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<2014年7月>秩父探訪&観音三十四ケ所巡り(その4):「第11~15番霊場」

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★2年ぶりに秩父霊場巡り記事を再開


W杯ブラジル大会の熱気的なレポート(前後編)の合間に心休まる秩父霊場巡りレポートを入れたいと思います。2012年に「秩父三十四ケ所巡り」(車を使ってですが・・)の記事を開始しましたが、(その3)第6~10番札所を執筆して以来、もう1年半もパッタリと筆が止まっておりました。久々に復活します。

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また昨年12月には憧れだった「秩父夜祭り」をようやく初めて体験することができました。冬花火に彩られた華麗な山車光景の記事も再レビューしながら、秩父の魅力を皆様に紹介したいと思います。

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               秩父探訪&観音三十四ケ所巡り(その1):名峰「武甲山」を仰ぐ秩父の里 





★秩父札所・第11番「常楽寺」


    ◆【ご詠歌:第11番】 「つみとがも 消えよと祈る坂ごほり 朝日はささで 夕日かがやく

交通量の多い国道の入口看板から、右側参道を上った高みに第11番「常楽寺」がありました。以前は本堂・観音堂・仁王門・庫裏を備えた立派な寺であったが明治11年に火災で焼失したとのこと


     .......(左)「常楽寺」(第11番)  (右)堂宇は明治30年に再建されたもの.......
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常楽寺本尊は十一面観音が祀られており、病気平癒と長寿祈願の守護仏として篤く地元の人々に信仰されているらしい。絵馬には「仁王門建立していた門海上人が志半ばにして病に倒れ本尊に祈願したところ金剛神を伴った老僧が枕元に現れて本願が叶った」と由来縁起が書かれていました。


            ......堂宇建物の横側には立派な虎の彫り物もあった.......
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       .....(左)絵馬に書かれた金剛神と老僧 (右)三猿の絵馬とご詠歌.......
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★秩父札所・第12番「野坂寺」


    ◆【ご詠歌:第12番】 「老いの身に苦しきものは野坂でら いまおもい知れ のちの世の道

野坂寺は羊山公園の丘陵地西側にあり、入口から緩やかな桜並木参道坂を登り行くと奥正面に大きな山門が現れてきました。明治末の火災で寺は殆どが焼失してしまいましたが、幸い山門だけが類焼を免れたとのこと。黒塗りで重層楼門造りは重厚な禅寺に似つかわしい風格を保っています。


      .......(左)「野坂寺」(第12番) (右)山門は重厚で風格ある禅寺の雰囲気あり......
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本堂は六間四面で、内陣に祀られる聖観世音立像(優しい顔立ちをした豊麗な美人を思わせるような立像);は一木造りの藤原時代の作と言われています。仏像・十王像も数々安置されていました。


            ......阿弥陀・釈迦像・十三仏像・十王が安置される本堂.......
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昔、甲斐国の絹商人がここを通りかかった時、山賊に襲われもはや叶わぬ命と一心に南無観世音を唱え続けると肌のお守りが光明雷の如く輝き賊どもは眼を射られて逃げ去っていきました。商人は観音の功徳に感泣、後に堂宇を建て観世音を勧請して祀ったことが寺の草創だと謂われます。


  .......(左)十牛観音・インド伝来の神仏 (右)甲斐商人が山族に襲われ観音様に救われた絵馬.......
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                        秩父探訪&観音三十四ケ所巡り(その2):「第1~5番霊場」 






★秩父札所・第13番「慈眼寺」


    【ご詠歌:第13番】 「御手にもつ はちすのじゃはき残りなく 浮世の塵を はけのした寺

秩父札所13番「慈眼寺」は左手に鐘楼、右手に経蔵と薬師堂が並んで建ち正面が観音堂。本尊は行基作といわれる聖観音で脇仏は阿弥陀三尊。この寺には一切経輪蔵があり、蔵の中には輪蔵形式の経庫があって回転できます。礼拝しながら回転すると、一切経を読誦したご功徳があるらしい。


      .......(左)「慈眼寺」(第13番) (右)回転する一切経輪蔵が堂内にある.......
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経蔵の隣の薬師堂は璃光如来即ち目の神様として「め」の文字を入れた絵馬がたくさん奉納されています。また秩父札所を開いた十三権者像も祀られており、秩父の他寺にはない圧巻のものです。


       .......(上)秩父霊場を開いた十三権者像 (下)行基作といわれる聖観音像.......
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★秩父札所・第14番「今宮坊」


    【ご詠歌:第14番】 「昔より たつつも白む今宮に 参る心は浄土なるらん


14番今宮坊の観音堂は樹齢千年を越える武蔵国随一といわれる欅の大木が聳えています。現在、狭い敷地に建つ観音堂は、江戸中期に再建された飾り気のない素朴なものですが、創建は平安時代で寺暦の古さが偲ばれ、境内の中には秩父最古の泉(武甲山伏流水)である龍神池があります。


