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<2016年5月>諏訪探訪④:諏訪の四季風景・史蹟紹介

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★諏訪シリーズも四季風景・史蹟紹介でひと区切り


諏訪探訪シリーズも第4編、今回で一区切りとしたいと思います。今までは諏訪大社・守屋山の古代史ミステリー・縄文時代レポート、勇壮な御柱祭が中心でしたが、今回は歴史・四季・自然交え静かでホノボノとした諏訪の表情(2年前に訪ねた春の諏訪大社、戦国・幕末に関する諏訪史跡)を紹介します。

                         諏訪探訪①:「古代ミステリー・守屋山」&「南信濃・高遠」

    ......2014年4月に訪ねた諏訪の春風景、御柱祭の2年前は静かな春を迎えていた.....
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2010年頃、諏訪大社4宮を廻り諏訪湖畔もよく通ったものです。高島城、諏訪御料人(武田信玄の側室にされた諏訪氏の由布姫)の小坂観音、諏訪2温泉、旧・釜口水門、積極的に探すと見所も多い。


      ......諏訪市湖畔公園(諏訪湖ホテル前)の散策から見る湖岸光景(2010年初夏)....
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          ......夕暮れの諏訪湖と雲間に見える南アルプス連峰(2011年3月)....
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約400年前に築城された高島城。当時は諏訪湖が城際まで迫り壕の役割を果たし、難攻不落の「諏訪の浮城」と称賛されたそうです。現在の天守閣は昭和45年に復興され諏訪市民のシンボル的存在


     .....諏訪の誇り、難攻不落の高島城。「諏訪の浮城」も桜満開を迎えたことでしょう....
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      .....2010年5月、上諏訪温泉に泊まり高島城公園を周遊(新緑が芽吹き始め)....
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2年前の春に諏訪湖一周をしてみようと思い立ち、「旧・釜口水門」を初めて見学してみました。1937~88年まで稼働していた水門は、現行施設を俯瞰できる展望台になっています。舟通し水門があり、当時の機械類も展示されていて見応えあり!陽光を浴びた湖畔は新緑に包まれ気持がよかった。


        .....2014年4月、諏訪湖1周して静かな新緑湖畔風景を満喫!....
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  ......(左)見事な枝垂桜(新緑)が湖畔に鎮座 (右)名建築「旧・釜口水門」(岡谷市)を見学....
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「琵琶湖周航の歌」作詞者は小口太郎という岡谷市出身の方で公園には銅像と歌碑がありました。諏訪湖畔の方がなぜ琵琶湖の歌?と思いましたが、旧制・第三高等学校(現京大)に入学し水上部に入った経緯を知り納得!ボートを漕ぎ琵琶湖周航しながら故郷の湖を思い出していたのでしょう。


     ......「琵琶湖周航の歌」(ユーチューブ)を作曲した岡谷出身の小口太郎(諏訪湖がモチーフ?)....
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        ......「旧・釜口水門」をあとにして再び諏訪湖一周の湖畔周遊ドライブへ!....
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釜口水門は天竜川の名前が始まる場所。天竜水系の流れは静岡県境から浜松エリアを経由し太平洋へと注がれています。大河である天竜川の源流ルーツがこの狭い水門とは興味深いですね~!


       ...... のんびりと湖畔釣りを楽しむ太公望達、穏やかな雰囲気に包まれる...
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春のそよ風のもと、無事に諏訪湖一周(湖畔近くの諏訪下社2宮も訪問)を終え、再び諏訪の中心街に戻り腹ごしらえ(ウルトラマンが鎮座するレトロ食堂街にて塩天丼)、次は諏訪上社へと向いました。


    ......諏訪の食堂街は昭和レトロな雰囲気、「塩天丼」の珍しい名前に惹かれ満腹・満足....
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★御柱祭の2年前、静かな諏訪大社「上社・下社」4宮を周遊(レビュー)


今年は4月から勇壮なる奇祭「御柱祭」(数えで7年ぶり)が開催されており、諏訪エリアは勇壮な熱気に包まれGWも大いに賑ったことでしょう。2年前久しぶりに巡った諏訪上社・下社はまだ御柱祭準備も始まっていなかったので人も疎ら・・、静かな雰囲気で境内をユックリと散策することができました。


  ......諏訪大社は「上社・下社」(各2宮)が諏訪湖を囲むように配置、上社本宮がメインの位置付け....
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                         諏訪探訪②:「諏訪湖・茅野の縄文遺跡探訪レビュー」
 

  .....2010年7月に「上社本宮」(信濃國一之宮)に初参拝、諏訪神社(全国1万)の総本社....
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上社・前宮はやはり縄文時代の先住民文化や原始神道の痕跡が色濃く残っており独特なムードが漂っています。ここは諏訪ミステリーの核心部、古事記「国譲り」において鹿島神に抵抗して破れた出雲タケミナカタ(大国主の次男)が祀られています。そして縄文時代の神「ミサクチ神」との関わりも・・


    .....4社の中で最も原始神道の雰囲気を残す「上社前宮」(本殿なし・守屋山を崇拝)....
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諏訪・上社前宮(茅野市)のご神体は「守屋山」、旧約聖書生贄の地「モリヤ」(アブラハムが神に息子イサクを捧げる神話)に由来し、古代ユダヤ文化の痕跡も伺えます。古代ヘブライ神殿の祭祀場「幕屋」と前宮の「十間廊」は全く酷似している!今後も日本全国に残る多くのユダヤ痕跡を探訪していきたいネ~


   ......古代ユダヤの幕屋を思わせる上社前宮「十間廊」、先住民「ミサクチ神」の影響も残す....
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                    諏訪探訪③:「御柱祭・守屋山・古事記に隠された諏訪ユダヤミステリー」

   .....古代ヘブライ神殿の幕屋と酷似する十間廊、「御柱祭」ルーツは縄文とユダヤの祭が融合?...
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八ケ岳山麓の広大裾野(標高千m)は湧水に恵まれ、落葉広葉樹の木の実に恵まれ多様な動物が生息していました。縄文人はここを狩猟地として定住し、深い文化が積み重ねられたのでしょう。


 .....諏訪湖越しに八ヶ岳が見える!上社は山間地、下社は湖畔地に位置している....
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      ......前社近くの森林にある「御射鹿池」、ここはまだ未訪問地、いつか行ってみたい!....
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諏訪下社(春宮・秋宮)は下諏訪町に鎮座しています。上社が縄文の原始的な雰囲気を残しているのに対し、下社祭神(諏訪明神)は天地安定・五穀豊穣を祈る守護神で弥生系の神と言えるかも・・


    ......(左)春宮の鳥居前に鎮座する下馬橋 (右)「下社春宮」の宝殿に参拝....
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      .....「下社秋宮」、2つの宝殿に参拝(本殿が存在しないことは4宮とも共通)....
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★「由布姫」(信玄側室)供養塔、下諏訪宿で見つけた「和宮」(公武合体の降嫁)の足跡


     .....諏訪家の悲劇を背負った「由布姫」の供養塔が境内に建つ「小坂観音」を訪問....
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「風林火山」(井上靖著)の中で登場する由布姫(武田勝頼の母)は、諏訪家(頼重)の娘で別名は「湖衣姫」とも呼ばれます。武田信玄の侵攻で名門家は滅ぼされ側室として仕えさせられたのです。供養塔がある「小坂観音」を訪ねてみました。樹齢数百年の椹並木があり紫陽花名所としても有名


  .....諏訪湖大明神を守っていた諏訪氏は滅亡(信玄侵攻)、娘の由布姫は信玄側室にされる....
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 ......由布姫(諏訪御料人)は湖衣姫とも呼ばれる。山本勘助(信玄軍師)は姫を生涯守り通した...
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諏訪湖周辺には2つの温泉(上諏訪温泉=湖畔中心街、下諏訪温泉=諏訪下社付近)があります。下諏訪宿は甲州街道・中山道が交差する温泉が湧く宿場町。参勤交代の大名本陣宿があり、明治初期では諸文豪(芥川龍之介・与謝野晶子夫妻・島崎藤村等)が宿泊した歴史ある有名温泉です。


   ......下諏訪宿は、甲州街道の39番目で終点に位置する宿場町(下社2宮に近い場所)....
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        ......(左)「下諏訪歴史資料館」 (右)「本陣岩波家」の風格ある門構え....
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諏訪上社本宮の境内に湧き出ている明神湯が諏訪温泉の源泉と言われます。本湯は諏訪明神こと建御名方命(タケミナカタ)と妃(八坂刀売命)が夫婦で愛用した温泉。ある日夫婦喧嘩となり、怒った妃は下諏訪へ移ることを決断。別居するにあたって明神湯を化粧用に持参したいと考えました。温泉を綿に湿らせて湯玉にして運び、湯玉を置いた場所から湧いた下諏訪温泉「綿の湯」とのこと


   .....宿場には名湯「下諏訪温泉」、タケミナカタの妃が湯玉を置き温泉が湧いたとの故事あり....
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    .....諏訪温泉の源泉は上社本宮から湧く「明神湯」、下社の温泉ルーツ由来が面白い!....
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幕末動乱期に公武合体の切り札として政略結婚をさせられた皇女「和宮」(孝明天皇の妹)、徳川14代将軍家茂の妻として降嫁する運命が彼女に突然言い渡されました。婚約を誓った相手がいた彼女は泣く泣く命に従い、中山道経由で京都から江戸に向う途中で下諏訪温泉に宿を取りました。


  .....公武合体で朝廷から徳川14代将軍家茂の妻に降嫁、「和宮」波乱万丈の運命(政略結婚)....
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幕府は和宮を迎えるため、道路整備・宿場準備・警護者を整え総勢20万人を各地に手配したとのこと。和宮行列を無事に祝画する下諏訪温泉の大騒ぎ状態はパニックになる程だったことでしょう。その後、江戸に入った和宮は天璋院篤姫(家茂の母)と対立、夫の急死という悲劇を迎え茫然の日々・・


   .....降嫁を受け入れた和宮は京都から江戸へ中山道経由で入る。下諏訪で投宿した部屋....
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そして波乱万丈の運命はさらに続き、討幕軍が江戸城総攻撃で迫ってきます。危機を迎えた和宮と篤姫は、力を合わせて戦争回避のために江戸城無血開城へ導いていくのです。篤姫が和宮に残した言葉「女は婚家が終の栖処」、徳川に嫁いだ2人の女性が運命を受け入れて生き抜いた証です。


     .....西郷隆盛に偽官軍の汚名を着せられた悲運の「赤報隊」は下諏訪で処刑された....
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★日本列島の断層クロスに位置するパワースポット「諏訪」の四季風景


過去記事で随所に紹介しましたが、日本の主要なパワースポット神社は太陽の通り道(レイライン)や主要断層に沿って点在しています。太古時代から天と地から湧き出るパワーを感じ取りそこを聖地として崇めたのでしょう。日本を分断する大断層(中央構造線とフォッサマグナ)がクロスする地が諏訪なのです。


   .....「中央構造線」(熊本地震断層に連繋)と「糸魚川・静岡構造線」が交わる地は「諏訪」!....
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諏訪に古代ミステリーが多く存在する理由はそんな背景かも・・。縄文人達はこの聖地を崇めて集団生活を営み、外来侵入者も地元神を尊重して融合を図り、独特の諏訪文化が形成されたのでしょう。


      ......(左)雄大な南アルプス連峰 (右)上諏訪のホテルから見た夕暮れと黎明の富士山....
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あっ、ホノボノ記事で行くはずがまたいつものパターンになってしまった・・(反省) 諏訪の四季風景に戻りましょう。毎年8月15日に開催される「諏訪湖祭花火大会」、湖上に華開く4万発もの花火、水上スターマインや全長2,000mにも及ぶ大ナイヤガラ瀑布も諏訪湖ならではの夏の風物詩です。


    ......国内最多の4万発打ち上げ!「諏訪湖祭花火大会」、夏の夜空を彩る豪華花火!....
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冬の見所はやはり「諏訪湖・御神渡り」現象!湖水の氷結面が盛り上がってできた氷堤は、諏訪大社の神が渡ったものとして崇められ、方向や形によってその年の豊凶を占います。RWはいつかこの神事を見たいのですが・・、最近は暖冬傾向で殆ど見られなくなり一体いつ見られるのだろう・・


    .....大自然の神秘「諏訪湖・御神渡り」、御見渡りはクロスして出現(諏訪明神が宿るという)....
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今までレポートした4編で諏訪の見所をほぼ9割方お伝えできたと思いますが、最終編は「諏訪湖・御神渡り」体験実現で締めたいですネ~。パワースポット諏訪の魅力に皆様も是非触れて見て下さい。
         
         
      .....諏訪は本当に謎に満ちた日本最大級のパワースポット!また探訪を深めたい...
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  by rollingwest | 2016-05-02 00:00 | 諏訪探訪 | Comments(110)

<2016年1月>真田一族のルーツ・史蹟探訪(上田・松代・沼田)

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★話題の2016年大河ドラマ「真田丸」がスタート


戦国時代の人気武将「真田幸村」(信繁)と抜群の強さを誇った真田三代を描いたNHK大河ドラマ「真田丸」が遂にスタートしました。朝ドラは絶好調でも大河視聴率が低迷のNHKに焦りが感じられ、今回にかける意気込みは相当強い気がします。第1回視聴率は20%近い数字でまずまずのスタートかな・・


     ....2016年大河ドラマ「真田丸」、(主演)堺雅人(脚本)三谷幸喜は好調な視聴率発進.....
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真田の家紋は「六文銭」(三途の川・渡し賃)、死を恐れない不惜身命の決意が家紋に漲っている!そして天下を分ける関ヶ原の戦いを迎え、何れかについても真田一族の血流を残すため親子が別れをする決断(犬伏の別れ)、まさに戦国時代ロマンを感じさせるドラマ展開に大いに期待がもてます。


 ...3年前に亡くなった義母(右)も交えた信州家族旅行(2012)で上田城を訪問(懐かしき思い出)....
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                          両親連れて2012家族旅行(上田城)の記事
  
真田丸の舞台は全国的(長野・群馬・栃木・山梨・大阪・滋賀・和歌山・岐阜)ですが、やはり一番脚光を浴びるのは真田一族のルーツ・城を構えた長野県(上田・長野松代)でしょう。2012年信州家旅行で上田城を見学して以来、真田一族に興味が湧きここ4年間で帰省の折に数回史跡を訪ねました。


           ....(左)上田・真田の里の地図 (右).真田一族の家紋「六文銭」...
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今回レポートは過去訪問した上田市・長野松代町・真田町・沼田市(群馬県)の真田史蹟「海津城」(2010)、「上田城」(2012)、「真田宝物館」(2014)、「真田氏歴史館」(2015)、「沼田城」(2015)などの撮り溜めた写真を再編集して大河ドラマ視聴率向上への応援団に志願します。祝・出航「真田丸」~!





