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<2013年3月>2012山陰山陽の旅③:60年ぶりの大遷宮を迎える「出雲大社」

★いよいよ「出雲大社」レポートに突入!

神々の国、出雲。その信仰の象徴である出雲大社には2千年の歴史を持つ威容を誇る神殿が厳かに立っています。2012年秋、長らく憧れていた古代神話大社とついに対面することができました。


   .......2012年11月、縁結びの神様で名高い「出雲大社」とご対面・・、夢実現!......
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出雲大社創建が一体いつなのかは今も不明ですが、壮大な日本神話世界に登場する古代の社。日本の国が成立過程の中で、数々の争いが繰り広げられ悲劇の歴史が隠されていることは想像に難くありません。八雲山を背にした神域・森には厳粛な空気が流れ、緊張感が漂っていました。


     ........(左)巨大な日の丸国旗がたなびく (右)巨大な注連縄が有名な神楽殿......
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★昔の玄関口・「旧JR大社駅」


まず、かつて出雲大社の表玄関口「旧JR大社駅」を訪ねてみよう。明治45年に出雲市~大社間で開業以来、平成2年廃駅となるまで親しまれてきた駅舎は格調ある純日本風・木造建築です。


     ........「旧JR大社駅」を訪問、かつては当駅が参詣玄関口......
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出雲大社や門前町へ多くの参詣者をかつて迎えた威厳の駅舎は、大正浪漫の建築美と格調に満ち溢れ、平成16年(2004)国の重要文化財に指定、「日本の建築200選」にも選ばれています。


       ........(左)神社建築様式のレトロな外観 (右)構内も木造り駅舎で素晴らしい!......
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全国でも珍しい神社様式を取り入れた旧大社駅舎の中に入ると、高く設計された天井からは大正風の灯篭型の和風シャンデリアが玄関を含めて30個備え付けてあります。実に威厳溢れるネ~!


   ........(左)威厳ある駅舎内部、天井が高い! (右)懐かしい木枠・改札口&プラットフォーム......
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出雲大社の大祭に遣わされる皇室の勅使をもてなすための貴賓室や駅名標・大社大鳥居が見えるホームが当時のまま残されます。旧事務室は大正ロマン溢れる喫茶店となっており、駅線路側に出てみると山陰線を走り続けた蒸気機関車D51が昔の雄姿を誇っている!実に見応えある駅。


          ........(左)大社駅にはSLが鎮座  (右)レトロな木造駅舎(駅長事務室)......
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           ........「出雲大社駅」の全景、神社様式駅舎はまるで歌舞伎座!......
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いよいよ出雲大社へ!車を走らせていくと神門通りの入り口に高さ23Mを誇る大鳥居が見えて来たゾ!大正4年建立・日本初のコンクリート製の鳥居であり、建築当時は日本一の高さを誇りました。神門通り途中には現在の参拝玄関口「出雲大社前」駅、モダンな形をした駅舎が右手に確認できる。



   .......かつて日本一の高さを誇った大鳥居が一番目出現、車で通過......
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         ........(左)大鳥居クローズアップ  (右)現在のJR玄関は「出雲大社前」駅.......
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★出雲大社の参道から、ついに境内へ!


街並を過ぎると、出雲大社の石柱と2つ目の木製の「勢溜(seidamari)鳥居」が出現。祓橋を越えると3つ目の鳥居があり、ここからは松並木参拝道。中央の参道は神の道であり皇族以外は歩行禁止となっており、一般の方は両脇道を通ります。松の参道を抜けるとお清めの手水舎がありました。


    ........(左)「勢溜りの鳥居」(木造) (右)中央は神が歩く参道、一般参詣者はご法度......
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手水舎前には、主祭神「大国主」が海から現れた「幸魂・奇魂」を崇め迎えた姿「ムスビの御神像」が雄々しく鎮座している。「大国主」(オオクニヌシノミコト)とは一体何の神様なのだろう?一般的には「大黒様」の名前が有名ですが、日本書紀では「素戔嗚尊」(スサノオノミコト)の息子、「古事記」では数代後の子孫とされ、その他にも実に数多くの名前を持っている掴みどころのない謎の神様なのです。