    .....「今宮坊」(第14番)の象徴は、齢千年を越える武蔵国随一の大欅(胴回り8.7m).......
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今宮坊は長岳山正覚院金剛寺といい、元々は修験道で有名な聖護院の直末寺で、弘法大師が刻んだ聖観音像を安置したといわれています。しかし寺暦は激動浮沈、修験道の真言宗から天台宗へ、さらに現在は臨済宗、宗派変遷をみるだけでも時代の荒波に影響をうけたことが分かります。


     ......(左)堂内に安置される本尊・聖観世音坐像 (右)信玄の由来も語られる.......
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特に戦国時代は武田信玄と北条氏康との勢力争いで武田軍が秩父に侵攻し、寺社が焼き払われました。江戸時代には観音堂も神社も復興して大繁栄したものの、明治維新の神仏分離で修験道禁止後が公布され再び寺は荒廃となり、その後は臨済宗の禅寺となり盛衰を感じさせるお寺です。


        ......修験道⇒真言宗⇒天台宗⇒臨済宗と宗派の移り変わりにビックリ!.......
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                        秩父探訪&観音三十四ケ所巡り(その3):「第6~10番霊場」 





★秩父札所・第15番「少林寺」


秩父線踏切を渡ると石段の上に白塗り土蔵造りの本堂があります。札所15番寺「少林寺」は1878年の秩父大火の際、この寺も例外なく焼失したので、本堂再建の際、内部は和式ながら火災予防の見地から木造の外側をすべて白色漆食塗りで仕上げたもので札所中唯一の土蔵造りの堂です。


    【ご詠歌:第15番】 「みどり子の母その森の蔵福寺 父もろともに誓いもらすな


    .......(左)秩父を見守る武甲山  (右)秩父大火で再建された本堂は土蔵造り.......
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この寺では明治17年に起きた秩父事件(生活に苦しむ農民約1万人が蜂起し各地で戦闘が展開)で殉職した人達の碑文が建立されていました。その背後には秩父を見守る武甲山の威容が迫る・・


      .....「少林禅寺」(第15番)の庭には風情ある提灯や十三重石塔もありました.......
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もともとこの寺は秩父神社境内にありましたが、明治維新の神仏分離令で一度廃寺になりました。札所15番がなくなってしまうことを憂えた信者たちが役所に願い出て市内柳島にあった五葉山少林禅寺を現在地に移し両寺合わせて秩父札所15番を継承することにしたという経緯があるらしい。






★秩父神社の風景

秩父のシンボルは武甲山と秩父神社。創建は平安初期の典籍「先代旧事紀」に第10代崇神天皇時代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の子孫である知知夫彦命が祖神を祀ったことに始まるとされており、武蔵国成立以前より栄えた知知夫国の総鎮守として現在に至っています。


     ......関東でも屈指の古社に数えられる「秩父神社」 (左)神門(右)本殿......
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        .......本殿内には八意思兼命、知知夫彦命、天之御中主が祀られる.......
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現存社殿は1592年に徳川家康から寄進されたもので江戸時代初期の建築様式をよく留めており見応え抜群!埼玉県有形文化財に指定されているだけあり数々の立派な彫刻に目を奪われます。
実際の訪問時は一昨年の秋、境内では菊祭りが開催中で丹精込めた菊の芸術品も大いに満喫!


   .......(左)見事な彫刻の数々 (右)本殿左手にある「お元気三猿」、隣には多くの絵馬.......
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           ......秩父神社で菊祭りを楽しみながら境内をゆっくりと散策.......
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毎年12月3日に行われる例祭は「秩父夜祭」として京都の祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭(国の重要文化財)の一つに数えられます。勇壮な屋台囃子、豪華な笠鉾・屋台の曳回しに呼応する盛大な冬花火の競演、人々を魅了するお祭りとして知られ、20万人以上の人出となります。


    .......(左)秩父神社に格納されていた山車 (右)12月の夜祭に本番出陣.......
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いつか行ってみたかった憧れの秩父夜祭りですが、昨年12月についに初体験の夢が叶いました。カミサンと大学時代友人と3人で西武地袋駅に16時前に到着、やはり物凄い人出!子供歌舞伎を見た後は秩父神社へ。街に出ると華やかな山車・笠鉾の曳き回しが勇壮に繰り広げられていました。


    .......(左)西武秩父駅から秩父市内へ (右)笠鉾・屋台6基が市街を練り廻る.......
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散策途中で秩父祭りの名物「冬花火」がついに上がり始めた!豪華なイルミネーションの屋台&華麗な冬花火のコラボ・・、こんな祭風景は日本で唯一かも・・。豪華な祭りを初体験し感動的な夜だった~!