★徳川大軍を撃退、天下に名を轟かせた「上田城」


上田城は、真田昌幸(幸村の父)が築いた平城(1583)で、上田盆地中央に位置しています。堀と土塁で囲まれ、入口に石垣を使った堅牢な城。2回の上田合戦で徳川勢大軍を攻略・撃退し、天下に名を轟かせました。数ある全国の城郭で2度も輝かしい戦果をあげた城は他には例がないのです。


     ....(左)上田城西櫓 (右)関ヶ原合戦の際に徳川秀忠軍を堂々と迎え撃った真田軍...
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上田城本丸・二の丸の崖下には千曲川深い分流があり、天然の堀となっていました。城内は石垣や土塁が多く残されています。西櫓は尼ヶ淵河岸段丘上に築かれた本丸隅櫓。外壁は下見板張り、格子窓がある「武者窓」や、矢や鉄砲を放つための小窓「矢狭間」「鉄砲狭間」も設けられています。


         ....(左)「六文銭」の旗がたなびく真田神社 (右)真田氏家紋の赤兜....
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真田城の中には真田神社があり、この境内に残る本丸唯一の井戸は直径2m、深さは16.5mに達します。井戸には抜け穴があり、上田市内に通じており抜け道や物資輸送に使われたと云われます。


      ....(左)酒樽茶室、中を覗くと畳がある (右)真田の井戸(外部との秘密連絡路)....
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真田親子の物語ハイライトは「犬伏の別れ」、関ヶ原の合戦直前、犬伏(栃木県)で真田親子は話し合いの場を持ち、徳川・石田のどちらに従うかを決定します。結果的に親子は、真田の血を絶やさぬために長男・次男が東西に分かれるという選択をしたのです。まさに真田家ドラマのクライマックス名場面!


 ....(左)大坂夏の陣屏風 (右) 「犬伏の別れ」、真田の血を絶やさず東西軍に分かれた真田親子....
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★真田氏発祥の地「真田町」(現・上田市)


真田町(上田市に合併)は真田氏一族の発祥の地、今も町の随所に真田氏縁の寺社や城跡が残り往時を偲ばせてくれます。まずはルーツのエッセンスを勉強できる「真田氏歴史館」を訪問してみよう!


       ....(左)真田氏発祥の地「真田町」を訪問  (右)「真田氏歴史館」の外観....
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真田氏歴史館は武田二十四将として活躍した真田幸隆を始め一族の歴史を古文書や武具等の豊富な資料で紹介しています。館内展示は年代に沿った紹介なので真田氏の活躍の様子をわかりやすく理解できるネ~!真田昌幸・信幸・幸村(信繁)親子の復元甲冑・六文銭の旗なども展示されている!


  ....(左)真田氏歴史館エントランス (中)真田信幸(信之)の甲冑 (右)真田幸村(信繁)奮戦の図....
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御屋敷公園が隣接しており、ここは真田氏が上田城に移る前まで用いていた居館跡(中世豪族の居館が完全な形で保存)も立派!中央部には皇大神宮が勧請され祀られている・・何と驚きだ~!


     ....(左)真田昌幸(幸村の父親)肖像 (右)御屋敷公園.に鎮座する真田氏館跡...
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山家神社は景行天皇期(2世紀)に日本武尊を合祀したと伝わっており、災厄の霊験あらたか!奥社(四阿山頂)には加賀「白山比咩神社」の分霊を合祀しており武将民衆の崇敬が篤い神社です。


     ....真田郷の産土神が祀られた歴史ある「山家神社」(上田城の鬼門除の守護神)....
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真田本城は真田一族発祥地の城で、真田昌幸が上田城を築くまでの居城地でした。平時の政務機能は麓にある真田氏館跡に置かれていましたが、真田本城は戦時用の最後の砦という感じかな・・


         ....真田氏本城(山城)を訪ねてみたがまだ整備は始まったばかり....
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信綱寺は真田昌幸の兄・信綱の墓がある寺。勇猛果敢だった信綱が愛用した鎧胴や長篠の戦いで討死した信綱の首を包んだ血染めの陣羽織、昌幸からの書状などが寺宝として遺されています。


    ....真田信綱の墓がある「信綱寺」は立派な寺門が!宝物館に歴史的遺品が数多く保蔵....
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信綱寺の次は、真田幸村(信繁)の父・真田昌幸と祖父・真田幸隆の墓がある「長谷寺」(choukokuji)へ訪問。連綿と受け継がれた真田家の中興の祖的な存在に手を合わせ真田町の締めとしました。


          ....(左)真田氏の菩提寺「長谷寺」  (右)長谷寺の境内を散策....
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★日本史に重要な足跡を残す長野松代、「真田宝物館」等の史蹟を大満喫


松代町はかつて埴科郡の独立町でしたが今は長野市に併合されています。江戸期は松代藩の城下町であり佐久間象山を輩出。昭和期の太平洋戦争末期では国家中枢機能移転を目的として松代大本営の地下坑道が造られたことで有名です。昨年公開した記事より松代(前編)を御覧下さい。

                          <2014年4月>「松本・松代の史蹟探訪」(前編)
  
   ....(左)信州もう一つの真田史蹟の見所「長野松代」 (右)海津城跡之碑(2010年に訪問)....
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「松代城」は川中島合戦で武田信玄の本陣となった城郭であり、別名を「海津城」とも呼ばれます。
三方を山に囲まれた平城(山本勘助が築城)ですが、千曲川を堀とした天然の要害だったのです。改名は、江戸時代に真田家が藩主入城してからで現在は海津城址公園として整備されています。


    ....武田信玄の川中島合戦時は「海津城」、真田一族が治めた時は「松代城」と呼ばれた....
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       ....(左)真田十万石まつりの風景  (右)松代城のお堀・城郭の堅固な守り....
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真田公園は旧松代藩真田十万石の真田邸と松代高校跡地を整備して公園化、隣接して真田邸・宝物館・松代文武学校・樋口家住宅などがあり、落ち着いた城下町の雰囲気を醸し出しています。


     ....(左)樋口家住宅前 (右)旧・松代藩鐘楼(佐久間象山の電気通信実験で有名)...
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          ....真田公園を入り、松代城下町を散策。実に風情がありました.....
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昭和41年に真田家12代当主から1966(譲られた武具・調度・書画など大名道具を収蔵・展示する博物館として開館。 国の重要文化財「青江の大太刀」、真田昌幸(信之・幸村の父)所用の「昇梯子の具足」、武田信玄・豊臣秀吉・石田三成・徳川家康らの書状など貴重な資料は約5万点にも及びます。


           ....「真田宝物館」を見学、真田の甲冑と六文銭の旗がまず登場!....
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      ....(左)真田昌幸と幸村(信繁)の像 (右)歴代の真田藩主がズラリ並び立つ....
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           ....(左)海津城大御門鬼瓦 (右)信濃の地図が横になっている....
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江戸時代、大名妻子は生涯江戸住まいを義務づけられていましたが14代将軍・徳川家茂が参勤交代制度を緩和し妻子帰国が許可されたことで松代にも屋敷が必要となり真田邸が造られました。


      ....(左)真田邸(国指定史跡) (右)中は凛とした空気が流れ落着いた雰囲気....
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       ...(左)居間の雰囲気も素晴らしい~! (右)江戸時代のトイレ (下)和弓道場....
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                 ....(左)松代城付属御殿跡 (右)文武学校....
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長国寺は真田家菩提寺、信幸の霊屋、真田幸村(信繁)・父子の供養碑、歴代松代藩主の墓所、真田幸隆・昌幸・信綱の供養碑など見所満載。真田家の家紋がある本堂屋根が兜みたいで興味深い!


      ....真田家の菩提寺「長国寺」(曹洞宗の修行道場)、六文銭の櫓が秀逸!....
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           ....松代藩祖・初代真田信之から十代にわたる真田家歴代の墓所....
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             ....(左)初代藩主真田信幸の霊屋  (右) 長国寺本堂の雄姿....
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長野県(上田・松代)での真田史蹟はこの他にも角間渓谷(真田忍者修行の地と伝わる景勝地)や米山城・砥石城等がありますがまだ全て訪問し切れていません。次は群馬県の沼田の史蹟を紹介




★小松姫の逸話も真田物語のハイライト(群馬県沼田市)


沼田城は、天正年間に沼田氏が築きましたが、上杉・北条・武田で争奪が繰り返され、沼田氏は滅亡。その後、武田方の真田昌幸が沼田城を攻め取り、真田・北条の攻防のせめぎ合いが続きました。


         ....(左)沼田城址公園(群馬県沼田市) (右)城址公園の案内板....
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     ....(左)沼田城址公園の鐘楼 (右)沼田の名物・大天狗 (下)真田氏歴史解説....
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関ヶ原合戦で長男(信幸)・次男(幸村)が東西に分かれる選択をした真田家、父親昌幸は幸村(信繁)と行動を共にします。犬伏の別れ後、父・昌幸が上田城に戻る途中、沼田城に立ち寄りました。留守城を独り守っていた小松姫(敵対となった信幸の妻)に、昌幸が「孫の顔を一目見たい」と懇願します。


           ....(左)小松姫のエピソードで有名な正覚寺  (右)小松姫の墓所....
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小松姫は城内から昌幸に向かって大声で叫びました。「父君の名を語る不埒な奴。我は女なれど沼田城主・真田信之の妻!全員を捕らえ首を取るぞ」。昌幸は小松姫の堂々たる姿に驚嘆しました。


            ....(左)沼田市街が一望  (右)ぐんまちゃんと小松姫がコラボ....
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しかし小松姫の態度は、あくまでも沼田城を守る家臣らに真田氏が敵味方に分かれたことを認識させるためでした。小松姫はひそかに城近くの正覚寺に昌幸・幸村(信繁)父子を案内し、温かく酒や料理をでもてなし孫達を昌幸に会わせたのです。沼田市街を見下ろし小松姫の墓も堂々としていました。


         ....大坂冬の陣:真田丸、この要塞と真田家の船出の意味も含む真田丸....
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真田丸とは1614年、徳川家康が大阪城を攻めた「大坂冬の陣」の際、豊臣方の武将・真田信繁(幸村)が大阪城の平野口に築いた出城の名称で、防御攻撃に多大な戦果を挙げた柵で囲われた土塁


        ....日本一の兵とも云われる真田一族のドラマ展開がこれから大いに楽しみ!....
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その土塁城に因んで大河番組名は真田家が荒波を渡っていく船の名前にも掛けています。これから一体どんなドラマが展開されるのでしょうか!大いに楽しみです!再び真田丸の出航にエール!

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                                                         おわり

  by rollingwest | 2016-01-17 15:30 | 旅の風景 | Comments(107)

<2015年GW>信州・新緑の旅風景:松本探訪(後編)

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★昨年「松本市」の魅力に触れ、今年GWも再度訪問


昨年4月「松本城」(国宝)や「開智学校」を見学し歴史ある「松本市」の魅力を再認識しました。しかしまだ訪れていない見所が多くあることに気付き、もう1回松本を訪ねてみたいという気持ちが再燃・・


      .....(左)昨年4月に訪ねた松本城の威風堂々たる姿 (右)満開桜の中で満悦.....
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                              <2014年4月>松本・松代の史蹟探訪(前編)
 

2015GWは柏崎帰省から帰京の際に「会津福島探訪」を折り込みましたが、実は往路は松本経由(上信越自動車道ルート)で新潟県に入りました。松本後編は市街中心部や郊外お薦めSPOTを紹介


      .....(左)松本のシンボル「開智学校」の正門 (右)懐かしい木造校舎の教室風景....
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                             <2015GW>会津福島探訪①:仏の里巡り(前編)
 




★松本市街「中通り」(女鳥羽川沿い)を散策


まずは松本市の中心部を流れる「女鳥羽川」(metobagawa)を挟んで軒を連ねている2つの商店街「中町通り」「縄手通り」を歩いてみました。中町通りは西から東へ抜ける善光寺街道沿いにあり、主に酒造業や呉服問屋が集まり繁盛してきました。風情ある通りの最初は「はかり資料館」から紹介


     .....市街中心部(中町通り&縄手通り)を散策、白壁で風情ある「はかり資料館」.....
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ここは地元の秤問屋「竹内度量衡店」(明治35年創業)の内装を改築し「はかり資料館」としたもの。同店は約80年間、長野県中南地方の需要を一手に引き受け、東京・大阪の特約店として繁栄したそうです。昭和61年廃業を期に、松本市が借り受け一部改装し資料整理をして開館したとのこと


        .....自動蚕種掛や振り子式など数々の珍しいはかり達が続々登場.....
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度量衡店の収蔵品は600点、木製棒秤・上皿棹秤・ローマ秤など珍しいお宝物が沢山陳列されています。そして蚕の雌雄選別器や繭の紙枡があるのを見ると長野が養蚕県だったことがよく解ります。


      .....(左)竹内度量衡店は東京・大阪で特約店契約 (右)繭の折りたたみ紙枡....
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         .....松本市街中心部を流れる「女鳥羽川」(metobagawa)の風景.....
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折角松本に来たので美味しい信州蕎麦屋を・・と川の名を冠した「女鳥羽そば」を味わい、次は「中町通り」を歩いてみることにしました。この通りは城下町松本の商家が繁栄した白壁土蔵造りの建物が軒を連ねています。昔の大火で失われた街並みを再現して癒しと憩いの空間となっています。


