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<2010年5月1-2日>GW紀行①:残雪の北陸名峰「笈ケ岳」から霊峰「白山」を望む


★北陸の秘峰へ、リベンジ登山


現在、日本200名山登頂は通算130座(内・百名山は74座)となりましたが、今年は難関峰を幾つか制覇したいと考えています。GWは登山道が存在しない北陸の秘峰「笈ケ岳」(oiduru:1841m)に挑戦しました。ここは残雪期の雪道ルートでしか登れない憧れの名山、アプローチが実に長いのです。


   .....昨年GWに登山口まで来たが、積雪が少なく登山断念(一里野温泉付近からの山容).....
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「笈ケ岳」は昨年GWにマツさんと2人で挑戦したのですが、暖冬で積雪量が少なくて登頂を断念し、急遽北陸の名所巡りに切り替えた経緯にあります。今回は食山人氏が参加切望され3人でトライすることにしました。今年は3~4月、寒波ぶり返しが何度もあり、積雪量は十分豊富で問題なし!

                      リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その1)
                       リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その2)


        .....「ほくほく線」(越後湯沢経由)で金沢駅へと向かう。(クリックで拡大)......
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今回も金沢へのアプローチは、「ほくほく線」経由で向かいました。このルートは越後三山・巻機山、米山、妙高・戸隠、雨飾山、立山連峰などの名峰群が次々に眺められるので本当に大好きな車窓だ。

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越後湯沢では谷川岳、魚沼平野からは巻機山・越後駒ケ岳・八海山、名峰達は白い雪を被り、満開の桜とのコラボが見事!頚城平野に出ると、我が故郷の米山さんを裏側から見ることができました。


       ......(左)越後三山と魚沼平野 (右)頚城平野(上越市側)から見る米山の勇姿......
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    ......(左)日本海に出ると桜並木と青海黒姫山 (右)富山では水田に立山連峰を望む......
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直江津から日本海沿線を走れば、妙高・戸隠、雨飾山・青海黒姫など上越・糸魚川の名峰が鎮座。富山に入れば、毛勝山・立山連峰が目を楽しませてくれました。やはり今年はどの山も雪が多い!




★白山中宮温泉に入り、登山道の事前下見


金沢駅13時到着、3人は北陸鉄道に乗換え「鶴来駅」(tsurugi)で下車。ここは昨年マツ氏と訪ねた加賀一宮「白山比咩(hime)神社」の最寄り駅。構内には昔、参詣駅として賑わった面影が残る。


    ......(左)北陸鉄道「鶴来駅」    (右) 鶴来駅の構内はSLマニアの宝庫......
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タクシーで白山麓から手取川の大渓谷を経由して、宿泊地「白山中宮温泉」に入りました。昨年は一里野温泉からテントを担ぎ冬瓜平(kamouridaira)に雪上宿泊して登頂する計画でしたが、近年はジライ谷日帰りコースがメインになってきたので今回はそのルートを取り、事前下見を行いました。


   .....(左) 登山口・ジライ谷へ向う途中のトンネル (右) ジライ谷休憩小屋の前の渡渉沢.....
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白山自然保護センターから2つのトンネルを経由して、野猿公園休憩小屋に到着。休憩小屋の前には沢が増水しており中々渡りにくい・・、ジライ沢への登りは沢を渡って左側・・等、諸項目を事前確認


     ......(左)蛇谷川の流れ (右)登山口付近には大きなカタクリの群生が幾つも見られた......
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         .....「白山中宮温泉・にしやま旅館」に宿泊、初日の夕食御膳!豪華贅沢!.....
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★ジライ谷の急登!冬瓜山経由で、名峰頂上を目指す


5月2日、いよいよ登山本番の日を迎えました。朝3時半に起床し、5時過ぎに登山開始。昨日の下見したのでコースは認識済み。休憩小屋の沢の水量は朝なので比較的少なく容易に渡れました。


            .....登山出発の朝、一点の雲もなき快晴日、空には明け方の満月.....
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           ......(左)花が開ききったフキノトウ (右)ブルーが美しいキクザキイチゲ......
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いよいよジライ谷の胸を突くような急な登り(傾斜が50~60度あるのでは・・)が早速始まりました。
延々と続く急坂を40分ほど登ると一枚岩のような大岩が出現!さらに40分で尾根道に出ます。