   ......「秩父夜祭り」は、養蚕や機織りで発展した秩父の大行事として江戸時代から続く......
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                              2013年末記事(秩父・黒山三滝ハイク&秩父夜祭り)  




            

★まだまだ秩父霊場巡りは続きます。


秩父三十四ケ所観音霊場はまだ全て廻っていませんが20数か所は訪問しました。由緒あるお寺が、素朴な田舎の中に溶け込むようにあちこちに点在している実に魅力的な風景。この魅力に嵌ったのは2011年11月に武甲山を1人で登った帰り道の街を散策し秩父霊場の一端を知ってからです。

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本来は菅笠・白装束に杖を持ち、自分の足で歩き抜くことが秩父観音霊場巡りの正しきあり方です。しかしそんな悠長な時間は取れないRWなので今後も安易に車でドライブがてらの観光訪問にします。これじゃ功徳は得られないか・・(苦笑)。 まだ15ケ所か・・全レポートが終るのは2年後くらいかな・・。


     .......「秩父公園橋」の欄干から俯瞰した武甲山と秩父の街、何と幻想的!.......
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                                                         おわり

  by rollingwest | 2014-07-28 22:30 | 秩父探訪 | Comments(92)

<2014年7月16日>サッカーW杯2014(ブラジル大会)総括レビュー:【前編】

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★2014W杯(ブラジル大会)、白熱の1ケ月間をレビュー


4年に1度世界を興奮の渦に巻き込んだサッカー祭典W杯、2014ブラジル大会・1ケ月の戦いがついに閉幕。1976西独大会(高2サッカー部時代)から雑誌・TVでW杯を夢中で見続けてきたRWは2010南アフリカ大会後に過去歴史を含めたレビュー記事を書きましたが、今後は一大会ごとに総括記事をレポート

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                                     W杯・歴史エピソード:マイレビュー(その1)
 

開催前の工事進捗遅れ・反対デモ(経済低迷・民衆不満)で大会運営不安が懸念されたブラジル。でも大会が始まっちゃえば南米ラテン気質、当初は母国の快調発進もあり一挙ハイテンション!その結末は・・
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サッカー王国ブラジル(歴代最多優勝5回)の母国開催は64年ぶり。1950年は世界最大のマラカナンスタジアムが完成し初優勝の夢に国全体が燃え上がりました。しかしあと一歩・優勝杯を手にする寸前、ウルグアイに土壇場で逆転負けを喫し国民は大悲嘆、自殺者続出の事態(マラカナンの悲劇)となったのです。


   .......ブラジルの優勝は最多5回、しかし1950母国開催では栄冠を逃し一挙奈落の悲劇......
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今度こそ母国開催優勝で雪辱!ベスト4まで着実に勝ち抜き国民期待は大いに盛り上がりました。しかしネイマールの骨折で悲劇へのトリガーが・・。何とドイツとの準決勝はブラジが過去ル栄光史で経験したことがない最多失点で無残な敗退、屈辱ドン底に貶められるとは誰が予想したでしょうか!加点されるごとにブーイングは悲鳴・嗚咽に変わり、そして沈黙。最後は得点に拍手さえ湧き、ヤケッパチの嘲笑へ・・(悲)


   .......母国開催の優勝を期待していた国民は一挙に奈落の底へ!「ミネオランスタジアムの惨劇」......
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ブラジルのW杯7失点は最悪記録、6点差敗戦は94年ぶり歴史的敗退・・!サッカー命の熱狂的国民には母国開催で屈辱大敗を喫した絶望は測り知れず、各地で暴動騒ぎも起きました。優勝以外は許されない代表セレソン・・、夢が大きすぎる半面その落胆ぶりは日本国民の比でありません。ベロオリゾンテで起きた惨劇は永遠に刻まれた悪夢の一日。さらに3位決定戦も0-3で敗れ傷口にカラシが塗られた・・



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今回はドイツが圧倒的な強さを見せ、決勝戦では南米の雄アルゼンチンを1:0で撃破し通算4度目の優勝を飾りました。南米開催W杯は南米チームが優勝するというジンクスがついに破られたのです。大会MVPにはアルゼンチンのメッシが受賞。得点王は6点を記録したハメスロドリゲス(コロンビア)、最優秀GKにはノイアー(ドイツ)が獲得しました。ノイアーが実質的なMVPだという程の素晴しいセーブの数々、魅せられました。


   .......ドイツが4度目の優勝、決勝点を決めたゲッツェ(ドイツ)、MVPはメッシ(アルゼンチン)が獲得......
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メッシは欧州リーグで4年連続バロンドールに輝く世界のスーパースターですがW杯は毎回力を発揮できず国民から非難を浴び続けていました。しかし今回は大活躍を見せついに母国に面目躍如!アルゼンチンが優勝だったらMVPは間違いなくメッシでした。しかし今回の個人受賞より念願の優勝が叶わず悔しき涙






★出場32ケ国が生き残りをかけるグループリーグ戦がスタート!