         .....川沿いにある名店「女鳥羽そば」で昼食、お薦め「三重ね蕎麦」を食す....
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          ....市の中心部「中町通り」は白壁イメージで統一された風情ある商店街.....
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白黒で簡潔なデザインの土蔵屋敷通りは民芸・工芸店が集まり、古き松本の雰囲気を漂わせている。裏手には「源智の井戸」という善光寺道名所図解にも賞された湧水井がありました。本町に酒造業が多くあった理由は天然の恵み水によるもの、今も一年中水汲みに訪れる人が絶えません。


      ....中町「蔵シック館」は街のシンボル的存在、静かな空気が流れ日傘女性が往く.....
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             .....「源智の井戸」、松本城下町湧水群も見どころの一つ.....
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★「松本市時計博物館」から.「縄手通り」へ


女鳥羽川の千歳橋の西側に「松本市時計博物館」があります。長野県で時計産業というと岡谷市や諏訪地域が有名なのに「なぜ松本で時計?」と思ったのですが、時計コレクターが松本市に寄贈してできた博物館らしい。日本一大きな振子型時計が外壁に聳えており、当博物館のシンボルです。


   .....「松本市時計博物館」、時計収集家・本田親蔵氏が松本市に寄贈で1974年オープン.....
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      .....18~19世紀ヨーロッパ機械時計など工夫が凝らされた各種時計が多く展示.....
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博物館の最大特徴は、時計を動いている状態で展示していること。常時約110点の時計と関連資料を各テーマにもとづき展示・解説しています。また蓄音機とSPレコードの鑑賞コーナーもありました。


          .....江戸時代につくられた櫓時計も登場、和時計の精巧もアピール.....
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    ....蓄音機とSPレコード登場、支配人がレコ-ド針を落としミニコンサート開催(ユーチューブも御覧あれ).....
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松本市時計博物館に別れを告げ、次は千歳橋からの女鳥羽川沿いに縄手通りを散策してみよう!昔の町並みが再現された歩行者天国のレトロ商店街は 松本の街歩きには外せないポイントです。


          .....(左)千歳橋からの時計博物館 (右)女鳥羽川沿いの街風景.....
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縄手通りのシンボルはカエル!いきなり蛙キャラが多く出現!理由は女鳥羽川に「河鹿蛙」が多く生息していたからとのこと。その昔「縄手」は松本城の堀と女鳥羽川の清流に挟まれ縄のように細く長い土手でした。さらに松本城建築の際に測量用縄を張ったことも「縄手通り」の名前由来であるらしい。


         .....「縄手通り商店街」、シンボルキャラクターはカエル(女鳥羽川の河鹿蛙).....
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      .....縄手の名前は、清流に挟まれ「縄のように長い土手」という地形から由来.....
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懐かしいカエル玩具や古民具・骨董の他、駄菓子や飲食店。見ているだけで楽しくなるそぞろ歩きコースです。明治12年に「四柱神」社が建立され縄手周辺は参道通りとして発達してきました。


       .....縄手通りは「四柱神社」(明治12年建立)の参道として賑い発展してきた.....
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かつては境内から流れる太鼓の音・アセチレン灯・啖呵売りの声・金魚掬い・打上げ花火と、独特情緒が溢れる通りだったようです。しかしその後、街の活気が失われてしまい川も汚れ河鹿蛙も激減。再び水清く活気ある街へ復活させる取組みが始まり、今は「カエルの街」として大いに賑っています。

  
       .....楽しくなる歩行者天国コースをそぞろ歩きして松本の魅力を満喫.....
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★松本市郊外の自然・歴史の見所SPOTを巡る


松本といえば北アルプス!学生時代、上高地への入山基点は必ず松本駅経由・松本電鉄「新島々駅」だったので何度も通過した街なのに、実は市内からジックリと山々の姿を眺めたことはなかった。


            .....松本市郊外にある「アルプス公園」へ足を延ばしてみる.....
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北ア連峰や安曇野を一望する丘陵(面積71ha、標高800m)の起伏地形に緑溢れる自然を生かした「アルプス公園」へ行ってみよう!この広大公園は自然に親しむことができる市民憩いの場です。


         .....子供公園広場や家族広場で親子連れや若者たちの歓声が響き渡る.....
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公園の散策コースを最奥部まで歩いて行くと「山と自然博物館」が出現!貴重な山岳資料や多数の昆虫標本を展示しており5階展望室では北ア連峰(前衛の常念ケ岳・蝶ケ岳)の絶景が楽しめます。


          .....(左)「山と自然博物館」の展望台へ (右)北アルプス常念岳を望む.....
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次は「松本市歴史の里」へと向いました。ここは信州の近代をテーマとした貴重な建物を集めた「たてもの野外博物館」で、江戸後期から昭和までの歴史的建造物が立ち並んでいます。明治時代の法廷(捕物道具も展示)、刑務所独房、製糸工場・工女宿、川島芳子の足跡などを辿ることができます。


       .....(左)「松本市歴史の里」を訪問 (右)最後の桜が松本郊外に咲いていた.....
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旧長野地方裁判所松本支部庁舎は1908年に建てられた近代裁判所で、内部外部ともに完全な形で残る国内唯一の和風法廷、明治期を代表する建築として価値が高く県宝に指定されています。


         .....旧長野地方裁判所松本支部庁舎(国内唯一の和風裁判所)を見学.....
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       .....(左)地裁支部法廷の蝋人形裁判官 (右)旧・判事応接室はレトロな風景.....
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裁判所に隣接するのは旧松本少年刑務所」、中を覗くと独居舎房があります。江戸時代の町奉行・岡っ引きの捕者道具も陳列、拷問の絵もありましたが実際は無実の人も結構いたのだろうなあ・・


        .....(左)松本少年刑務所独居舎房 (右)こんな部屋で長期間暮すなんて無理・・.....
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    .....江戸時代の捕者道具(突棒・刺又・十手)の数々が陳列、町奉行・同心・岡っ引きの絵図.....
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このエリアには旧昭和興業製糸場や工女宿もある!昨年、世界遺産になった官営富岡製糸場を見学しましたが、規模の面では小さい民営工場だ。厳しい就労条件や搾取も相当あったと思われます。富岡製糸場の工女達が裕福な子女がエリート選抜され、破格な好待遇だったことは対極です・・(涙)


        ....大正時代から平成7年まで操業していた旧・昭和興業製糸場を見学.....
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                               世界遺産「富岡製糸場」(2014年秋)の記事

            .....繭から生糸をひく座繰製糸工場で多くの信州女工が働いた.....
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工女宿・宝来屋は、江戸時代後期、松本と高山を結ぶ野麦街道沿いの川浦集落(松本市奈川)に、旅人宿として建てられました。明治から大正時代、岐阜(飛騨)から諏訪・岡谷の製糸工場に向かう貧しい工女達が大勢宿泊、女工哀史に描かれています。映画「あゝ野麦峠」(1979)は実に懐かしい!


         .....工女宿「宝来屋」(野麦街道沿いの川浦集落)の内部も公開されている.....
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     .....「あゝ野麦峠」1979映画ポスター(大竹しのぶ主演)、山本茂実の原作も読んだなア・・.....
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その隣には「東洋のマタハリ」「男装の麗人」として知られた川島芳子の関係資料が展示されています。「清朝王家皇女として生まれた彼女が何故?」と思いましたが、少女時代は松本で過ごしたとのこと


      .....清朝王家の皇女として生まれた「男装の麗人・川島芳子」は松本市に所縁あり.....
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この2つのSPOTは松本市郊外にあり交通アクセスの便は悪いので車で訪問されることをお薦めします。GW時期の信州は桜や桃がまだ咲き誇り、新緑輝く素晴らしい季節!この時期が一番いいね!


           .....松本市歴史の里をあとにして信州の春風景の中をドライブ.....
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★再び松本市内に戻り、歴史的な建築物を紹介


    ......(左)松本深志高校の校舎は歴史と威厳あり (右)松商学園は甲子園の常連校.....
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長野県は教育県であり旧制高校・現高校も名門校としての矜持が感じられ校舎建築も素晴らしい!その雰囲気を味わってみようと松本市民の憩いの場「あがたの森公園」を訪ねてみました。


     .....(左)市民の憩い公園「あがたの森」 (右)公園内に旧制・松本高校校舎が佇む.....
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ヒマラヤ杉や欅に囲まれた癒し系公園の一角には、旧制松本高校(信州大学の前身)のレトロな木造校舎(パステルグリーン)が残っています。戦後の学制改革で廃止されるまで多くの人材を輩出した旧制高校の木造洋風校舎は市民や同窓会の運動により、今は文化会館として保存・公開されていました。


       .....(左)ストープを囲み未来を語り合う学生達 (右)旧制高校の矜持溢れる建物.....
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           .....(左)熱気溢れる体育祭の光景 (右)松高第30回生集合写真.....
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そ して昨年訪ねた松本城や旧開智学校周辺も再び廻って見ました。今回はさらに深堀りして松本の魅力を再度噛みしめ直してみましたが、歴史と自然が感じられる本当にいい街だなあと思います。


       .....(左)旧開智学校前のポプラに1年ぶり対面 (右)昨年4月訪問時は芽吹き前.....
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           .....松本は歴史的建物の宝庫、「松本市旧司祭館」も見所の一つ.....
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松本で生まれ育った人達の故郷に対する愛着と誇りは人一倍強いものがあると感じていましたが、あらためて理由がよく解りました。いつか住んでみたい街のベスト10に入るのではないでしょうか。


       .....昨年満開桜の時期に訪ねた「松本城」、今年は輝くような新緑の中で聳える.....
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信州紹介は今後まだまだ続きます。次回は来年NHK大河「真田幸村」の所縁「松代・上田」が登場!そして来年は7年ぶりに諏訪大社「御柱祭」が開催されるので諏訪レポートも・・、お楽しみに~!


                                                         おわり

  by rollingwest | 2015-07-01 21:30 | 旅の風景 | Comments(110)

<2014年4月>信州春爛漫の旅情風景「松本・松代の史蹟探訪」(前編)

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                                    「諏訪湖・茅野の縄文遺跡探訪」より続く


★天下の名城「松本城」と桜風景


今回レポートは先日公開した諏訪縄文遺跡探訪の続編。昨年春の満開桜ですので御了解下さい。諏訪から北上して、次は松本市&松代町の訪問!信州の商都(交通・産業・金融・教育)として発展してきた松本市は、県の行政地・長野市とはライバル関係にあり、互いにプライドを持ち競い合っています。


        .....2014年昨春、諏訪の次は松本城へ、まさに春爛漫の光景だった!.....
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松本のシンボルといえばやはり「松本城」!日本全国で江戸時代からの現存天守閣は12城しかなく、その中でも国宝指定されているのは、姫路城(世界遺産)・犬山城・彦根城、松本城の4城だけです。


      .....国宝現存四天守の一つ「松本城」の威風堂々たる姿、まさに日本の名城だ!.....
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   .....(左)立体的に見えるシャープカット石垣 (右)細やかな造形と優雅な千鳥破風と唐破風.....
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文禄年間に建てられた五重六階の天守としては日本最古で、4百余年の風雪に耐え戦国時代そのままの天守が保存されています。市民の情熱により、幾度の存続危機を乗り越えてきたことに松本城の価値があります。いつか桜の時期に対面したいと願っていたので、やっと本望が叶いました~!


        .....(左)黒門に入る (右)城郭内から見る松本城はまた違った印象.....
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威風堂々とした姿はまさに松本の誇りとして市民に親しまれ、周辺は松本城公園として整備されています。季節とともに移ろう様々な表情が美しい日本屈指の名城は別名「深志城」とも呼ばれます。


        .....(左)大天守からの松本城公園の桜風景 (右)松本城の構造.....
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大天守を見上げれば威風堂々とした姿!早速、構内に入ってみよう!二階には火縄銃を主とした「鉄砲蔵」が展示されており、最上部の月見櫓に上がると松本の街が360度パノラマで楽しめました。


        .....大天守の中に入れば磨かれた黒塗り廊下や立派な鯱瓦が鎮座.....
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  .....(左)月見櫓に上がって見る (右)戦国時代の黒具足、鉄砲の数々 (下)歴代城主......
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★「旧開智学校」、松本人が誇りとするもの

憧れていた桜コラボの松本城を十分堪能、次も松本市民のシンボル「旧開智学校」(重要文化財)を訪問しました。1873年に開校した最古級の洋風小学校建築で、構造は木造で桟瓦葺、寄木ニ階土蔵造りで中央に八角塔が高く聳え立ち近代学校建築として最初の重要文化財に指定されています。


    .....松本の象徴「旧開智学校」は文明開化時代の小学校建築で高い気品が溢れる.....
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      .....(左)目の前にある開智小学校もデザインを模倣 (右)立派なポプラの大木!.....
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日本で最も古い旧制小学校の一つ、昭和36年に国の重要文化財に指定され昭和40年に旧校舎は教育熱心な県民の象徴として教育博物館に生まれ変わりました。何とも懐かしい木造校舎だ!


    .....(左)伝統が積み重ねられたロビー (右)開智学校の教室、懐かしい達磨ストーブも!.....
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           .....伝統と気品に溢れる旧・開智学校、建築外観を斜め撮り.....
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松本市は歴史的建築の宝庫!旧制松本高校の校舎を文化財保存した「あがたの森文化会館」、明治22年フランス神父が建築した旧司祭館、伝統ある松本深志高校の正門も見所!そして喫茶店のサッカー仲間が結成した市民クラブだった「松本山雅」がついにJ1昇格し頑張っていることも素晴らしい!


        .....(左)旧制松本高等学校&あがたの森公園 (右)松本市旧司祭館.....
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    .....(左)今年J1昇格した「松本山雅」は市民の誇り (右)伝統ある松本深志高校.....
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学生時代、上高地から北アルプス登山する時は必ず松本駅経由で「新島々駅」(松本電鉄)から入山したものです。松本市は何度も足を踏み入れているのですが、実は市内の歴史的建築や史蹟は殆ど訪問していなかったことに気がつきました。次回は松本の古の面影の残る街を散策してみたい。


           .....松本城と旧・開智学校の間には松本神社が鎮座.....
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  .....(左)新緑の柳が輝く松本城. (右)花見で賑う満開桜の中、松本に別れを告げる.....
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★松代探訪①:陸軍が本土決戦に備えた戦争遺構「松代・大本営」

松本から北上し、次は松代(長野市)へ!川中島合戦で武田信玄本陣となった城郭「松代城」(別名・海津城)を5年前に訪問したことが懐かしい!三方を山に囲まれた平城(山本勘助が築城)は千曲川を堀とした天然要害です。謙信・信玄が一騎討ちした川中島古戦場も近いしお薦めの見所!


