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<2014年6月>埼玉探訪:行田・春日部・草加&「首都圏外郭放水路」

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★埼玉県名発祥地「行田古墳群」の探訪満喫後は・・

今年1月末、行田市にある「さきたま古墳群」を初訪問して埼玉県の魅力を再発見しました。国宝「金錯銘鉄剣」(稲荷山古墳から出土)等を見学し古代史の一端に触れることができました。出土した甲冑・鉄剣・馬具から大和朝廷に関係が深い有力騎馬民族が当地を支配していたことが窺えます。


        .....2014年1月末に初訪問した彩玉の国「さきたま古墳群」(行田市)......
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                           埼玉探訪:「行田・さきたま古墳群」&「和同開珎」(秩父)

 
日本はユーラシア大陸最東方に位置し、世界から色々な民族(インド・マレーシア方面からの海洋系・北方系・ミクロネシア系・朝鮮半島を経由の蒙古系・渡来人等)が次々に押し寄せ混血を重ね共存してきた歴史があります。4~5世紀頃は豪族間の大きな争いがあり国内も一時的に大混乱したようです。


    .......(左)「金錯銘鉄剣」(稲荷山古墳から出土) (右)「将軍山古墳」に眠る古代将軍......
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しかし最後は武力で他を制圧した勝者が統治者となり国を支配し歴史も塗り替えてきました。天皇ルーツは渡来系「扶余族」(騎馬民族)と云われますが、古代天皇や征夷大将軍が甲冑をまとい馬に跨る姿を目の当たりにすると納得感があります。青銅器文化は鉄の武器の前に屈していきましたし・・


      .......(左)日本最大の円墳「丸墓山古墳」 (右)古墳群の中で最古「稲荷山古墳」......
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まあ古代ミステリーのお話はこれ位にしておき、行田古墳群の後に訪ねた埼玉県の穴場スポットをさらに紹介したいと思います。行田市内の「忍城」「古代蓮の里」、次は春日部に足を伸ばし「首都圏外郭放水路」を見学してきました。実はここが古墳と並ぶ埼玉探訪のお目当ての場所だったのです。




★「行田」の見所探訪!(忍城・古代蓮の里)

行田市内には関東七名城に謳われた「忍城」(osijou)があります。戦国時代に熊谷市を本拠地とする成田氏が台頭し築城しました。上杉・北条氏との戦い、石田三成の水攻めにも落城せず戦乱期を耐え生き抜いた名城は、明治期に壊されましたが本丸跡地に往時の面影が今再現されています。


      .......(左)「忍城」(oshijyou)へと向かう (右)映画「のぼうの城」のロケ舞台......
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2012年「のぼうの城」(野村萬斎主演の映画)が公開されて忍城は全国的に有名になりました。戦国時代、僅か500人の兵隊で天下の豊臣軍(2万人)に戦いを挑んだ「でくのぼう」(成田長親=のぼう様)の実話を小説化した和田竜は「村上海賊の娘」で2014年本屋大賞の栄冠にも輝いています。


     ......「のぼうの城」の作者「和田竜」は「村上海賊の娘」で2014年本屋大賞を獲得......
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丸墓山古墳を廻った時に「石田堤」の跡がありましたが、これは秀吉の小田原征伐に際して、忍城攻略の命を受けた石田三成が丸墓山古墳頂上に陣を張り、忍城を丸ごと水に沈めるために構築された堤防だったのです。豊臣の大軍勢に水攻めされても少数精鋭で抵抗した成田長親って凄い!


