墨を作る産業が栄え、町衆文化を発展させていった地域で格子が美しい町家や狭い路地に古都奈良の違う一面が覗えます。


       .....「奈良町」は「元興寺」の門前町として発達してきた。(右)元興寺の「極楽坊」.....
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「元興寺」は南都七大寺として隆盛を誇りましたが、室町時代に大半が焼失し今は「極楽坊」を残すのみ、元々は日本最古の寺「飛鳥寺」が平城遷都時に当地に移ってきて元興寺となったそうな・・


            ......風情ある「奈良町」の小路風景、昼&夜(03年9月).......
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奈良・特約店さんには「奈良町」で数回ご馳走になったことがあり、落ち着いた街風情を十分味合わせて頂きました。特約店さん所在地は奈良町の外れ「京終」(きょうばて)という変わった地名でした。名の由来を尋ねたら、奈良時代では平城京の最も外れた場所で京が果てるという意味らしい。




★「薬師寺」:展示会で後姿を拝み感動した「日光・月光菩薩」

    .......(左)薬師寺全景、「金堂」「東搭」「西塔」(04年5月)   (右)「日光・月光菩薩」.......
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奈良中心街の西部にも名古刹が集中しており、「西ノ京」と呼ばれるエリアは是非とも訪れてみたい場所。「薬師三尊、日光・月光菩薩」の優美な姿が魅力的な「薬師寺」、鑑真上人が建立した「唐招提寺」(井上靖・小説「天平の甍」で描かれた)等、天平文化を今に伝える大寺院が沢山あるのだ~


          ........東京国立博物館の「薬師寺展」(08年6月) は実に素晴らしかったです!.......
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                                  リンク:薬師寺展の記事

08年、東京国立博物館で「薬師寺展」が開催、「日光・月光菩薩」がスッピンの姿で公開されました。
小学生の頃、切手趣味で憧れていた「吉祥天」や「聖観音」像本物を実際に見ることができ大感激


  .....(左)「吉祥天像」 (中)建立当時の面影「薬師寺東搭」 (右)「月光菩薩」&「日光菩薩」.....
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関西勤務時代に、「唐招提寺」を見に行こうと思ったら修復工事中だったので泣く泣く諦めました。今はもう当時の姿が再現されているので、いつの日か「天平の甍」鑑真和尚様に会いに行くぞ~




★世界最古の木造建築物「法隆寺」と「斑鳩」の里


長閑な田園風景が広がる「斑鳩の里」。ここに世界最古の木造建築「法隆寺」が鎮座しています。
推古天皇と聖徳太子(冠位12階と17条憲法を制定)が607年に完成させた日本初の世界遺産。
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         ......(左)日本初の世界遺産に指定された「法隆寺」 (右)「聖徳太子像」.......
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境内は西院・東院に分かれ全体が築地塀で囲まれていました。美しい松並木参道を抜けると威厳ある「南大門」、そして法隆寺・象徴建物「五重ノ塔」「中門」「金堂」「夢殿」の国宝と対面できます。
「飛鳥・白鳳時代」仏像の特徴は、微妙な微笑み表情と、立派な光背そして燃え立つ気炎だなア・・・


       ......(左)優美な八角円堂の法隆寺「夢殿」(04年4月) (右)「釈迦三尊像」......
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    .....(左)酒徳利をぶら下げた「百済観音像」 (右)「玉虫の厨子」、今は青銅色だけど・・....
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さらに隣には「中宮寺・弥勒菩薩半迦像」の美人様が鎮座しています。切手で憧れたあのお姿だ!
「斑鳩の里」は日本仏教のルーツ!田舎風景の中でこの豪華な世界遺産の競演!言葉もありまヘン


        ......(左)気品ある微笑を見せる「弥勒菩薩半迦像」 (右)「中宮寺」本堂.......
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奈良市内の主要な見所を紹介しましたが、表面的な訪問の中で語ったので奥深い奈良仏教文化のエッセンスにこれっポチも触れていないのかもしれません。まだまだ訪れて見たい所が沢山ある~!


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第2回は、大和路(その2):「飛鳥・山の辺・宇陀曽爾」編をお送りします。
第3回は、大和路(その3):「金剛・吉野・熊野・大峰奥駆道」編をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-04-24 00:00 | 寺社・史跡・古道 | Comments(44)

<2010年3月13~14日>早春の越後(2010)・蒲原平野:月岡温泉家族旅行



★はじめに

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3月中旬、新潟の「月岡温泉」に行ってきました。1年ぶりの家族旅行(昨年は娘の高校入学祝いで伊豆旅行)でしたが、今回は両方の母親をご招待。最近それぞれの伴侶(我々にとっては父親)を亡くし一人暮らしとなったので、たまには孫の顔でも見せて温泉で慰労する親孝行企画でした。

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早朝6時に自宅出発、関越経由で埼玉東松山の義母を迎えに行き、柏崎には昼に到着。昼食後に実家を発ち、北陸自動車道・燕三条ICから越後平野を走っていきました。本当に広大な平野だ!

