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<2013年8月6~9日>越後の奥深き名峰(前編):奥只見の峻嶮峰「荒沢岳」

★難関峰「荒沢岳」、越後三山「駒ヶ岳」「中ノ岳」に挑戦


新潟県はまさに山の宝庫、北部は飯豊・朝日連峰、上越国境は谷川連峰、北信エリアは妙高・火打・志賀高原エリアの山、糸魚川フォッサマグナ周辺は北アルプス、長く広い県なので隣接する県境には数々の名峰が存在します。今年の夏休みは魚沼・奥只見に聳える奥深い越後の難関峰を踏破してきました。


   .......(左)今回挑戦した越後名峰の簡略地図 (右)越後三山の残雪姿(2009/4月撮影).......
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今夏の山旅は、厳しく危険な岩壁で恐れられる「荒沢岳」と、越後三山の2名峰「駒ヶ岳」「中ノ岳」に挑戦しました。ちなみに越後三山の残りは「八海山」(銘酒で有名)ですが2006年登頂済み、今回は奥只見を登山基地として「裏・越後三山」とも呼ばれる難関3峰を4日間かけて登ることにしました。


      .......「奥只見湖」(銀山湖とも呼ぶ)を包み込む越後名峰の数々(イラスト図).......
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「奥只見」は福島県境(尾瀬も近い)で世界有数の豪雪地帯、膨大な雪解け水を生み出す名峰は厳しい山稜であるが故に今まで夢が叶わず登り残していた山々。昨年夏に「杁差岳」を一緒に登った食山人氏・Miz本氏(200名山達成間近の超健脚コンビ)が登るという情報を聞きつけ相乗りする形で参加


  .......厳しい岩壁が立ちはだかる「荒沢岳」(左)と、越後三山の2名峰(駒ヶ岳・中ノ岳)に登る......
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                        2012年8月・飯豊連峰「杁差岳」の登山記事はコチラから 


奥只見トンネル」は日本の高度成長期に国家電源開発事業として完成した資源開発用隧道、道路全長は22km・各隧道部の合計は18km、他に類を見ない電源開発管理目的のトンネルが連続する道です。奥只見湖は何とあの黒部ダムも凌ぎ、国内最大の総貯水量(6億立方m)を誇ります。チト意外・・!


 ........「奥只見シルバーライン」は元々は電源開発用トンネル、18km隧道は本当に長い!(チト不気味)......
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道路開通は昭和32年、国営の電源開発(株)により施工、3年間で延180万人の労働力が投入されました。ダム完成後、電源開発から新潟県への管理譲渡を契機に、昭和46年に観光有料道路「奥只見シルバーライン」が盛大に開通したのです。中学生の頃、家族旅行で何度かダムを訪ねたことが良き思い出です。このトンネルを通るのは一体何年ぶりだろう・・!こんなに長かったっけ~?と再度驚いた次第





★【1日目】:銀山平温泉「奥只見山荘」に入る


初日は「奥只見山荘」(登山基地)に入るだけなので、川崎自宅を8時半前に車で出発。練馬自宅の食山人氏を環7で拾い関越道から魚沼方面へと向かいます。塩沢で「へぎ蕎麦」を食し、小出から奥只見シルバーライン経由で長い長~いトンネルを通り抜けて、奥只見山荘(銀山平温泉)へ15時過ぎに到着


     ........(左) 「奥只見山荘」に入る (右) 「銀山平温泉」はお洒落なコテージも沢山........
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もう一人の相方Miz本氏も我々とほぼ同時に宿へ到着。聞けば何と、昨日は「八海山」・今日は「守門岳」を単独で登ってきたとのこと・・。相変わらずこの方の超人ぶりには開いた口が塞がりません。宿チェックインを済ませ、夕食まで時間があるので銀山平温泉「白銀の湯」へ入り、事前の英気を養うことに・・


      .......銀山平温泉の公共温泉「白銀の湯」へ、湯船からの眺望がよい.......
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   .......(左)「白銀の湯」の露天風呂 (右)ついに雨も上がり明日からは晴れそうだ!........
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奥只見山荘は数年前にリニューアルオープンした家族経営の山荘、建物の造り・さり気ないお洒落な飾り物・料理の美味しさ、全て演出にセンスの良さが感じられ、温かい親孫家族の雰囲気もほのぼのとさせれらます。一番驚いたのは、床の間に飾られた山葡萄の蔓、こんな太い野性的な蔓は初めて見た~!