   .......(左)石田光成の水攻めに耐えた成田氏「忍城」の雄姿 (右)天守閣と堀に陽光煌めく.....
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★縄文時代の蓮が今も咲き誇る「古代蓮の里」

忍城見学後は再び行田市の郊外部に出て「古代蓮の里公園」を訪問しました。市の天然記念物に指定される「行田蓮」(古代蓮)は原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮と言われています。


    .......(左)当時訪れたのは冬、「古代蓮の里公園」はやや殺風景だった (右)展望タワー......
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1971年公共工事で偶然出土した地中深く眠っていた蓮の種子が自然発芽で甦り池に開花している姿が発見されました。市教育委員会からの依頼で埼玉大学が調査すると、ここは約2千年前に広大な湿地帯であり、縄文土器に付着していた古代蓮の種子と同一であることが解明されたのです。


        ......夏の古代蓮の里風景、水を弾く葉が開き蓮の花が大いに咲き誇る、....
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「ふるさと創生事業」(バブル時代)の一環で、行田市天然記念物「古代蓮」をシンボルとする公園を建設しようと1992~2001年開発整備され、「古代蓮会館」や展望タワーが広大な平野の中にボツンと聳えています。6月下旬から42種類12万株の花蓮が咲き誇りますがRW訪問時は冬だったのでまだ寂しき光景


      .......(左)蓮沼に静かに佇んでいた (右)オオ~飛び立った、優雅な飛翔姿!......
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古代蓮会館では縄文時代からの永い眠りから目を覚ました行田蓮の神秘的な美しさを満喫できます。花弁数が少ない原始的形態を持つ行田蓮の姿に直接対面できることに時空浪漫を感じました。


      .......(左)葦類の陳列芸術 (右)蓮座の女神像(インドの神や仏には不可欠)......
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             .......時空を超えた古代蓮の陳列芸術はまさに幻想的!......
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園内には他にも水生植物園、水鳥の池、牡丹園、梅林、桜の木のあるお花見広場があり、年間を通して自然の美に触れることができます。そしてやはりシンボルでる聳え立つ展望タワーに登らねばなるまい。地上50mの展望室からは広い関東平野や取り囲む山々の大パノラマを望むことができます。


           .......展望タワー眺望は行田の田園風景・古代蓮の池が眼下に!......
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行田観光を終えて次は春日部市へ!一般的には「何かここで見る場所なんてあった?クレヨンしんちゃんしか思い浮かばない!」の感想が殆だと思いますが実はビックリする凄い場所があるのだ~!



★驚愕の「地下のパルテノン神殿」(首都圏外郭放水路)

行田古墳群の他に、朝早くから埼玉県まで訪ねてきた動機は、春日部の地下に眠るパルテノン神殿(ギリシャ)のような神々しい姿を見ることができる洪水防止施設「首都圏外郭放水路」を体験したかったからなのです。こんな光景が埼玉県地下に眠っているとは・・!と大半の方は驚くことでしょう。


         .......治水の地下神殿(ギリシャ神殿の如し)、「首都圏外郭放水路」......
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「首都圏外郭放水路」とは、春日部市にある世界最大級の地下放水路(正式名:庄和排水機場)のこと。当地は低地が広がる中川・綾瀬川流域の浸水被害を抑えるため地下50mを貫く総延長6kmのトンネル型放水路として建設されました。1992年に着工し2002年から部分稼動を開始しています。


           ......正式名は「庄和排水機場」、首都圏の川氾濫防止の調節を担う......
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施設内に設置される「龍Q館」は一般見学者へのPR用の映像や写真・模型資料が展示されており、建設目的やメカニズムなどが事前勉強できます。施設見学には事前予約(時間指定)が必要となりますのでご留意下さい。やはり交通アクセスは相当悪いので自家用車またはタクシーで来るしかありません。


    .......(左)PR見学施設の「龍Q館」エントランス (右) 首都圏外郭放水路の床上地図......
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時間指定の見学予約者は手続を終えると、まず地底体感ホールに案内され、PR映像を見せてもらえます。地下神殿を体験前に光に彩られたビジュアル解説で治水知識を十分得ることができました。


          .......「地底体感ホール」で幻想的で迫力あるPR映像を楽しむ......
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流域河川の氾濫時は溢れる水を地下大水槽に引き込み集め、後日調整しながら徐々に排水を実施。その結果、下流部(海抜の低い江戸川区・葛飾区)の氾濫を食い止めることができるのです。巨大洪水調節池としての機能を果たす首都圏外郭放水路のおかげで東京は安全が守られています。