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越後平野は別名「蒲原平野」とも呼ばれ、日本一の米どころです。昔この辺りが広大な湿地地帯で潟が点在したことが蒲原の名の由来と思われます。蒲の穂が多く茂っていた風景が目に浮かぶ・・


             .........広大な蒲原平野、山形と新潟を結ぶ羽越本線の電車が行く........
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小生、新潟県出身なのに月岡温泉・瓢湖周辺は初めての訪問でした。それにしても360度の感覚で地平線が見える広大な穀倉地帯。あらためてコシヒカリの一大生産地のスケールには驚きです・・。




★国産原油の里を訪ねて


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日本は石油消費量(年間約2億KL)の99%以上を輸入に頼る石油無資源国ですが、現在も新潟や北海道・秋田で細々と国産原油が採掘されています。わが故郷・柏崎は日本石油産業発祥の地、そして蒲原平野の新津・黒川もかつて大きな油田が存在しました。国産原油の歴史探訪・・


     ......(左)日本最古の機械堀り井戸櫓   (右)新津(現・新潟市)の「石油の世界館」........
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鉄道や石油の街として知られた新津市は、現在は新潟市の一部(秋葉区)となってしまいました。
市町村合併は時代の流れとはいえ、街・独特の風情・歴史が埋没していくようで何か惜しい気がします。折角の機会、近代産業発展に貢献した国産原油の歴史を「石油の里公園」で見てみよう。


     ........(左)原油汲み上げポンピングパワーの木櫓  (右)草創期の国産原油採取の仕組み.......
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       ......... 「石油の世界館」のロビー長椅子には石油鉱夫の蝋人形が座ってた~.......
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ここには古より地表に石油が滲み出て草水くそうず)と呼ばれていました。明治時代、金津村庄屋の中野貫一が開坑して原油を採掘し精製販売を開始。中野石油王の住宅や油田関連施設・石油櫓等が「石油の里公園」「石油の世界館」として残されており、当時の面影を偲ぶことができます。


       .......(左)原油櫓が乱立した明治時代の新津風景  (右)地球や石油の歴史を辿る........
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    .....(左)L型採油装置 (中)原油輸送パイプの石油遺構 (右)原油採掘装置のバルブ.......
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09年経産省が、幕末~昭和初期の国内産業近代化に貢献した全国各地の建造物を「近代化産業遺産33」として認定され地域史・産業史ストーリーに纏められました。「新津油田・石油の里公園」も「我が国近代石油産業の歩みを物語る近代化産業遺産群」の一つとして登録されています。

             リンク:「我が国近代石油産業の歩みを物語る近代化産業遺産群」


       ......「石油の里公園」に残る近代産業遺産(ブロック製の原油タンクやパイプライン).......
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日本書紀」には「668年、越の国から燃ゆる水が天智天皇に献上」と記されており、滋賀の近江神宮と黒川村(越後蒲原)では、この故事に因んで「燃水祭」の儀式が毎年7月7日に行われます。


        .......(左)天智天皇への「燃土燃水献上図」  (右)近江神宮の「燃水祭」......
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関西勤務の頃、近江神宮「燃水祭」に2回出席し挨拶する機会を得ましたが、柏崎出身ということで滋賀の方と話が弾みました。でも現在の柏崎にはもう石油産業発祥・遺構は存在していません。


    ........(左)「黒川油田」昭和17年の風景  (右)かつて柏崎には「日石製油所」があった。.......
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石油の歴史に日頃触れることのない家族達も石油館の展示物を興味深く見ていましたが、そろそろ出発~。次の目的地「瓢湖」に向わなければ・・。外は小雨が降り始めて、結構冷えてきたぞ・・。





★白鳥の湖・「瓢湖」


         .......(左)冷たい雨で煙るグレー色の瓢湖にて (右)色異なる2羽の鴨........
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新津の里から阿賀浦橋を渡り阿賀野川を越えると、旧・水原町(現・阿賀野市)に入っていきます。
ここに白鳥の湖として有名な「瓢湖」があります。用水池の形が瓢箪に似ていたことから、こう呼ばれます。昭29年、飛来した野生・白鳥の餌付けに吉川重三郎氏が全国で初めて成功したのです。


