<   2015年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 

<2015年5月>高千穂・日向の山旅・神話探訪旅 ①: 日南海岸(前編)

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★九州の最難関峰「大崩山」リベンジ!天孫降臨の地「宮崎県探訪」

昨年5月に九州登山デビュー(由布岳)を果たし、翌日は最難関峰「大崩山」(ookueyama)に挑戦しましたが見事に敗退。同行の食山人氏と「必ずリベンジしよう!」と誓い合い今回再挑戦、遂に念願を果たすことができました。宮崎県の山を2座登り、日本神話所縁の神社・史蹟を徹底的に巡ってきました。


    .....ついにリベンジ登頂「大崩山」!象徴岩峰「ワク塚」(左)&「小積ダキ」(右)の圧巻光景!....
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今年も夏季休暇を早期取得し、宮崎空港から【1日目】日南海岸、【2日目】大崩山、【3日目】高千穂、【4日目】西都原・飫肥、【5日目】尾鈴山⇒翌日、再び日南海岸を訪ねて帰京、と自分が行きたかった場所を120%巡ることができて大満足!これから5編に分け、2年がかりの予定でジックリとレポート!


    .....天孫降臨の宮崎県、神々の里を探訪(左)国見ヶ丘の雲海(右)高千穂峡「真名井の滝」.....
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昨年敗退してしまった「大崩山」(1643m)は九州最後の秘境と呼ばれ、天に突き刺すような巨石(花崗岩)が聳え立つ神仙世界の様な名峰です。しかし相当に危険な山・・。沢を渡り、深い原生林に包まれたコースは道標が不明確で道迷いしやすく、11時間近くもかかる九州屈指の難関峰なのです。


       .....昨年5月、大崩山に初挑戦したが、雨で沢の増水・道迷いで登頂断念.....
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昨年は早朝5時に宿を出発しましたが歩き始めすぐに雨が降り出し、さらに途中の分岐標識で道を見誤り、霧が立ち込める原生林の中で彷徨が繰り返されました。雨天での道迷いに陥ったことで危険と判断し朝8時ついに敗退宣言。結果的にここで諦めて大正解、やはり山での無理は禁物です。

                        <2014年5月>九州登山デビュー①(由布岳・大崩山)の記事

    .....沢の増水状況を確認する食山人氏(昨年5月)、この雨での断念は正解だったと納得....
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最難関「大崩山」の神から「あまり無理せず次回天気のいい時においで・・」と我々を諌めてくれていたのかもしれません。今回再挑戦の天気は快晴予報!念願達成の日がいよいよ実現しそうな予感





★宮崎空港から日南海岸観光、寛ぎの初日


     .....早朝、羽田空港を出発。今回も雲海のパノラマを楽しみながらいざ九州へ!.....
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今年もANA早割チケット(75日前)を予約、羽田⇒宮崎片道料金が1万1千円、この安さは本当にありがたきことかな!7時半羽田を出発した飛行機は約2時間で宮崎空港に到着。レンタカー手続きをして、初日は宮崎観光を楽しむこととしました。南国風景溢れる日南海岸、そして日本神話の史蹟を探訪


       .....10時に宮崎空港到着、レンタカーを手続きして日南海岸の観光スポットへ!.....
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日南海岸はかつて新婚旅行のメッカでした。ピークの1974年は何と宮崎市に年間37万組もの新婚客が宿泊、全国婚姻組数の4割近くという驚くべき数字!海外旅行がまだ手軽に行けなかった時代、宮崎南国風景は新婚さんには甘いムードのトロピカルリゾートだった訳です。まずは象徴の「青島」を訪問


    .....(左)憧れの「青島」へ初上陸!(右)土産屋の貝装飾品を見ればやはりトロピカル!.....
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青島は宮崎市の南東部海岸付近にある周囲860m、面積約4.4ha、の平坦な島で青島海岸とは弥生橋により結ばれる陸繋きになっています。見所は全国的に有名な「鬼の洗濯板」、青島をとりまく波状岩、7百万年前に海中で出来た水成岩光景!今の若い人は洗濯板なんて知らんのだろうネ~