    ...(左)江戸時代城下町で栄えた松代に訪問(2010冬) (右)松代城(別名:海津城).....
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                        2010年松代・海津城、川中島合戦、善光寺の記事はコチラから

      .....2009~2010柏崎年末帰省途中で海津城(信玄が川中島合戦の拠点)を訪問.....
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さて今回の松代訪問の目的は3つ、まずは終戦間際に陸軍が政府・大本営の移設計画した「松代・象山地下壕」、2つ目は吉田松陰・坂本龍馬・勝海舟の師匠「佐久間象山」生誕地、3つ目は真田幸村で有名な真田一族の史蹟を訪ねることでした。こんなに見所があるのに松代は殆ど無名に近い。


    .....軍部が本土決戦最後の拠点として政府・大本営の移設計画した「松代・大本営」.....
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今年は戦後70年、先日の横浜・川崎の春爛漫記事で、慶応大学キャンパス(横浜日吉)に眠る海軍地下壕をレポートしましたが、今回の松代・大本営の規模・構想・狂信性は半端なものじゃありません。

                       慶大キャンパス(横浜日吉)の海軍地下壕の記事はコチラから 

            .....太平洋戦争の遺構、陸軍司令部の地下壕に入ってみる.....
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松代・大本営は、太平洋戦争末期、松代町の3山(象山・舞鶴山・皆神山)を中心に善光寺平一帯に分散して作られた地下壕などの軍事地下施設群です。敗色濃厚だった当時、軍部は本土決戦を覚悟し、決戦の指揮中枢を守るためのシェルターとして松代大本営の地下壕建設を計画したのです。


     .....当時2億円の巨費を投じて工事が進められた総延長10kmに及ぶ巨大地下壕.....
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軍部は地下壕(約10km)に、皇居・政府官庁・放送局等をまとめて移転する計画を立て、昭和19年11月から天皇には秘密で着工し突貫工事を進めました。そして昭和20年6月、松代移転が奏上されますが、昭和天皇はこれを拒否。怒りと悲しみのあまり翌日から2日間体調を崩したとのこと・・


    .....象山に碁盤の目の如く掘り抜かれたシェルター基地は戦争が生んだ狂気の残骸遺構.....
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ヘルメット着用で見学できるのは500m区間だけですが削岩機の先端ロッドが岩にめり込んだまま光景は岩盤がいかに強固かを実感できます。たった9ヶ月でこんな掘削労働をさせたとは驚くばかり!


     .....(左)削岩機ロッドの残骸 (右)延300万人の住民や朝鮮人労働者が強制動員.....
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マリアナ諸島陥落から敗戦までの1年間、軍部は松代地下壕(大本営)で徹底抗戦を計画しましたが、沖縄戦、広島・長崎の原爆投下で連合軍に完全降伏。巨大な地下壕群は降伏までの時間稼ぎをしただけの虚しき地下壕跡となってしまいました。まさに戦争狂気が残した悲しみの暗闇遺構だ・・


         .....完成まで計画の75%時点で終戦を迎えて工事はついに中止.....
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食糧難の戦争末期、困窮する国民・朝鮮人を強制連行し苛酷な使役労働を強いた事実は殆ど知られていないのでは・・?松代地下壕は大本営の狂気が産み落とした負の戦争遺跡そのものでした。


     .....(左)朝鮮人労働者の慰霊塔 (右)満開桜の下で平和のありがたさを再認識.....
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★松代探訪②:幕末思想家「佐久間象山」の生誕地


       .....巨大地下壕の隣に「恵明禅寺」(黄檗宗)の桜はまさに盛りを迎えていた.....
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悲惨な戦争遺構「松代・大本営」の訪問した後は日本の春を心おきなく楽しめる桜の輝き・・、平和な時代に生まれたありがたさを実感!地化壕入口の隣には満開桜の「恵明禅寺」や高台から松代の街を見渡せる「竹山稲荷神社」(真田幸村の甥が祀っていた鎮守神社)があるので訪ねてみよう!


          .....その隣には「竹山稲荷神社」。赤鳥居をくぐり高台へと登る.....
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     .....(左)松代の街を見下ろす(なかなかの絶景!) (右)横田家住宅前を通過.....
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次はかねてから訪問しかった幕末思想家「佐久間象山」の生誕地へ!彼が開いた私塾の弟子は幕末・明治維新ビッグネームが続々!吉田松陰・坂本龍馬・勝海舟・小林虎三郎・河井継之助・・。吉田松陰の弟子が高杉晋作・伊藤博文・山県有朋。佐久間象山の偉大さをあらためて再認識した次第!


       .....「佐久間象山」 神社には馬にまたがった象山の威風堂々たる姿!.....
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    .....黒船で来航したペリーが、唯一会釈をしてしまった日本人が佐久間象山.....
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松陰密航事件に連座して投獄され、44才から9年間松代に蟄居されましたが、この地に高杉晋作・久坂玄瑞・中岡慎太郎らが面会に訪れ、時世について激論し、象山の学識に感動したとのこと。


   .....(左)象山の偉業、兵学や数々の発明 (右)吉田松陰・密航のあおりを受けて牢獄へ.....
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    ..... 「旧松代藩鐘楼」 象山は鐘楼に電線を張り通信実験を実施(日本通信の発祥地).....
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蟄居を解かれ京都へ上り将軍家茂・一橋慶喜に公武合体開国を説得しましたが、京都で尊攘派の凶刃に倒れ非業の最後を遂げました。しかし4年後に明治維新の世を迎えたので、象山も自分の願いが弟子達により叶えられ、尊皇開国の捨石となれた満足感を草葉の陰で感じていたのでは・・


        .....(左)象山の誕生地 (右)象山神社はまさに桜満開の春爛漫でした.....
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松代は真田一族に縁の深い街でもあり真田博物館や長国寺(真田一族の菩提寺)も訪ねましたが次回のレポートとします。来年のNHK大河は真田幸村が主役なので当地も大いに賑うことでしょう。


           .....(左)真田博物館の甲冑 (右)真田一族の菩提寺「長国寺」.....
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諏訪・松本・松代の歴史、美しい山々。信州の自然や歴史の魅力を再発見しているRWですが、まだまだ訪ねていない隠れたお宝物を発見できそうな気がしております。次回は何に出会えるだろう。


      .....(左)ピラミダルな常念岳 (右)北アルプス連峰、松代の街から見る姿も圧巻!.....
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                           北信濃「飯山街道」(野沢温泉・小布施)の旅はコチラから 
 

                                                         おわり

  by rollingwest | 2015-04-19 00:00 | 旅の風景 | Comments(118)

<2014年10月25~26日>2014秋:「御座山」&「小諸・軽井沢」探訪(後編)

                        2014秋:「御座山」&「小諸・軽井沢」探訪(前編)より続く

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★昨年秋の山頂から見た夕日・朝日絶景 (前編記事のおさらい)


昨年のLAST登山は群馬・長野の県境に聳える200名山「御座山」(2112m)で締めくくりましたが、翌日に訪ねた浅間山噴火の奇勝「鬼押出し」と軽井沢郊外の見所を後編で紹介したいと思います。


      .....(左)御座山の頂上に立つ(我一人) (右)雲海に浮かぶ夕暮れの榛名山.....
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前編は無人小屋に一人で泊まり山頂から夕暮れ&日の出の大パノラマを独占満喫して大感動したことをレポートしました。御座山の岩壁頂上に立つとまさに360度大絶景!八ケ岳背後は雲海に浮かぶ南アルプス、右手遥か先には北アルプスの峰々島の如し、榛名山・妙義、尾瀬や越後の山々も俯瞰!

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   .....サンセット南アルプス、生涯で最大級の感動絶景!頂上で独占満喫したこの世の贅沢.....
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まずは余韻漂う夕刻絶景、日沈後も深い色を変化させて夕闇に包まれる静寂感が何にも替え難いレア体験。翌朝は雲海&南アルプスが変幻する光の芸術ショーを体験!夜明け前の黎明ブルーの中で頂上にて御来光を待つことに・・。雲海の幻想的光景が繰り広げられた後はついに感動のサンライズ!


    .....今度はご来光体験!雲海の空が染まり始め、山肌は朝日で真っ赤に染まる!.....
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           .....サンライズの光がついにキタ~!待ちに待った感動の一瞬!....
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世界に誇る美しい日本の山々のサンセット&サンライズ絶景を大俯瞰、RW生涯で特筆の印象が脳裏に刻まれたなア・・。下山後は朝から信州名所を数々訪ね紅葉を思いっきり満喫しました。小諸・懐古園の散策を楽しんだ後は、浅間山大噴火の溶岩庭園「鬼押出し」&「噴火博物館」へと向かいます。


      .....(左)朝の清らかな空気、千曲川と浅間山 (右)田園風景の浅間山を間近に!.....
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    ....(左)小諸「懐古園」の入口には堂々とした「三の門」 (右)さあ浅間山周辺の観光地へ!....
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★230年前の浅間山大噴火が生み出した溶岩奇勝「鬼押し出し」


「鬼押出し」は天明の浅間山大噴火(1783)によって生み出された溶岩の芸術庭園。火口で鬼が暴れ岩を押し出したという当時の噴火印象が名前由来となっています。ここを訪れるのは3回目、30数年ぶりの気がしますが、昨年の御嶽噴火もあり日本列島最大級の活発火山を再訪問してみよう。


            .....浅間山大噴火の溶岩庭園「鬼押出し」を訪ねてみる.....
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無数の巨大岩が広がる原野は幅3km・長さ12kmにも及び当時の噴火の激しさを今に伝える景観!狛犬岩・親子岩など色々な名前が付いた奇岩が鎮座し世界三大奇勝の一つに数えられます。

        .....(左)浅間山の麓も黄葉が真っ盛り (右)観音堂の惣門・ニ天像.....
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      .....(左)溶岩の参道を巡る人達 (右)溶岩の参道にて(浅間山をバックに).....
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惣門より浅間山が迫る散策路を歩いていくとゴツゴツした岩山が多数出現。岩間からは230年を逞しく生き抜いた植物が沢山あり、黒と緑のバランスが美しく異世界に来たようだ!溶岩芸術を楽しみ中央部の観音堂へと向おう。水盤舎・炎観音・鐘楼があり、秘仏の聖観世音菩薩が祀られています。 


      .....(左)溶岩の中に浅間山観音堂が見えて来た (右)浅間山観音堂の威容.....
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日本列島は世界有数の地震列島(世界地震の2割は日本で発生)であり火山王国ですが、その中でも危険度Aランク火山は13座(浅間山・阿蘇・桜島・磐梯山・伊豆大島・三宅島・十勝岳・有珠山・新潟焼山等)、名だたる「火の山」ばかり!浅間山・阿蘇山・桜島が最も活発な三大火山かもしれない。


    .....(左)浅間山と観音堂 (右)浅間山もここ数年内に大噴火が起きてしまうのか・・.....
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浅間山登頂は2008年に達成しましたが、真の頂上は噴火活動で近づけないため現在公式認定されたピーク「前掛山」で荒涼の爆裂火口の大パノラマを満喫しました。月の様な世界だな~と大感嘆!

                           <2008年5月>世界有数の活火山「浅間山」の登山記事

    .....(左)溶岩によって造られた奇岩オブジェ (右)北に草津・本白根の山々が広がる.....
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         .....一面の黄葉に彩られた広大な溶岩高原をバックに!満悦の気分.....
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★「浅間火山博物館」で噴火の恐ろしさを再認識


次は「浅間火山博物館」を訪ね、地球マントルの造山活動を勉強してみよう!1967年開設当時は火山専門の博物館は珍しく画期的であると注目されました。1993年に全面リニューアルして展示内容に最先端技術を取り入れ迫力の映像を体験、また浅間噴火の歴史や災害の恐ろしさも再認識できます。


   .....「浅間山噴火博物館」(鬼押し出しのすぐ近く)を訪問、巨大な岩石オブジェが出現.....
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        .....(左)エントランスも岩石洞窟 (右)火山噴火の演出仕掛けがセッティング.....
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当館に残された災害記録によれば、天明3年(1783)の4月に噴煙が立ち始め6月に火山礫が積もった後、7月に大爆発が連続したとのこと。LASTの大爆発で噴出した吾妻火砕流は、北斜面を流下して北麓の樹林帯を埋め尽くし鎌原村等多くの集落を破壊し埋没させたとこと。何とも恐ろしい~!