  .......(左) 「奥只見山荘」、玄関を俯瞰 (右)お洒落な囲炉裏端、欅の樹穴には可愛いフクロウ........
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  .......居間に飾ってある巨大な「山葡萄の蔓」、ブナ大木に絡まって実をつけていたそうナ (驚!)......
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夕食タイムにはまだ時間がある。お酒好きお二方に誘われて、高山植物図鑑で奥只見の花を調べながら寛ぎの時間。夕食料理は地元食材が美しく演出され、氷結日本酒のペースはドンドン上がって行く・・


  ......(左)囲炉裏端のテーブルで早くも乾杯!Miz本氏&食山人氏. (右)熊の敷物上で寛ぐRW......
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  ........夕食タイム、生ビールで乾杯~!山菜・岩魚塩焼き・サラダ、拘り逸品が続々!氷結酒も進む......
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夕食広間に最後まで残ってしまったのは我々3人のみ。部屋に移ってもワイワイと飲み直しましたが、今日はまだ前夜祭。明朝は4時出発なのでお酒は適度に切り上げ温めの湯に浸かり再び英気を養う。






★【2日目】:奥只見の峻嶮峰「荒沢岳」を制覇


朝3時過ぎに起床、朝湯に浸かり山支度を整えて4時出発。まだ真っ暗な中で4:20登山開始、ヘッドランプを装着して登山する山旅は久しぶりだなア・・。緊張しながら暗い道を歩き始めればいきなり急坂


  ........(左)翌朝4時過ぎヘッドランプ装着して登山開始、いざ難関「荒沢岳」(1969m)へ挑戦.......
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樹林帯を急登すること50分、徐々に明るさは増し、前山に達した頃(5時過ぎ)に朝日が雲間から顔を出し始めました。黎明の雲海、何と幻想的なパノラマ!早立ちの縦走は涼しくて景色も素晴らしい!


  .......夜明けを迎え、尾根から見た御来光と雲海は荘厳!黎明の雲海パノラマは美しいネ~.......
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行く途中には数々の高山植物が出現!最近は花博士と化したお二人に花の名を確認しながら、急な山道を着々と登っていくと、やがて青空が開け、遥か彼方に難関峰「荒沢岳」の全容が見えてきた!手前に大絶壁の「前嵓」(maegura)が立ちはだかっている・・!あれを攀じ登るのか・・大変だなあ!


    ........高山植物・艶やかな姿 (左)コオニユリ (中)アカハナシモツケソウ (右)ヨツバヒヨドリ.......
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  ......「花の陰 雲海うねる奥只見」・・、いよいよ「荒沢岳」と「前嵓」大岩壁が見えてきた!......
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6時を過ぎた辺りから長い梯子・鎖の連続で気が抜けない危険ルートとなってきました。本日は垂直登攀が繰り返す10時間近いピストン(途中、山小屋も水場もなし)、この難関コースは水を多めに持参すべし


   ........(左)ガスに包まれる稜線を行く (右)鎖やロープの断崖絶壁を登っていくMiz本氏.......
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    ........(左)エゾシオガマに止まる虫 (中)アカハナシモツケソウ (右)ウツボグサは鮮やかな花.......
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7時に前嵓の真下(取付部)に到着し一休み。ここからがいよいよ本日のメインイベント!断崖絶壁の登りが連続出現するデインジャラスルート。相互距離を一定に保ち、3点確保を心がけながら慎重に慎重に・・


  ........(左)荒沢岳に向かうMz本氏&食山人氏 (右)ロープ伝い、梯子を使い、危険な急登........
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 ........(左)上越国境の山に似た鋭い稜線道 (右)深い谷間の雪渓 風雪が刻んだ風景........
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○○は高い所が好きなRW、こういう登りは全く苦になりません。炎天下で熱中症登山が懸念されたものの、当日はガスの覆う時間が多かったことから直射日光を浴びずに済みました。絶好天気とはいかずとも、随所で視界は開け(それなりに展望も楽しめた)、順調なペースで高度を稼いでいきました。