  .....青島をとりまく波状岩「鬼の洗濯板」、約700万年前に海中で出来た水成岩の彫刻芸術.....
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弥生橋を渡り大鳥居を過ぎると「海幸彦・山幸彦」伝説(古事記や日本書紀神話)で知られる青島神社があります。かつてここは神域で一般の人は立入禁止だったようです。祭神は、ホオリノミコト(山幸彦)・豊玉姫命(山幸彦の妻)・塩筒大神、縁結び・安産・航海安全の神様として親しまれています。


  ....ホオリノミコト(山幸彦)を祀る「青島神社」は天皇家のルーツの一つ、南国の神社風景が新鮮.....
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     ....(左)豊玉姫と山幸彦の埴輪 (右)青島神社は「海幸彦・山幸彦」伝説発祥の地.....
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神社参拝後は、お目当て「日向神話館」で日本神話世界や山幸彦&豊玉姫の恋物語伝説を詳しく知ること!入ってみるといきなりMrジャイアンツ長島茂雄の蝋人形がお出迎え!宮崎市は読売巨人軍キャンプ地としても有名、青島神社は毎年選手が必勝祈願に訪れる神社、今年も霊験あらたかかな?

                                     「巨人の星」(多摩川グランド)の記事

     .....入口には長島茂雄の蝋人形、七福神の目出たいご利益で今年も優勝か!?.....
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さらに奥に入ると日本神話が神々の蝋人形によって再現されていました。「海幸彦・山幸彦」伝説は「ニニギノミコト」(天照大神の孫)が天孫降臨した場面から始まります。山幸彦・海幸彦は、ニニギノミコトと木花開耶姫との間に生まれた兄弟。些細な事で争いとなっていく2人の物語が描かれていました。


         .....「天照大神」が孫の「ニニギノミコト」に天孫降臨を命じて授け物を行う.....
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山幸彦(ホオリノミコト)は山で猟をするのが得意、兄の海幸彦(ホデリノミコト)は海で魚を捕るのが得意。ある日、山幸彦は海幸彦に「私の弓矢と兄さんの釣針を一度取り換えっこしませんか。」と申し入れました。交換が漸く実現し山幸彦は海に出たものの、魚は一匹も釣れず釣針も無くしてしまいました。


   .....(左) 山幸彦は海幸彦(兄)の釣糸をなくし謝罪 (右)塩筒老翁が山幸彦に知恵を授ける.....
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兄の海幸彦はこれに激怒、山幸彦が何度謝っても許してくれません。海辺で茫然としていると老人(塩筒老翁)が声をかけて悩みを聞いてくれ、竹籠を編み小船を作り竜宮城に行くよう勧めます。海の宮殿に行くと豊玉姫が出迎えてくれ、鯛から釣針も見つかりました。豊玉姫とは愛し合う関係に・・


       .....(左)ついに山幸彦は海幸彦と戦う。兄は降参 (右)豊玉姫と山幸彦が対面.....
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浜に帰還した山幸彦の元に竜宮海から豊玉姫が尋ね来ました。「私は貴方の子を宿し、生む日が近づきました。」海辺に産屋を設け鵜羽で屋根を葺いていた時、彼女が産気づきます。絶対中を見るなと言われた山幸彦ですが、つい産屋を覗いてしまいます。何とそこにはのたうっている鰐の姿が・・!


    .....山幸彦の孫が「神武天皇」(宮崎⇒大和東征)、火の鳥(ヤタガラス)を翳し天孫威光を示す....
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姫はあらぬ姿を見られ赤子を生み残し海へ帰っていきました。赤子の名は鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト=産屋の屋根を鵜羽で葺き合う間に生まれた子という意味)、この方が神武天皇の父です。フキアエズの子(神武天皇)はその後大和東征で初代天皇として即位する物語が描かれています。



★ウガヤフキアエズが産み落とされた「鵜戸神宮」を訪ねる

次は鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)の生誕地へと向おう。国道220号を南下すると宮崎県南部の一宮「鵜戸神宮」が鎮座しています。太平洋の波が打ち寄せる断崖洞窟に旧官幣大社の社殿があるとは・・!駐車場・土産店前の赤鳥居・長い石階段を歩くと、視界が開けて赤い楼門が出現!


