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<2010年6月>伊勢路・奈良の旅(その1):「伊勢神宮」

★はじめに


初夏に伊勢路と奈良に旅する機会に恵まれました。伊勢といえばご存じ、神社本庁の本宗「伊勢神宮」(三重県)がある日本の総氏神の聖地。また奈良は関西在住時に何度も訪問しましたが、今年は「平城京遷都1300年祭」の節目で是非とも訪ねてみたいと思っていたところ。


          ........(左)伊勢への大巡幸絵図  (右)神宮の正門・宇治橋の鳥居......
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今回は1泊2日の強行軍でしたが、日本人の崇敬する「お伊勢様」と「奈良遷都・平城京」華やかな姿をジックリ見ることができました。古代日本を象徴する社寺探訪記事を3回に分けて紹介します。


  ......(左)ご存知「せんとくん」が寝そべる~! (右)奈良遷都1300年祭の象徴「大極殿」.....
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     (その1)「伊勢神宮・編」天皇家の氏神・天照大神を祀る伊勢神宮を紹介
     (その2)「平城京遷都1300年祭・編」今年大賑わいを見せている「遷都1300年祭」を紹介
     (その3)「奈良西ノ京の国宝寺・編」白鳳文化の究極美「唐招提寺」&「薬師寺」を紹介





★天皇家の氏神を祀る「伊勢神宮」(ルーツ伝説)


伊勢神宮は、元来は皇室の氏神(守り神)であることから皇室・朝廷の権威と強い結びつきを持ち続け、「お伊勢さん」の呼称で親しまれており、日本人にとって「心のふるさと」として別格的な神社です。


   ......(左)神宮入口の大鳥居 (中)江戸時代はお伊勢参り・大ブーム (右)アヤメ展が風情あり .....
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伊勢神宮の中には、太陽を神格化した「天照大御神」(amaterasuomikami)を祀る「皇大神宮」と、衣食住の守り神である「豊受大御神」(toyoukeomikami)を祀る「豊受大神宮」の2つの正宮正殿が存在しています。一般に皇大神宮の方が「内宮」、豊受大神宮の方が「外宮」と呼ばれているだそうです。


         ......(左) 伊勢神宮の「内宮」を行きかう人々 (右)内宮の「神楽殿」......
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当初「天照大御神」は大和の国(奈良県)の皇居内に祀られていたそうですが、皇居外の最も神聖な場所に祀られるべきと、各地を巡りついにこの伊勢の「五十鈴川」周辺が適地として選ばれたのです。


          .......紀伊山地からの清流が滔々と流れる神聖なる「五十鈴川」......
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日本書紀」によると大和朝廷は「天照大御神」と「倭大国魂神」(yamato・ohkunitamanokami)を共に宮中で祀っていましたが、紀元前93年(崇神天皇)に国中疫病が蔓延し民衆は荒れ反乱が起こったとのこと。天皇は鎮静の祈願を日夜捧げましたが、次第に両方の神の祟りを恐れるようになりました。


   ......(左)「崇神天皇」2つの神を離れさせるべきと決心   (右)太陽神「天照大御神」......
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2つの神を別々に祀るため相応しい場所を巫女らに託し、天照大神の鎮座地選定は豊鍬入姫命に託しました。次の垂仁天皇時代、豊鍬入姫命の後継者「倭姫命」(yamatohimenomikoto)が大和(奈良宮廷)から旅立ち、数々の地(伊賀・近江・尾張等)をリサーチした後に、とうとう伊勢の国に辿り着きました。


     .....「倭姫命」(左)が「天照大神」鎮座地を求め数々の地を探訪、ついに伊勢に着く......
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伊勢は海に囲まれ稲作も盛ん、海山の幸に恵まれた豊かな地。倭姫命は、天照大神から『美し国・伊勢の鎮座OK』との神宣を受け、ここを神宮の地に決定~!・・、という訳で移動しついに大巡幸完了

