<2008年12月20~21日>08年登り納め(冬富士と清流名水を楽しむ)
今年は思い出に残る登山を多く経験できました。食山人氏とは数々の充実山旅(立山連峰・浅間山・会津朝日・北ア黒部源流・岩菅&白砂山)、マツさんとは南ア秘境(池口岳)でのテント泊。
しかしまだ3人で一緒に山に行ったことがなく(今年4月、青梅昭和レトロ歩きで2人を初紹介)、一度登ろうということで、食山人氏から富士が楽しめる山で今年の登り納めを企画して頂きました。
....雨ケ岳登山道から、間近かに仰いだ「冬富士」の迫力ある勇姿....
食山人氏は沼津の某会社社長として、単身赴任で静岡県清水町(三島・沼津の中間)のマンション(こちらが本宅のような感じ?)で暮らされていますが、下山後に駿河湾の幸をご馳走になり御宅に泊めてもらいました。まさに食と山への拘りの恩恵に預かり、お世話になりまして感謝至極です。
★富士山が眼前に迫る「雨ケ岳」からの眺望
20日早朝にマツさんを宮前平駅(川崎)でピックアップ、東名川崎ICから富士宮(西富士道路経由)を北上し朝霧高原の「道の駅」で食山人氏と合流。登山口は高原西側にある「A沢貯水池」です。
当初は隣接「毛無山」から縦走予定でしたが、今年は雪が多く危険なので「雨ケ岳」ピストンに変更。
....「A沢貯水池」(飲料水源)の遥か向こうに冠雪した美しい富士が聳える。....
「雨ケ岳」は静岡・山梨県境に鎮座し、ダケカンバと笹に覆われる静かな山(登山者も少ない)で隣は初日の出登山で賑わう「竜ケ岳」があります。「端足(はした)峠」経由コースを9時過ぎ登山開始~
....(左)登山口付近、乾田・冬枯れ木に富士背景 (右)これから登る「端足峠」を見上げる。....
今年は例年になく富士山の冠雪量が多い気がします。2週連続で関東には氷雨が降りましたが、この周辺も雪が多く積もったようでまだ真新しい残雪状態でした。ザクザクと笹道を踏みしめて行くと、40分で「端足峠」(竜ケ岳の分岐)に到着。今日は風があるけど南風で暖かい絶好日だね~!
....(左)先週の新雪がまだ多く残る。(右)お札デザインに登場する「本栖湖」を見下ろす。....
足元には富士五湖の一つ「本栖湖」が見えました。旧五千円札(1984年発行)や現在の千円札に描かれた「湖面の逆さ富士」は「本栖湖富士」がモデル。湖を見下ろすと金廻りがよくなるかな・・?
「端足峠」からの富士山は木の間から顔を見せますが実に大きく感じます!(距離が近いから?) 富士山裾野も均整が取れており頂上のギザギザも平坦に近くて、実にいい形だなあと思えました。
....(左)端足峠からの富士は間近に迫りいい形。(右)雨ケ岳を登る2人に富士の背景....
....木々の間から望む白雪の「南アルプス・白峰三山」(右から、北岳・間ノ岳・農鳥岳)....
静岡・山梨の魅力はやはり富士山や南アルプスを美しく眺められること。意外にも冬が眺望絶好の季節、太平洋側は雪が殆ど降らず西高東低になるとクッキリと晴れ渡って見晴らしが利くからです。
でも今日は風が強いのに全然寒くない!南風なのに空気は澄み渡り富士山は鮮やかな姿です!
....再び、雨ケ岳登山コースからの富士。今日は結構風が強いのに暖かくて絶好日和....
.... 雄大な富士裾野、朝霧高原を見下ろす (左)裾野の遥か先に西伊豆が横たわる。....
11時半前に雨ケ岳頂上に立つと、右手遠方には駿河湾に浮ぶ西伊豆半島が!雲の上に連なっていた半島はまるでアルプス連峰のよう・・。風のない笹陰に下り、昼のひとときを十分楽しみました。
....(左)ついに登頂!マツさんと食山人氏 (右)雨ケ岳頂上は強風、雲が次々流れ行く。....
14時前には登山口に下山。年末近くとは思えないほど暖かったパノラマ登山を満喫した後は再び「道の駅朝霧」に戻って2台の車で沼津方面に向かいます。食山人氏お住まい清水町の御宅からは愛鷹山越しの富士が実に美しい!いいですねえ・・、こんな素晴らしい景色を毎日見れて(羨)
....(左)食山人氏マンションから見える風景。愛鷹山&富士山 (右)↓雨ケ岳は静岡・山梨県境....