        .....いよいよ「鵜戸神宮」へ!入口鳥居から長い石階段が歩き、楼門へ到着.....
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朱色の楼門・神門は明るい南国の海、快晴の青空にクッキリ映えて非常に見栄えが素晴らしい!やはり天皇家ルーツの神宮だけあり、現天皇・皇后両陛下や名だたる皇族がこの地を訪れているなア・・


  ....神武天皇の父「ウガヤフキアエズノミコト」(山幸彦の息子)を祀る神宮には過去多くの皇族が参詣.....
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             .....黒潮に洗われる「日向七浦」と呼ばれる景勝海岸.....
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右手に見事な景勝岩が連続しており、やがて赤い太鼓橋が見えてきました。橋を渡り断崖沿いに作られた階段を下りていくと鵜戸岬の社殿前境内が現れた。全国の神宮でも滅多に見られない光景!地元から「鵜戸さん」と親しまれ国民から崇敬を受ける天下絶勝の神域は素晴らしい雰囲気!


     .....(左)巫女さん発見! (右)赤い橋を渡ると鵜戸岬の岩屋が見えて来た!.....
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       .....岩礁海岸には赤い柵と御宮。全国から崇敬を受ける天下絶勝の神域.....
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いよいよ豊玉姫がウガヤフキアエズノミコトを産み落とした岩屋へ入ってみましょう。大きな岩が口を開け立派な本殿が収まる岩屋光景は実に不思議!荘厳な空間にはひんやりとした空気が漂っている・・


         .....鵜葺屋葺不合命(ウガヤフキアエズ)の誕生旧蹟の岩屋へと入って見る.....
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洞窟の奥で天井が低い場所に岩の膨らみがあり水の雫が落ちていますが、これは「乳岩」と呼ばれます。豊玉姫が子を産み残し海に帰る前、育児のための両乳房を洞窟にくっつけて行ったとのこと


       .....高さ8m強、広さ3百坪の洞窟内に鎮座する社殿。神鏡に自分の姿が映る.....
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山幸・海幸伝説は、天孫族(高千穂から降臨した山幸彦)が先住民・隼人族(海洋民族=海幸彦)を征服し従属させたという歴史が兄弟喧嘩の神話となっています。やはり勝者が歴史を塗り替える・・

            .....南国宮崎に広がる明るい雰囲気のパワースポットを十分満喫.....
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日南海岸の観光を満喫し、いよいよ明日の大崩山登山に備えて延岡へ北上。街のスーパーマーケットで酒や食糧を買い出し、祝子(ホオリ)川渓谷にある本日の宿泊地「渓流荘」を目指して遡って行きます。



★いよいよ難関峰「大崩山」のリベンジ!

大崩山麓を流れる祝子川(ホオリガワ)は山幸彦(ホオリ)が産湯を漬かった所。この地に皇子が預けられた時は祝いの春祭りだったので、「神の子祝皇子」と呼んだことから「祝子」(ホオリ)になったらしい。昨年の登山で敗退後に発見した山幸彦銅像と1年ぶりの対面!大崩山をバックに堂々とした御姿!


     .....祝子川渓谷へ。山幸彦の銅像もお元気そうで何より!背景に大崩山が迫る.....
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  .....(左)大崩山の登山基地・民宿「渓流荘」 (右)前夜祭で乾杯!満面の笑み・食山人氏.....
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「渓流荘」に入り、明日の大崩登山に備えてパッキング準備を完了!食山人氏と無事登頂を祈念し前祝いの乾杯!明日は快晴が確実!期待を膨らませて早目に就寝しました。大崩山レポートは次回になりますが、まさに危険なルートの連続!しかしその光景は今まで見たことがない雄大な名峰でした。


    .....(左)渓谷から見上げたワク塚の先端. (右)最難関「象岩」を横断、危険の連続.....
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宮崎の山旅・神話探訪のシリーズはこれから本格スタートしますが、高千穂(天孫降臨の地)や神武天皇ゆかりの史蹟、九州に栄えた古代豪族の足跡などが次々と登場してきますのでお楽しみに~!