    .......(左)屹立垂直する「前嵓の大岩壁」が立ちはだかる (右)いざトライ!......
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      ........芸術的なオブジェのような木がアチコチに見られ印象的だった・・!.......
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いよいよ前嵓の核心部へと入ります。鎖・梯子が連続する垂直に近い壁を何とか登り切って一安心。ガスが一瞬晴れ渡り、荒沢岳頂上部がついに姿を現した!まだ8時半前か・・、いいペースで来たなア・・


   ........垂直の岩壁「前嵓」をよじ登っていくとついに「荒沢岳」頂上が見えてきた!......
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    ........(左)オオバギボウシ (右)ガクアジサイ いずれも上品な色で爽やか系の花々........
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前嵓を過ぎると危険箇所は少なくなり、頂上を回り込む様に最後の登りを詰めて行きます。再びガスが覆い始め視界が利かなくなってきた。小生はややペースダウン、健脚2名はもう頂上に着いている筈・・


     ........(左)頂上をめざす最後の鎖場岩 (右)頂上間近で見たナイフブリッジ稜線........
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8:45頂上到着!ヘッドランプを着け早朝出発してから4時間半弱でピークに立ったのだから相当に早い。残念ながらガスに覆われ視界は依然利かず。(越後三山・守門岳の大パノラマが広がっているのに・・) 天気は晴れなので時間をかけて待ったものの状況はついに改善せず。眺望は諦めて9時下山開始


        ........(左)荒沢岳山頂に到着~! (右)ガスに煙る山と輝くハイマツ帯.......
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  .......(左)頂上下のお花畑から覗く雪渓谷 (中)ガス晴れ期待のMiz本氏 (右)舞い飛ぶ蜻蛉達......
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帰りも同じ断崖絶壁ルート、再び危険箇所が多く慎重に下っていきます。四苦八苦しつつ11時に前嵓の真下に漸く到着。振り返ってみると、垂直断崖は北アルプスの岩稜光景かと思わせる程に王者の風格(越後の山には珍しい)を漂わせています。よくもこんな岩を登ったなあ・・とあらためて自己満足・・


     ........急峻な断崖絶壁をいざ下山!鎖を掴み足元を確認しながら慎重に下りゆく.......
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     ........(左)遥かに奥只見湖が見えてきた!(右)下山途中で「中ノ岳」の雄姿を望む.......
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やがて奥只見湖や銀山平温泉が視界に入り、尾根途中ではガスが一瞬晴れて2日後に挑戦する中ノ岳(越後三山)の雄姿も垣間見えました。12:40 最終GOAL迄あと僅か、ルート唯一の水場に到着。美味い水で喉を潤し12:50無事に下山。全行程時間は8時間半、10時間覚悟だったので上出来!


    ........(左)最後の水場で疲れを癒す、10分後にGOAL到着  (右)扇状に弾ける水しぶき.....
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予想以上に早く下山、残り時間は超余裕なのでそのまま奥只見湖観光と洒落込むことにしました。先述の通り、国内最大の総貯水量(黒4ダムの3倍)と水力発電能力(56万KW)。やはり世界有数の豪雪地帯であるだけに膨大なる雪解け水は、山国日本が誇る大きな自然エネルギーなのであります。


      ........(左)奥只見観光を楽しむ (右) )黒部ダムの3倍の貯水量を誇る「奥只見湖」.......
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        ........(左)(中)奥只見ダムの巨堰と水源風景 (右)奥只見の大駐車場........
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14時半、奥只見山荘に到着、今夜もお世話になります。宿の温泉で難関峰を制覇した心地よい満足感に浸り疲れを癒しました。15時半過ぎから今日も反省会を開催、明日以降の英気を養いましょう!


         ........(左)素晴らしい大広間で寛ぐ夕食タイム (右)巨大イワナの剥製.......
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      ........(左)今日の夕食も豪華! (右)ちなみに翌朝の朝食も素晴らしかった.......
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今日の夕食メニューも実に豪華ですネ~(感激)。実は明日の行程(越後駒ケ岳)は余裕タップリなのです。朝食を宿で摂った後に5時間だけ歩いて「駒ノ小屋」に入るだけ・・。今夜はチト深酒してもいいかな・・


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*次回後編「越後三山」(駒ヶ岳・中ノ岳)の記事公開は9月中旬頃の予定です。お楽しみに~!