          .......首都圏外郭放水路のトンネル水路断面図の全容が解る......
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               .......ポンプ設備の模型で排水メカニズムを解説......
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巨大水槽内空間に整然と太い柱が立ち並ぶ光景は荘厳さを感じさせ、SF世界や地下神殿の様な雰囲気が十分。制御室も特捜指令室みたいで特撮TV番組や映画撮影にもよく使用されるらしい。


       .......操作室はまるで科学特捜隊司令本部!ウルトラマン撮影場所にもなった......
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さていよいよ地下神殿の実体験!案内係の指示に従いヘルメット装着で行列を組んで地下階段を下りて行くとついに到着!OH~凄い!まさに神殿の巨大柱が林立し無機質で無駄のない巨大なコンクリート壁が奥まで続いている。この光景ならば映画・ドラマ撮影に使用されるのも頷けるなア・・と納得!


            .......いよいよ地下放水路の中へと入って行く!ついに来た~!OH凄い!......
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       .......まさにギリシャ神殿の様な幻想的光景・・!ワクワク感、高揚感!......
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地下神殿の巨大な柱の上部には、昨年の大型台風上陸時に流入した水の痕跡線が残っています。毎年の豪雨・台風の増加傾向で、昨年は10数回の稼働を数えたそうな。当然土砂も流れ込んできて堆積するため、見学会前には機材を使って土砂除去作業をするらしい。本当にお疲れ様です!


  ......一体どれだけの水量を溜められるのか?放水後は泥かき出し清掃作業が大変らしい......
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        ......首都圏外郭放水路「龍Q館」のパノラマ全景、大変勉強になりました!......
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2大目的見学(埼玉古墳&首都圏外郭放水路)が無事に満願叶い帰路へつきます。もう夕方近いが、滅多に来ない埼玉県北東部に来たのだから春日部の見所も通過時にちょっと覗いて行こう!


           .......(左)遥かに筑波山が眺望 (右)埼玉県東部をさらに探訪......
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★春日部・草加にも、芭蕉「奥の細道」史蹟あり

春日部は首都圏ベッドタウンであり観光地的とは程遠い街ですが、芭蕉が「奥の細道」で北上していく途中で宿泊した「粕壁宿」(春日部の地名由来)があった場所です。でも一般的には知られていませんね~。やっぱり.「クレヨンしんちゃん」の生みの親「臼井儀人」の出身地という方が有名かなあ・・


       ......クレヨンしんちゃん作者「臼井儀人」(2009に山で死亡)は春日部出身......
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芭蕉が江戸を発ったのは荒川千住大橋付近ですが、埼玉に入り最初の宿泊地は粕壁だったらしい。「奥の細道紀行」では草加で宿泊したような記述になっていますが、曾良日記では粕壁宿と記載されており、東陽寺という春日部市内の寺に投宿したとのこと。境内には芭蕉石碑も残っていました。


         .......春日部(=粕壁)は「奥の細道」出発後2番目の芭蕉所縁地......
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             芭蕉が「奥の細道」の第1歩を踏み出した「荒川・千住大橋」の記事はコチラから


          ......芭蕉が一飯の恩を受けた「東陽寺」、芭蕉宿泊の石碑もある......
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もう夕暮れに近くなってきましたが、こうなったら「奥の細道」記述では最初の宿泊地とされる草加にも寄りたい・・!欲張りのRWは写真を東陽寺の写真を数枚撮って即座に退散!芭蕉の銅像に会いに行くため夕暮れの「草加松原公園」も訪ねて帰ることにしました。冬場なので5時はもう薄暗い・・


               .......最後に「草加松原公園」の夜景を見て帰る......
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   ......草加の松並木は実に立派!芭蕉銅像が佇む。でも一番有名なのは「草加煎餅」!......
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今日は朝早くから晩まで、行田古墳群・忍城・古代蓮の里・首都圏外郭放水路・粕壁・草加とマイカーで徹底的に周り埼玉東北部の隠れた魅力を発掘することができました。皆様も一度ご訪問あれ~!