       .....古事記「天岩戸伝説」の天安河原(神々が相談)&(右)天岩戸開きの図.....
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       .....(左)高千穂峡「真名井の滝」にボートで真下に迫る (下)国見が丘の神々.....
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    .....(左)神武天皇が祀られる「宮崎神宮」 (右)皇統発祥地と伝えられる史実の謎は?.....
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日南海岸は最終日にも行き残した観光スポットを訪ねたので、LASTで再登場してきます。高千穂・日向の山旅・神話探訪の旅記事;が完結するのは来年秋までかかりますが気長にお付き合い下さい。


           .....バブル時代に大人気だった宮崎シーガイア(栄華も今は昔・・).....
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      .....日南海岸の最大絶景「堀切峠」、フェニックス道の駅は南国リゾートの雰囲気.....
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  by rollingwest | 2015-06-16 21:30 | 九州の山旅・歴史旅 | Comments(133)

<2015年GW>会津・福島探訪①:会津・仏の里巡り(前編)

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★会津・福島の歴史探訪シリーズをスタート

柏崎帰省の折、「いつか会津ルートで仏の里・各史蹟・観光名所を辿りながら帰京してみたい」と以前から思っていましたが2015年GWついにその願いが実現!今年1月、東京国立博物館で「みちのく仏像展」が開催され、勝常寺(福島県)の薬師如来像と対面したことも今回の実行契機となりました。


   .....柏崎帰省からの帰京の折に、阿賀野川上流から会津へと入り福島県探訪.....
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会津は平安時代、京都・奈良に匹敵する仏教文化が華開いた場所と知ったのは数年前のこと。磐梯山の麓(会津)に仏都を開き繁栄させたのは「徳一大師」という奈良時代の高僧。功績の上人は後程記述しますが、東京国立博物館「みちのく仏像展」で展示されていた東北仏を見て納得した次第


   .....今年1月東京国立博物館開催「みちのく仏像展」、東北の仏様に逢いに行った....
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今年1月、上野で対面した福島・勝常寺「薬師如来坐像」(東北の最高国宝仏)は、実に感動的な三尊仏でした。巨材一木造の堂々たる姿は、みちのく仏教文化の繁栄を伝えるオーラが出ていた!


   .....福島・勝常寺「薬師如来坐像・両脇侍立象」は実に威厳ある姿で鎮座していた.....
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                                 <2015年1月>「みちのく仏像展」鑑賞記事」
  




★阿賀野川上流から会津街道へ・・「会津ころり三観音」

2015GWの柏崎帰省は、今後の想定諸事に備え相談も含めた故郷2泊でしたがお袋の元気な顔を見て安心。帰京途中で会津坂下・会津若松・喜多方・二本松・須賀川ルートを辿ってみようと会津若松のビジネスホテルを2泊予約しました。阿賀野川経由で会津へと入れば輝くような新緑自然が広がる!


    .....新緑に輝く残雪の飯豊連峰を仰ぐ。この時期がやはり一番素晴らしい!.....
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柏崎から新潟市経由で北陸・磐越自動車道を走り福島県に入れば、すでにそこは会津坂下の山里。当地は「会津ころり三観音」と呼ばれる観音様があり、この三観音を巡拝すると健康な一生を送れ、家族に迷惑をかけずコロリとあの世に旅立てると言われます。まさに理想の往生ではないか~!


     .....(左)会津街道ルートの概略図 (右)「会津三十三観音霊場」の巡礼地図.....
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まず真っ先に訪問したのは「会津ころり観音」第一番の「鳥追観音」(西会津・如法寺)。徳一大師が坂上田村麻呂の祈願で807年に創立した歴史的な古刹で慈悲溢れる願い事が叶うのだそうな・・!