         ......(左) ジライ谷の急登、大岩に到着  (右下)華麗な花舞いイワウチワ......
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尾根道から後ろを振り返ると真っ白で雄大な山容が早速に見え始めました。あの山こそ、富士山・立山などと並び古から白い霊峰として崇められてきた「白山」(2702m)!(03年に家族3人で登頂)
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        ......(左) 日本三大霊峰「白山」の白い雄姿! (右) 食山人氏、雪道を振り返る.....
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「白山」自体の山容は緩やかで雄大な形ですが、谷筋は深く、傾斜・標高差は激しく半端ではありません。やはり世界一の豪雪地帯であるだけに豊富すぎる雪解け水が岩を削り、険しい谷をつくりあげたのでしょう。踏跡が判り易い冬瓜山の尾根道コースを延々と歩き「笈ケ岳」頂上を目指します。


    ......(左)圧倒的な迫力で迫る深い谷の連続. (右)冬瓜山(kamouriyama)への登山雪道......
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         ......(左)雪の斜面を登る(背景は白山)  (右)食山人氏・雪原ルートの後ろ姿.......
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冬瓜山のゴツゴツした岩場ルートを過ぎると、いよいよ本格的な雪原歩き。ジライ谷に比べれば傾斜は緩やか、簡易アイゼンで十分。今春に何度も来た寒波のおかげで積雪が非常に多くむしろ歩き易い。
 
                       
                 .....シリタカ山に向う雪原ルートですれ違う登山者......
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この時期の雪山歩きは、紫外線が強く雪の反射で目をやられるのでサングラスは必携!当日は爽やかな空気で汗をかくことも少なかったですが、蒸し暑い日でしたら水は2.5ℓ以上必要と思います。


              .....某氏の「日本百名山登頂記」の地図よりお借りしました。......
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★ついに、憧れの「笈ケ岳」に登頂!


               .....ドーム形をした雪渓の背景には雄大な白山が!.......
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シリタカ山を過ぎれば、三方岩岳の稜線ルートと合流(帰りは道標がなく分岐点がわかりづらい)し、視界は益々開け、いよいよ頂上が間近に迫ってきました!最後の登りは辛いけどもう一頑張り。


        ........「笈ケ岳」がついに近付いて来た!雪目防止のためサングラスは必携......
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歩き始めて6時間半、ついに「笈ケ岳」の頂上に到着!目の前には「白山」「大笠山」の大パノラマが広がります。頂上付近はブッシュが多く狭いスペースなので、昼食は下部の広い雪稜線の上で休憩


       ........(左下)「笈ケ岳」頂上にて3人集合写真  (右)通ってきた長い雪道稜線......
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               .....白山連峰のワイドパノラマが眼前に広がる。......
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            .....2003年8月に白山に家族登山したことが懐かしい。......
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                ......笈ケ岳頂上から「大笠山」(300名山)を望む夫婦......
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    .....下山へ、後ろ姿2景 (左)食山人氏&(右)RW。  哀愁漂う・・(プッ)誰?、笑うのは!.....
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同じルートをピストンで戻りましたが、やはり危険な道に変わりありません。歩くこと11時間、休憩小屋の沢に到着。気温が相当高い日で雪解けが進み、増水した沢の渡渉は皆が大苦戦していました。


             .....休憩小屋の沢は大増水、横断渡渉を皆が悪戦苦闘!......
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   ......(左)湯谷の轟音水流(暖かく雪解けが進み水嵩が増す)  (右)白山中宮温泉の全景.....
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最後はお二人にご迷惑をおかけしましたが、何とか無事に宿に辿り付くことができました。今夜も前日と同じ「白山中宮温泉・にしやま旅館」に宿泊、ここは「日本秘湯を守る会」にも指定されている名湯、食事も美味しく、そして宿の方々の心遣いが実に素晴しい~!本当にお世話になりました。
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            ......(左)「日本秘湯を守る会」の提灯 (右) にしやま温泉の2日目夕食.......
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★白山連峰が彫刻した大渓谷を見て帰路へ


翌日はタクシーで帰り、途中で「綿ケ滝」と「手取川渓谷」(北陸のグランドキャニオンと呼ばれる)を見学。
「綿ケ滝」は殆ど無名の滝ですが小生のお気に入りで今回3回目の訪問。「手取川渓谷」は水田の村下に広がる隠れた大峡谷。世界一の豪雪地帯の膨大な水量が刻みこんだ自然の大彫刻です。


              .....大轟音の「綿ケ滝」にカメラを向ける食山人氏......
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                                      リンク:「07年夏・北陸夏紀行」

             ......「手取川渓谷」の断崖絶壁は北陸のグランドキャニオンと呼ばれる。......
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鶴来の街はなかなか風情があります。豊富な水に恵まれた地域であるだけに、造り酒屋も多い!
この辺りは「菊姫」「手取川」など隠れた銘酒が多く、日本酒好きな方は実にお薦めの場所です。