     .......行田・春日部・草加を思い切り満喫!埼玉の歴史探訪ウォーキング無事完了!......
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                                                         おわり

  by rollingwest | 2014-06-18 00:00 | Comments(92)

<2014年5月18~22日>2014九州登山デビュー&歴史探訪旅①:(由布岳・大崩山)

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★未踏・九州名峰に初デビュー(航空機パノラマの大絶景!)

日本200名山をあと10年強で全山踏破したいと願うRW(昨年まで148座登頂)ですが、実は九州の山はゼロ(未踏エリア)でした。15年来の山仲間・食山人氏(200名山達成・リーチ間近)が5月下旬に九州最難関峰「大崩山」へ挑戦と聞き、機会を逃してはならじと夏休みを前倒取得してついにデビュー!

                           日本200名山登頂の達成記録(最新版)はコチラから

      .......ついに九州の山デビュー!九州には百名山が6座、200名山が8座ある......
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食山人氏は67歳ですが200名山達成は残り数座、すでに300名山達成を新規目標に切替えています。今回は自身の九州未踏峰9座を1週間以上かけて登る計画(タフさぶりに驚愕)らしい。小生は前半4日間の由布岳(大分)・大崩山(宮崎)・市房山(熊本)に同行登山させて頂くことにしました。


       .......(左)早朝に羽田空港出発 (右)離陸直後に多摩川や京浜工業地帯が!......
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今回の目から鱗はオフシーズン早割だと九州航空チケットは超格安で往復2万円強に収まったこと!自宅を5時前出発、羽田発6:35 ANA便(機体はソラシドエア機)で大分空港へと向います。今日は絶好の快晴日、窓際予約の恩恵を生かし、RWが過去徘徊してきたエリアを上空からジックリ俯瞰してみよう!


       .......横浜市(ベイブリッジも認識)&富士山がバッチリ、そして丹沢山塊上陸を通過......
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まずは京浜工業地帯(東京・川崎・横浜)を背景に富士山が遥かに見えている。そして丹沢・奥秩父を確認していくと冠雪大連峰が姿を現してきました!長大なる南アルプスを縦に一望できるとは・・!そして中京を通過し関西エリアに入ると琵琶湖・京都が眼下に見える!感動的光景に心は躍った~


    .......(左)冠雪の南アルプス、遥かには北アルプス連峰 (右)南アルプス名峰を縦断的大俯瞰......
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   ......(左)琵琶湖上空!比叡山・瀬田大橋・八幡山も見える (右)京都を真下に眺め大感動!......
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大分空港到着後【1日目】:由布岳(大分)、【2日目】:大崩山(宮崎)、【3日目】:市房山(熊本)と登山レポートが続きます。その後は食山人氏と別れて、九州歴史探訪の一人旅に出ました。【4日目】は宇佐神宮、豊後高田・昭和の町、国東半島・神仏習合寺社巡りをして大満喫・・、翌日帰京しました。
これから5編に分け、1年位の期間をかけてジックリとレポートしていきたいと思います。お楽しみに~!




★大分空港到着、豊後富士「由布岳」は快晴登山!

大分空港に8:10到着し、あらかじめ予約してあるレンタカー(4日間・2人で17千円の格安料金)の手続きし大分空港道路を走行していくと双耳峰の「由布岳」が姿を現しました。さすが優美さと峻嶮さを兼ね備えた200名山!湯布院温泉街を走り抜け経由でメインの由布岳正面登山口へと向かいます。


    ......大分空港に到着、レンタカーで「由布岳」(大分県)へ、双耳峰の雄姿が見えてきた!......
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登山口パーキングは満車、路上に邪魔にならぬよう駐車して9:50登山開始、当日は快晴の日曜であり、家族連れや女性登山客が目立ちます。頂上部を除けば困難ではないお手軽なハイキングコースだ!