        ....地球の地殻構造・マグマ活動、浅間山噴火が起きた史実も映像再現.....
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世界事例を見ると巨大地震が起きた4年以内に近隣火山が大爆発を起こしている史実があります。富士山の平安・江戸時代の大噴火も同じ、東日本大震災発生してまだ4年、今年は要注意かも・・


      .....(左)溶岩に埋まり、その後掘り起こされた鐘堂 (右)浅間噴火の記録図.....
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★軽井沢郊外の魅力(その1):軽井沢高原教会&旧「三笠ホテル」


さあ次はRWには似つかわしくない軽井沢を探訪して見ようと思います。旧軽井沢銀座周辺の人混みには近付きたくないので今回は郊外の観光スポットを周遊して見ました。まずは数々の著名人が結婚式を挙げたことで有名な軽井沢高原教会(聖パウロカトリック教会)!結婚式は1年待ち予約だとか・・


        ....紅葉に輝く軽井沢の高級別荘 (RWには全く縁のない別世界).....
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   .....(左)黄葉が鮮やかだった「軽井沢高原教会」 (右)ウェディングドレスの新婦が登場!.....
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その次に訪問したのは軽井沢の象徴建築のひとつ「旧・三笠ホテル」。多くの外国人や歴代の有名人(乃木希典・渋沢栄一・団琢磨・近衛文麿・有島武郎等)が宿泊し客室30に対して定員40人という贅沢ぶり!「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれ、今見てもモダンな芸術的な建物だと大いに感銘しました。


       .....気品あふれる「旧・三笠ホテル」(明治後期の純西洋式の木造ホテル).....
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やや狭い玄関に入ると正面に2階階段があり、左右に廊下が延びています。フロントには漢数字で書かれたキーボックスの部屋にはベッド・机椅子・暖炉・洋服箪笥・トイレ・バスが基本セットで置かれている・・


     .....(左)真っ赤な紅葉に青空、様式美建築が映える (右)2階テラスへの階段.....
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       .....(左)貴賓客を迎える応接間 (右)宿泊部屋のベッドも実にお洒落.....
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国重要文化財に指定建築は日本人自身が純西洋式木造ホテルを立派に建設した点が高く評価!マッサンの国産ウイスキー同様、海外のより良いものを取り入れようとする明治期の進取精神が窺えます。


          .....(左)紅葉が絵画の様な室内テラス (右)雰囲気ある廊下の奥行き.....
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   .....これぞ軽井沢の象徴風景、並木道も鮮やかな錦秋を迎えていた.....
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★軽井沢郊外の魅力(その2):「雲場池」で満喫した鮮やかな紅葉


JR軽井沢駅から旧軽井沢に続くメインストリートを進み、左手方向に行くと「雲場池」(kumobaike)が出現。池の周囲には散策路があり1周20分の歩きが楽しめ、大自然の木立が心と体を癒してくれます。


               .....軽井沢の自然を代表する「雲場池」、まさにロマンチックな幻想風景!.....
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   ....雲場池の脇にも数々の高級別荘、お洒落な建築だネ~!(やっぱ軽井沢だ・・)....
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雲場池は地元では「おみずばた」と呼ばれ松や楓に囲まれた緑豊かな池。池の周囲は遊歩道が整備され四季折々の変化を見せる軽井沢の自然を身近に感じる事ができます。写生や散歩を楽しめる憩いの場、近隣には外人墓地や美術館もあり軽井沢を訪れる人々に昔から親しまれてきました。


      .....軽井沢の紅葉の極致、森と泉に輝く夢の世界を大いに堪能あれ!....
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快晴で紅葉真っ盛りの日曜日、ここでは静寂な雰囲気を独占できるなんて夢の夢、芋の子洗いの如く押し寄せる観光客の行列に揉まれながらも「軽井沢の秋」の素晴らしさに納得するRWでした。


           .....雲場池の紅葉と水鳥、羽ばたいた水面に波紋が広がる.....
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★軽井沢郊外の魅力(その3):ジョンレノン家族が長期滞在した「万平ホテル」

さて最後はRWが最も訪ねたかった軽井沢屈指の歴史ある「万平ホテル」、ジョンレノンが1977~1979年の3年間、家族水入らず(愛妻ヨーコと息子ショーン)で軽井沢の夏を過ごした思い出のホテルにご対面


   .....(左)歴史ある「万平ホテル」 (右)かつてジョンレノン家族が長期滞在したモダンなホテル.....
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創業は明治27年(1902)、江戸時代後期に旧・軽井沢銀座で旅籠「亀屋」を営んでいた佐藤万右衛門が当時の外国人が避暑で長期滞在できるように純西洋風ホテルをこの地に建築したことが始まり。皇室や各界著名人にも愛された日本を代表するクラシックホテルはまさに品と風格に溢れていました。


            .....(左)万平ホテルの入口ロビー (右)豪華なメインダイニング.....
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フロント右廊下奥にはRW目的の資料室があり、そこには数々の展示物とともにジョンレノン家族が避暑で過ごした微笑ましい幸福時間の写真パネルが飾られていました。ジョンがお気に入りだったピアノも・・


     ...(左)万平ホテルの資料室 (右)一番奥のジョンレノン家族が過ごした写真がパネル展示.....
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ジョンレノンが暗殺されて35年を迎えますがこの3年間は彼が最も幸福感を味わった時期で「ジョンレノン家族生活」という写真集も出版されました。3人は「鬼押出し」も訪ね観音堂で鐘もついている微笑ましいスナッップも・・。今年はビートルズが解散して45年、5年後は再び当地もブームになることでしょう。


    .....【1977~79】ジョンは愛妻ヨーコと息子ショーンと人生で一番いい時間を軽井沢で過ごした.....
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                      <2010年12月>ジョンレノン生誕70年、暗殺30年時の記事
                             

今日は朝から浅間山&軽井沢の魅力をタップリと味わえました。軽井沢の長期避暑滞在なぞ全く縁がないRWにとっては新鮮光景の連続でした!ビンボー症なのでガシガシ廻っている方が性に合います。


            .....(左)帰路に就く (右)妙義山・高岩の絶景(ネット写真).....
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渋滞になる前に高速道路(碓井・軽井沢ICに15時)に入ったので帰路はスムース、夕方には帰宅できました。2日間の思い出を噛みしめながら缶ビールでほろ酔いの夕食。山準備を予め整えておき、快晴が予想される日に気ままに出かけて無人小屋宿泊の山旅。この余裕パターンも結構いいもんだ!


        .....(左)万平ホテルのテラス (右)木漏れ日の散策路で愛を語らう(?)ニ人.....
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                                                         おわり

 

  by rollingwest | 2015-01-13 22:44 | 旅の風景 | Comments(102)

<2014年晩夏>越後・北信濃「飯山街道」(野沢温泉・小布施)経由の帰京旅

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★飯山街道経由で帰京、世界有数の豪雪地帯


今年は6回も柏崎帰省(過去最高回数)していますが、8月お盆・故郷からの帰京は飯山街道・北信経由の寄り道旅をしてみようと思い立ち、車で十日町・津南から長野・栄村ルートを辿って行きました。


        ......8月お盆帰省後は、飯山街道・北長野経由で小布施を訪問して帰京......
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新潟県(小千谷・十日町市)と長野県(飯山・長野市)を千曲川の流れに沿って結ばれる山奥の国道117号線は「飯山街道」とも呼ばれ、独特な風情が味わえます。まさに日本の原風景と言えましょう。


    ......山奥を滔々と流れる「千曲川」、豪雪が生んだ豊富な水は美味しい米を育んでいる......
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         ......「栄村」(長野・新潟の県境)にある「ふるさと村」に立ち寄ってみる......
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長野県「栄村」は隣接の新潟県「秋山郷」と並び世界有数の超豪雪地帯、江戸時代に「北越雪譜」(鈴木牧之著)でも紹介された当エリアは積雪7.8mの日本最高積雪を記録しており、平家の落人部落としても有名。「鳥甲山」や「佐武流山」など200名山の登山基地として何度か訪れた場所です。


   ....(左)「鳥甲山」(2005) 200名山登山で何度も訪問したなア・・ (右)「佐武流山」(2010).....
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当時登山で泊まった民宿で御主人に「2005豪雪は大変でしたね」と聞いたら意外な答えが・・「イヤ~あの時ヤ~、全国に注目されマスコミが取材にドンドン来て村は活気づいたヨ」「豪雪の生活写真はマスコミが6万円で買ってくれた」「秋山郷は雪が降らんと駄目なんだヨ。除雪仕事は地元の大事な現金収入で村の年寄りは長寿で元気だゾー、80後半の人も常に働いてるから皆ピンピンだ」、・・オソレイリマシタ~


          ......「栄村」(長野県)・「秋山郷」(新潟県)は世界有数の豪雪エリア.....
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                                  「佐武流山」登山(2010)の記事

      .....若者が大幅に減り、過疎・高齢の豪雪地帯での雪おろし作業は本当に大変・・.....
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当エリアはかくも元気なお年寄りに支えられているのかと感心しました。しかし高齢で健康をいつまでも維持することは難しいこと・・。若者はどんどん故郷を離れいつか限界集落として経済や生活が立ちいかない時代がやってくるものと思われます。永く残ってもらいたい日本の原風景の将来は・・?


      .....過疎と豪雪に悩む当地域もいつか限界集落となる日がくるのだろうか・・......
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★「野沢温泉」の温泉街を巡ってみる


飯山街道の途中に野沢菜やスキー場で有名な「野沢温泉」があります。ここはスキーで2回程来たことはあるものの夏は初めて・・、外湯巡りコースを辿りながら風情ある温泉街の散策を楽しんでみよう。


      ......(左)野沢温泉のシンボル「大湯」 (右)「麻釜の湯」など外湯巡りができる......
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          ......(左)河原湯  (中)温泉巡りMAP  (右)麻釜温泉公園......
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野沢温泉の湯を発見したのは聖武天皇時代の名僧「行基」と謂われ、古くから野沢の名湯は全国的に知られており、江戸時代には飯山藩主が別荘を建てたことから湯治場として栄えてきました。村内に30余りの源泉があり、温泉街では「外湯」と呼ばれる無料共同浴場が13ヵ所もあります。


              ......野沢温泉の街並みや路地は実に風情あり......
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当然本場の野沢菜漬けをお土産に買って帰りました。胡瓜漬物の5倍・茄子漬物の10倍のビタミンCが含まれる野沢菜はお茶との組合わせがよく抗酸化力向上に優れた効果を発揮するとのこと。そういや長野県は長寿で有名。野沢菜を食べてシャキシャキと働く健康的な人が多い土地柄なのかも・・!


     ......野沢温泉のお土産といえばやはり「野沢菜」、本場の味はやはり違う!......
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★北信濃の文化街「小布施」へ


さて野沢温泉をあとにして北信濃への旅と入ります。今年7月に登った黒姫山のエリアが近付いてきたぞ。北信五岳の名峰「斑尾山」が見えてきた!いよいよ憧れていた「小布施」の街へと入ります。


          .....野沢温泉から、千曲川に沿って北信濃「小布施」へと向う......
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        ......千曲川の河川敷から仰ぐ「斑尾山」(北信五岳)の絶景雄姿......
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                                        「黒姫山」登山(2014年夏)の記事

小布施は長野県北部に位置し、千曲川東側に扇状に広がる土地で美しい自然環境に恵まれた街。水はけ良い酸性土壌、寒暖差の気候条件も加わり、果樹栽培やブランド献上品「小布施栗」が有名。
市内には美術館・博物館が点在し、風情ある街並は観光客の人気が高く多くの人で賑っています。


   ......(左)当エリアはJRの5線や地方鉄道が犇めく (下)小布施栗 (右)風情ある白壁門の家......
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         ......(左)枡一市村酒造場 (中)小布施堂 (右)風情ある路地裏......
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小布施は江戸時代から人や物の往来が盛んで、「六斎市」など経済的に発展、それに伴い合わせ多くの文化人(葛飾北斎・小林一茶等)が当地を訪れて文化の足跡を街の中に数々残したのです。


                ......小布施のメイン広場(北斎亭)が一番賑う......
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★葛飾北斎の肉筆画を堪能!


       ......「北斎館」の入り口 何とここでは北斎の肉筆画が見られるのだ!......
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昭和40年代、「小布施の北斎」を世に出そうと様々な試み行ないその集大成が「北斎館」です。北斎が天井画を描いた祭り屋台や地元に残る北斎作品をPRし、北斎研究の拠点となるようさまざまな願いを込めて建設された「北斎館」はその後の小布施が進む方向性を決めた建物となりました。


      ......北斎が描いた天井画「怒涛図」が見事な「上町祭屋台」がまず出現!......
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         ......明るい展示室には、北斎が描いた数々の肉筆画がパネル展示......
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浮世絵師・葛飾北斎の肉筆画を中心に展示されており、特に「東町祭屋台」の天井に描かれた「怒涛図」は迫力!掛軸、額装、画帖、絵巻等に描かれた様々肉筆画展示は実に見応えがあります。


       .....仏や鷹の絵画は北斎イメージとは全く結びつかない写実的な絵だった!......
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   ......トイレにかかっていた暖簾も北斎画があしらわれ品格あるお雪隠でございました!......
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★北斎・正則・一茶ゆかりの古寺を訪ねる


小布施には、葛飾北斎・小林一茶・福島正則(戦国武将)に所縁が深い古寺「岩松院」があります。素朴な田園風景の中に立派な仁王門が佇んでおり、庫裡・鐘楼・坐禅堂・総檜造りのお寺が出現!


      ......(左)小布施の郊外に佇む「岩松院」 (右)福島正則の石碑案内が登場......
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            ......(左)岩松院の本堂 (右)山門をくぐって境内へ......
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本堂の大間には21畳敷の天井絵がありました。葛飾北斎最晩年の大作「大鳳凰図」。空を実際に舞っているかのように見える迫力の大鳳凰図は「八方睨みの鳳凰」と言われその鋭い目はどこからみてもこちらを見据えます。160年以上を経った今でも保持された鮮やかな色彩に心が奪われた!


