フリートウッド・マック「ドリームス」

★(010):フリートウッドマック 「ドリームス」  (1977年)                 (2011.9.11公開)


c0119160_628826.jpg1970年代中期の洋楽POPヒットチャートを席巻した「フリートウッドマック」の最大ヒット曲「ドリームス」を紹介。1977年リリースの最高傑作「噂」(Rumours)からのシングルカットは全米第1位に輝き、彼等をイーグルスと並ぶ米国ロックの代表存在(アルバムは31週間・米ビルボード1位、1700万枚セールス)に導きました。淡々としたドラムスと堅実に奏でるギターとシンバル、絡むような印象深い女性ボーカル(スティービーニックス)、風格ある名曲でした。POP名曲の数々「ライアノン」「ゴーヨアオウンウェイ」「ソングバード」「ドントストップ」等の名曲は小生の寂しき青春時代を癒してくれました。実は元々彼らは当初は泥臭いブルースバンドでした。1967年、ミック・フリートウッド(リーダー)&ピーターグリーン(ブルースの盟主)により英国で結成され、ローリングストーンズと並ぶ白人ブルースで人気を博していました。その後音楽性の違いから70年にピーターが脱退、相次ぐメンバーチェンジや音楽性の変換でバンドは低迷期を迎えます。しかし1975年に2人の女性ボーカル(スティービーニックス&クリスティーンマクビー)を迎え一挙にPOP路線へと転換。新生メンバー再出発の「ファンタスティック・マック」(1975)は大ヒット、栄光への邁進となりました。泥臭さをこよなく愛するブルースファンの立場からすれば、一挙に軟弱路線へ変節した堕落バンドだったのかも・・。当時そんな背景を知らなかったRWは、洗練のPOPサウンドに魅せられ、夢中でFENラジオから彼らのヒット曲を毎日聴いていたのでした。

  # by rollingwest | 2002-11-01 00:03 | 洋楽(ロック・POPS)

イーグルス 「ラストリゾート」

★(006):イーグルス 「ラストリゾート」  (1976年)  (2011.8.13公開)


c0119160_564144.jpgウエストコーストサウンドを代表する伝説の米国ロックバンド「イーグルス」、不朽名作「ホテルカリフォルニア」(1976)の最終を飾る感動バラードが「ラストリゾート」。美しく崇高で彼らの最高名曲と今も崇めます。彼らは1971年、瑞々しいカントリーロックバンドとしてデビューし、その後音楽性を高めて数々の名盤を生み、米国を代表するアーティストへと成長しました。金字塔「ホテルカリフォルニア」のラストシーンはドンヘンリーとグレンフライが創り上げた佳曲で静かに締めくくられます。静かなピアノイントロから始まり、透明感ある美しさに包まれる曲ですが、実は歌詞内容は「米国象徴の夢のカリフォルニアはもはや幻想」と退廃的に歌っているのです。「1969年ウッドストックの魂はどこへ?」と無念に歌い上げる曲には、全体を覆う寂しさや終末感も漂います。また当時のイーグルス自体が最高を極め飽和状態となり、事実上の終焉状態だった事も一因なのでしょう。1982年に解散した彼らですが、2007年「ロングロード・アウトオブ・エデン」(右)での復活は嬉しいニュースでした。「最後の楽園から長い道のりだった」と溜息つく様な表題でしたが、この復活盤には往年の懐かしいイーグルスサウンドが全く失われておらず安心した次第。そして名盤「ホテルカリフォルニア」で忘れらないのは「時は流れて」(wasted time)・・、この名曲も当時イーグルスはまさにローソクの炎が燃え尽きる前の最大の閃光を放った時期かもしれません。

  # by rollingwest | 2002-11-01 00:02 | 洋楽(ロック・POPS)

デビッドボウイ 「スペース・オデティ」

★(043):デビッドボウイ 「スペース・オデティ」  (1969年)  (2012.8.15公開)


c0119160_672158.jpg20世紀を代表する英国ロックスター「デヴィッド・ボウイ」。60年近いロック史において彼ほど活動キャリアの中で音楽性やルックス・ファッションのイメージを変化させ続けてきたアーティストはいないでしょう。常に新しい分野へ先進的に挑戦し、自らを変革させてきた変幻自在のカメレオンアーティストとも呼ばれています。我々の世代では、Tレックス(マークボラン)やロキシーミュージック(ブライアンイーノ、ブライアンフェリー)等と並んで「グラムロック」(1970年代初頭にブームとなった頽廃的・耽美的な雰囲気のロック分野)の旗手として輝いていたことが強烈な印象で残っています。しかし1967年デビュー直後の彼は全く評価されず泣かず飛ばずの状態で一度音楽業界から姿を消していたのです。この頃演劇活動に身を投じ、劇団がTV映画に出演するサウンドトラック曲として「スペース・オディティ」を書き上げたところ、これが突然で英国で大ヒット(全英5位)し、ロックスターへの足がかりを掴んだのでした。そして1972年、不朽の名盤「ジギー・スターダスト」(異星人ロックンローラーが地球を救うコンセプト)をリリースし、名曲「スターマン」(1972)と共に大ブレイクして一気にスターダムへと駆け上がりました。それに続くアルバム「アラジンセイン」(ヒット曲は「ジーン・ジニー」)は、発売同時に全英1位という快挙を達成!この映像からも判るように元祖ビジュアル系のグラムロックはこの頃人気を爆発させ、ボウイはTレックスと一緒に世界を席巻して行きました。しかし彼は絶頂の中で「ジギー」キャラクターを突然捨て去り、ブライアンイーノとの出会いを経て、アメリカンソウルに接近し新たな潮流に乗っていきました。ジョンレノンと共作した「フェイム」のヒット、「レッツダンス」でディスコ系ダンスミュージックに路線を変えMTVに頻繁に登場したり、初の主演映画「地球に落ちてきた男」や日本映画「戦場のメリークリスマス」でタケシと共演してみたり・・、チベット難民救済活動を展開したり、何でもやっちゃいますネ~!90年代も21世紀に入ってからも彼の新分野への挑戦は続いてきましたが、彼の新たな音楽を求める旅は当分終わりそうもありません。

  # by rollingwest | 2002-11-01 00:01 | 洋楽(ロック・POPS)