    ........(左)「ムスビの御神像」、幸魂(サキミタマ)・奇魂(クシミタマ」を出迎える「大国主像」.......
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「大己貴神」(オオナムチ)という名で、少彦名命(一寸法師のモデル)と力を合わせて国造りを成し遂げ「大国主神」の名を授かります。他にも「葦原色許男神」(アシハラシオノカミ)「八千矛神」(ヤチホコノカミ)の名もあり、国造り・縁結びの神、農業神、商業神、医療神等にご利益ある神として信仰されています。


   ........因幡の白兎伝説で有名な「大国主」は色々な名前を持つ神様(大黒様でもある).......
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極めつけは「日本書紀」で登場する「大物主神」(オオモノヌシノカミ)。祟り神としても恐れられ、日本最古の「大神神社」に鎮座。「幸魂(サキミタマ)奇魂(クシミタマ)」が大和の三輪山に自分を祀れと大国主に指示し、「大神(oomiwa)神社」の「大物主」となりました。「伊勢神宮」の起源にも深い関係が・・。(後述)


        .......4つ目は銅製鳥居、重要文化財(毛利氏寄進)、境内は広いネ~!......
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いよいよ出雲大社境内へ!重厚なる「御仮殿」が出現!本殿は大遷宮前で檜皮葺・大屋根の葺替え中であり、仮殿参拝となっていました。本殿からの一時移転時は2008年遷座祭が行われました。


       ........大国主が一時鎮座していた「御仮殿」、2008年仮殿移転の遷座祭......
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本殿は延享の造営(1744)で建立された大社造神殿(国宝指定)。神社建築の中では日本一を誇り、高さは約24m、厚い桧皮葺きの屋根の棟の上には長さ7.9mの二組の千木が交差しています。今回、「本殿」を実際に見ることができなかったのは残念でしたが、遷宮後にいつかまた来てみたいネ~!


       ........60年ぶりの大遷宮を迎え修復中の「出雲大社本殿」(ネット写真拝借).....
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           ........(左)国宝指定の本殿 (右)御簾越しに祈る神職の後ろ姿......
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旧暦10月は日本全国の八百万の神が出雲に出張不在となるので「神無月」と呼びますが、出雲では逆に神様が集結するので「神在月」と呼ばれ、男女の縁結びなどの会議が行われます。八百万の神々は本殿両脇にある東西の十九社(苔むした摂社)を宿泊所として出雲で一週間過ごします。


    ........(左)大木に結ばれた縁結びおみくじ  (右)八百万の神が宿泊する「十九社」......
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★国譲りをやむなく受け入れた出雲の祟り、天皇家・伊勢神宮との由来


今年は日本を代表する2大神社(出雲大社&伊勢神宮)がともに遷宮を迎える記念すべき年です。
出雲大社が60年ぶりの大遷宮(修復)、伊勢神宮は平成初の遷宮(20年移転)。両社は記紀神話・大和政権の隆盛・天皇家との関わりの側面から非常に深い関係性と謎を持ち合っているのです。


     ........今年は60年ぶりの大社遷宮、奇しくも伊勢神宮20年遷宮年とも重なる.......
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伊勢神宮には「天照大神」(天皇家祖先)が祀られますが創建ルーツは、出雲大社を祀る「大物主」(大国主)と間に深い因縁を持っていました。関連本が大好きで何冊も読んだ蘊蓄を語りま~す(笑)


   ........(左)かつて高さ48mの威容を誇った出雲・巨大神殿 (右)神殿を支えた宇豆柱......
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「古事記」によれば「大国主」(オオクニヌシノミコト)が「天照大神」(アマテラスオオミカミ)から国譲り(最後は天孫族に屈伏し国の支配権を渡す)を迫られた際に、「自分を祀る巨大神殿を建ててくれるならば国を献上しよう。自分は隠れて幽界の世界に隠れていよう」と条件を提示して巨大神殿が創建されました。