開幕戦は地元ブラジルとクロアチアの対戦。オウンゴールで先制を許したブラジルでしたが、流れを変えたのは2得点を上げたネイマール(22才若きスーパースター)の活躍!逆転勝利3―1で好スタートを切ったのです。日本人審判団も開幕試合初デビュー!毅然とした判定(クロアチア側は非難・・)で無事重責を果たしました。


  ......(左)開幕戦・ブラジル好発進!西村主審デビュー (右)前回優勝スペインがオランダに5失点大敗......
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グループリーグは波乱の様相、まず前回優勝国スペインがオランダに何と1:5の大敗スタート!W杯連続失点記録継続の名GKカシージャスはボロボロ状態。連覇を狙ったスペインパスサッカーの限界が露呈したのか・・?


   .......32ケ国が8グループ(A~H組)に別れ、進出枠(上位2つ)を争う。日本はC組でした......
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「死のD組」に入ったコスタリカは優勝経験3国(イタリア・ウルグアイ・イングランド)の草刈り場になると誰もが思っていたのに蓋を開ければ何と1位通過の奇跡的な大健闘!サッカー母国イングランドは56年ぶりのGL敗退(初得点ルーニーも涙)、前々大会優勝イタリアも2年連続で屈辱を味わうとは・・。ビッグサプライズ・・! 


    .......(上)歴代優勝国イングランド・イタリアが予想外の敗退 (下)コスタリカ旋風が吹き荒れた......
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日本の試合経過は最後で詳細紹介しますが既に皆様ご存知の通り落胆の結果でした。日本は壮行試合で好成績(コスタリカには3-1勝利)が続き国民はベスト8も行けると期待しましたが大いなる勘違いでした。アジア勢(韓国・オーストラリア・イラン)は全て惨敗。次回の出場枠は確実に減ることでしょう。


     .......日本・韓国ともに2敗1分で敗退、アジア勢は全て最下位の無残な結果に・・......
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波乱万丈のリーグ戦はついに16強が決定(南米5、欧州6、アフリカ2、北中米3、アジア0)!中南米国が絶好調の印象が強まりました。ウルグアイのスアレス噛みつき出場停止も大いに話題になりましたが・・


   .......(左)ベスト16が決定! (右)噛みつきスアレスのウルグアイは決勝Tに進出はしたが・・......
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決勝トーナメントに入り、ブラジルはチリをPKで制し何とか準々決勝へ。W杯常連国のメキシコは6大会連続16強止まり(意外!)コロンビアはスアレス不在のウルグアイに快勝し初の8強入り!そして新たなスーパースターが出現!ハメスロドリゲスはスーパーゴールで2得点、得点ランク首位!やはりコロンビアは超強豪国だった・・  


     .......若きスーパースターが大活躍!得点王に輝いたハメス・ロドリゲスの登場が衝撃的!......
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今回登場した新しいスーパースターのハメスロドリゲス(コロンビア)、ゲッツェ(ドイツ)、ネイマール(ブラジル)は全員22~23才の若さ。間違いなくこれから世界をリードしていく天才達。次回W杯での活躍が大いに楽しみ!





★驚異のスーパープレイ、記録と記憶を残した名選手達


序盤GL戦でまず驚いたスーパーゴールはファンペルシー(オランダ)のダイビング゙ヘッド、合わせるタイミングも軌道も驚愕的!ケーヒル(オーストラリア)強烈一撃、ダビドルイス(ブラジル)のスーパーFK等が実に素晴らしかった!


  ......(左)ミューラー(独)大会初のハットトリック  (中)ケーヒル(豪)破壊力  (右)ファンペルシー(蘭)ダイブヘット.....c0119160_11253894.gifc0119160_11245967.jpgc0119160_11251857.jpg

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不屈の伝統国ドイツは前大会の得点王ミューラーが今大会初のハットトリックで大活躍、W杯通算16得点記録のクローゼ(前述)、メルテザッカー、ラーム、エジル、シュバインシュタイガーも健在で職人揃いの安定感!有力国(スペイン・イングランド・イタリア)が次々姿を消して行く欧州勢の中で意地を見せたのがオランタ、ドイツ、フランスでした。


   .......(左)スピードで切り裂く大活躍のロッベン(蘭)はPKをもらう名手  (右)ベンゼマ(仏).......
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オランダは前回準優勝の中心選手ロッベン、スナイデル、ファンペルシーが更に磨きをかけ高い完成度を披露!しかしオランダロッベンの切れまくりは凄かった!PKを誘うダイビングは気になるがスピードは驚異的! 前回は無残にGL敗退したフランスも今回ベンゼマやジルーの活躍が光り泥臭い印象ながら復活を遂げました。


  .......(左)ダビドルイス(ブラジル)のスーパーFKも目がテン! (右)メッシ弾(アルゼンチン)が炸裂......
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反面、欧州期待の星・クリスチャン・ロナウド(ポルトガル)やバロテッリ(イタリア)、王国を謳歌し続けていたスペインのスター達(シャビ、イニエスタ、フェルナンドトーレス、セルヒオラモス等)は全く見せ場を作れず寂しく消え去りました。


   ........(左)期待外れバロテッリ(イタリア) (右)失意のクリスチャンロナウド(ポルトガル)&シャビ(スペイン)......
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今大会の特筆はGKスーパースターが続出したことです。無敗でW杯を去った大旋風コスタリカを鉄壁で支えたのナバスは本当に素晴らしかった!奇跡のファインセーブを次々見せたメキシコのオチョアやノイアー(ドイツ)、W杯最多セーブを記録したハワード(アメリカ)、こんなにもGKが活躍しクローズアップされた大会は珍しい!


