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<2012年9月8日>「能郷白山」~「越前大野」:夜行日帰り弾丸ツアー(バス宴会の旅)


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もう日本列島は紅葉真っ盛り・・。小生も2ケ月近い蟄居生活からついに解放され、秋の活動を再開いたします。ノーテンキでキリギリスの頃(残暑厳しき9月上旬)の山記事(バス宴会旅)を公開しておきます。久しぶりにFツアーに参加、岐阜・福井への長距離でしたが夜行日帰りの酒宴・弾丸旅行でした。

                                                  (2012.10.27公開)


   .......Fツアー夜行バスは都内を前夜21時出発、岐阜・福井県境へと向かう(クリックで地図拡大).......
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能郷白山」(1617m:結構変わった名前ダナ)は岐阜・福井の両県に跨る日本200名山の一つですが、当エリアはそう簡単に足を延ばせる場所ではなくFツアーの機動性を享受できることは嬉しいネ~!
金曜日の21時、赤羽駅集合で夜行バスは出発、長丁場なので早速アルコールでの前夜祭となりました。




★200名山「能郷白山」、アッという間に朝8時の登頂


翌日早朝5時、バスは温見峠に到着。熟睡していた小生は慌てて起床し、朝食を急遽腹に詰めて出発準備を整えました。昨夜都心で集合し、もう6時に登山開始している。いつも驚異的な機動性だ~!


          .......(左) Fツアーのバスは明け方に温見峠に到着 (右)6:00出発!.......
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      .......(左)峠から3時間半ピストン、楽チン登山 (右)一日中ガスに覆われたが薄日も・・.......
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しかし天候は初めから冴えません。薄日が差しており雨にはなりそうもないものの、ガスが厚く立ち込めており黙々と登るのみ。目を楽しませてくれるのはまだ盛り咲く夏の高山植物(残暑の名残り・・)


      .......(左)ゴマナ(キク科) (下) コウモリソウ(キク科) (右)霧中の登山、黙々と登っていく.......
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        .......(左)ミヤマリンドウ(リンドウ科)      (右)トモエシオガマ(ゴマノハグサ科).......
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温見峠からは能郷白山頂上まで2時間(往復3時間)の楽勝コース、朝8時にはもう頂上到着。終始、霧中の歩きで9時半には下山、楽チン過ぎてスリルや絶景を堪能することもできずつまんなかった・・。


       .......(左)全く眺望利かないまま、あっという間に登頂 (右)山頂での集合写真.......
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この山が200名山なのかネ~と思った・・。一体何をしに来たのかよく判りません~の心境・・(苦笑)
小生としては200名山ピークがまた一つ刻まれたのでマア・・よしと致しましょう。悔しいので頂上からどんな光景が俯瞰できるのかな?・・とネットで調べてみれば何と素晴らパノラマが望めるではないか!


          ......インターネットから眺望写真を入手 (左)御嶽山 (右)白山・笈ケ岳.......
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      .......快晴日は北アルプス連峰(薬師岳~裏銀座~槍穂高)が全て眺望できるらしい.......
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西側から見た北アルプス連峰が屏風の如く連なる大絶景!コリャ~素晴らしい~!加賀・美濃にかけて鎮座する名峰の数々(白山・笈ケ岳・御嶽山)、ネット拝借写真で実際見てきたような顔ができるナンテ・・


     .......(左)下山の光景も変わらずガス       (右)アキノキリンソウ(キク科).......
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      .......(左)テンニンソウ(シソ科)   (下)オオカメノキの赤い実   (右)9:30下山.......
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さらにネットを調べて見ると、名古屋市内から見る冠雪の能郷白山の写真を見つけた、何と大迫力!中京エリアの人にとっては白山と並ぶ信仰篤い霊山だったに違いない。「能郷白山」という変わった名前のルーツは「濃郷白山」(美濃の郷に鎮座する加賀白山に匹敵する名峰)が由来だと勝手に推測・・


    .......(右)名古屋市内から見える冠雪の能郷白山    (下)梶尾谷の淡墨桜.......
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この近くには「梶尾谷の淡墨桜」(三春滝桜・山高神代桜と並び日本三大桜)も鎮座しており、いつかこの地に再び訪れてみたいと思っております。岐阜も自然・歴史・文化が濃縮されたエリアだなあ・・

                          「山高神代桜」(日本三大桜)、訪問時の記事はコチラから





★岐阜から福井に北上、越前大野の風情を楽しむ


あっけない登頂達成でしたがまだ時間はタップリと残されており、これからはいよいよFツアーの真骨頂を満喫する時を迎えました。バスは福井平野部を走り抜けていきます。稲刈を迎えた時期だったナア・・