        .......(左)正面側登山口から9時過ぎ出発 (右)樹林帯へと入って行く......
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              .......家族連れや山ガールなどで賑う新緑が美しい登山道.....
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目に眩しい輝く新緑の登山道を歩き抜けて30分程すると合野越という窪み台地に到着、ここからは灌木地帯を抜けて視界が徐々に広ってきました!あと1時半以上のツヅラ折り急登道が続きます。


      .....合野越からはジグザグ急登、見晴しが効き始めミヤマキリシマも所々に見られた......
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      .......(左)展望のよいジグザク急登が続く (右)足元も湯布院.盆地は箱庭の如し.....
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合野越から1時間程でマタエと呼ばれる頂上(東・西の双耳峰)直下の分岐点鞍部に到着。我々は最高峰の西峰を目指しますが、ここからは峻嶮な岩登りルートが出現。頂上へ繋がる鎖場では家族連れが下山に苦労(垂直岩で恐怖にビビる幼児を大人が抱え降ろす)しており大渋滞で足止め状態・・


       .......マタエ分岐から右手に東峰(左下)を見ながら、最高峰の西峰を目指す......
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    .......(左)西峰は危険個所の多い岩峰 (右)家族連れがビビッて下山(結構待たされた)......
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家族連れが降りたところで一気呵成に鎖場岩峰を駆け上がり、正午前に目出度く登頂!真下には湯布院温泉、別府温泉の象徴・鶴見岳、遥かには九重連山も見える!川崎の自宅を早朝出発して航空パノラマを満喫、昼前に九州名峰頂上に立っているとは・・!何とも不思議な気持でありました。


        .......(左)由布岳頂上に昼前到着 (右).遥かには九重連山が望める.....
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山頂滞在は僅か15分程度、昼食を速攻で摂り1時間強で軽快に下山(13:30車に到着)。今回は雨予報だったのに予想外の晴天に恵まれて大満足!お互い晴れ男でついているからなあ・・。明日も天気予報が外れて青空登山が満喫できるかもネ・・、2人の脳裏には慢心が渦巻いておりました。


    ......快晴の由布岳を快速下山!豊後富士とも言われる名峰の雄姿が新緑に映える!......
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明日は宮崎県北部の難関峰挑戦。160km離れた「祝子川温泉」には17時到着。格安レンタカーのカーナビは性能が悪くて不適と思われるルートを指示、本来はもっと早く到着できたと思われます。「美人の湯」に浸かり夕食を摂り、近くの「渓流荘」に宿泊。アルコール談義を交わし期待を膨らませ早目の就寝


    ......大分県から宮崎県延岡経由で「祝子川(hourigawa)温泉」へ夕方到着してリフレッシュ!....
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★【第2日目】:九州の最難関「大崩山」(ookueyama)に挑戦、見事敗退・・!

いざ!今日は九州最後の秘境と呼ばれる「大崩山」に挑戦!深い原生林に包まれ、天に突き刺すような花崗岩の巨石が聳え立つ神仙世界のような名峰は10時間以上もかかる九州屈指の難関コース


        ......「大崩山」(湧塚コース)に出現する「ワク塚」の威容!最大ハイライト絶景......
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早朝4時前に起床し、民宿で前夜用意された弁当を食べて車で10分程の登山口から5:20暗い道を出発。快晴を期待したものの期待は外れて何となく雲行きが怪しい感じ・・。不安な気持ちが過る


       .......(左)宿泊した「渓流荘」(食山人氏と前夜祭) (右)翌朝5時過ぎ登山開始......
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歩き出して1時間もするとついに雨が降ってきた。やはり天気予報は当たってしまった・・。昨日の快晴で調子づいた2人の慢心に対し神様が「そんなに甘くはないぞ!」と戒めの罰を与えたのかも・・


     .......(左)湧塚コース経由で10時間以上の長丁場 (右)出発後、ついに雨が降り出す......
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今回登山ルートは沢を渡渉し「小積ダキ」岩峰群を攀じ登る危険度の高い「湧塚コース」。雨天候だと岩峰絶景の眺望は無理かな・・。しかし7時過ぎに三里河原の標識に遭遇してルートを誤ったことに気付きました。湧塚分岐で進む道を間違えたようです。致し方なくモチダ谷コースに選択変更して前進継続