  .......(左)ナバス(コスタリカ) 今大会はスーパー守護神のGK達が大活躍  (右)オチョア(メキシコ)......
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   .......(左)W杯最多セーブのハワード(アメリカ) (右)ノイアー(ドイツ)は今大会MVP級の大活躍......
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                                   W杯・歴史エピソード:マイレビュー(その2) 






★決勝トーナメントも大詰めへ!(今大会のTOPICSも交えて)


ベスト8に進出したのは全てGL各組1位の国でした。ベルギーは延長戦で米国を破りましたが、クリンスマン監督率いる米国の大健闘は大称賛だった!今大会の台風の目コスタリカはギリシャ土壇場の同点でPK戦になってもGKナバスの奇跡的な好守で勝ち抜きついに初の準々決勝8進出!大旋風は続く!


      .......(左)ベルギーVSアメリカ戦は壮絶な死闘   (右)コスタリカ旋風は止まらない!......
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準々決勝は、欧州伝統隣国決戦ではドイツがフランスを強かに撃破し4大会連続で準決勝進出!注目の南米対決はブラジルがコロンビアを制し11度目のベスト4。しかしネイマールが何と腰椎骨折のビッグアクシデント!自国優勝を狙うブラジルは絶対エースが突然不在となりこれがブラジル惨劇の引き金となりました。


   .......(左)ブラジル勝利しだが、ネイマールが絶望の骨折 (右)ドイツがしたたかにフランスを下す......
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もう一方の南米の雄アルゼンチンはベルギーを下しましたが、4強進出が24年ぶりと聞き意外!オランダはPK戦でコスタリカに勝利(延長激戦にも関わらず交代枠を1つ残し最後にPK専用GKを投入したファンハール監督の策が的中)。今回コスタリカの大健闘は実に立派!最後までオランダを苦しめたのですから


   .......(左)オランダが死闘の末PK戦、大健闘コスタリカを破る (右)アルゼンチンがベルギーを撃破......c0119160_14414730.jpgc0119160_14275392.gif
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今大会から導入された誤審防止の新兵器は「ゴールラインテクノロジー」!各箇所に設置された監視カメラが正確なゴール判定情報を主審腕時計へ一瞬の内に送信するのです。一方の目玉は白線のバニシングスプレー!FK時の守備ブロック陣に停止ラインを明示する環境に優しい(数分で芝生に溶ける)優れ物


      .......今大会から導入されたゴールラインテクノロジー!誤審を防ぐゴール判定の新兵器......
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   .......(左)フリーキック停止線を明示する白スプレー (右)日本人サポーターの好マナーが話題に!......
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母国敗退でも冷静な姿で自応援席のゴミを協力して後片付けする日本人サポーターは世界から大称賛を受けました。東日本大震災でも他人を思いやる日本人の美しさ・本質が認められ嬉しいことだ。




★W杯2014【後編】へと続きます!


次回は準決勝(ドイツvsブラジル、アルゼンチンvsオランダ)、決勝戦(ドイツvsアルゼンチン)、優勝したドイツ監督レーヴの戦略と悲喜こもごもの各国代表監督の表情などを語ってみたいと思います。そして日本代表の悔しき戦いの足跡、ザッケローニからバトンタッチする新監督アギーレへの今後の期待も含めて・・!


      .......(左)レーヴ監督 (下)クローゼW杯歴代新記録得点 (右)歓喜のドイツイレブン......
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   ......(左)日本代表悔しい敗戦 (中)ザッケローニ監督 (右)次期新監督と目されるアギーレ......
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                         2014W杯(ブラジル大会)総括レビュー②:【後編】へと続く




                         

  by rollingwest | 2014-07-15 00:00 | エトセトラ | Comments(87)

<2014年5月18~22日>九州登山デビュー&歴史探訪旅②:(椎葉峠越え&市房山)

                        九州登山&歴史探訪旅①:(由布岳・大崩山)より続く


★【第2日目】:「大崩山」に見事敗退したあとは・・

九州登山&歴史探訪記事の続編へと入ります。前回レポート(その1)は九州の最難関峰「大崩山」に挑戦して見事敗退(勇気ある撤退?)・・、祝子川温泉「美人の湯」でずぶ濡れになった体を癒して昼食一服まで。今回(その2)は当日午後(歴史探訪)から翌日(市房山登山)までの記事となります。