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  by rollingwest | 2013-08-24 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(88)

 <2013年8月>越後長岡の風景・歴史探訪(前編)

★馴染み深い「越後長岡」をあらためて探訪


柏崎に生まれ育った小生にとって「長岡市」(中越エリア中心地:人口28万人)は幼い頃から馴染み深い街、上京帰省時の乗換駅でもあり、昭和40年代(小学生)は長岡のデパートに買い物に出ることは都会に出る高揚感がありました。よく家族旅行で成願寺温泉に泊まり悠久山公園に行ったもんだナア・・


         .......長岡市はわが故郷の隣接都市、日本三大花火の街として有名.....
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長岡で全国的に知名度の高いものは「長岡三尺玉花火」(日本三大花火)、「山本五十六・河井継之助の故郷」「米百俵の精神」、歴史的史蹟については殆ど訪問していなかったことに気づき、今年GWの帰省時に再発見の一日旅に出てみました。近くて知らなかった隣接の街をジックリ探訪してみよう!


  .....【2013GW帰省時】いざ長岡へ!わが故郷柏崎の名峰「米山」(左)と「刈羽黒姫山」(右)......
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GW帰省時の故郷名峰(米山&刈羽黒姫山)はまだ残雪ある雄姿を見せていました。朝早く出発し田園に聳える山をカメラに収めた後、国道8号線(曽地峠)を経由して長岡へと車を走らせていきます。長岡に入るには信濃川を越えなければなりません。市民のシンボル「長生橋」がいよいよ見えてきた!


  .......(左)信濃川を渡り長岡へ!市のシンボル「長生橋」 (右)海音寺潮五郎の信濃川紀行の碑......
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「信濃川」は全長367kmの日本一番長い川です。上流(長野県)では「千曲川」と呼ばれ、演歌でも有名!日本人の郷愁を誘う心の原風景や川中島合戦場があることでも知られています。


       ........(左)日本一の長さを誇る「信濃川」流域 (右)冬の長生橋(ネット写真)......
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「信濃川」と呼ぶのは新潟県域のみ(河川法上は千曲川を含めた信濃川水系本流を信濃川と規定)。長野県人が信濃川と呼ばないのかい!越後人はちゃんと信州の川だと尊称しているにね~!


   ........(左)信濃川からも柏崎の「米山」が見えるとは知らなかった! (右)長生橋クローズアップ......
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長岡市内で信濃川に架かる橋は幾つかありますが、何と言っても市民のシンボルは「長生橋」です。2012年に75周年(現在は3代目)を迎えた歴史ある850m鋼橋は、長岡の大花火大会(毎年8/2-3開催)において仕掛け花火「ナイアガラ」が豪華に繰り広げられる舞台橋として全国的に有名です。





★長岡の英雄・偉人三傑



       .......(左)長岡駅周辺の観光SPOT地図  (右)「山本五十六記念館」の入口.....
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長岡出身の英雄と言えば、やはり一番が連合艦隊総司令官「山本五十六」!その次は戊辰北越戦争で薩長と対峙した「河井継之助」(司馬遼太郎著「峠」の主人公)、3番目は「米百俵精神」で有名な「小林虎三郎」といったところでしょうか。実はRW、このお三方の史蹟訪問は初デビュー(灯台下暗し?)


    ........山本五十六記念館には、国民人気が高い総司令官姿の肖像画や数々の遺品が・・......
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記念館の近くには、山本五十六の生家と記念公園がひっそりと佇んでいました。生家の中に入ってみると実に狭く天井も低いではないか!日本の連合艦隊の総司令長官が生れ育ったのはこんな小さな家だったのかと意外!居間の中には山本五十六の胸像(役所広司様も含め)の威厳ある姿が・・


       ........(左)「山本記念公園」の胸像  (右)山本五十六の生家、結構狭いネ~......
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太平洋戦争の軍人で何故に彼だけが今も高評価なのかな・・?(生きていたら東京裁判でA級戦犯処刑かも)という疑問が残りますが、奇襲とはいえ真珠湾攻撃でアジアの小国が大国アメリカに一泡吹かした功績、ソロモン海の機上戦死の悲劇性、下記の名言などが人々の心を捉えているのかもしれない。