             ............餌を上げると鴨たちが群がってきた!Come on~!........
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     ......瓢湖の中州で寛ぐ数羽の白鳥 (大陸に渡らずに日本で過ごすのかな・・?).......
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この湖は08年にラムサール条約に登録されています。今年の春は寒い日が続いたので白鳥が多く残っているかな・・と期待しましたが、やはり3月中旬なのでもう殆ど飛来してしまっていた。例年、怪我で飛び立てない白鳥が数羽はいるようですが、中にはここが気に入り住み着いている奴も・・。

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餌を求めて鴨ばかりが群がって来ましたが、白鳥の冬姿は地元HP・掲載写真↑でご容赦下さい。
しかし3月半ばなのにチラホラと雪が舞い始めてきた・・。おお、寒い~!早く温泉に浸かりたいね~。
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★お肌ツルツルの湯で有名な「月岡温泉」


本日お目当ての「月岡温泉」に16時頃に到着~!玄関お迎えから素晴しい気遣いのおもてなし!
仲居さんの丁寧な説明を受けた後、浴衣に着替えてさあ温泉に入りましょう!その前に写真をパチリ


           ........月岡温泉に到着!まずはお茶を一服。2人の祖母に囲まれて.......
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      ......(左)白玉の湯「泉慶」、岩の露天風呂  (右)夕暮れの月岡温泉と温泉の煙........
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月岡温泉は新潟の奥座敷・歓楽温泉のイメージがありましたが、北陸の由緒ある温泉の様な印象を受けました。歴史は意外と新しく大正時代、石油開発目的で掘削したらたまたま湯が出たとのこと
柏崎温泉と同じで石油臭い湯は実に懐かしい~!美人名湯と云われるだけあり、お肌はツルツル!


        ...........大満足だった素晴しい食事、個室部屋で高級感もサービスもバッチリ!........
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      ......温泉卓球を楽しむ女戦士!特に東松山のおばあちゃんが予想外に強かった。........
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食事も美味しく、一品一品に心がこもっており高級感にも溢れて皆は大満足~!食事後は温泉の定番、卓球を楽しみました。寝る前にもう一度お湯に浸かり、女性陣はますます美人のお肌に・・。



           ............卓球バトルの後はもう一度「美人の湯」に入ってリフレッシュ!........
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「白玉の湯・泉慶」は月岡温泉のハイグレード(2~3万円の高級感あり)旅館ですが、閑散期だったためか期間特別料金で1万円後半のお得な値段でした。また来てみたいと思わせるお勧めの宿だ!





★雄大な蒲原平野と日本海奇勝・海岸道を走る


月岡温泉を朝早く出発して2日目は新潟市内に向かって車を走らせます。蒲原平野は実に広い!
人工物が殆どない地平線光景は何度見ても驚いてしまう。川の流れも気分もユッタリとして緩やか・・


           ...........翌朝温泉を出発し、蒲原平野の川風景を見渡す!雪山が遥かに・・.......
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信濃川・阿賀野川下流は人口増加の近世後、新田開発で農耕地を広げてきましたが、低湿原開墾地は度重なる洪水と悪い水はけに悩まされ続けました。 飯豊・会津・上越の豪雪山脈から流れ来る雪解け水は余りにも豊富過ぎるからです。しかし長足進歩した治水技術が現在の田園風景に・・


   ......何たる広大光景!建物が一つもなく地平線が見渡せる!日本一の米処「蒲原平野」.......
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雄大なる蒲原平野を相当距離走り、新潟中心部(空港・港湾部)を脇目に見て信濃川を渡って行きました。蒲原平野を見渡す如く越後中央部に鎮座する2つのなだらかな山は「弥彦山」と「角田山」



             ...........早春の田んぼに浮かぶ「弥彦山」と「角田山」の遠景........
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田園風景から海岸線に出て行くと、ここからは「越後七浦」と呼ばれる奇岩奇勝が続くシーサイドラインに入ります。日本海は比較的穏やか・・、空も徐々に晴れ渡ってきて佐渡ケ島も遥かに望めました。



     ........「越後七浦シーサイドライン」を走れば、岩壁に釣り人。堤防のミニ灯台に荒波寄せる。......
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 .......白波は寄せ、遠浅の砂浜に吸い寄せられてまた消ゆる。 (右)「獅子ケ鼻」の断崖絶壁.......
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★越後総鎮守・「彌彦神社」から「寺泊魚市場」へ