     ........ 2012年秋、国立東京博物館に出雲展を鑑賞(巨大神殿の模型)......
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昨年秋、この謎に迫る「出雲~聖地の至宝展」を鑑賞、巨大神殿の再現姿に対面しました。10世紀の「出雲大社」は高さ48mの壮大なる社殿、正に天に届くが如く「杵築大神殿」が聳えていたとの神話があります。それは長らく作り話と信じられていましたが、2000年に出雲大社境内から「宇豆柱」(uzubashira)という直径1mの3柱束遺跡が境内から多く出土し、神殿の実在が証明されたのです。


       ........境内にマークされた幾何学模様は、出雲大神殿の心柱(宇豆柱)の跡......
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平安時代の編纂書に「雲太・和ニ・京三」の記述があり、出雲大社が日本一、2番が大和・東大寺大仏殿、3番が京都御所・大極殿と言い表したもので当時出雲神殿がいかに巨大な建物だったかを物語っています。何故、かくなる巨大神殿が建築されたのでしょう?それは国譲り伝説に由来します。


     ........(左)宇豆柱の境内配置図 (中)雲太・和二・京三、当時は日本一の建造物......
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出雲の神々とは地元の有力豪族の数々だったのではないかと思われます。縄文時代から弥生時代にかけ、海面の後退に合わせ徐々に湿地エリアが広がり始め「葦原の中津国」と呼ばれる国土が拡大。出雲にスサノオノミコトが舞い降り、その子孫であり国土開発を進めた英雄が「大国主」なのです。



         ........出雲大社境内図、日本古代史で出雲大社には深く隠された謎が・・。......
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しかしこれに目をつけたのが渡来系「天孫族」(天皇家の祖先)。「天照大神の思し召し」と称して「我々に肥沃なる農耕地を譲れ!」と迫ってきたのです。圧倒的な軍事力で「天孫降臨の神の意志に従え!」と脅しをかけられ、出雲はついに天孫族に屈伏せざるを得ず、国の支配権を譲りました。



     ........「国譲り対決」(建御雷神と建御名方)の戦い、負けた建御名方は諏訪敗走......       
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しかし国譲りと引き換えに巨大神殿を建立した理由背景は、天皇家(大和朝廷)が出雲に対して後ろめたさがあり、恨み・祟りを恐れた故と云われます。出雲に国譲りを迫り屈服させた天孫族に対して恐ろしい祟りを与えた「大物主」、天皇家は出雲に対し今も近づき難い畏怖感を持っているのです。



      ........(左)出雲大社の龍蛇神図 (右)「大物主」は天皇家の守り神・祟り神だった......
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「大神神社」(オオミワジンジャ:奈良県桜井市)は日本最古の神社、日本神話に記される創建由緒は「大物主」に深い関係があります。第10代崇神天皇の時代、国内に恐ろしい疫病が流行りました。


      ........強力な祟り神「大物主」は大和三輪山「大神神社」に祀られる(蛇神鎮座)......
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                               「大神神社」(三輪山・山ノ辺の道)記事はコチラから

憂い嘆く崇神天皇の夢に大物主が現れ、「大田田根子なる者を見つけ私を三輪山に祀れば疫病は鎮まる」と告げました。これは「出雲の祟り」に違いないと信じ、お告げ通り大物主を大神神社として祀らせたところ疫病は収まり国に平和が戻りました。これ以降、大物主神は皇室の守神となります。


    .......大神神社(大和)から、日の出は伊勢、日没は出雲、3パワースポットが線で結ばれる.....
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「天照大神」は「大物主」と皇室の中で一緒に祀られていましたが、お互いに霊力パワーが強すぎて合わなかったのでしょう。「天照大神」は一緒に大和で祀られることを嫌い、自分に相応しい鎮座地の選定を巫女に命じました。指示を受けた倭姫命は大和から旅立ち数々の地をリサーチに!