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倭姫命は伊勢の地で天照大神を祀る初の皇女となり、神宮祭祀(神嘗祭など)、神宮所属の宮社神田・神領を選定しました。禰宜、大物忌の奉仕職掌、祓の法を定め現在の基礎も確立したそうです。因みに倭大国魂神(=大国主)の方は天理市の大和神社に鎮座したとのこと(いつか行きたい)


       ........伊勢神宮の境内はやはり独特のムードが漂っている。......
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今回、特別な取り計いを頂き「天照大神」を祀る「内宮」参拝の機会を得られました。天皇家が誕生した黎明期は、他部族を超越するため伊勢神宮という神の強大な力が必要だったのかも知れません。


         .........「天照大神」を祀る「内宮」正殿、ここから先は天皇家関係者以外は立入禁止......
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★20年に一度の大移動・「式年遷宮」


宇治橋から見た五十鈴川(別名・御裳濯川)は倭姫命が汚れた裳の裾を濯いだ伝説から名付けられたとのこと。伊勢神宮は20年に一度、全社殿が造り替えられ神座を移します。これが式年遷宮です。


    ......(左) 宇治橋から見る木除杭 (中) 五十鈴川に辿り着く倭姫  (右)霧の五十鈴川.......
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神宮大移動は、内宮(天照大神を祀る)・外宮(豊受大神宮を祀る)の二つの正宮殿、14の別宮社殿、正面の大鳥居・宇治橋も全てが新しい木に造り替えられるのです。記録によれば神宮式年遷宮は、飛鳥時代の天武天皇が定め、持統天皇の時に第1回遷宮が行われたそうです。(神聖なる大行列)

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   ....伊勢神宮の周りはあちこちに檜の大木が林立。果てしない年月の積み重ねを実感!......
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戦国時代は120年以上に及んだ中断や幾度かの延期などはあったものの、1993年の第61回式年遷宮まで、約1300年に渡って綿々と受け継がれてきました。次回遷宮は2013年か・・!あと3年後に正遷宮(神体渡御)の大行事が厳粛に行われ、大々的に報道されることでしょう。(今から楽しみ)

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★伊勢神宮の古代ミステリー


日本の古代史ミステリーには結構興味を持っておりますが、「伊勢神宮」を始めとする日本の神社と、「古代イスラエル」には何らかの繋がりがあると云われているのです。伊勢神宮の石燈籠には天皇家を象徴する「菊御紋」と一緒に「籠目紋」(イスラエル国旗の象徴=ダビデ六芒星)が刻まれています。

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イスラエルと日本・神道の風習は同根という説があります。両者の類似点は、①ユダヤ神殿・幕屋の構造・設置法は日本神道と瓜二つ ②イスラエル祭司と神主の服が類似 ③古代イスラエル風習と神主お祓い方法が類似 ④ユダヤ「契約の箱」(聖櫃・アーク)と神社「御神輿」の類似(移動式神殿)など


  ......ユダヤの聖櫃「契約の箱」(三種の神器がある)を担ぐ姿と、日本の神社の「神輿」も酷似......
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天皇はミカドと云われますが、ヘブライ語では貴人を【Mikoto・Mikado】と呼んでいたことも共通点。外宮の豊受大御神(toyoukeomikami)の「受」(ウケorウカ)はヘブライ語で食糧の意味、つまり豊作を願う豊穣神・・。伊勢神宮には三種の神器の一つ「八咫の鏡」がありますが、神鏡にはヘブライ語が書かれているらしい。伊勢神宮の内殿には十字架が安置されているという説もあり神秘的な話ですね~!