   ....「鳥追観音」、縁結びや子授け安産子育ての霊験あり若い男女の信仰を集める.....
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堂内には立派な観音図が飾られ奥に「ころり観音」のありがたき姿が!さすが由緒ある雰囲気が!でも人の姿はなくこのギャップがいいね~!ほのぼの雰囲気を独占しながら、コロリ往生を祈願・・


               .....如法寺の山門をくぐり本堂へと参拝.....
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          .....(左)「鳥追観音坐像」とご対面 (右)奉納観音絵の数々.....
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国道49号を東に向い会津坂下(bange)町へと入ります。依然、飯豊連峰の雄姿が随所で俯瞰できるぞ。過去2回縦走した山々の辛かった思い出がフラッシュバック!実に歩き甲斐がある長大峰でした。


     .... 会津街道から仰ぐ飯豊連峰は雪を称え雄大な姿を常に見せてくれていた.....
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                          <2012年8月>飯豊連峰北部の名峰「杁差岳」登山記事
 


さて次は会津コロリの第ニ番「立木観音」(恵隆寺)へ向おう!仏教会津の象徴にもなっている千手観音立像(鎌倉期)は、国の重要文化財人々からは親しみを込めて立ち木観音と呼ばれています。


          ....次は「恵隆寺・立木観音」(会津ころり観音・第ニ番)を訪ねる.....
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              .....(左)立木千手観音堂 (右)守護阿弥陀如来.....
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この千手観音は、弘法大師が霊感を得て直接彫った巨大観音(高さは8m以上)で風神・雷神や28部衆を従えた国の重文指定。見学希望者はお堂脇のインタフォンから連絡と案内があるので呼びかけたものの一向に反応がない。是非ともご対面したかったのに・・。ついに諦めてお寺を後にしました。


      .....実際対面はできなかったが、「立木千手観音像」(ころり観音②)の御姿.....
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会津ころり観音・第三番の「中田観音」(弘安寺)は、会津で生まれた野口英世の信仰が篤かったお寺ですがこれは次回続編で紹介します。この2つを廻っただけで会津は素晴らしい仏都だと実感!


      .....(左)会津ころり観音・第三番「中田観音」 (右)弘安寺と恵隆寺の観音像.....
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★会津柳津(只見川沿い)の古刹(仏教大拠点)へ

恵隆寺「立木観音」の近くには、春日八郎(1991没)の記念館があったので寄ってみました。♪死んだ筈だよ~「お富さん」や「別れの一本杉」で有名な大物演歌歌手の故郷は会津坂下町でしたか!


        .....(左)春日八郎記念公園「おもいで館」の外観 (右)「別れの一本杉」.....
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    .....春日八郎は、三橋美智也・三波春夫・村田英雄らと一時代を築いた大物演歌歌手.....
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館内には春日八郎のポスターやブロマイド、遺品等が沢山飾られています。また正面玄関には「別れの一本杉」そのものが聳えています。昭和時代の香りが漂う記念館を後にして次は上宇内薬師堂へ


        .....(左)これが歌に唄われた「別れの一本杉」 (右)おもいで館の外観.....
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              .....この近くには「上宇内薬師堂」という名刹もある.....
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上宇内薬師堂の薬師如来坐像は会津五薬師の一つ。高さ2mの一木造りの平安時代坐像(国重要文化財)で堂々とした体躯と優しげな表情が特徴です。堂内には日光・月光菩薩立像も鎮座!


          .....(左)上宇内薬師堂の阿弥陀如来 (右)瑠璃光如来(ポスター).....
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会津柳津にある「圓蔵寺」は仏都・会津を代表する名刹。日本三大虚空蔵尊を擁する、奥会津最大の仏教拠点です。9世紀初頭、名僧・徳一大師によって開かれ、本尊の虚空蔵菩薩像は弘法大師空海が手掛けたと伝えらます。本堂は高台に聳え立ち舞台から望む只見川の流れはまさに絶景!