   .....(左)大崩山を途中断念 (右)美人の湯で濡れた体を温め昼食、いざ熊本へ!......
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これからの行動スケジュールは、市房山登山(翌日)に備えて夕方までに球磨川源流の「湯山温泉」(熊本県)へ投宿予定。延岡・日向経由で椎葉峠越えのルートですが途中で見所があれば寄って行こう。


        .......(左)若山牧水銅像 (右) 牧水故郷名峰「尾鈴山」(200名山)......
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観光ガイドを見るとルート途中に「若山牧水生家」「百済の里」があることを知り訪問しました。そういや沼津の千本松原訪問時に「若山牧水記念館」があったことを思い出した!牧水は宮崎の山奥で生まれ育ったのか・・と驚き!眼前に彼が見続けた名峰「尾鈴山」が見える!いつか登りに来るぞ~


    ......尾鈴渓流脇に「牧水生家」と誕生地石碑が佇む(地図クリックで拡大)......
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自然を愛し酒を愛した歌人・若山牧水は、旅途中で出合う見知らぬ人や自然に触れながら、生涯で9千首余の秀歌を詠んでいます。生家・記念碑銘を見学してみて、牧水に培われた自然への憧憬は幼少期に見続けた日向の山・川の光景や、故郷で遊んだ体験から得られたのかと再認識しました。

                   「若山牧水記念館」の記事:「富士・沼津・伊豆の国」探訪はコチラから




★宮崎の山奥で驚きの発見!「百済王の里」(神門神社&西の正倉院)

次に訪ねた「百済の里」は土産販売の商業施設かと全く期待していませんでしたが、実際訪問してみたら古代ステリー好きのRWにとって興味深々の神社でした。世間では全く知られていない7世紀の百済王伝説・・、今回の大崩山の途中断念で思いがけないレアな拾い物をして大いに得した気分!


     .......南郷村(宮崎の山間部)には「神門(mikado)神社」が鎮座する......
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美郷町南郷(宮崎県中央部・九州山地の東麓)に静かに佇む「神門(mikado)神社」は主祭神に大山祀命と百済国の王を奉る神社。周囲を杉や雑木の大木が生い茂る鎮守の杜に囲まれ、地域の人々の厚い信仰によって守り継がれています。神門と書いてミカド(帝)と読ませることが興味深い・・


     .......創建1400年を誇る「神門神社」拝殿、朝鮮半島文化が色濃く残る......
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神社拝殿と奥の正殿(今にも倒れそうな感じ)を訪ねて見るとやはり朝鮮風の神社建築でした。一般的に日本人の古信仰は山・洞窟・島などを自然の神として祀りますが、神門神社は国造り神の「大山祀命」の外に、朝鮮百済滅亡時に逃れてきた「福智王」を奉るという実に珍しい信仰の神社なのだ!


     .......神社隣に「西の正倉院」が!堂々とした高床式建築は圧巻!......
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さらに驚いたのは奈良・正倉院そっくりの建物が隣にあったこと!神門神社は百済王伝説と密接な関係があり百済王の秘宝は千年以上の長い間神社に保存され、地元で連綿と守り継がれてきました。バブル時代・ふるさと創生事業の一環で宮崎の山奥にかくも立派な正倉院が建築されたのです。 


       ......まさに奈良正倉院に酷似、中倉⇒南倉⇒北倉の順番で展示物見学.....
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バブル期遺産を維持管理する町の収支は大変だろうなあ・・と思いつつも、この展示館は日本古代史の貴重な宝物が収蔵されており、多くの謎とロマンを秘めている印象を受けてRWには衝撃的でした。


   .......烏帽子・笛・神鈴、金属製の御幣など現代の神主が使う各種祭祀のルーツ品が展示......
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   .......(左)神社から発見された鉾 (右)朝鮮風の狛犬(まさに高麗の獅子だなア・・)......
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神門神社からは何と千本以上の古代刀・鉾が発見されています。また神社に伝えられた銅鏡は、奈良正倉院・三重県八代神社に伝わる神獣鏡と同じ鋳型で造られたもので非常に貴重!これ程多くの国産鋳造銅鏡が一つの神社から出たこと自体が古代史では驚くべき事実らしい。イヤ~、凄い!