....清水町は三島・沼津市の間にあります。(地図クリックで拡大)↑....
★富士山の湧き水清流「柿田川」
なんと、食山人氏のマンションは、富士湧水がつくるあの美しい「柿田川」の目の前にありました!
富士山の膨大な雪解け水は地下水として染みこんで伏流しており、富士山周辺には湧き水・清流が多く存在しています。私は柿田川が大好きで静岡在住時代も2回訪れており、今回三たび訪問
....... 柿田川公園の入口と名水讃歌の石碑....
「柿田川」は「日本三大清流」(岐阜・長良川、高知・四万十川と並び称される)の一つであり、川底がクッキリ見えて透明な水が滔々と流れています。たまに美しいカワセミも見られるとのこと。こんな素晴らしい清流が国道1号線・大きな商業施設(シネコンもある)の目の前にあるんだからスゴイね~
.... 「日本三大清流」に数えられる透明な「柿田川」の流れ....
....(左)公園内の柿田川を回遊する木道 (右)見詰め合う?2羽のサギ....
柿田川の成り立ちを調べてみると、「富士山に降った雨や雪が火山灰礫の地下に潜り貯留され、三島溶岩流の地下まで流れ下って、三島市や柿田川で地表に湧水となって現れる」とあります。
「白糸の滝」や「忍野八海」も同様・・、まさに富士山は「大自然の巨大な水瓶」なんですなあ・・。
.......サギもくつろぐ夕刻、「柿田川」の静かな流れ....
.....川底にある湧水井戸。ボコボコと底砂が舞う、信じられないような水の蒼さ....
また、ちょうど夕暮れの時間帯だったので、黄昏の逆光に映える清流はまた一段と美しい!
いや~、10年ぶりにこの素晴らしい光景を堪能させていただきました!感謝・・感謝。
「清水町」の地名はこの清流に由来するのでしょう。街風景の中には真っ白な富士山が大きな穴を見せて鎮座しています。この大穴は江戸時代の「宝永大噴火」火口跡!アバタも笑窪~(@<>@;)
マンションから歩いて清流・絶景を味わえるとは実に羨ましい!でも食山人氏に伺うと公園に来たのは相当久しぶりとか・・。あまりにも近いといつでも見られると思ってなかなか来ないのかも(笑)
★駿河湾の「海の幸」
食山人氏宅で風呂に入れてもらった後は、近くのうなぎ名店「うな繁」でご馳走になりました。
水が綺麗な三島・清水町は「うなぎの旨い地」で有名、そこで食通がオススメなのだから相当な店でしょう・・。最初は、深海・駿河湾の名物「桜海老」と「生シラス」、美味い!やはり産直は違うね。
......(左)「うな繁」の玄関風景 (右)駿河湾の幸:「桜海老の掻揚げ」と「生シラス」....
新鮮料理に、飲み口のいい焼酎で酒量はアップ、最後の締めは当店のお薦め「鰻のヒツまぶし・石焼鍋」、これは旨い!鰻のタレがおこげと相まって絶品の味でした。さすが食山人氏のご推奨!
......「うな繁」独特メニュー、「鰻のヒツまぶし・石焼鍋」(静岡は食文化の東西分岐地)....
再び戻って、食山人氏の屋久島土産・名焼酎「三岳」で飲み直し。これがまた旨くてつい飲み進んでしまう・・。山・趣味・人生観を語り合い盛り上がります。マツさんは200名山達成が再来年(現在180座前後)、食山人氏は100名山達成がリーチ寸前(現在98座)、皆さんツワモノですなあ・・・
小生は21時半頃、睡魔に襲われ沈没・・、お二人はその後も酒量を上げて語らっていたようです。
翌朝は当然二日酔い。食山人氏は早起きして、鯵の開きを焼いて味噌汁を振舞ってくれました。
....... 雨ケ岳頂上で食山人氏と2ショット、今回は本当にクッキリした霊峰富士が満喫できた。....
富士と名水風景、絶品料理に旨い酒。何から何までお世話になり、誠にありがとうございました。
おわり
◇年末最後のご挨拶
08年も残すところあと僅かとなりました。皆様には大変お世話になり、当ブログにもご来訪いただき楽しいコメントを頂戴して御礼申し上げます。また来年もよろしくお付き合い下さい。よいお年を!
昨年同様、今年のラストカウントをユニクロック(美女ダンスのビジュアル時計)でお楽しみ下さい。
ユニクロックの美女時計
←ユニクロック昨年のダンス(YOU-TUBE)
# by rollingwest | 2008-12-23 13:15 | Comments(34)