             ......鶴来のレトロ街並みは風情あり、右は武久商店、下は菊姫酒造......
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念願の「笈ケ岳」登頂を実現し、3人は大いに満足!3-4月に三寒四温を何度も繰り返した今年の春は雪を多く残してくれました。そしてGW本番では素晴しい好天を与えてくれて幸運の一言です。


              .....「笈ケ岳」の残雪勇姿、実に貫禄に富んでいる。......
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金沢に到着し、食山人氏・マツ氏とは一旦別れます。(小生は柏崎に帰省、2人は医王山を目指すため)。柏崎の米山登山で再度3人合流しますが、次回記事は帰省途中で訪ねた北陸旅をご紹介


                                                     おわり



次回は、GW紀行②「万葉時代からの歴史街、高岡・伏木を訪ねて」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-05-23 00:00 | Comments(44)

<2010年5月>大和路・旅の思い出レビュー(その3):金剛・吉野・熊野・大峰奥駆道編

                            (その1):奈良・西ノ京・斑鳩編
                             (その2):「飛鳥・山の辺・宇陀曽爾」編から続く


★山岳修験の聖地、霊気溢れる奈良の山々
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奈良は和歌山と隣接する紀伊半島の深い山国でもあり、山岳修験の史蹟に至る所で出会えます。
山の自然・清流渓谷・霊気溢れる森林の中に、山岳修験の寺社・史跡が息づいている奈良の魅力

         .....(左)「葛城山」から望む「大峰連峰~果無山脈(hatenashi)」のパノラマ....
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関西在住時、吉野桜、金剛山・大峰の山々、熊野古道など(当時まだ世界遺産指定前のマイナーな頃)、数多くの名所を探訪したものです。(その3)では、奈良の深い歴史・大自然を紹介しましょう。
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★「役行者」(ennoogyoja)のルーツ・葛城・「金剛山」 (02年9月)

山岳宗教の開祖で有名な「役行者」は日本全国を飛び回り、修験道の足跡を各地に残しています。
「日本霊異記」によれば「雲に乗り仙人と遊び、孔雀王呪経法を修め鬼神を自在に操った」とのこと。この怪異なる伝説人物のルーツは「葛城・金剛山」です。02年秋、家族3人で金剛山を登りました。


      ....(左)「役小角」(ennoodunu=役行者)は修験道開祖 (右)「金剛山」に登山.....
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金剛山は大阪・奈良県境に位置し、秀麗なピラミダルな形をしています。ロープウェイも通じて大衆登山のメッカ。頂上から望む大阪平野は絶景、(その2)で紹介した奇抜な「PLの搭」(富田林)も見えました。
頂上には登山千回以上した人の名が続々と飾られておりビックリ!最高記録者は1万回だって~!


      ....金剛山麓・「千早赤坂村」、黄金稲穂と真っ赤な彼岸花の風景に感動....
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  ....後世で「大楠公」と尊敬される「楠木正成」は金剛山・千早赤坂で「後醍醐天皇」を守った。.....
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南北朝対立時代、後醍醐天皇「建武の新政」の立役者となったのが楠正成です。金剛山・千早城に居城を構え、攻め来る鎌倉幕府大軍に対して、楠木軍は僅か千人足らずの兵で百日間に及ぶ籠城で戦い抜き撃退したのです。ゲリラを駆使した千早城攻防戦が「太平記」に描かれています。


    ....(左)冬の金剛山は「樹氷」で有名 (右)登り損ねた奈良の名峰・高見山、憧れの樹氷!....
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金剛山は1度しか登っていませんが、冬の樹氷風景は素晴しいとのこと!樹氷美しい奈良名峰は「高見山」も有名。大峰山北部に位置しピラミダル円錐形の山容。この秀峰は登り損ねてしまった・・



★日本一の「吉野桜」、深い歴史が刻まれた「吉野山」 (03年4月)

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「吉野山」は、修験道の中心「金峯山寺」が所在する信仰の山、「大峰山」奥駆道への修行登山拠点、また日本史で重要なドラマが展開された歴史の舞台(義経追討の逃亡、後醍醐天皇の南朝皇居)となった大霊場です。古より桜の一大名所として有名で西行や秀吉などもこの山を訪れています。


         ....吉野山の入口に鎮座する修験道の大本山・「金峯山寺・蔵王堂」......
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「金峯山寺」(kinpusenji)は「蔵王権現」を本尊とする修験道信仰の総本山。当寺の開基者は誰かと調べてみたら、やはり「役小角」でした。それにしても「蔵王堂」は歴史の重みと威厳を感じるね~