     .......神門神社から大量発見「古代神獣鏡」、出土数・ベスト3の神社だったとは!......
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7世紀に唐・新羅の迫害で滅亡させられた百済の王族達は、大量の移民を引き連れて日本(近畿地方)に逃れてきました。しかし奈良で動乱が起こり九州方面を目指した一派は、途中瀬戸内海で時化に遭い日向の浜に漂着、宮崎の山奥へと逃げ込んで当地に百済王国を築いたというのです。


      .......(左)天孫降臨の光景にも似たパネル (右)龍神の船図で語られる「百済王伝説」......
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百済文化は飛鳥・奈良時代から平安時代初期にかけて仏像・仏教建築など日本文化隆盛に多大な影響を与えました。やはり最も有名な仏像は法隆寺(斑鳩町)が所蔵する国宝「百済観音」です。


      .......飛鳥・奈良時代の仏像や仏教建築はまさに朝鮮「扶余文化」と完全一致する......
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「西の正倉院」を見た後は階段を下りて行くと左側に「百済の館」があります。ここを見学するとまさに韓国ドラマ「朱蒙」(チュモン)の世界そのもの!日本では馴染みが薄いド派手な色彩建築様式です。


       .......色彩鮮やかな「百済の館」、まさに朝鮮半島の建築とそっくりの外観.......
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   .......館内も朝鮮文化一色!天皇(mikado)のルーツが「扶余族」に通ずることがよく解る......
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百済人が大量に日本渡来した時期は、大和朝廷が百済救援のために唐・新羅連合軍との戦いで3万人兵士を派遣した「白村江の戦い」の敗戦後と思われます。日本から朝鮮に帰国し、大和朝廷から百済王として擁立された「豊璋王」は内紛で再び亡命者となり日本に戻って来た歴史があります。


    .......天智天皇が百済救済目的に朝鮮派兵をした「白村江の戦い」(⇒日本は惨敗)......
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しかし百済「福智王」の方は何故こんな九州山奥に王国を築いたのだろう?当エリアは平家落人伝説がある椎葉村に近い隠遁地。当時の大和政権に背いた何らかの理由があり身を隠さざるを得なかったのではと推察されます。とはいえ百済・扶余族は日本古代天皇と共通が多いことに注目すべし


    .......(左)漂着した宮崎に王国を築いた「百済王」の姿 (右)華やかな金の装飾冠.....
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埼玉行田古墳群でもレポートした通り、大和朝廷は大陸渡来の「扶余族」と謂われます。実は扶余族のルーツは中国や朝鮮ではありません。製鉄技術を持つスキタイ系騎馬民族の末裔でユダヤやヒッタイト(BC1500年頃、王国を築いたと聖書に記載)に繋がりがあるのです。このマニアックな話は後日ご紹介~

                    天皇ルーツは扶余族・ユダヤ説(埼玉行田古墳群レポート)はコチラから




★九州の秘境地「椎葉村」、峠を越えて球磨川源流(熊本)へ

さて九州歴史観光はこれ位にしていよいよ熊本県へと向いましょう。レンタカーで椎葉峠を越えて行ったのですが、こりゃまたホントに凄い道でした。国道なので舗装状態は問題なかったものの狭い道で迫りくる両脇の崖、椎葉峠は何と標高約1200m!大崩山を中断しなかったら夜道の峠越えだった・・


     .......椎葉村(宮崎県)の山岳道路、国道388号線で「椎葉峠」を越えて行く......
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平家の落人伝説で有名な椎葉村は周囲を1,500m前後の険しい山々に囲まれた九州山地の奥深い秘境地にあります。面積537km²の広大地域に人口は3千人足らず(人口密度5人/km²)の超過疎地域。買い物・医療の交通手段は殆どなく少子化・小中学校の統合で通学自体が苦難の日々・・


  ......広大な椎葉村は人口3千人の超過疎地域(人口密度5人/km²)、限界集落の危機に......
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平家落人部落は日本各地にありますがいずれも人が到底近づけないような山奥ばかりです。九州では椎葉村や五家荘が有名な場所。我が世を謳歌し貴族的な華やかな日々を暮らしていた平家が急傾斜の僻地で生活しなければならなくなった苦労と惨めな気持ちは如何ばかりだったのでしょう。


   .......急坂が凄い家並み、全国に点在する平家落人集落、本当に生活が大変な場所ばかり.....
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椎葉村を漸く越えて球磨川源流の湯山温泉(熊本県)へと入って行きます。午前中の宮崎・大崩山では雨でしたが、椎葉峠を越え熊本に入ると快晴状態ではないか!16時、温泉宿に無事到着~!



★「市房山」登山に備え、「湯山温泉」で英気を養う

     .......大崩山を早め撤退したことで、夕方明るい内に熊本県「湯山温泉」へ到着!......
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熊本県水上村の湯山温泉は霊峰・市房山の懐に抱かれた湯山盆地に位置し古から湯治場として親しまれてきた温泉です。今日の宿泊所は「市房観光ホテル」、山里の温泉宿風の何やら落ち着きホッとする様な民家造り。オーナー夫婦の印象・応対も良く、濡れた衣服をベランダで乾かし寛ぎの時間


    .......「市房観光ホテル」は夫婦経営の家族的雰囲気、濡れた衣類を乾かす......
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当エリアは原生林自然が溢れる珍しい蝶の宝庫で沢山の標本が飾ってありました。ゴイシツバメシジミという希少種(国・特別天然記念物)がおり、水上村の有志が保護団体を結成し環境を守っています。