    ........(左)居間の中にも真っ白な胸像が鎮座 (右)役所広司主演の映画ポスター(2011年)....
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五十六史蹟から少し歩いた所に幕末ラストサムライ「河井継之助」の記念館があります。幕末期に長岡藩家老・事総督に任命され、新政府軍と直談判。武装中立を目指しましたが、願いは叶わず北越戦争(戊辰戦争の最大激戦)に突入。僅か7万軍勢で薩長軍を苦しめましたが結果は敗戦、河井も奥只見で戦死・・


   .....(左)河井継之助記念館の入口  (右)北越戊辰戦争の経緯と新潟県内の激戦地......
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戊辰戦争は終盤に近づき、新政府(薩長)につくか朝敵とされた会津藩を取るか選択を迫られる中で、継之助はあくまでも中立を守るために、新鋭武器ガトリング砲2門を買い入れ、藩軍を洋式化していました。しかし結果的には、奥羽越列藩同盟で戦わざるをえず北越戦争へと突入して行ったのです。


  .....(左)牧野家の旗・家紋 (右)「」(司馬遼太郎)の主人公「河井継之助」銅像(意外と小柄).....
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 ........(左)戊辰戦争は鳥羽伏見に始まり函館五稜郭で終焉 (右)継之助が購入したガトリング砲......
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河井継之助記念館がオープンしたのはつい最近(7年前)のこと。意外な気もしましたが、実は長岡では継之助評価は2分しており、北越戦争で地元長岡を戦火に晒した張本人という感情も市民の間に長く残っていたそうです。その次は、戊辰戦争後「米百俵」エピソードで有名な「小林虎三郎」の史蹟を訪問


 .....「米百俵」の群像と記念碑(国漢学校跡地)、小林虎三郎は佐久間象山塾で吉田松陰と同期....
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敗戦した長岡藩は明治初期に厳しい窮乏となり、藩救援のためにと米百俵が届けられました。しかし大参事・小林虎三郎は飢えを耐えても明日の人づくりを行うべしとこれを学校設立資金に充てたとのこと。小泉元首相は小林虎三郎を大いに尊敬しており、日本は彼を範とすべしと演説していましたネ。






★長岡市民の憩いの地「悠久山公園」


   .......「悠久山公園」、懐かしい~!小さい頃に、家族旅行や花見でよく来たものだ......
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長岡市民から「お山」の愛称で親しまれる「悠久山公園」は、長岡藩3代藩主(牧野氏)が松や桜などを植えて育てられたのがその起源でした。その後、9代目藩主が祖先を祀り「蒼柴神社」を造営。大正6年の長岡開府300年記念に公園化が計画されて徐々に整備され今の姿へと発展してきました。


           ........悠久山からは長岡市内が一望、米山や弥彦山も遠くに見える!......
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久しぶりに公園を散策、小動物園やお花見広場など懐かしい~!悠久山から長岡市内眺望を満喫し、「長岡市郷土資料博物館」(天守閣が立派)を訪ねて長岡の歴史や文化にジックリ触れてみることにしました。ここでも河井継之助の足跡(石碑・ガトリング砲台)や北越戦争の歴史を知ることができます。


      ........(左)お城を模した「長岡市郷土資料博物館」 (右)河井継之助の碑......
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         ....... ここにも「ガトリング砲」、戊辰北陸戦争の詳細な解説が展示......
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郷土資料館には長岡近世・近代の精神文化の礎を築いた先人達(紹介した3偉人も含め)の遺品・資料が多く展示されています。その他にも、雪国の暮らし風景が民家復元・炉端での昔話語りが再現されており、雪国育ちのRWは幼少期に本家宅で見た道具が多く展示されており実に懐かしかったネ~


         .......雪国の防寒具(腰蓑・藁靴)や囲炉裏端の生活風景が再現......
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さらに展示コーナーを進んでいくと、長岡花火は日本一有名なだけあって、名物「三尺玉」内部構造や太い火薬筒も展示されている!因みに「日本三大花火」とは長岡・土浦・大曲の花火大会をいいます。