    ......伊勢神宮の内宮、この中に三種の神器「八咫の鏡」がありヘブライ文字が・・?.......
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いや~、伊勢神宮って何となく「神社の総帥」みたいなイメージだったけれど、天皇家の氏神社としてかくなる発祥伝説や遷宮のルーツがあったとは知らなかったネエ・・。日本古代史は実に謎が多いなあ・・
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★内宮の門前町として賑う「おかげ横丁」


         ........テーマパークの雰囲気ある「おかげ横丁」は多くの人で賑っている。.........
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伊勢神宮の門前にテーマパークのような雰囲気で賑っているストリートがあります。伊勢路の代表的な建築物・土産屋が軒を連ね、時代劇の旅がらす姿芸人がいたり、さながら映画撮影舞台セットみたいだ。                          


      .......蔵の前を通ると、旅姿のパフォーマンス芸人が流暢なる口上を切っていた。.......
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伊勢神宮への集団参詣「おかげ参りブーム」に沸いた江戸~明治の姿を再現することを目的として93年、地元の老舗「赤福」(名物・赤福餅)がオープンさせたもので今や伊勢の有名な観光地になりました。


       ..........300年の歴史を誇る伊勢の銘菓(赤福餅)の「赤福」本店の前.........
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「赤福」といえば数年前賞味期限切れ販売で世間に叩かれていましたが、時の経過とともに店の信頼は回復しただろうか?でも伊勢最大の老舗だけあって建物も立派!今は多くの人で賑っていました。


         ........(左)おかげ横丁のレトロな建物 (右)五十鈴川カフェは女性客が多い。.......
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懐かしきレトロの街を歩いて行くと五十鈴カフェという喫茶店もあり、その名の通り背景は清流「五十鈴川」。川から見る堰堤に並んだレトロ建物を眺めるのも中々の壮観です。伊勢独特の風景だ・・


  .....(左)おかげ横丁を川沿いから眺めた風景 (右)式年遷宮で使われる「お白石」.......
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         .........五十鈴川のほとり、黒瓦の町並みにも多くの人が行き交う.........
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「おかげ横丁」を満喫した後は、伊勢に別れを告げて奈良方面に向かっていきます。海の幸に恵まれた伊勢湾の近くだけあって道中には、大きな伊勢エビやアワビ等を売る土産屋が多く見られました。


  ......(左)伊勢エビはやはり値段が高い~! (右)日本人,心の風景:二見ケ浦の「夫婦岩」 .......
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伊勢の名所「二見ケ浦」(夫婦岩で有名)に寄れなかったのは残念でしたが、またいつか来てみよう。
伊勢満喫後、名阪国道経由で奈良盆地に入り、奈良公園の近くにある本日の旅館へと向かいました。宿の近くには、夜のライトアップ「興福寺」が非常に綺麗でした。奈良町もそぞろ歩き・・・、続きをお楽しみに~

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                                                           つづく


次回は、南アルプス難関峰「鋸岳」に登るをお送りします。
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  by rollingwest | 2010-08-27 00:00 | 寺社・史跡・古道 | Comments(40)

<10年8月13-14日>柏崎お盆帰省&久しぶりの海水浴


※急遽、掲載変更: 「伊勢・奈良の旅」シリーズは次回に延期し、「お盆帰省の記事」を入れました。


                         【Four・Seasons・Topics】


★柏崎・青海川海岸で海水浴

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今年のお盆は久しぶりに柏崎の海で泳ぎました。高2の娘も親と海水浴に付き合ってくれるのもこれで最後だろうと思ってイトコ家族を誘ってみたら快諾OK! 柏崎の海で泳ぐなんて何年ぶりだろう・・


   ......(左)米山大橋を望む青海川海岸、ハトコ同士で楽しく泳ぐ (右)弁天岩で海を楽しむ人々.....
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8月12日台風が日本海を通過、14日は台風一過の真夏の太陽!と期待したものの雨予報で断念。しかし午前中に日差しが戻ったので、急遽計画を再開。米山さんが海越しに見える青海川海岸へ!
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   ........名峰「米山」を海越しに望む、手前は「米山大橋」&日本一海に近いJR「青海川駅」.....
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このGW(5月4日)、35年ぶりで「米山」さんに登ったので、海に浸かりながら故郷の名峰を望むのも感慨ひとしお。この突兀なる頂上から長い右肩がなだらかに傾斜して海に沈むシルエットがいいのだ!