蒲原平野に鎮座する弥彦山の麓に鎮座する「彌彦神社」は、古より「いやひこ様」の敬称で新潟県人に尊敬の念をもって親しまれています。祭神は天照大御神の御曾孫にあたる「天香山命」です。
小学生の頃、家族旅行で両親と神社参詣に何度か来たなあ・・。社殿はいつも威厳に満ちている。


   ......越後随一の古社「彌彦神社」にも石油産業の遺構(蒸留タンク)が保存されていた!......
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2年前の秋に国上山(上杉謙信や良寛などに縁ある国上寺)を訪れた時、久しぶりに彌彦神社に参拝しロープウェイで弥彦山にも登りました。(そのレポートは下記リンク記事からご参照)。おっ、何と社殿の中にも国産原油の遺構(日本石油製油所で使われた蒸留塔)が展示されているではないか!


             ...........弥彦山・2景(冬の雪原&黄金色・実りの秋)........
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                            リンク:秋の越後路(歴史と実りの風景)を訪ねて

弥彦山の標高をあらためて確認すると634m、何と東京スカイツリーと同じ高さなのです。尖鋭なる電波塔と、丸くなだらかな山容の弥彦山と高さが全く一緒とは気がつかなかった・・。越後人の心を癒す弥彦山を後にして、次は日本海の幸が溢れる「寺泊市場」。ここは全国的に有名な観光スポット!
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                .......新鮮な魚が豊富に並ぶ「寺泊市場」........
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この市場はいつ来ても活気に溢れ、観光客が多く賑わっています。とにかく魚の種類が多く品揃えが豊富。見ているだけでも十分楽しい!寺泊名物「浜焼き」は旨そうだけど、ちと値段が高いなあ・・

                .......寺泊の名物「浜焼き」(串刺し海鮮)........
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わっ、何だ、これは~?!エイリアンみたいな悪魔の顔をした不気味な干物がぶらさがっているぞ!
実はエイ干物の裏側が悪魔に見えるのか!よくできてるねエ~、エイ・リアルなん?(oyaji gyag sira~)


       ..........(左)活気溢れる市場の店内 (右)エイ干物が「デビルフィッシュ」になっている!......
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海産物のお土産を購入し、海岸線を南下していくと出雲崎町に入ります。ここは良寛さんや日本石油創業者・内藤久寛、猫わか様などを輩出した由緒ある天領の里。芭蕉が奥の細道で詠んだ名句「荒海や佐渡に横たふ天の川」、黒人演歌歌手ジェロの「海雪」もこの出雲崎が舞台となりました。


  ......(左)出雲崎の良寛堂&良寛像 (中)石油公園と内藤久寛 (右)何かと話題の柏崎原発.....
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出雲崎も国産原油が海から採掘された由緒ある場所、「石油記念館」があるので一度御覧あれ。刈羽村に入り世界最大級の「柏崎・刈羽原発」を通過。07年7月中越沖地震では構内火災シーンが衝撃的でした。原子炉再開も安全に対する地元感情とエネルギー政策の挟間に揺れ動いています。


   .......柏崎に到着。実家から仰ぐ米山、威厳ある新雪の姿で白く雄々しく輝いていた!.....
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柏崎に13時半に到着。お袋を実家に送ってお茶で団欒後に帰京の途へ・・。故郷の名峰・米山は、昨日降った雪が威厳ある白銀姿で輝いています。東京に向う関越道からは越後三山や谷川岳の新雪姿が本当に素晴しかった!寒かった3月はこんなにも美しいパノラマをプレゼントしてくれました。


       .........前日に降った新雪が美しい「越後三山」&「谷川岳」 (関越道経由で帰京)........
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             .........今回辿った越後周遊コース (地図をクリックすると拡大表示)........
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蒲原平野をジックリ走ったのは初めてですが感動的な風景でした。水の恵み・美味しいお米、世界一の豪雪・日本列島の地形・気候が我々に恵みを与えてくれる穀倉地帯の姿を今更ながら再認識・・
今回柏崎から月岡温泉周遊距離は220km、川崎からの総距離650km、やはり新潟県は長大だ。


          .........久しぶりに楽しい家族旅行でした!(彌彦神社をバックに)........
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親孝行したい時には親はなし」、まだまだ元気でいてほしいおばあちゃん達。この旅行会は来年も再来年もやりたいと思う・・。何事も健康第一であればこそ実現できた2日間だとコチラも再認識・・
毎日、寒い天候不順の日が続きますが、皆様体調管理のご留意を!


                                                     おわり



次回は「大和路・思い出の旅レビュー(その1):奈良・西の京・斑鳩編」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-04-14 00:00 | 故郷の風景 | Comments(52)