     .......天照大神が伊勢遷宮を望んだのは、出雲神「大物主」から逃れたかったため......
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ついに海山の幸に恵まれた豊穣地「伊勢の国」へと辿り着き、伊勢への遷宮が決まったのです。出雲大社と伊勢神宮を結ぶと丁度真ん中に大神神社(大和)があり、日の出・日の入りラインで結ばれること(上記地図)に気づかされます。今年は同時遷宮でもあり、深い縁で繋がっている大社と神宮

                                「伊勢神宮の起源」をレポートした記事はコチラから 





★縁結びの神「出雲大社」をあとにして


「モノ」とは古代より荒ぶる祟り神や鬼神、「オオモノ」とはその中でも最大の祟り神を意味します。神には、「荒魂」(aratama:神が祟る恐ろしい魂)と「和魂」(nigitama:神の優しく平和な魂)と2つの側面を持ち合わせ、天皇家も恐れる「出雲の神」(大物主)は「幽世の祭神」&「神事の主催神」だったのです。


    ........(左)神在月(10月)の全国の神々を迎える祭り (右)神々による縁結びの会議......
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出雲大社は男女の縁・人間の運命・幽界に至るまで全てを統率する大神であり、縁結びの神と称えられる由縁ここにあり。出雲の旅では、確かに縁結びを求める女性観光客が多かった印象が・・


                .......「神楽殿」の中で一人で祈る女性(良縁へのお願い?)......
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出雲大社境内を西門から出て川を渡ったところに神楽殿があります。明治12年出雲大社教が組織化された当時、教化のために大国主大神を本殿とは別に祀ったことに由来します。大広間は270畳敷の広さをほこり、神社建築には珍しく、正面破風の装飾にステンドグラスが使われていました。



        .......本殿前から「神楽殿」へと渡り、社殿前に飾られる巨大・注連縄......
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神楽殿に掛かる巨大・注連縄(simenawa)は長さ13.5m、重さ4.4t、「国引き神話」の出雲を象徴するようだ。出雲大社の拝礼方法は「二礼・四拍手・一礼」(通常・二拍手)、神全体を取り纏める格式の高さ


       ........(左)神楽殿脇の水連池  (右)縁結びを祈る女性を横からガラス越しに撮影......
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出雲大社の強力な霊験と深い歴史を知り、壮大な神楽殿を後にして大社にお別れをします。やはりここは日本最大級のパワースポットでした!実に感動、日本のルーツの出雲は大きな祟り神だったと理解した次第。次は国譲り舞台となった「稲佐の浜」&日没出雲の象徴スポット「日御碕」へと向おう。


           ........壮大な神楽殿を後にして、次は国譲り舞台となった稲佐浜へ......
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                ........(左)出雲大社周辺図  (右)夕暮れの大社も荘厳......
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  by rollingwest | 2013-03-22 00:00 | 山陰・山陽の旅 | Comments(72)

<2013年3月9日>鎌倉・湘南探訪(その5):松田町(河津桜)~大磯町


★神奈川県の河津桜を訪ね、大磯へと巡る

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今年も厳しい寒さが続き春の訪れは昨年同様に遅かったものの、3月初旬のポカポカ陽気に反応して早咲きで有名な「河津桜」(例年、満期時期は2月中~下旬)がついに満開を迎えました。春到来!


    ......厳しい冬で素晴しい冠雪富士山を見ながら東名高速を飛ばし松田町に向かう......
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神奈川の早咲き桜「松田町・河津桜」・・、本家・伊豆河津町には後塵を拝するものの最近はかなり有名になってきました。実は今回の写真は丁度1年前の3月中旬に取材してきたものです。昨年公開しそびれてしまい、今年の河津桜が咲き始めたらタイミングを合わせて掲載しようと下溜めていた記事


   ......早咲きの松田「河津桜」(元祖は伊豆河津)、松田桜は富士山コラボで人気上昇中........
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神奈川県西部まで足を延ばしたので、ついでに大磯まで足を延ばし湘南海岸ドライブを楽しみました。1月紹介の「二宮・菜の花~鎌倉」レポートに続き「湘南海岸&冠雪富士」の絶景をお楽しみ下さい。


       ........荒波の磯風景が続く「大磯海岸」。真っ白な富士山が眺望できた!......
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                「鎌倉・湘南探訪」(その4):湘南海岸・冬富士絶景ロードの記事はコチラから





★河津桜のリベンジ (南伊豆の敵を、松田町で・・)