      ......「金峯山寺」の秘仏「蔵王権現」は怒髪天の真っ青な顔!恐ろしかった~!......
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秘仏「金剛蔵王権現」は右手を頭上に右足も蹴り上げ、憤怒の相で睨み付けていました。ド迫力~!今年9月~12月には遷都1300年を記念して、秘仏ご開帳が特別に百日間行なわれるそうです。


    ....(左)吉野山「千本桜」遥かに金峯山寺 (右)「吉野山勝景絵図」、「上千本」を見上げる....
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吉野山は日本一の桜名所で知られ、ソメイヨシノやシロヤマザクラが山を一面覆い絶景の極み!「下千本・中千本・上千本・奥千本」と桜前線は山を徐々に登り詰めながら1ケ月をかけて山を染め上げます。


      ....(左) 西行が篭った奥千本の「西行庵」 (右)「太閤・秀吉」が愛用した金屏風....
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吉野をこよなく愛した西行は奥千本に庵を構え桜の歌を多く残しました。秀吉は当地で豪華な花見の宴を開いているし、源頼朝に追われた義経にとっては静御前と別れた悲劇の場所。吉野はまさに歴史の宝庫!そして南北朝時代、南朝の後醍醐天皇が皇居を構えたのもこの吉野の山です。


    .....(左)南朝・後醍醐天皇が皇居として構えた吉野分水神社 (右)後醍醐天皇の玉座..... 
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吉野の「金峯山寺」から、大峰山脈を経て「熊野本宮大社」に至る修験行者の道を「大峰奥駆道」と呼びます。神仏習合の修験道は明治政府・神仏分離令で解体され、今は吉野など一部に残るのみ
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吉野から大峰への登山道入口に、当地を訪れた歴史人物のレリーフを発見!先に紹介した源義経・静御前・後醍醐天皇・豊臣秀吉の他に、天智天皇・藤原道長・空海・西行・弁慶・円空・徳川歴代将軍・・etc、何たるメジャーな有名人物ばかり。まさに歴史深い所縁の地。皆様一度はお訪ねあれ!


            .....「吉野桜」に春霞が煙る。遠くに見えるは「金峯山寺」.....
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★女人禁制の修験連峰・「大峯山」 (03年5月)

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吉野~熊野の「大峰奥駆道」を一挙に全山踏破しようとすると10日近くかかる大縦走になります。
奈良・和歌山の山は関西在住のメリットを生かし、大峯山連山、釈迦ケ岳、伯母子・護摩壇、大台ケ原、熊野古道などを数回に分けてアプローチしました。まずは八剣山・山上ケ岳の「大峯山連山」をレポート


  .....(左)神武天皇・青銅像が威厳を誇る(右)宿泊する山小屋脇で修行山伏が読経を始めた!....
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03年春、食山人氏・Y木氏と天川という秘境村から「大峯山」(稲村ケ岳・山上ケ岳・八剣山・弥山)を縦走しました。さすが行者修行の山だけあり、奇岩・難所が次々と登場!山岳宗教の山名が多い。  
無人山小屋に宿泊準備の時、サラリーマンとおぼしき山伏行者が隣で読経していたことが印象深い。


  ....(左)女人結界門前で残念がる女性登山者 (中)山伏・ほら貝 (右)木々が芽吹く大峰ルート....
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修験道総本山の「山上ケ岳・大峯山寺」に登る途中で「女人結界門」が現れます。我国で今も唯一女性の入山が許されない山であり女人禁制のロープが張られています。禁欲の行者の妄想を断つために女性の立入りは御法度とされたのでしょう。大相撲土俵と並び、頑固なる信仰の重みだネ~


   .....(左)吉野~熊野、果て無く続く重畳山脈 (右)懺悔修行者の「覗岩」でポーズする俗世男....
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女人結界門を過ぎ、登り進むと行者修行のクライマックス・エリア「覗岩」に到着。この断崖絶壁は奥駈修行者には拷問のような場所です。崖から身を落とされるように吊るされ、俗世の罪を反省して懺悔も誓わされる修行地。小生はこの神聖な場に立ち、ミーハーポーズを取っちゃった・・。バチが当るかも。


          ....大峯山・中心峰「山上ケ岳」の上に鎮座する「大峯山寺」、山門と本堂.....
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そしてついに「大峯山寺」に到着!行者姿の人も沢山いるぞ。人生の晩節を迎えた人たちが山上ケ岳で奥駈修行に挑戦するケースが増えてきたと聞きます。 懺悔懺悔六根清浄」と唱えながら・・。


  .....(左)近畿最高峰「八剣山」頂上 (中)下山口「ミタライ渓谷」の清流 (右)大峰山脈・主峰群....
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平安時代、天皇・貴族の古え人は熊野大社をめざし、奈良京都から数十日をかけ歩き続けました。諸道は総称して「熊野古道」と呼ばれますが、その中の究極ルート「奥駈道」は満足な装備も登山靴もない時代に山中を100時間以上歩いたと思う。本当に感服!我々は余りにも安易過ぎるかも・・




★日本一の降雨量を誇る「大台ケ原山」 (02年8月)

奈良・三重の県境に位置する「大台ケ原山」は日本一雨の多い山です。登山ルートに「大杉谷」という黒部のような名峡谷があると食山人氏から教えてもらい02年夏に一緒に挑戦、感動の思い出!


