<2023年5月>能登半島一周・家族4人旅(前編:氷見~能登西海岸)
GW明け(5/10~12)、娘のデンマークからの帰国に合わせ柏崎のお袋を連れて能登半島を周遊してきました。お袋も高齢(87歳)となり「孫と一緒に4人で2泊3日家族旅行ができるのもこれが最後かも?」と思っての企画、前・後編に分けて富山・能登の旅をレポートします。
.....(左)能登半島一周の家族旅行 (右)富山県・氷見「雨晴海岸」で集合写真....
5/10川﨑自宅を早朝出発、10時半に柏崎到着。コロナで長らく会えていなかった孫娘との対面が叶いお袋も大喜び!昼食後、北陸自動車道に入り北アルプス絶景を見ながら富山県へ入ります。
.....柏崎から北陸自動車道を走り富山県に入る!残雪の北アルプスが美しい....
能登半島旅の初日は富山県氷見市に宿泊。雨晴海岸から望む富山湾に浮かぶ劔・立山は憧れの絶景です。2010年訪問した時は曇りで見られなかったので今回の家族旅で再度リベンジだ~!
....氷見は富山湾を挟んで海に浮かぶ立山連峰が望める世界でも稀有な展望....
★「氷見昭和館」で懐かしの昭和レトロ感をたっぷりと満喫!
氷見に入り雨晴海岸に向かう途中で「氷見昭和館」に寄ってみました。地元出身の昭和レトロ品コレクター・Kurata氏が集めまくった昭和グッズが自宅に収まり切らず、近隣の空き店舗を購入し館内に集めて2011年「昭和の日」に自費開館した私的な昭和マニアック展示館です。
.....「氷見昭和館」は昭和32年生まれのRWには懐かしい昭和満載の宝物館....
氷見市内県道を車で進み、枝道に入ると年季の入ったホーロー看板が並ぶ「氷見昭和館」が現れました。館内に一歩足を踏み入れると、古き良き昭和の日本にタイムスリップ!昭和時代の民家や店が再現され、今は殆ど見かけなくなったレトロ商品が所狭しと展示されています。
.....昭和レトロ商品満載!館長は「総額1億円の価値がある!」と豪語....
たばこ屋・駄菓子屋・電器屋・食堂・床屋・おもちゃ屋など昭和30~40年代の「商店」が軒を連ねています。奥に進むとダイハツ・ミゼットやスクーター棚には車のミニチュア模型が並び相当な価値あり!懐かしのTVアニメのヒーロー、少年時代の思い出も鮮やかに蘇ってきました。
.....(上)家族で昭和レトロ (中)懐かしのTVアニメ (下)郷愁の昭和空間....
昭和30~40年代は日本が高度成長期で発展していたよき時代だったね~!氷見の展示館に相応しく雨晴海岸の北アルプス写真も飾られていました。次は海の立山・本物絶景を見に行こう!
.....(上)ああ昭和は遠くになりにけり (下)富山湾の北ア絶景もパネル展示....
★「雨晴海岸」で富山湾に浮かぶ立山連峰の絶景を満喫し氷見の民宿温泉に宿泊!
いよいよ初日の目的地「雨晴(amaharashi)海岸」へと向かいます。海を挟み標高3千m級の山々を望むことが出来る景色は世界的にもレアな絶景で「日本の渚百選」にも認定された美しい海岸です。富山湾を眺めながら食事ができるカフェなどお洒落な「道の駅」訪問もお勧め!
.....(上)道の駅「雨晴」の展望席 (下)電車通過後、踏切を渡りて「義経社」へ.....
源義経が奥州へ落ち延びる途中、雨の晴れるのを待った「義経岩」は地名「雨晴」の由来ともなり、JR氷見線踏切を渡ると海岸に出る右側に「義経社」が鎮座しています。前回訪問時は曇りで全く見えなかった立山連峰・・、今回は薄暮ながらもついに絶景を見られて本望達成!
.....(左)青空に映える北アルプス名峰 (右)海に浮かぶ劔・立山は世界に誇る絶景...
.....(左)朧気ながらも憧憬に対面実現!雨晴海岸 (右)念願を果たし阿尾海岸へ...
昔から憧れていた「海越しの女岩と立山連峰」!ポスターの様な鮮明さではなかったものの漸く全景眺望が実現し大満足気分・・雨晴海岸を後にして氷見・阿尾海岸に戻り民宿へ入ろう。
.....氷見民宿温泉「美岬」、ビールで乾杯して海鮮料理に舌鼓を打つ!....
初日宿泊は阿尾海岸にある民宿温泉「美岬」(大きな氷見ブリの看板が目印)、久しぶりに再会した4人は温泉に浸かった後に食事時間を迎えてビールで乾杯~!富山湾の新鮮な魚料理を味わい、一人たった1万1千円の格安宿代!富山県観光割引の恩恵に預かりコスパ最高の宿でした!
.....翌朝は、富山湾の日の出を見ながら阿尾海岸の散策道を娘と早朝ウォーク....