                          リンク:米山大橋周辺の光景⇒「35年ぶりの米山登山」



           .......「何だろう?」「あっ!カニだ!」「つかまえた!」.....
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青海川海岸には「弁天岩」という独立岩が海に聳えており、海岸から繋がっており歩いて行けます。
この岩に登ってみようと思いつき、青松と鳥居が座する頂上に皆で上がって海を眺望!初体験~!


       ........(左)弁天岩の上に登ってみよう! (右)弁天岩の頂上から見下ろす岩礁風景.....
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    .......... 水上バイクのおじさんがワイルドに海をぶっ飛ばし観光ボートを曳航する.....
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天候はやや不安定で時たま雨に見舞われましたが、イトコの旦那・M松さんの持参したイベント用簡易テントで快適!お弁当を食べながら楽しい時間を過ごさせてもらいました。再び日差しが戻り海に遊ぶ。


      ............「恋人岬」には、柵に愛の鍵が沢山懸けられている。(プッ!笑、oyaji赤面).....
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     ..........(左)イトコ家族(M松ファミリー)と集合写真  (右)「弁天岩」を恋人岬から見下ろす.....
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海水浴を終えてイベントテントを撤収、駐車場に戻り帰りの支度。隣には「恋人岬」と呼ばれる若者の人気SPOTがあり、ここで皆で集合写真。見下ろせば、先程テッペンに登った「弁天岩」が下に見える・・




       
★お盆の風景


今年10月は親父の一周忌なのでお袋と段取りを確認し、新盆の墓参り。そのあとは墓苑の前にある「夢の森公園」を家族で散策。GW来訪時は花盛りでしたが、今日は台風通過後で夏の湿気がムンムン


           .........親父の新盆墓参りを済ませて、墓苑の向かいにある「夢の森公園」を散策.....
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この公園は、柏崎の豊かな里山を復元し、動植物の連鎖・循環の仕組みを紹介する目的で07年6月にオープン。春は花が咲きほこり、夏は昆虫・秋はキノコ等が沢山。サギやカルガモ、カワセミも姿を見せます。


         ............(左)竹筒竹馬ポックリに挑戦  (右)蒲の穂畑から「夢の森大池」を望む.....
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お盆の夜なので、夜風に当たりながら本町通り(柏崎中心部)を家族4人で散策してみました。ここにはストリート沿いに「絵あんどん」が沢山飾られています。なかなかの風情が漂っているんだよなあ・・。


            ........夜の柏崎本町通りに飾られている「絵あんどん」の数々.....
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耳を澄ませば「柏崎甚句」が聞こえる。小さな櫓が設けられささやかな人数ながら、盆踊りの輪ができています。でも昔は各町内でも多くの人達が集まり盆踊りの輪ができ、子供がはしゃいだり花火で遊んだりしていたものだ。最近は少子化・地域コミュニティ希薄化で、こういう光景も少なくなった気がする・・


      ........本町通りのささやかな盆踊り(昔はあちこちで賑やかに行われていたものだが・・).....
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   ..........「絵あんどん」の希望購入者は入札エントリー、入札用紙に希望買価を記入する老夫婦.....
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「絵あんどん」の出来栄えは中々のもので、お気に入りのものがあれば市民も入札制で購入することができます。この風情ある催し物も皆にもっと知られ大いに賑ってほしい。閻魔堂周辺のえんま通りも寂しい状態ですが、将来は復興が予定されており、その時にはこの催しともに有名になればいいネ。