     .......(左)火薬筒や三尺玉の内部構造も展示 (右)長生橋に上がる三尺玉大花火......
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全国には数々の花火大会がありますが、長岡のは鎮魂の花火大会・・。1945年8月1日に米軍の空襲によって壊滅的な爆撃を受けた被災者達の魂を慰霊する「戦災復興祭」として開催されたことが起源でありました。毎年必ず8月1日に前夜祭(大空襲の日)、2日・3日に花火大会が行われています。


      .......昭和20年8月1日に長岡は米軍空襲を受けて焼け野原となってしまった......
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軍需工場も港もなかった長岡市を何故米国はこれ程までに徹底的した空襲を行ったのでしょうか?やはり真珠湾攻撃を指揮し米国をどん底に陥れた山本五十六に対する復讐の気持に他ならなかったのでは・・。原爆を落とそうとしていたという説もあったと知り、今さらながら背筋がぞっとしました。


    ........空襲被害者の鎮魂のため「長岡花火」は開催された。「この空の花」という映画も......
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先程「日本三大花火」の紹介をしましたが、「越後三大花火」という分類があることも付け加えておきます。「長岡花火」がその一つに入るのは当然ですが、残りの2つは隣接・小千谷市の「片貝まつり」(世界一の四尺玉」、そして3つ目は我が故郷の「ぎおん柏崎まつり海の花火大会」なのであります。

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柏崎・海のスターマインは、今や全国ベスト10にも入り、観光バスが各地から集結する程の有名な大会となりました。全国屈指のハイレベルな花火大会が越後の中越地区に凝縮、絶対に必見でゴザイマスゾ!


                              「柏崎崎まつり海の花火大会」の記事はコチラから






★悠久山の鎮守「蒼紫神社を参拝して再び故郷柏崎へと戻る


悠久山を久しぶりに満喫し、最後は公園内の「蒼柴神社」を参拝し長岡市内の見納めとしました。当神社の創始は、長岡藩3代藩主が神道を深く信じ、没後京都の吉田管領家から蒼柴明神・神号を贈られたことに始まるとのこと。日光東照宮を模して権現造りの社殿を完成させこの神社を移しました。


         .......長岡市民の鎮守「蒼紫(aoshi)神社」、悠久山に堂々と聳える......
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蒼柴神社の拝殿・本殿は実に立派なつくり!そして裏手に回ってみると戊辰戦争の戦死した長岡藩士者の慰霊殿があり、その脇には何と魚雷と機雷がある!山本五十六元帥ゆかりの魚雷と機雷?


      ...... 蒼柴神社本社の左裏には魚雷と機雷がほぼ野晒しのような状態で展示........
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社殿は戊辰戦争にも太平洋戦争の戦火にも燃えることなく当時の姿をそのまま残しています。この様な歴史的に古い建物が戦火で失った長岡には実に珍しい・・。まさに長岡の鎮守神社かもしれない。


   ........(左) 蒼紫(aoshi)神社の拝殿  (下)彫刻が見事な本殿の上には雪よけ二重建築......
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今日は長岡の知らなかった一面を十分味わうことができました。戊辰戦争・太平洋戦争・・と悲しき歴史に生き抜いた市民、英傑・偉人の歴史が刻まれている長岡。花火は戦死者の鎮魂の象徴・・・


        ........(左)長岡の魅力を十分満喫し、再び信濃川・長生橋へ......
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雄大なる信濃川を再び渡り長岡に別れを告げます。長岡と柏崎の風景と歴史、隣接する街なのにかなり対照的だな・・と思いつつ越後の歴史の深さ、違った一面がまたあらたに脳裏に刻まれたなあ・・


       ........広大な水の流れ、日本一長い信濃川を渡り、再び故郷柏崎へ......
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       ..........柏崎実家へ戻る。故郷の名峰・米山さんはいつ見ても秀麗だ......
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長岡探訪記事(後篇)は来年頃に長岡郊外の風景を紹介したいと思っています。平成の市町村合併により寺泊・栃尾・小国の町村は長岡市に吸収されてしまいました。古い歴史に彩られた見所が多いエリアなので歴史的な価値発見としてはコチラ方が魅力満載のような気もします。次回お楽しみに~!




                                                       おわり

  by rollingwest | 2013-08-12 00:00 | 故郷の風景 | Comments(87)