  .....(左)高い崖から白布を枝垂れさせた様な「千尋滝」 (右)エメラルドグリーンに輝く清流溜り......
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三重「宮川」から入り渓谷の遡上開始、エメラルドグリーンで澄み渡る渓谷の色、深い原生林と峡谷道に次々と現れる名瀑の数々。切り立った絶壁にかかる吊橋や断崖の道に響き渡る水流の音を聞きながら、奥を詰めていく秘境谷遡行はまさに感動の連続!渓谷断崖に臨む「桃ノ木山の家」に宿泊


    ....(左)大台ケ原・最大滝「七つ釜」  (右)激しい水流で深く刻まれた「大杉谷」の断崖絶壁.....
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大峡谷の途中にある秘境宿であるにもかかわらず、意外や風呂もある近代的な設備で大満足!しかし数年前の台風による豪雨洪水で壊滅状態になり、今はこのルートが通行不能とか・・!惜しい


           ......「大杉谷」遡上ルートは次々に名瀑・断崖絶壁が現れスリルの連続.....
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翌日は大杉谷のハイライト「七つ釜」を仰ぎ見て、大台ケ原山への渓谷道を遡行しました。湿気が高く、汗の出る量は半端ではありません。それもその筈、台風通過ルートの「紀伊半島山脈」は降雨量が日本一!常に湿った海風が通り、大量の雨が吉野川・熊野川・宮川という急流を生んでいます。


       .....(左)「堂倉滝」は最後の大滝 (右)日本一の雨量が数々の滝や渓谷を生んだ。.....
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その膨大な流れは峻烈な断崖渓流をつくり出し、人を阻む秘境として存在していました。こんなにも深い北ア奥黒部のような秘境渓谷が関西にあったとは全く予想しておらず大変驚いたものです。
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     .....「大台ケ原頂上の立ち枯れ木々、殺伐荒涼たる平原風景は鹿が食い荒らした跡.....
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広い滝壷の「堂倉滝」を過ぎると、やがて渓谷音は薄れ、深緑の山道となりました。正木ケ原に出るとムード一変!トウヒ木の一面立ち枯れ、荒涼で幻想的な風景だ!でも鹿の食害と知り愕然・・ 


          ......「大台ケ原山」の名所、絶壁「大蛇嵓」からは大峰山系のパノラマが一望.....
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「大蛇嵓」(daijagura) は大台ヶ原一番の名所。目が眩む千mの大絶壁から大峯主峰群が眼前に広がっています。圧倒的な景観を目にして、暫く我を忘れ立ち竦むほどの感動を得られるでしょう。
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★大峰・奥駆道から熊野への道 (02年8月・10月)
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吉野~熊野「大峰奥駆道」の全山踏破は10日以上かかる大修行の道、小生には到底無理なので縦走路南部・主峰「釈迦ケ岳」は分割登頂しましたが、全山歩き通した人は過去何人いたのだろう・・


  .....(左)大峰奥駆道の200名山「釈迦ケ岳」の縦走路 (右)「釈迦ケ岳」の頂上(02年8月).....
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この一帯は1936年に「吉野熊野国立公園」に指定され、さらに2004年7月には吉野山・高野山~熊野に向かう諸霊場と海陸の参詣道が「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録されました。今は大ブームとなっていますが、当時は話題にもなっておらず人は疎らだった・・。


     ......(上)熊野古道「中辺地」 (下)高野山南部、「叔母子岳」 (右)熊野古道の諸ルート.....
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「熊野古道」は5ルートが存在。熊野大社へのアプローチは、高野山からが「小辺路」、田辺から山間部経由が「中辺路」・海岸大回りが「大辺路」、三重から「伊勢路」、吉野から山岳修行道が「奥駆道」




★「那智大社」・「那智の滝」&「熊野本宮大社」 (03年11月)

いよいよ熊野古道・奥駆道の最終目的地「那智大社・那智の滝」と「熊野本宮大社」へのゴールイン!
熊野へ到達の夢は03年秋、家族3人で行った紀伊勝浦温泉の旅行で実現することができました。


   ....奈良の秘境「十津川渓谷」に掛かる谷瀬の大吊橋、渡ると足も竦む(03年11月).....
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奈良南部秘境「十津川渓谷」を経由し、和歌山の「那智大社」に入りました。大社は鮮やかな朱色を称える三重の搭!その隣に西国33ケ所霊場の筆頭のいぶし銀・「青岸渡寺」が鎮座している!