                 ........芸術性の高いあんどんも数多く観られた。.....
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                 ..........ダンスミュージックのパフォーマンスを見せる若者たち。.....
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8月15日に朝早く出て東京に戻りましたが、何と関越道はガラガラで予想もしない程早い時間に帰宅することができました。不思議~!嬉しい肩透かしでしたね~!今回のお盆は、高速1000円が土日限定でかつてない大渋滞とマスコミが煽ってくれたおかげで皆さん車の外出を控えたのかな・・?(笑)
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次回はまた10月3連休に一周忌帰省しますが・・、今回のようにラッキーになれば・・。いつも柳の下に泥鰌はいないか(笑) お袋も元気そうでしたし、久しぶりに海水浴もできて楽しいお盆帰省でした。

                            リンク:<2008年7月16日>柏崎:復興の「ぎおん花火」



                                                           おわり  



次回は、伊勢路・奈良の旅(その1):「伊勢神宮」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-08-16 00:00 | 故郷の風景 | Comments(43)

<10年7月24-25日>2010夏:雨に煙った東北の山旅(早池峰・船形山)


★はじめに


7月17日梅雨明け宣言以降、日本列島は毎日続く灼熱地獄!今年の夏はあまりにもスタートダッシュがよくて日本経済の景気回復には効果抜群と思われますが、それにしても本当に暑すぎる~!
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久しぶりにFツアーの山旅に参加(1月伊豆山行以来)、「今回は恒例の東北シリーズ。山深い登山口にスイスイと行ってくれるこの機動力あるツアーは実に重宝しております。「早池峰山」&「船形山」、梅雨明けで高気圧・青空のもとで東北の2名峰に登れると思っていましたが・・、何やら天候不安定・・



   .....7/23夜,都内出発、東北道の長い旅始まる。早速に酒盛り・・(名漫才コンビのI&Y氏).....
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金曜日夜に乗り合いバスで都内を出発・今回も気心知れているメンバー14名が参加。今年の夏は、気温が毎日高くなって天候不安定で局地的なゲリラ豪雨が襲うケースが多い気がします。栃木辺りでは雷鳴が轟き激しい雨の中、東北道を北上していきました。明日の天気は何かヤバそうだな・・


        .....雷鳴轟く夜の東北自動車道、明日の山行は大丈夫かなあ・・.....
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★(1日目):憧れの「早池峰山」へ、エーデルワイスに似たハヤチネウスユキソウと出逢う


早池峰(ハヤチネ)という響きのいい山名、日本のエーデルワイスも呼ばれる固有種「ハヤチネウスユキソウ」が自生すること、そして遠い東北の僻遠地で手軽に行けない百名山・・というイメージを持っており、長く憧れの存在でした。しかし近年は百名山ブームで車の入山規制もされるくらいに賑う山らしい・・


 ..... 日本百名山・「早池峰山」(1917m)の包容力ある全景、結果的には眺望が叶なわず・・.....
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バスは登山口・小田越に早朝4時過ぎに到着。まだ夜明け前、山の準備を始めるも周囲は一面の霧に覆われている。5時に出発しましたがとても晴れる予兆はなさそう・・。仕方がないねえ・・(諦)


   .......(左)屹立する岩の鉄梯子を登る (右)お花畑の木道を行くも、一日中霧の中.....
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おっ!早速にハヤチネウスユキソウが登場!先日マサオ様ブログで見たエーデルワイスと全く見分けがつかない!その名の如く、薄い新雪が花弁に付着したように見える。でも遠目では地味な花かも・・


          ........日本のエーデルワイス呼ばれるハヤチネウスユキソウ.....
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早池峰山の麓には遠野市があります。柳田國男の「遠野物語」(明治43年)で知られる民話の里で有名です。5年前家族旅行で岩手県を周遊し、遠野や花巻・陸中海岸を訪れたことも懐かしい。



        .......北上山地の名峰「早池峰山」の麓は民話の里で有名な遠野.....
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霧の中を歩くこと2時間で頂上に到着。早池峰山神社の奥宮が鎮座しており、立派な拝殿・祠・剣があり山岳修験の威厳を見せていました。十一面観音もあり日本の宗教は混合雑多ですね~!