    .......市房山は蝶の宝庫、国特別天然記念物にも指定される貴重種ゴイシツバメシジミ......
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     ......夕食前に散歩を楽しんだ。素朴な田園風景が広がる。右が「市房山」.....
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お目当ての温泉は掛け流しでトロトロの泉質(肌がスベスベ)。食事も実に素晴らしかった!山菜主体で、ヤマメ・鹿肉などの珍しい山の幸料理。お酒も美味しく明日への英気を十分養うことができました。


    .......今日は大崩山撤退決断したお陰で温泉と山菜料理を満喫!ラッキ~!......
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★【3日目】:神域の巨大杉トッレキングとハート岩、「市房山」登山を無事終える

いよいよ市房山登山の日を迎えましたが、本日の天気は九州一帯が豪雨と昨夜から報道されており、今回も断念かなと半分諦めていました。しかし、朝5時段階ではまだ晴れ間が覗いている!これは行くっきゃない!宿の朝食を摂り登山準備を整えて車で登山口に到着。6:40登山開始しました。


      .......今日の天気は豪雨予報だが、朝はまだ晴れ。市房山へいざトライ!......
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市房山は熊本・宮崎県境に聳え、標高は国見岳に次ぐ熊本第2の高峰で、山麓にある市房神社は、縁結びの神様として古くから近郷の人々に親しまれてきました。山の最大魅力は神社参道両脇に聳える巨大杉の原生林。4合目の神社までの山道では幹回り6m以上の大杉が次々に現れます。


      .......(左)市房山登山コースへ (右)市房神社の参道は巨木杉が林立.....
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     .......この巨大杉の群生は本当に凄い!樹齢数百年の歴史を刻んだ巨木が続々登場......
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その中には千年樹齢の巨木もあり「市房千年杉」と呼ばれています。市房山は神域として崇められてきたことから伐採されずに原始林として巨木群が残ってきました。市房杉の凄さに圧倒され、まだ屋久島・縄文杉は体験していないRWですが、当地も全国PRし大いに認識されるべきと思います。


          .......千年樹齢の巨木「市房千年杉」は市房神宮を守る最大ご神木.....
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市房山を御神体とする市房山神宮は、山中にある「本宮」・麓の「一の宮神社」・町中に建つ「里宮神社」の3社で構成されます。巨木杉の道を暫く登ると7時過ぎに緑の中で静かに佇む本宮へ到着。ここから急登が本格的に始まりますがまだ天気は持っている!何とか本降りになる前に戻りたい。


      .......市房山神宮「本宮」に到着、鬱蒼とした緑の中で赤い神宮社が鎮座......
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     .......急登が始まった。天気は依然小康状態、向こうの山並みも眺望できるぞ......
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5月下旬に見事な花を咲かせるツクシアケボノツツジ(県指定天然記念物)の群落を期待しましたが、もう盛りは終わったようだ・・。6合目には巨石が出現、順調な登りで何とか午前中まで天気が持ってくれと願いましたが標高を上げて行くとそうはいきません。ついにポツポツと雨が降り始めてきました。


   .......(左)6合目大岩に到着 (右)ミツバツツジは咲くも固有種アケボノツツジは殆ど終わり......
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      .......(左)ついに雨が降り始めた~ (右) 市房山頂上に到着、何も見えず......
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頂上には9時到着、すでに雨足は徐々に強まり、残念ながら山頂からの眺望は全く効きませんでした。もし晴れていれば右下のネット写真のような高千穂・日向・霧島の山々が見えたはず・・。しかし市房山にはもう一つのお目当てがあります。両崖にハート型の大岩が挟まる「心見の石」とご対面!


   .....(左)これぞ「心見(kokoromi)の石」!正にハート型岩! (右)市房山の眺望(ネット拝借)......
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「心見の石」の下に邪心ある人が立つと岩が崩れ落ちてくるとか・・!崖坂で足元も滑りそうだし本当に崩れたら洒落にならんし、やめとこう。11時無事下山。市房観光ホテルで着替えさせて頂きました。小生の九州登山はこれで全て完了!同行・食山人氏はパートナーを替えてさらに登山継続の計画

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市房山を下り、人吉インターから九州自動車道に入り鳥栖JC・大分自動車道経由で別府へと戻ります。天気予報通り九州は豪雨になってきた・・。何とか午前中に九州遠路の名峰を登り終えてよかった。


      ......別府駅前に戻り、山仲間Mz本氏と合流、3人で相互山行の情報交換会......
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別府駅前の中華レストランで山仲間のMz本氏(昨年3人で越後奥只見の山を縦走)と合流しました。彼は単独で九州名峰数座登り終え、明日以降3日間は食山人氏と同行登山。ビールで乾杯し山行の情報交換や激励に花を咲かせました。小生は翌日から宇佐神宮・国東半島への歴史旅に出ます。


                                                    (その3)へ続く

  by rollingwest | 2014-07-02 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(105)