  ......分岐でコースを見誤り「三里河原」方面へ(経験豊富な食山人氏も狐につままれた様な心境).....
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通常でも道が不明確で迷いやすいと言われる大崩山、原生林の中の僅かな赤テープを頼りにルートファインディングしていきますが、雨も本降りとなり霧雨が立ち込めて何度も彷徨状態が繰り返されました。


        ......気持ちを立て直し、三里河原から別コースで稜線を目指すことにしたが・・......
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   ...... 雨足は強まり霧が立ち込めてルート見極めに難渋。彷徨状態に陥ってしまった山道......
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しかし8時過ぎ標高1200m地点でルート不明に陥り、これ以上の前進は危険と判断しついに敗退宣言を下しました。下山ルートでも道に迷うことしばしば・・、往路で気付かなかったが巨大岩が点在しています。何か映画「もののけ姫」に登場する森の中を彷徨い続けている様な錯覚に捉われました。


  .......(左)これ以上の前進は危険と判断し途中撤退 (右)巨大な岩が多く見られる山道......
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今回間違えた分岐に到着。来年のリベンジに向けてコース(朝一番で渡るはずの沢)を再確認。水量は膨大で水深がありすぎて渡るのは難しかったみたいだ。この沢は2年前の九州北部豪雨で一挙に橋が流されて以降は復旧しておらず水量の少ない時のみ渡渉できるらしい。本当にハードな山だ~


    ......間違えた分岐に戻り、本コース登山道の状況を再確認(次回のリベンジに備えて)......
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    .....沢ルートの渡渉地点、過去の豪雨で流された橋の残骸、増水で危険な状態だった.....
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見事敗退(勇気ある撤退?)で祝子川温泉に11時到着。ずぶ濡れになり冷えた体を湯に浸かって天国の境地!「美人の湯」東屋で昼食を摂りましたが、何と神武天皇の祖父「山幸彦」の銅像があるではないか!彼の名は別名「ホオリ」・・そうか!祝子川(hourigawa)の名は彼から来ていたのか!


     .......祝子川温泉には古事記伝承の「山幸彦」(ホオリ=神武天皇の祖父)の銅像が!......
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宮崎は天孫降臨の地だけあって、古事記神話に縁が深い場所だ~!これから登山だけでなく古代ミステリー解明の旅にも何度かきそうな予感がしています。途中撤退で昼に下山したので翌日の市房山登山に備え早めに熊本県へと向います。計画通り登山していたら16時頃出発になっていた筈・・


       ......屹立した花崗岩壁を見上げる・・。今回は残念だったが再チャレンジの決意!......
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宮崎から熊本への県境(椎葉村)越えは本当に大変でした。標高1200m近くの峠を通過する山奥深い道を車で5時間近くもかかり、当初計画だとズブ濡れになったまま暗い狭い峠道を越え食事を摂る場所もなく寒さに震えて市房温泉の到着も夜中の21時過ぎとなる羽目になっていたと推定されます。


    .......大崩山(宮崎県)から市房山の湯山温泉へ向かう。椎葉村の峠越えは大変だった!......
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今回途中撤退したおかげで早めに市房観光ホテルに入り濡れた服を乾かし、温泉に浸かってゆっくり寛ぎ新鮮な山の幸と美味しいお酒を思いっきり味わうことができました。滅多に道を見誤ることがない食山人氏が間違えたことももしかして神様が無理な計画を戒めた天の配剤だったのかも・・


    ......湯山温泉(市房)で十分英気を養う!神の配剤に感謝!来年の大崩山リベンジを誓う.....
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次回は市房山レポートですが、椎葉村に向う途中で訪ねた若山牧水生家や百済からの渡来人が王国を築いた神門神社(西の正倉院)などの歴史探訪も兼ねた記事になる予定です。お楽しみに~!


                                                          おわり

  by rollingwest | 2014-06-06 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(108)