   ......頂上には早池峰の奥宮がある。修験道・神仏習合で十一面観音や剣もあった。.....
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憧れの早池峰山でしたが、何も眺望が利かなかったことは残念でしたねえ・・。岩峰群の中に雄大なお花畑も広がる光景に逢えませんでしたが、ブログで拾った下記の写真でお慰みとしましょう・・


  .......本来はこのような雄大なる巨岩群の早池峰絶景が見られるはずだったのだが・・.....
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北上川を挟んで「岩手山」(男)と「姫神山」(女)が夫婦山として聳えていますが、当地の伝説によるとこの間に割り入ってきたのが「早池峰山」。姫神にチョッカイを出して不倫関係になったとのこと。
「岩手山」は激怒し、噴火爆発して大荒れしたとなったらしい。そういえば数年前も噴火したなあ・・


       .......名花.ハヤチネウスユキソウ、淡雪を纏ったような清楚な姿.....
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それ以来、姫神山」&岩手山が晴れれば早池峰山は曇り、姫神山&早池峰山が晴れると岩手山が曇るというビミョーな三角関係らしい。神様とは思えないあまりにも人間的な愛憎劇ですなあ・・。
でも今回気圧配置では、それはあり得ず3つの山が全て霧のベールに覆われていたことでしょう。


                   リンク:07年10月「秋田・岩手の名山を訪ねて」(和賀岳・姫神岳)


  ......(左)展望得られず霧の中を下山 (右)蛇紋岩は本当にツルツル滑りやすく苦労する!.....
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頂上小屋で暫く休憩し7時過ぎに下山。天候は全く回復せず最後まで霧中での歩きとなりました。
この山はツルツルと滑りやすい蛇紋岩に覆われて神経を使い非常に疲れます。尾瀬・至仏山もこの岩が多く、現在蛇紋岩の道は滑って危険なために下山禁止されています。苦労・滑りの山下り~


 .....北上山地は盛岡・遠野・陸中海岸のちょうど中間に位置する。(遠いノぉ・・oyaji-gag).....
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東北の名花に出逢った以外は、終始展望なき山を歩いただけで楽しみは殆どありませんでした。それでも酷暑に喘ぐ日本列島の中心部を脱出して、涼しい風でのウォーキングは結構快適だった!


         .......下山後はバスで早池峰ダムを通過、秋田県の田沢湖方面へと向かう。......
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今日の宿泊は秋田県田沢湖温泉壕にある「ホテル天空」。この温泉はかんぽの宿でリニューアルとなったようですが、本当に素晴らしいお湯と料理、そして従業員の方の気遣いでした!絶対お薦め!


  .....田沢湖温泉郷の「ホテル天空」に宿泊、硫黄臭の白濁かけ流し温泉は最高の湯!.....
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白濁名湯を満喫し、豪華料理にお酒!今日の楽しみはこの夜に凝縮されていたかもしれません。健啖家メンバーはワイワイと大いに盛り上がり笑いの渦。でも20時過ぎには殆ど皆ダウンの鼾~(笑)


   .....でも豪華な食事、ホテルの気遣い、霧の田沢湖の夕暮れ光景に報われました~!.....
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★(2日目):太陽と雨に弄ばれてしまった「船形山」

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2日目は早朝6時にホテルを出発。東北大陸は広いので秋田から宮城への移動時間を逆算すると必然。さて今日も朝から雨がジャンジャン降っています。前日の気圧配置を確認するとまさに岩手県の上に低気圧が移動中ではないか・・!こんな炎天下の全国的な夏なのに、よりによって・・(悔)


  ......当日の気圧配置は岩手に低気圧が通過していた。関東は依然猛暑が続いていた。.....
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でもこの低気圧移動を予想すれば、南にある船形山(仙台市近郊)は何とか天候回復が見込めそうな気がする。我々の期待を込めてバスは東北道を南下していきます。途中の東北田園風景は実に素晴らしかったなあ・・。古川ICを降り大野キャンプ場登山口へ。それにしても長い林道だった~