   ......岩松院の居間天井に描かれた北斎の肉筆「八方睨み鳳凰図」(ネット掲載写真)......
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   ......岩松院の裏庭には、一茶の句碑「やせ蛙負けるな一茶ここにあり」が刻まれる......
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福島正則は、加藤清正とともに豊臣秀吉の重臣として有名な戦国武将。「賤ヶ岳合戦」では「七本槍の第一」と称せられました。「関ケ原合戦」では徳川家康に味方し有力大名となりましたが、自城の石垣修築が武家諸法度を冒したとして信州減封(国替)となり晩年は寂しき人生となったようです。


    ......「福島正則」(秀吉の腹心部下)の霊廟も!晩年は寂しく亡くなり岩松院に・・......
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その近くにある「浄光寺」は国の重要文化財に指定される薬師堂(室町初期建立)があり、茅葺屋根の貫録溢れる本堂を持っています。薬師堂へ登る杉木立の参道石段は実に風情がありました。


          ......「浄光寺」も風情あるお寺、杉並木が実に素晴らしい~!......
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      ......浄光寺・本堂は茅葺き屋根で屋根の木組みも立派!貫録と威厳あり......
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千曲川沿いの北信濃風情を十分満喫し、信州中野ICから長野自動車道で帰京しました。帰省を兼ねたミニ旅もいいな~と満足!次回も信州周遊を兼ねた柏崎帰省にしようと心に決めた次第です。


        ......(左)豪雪地帯の里に広がる渓谷風景 (右)雨に煙る飯山の山里......
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           ......北信濃の風景 「斑尾山」が見える光景に心が癒された......
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                                                         おわり

  by rollingwest | 2014-09-29 20:00 | 旅の風景 | Comments(94)

<2014年7月27~28日>北信濃・歴史旅&「黒姫山」(200名山)登山

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★信越国境に聳える名峰群



長野県北部には「北信五岳」と呼ばれる妙高高原・野尻湖を囲むように聳え立つ名峰群があります。妙高山・黒姫山・戸隠山・飯綱山・斑尾山がその五岳ですが、隣接・新潟県南西部までエリア拡大すれば青海黒姫山・雨飾山・焼山・火打山・高妻山も範疇に入り「信越国境10名峰」と呼ぶべきでしょう。


        ......長野県北部の名峰を「北信五岳」と呼ぶ。今回は黒姫山に挑戦.....
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上記10名峰の中でRWが実際登頂したのは雨飾山・火打山・高妻山・飯綱山の4座のみ。故郷新潟県も含むエリアなのに意外と登っていないなア・・と再度認識し、今回は野尻湖を包み込み北信濃に聳える「黒姫山」(優美で丸味を帯びた姿が印象的)に挑戦!やっと10名峰の半分を登頂実現か・・


   .....(左)雨飾山(2009夏)食山人氏・百名山達成祝 (右)火打山から北アルプス絶景(2013秋).....
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本来はマツ氏と一緒に焼山にテント泊で登る予定でしたが、急遽天気予報が豪雨に変わり山行を秋に延期、小生は翌日の黒姫山登山計画で既にホテル予約していたため単独行で行くことにしました。

                                「雨飾山」登山(2009年8月)の記事はコチラから




★【1日目】:北信濃・歴史探訪旅(小林一茶の里を訪問)


今回の計画変更(焼山を秋に延期)で、1日目は北信濃エリア(野尻湖周辺)の歴史&考古学探訪旅へと切り替えることにしました。まずは芭蕉・蕪村と並ぶ三大俳人「小林一茶」の史蹟を訪問しよう!


   .....関越道から長野自動車経由で野尻湖周辺の歴史&考古学探訪へ(↓クリッククで拡大表示).....
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「我と来て遊べや親のない雀」・・。野尻湖近くの信濃町柏原は江戸時代の俳諧師「小林一茶」の生誕地かつ終焉地です。ここをジックリ探訪するのは大学3年生以来、あれから30数年が経つのか・・


      ......(左)小林一茶の旧家(終焉地) (右)柏原に佇む一茶の立像.....
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「やれ打つな蝿が手を擦り足を擦る」・・。旧家の近くには一茶記念館があるので訪ねてみることに・・。館内は一茶に所縁ある品々が展示され、北国街道の宿場町「柏原」ジオラマ模型もあるぞ!


       ......(左)小林一茶記念館の外観 (中)一茶像 (右)数々の展示物.....
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       ......(左)一茶が生まれ育った柏原宿(北国街道の宿場町)のジオラマ......
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「やせ蛙 負けるな一茶これにあり」・・。記念館脇には大きな庭園があり、茅葺屋根の風情ある建物「俳諧寺」が見えてきました。傍らには一茶像と上記句碑が建てられていました。寺からの階段を下り園内を周遊すると随所に一茶の名句に触れることができます。 「初夢に故郷を見て涙かな」・・。


      .....(左)俳諧寺の脇に佇む一茶像 (右)句碑「初夢に故郷を見て涙かな」.....
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      ......(左)風情ある茅葺きの「俳諧寺」、 (右)天井には数々の一茶俳句が.....
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「めでたさも中位なりおらが春」・・。柏原から江戸に出て俳諧の西国修行で腕を磨いた一茶ですが、晩年は故郷に戻り、継母との遺産相続争い・子や妻を亡くしたりで必ずしも幸福な人生とは言えませんでした。でも故郷に残した俳句文化は素晴らしい・・! 「これがまあ終ひの住処か雪五尺」・・。


       .....「小林一茶旧宅」(終焉の地)、晩年の質素な暮らしが窺える囲炉裏端.....
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      ......(左)一茶の弟が住んだ屋敷 (中)一茶終焉の地(石碑) (右)一茶の墓.....
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★【1日目】:北信濃・歴史探訪旅(野尻湖湖畔&ナウマン象博物館)


次は野尻湖畔を散策してみよう!斑尾山(東)と黒姫山(西)に挟まれた標高654mの高原に位置しており面積は4.6km2、長野県では諏訪湖に次ぎ2番目に大きい天然湖です。古くは信濃尻湖(長野の端ッコの意味)と呼ばれ変化して野尻となりました。また湖の形から芙蓉湖という別名もあります。


            ......北信濃観光地のシンボル「野尻湖」の湖畔・桟橋風景.....
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ここはナウマン象化石が出土する湖としても知られており1962年から湖底や湖畔での発掘調査が始まりました。今も3年に1回、発掘ボランティアを募り大衆参加という形の発掘調査が行われています。


     ......(左)ナウマン象化石発掘地(立ち上がってるゾ~) (右)野尻湖ナウマン象博物館.....
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「ナウマン象博物館」を見学してみよう!いきなり化石から復元された実物大のナウマン象とオオツノジカが出現!湖底から発掘されたナウマンゾウの臼歯(発見当初は湯タンポ化石と呼称)や旧石器時代の人骨やナイフ形石器なども展示されており古代像と旧石器人類が共存していたことが証明されています。


       ......(左)ナウマンゾウの臼歯(奥歯) (右)実物大で再現された象、ドデカイゾ~!....
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      ...... ソウギョ(野尻湖捕獲)、野尻湖原人・他国原人の頭蓋骨、ナイフ形石器も展示.....
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象の名前由来は日本地質研究に大きな貢献をしたナウマン博士(明治政府が招聘したドイツ地質学者)の名前に因んでいます。彼は日本の地質構造研究にも大きな成果を残した偉大な学者であり、昨年秋「糸魚川フォッサマグナミュージアム」を見学した時に詳細記事を紹介しておりますので御覧下さい。


   .....エドムント・ナウマン博士(1854~1927):日本列島地質解明や古代像の化石研究で有名.....
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                     「フォッサマグナ断層」(ナウマン博士が名付け親)の解説記事はコチラから 

野尻湖には「琵琶島」という小島があり、真っ赤な鳥居が立ち宇賀弁財天が鎮座しています。島には上杉謙信の軍師「宇佐美定満」の墓があると聞いてビックリ!わが故郷柏崎には宇佐美定満が築城した琵琶島城址があるからです。「琵琶島の地名は野尻湖に所縁があったのか・・」と目から鱗!


    ......野尻湖の真ん中に浮かぶ「琵琶島」、弁財天が祀られ観光船も往来している。.....
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   ......上杉謙信の軍師「宇佐美定満」と柏崎・琵琶島の地名由来の縁を初めて知った!.....
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北信濃の歴史・考古学を十分に勉強させて頂き、宿泊ホテル「アスティくろひめ」へと向いました。黒姫山登山に向け湯に浸かりビールで前祝い、明日の天気予報は快晴予報!大いに期待できると糠喜び


       ......野尻湖畔に別れを告げ、今日は黒姫高原スキー場近くのホテルに宿泊.....
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★【2日目】:終わりよければ全てよし~!黒姫山(日本200名山)登頂


       ......「黒姫高原スノーパーク」より、いざ出発!霧に覆われて何も見えない・・....
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朝起きて青空かと思いきやみれば何と曇りではないか・・!快晴予報だから朝霧は晴れる筈と信じ、黒姫高原スキー場から小泉登山道を登って行きました。冬はスキーヤーで賑う高原には人影は殆どなし


    ........8:50出発!雨露の残るガス立ちこめたスキー場ゲレンデを登り標高を上げて行く。.....
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        ......ゲレンデから「小泉登山道」を登って行くと背後には野尻湖が俯瞰!.....
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真夏なのに紫陽花が盛りを迎え、北信濃の季節に1ケ月程タイムラグがあることを感じさせます。リフト最高所の裏からはゲレンデは狭まり山道となります。出発から1時間40分程で姫見台に10:30到着。


            ......ガクアジサイやオオバギボウシが随所に咲き誇っていた!.....
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     ......(左)「姫見台」到着、急登開始 (右)「黒姫乗越」から頂上まではあと50分.....
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姫見台からは急な登りが続き、ここが一番きつい・・!12時前、黒姫乗越に到着して昼食を摂りました。依然ガスは晴れない。快晴予報は外れてこのまま視界不良の登山道を歩かされるのか・・?(泣)


        .....豪雪地帯の深い森林風景、真っ白なガスの中を歩き続ける・・.....
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12:50黒姫山の頂上に到着!依然霧の中でガックリ・・(涙) 仲のよさそうな夫婦が楽しく語らっており記念写真を1枚撮ってもらいました。夫婦も30分程前に到着して晴れるのを待っているとのこと


   ......(左)ついに登頂(何にも見え~ん)・・しかし (右)何とガスが晴れ始めて来た!.....
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暫くするとガスが徐々に切れ始め視界が開けてきたぞ!夏の青空が広がり戸隠牧場方面の古池・種池も見えている!「天気予報は当ったネ~、やはり人生は塞翁が馬!」と勝手な心境で下山開始


   ......(左)急に夏光景に!湧き立つ入道雲 (右)古池・種池が鮮明に見えてきた!.....
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        ......青空が出て野尻湖が一望!背後は「斑尾山」(北信五岳).....
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ピストン往復なので同じ道を下りましたが、行きと帰りは風景が違って見えることがよくあります。ガスの中を登る不安な時の心境と、無事登山を終えて今後快晴に向う下山道を戻る安心感の違いかな・・


       ......(左)華麗なるユキヤナギ (右)幽霊草(ギンリョウソウ) (右)若いアザミ.....
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        ......深い森林を下る!自然が造型した生命漲るオブジェは感動的!.....
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姫見台を通過し黒姫高原スキー場を真下に望める位置まで戻ってきた。野尻湖は斑尾山に包まれる如く真っ青な湖面を静かにたたえています。スキーゲレンデは真夏の光を浴びて明るく輝いており、行きと帰りでは全く雰囲気が一変!紫陽花が咲き誇るケレンデを通過し3時間程でスノーパークに下山完了


     ......(左)黒姫高原スキー場の全景 (右)真っ青な湖水「野尻湖」クローズアップ!.....
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        ......(左)紫陽花が咲き誇るゲレンデを下山 (右)スキー場リフトの夏風景.....
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朝のスノーパークからは霧で隠れて見えなかった黒姫の山容が一部雲に覆われつつもシルエットがよく認識できるぞ!今度は野尻湖から黒姫山を仰いで見たいと思い立ち、再び野尻湖畔へと向いました。


        ......7時間を歩き抜きスノーパークに到着、振り返れば黒姫山のシルエット.....
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      ......(左)野尻湖から仰ぐ「黒姫山」 (右)隣には地元の最大名峰「妙高山」.....
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黒姫山は信越エリアに3座存在します。残り2峰は新潟県にあり、一つは糸魚川の青海黒姫山。昔デゴイチの愛称で親しまれた元関脇・黒姫山は出身地の山から付けられた四股名。もう一つはわが故郷で米山と並ぶ名峰「刈羽黒姫山」。小学校時代に登った記憶があるがいつかまた登ってみたい!


  ......(左)元関脇・黒姫山は地元「青海黒姫山」からの四股名 (右)故郷・柏崎の「刈羽黒姫山」.....
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故郷の山に向ひて言ふことなし故郷の山はありがたきかな」 新潟の未登名峰はまだ意外に多い。故郷を離れ時間が経つにつれて故郷の山に登りたいという心境になってきたのかも・・。歳ですな~

                     「火打山&フォッサマグナ探訪」(2013年10月)の記事はコチラから   


         ......北信歴史探訪と黒姫山登山を満喫し、故郷・柏崎へそのまま帰省.....
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さてこの秋は今回計画延期になった焼山に再チャレンジします。昨年秋に火打山頂上から真近で見た噴火火山の頂上に立ち、火打山・妙高・黒姫山を眺めることを楽しみにしています。それではまた!
 


                                  
                                                          おわり

  by rollingwest | 2014-08-23 06:00 | 山紀行・名峰レビュー | Comments(97)

<2013年4月20日>春のFツアー「鼻曲山」&軽井沢・碓氷峠の旅

                                                                                                                                    
★7ケ月ぶりの登山再開(Fツアー山仲間との再会)


昨年秋のFツアー「能郷白山」(岐阜)の山行以来、登山は長くご無沙汰(義母入院逝去の理由)でした。4月下旬のFツアー企画(鼻曲山)に参加し、7ケ月ぶりの登山復帰。GWが近いというのに雪もチラつき寒かったですが、軽井沢・碓氷峠の観光も交えながら常連の山仲間と楽しい時間を過ごせました。


  .........「鼻曲山」(hanamagariyama)とは、ひょうきんな名前だ!北軽井沢側からアプローチ.........
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鼻曲山」(1655m)は群馬・長野県境に鎮座する信州百名山。今も噴火活動が活発な浅間山が目の前に迫り、近くにはセレブ別荘が立ち並ぶ軽井沢、碓氷峠や霧積温泉もあり観光地としても魅力的


   ..........早朝、新橋駅前を出発し、バスは関越道~上信越道経由で碓氷峠方面へ.........
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Fツアーのチャーターバスは早朝6:30都内を出発。碓氷峠・北軽井沢経由で登山口(二度上峠)に10時到着。ここから浅間山や上州の山々がよく見える!戻り寒波の天気予報につき冬装備に近い格好で10:10登山開始しました。笹の山道を歩き始め、獅子岩・氷妻山の看板を通過し頂上が見えてきた。


     ........二度上峠(1390m)から登山開始、ここから浅間山や妙義山がよく見える.......
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  ..........(左)鹿に食い荒らされた木の幹 (中)オオキツネヤナギの葉 (右)笹道を登っていく.........
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変わった山名に違わず、人の横顔シルエットに突起した鼻がついている。でも「丸い団子鼻でありヒン曲がった鷲鼻曲りではないぞ、名づけた人はヘソ曲りかなア・・」と思いながら、頂上手前まで来ると最後は胸突き八丁の急登が・・。登山から半年以上も遠ざかっていた身なので結構きつかったネ~!