      ......(左)「那智大社」と「那智の滝」 (右)西国33ケ所霊場1番札所「青岸渡寺」......
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「那智大社」の背景には日本三大名瀑「那智の滝」が神々しく白い飛沫を立てながら流れ落ちています。滝は真下で間近に見ることができ、滝壺に舞う水流イオンを吸うと気が満ちてくるような・・。


        ......(左)神秘的な「那智の滝」!垂直直下の瀑布の飛沫イオンを浴び・・......
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  .....(右)「熊野本宮大社」の威厳、サッカー日本代表のシンボル「ヤタガラス」は神武天皇を誘った。......
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★おわりに

奈良の山は実に懐が深い・・!日本一を誇る降雨量がもたらす水流が育んだ濃密な原生林と屈指の渓谷美を有し、そこには無数なる木の精や霊気が漂っている感じがします。山岳宗教と深い歴史が刻まれた霊山の中を歩いてきて、何か大きな気を受けてきたような印象を受けました。


       ......(左)金剛山・吉野・大峰山・大台ケ原・熊野の地図 (右)「大峰奥駆道」の全体図......
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3回に渡って紹介した「奈良シリーズ」もここで筆を置きたいと思います。まだ書き切れなかった所や、訪問できなかった寺社を多く残しており、「奈良県は見るべき所が実に多過ぎる!」と思います。
奈良県の面積は3691km2で全国40位、人口は141万人・全国28位。こんなに小さい県なのに・・

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この小さな県に濃密に歴史のドラマと自然が詰まっているからこそ数多くの見所がある訳ですが、また機会があったら行って見たい・・。次、訪れてみたい場所は、唐招提寺・秋篠寺・當麻寺・長谷寺・宇多分水神社・談山神社・朝護孫子寺・当尾・暗峠・葛城山・高見山・・、まだ々沢山残っている。


                                                     おわり



次回は「GW紀行①:残雪の北陸名峰「笈ケ岳」から霊峰「白山」を望む」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-05-13 00:00 | 寺社・史跡・古道 | Comments(39)

<2010年5月>大和路・旅の思い出レビュー(その2):飛鳥・山の辺・宇陀曽爾編

                              (その1):「奈良・西ノ京・斑鳩編」より続く


★大和三山の古都・「藤原京」が存在した「橿原」(kashihara)


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02年5月・関西に転居して間もない頃、家族で訪ねた飛鳥路の旅は懐かしい思い出。聖徳太子や大化の改新、仏教・日本伝来地、高松塚古墳・・、日本史に興味ある人にとっては憧憬場所でしょう。飛鳥路に入る前に「大和三山」(耳成・畝傍・天ノ香具山)麓にある「橿原」に立ち寄ってみました。 

                          
          .....(左)古代遺跡の宝庫:「橿原考古学研究所」 (右)「三角縁神獣鏡」.......
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橿原は「藤原京」(日本初の本格的な都)跡があった場所。「橿原考古学研究所」の展示物を見学。県内各地で発掘された古墳時代の遺跡・出土品(埴輪・銅鏡・馬具等)も多数展示され見応え十分


     .....(左)畝傍山麓の「橿原神宮」の外拝殿は神々しい (右)初代・「神武天皇」の勇姿.......
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そして大和三山・畝傍山のふもとには神武天皇を祀る「橿原神宮」があります。玉砂利を敷き詰めた広場には威厳ある社殿が堂々と鎮座していました。「神武天皇」は初代の帝として当地で即位したという伝説人物(日本書紀記述)。肖像を見るとワイルドな風貌をしておりオーラに満ち溢れている!
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★憧れの「飛鳥路」を行く (02年5月)

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いよいよ目的地「飛鳥の里」へ!近鉄飛鳥駅前で自転車3台を借り、サイクリングで各名所を巡ります。まずはあの有名な「高松塚古墳」に入ってみよう。竹薮に覆われた古墳がありますが実際に壁画を見ることはできないのでミュージアム見学のみ。黴に侵された壁の修復は今後いかなる運命に・・


                           ......1972年に発見された「高松塚古墳壁画」......
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長閑な景観が広がる飛鳥には、田んぼの中に歴史上重要人物の古墳や有名遺跡が点在します。
酒船石・亀石など謎の多い石造物があり、更に進むと「石舞台古墳」と呼ばれる巨石墳丘が出現!