      ........(左)富士山を河津桜・額縁にして撮影  (右)桃花のように燃え立つ河津桜......
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早咲き「河津桜」は今こそすっかり有名になりましたがその歴史はまだ20年くらいだそうです。河津桜を一度満喫したいと南伊豆・2009年家族旅行で訪ねたものの、2月末で葉桜状態(当時は暖冬・・無念)。この悔しさをいつか果たそうと窺っていたが・・遠いので、神奈川の河津桜でリベンジしました。


                <2009年2月>「南伊豆」(河津・下田)への家族旅行の記事はコチラから 


      ........(左)ここには素晴らしい菜の花畑もあり (右)眼下には松田・小田原の街並......
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松田町・河津桜の歴史はさらに浅く、桜祭りが始まったのは2002年からとのこと。早春の桜を地元の観光目玉にしたのはNICEな着眼点。東名大井松田ICを降り、目の前に迫る松田山を登り詰めていくと富士山・足柄山を背景にした壮観なる河津桜パノラマ&農園菜の花畑を楽しむことができます。


          ........松田桜が連なり、冠雪の富士、絵になるパノラマ光景が沢山でした......
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松田山からの絶景を満喫した後、松田町と小田原市の間を流れる「酒匂(sakawa)川」の河川敷に降りてみました。富士山・東南麓(御殿場市付近)と丹沢山地西南部を源流とする二級河川ですが、神奈川県では相模川に次ぐ規模。この2つの川の貢献で県が水不足に悩むことは全くありません。


          ........河川敷に降りてみて、酒匂川の流れを直接、体感してみました!......
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酒匂川・鉄橋をJR電車や小田急ロマンスカーが颯爽と走っていく・・。その向こうには先程花を楽しんだ松田山も見える。菜ノ花畑の黄色が早春山肌にひときわ目立っているネ~。川面にも春の風情が・・


      ........小田原を流れる「酒匂(sakawa)川」の鉄橋、お洒落な「小田急ロマンスカー」が通過......
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        ........JRと小田急線の鉄橋から見る河川敷の遠近感、なかなか楽しいアングル......
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酒匂橋周辺には風情ある神奈川県随一の松並木が続いています。旧・東海道から小田原城下町に続く往来の賑いが重ねられた歴史な風景が残されていました。江戸時代、酒匂川には橋が架けられておらず、往来旅人は渡し場から川越え人足に頼って川を渡らなければならなかったそうです。


         ........酒匂橋周辺の松並木、富士が圧巻!昔は人足で川渡しが行われていた......
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河津桜の次はいよいよ染井吉野の季節!今年の桜前線北上は、寒い冬でも例年より早まり関東の開花時期は3月20日前後頃らしい。本格的な春を期待しながら、次は大磯方面へと車を走らせよう!


        .....松田山から菜の花畑越しに臨む松田・小田原の街、春爛漫も近し!........
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      ........今度は小田急線の普通列車をパチリ!(因みに私は鉄男ではございません)......
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                <2007年6月>「あしがら紫陽花」紀行(開成町・大雄山)の記事はコチラから

この近辺は開成町や大雄山の「あじさい」も実に見事!上記に↑公開しておきますのでご参考に!




★リッチな雰囲気が漂う湘南海岸「大磯」の風景


      ........大磯海岸から、富士・足柄・箱根の山々。風光明美なる早春・湘南海岸の絶景......
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大磯も旧・東海道の松並木が有名。車の往来激しい国道ですが、今も宿場街道の風情が漂っている。富士を望む自然豊かな大磯の高台は、政治家・実業家が別荘を沢山建てた場所。何と8人もの歴代宰相(伊藤博文・山県有朋・大隈重信・西園寺公望・寺内正毅・原敬・加藤高明・吉田茂)の名が・・!