翌朝は4時過ぎに目が覚めたので、娘を誘って早朝散歩に出かけました。今日も朝から大快晴で富山湾から上がるサンライズに感動!遥か先に海に突き出す断崖「阿尾城跡」が見えます。16世紀に越中と能登の交通要害で当地に菊池氏が戦国時代に築城した海城跡が聳えていました。
.....大伴家持が歌を詠った景勝地海岸には阿尾城跡(県指定史跡)が見える....
★「千里浜なぎさドライブウェイ」を北上、能登国・一の宮「気多大社」を参拝
氷見民宿を7時に出発、富山県から石川県・羽咋市へと入ります。ここから能登半島の西側に出てかねてから憧れだった「千里浜なぎさドライブウェイ」を車で走り北上しました。この砂浜は世界でも珍しい波打ち際を自動車で走ることができる国内唯一のロングビーチなのです。
.....「千里浜(chirihama)海岸」のドライブ初体験!能登半島西海岸を北上....
一般的な砂浜はノーマルタイヤ車では走れませんが、世界に数ヵ所だけ走行可能なビーチがあり千里浜海岸(全長8km)はその一つに該当します。石川県屈指の景勝地の砂浜は細かい粒子が適度に湿り、締め固まっておりアスファルト道の様な走行感覚だ! さあ、ぶっ飛ばして行こう!
.....世界的にも珍しい車走行可能な「千里浜なぎさドライブウェイ」で集合写真....
当日は平日なので行き交う車も少なく広大砂浜を独り占めした様な開放感!こんなレアな絶景は滅多に体験できないので砂浜で集合写真を撮り、快適にロングビーチを走り切りました。次は「能登一之宮」として地元から崇敬されているパワースポット「気多(keta)大社」への参拝!
......「気多大社」威厳ある鳥居を潜り社殿に向かう!「能登一之宮」の風格....
「気多大社」(羽咋市)は能登国で最も権威ある一の宮(旧社格は国幣大社)として北陸で崇敬されています。奈良時代は「北の大社」として平城京でも名前が広く伝わっており、越中国司として赴任した大伴家持が参詣した時の詠歌が「万葉集」に残る程、深い歴史が刻まれています。
「気多大社」の名から「氣」が多く集まる神社と言われています。祭神「大己貴命」は出雲大社「大黒天」と同神で縁結びのパワースポットとしても有名です。隣にある「能登一宮不動尊・正覚院」は大社の神宮寺の位置づけで、かつては神仏習合で一体化していたことが窺えます。
.....(上)能登一宮不動「正覚院」 (下)白山を開山した「泰澄大師」銅像....
★「能登金剛」(奇岩・断崖の絶景)、美しき砂浜等を満喫しながら、能登半島・西海岸を北上
能登半島の西海岸は「外浦」と呼ばれ、打ち寄せる激しい荒波に浸食されたダイナミックな岩場アートの自然美が続きます。「能登金剛」は志賀町・福浦港から関野鼻にかけて30㎞続く連続的な岩場の景勝地、断崖・奇岩や洞門など迫力ある景観のドライブを楽しむことができます。
.....(上)能登半島の西海岸を北上 (下)「能登金剛」の岩礁を散策....
「能登金剛」には「巌門」「ヤセの断崖」(松本清張「ゼロの焦点」舞台の断崖絶壁)、「義経の舟隠し」(源瀬朝の追手から逃れる義経と弁慶が奥州へ下る際に荒波を避けるため舟を隠した伝説地)、「機具岩」(能登二見岩)など奇岩・断崖がオンパレードで続々登場します!
.....(上)「巌門」&「清張歌碑」 (中)「ヤセの断崖」 (下)「義経の舟隠し」....
外海を一望できる「増穂浦海岸」には「世界一長いベンチ」(ベンチ全長460m)「岸壁の母」の歌碑がありました。美しい白浜海岸は鎌倉由比ヶ浜、紀伊和歌浦と並ぶ「日本の小貝三名所」の一つでピンク色「さくら貝」が沢山流れ着いています。カミさんと娘は貝を集めて大喜び!
.....(上)世界一長いベンチ(中)さくら貝の増穂浦海岸 (下)道の駅には貝装飾品...
能登金剛には「トトロの岩」、伊勢の二見岩に似た「機具 (hatago) 岩」、泣き砂の浜として有名な「琴ヶ浜」など見所満載、能登の西海岸は滅多に来られない場所ですがお宝物必見の地!実はRWが初めて一人旅をしたのは高校3年の春・卒業旅行で能登半島の旅でした。当時は電車で廻りましたが能登金剛も訪問しており、半世紀ぶりに当時の記憶が懐かしく蘇ってきました。
.....(上)トトロの岩&機具岩 (中)泣き砂の琴ヶ浜 (下)赤色岩礁海岸....
能登半島一周の前編はこの辺で筆を置きます。後編は「総持寺祖院」(横浜鶴見・総持寺の元院)、「白米千枚田」、「輪島の朝市」、能登半島の最先端「碌剛崎」、イカキングが鎮座する「九十九湾」、海越しの立山が俯瞰できる「見附島」など見所が続々と登場しますのでお楽しみに!
.....(上)総持寺祖院&白米千枚田 (中)輪島の朝市 (下)イカキング出現....
# by rollingwest | 2023-06-06 18:30 | Comments(218)