  ...........(左)鼻曲山の頂上(人間の横顔ソックリ)が見えてきた (右)最後の急坂を登り切る........
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息を切らしながら昼前に頂上到着、最高ピーク大天狗で集合写真を撮影。木々に視界が妨げられ大天狗の眺望は今一つなので、視界開けた小天狗(三角点)に移動。ここからのパノラマは素晴らしい!浅間山・浅間隠山が目の前に鎮座、遠くには上州の山々(妙義山・赤城山)も見ることができます。


..........(左)大天狗頂上にて、全員で集合写真(食山人氏提供)  (右)浅間隠山が目の前に鎮座........
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     ...........(左)浅間山の姿が雄大に迫る  (右)妙義山の怪異な山容シルエットも遠望........
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                       Fツアー「浅間山」登山(2008年)の記事はコチラから


山の東側には霧積温泉や碓氷峠があります。森村誠一「人間の証明」(1977・角川映画)でのフレーズが懐かしい・・。「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね。ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で谷底へ落としたあの麦藁帽子ですよ。♪ママ~、ドゥユ・リメンバ~♪」そういやジョー山中も死んじまったなア・・。


  .......視界開ける小天狗からのパノラマ、霧積高原は映画「人間の証明」の舞台地でもありました.......
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さてさてお待ちかねの昼食タイム。風がない小天狗にて各自が持参した弁当やラーメン・ツマミを広げ、ビールで乾杯!W氏が毎回持参頂く「鰊あえ味噌キュウリ」がやはり一番人気。ワイワイガヤガヤ、楽しい時間


    .......昼食タイムは笑い声が絶えず。M本氏・食山人氏はカメラ目線、熱燗ふるまうN松氏.........
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お湯を沸かし焼酎・日本酒熱燗も酌み交わされてワイワイ続く盛り上がり。しかし結構冷えるなと思えば・・、何と雪・風花が舞い始めてきた!コリャ~早めに下山して次の思惑は「観光&温泉」しかない。


      ...........4月下旬なのに何とが・・、風花が舞い出した!早めに下山の準備へ.........
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  ...........(左)乙女コースの下山口へと向かう  (右)山の春は遠く木々の芽吹きはまだ早かった.........
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カラマツ林の笹道を下り14時前には下山。そこにバスが待機してくれるありがたさ(これぞFツアーの真骨頂)。時間が早いので温泉の前に「軽井沢・白糸の滝」「碓氷峠・メガネ橋」観光のご提案(賛成~!)


      ...........(左)お洒落な別荘が数々現れてきた  (右)下山ポイントにバスがお出迎え........
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★軽井沢・碓氷峠の観光SPOT探訪

帰路の途中(白糸ハイランドウェイ沿い)にある「白糸の滝」を最初に訪問。同名の滝では富士山麓(富士宮)が最も有名ですが、軽井沢と熊本・阿蘇にも存在します。この辺もまだ木々の芽吹きは遅い。


      ...........(左)軽井沢・白糸の滝の前のお土産屋通り  (右)渓流道を登っていく.........
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富士山麓の雄大な滝を過去経験しているだけに、軽井沢の白糸滝(落差3m余り、幅70m)は富士宮の滝と比べるとチト・しょぼかったものの、幾条もの清水が流れ落ちる姿はまさに白糸。地下水を源流とする潜流瀑であるため、晴雨に左右されることなく常に流水量は一定で濁らないのだそうだ。


    ........(左)軽井沢の「白糸の滝」 (右)滝に至る途中渓流の方が立派だったかもネ・・(笑)........
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滝観光の後、中年オジサン達は軽井沢の高級感溢れるストリートをバスで通過して行きます。軽井沢駅~三笠通り・旧中山道沿いは「旧軽銀座」と呼ばれ道の両脇にお洒落なカフェやレストラン・雑貨店等が立ち並んでいます。ジョンレノンもお忍び旅行した国際的な避暑別荘地、RWには全く縁がゴザイマセン・・


      ...........やはり旧・軽井沢はお洒落な雰囲気、GWには大いに賑わうことでしょう.........
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そして最後は碓氷峠に聳える旧国鉄・信越線の第三橋梁「めがね橋」を訪ねました。この煉瓦アーチ橋は小生が予てから憧れていたSPOT、まさに今回観光でのハイライト。アプト式鉄道時代(明治26年~昭和38年)に使用された煉瓦造り4連アーチ橋梁(長さ91m、川底からの高さは31m)は迫力・圧巻!


    ..........旧国鉄信越線の碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」、アプト式列車がかつて往来........
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    ...........(左)今は廃止線路が遊歩道に変わっている (右)トンネルに入ると幻想的な光景.......
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技術と芸術が融合した美しいアーチ橋は、第2~第6橋梁までの5基が残っており、全てが煉瓦造りで、国重要文化財に指定されています。平成14年廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」が整備され、橋上の散策やトンネル内の歩行も可能です。トンネルの中から写真を撮れば幻想的光景が浮き上がる。


  .........(左)橋の上から見下ろすと新緑が萌え出づる (右)見上げてみると感動的な光景.........
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当地名物「峠の釜飯」は横川駅で販売され全国的に有名になりました。アプト式列車の碓氷峠越えでは横川駅にて客車と機関車を連結しましたが、連結・切離し作業を行なう合間に釜飯がよく売れたとのこと。アプト橋梁の廃止後、元祖「おぎのや」は一時苦境に立ちましたが上信越道開通後は大復活


      ...........(左)「峠の釜めし」の発祥老舗「おぎのや」 (右)碓井関所跡(ネットより拝借).........
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今回訪ねることができなかった碓氷関所と丸山変電所もいつか行ってみたいネ~。「碓氷関所」は江戸幕府が入鉄砲と出女を厳しく監視した関東入国の中山道の関門。煉瓦造りの「丸山変電所」は群馬県松井田町にあった明治時代の発電所(峠を通過する列車の電力供給)で重要文化財に指定。


   ........碓氷峠周辺には近代産業遺産が結構残っており、丸山変電所跡にもいつか訪ねたい.........
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     ..........ヨーロッパ遺跡のようなアーチ橋散策は楽しかった!煉瓦建築はやはり趣があるネ~.........
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そして本締めは定番の温泉!東軽井沢温泉「峠の湯.」で疲れを癒しましょう。(特に疲れはないがバス飲み会に向けての前哨・儀式かも・・笑) 目の前には奇岩で有名な妙義山(群馬県に鎮座する日本三大奇勝、赤城・榛名山と並ぶ上毛三山)のシルエットが広がっています。本当に迫力ある山だ~


   ...........(左)東軽井沢温泉・峠の湯 (右)奇異な岩峰群の「妙義山」、いつ見ても感動的.........
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 ........桜・新緑が萌え始めた里から仰ぐ妙義山の雄姿。温泉窓やエントランスゲートから額縁写真........
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イヤ~、今日は本当に冷えるネ~!温泉でホカホカと体を温めて帰京の途につきましょう。バスは上信越自動車道に入る前に中山道「坂本宿」(碓氷峠の麓)を通過していきます。冷蔵庫からビールを取り出してプシュッ!途中のコンビニで酒やツマミの買出し。さ~て・・今回待ち焦がれたメインベントがスタートします。


        ...........(左)坂本宿(浮世絵) (右)妙義山を背にした中山道の宿場町.........
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    .......帰京バスの車中は毎度定番の宴会状態、いつもながら団塊の世代パワーは凄い.........
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各自が持ち寄った秘蔵の酒やオツマミも次々と回され、時間経過とともにアルコール度も笑いの渦もハイテンションへ・・、バスは毎回の事ながら職場旅行状態に・・。イヤ~このメンバーでの山行は楽しいですネ~。


    ........途中で寄った上信越道「藤岡SA」はまるでテーマパークの如し!「肉の駅」も大人気.........
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バスは池袋駅に19時到着し3月相互乗り入れした副都心線・東横線の恩恵で20時に帰宅。翌日のニュース(GW前の寒の戻りで積雪)にはビックリ!我々はグッドタイミングで下山できたネとニンマリでしたが、ジェットコースターの様な今春の激しい寒暖差には驚くナア!でもまた次回このメンバーでの登山が楽しみ!


    ...........帰京後、翌日(4/21)の軽井沢は雪風景(冬に逆戻り)とのニュースにビックリ!.........
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      ...........今回は登山よりも碓氷峠周辺の歴史探訪の方が面白かったかな・・(笑).........
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  by rollingwest | 2013-05-04 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(64)

<2012年GW>両親連れて恒例の家族旅行:(後編)塩田平&上田城

                        <2012年GW>両親連れて恒例の家族旅行:(前編)から続く


★別所温泉に別れを告げて

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GW家族旅行前編記事から相当ブランクが空いちゃいましたが、後編は「信州の鎌倉」と呼ばれ古刹が点在する上田市「塩田平」、そして戦国武将人気NO1「真田幸村」一族の「上田城」を紹介します。


       ........(左)外湯(大湯)に浸かる朝  (右)「葵の湯」は木曽義仲ゆかりの湯.......
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        ........「玉屋旅館」の朝食は、品数・質も実に豪勢でございました~!......
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名湯「別所温泉」の翌朝は、外湯「葵の湯」に浸かり豪華な朝食を頂いて「玉屋旅館」を出発。途中で「別所温泉駅」(レトロ電車展示)や「七苦難地蔵堂」をカメラに収めて、上田の塩田平へと向かいます。


        ........「別所温泉駅」(上田電鉄・別所線)に展示されていたレトロ車両.......
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       .......「七苦難地蔵堂」には枝垂れ桜、この交差点から塩田平へと向かう.......
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上田市は中央に日本最長の千曲川(信濃川)が流れ、菅平・美ケ原高原に囲まれた歴史と文化の街。信濃国分寺創建以来、当地の政治・文化の中心として1200年の歴史が脈々流れ続けています。仏教文化のパイオニア地「塩田平」には奈良・鎌倉期建立の文化遺産が数多く残っており驚きの発見!


            ........「塩田平」から俯瞰する別所温泉風景、実に心が癒されました.......
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★古刹の宝庫、信州の鎌倉「塩田平」へ


特異な山容をみせる独鈷山をバックに、桜や花桃が咲いている郷「塩田平」に朝9時前到着。まずは中部日本最古の木造建築「薬師堂」を擁する「中禅寺」を訪ねました。「薬師堂」はまるでマッシュルームみたいな可愛らしさ。しかし近くから見れば、茅葺の重厚な屋根をのせたお堂は実に荘厳な雰囲気


      ......塩田平は「信州の鎌倉」。まず始めに「中禅寺」へ、満開の花桃と「弘法大師像」.......
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    ........(左)山里の遅い春、地蔵様も微笑む (右)重要文化財「薬師堂」、キノコみたい.......
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「中禅寺」の創建は825年、空海が雨乞いの祈祷をするために草庵を結んだのが始まりらしい。「中部四十九薬師霊場」のお寺で、遅い春の山里にはピンクや真っ赤な花々が咲き誇っていました。


    ......(左)「中部四十九薬師」という霊場もあるのか (右)真っ赤な花桃をバックに.......
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中禅寺の隣には塩野神社というチト不思議な雰囲気な古社が鎮座していました。高い杉木立を進んで行くとアーチ状曲線の太鼓橋が出現、さらに奥に進むと楼閣造りという二階建てのレア姿の社殿だ!これは珍しい神社だね~!この古社は白鳳時代に出雲大社の分霊を独鈷山頂に祀ったものです。


    .......(左)塩野神社参道の巨木杉 (右)鬱蒼とした森の中で佇む「塩野神社」.......
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    .......(左)雰囲気ある古社には「太鼓橋」を渡り行く (右)別所温泉&塩田平MAP.......
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祭神は須佐之男命・大己貴命・少彦名命。でもチト荒れた雰囲気で、もう少し手厚く敬ってほしいなアと感じました。武田信玄や真田一族も戦勝祈願や築城安全で崇敬した由緒ある神社なのですから・・  


      ........(左)個性的な社殿、曳山・山車の如し (右)実に珍しいダブル社殿建築.......
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国道143号線(上田~松本)を行くと小県郡青木村、ここには「見返りの塔」の愛称をもつ秀麗な三重の塔が静かに佇んでいます。これが有名な「大法寺三重塔」。惣門から参道を登ると観音堂が出現、その裏手の小高い丘に檜皮葺「三重塔」が中空に舞う鶴の羽の様な優雅な姿を見せています。


    ........(左)青木村にある名刹「大法寺」  (右)新芽が芽吹く木、赤頭巾の石仏.......
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鎌倉・南北朝時代に造営された塔は初重部分が特に大きいのが特徴、奈良の興福寺三重塔に類例を見る独特の工法らしい。昔から道行く人々が余りに美しい姿にふり返りながら旅を続けたという名前の由緒。平地を見おろす丘の中腹からの景色、周囲を巡り歩く雰囲気は実によかったね~!


        ........「見返りの塔」とよばれる大法寺「三重の塔」、素晴らしい寺が続々登場!.......
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「生島足島神社」は創建年の詳細は不詳ですが「太古より大八州御霊、日本総鎮守」として仰がれた古代神社です。出雲勢力の建御名方命が天照大神との戦いに敗れ、諏訪に降下する途中で当神社に拝謁したと伝えられています。古事記以前から崇敬されていた神社だったとは驚きですね~!