        .....(左)福満虚空蔵尊「圓蔵寺」の石階段 (右)威厳が漂う圓蔵寺本堂.....
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このお寺を開創した「徳一大師」は奈良時代中期の高僧(法相宗)で、太政大臣藤原仲麻呂の子として生まれたと謂われ、若い頃は興福寺や東大寺で仏教を学びました。しかし権力と結びついた腐敗化の奈良仏教をやがて嫌い、東国に出て厳しい修行を修めたのちに会津に移ってきたとのこと


     .....圓蔵寺本堂を見つめる「徳一大師」(この方こそ会津を仏の里にした恩人僧).....
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磐梯山麓に大層堂を建て慧日寺を建立し、会津にあって徳―大師は、最澄・空海らと仏教について意見を戦わせたビッグネームだったのか!隆盛期には子院3800、18万石の寺領を持ち6千人の僧兵を擁する大寺院で、鎌倉幕府前まで大栄華は続き会津仏教文化の黄金時代を築いていたのです。


        .....(左)穏やかな流れ「只見川」に架かる赤いアーチ橋 (右)鐘楼の脇で.....
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                 .....鳥の囀り声が響き清々しい新緑の境内....
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このお寺には沢山の牛の像が鎮座し崇敬されています。1611年に会津地方を襲った大地震で柳津も大被害を受け虚空蔵堂や僧舎が倒壊し、その後現在の巌上に再建されました。ここから見る只見川の絶景は実に素晴らしい~!寺の難工事を手伝った牛達の伝説があったのです。


        .....圓蔵寺本堂と鐘楼を結ぶ場所に地牛の像が多く鎮座していた.....
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本堂再建の寄進木材は只見川経由で運ばれましたが、ここから岩の上に荷上げるのが困難、しかし仏のお導きで力強い赤牛の群れが突然現れ見事に虚空蔵堂を建てることができたのです。何処に姿を消した赤牛達を労い感謝をこめ建立されたのが開運「赤べこ」。そうだったのかと目から鱗!


     .....(左)圓蔵寺は「赤べこ」の発祥地 (右)四季折々の彩りを見せる只見川の風景.....
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近くにある会津柳津駅は無人駅にも関わらず、開業当時からの木造駅舎が残る珍しい駅でSLが展示されています。福満虚空蔵や柳津温泉が近くにあるのでシーズン中は観光客で結構賑うらしい。


              .....会津柳津駅には懐かしきSLが展示されていた.....
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★会津・福島の歴史探訪旅は、まだまだ続きます!


次回は会津仏の里(後編)を紹介します。会津ころり観音・第三番「中田観音」から始まり、弘安寺・勝常寺・八葉寺、そして会津仏教文化の黄金中心地の慧日寺史蹟が登場しますのでお楽しみに~


     .....(左)会津坂下から会津若松へ (右)「さざえ堂」はまさに螺の如し螺旋構造.....
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          .....(左)会津若松のシンボル「鶴ヶ城」 (右)「白虎隊」の自刃図.....
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    .....(左)「会津戊辰戦争」の激戦地も訪ねる (右)幕府に忠誠を尽くした「松平容保」.....
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まだ始まったばかりの会津・福島の歴史探訪旅レポートですが、これから数編に渡って掲載していく予定です。会津仏の里の後は、会津若松へと移り市民のシンボル「鶴ヶ城」「会津戊辰戦争」の史蹟探訪、会津の奥座敷「東山温泉」、南会津の大渓谷「塔のへつり」、「大内宿」の街並等も紹介予定


       .....徳一上人によって開かれた東北を代表する古刹「慧日寺」の史蹟復元地.....
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        .....会津下郷「塔のへつり」、浸食と風化を繰り返し形成された見事な景観.....
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         .....(左)「塔のへつり」の吊り橋 (右)会津を代表する名湯「東山温泉」.....
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              .....下野街道(会津と日光を結ぶ街道)の「大内宿」を歩く.....
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          .....(左)「大内宿」の街並み (右)磐梯山&猪苗代湖の湖水風景.....
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         .....(左)「二本松城」と少年隊の銅像 (右)東北の要害地「白川城」.....
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会津や福島県の史蹟や観光地は地味であまり知られていませんが実に奥が深いものがありました。旅レポートが全て完了するのは来年位で相変わらずのスローテンポですが、気長にお付き合い下さい。


       .....会津・福島の史蹟・名所を沢山巡って帰京(次回続編をお楽しみに~!)....
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                                                         おわり

  by rollingwest | 2015-06-02 00:00 | 会津・福島探訪 | Comments(110)