       ......(左)明日香村最大の前方後円墳・「欽明天皇陵」 (右)「天武・持統天皇陵」......
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         ......蘇我馬子の墓ともいわれる謎の巨石・「飛鳥・石舞台古墳」(02年5月).......
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この巨石は「蘇我馬子」(聖徳太子没後の専横独裁・為政者)の墓といわれ、子孫である蘇我蝦夷と入鹿はクーデターで645年に滅ぼされました。これが有名な「乙巳の変」です。中大兄皇子と中臣鎌足が中央集権国家「大化の改新」をスタートさせた舞台は、田んぼにポツンと広がる石敷広場でした。


            ......「大化の改新」の舞台となった「伝飛鳥板蓋宮跡」(02年5月).......
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それでは、聖徳太子の誕生地「橘寺」を訪ねてみましょう。エッ、ここが・・?と思わせるほどの素朴な風景にビックリ!青い稲の水田にヒッソリ佇む古刹を見て大和路の素晴らしさを改めて感じたものだ・・


    .....聖徳太子生誕の「橘寺」(680年頃の創建)は、素朴な田園風景に溶け込んでいた。.....
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次は国内大仏の中で最古の「飛鳥大仏」が鎮座する「飛鳥寺」(蘇我馬子が建立)を訪問しました。
蘇我氏は日本に仏教を積極伝来させた立役者だったのだ!(神社派・物部氏は蘇我氏に敗れた)


   ....日本で最も古い「飛鳥大仏」は法隆寺「釈迦三尊像」と表情が似ている。(02年5月)......
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文化美術史では、大化の改新~平城京遷都までを「白鳳文化」、遷都後を「天平文化」と呼びます。
白鳳の仏像は表情がやや鋭く素朴な雰囲気が残ります。天平以降、リアルな表情やダイナミックな姿に


                  .....古代天皇・仏教創建の地「飛鳥」周辺の地図......
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★日本最古の道・「山の辺の道」を歩く (02年9月)


「三輪山」(奈良市東南部)の麓から、春日神社鎮座の「若草・春日山」の麓まで、奈良盆地の東端(山々の裾)を縫う如く通ずる道は「山の辺の道」と呼ばれます。古代のロマンを感じるンだよナア・・。
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     .....「三輪山」は謎多き山、古代人が人工的に造ったというピラミッド伝説もある。.......
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三輪山は縄文~弥生時代から原始信仰(自然物崇拝)の山として崇められ、山自体が御神体とされます。山麓地帯には次々と巨大古墳が造営され、桜井一帯を中心に日本最大級の政治的勢力(大和政権)の初期王朝が存在したようです。ミワヤマ←「御・和・邪馬」が語原だと主張する人も・・


     ......(左)「山の辺の道」の入口には「三輪明神」大鳥居 (右)桜井名物「三輪そうめん」.....
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JR桜井線・三輪駅前に、日本で最も古い「大神(オオミワ)神社」の大鳥居が立っています。本神社は「三輪明神」とも呼ばれ、三輪山が御神体なので本殿は存在しませんが、威厳ある拝殿は立派だ!
最近パワースポットブームで大神神社は有名になってきたぞ!そして「三輪そうめん」はご当地がルーツ


    .....日本最古の歴史を誇る「大神神社」(三輪明神=大物主)の拝殿(02年9月)........
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   ......日本最古の「山の辺の道」を北上して歩く。「万葉の道」稲穂風景には心が癒された。.......
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「山の辺の道」は、三輪山から北上し崇神天皇陵・長岳寺(玉眼・阿弥陀)や柿本人麻呂歌碑などを見て、天理市にある「石上(isonokami)神宮」まで続きます。素朴な雰囲気が実に素晴しい・・!


   .....(左)長岳寺・阿弥陀如来(初の玉眼仏像)(中)柿本人麻呂歌碑(右)山の辺の道・地図......c0119160_17313366.jpg
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        ........天理市にある大和屈指の古社「石上神宮」の拝殿(豪族・物部氏を祀る)......
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JR桜井線・西側には「纏向遺跡」(前期古墳時代)、「箸墓古墳」(卑弥呼の墓との説)等が点在
天理には物部氏を祀る「石上神宮」が・・。桜井・天理を結ぶ「山の辺の道」はまさに史蹟の宝庫!