     .......武田信玄が川中島合戦前に勝利祈願した「生島足島神社」、歴代上田城主も崇敬.......
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前山寺は弘法大師空海が護摩修行霊場として開創したとのこと。ここにも有名な三重塔(室町時代)があり、2・3層が未完の和様・禅宗様の折衷塔は「未完成の完成塔」と呼ばれる美しい塔です。


           .......弘法大師が開き塩田北条氏が祈願した「前山寺」の三重塔.......
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           .......「信州の鎌倉・塩田平」を後にして、上田市街へと向かう.......
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さすが「信州の鎌倉」と呼ばれるだけのことはある古刹の宝庫!全ての寺社を廻ることはできなかったけれど、またいつか当地を訪れてみたい!車は一路、上田市街中心部へと向かっていきます。






★真田一族の所縁ある「上田城」へ


戦国武将人気投票において常にNO1~BEST3に入る人物は「真田幸村」です。有名な真田一族に所縁深い「上田城」を訪ねてみました。市街中心部に「上田城跡公園」で復元された城門・櫓や真田神社を見ることができます。毎年、花見季節になると多くの市民や観光客で賑わう憩いの場所です。


   .....(左)「上田城」のお堀にたなびく幟旗  (右)上田駅前の「真田幸村象」(本名:信繁).....
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上田城跡公園には東虎口櫓門から入りましたが、早速イケメン武将2人がお出迎え。本当は記念写真の有料サービスの方でしたが、自前デジカメ渡してイケメン君と並んで無料撮影をおねだりして一同パチリ
上田城は真田昌幸(幸村の父)により16世紀末(安土桃山時代)に崖を利用して築かれた平城です。


    ......「東虎口櫓門」前でイケメン武将と並び家族一緒の集合写真(コレじゃ商売にならんネ~)......
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築城後に昌幸は徳川氏の大軍に2度も攻められながら、城に立て籠りを撃退したことで知られます。櫓門の石垣には昌幸が据えた「真田石」という大きな柱石がありました。真田一族が松代転封となり父の形見に持ち運ぼうとした際、大勢の人夫をしてビクとも動かなかったと伝えられる大石なのだ。


      ........(左)上田城の守衛「西櫓」 (右)真田家移封後も城の象徴で残った「真田石」......
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公園の奥へと進んで行くと「真田神社」が出現!真田一族の家紋「六文銭」旗で装飾されています。実はもともと上田藩主だった松平氏が松平神社の名で建立したのですが、戦後に歴代藩主(真田氏と仙石氏も合祀)で上田神社となり、昭38年に上田市民の願いで真田神社と改称されたのです。


            .......真田氏家紋「六文銭」の旗がたなびく「真田神社」.......
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真田神社本殿前に来ると、左側にはドデカイ鹿角が生えた赤い兜が飾られているではないか!そして中央には真田一族「六文銭」家紋(金色)が輝いている!この兜こそが人気NO1武将のシンボル!

     
                      ........真田神社本殿の前にはドデカイ「真田赤兜」が鎮座!.......
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旗印の六文銭は死別の棺に入れる冥銭(三途の川・渡し賃)で、不惜身命(仏法のため身命を捧げ惜しまぬ)の心意気(六文銭を身に着け死を恐れぬ士気)を表しています。神社最奥部には抜け道や物資輸送に使用した「真田の井戸」を発見!兵士モチベーション&裏仕掛策略の両立・・、強い筈だ!


    ......真っ赤な真田兜が飾られていた!「鹿角&六文銭」、これぞ真田一族の心意気!.......
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        ........(左)謎の酒樽茶室、中には畳が! (右)仕掛けが凝らされた「真田の井戸」.......
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真田DNAを残すため手段を選ばなかった真田昌幸のジャッジにも感嘆!長男信幸を徳川方に就かせ、自分と次男・幸村は豊臣秀吉に従いました。次の天下が何れになるのかは運命次第・・、子供を双方に分かれさせれば片方は生き残り真田の血が続くという小大名の厳しい選択だったのです。


     .......「大坂夏の陣」屏風が展示、日本一の真田兵が家康軍に勇敢に立ち向かった.......
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父(昌幸)・弟(幸村)と兄(信之)は「犬伏の別れ」を経て関ヶ原合戦で敵味方となりますが、結果的に真田一族のDNAは連綿と受け継がれました。武士の心意気で必死に守り抜いた上田城・・、21世紀になっても上田市民は真田一族の心と一体化しその存在を誇りに思っているような気がします。





★北国街道の風情を名残り惜しみ家族旅行も大団円


         .......旧・北国街道「柳町通り」はまるで時代劇のセットに入った様な雰囲気.......
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上田城址公園で真田一族の歴史エッセンスに触れた後は、旧・北国街道の「柳町通り」を訪ねてみました。ここはかつて訪ねた海野宿や妻籠・馬篭のような雰囲気が漂っています。卯達が張り出す格子造りの家並には造り酒屋・蕎麦屋・真田グッズ専門店が立ち並んでいます。実に風情がありますナ~


       ........(左)真田キャラクター専門店「六文銭」 (右)「与三郎発芽蕎麦食らう」の看板.......
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GWの2日間、信州の遅い春を楽しみながら別所温泉の湯に癒され、塩田平の神社・古刹に触れた家族旅行もついにフィナーレを迎えました。GWの雨予報だった天気も何とか今日の午後まで持ってくれたことに感謝・・。上田の街に別れを告げ再び上信越自動車道を北上し柏崎へと向かいました。


   .......柳通りにて。懐かしい赤いポスト脇で集合写真、楽しかった家族旅行も終わりです.......
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双方のお袋さんも80歳目前、飛行機・電車を使った遠隔地旅行は相当しんどくなり、選択肢は近県温泉の車旅のパターンに絞られてきました。でもこの様な旅行が出来ること自体が幸せと思わねば・・



                                                         おわり




次回は、久しぶりの「江東区探訪」:その2(夢の島公園&東京ゲートブリッジ)をお送りします。
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  by rollingwest | 2012-06-15 00:00 | 旅の風景 | Comments(62)

<2012年GW>両親連れて恒例の家族旅行:(前編)信州更埴&別所温泉

*鎌倉湘南探訪「江の島」の予定でしたが、GWの信州旅行(前編)を先に公開することにしました。



★恒例の家族旅行

両母親を招待する家族旅行は今年で3回目。過去2回は越後の温泉だったので今年は信州「別所温泉」にしてみました。初訪問でしたが、素朴ながらも歴史が深く実に味わいある温泉旅路に感銘!
今回は娘の大学入学祝いも兼ねた企画でしたが祖母・孫が一緒に旅行できるのもあと何回かな?

                                       過去の家族旅行記事はコチラ

         ......GWは「信州の鎌倉」と呼ばれる「別所温泉」に両母親を連れていく......
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      .......(左)故郷柏崎の名峰「米山」 (右)上信越高速に乗り直江津から長野方面へ南下......
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初日は川崎自宅を早朝5時過ぎに出発、東松山でカミさん母親を乗せて関越自動車経由で柏崎へ向かい、5人揃ったところで11時前に実家を出発。上信越道で信州方面へと車を走らせれば、眼前に火打・妙高山の迫力ある雄姿が迫って来た!厳冬だっただけに今年の残雪量は相当なものだ。


         ......(左)圧倒的な迫力、残雪の妙高山 (右)関越・上信越高速道のロングドライブ......
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     ......信州に来たらやはり蕎麦を食さねば!千曲市内の蕎麦屋。ウワ~、巨大な鯉が沢山!......
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★「更埴あんずの里」(千曲市)


更埴ICを降り千曲市内で信州蕎麦を堪能、「更埴・あんずの里」へと向かいます。当地はカミさんが一度訪ねてみたいと25年前から願ってきた場所。4月中下旬、素朴な山里にあんずの花が一面に咲き誇る桃源郷となります。GWは花も終わりですが新緑もまたよし。上平展望台へと向かいます。


              ......「更埴・あんずの里」の全景、「上平展望台」から一望......
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           .......あんず満開は4月20日頃が本番、背景は「高妻山」(ネットより拝借)......
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あんず畑の真ん中には巨大な欅!近寄ってみよう。首が疲れる程高く堂々と聳えています。根っこの張り出しと太さにもビックリ!まるで地元を鎮守する霊木の如し、トトロでもヒョッコリ顔を出しそうだ・・。


            ......巨木な欅の木が鎮座!根元には赤い鳥居と祠、まるでトトロの世界!......
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         .......「鞭声粛々、夜河を渡る…」の詩碑、川中島合戦の要所となった「雨宮の渡し」......
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近くには川中島合戦の史蹟「雨宮の渡し」もあります。妻女山に布陣した上杉謙信が、武田軍の炊飯煙を見て夜襲を察知。夜霧の中で1万3千兵を率いて人馬とも音も立てず雨宮を渡り、信玄の本陣を突いたのです。「鞭声粛々、夜河を渡る・・」、江戸時代漢学者・頼山陽の詩が刻まれていました。

                     謙信・信玄ゆかりの地を行く(川中島古戦場)の記事はコチラから


    .....(左)新緑あんずの足元、タンポポ満開だった! (右)次回、桃源郷時期に来て見たい......
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★別所温泉のシンボル「北向観音」に参詣


「別所温泉」は「信州の鎌倉」とも言われ素朴で歴史深い寺社が多く点在しています。温泉の奥にある「北向観音」は厄除観音として古くから全国的に信仰され、まさに別所温泉のシンボル的存在です。


                 ......別所温泉のシンボル「北向観音」の参道入口......
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       .......(左)信仰心は、まだ程遠い18娘(ノーテンキピース) (右)手水舎の柄杓水でお清め......
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本尊は千手観音で厄除開運の観音であることから、初詣は大変な賑わいとなり、最近は受験合格祈願や縁結びの御利益の祈願が増えているとのこと。縁結びは「愛染かつらの木」に由来します。


   ......(左)北向観音本尊は千手観音 (右)撫でた所が治る「びんずる尊者」(善光寺にも鎮座)..... 
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♪「花も嵐も~、踏み越え~て~♪」、「旅の夜風」(コロムビアレコード)は1938年(昭13)に80万枚を超す驚異的なヒットを飛ばした歌謡曲で松竹映画「愛染かつら」(原作:川口松太郎、主演:田中絹代・上原謙)の主題歌。映画のモチーフになったのが北向観音境内に堂々鎮座する「桂の巨木」だったのです。

                      

      .......(左)梵鐘の横には「愛染かつら」の巨木 (右)縁結び祈願の「愛染堂」......
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史蹟はまだまだあります。「瑠璃殿」は真下から見上げるとその造りが細部まで見られ、興味がわく建物!見上げると大迫力!境内に建つ多くの碑から、当地には古くから多くの文人墨客が訪れていたことがよくわかります。芭蕉の句碑や童謡「夕焼け小やけ」の歌碑など、まさに見所満載のお寺!


       .......(左)見上げると大迫力!崖っぷち御堂の「瑠璃殿」 (右)夕焼け小焼けの石碑.....
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        .......(左)境内から別所温泉の街が見渡せる (右)透明パネルと重ねあわせた展望......
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北方の長野「善光寺」と向かい合う位置にあるために「北向観音」(または裏善光寺)と名づけられ、どちらかだけの参拝では「片詣り」(善光寺は来世利益、北向観音は現世ご利益)と言われます。
秩父霊場巡りも始めましたが、本来は満願成就の御礼参詣の寺。スタートの事前祈願に替えました。

 

       .......「裏善光寺」とも呼ばれる「北向観音」は観音札所巡り満願成就で参詣される寺......
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別所温泉は信州最古の湯とも言われ平安時代には枕草子(清少納言)にも謳われたとのこと。下記の「MAP」でもわかるように見所あるお寺が実に多いネ~!さすが「信州の鎌倉」と呼ばれる訳だ!
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       ......土産店が立ち並ぶ北向観音参道、風情ある温泉街。次は安楽寺へと向かう......
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★別所温泉は国宝・重文の宝庫(安楽寺&常楽寺)


安楽寺は慈覚大師(平安時代)の開創と伝えられ、鎌倉時代に宋から帰朝した禅師が再興して現在は曹洞宗。堂内には両禅師の木像があり鎌倉彫刻の逸品として重要文化財に指定されています。
             

             .......立派な本堂に鐘楼、木々や花に囲まれた「安楽寺」......
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当寺のハイライトは「八角三重塔」!珍しい形をした三重塔は木造八角塔としては日本で一つしかないという貴重な建築、鎌倉末期に建立された唐様の塔婆です。(長野県で一番早く指定された国宝)


      .......(左)国宝・八角三重塔が見えてきた。 (右)到着~、スゴイ!椎茸のヒダみたいだ!......
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長い階段を登るとついに出現~!これは確かに珍しい!一見「四重塔」に見えますが、一番下の部分は裳階(mokoshi)と呼ばれる差し架けの屋根で、奈良の薬師寺と同じ構造です。中国宋時代の禅宗様式の建築は日本唯一の木造八角形三重塔か!何だか焼き椎茸が食いたくなってきたぞ゙~


     .......(左)日本唯一の八角三重塔の前で集合写真 (右) パフォーマンス八角塔(親子合作)......
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常楽寺は北向観音の本坊で、ここも慈覚大師により開創されました。本堂裏の北向観音の霊像が出現した場所には、貴重な重要文化財石造多宝塔(これも全国的に珍しい)が保存されています。


           .......(左)「常楽寺」の立派な茅葺屋根 (右)横から撮影すると違う表情......
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          .......珍しい石造りの多宝塔、塔を囲む杉の巨木林も立派!幽玄なる雰囲気......
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国宝級名刹を一度に3つも堪能し今日は大満足!まだまだ見所が多いですが、もう夕方16時半、残りは明日の楽しみとして本日の宿泊「玉屋旅館」にチェックイン!信州最古の温泉、実に楽しみダネ!


      ......風情ある「別所温泉」川沿い風景、この名湯には千年を超す歴史とロマンが息づく......
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     .......「玉屋旅館」、品のある吹き抜けロビーには手の込んだ吊るし雛、泉質もさすがです!......
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平安の才女・清少納言が枕草子で賛辞しただけあり、美人の湯といわれる泉質は柔らかで肌に優しい硫黄泉、食事も信州の旬の食材にこだわって豊富な品数!期待通りの温泉宿でございました。


            .......各自がお好みの浴衣をチョイスして女性陣、集合写真......
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           .......豪華な食事に満足、目の前には外湯(葵の大湯)もある.....
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さて翌日は、「信州の鎌倉」のもう一つのメインコース「塩田平」、真田一族の居城だった上田城、北国街道の情緒溢れる街並みを楽しみました。後編は「江の島」記事のあとで6月初めに掲載する予定


      .......翌日は「塩田平」の名古刹を訪ね、上田城(真田氏)や北国街道も満喫.....
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                                      (後編) 「塩田平の名刹、上田城」に続く




今回延期した「鎌倉・湘南探訪」(その2):「江の島」編を次回掲載いたします。
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  by rollingwest | 2012-05-06 15:52 | Comments(48)