     .......大磯は風光明媚で歴代宰相別荘を建てた一等地、日本の海水浴場発祥の地......
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ワンマン宰相・吉田茂が自宅から車で国会議事堂に通うために開通させた「吉田ワンマン道路」、今なら「公私混同!」とバッシングの嵐でしょう。車を走らせると、国道沿いに伊藤博文(初代首相)の別荘「滄浪閣」(souroukaku)が出現。しかし今や廃墟状態、明るい大磯海岸に沈鬱な風景が晒されていました。


 ......(左)大磯の松並木は旧東海道の風情が豊か (右)伊藤博文の大磯別荘だった「滄浪閣」.....
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バブル時代、堤財閥の豪華投資で「大磯プリンスホテル別館」として営業されましたが、西武Gが2004年の総会屋利益供与&証券取引法違反事件で経営危機に陥り、「滄浪閣」は財産処分物件として売りに出されました。コンプライアンス遵守無視のバブル時代、今はもう時代が変わりました。この姿を見て伊藤博文(昔の千円札が懐かしい)はさぞかし大粒涙も流して嘆き悲しんでいることでしょう・・。
                              
          ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  

 .......(左)ロングビーチで有名な大磯プリンスホテル (右)南国植物&冠雪富士コラボ、珍しい光景かも!......
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        .......大磯ロングビーチとプリンスホテルの夏の賑い&上空からの写真(ネット拝借)......
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「大磯ロングビーチ」は、西武財閥のドン堤義明の意向(海水浴発祥地・大磯に巨大レジャー施設を建設指示)で昭和32年(小生・誕生年)に開業しました。昭和30年代前半は日本が高度成長期に入ったばかり、レジャーに慣れていなかった当時の国民にとって現在のTDLに匹敵する憧れの殿堂だったでしょう。


        ........大磯プリンスホテルの庭のごとく広大なプールサイトがあった!富士山が綺麗~......
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      .......相模湾の先(右)には箱根の山、そして左側は熱海・伊東・伊豆半島へと繋がる..... 
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現在は、広大な敷地に「流れるプール」「波のプール」「ウォータースライダー」などの最新鋭設備が完備。富士山を見ながらの海水浴は楽しそうですネエ・・、ハイシーズンの夏は家族連れなどで大いに賑わうことでしょう。しかし昨年小生が訪れたのは冬の閑散期、ホテル館内やプールには人影なくガ゙ラ~ン・・としていた。


     ........(左)夏に賑わう湘南リゾートも今は人の影なし (右)赤鳥居の上に松、富士とのコラボ......
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閑散期理由だけではなく、やはり時代の流れ(レジャー多様化や西武Gの凋落等)による影響も大いにあると想像されます。大磯プリンスホテルは、東京五輪(昭和39年)のヨット競技参加者の選手村として建設された宿泊施設。2020年東京五輪誘致に成功し、再びここに賑わいと活気が取り戻せればいいネ~


             ........2020年東京オリンピック誘致ポスター、今年9月に判定が!......
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日本初の海水浴場が開設されたのが照ヶ崎海岸、古くは小淘綾(こゆるぎ)の浜といわれた砂礫の美しい海岸です。大磯港の西南に位置する岩礁海岸で、さざれ石とよばれる様々な色をした小石が見られます。大磯漁港にも立ち寄ってみよう。市場では地元で獲れた新鮮な魚介類が満載でした。


     ........(左)活気溢れる大磯漁港の市場 (右)白い富士、白いさざ波、「照先海岸」風情あり......
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湘南の富士山は風景画の如し。当地が著名人の別荘地になったことに納得!大磯海岸に降り立つと名前通りの雄大な磯風景。冠雪富士をバックに磯釣りできる湘南太公望も実に優雅なもンだネ~!


         ........大磯の岩礁に立つ釣り人、ホント絵になりますな~。湘南富嶽・太公望......
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松田桜は3月中旬頃まで楽しめますので皆さんも是非訪ねてみては・・!でも今年は花粉に合わせ黄砂とPM2.5が沢山流れ込んで来ており、昨年の様なクッキリした富士山眺望は期待薄かも・・(苦笑)
湘南海岸ドライブは逗子・葉山のレポートもまたいつか公開したいと思いますのでお楽しみに~!



                                                         おわり



次回は、いよいよ60年ぶりの大遷宮を迎える「出雲大社」のレポートをお届けいたします。
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  by rollingwest | 2013-03-09 00:00 | 鎌倉・湘南探訪 | Comments(61)