 
            ......早朝に東北道を南下、右手に見えた雄大な山々は神室山連峰か・・?....
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        .......長い林道を経て、船形山の登山口(大滝キャンプ場)に到着.....
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予定時時刻10時より50分遅れでバス駐車場に到着。途中で豪雨に遭遇したり晴れたり、今日は一体どうなっちゃうのかね~?空は依然、泣きの曇り空。でも薄日も覗いて晴れそうな気もする。


          ........予定より1時間近く遅れで、いよいよ船形山への登山開始.....
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     ........雨が降ったり止んだり・・、果たして今日こそは眺望が得られるのか・・?.....
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途中で空はかなり明るくなってきました。間違いなく天候は回復に向かっていると思われますが、やはり大気の状態が不安定なのでしょう。安定した青空に逢えることはついにありませんでした。


     .......船形山頂上に12時半到着、あ~ア、今回も眺望には恵まれなかった~!.....
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歩くこと2時間半、12時半前に船形山頂につきましたが、ついに期待叶わず今日もガスの中~!
過去Fツアーはどちらか1日は眺望に恵まれたのに・・。今回は連敗となりちょっとガッカリでしたなア~


   ......本来ならこんな眺望が・・(左)朝日連峰の大パノラマ (右)船底の様な船形山の外観.....
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下山道は皮肉にも木漏れ日が差し始めて一部青空も覗いてきた。でも最近は「人生は糾える縄の如し、塞翁が馬」と思っていますので、まあこんな日もあらア―な・・と諦めも早くなってきた。(笑)
仮にその時頂上にいたとしても夏の不安定天候だったので、確実に展望は利かなかったでしょう。


    ......(左)下山の途中で陽が差してきた。悔しいけど・・(右)河童の湯でリフレッシュ!.....
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「河童の湯」(田んぼの中の温泉)に身を浸かって疲れをいやします。汗を流した後の温泉上がりのビールはやはり旨い!空には入道雲が湧きあがり「盛夏本番」なるSummer Holidayでした。

 ....(左)不安定な天候が続いた。モクモク湧きあがる入道雲 (右)煙たなびく東北の田園風景.....
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もう午後2時近く、まだ我々は仙台・・、高速1000円の影響で日曜日の高速渋滞は最近全く予想ができない。果たして東京到着は一体何時になるのでしょうか?東京郊外の方は気が揉めます。


    ......延々と続く東北道の車窓から。福島・吾妻エリアの広大な水田が広がっている。.....
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「長い高速道路バスの旅・・」と腹をくくったメンバー達は、職場旅行さながらの体制に戻ります!酒とツマミと談笑・ダジャレの世界に再突入。寝ては覚め、、酒は醒めずの喧騒状態!バスは黙々と走る・・


   .......毎回のごとく、長い車窓時間は宴会状態。F氏からの薫陶を受ける食山人氏.....
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   .....(左)船形山は意外に仙台市と近い (右)盛り上がるバスの中でホロ酔い気分.....
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意外にも高速はスイスイ状態!先週の梅雨明け3連休は大渋滞だったので、もう国民の皆さんはお金も気力も体力も使い果たしていたのでしょう。ラッキーにも22時には東京に着くことができました。


        ......東北大陸はいつ訪ねても広大さを実感するなあ・・、懐が実に深い・・.....
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年に一度企画してもらえるFツアー東北の旅・・、広大で山の奥深い東北大陸の山行には誠にありがたい存在です。綿密な計画を立案して頂ける幹事様、機動力溢れるバスの移動、気心知れ大いに盛り上がる楽しい仲間・・、大いに感謝しております。また来年も皆で名峰を登りたいですね!



                                                      おわり



次回は「初夏の伊勢路・奈良(遷都1300年祭)を訪ねる」(その1)をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-08-05 00:00 | Comments(47)