★番外編: 関西の「新興宗教都市」


            ..........一度訪ねて見たらビックリするぞ~!「天理教」の宗教都市......
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天理市といえば、やはり新興宗教「天理教」が思い浮かびます。ここは全ての市民が天理教信者ではないかと思えるほど、街全体が宗教建築の中で生活活動している様な異様光景!天理教会の教祖殿に一度入ってみましたが、熱心な信者(全国各地から奉仕巡礼)が多く拝礼していました。


     ......(左)「天理教」の本殿 (右)教祖「中山みき」はシャーマン卑弥呼の生まれ変わりか?......
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奈良名峰・金剛山(次回で詳しく紹介)に登り、頂上から大阪・富田林の街並を見渡すとニョキニョキの異様な搭が見えます。これこそPL学園で有名な新興宗教「PL(パーフェクトリバティ)」の教祖を祀った塔
毎年8月1日、教祖搭から数万発の花火を打ち上げるのです。自称世界一というだけあり超豪華!


     .....(左)異様なPL教団塔 (右)教祖祭PL花火芸術と呼ぶ。南河内は花火客で大混雑に......
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天理・PL・智辯といえば、皆甲子園の常連高で全国優勝もしている。スゴイね~!02年夏・甲子園では、奈良vs和歌山の智辯兄弟対決も実現しました。因みに智辯は辯天宗という新興宗教系高校


  ....(左)甲子園で数々の栄光を飾る新興宗教系高校 (右)智辯高校は辯天宗(本部・茨木).....
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これだけ新興宗教が隆盛する関西エリアは、歴史的に天啓を受ける卑弥呼の様な人が多く出てきやすい場所なのかね~。街全体が宗教都市になっている光景は奈良だけの特徴かも・・、皆様必見!





★奈良東部エリア(宇陀・室生・曽爾)の名刹・山・渓谷


奈良東部の榛原・宇陀・室生・曽爾は山合いで人気(hitoke)が疎らなエリアですが、素朴で落ち着いた雰囲気が素晴しい・・。榛原の特約店によく通ったのに、見そびれた寺社がまだ沢山ある・・(悔)


        ........奈良県郊外の宇陀・曽爾などの村落エリアにも味わい深い風景が広がる。.....
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03年10月、ススキ群生が美しい「曽爾(soni)高原」、三重県境の名渓谷「赤目四十八滝」、「女人高野」と呼ばれる「室生寺」を家族で訪ねた旅は印象に残ります。奈良の隠れた自然をご紹介~


        ......曽爾高原の「ススキ群生」は牧歌的光美!見応えがあり実に素晴しい!.....
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葛飾オヤジ゙さんに「奈良にススキが素晴しい名所がある」と教えられて行ったのが曽爾高原です。
室生火山群の最高峰「倶留尊山」に登ると、穏やかで光り輝く高原全体が俯瞰でき心が癒された~


       ......「倶留尊山(kuroso)」は火山爆発で形成された地形(03年10月).....
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寺島しのぶが03年日本アカデミー賞を総ナメでブレイクした映画「赤目四十八滝心中未遂」の舞台となった赤目渓谷(三重県名張市隣接)も訪ねてみました。光り溢れる滝が続々と現れ素晴しかった!


           ......「赤目四十八滝」の渓谷道を巡った家族ハイキング(03年9月).....
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           ......三重名張に近い奈良の名渓谷は透明感溢れる光の世界.....
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三重・奈良県境は、「大台ケ原山」など日本有数の降雨量地域だけに水量が豊富!透明感と轟音響く渓谷歩きは是非ともお勧めです!そういえば寺島しのぶ熱演の映画はまだ見ていなかった・・

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当地で最大見所はやはり「室生寺」!真言宗の総本山「高野山・金剛峰寺」は女人禁制でしたが、当寺は女性の参詣を許し信仰を集め「女人高野」と呼ばれます。長~い石階段を登り「五重の塔」「奥の院」に到着。来た甲斐があったネ~!大和の寺で渓谷美と山寺の面影豊かさは比類なし!


      ......「女人高野」とよばれる「室生寺」、「五重の塔」&「奥の院・御影堂」(03年9月).....
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初瀬にある「長谷寺」(牡丹の時期は大賑わい)と「宇太水分神社」(宇陀の総鎮守)はついに訪れることなく終わってしまい悔いが残っています。次回、この地を訪ねる時は絶対ここは外しません。


          ......(左)初瀬「長谷寺」 (右)「宇太水分神社」 いつか訪れてみたい!.....
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奈良郊外エリアは、ビッグネームの寺社・名所が田園風景の中に静かに溶け込んでいる感じがします。
飛鳥路・山の辺の道など歴史深く古代ロマン溢れる古道は、是非とも歩いてみることをお勧めします。


           ......(左)奈良県北部    (右下)奈良東部の地図  (クリックで拡大).....
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                                                     おわり






最終回は、「(その3):金剛・吉野・熊野・大峰奥駆道編」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-05-04 00:00 | 寺社・史跡・古道 | Comments(38)