          ......バス車窓からの越前平野(稲穂風景)、稲刈り作業に勤しむ農夫.......
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当地は蕎麦の名産地、稲作に交え蕎麦畑が点在している。「越前おろし蕎麦」(大根おろしであえた冷たいダシ汁にシッカリとしたコシ麺)が大好きな小生は、蕎麦と稲の田園風景に見入ってしまいました。


      ......稲田の合間に蕎麦畑も点在、そういえば越前は蕎麦の名産地でもあった.......
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温泉の営業開始にはまだ時間があるので、福井県の九頭竜川盆地に静かに佇む越前大野のお城を訪ねてみることにしました。実は小生大野城に訪ねるのは3年前のGW以来、2回目になります。

    

   .......(左)柳神社の狛犬はシャチホコの様に反り返っている (右)越前大野城へと登る石垣道.......
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     ......百間坂の城門をくぐりゆくと越前大野城の天守閣が見えてきた.......
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立派なお城ですね~!天正3年、金森長近が織田信長から越前一向一揆平定の戦功により与えられた城下町、北陸小京都とも呼ばれ、整然と区画された街、多くの寺が並ぶ「寺町通り」もあります。


          .......登山が物足りなかったので天守閣への急な石垣を登り行く.......
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      ......越前大野の街を見おろす、右の山が深田久弥の故郷名峰「荒島岳」.......
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日本百名山」を著した深田久弥は故郷名峰を「荒島岳」をその一つに加えましたが、この選定には故郷贔屓ではないかと一部に非難があります。小生も今から10年前に荒島岳を登り大した感慨が得られなかったので同感でしたが、遠望して見ると実に素晴らしい貫録の姿!百名山選定、納得・・


         ......天守閣から見た荒島岳・越前大野の風景が描かれたスケッチ.......
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  .....荒島岳はガスで全容は見えず・・、2009年GWの勝山市では素晴らしい雄姿を撮影できた......
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                北陸紀行(2009年GW)の越前大野・深田久弥の故郷の記事はコチラから




★九頭竜温泉、そしてロングドライブのバス宴会旅行


3時間のお気楽登山でしたので疲れは殆どありませんが、やはり最後の儀式(バス宴会旅に向けて最初の儀式かもしれない・・)「温泉♨」をキッチリ満喫しておかねばなりません。昼の温泉は贅沢だ・・


          .......九頭竜温泉「平成の湯」で汗を流す、まだ昼前でした~.......
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         .......九頭竜湖を通過、ロックフェルダム(九頭竜ダム)の威容が見えた.......
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温泉を満喫し、九頭竜湖を通過してバスは東海北陸自動車を南下して名古屋経由で東京方面へと戻ります。時刻はまだ13時、まだまだ長丁場・・。今回の主目的(バ゙ス宴会イベント)がスタートしました。


     ......宴会バス旅行の始まり始まり~!各自が旨い酒・つまみを持ちよりお裾わけ.......
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      .......青森の銘酒「田酒」を手にして喜びに浸る皆さん、このお酒はやはり旨い!.......
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バスは東海北陸自動車から名古屋中心部を経由して静岡県へと入りました。今年春に開通オープンした新名高速道路を通ってみよう!山合いに貫通する道は確かにショートカットとなっており時間が早い。


           ......岐阜から愛知に入り、第2東名へと繋がる山岳橋梁、依然宴会は続く.......
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夕方に駿河湾沼津SA到着。多くの観光客で賑っている!市街から入場できるSA広場から見る施設は実にお洒落で豪華。アミューズメント演出も実に魅力的。防災面でも観光需要刺激にもいいかも・・


        ..... 駿河湾沼津SAに到着!この頃は酩酊状態の人も多く・・(自分も・・笑)......
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       .......(左)活気溢れるお洒落なSA広場 (右)お土産屋や駿河鮨店で大賑わい.......
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ここから見た駿河湾の夕暮れ光景は素晴らしかった!小生は12年前に静岡に住んでいたのでこの絶景は色々な角度から満喫しましたが、沼津高台から見る沼津アルプス・三保半島も実にいいネ~


         ......駿河湾沼津SAから仰ぐ沼津アルプス(静岡在住時に2回登ったな~).......
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  ......(左)駿河湾に浮かぶ伊豆半島シルエット  (右)静岡市方面を望む、左は清水の三保半島.....
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泥酔寸前状態まで飲み続けて約4時間、眠って起きてまた飲んで・・長丁場アルコール漬けのバス旅もそろそろ終わりが近づいてきました。東名高速の先には雄大な富士山の雄姿が・・。素晴しいの一言


          .......(左)第2東名の新清水JCTから仰ぐ富士山 (右)第2東名ルート図.......
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今回は登山旅というよりも、一昔前の職場旅行という感じだったかも・・(苦笑)。帰宅したのは19時、昨夜出発してからまだ一日に満たない22時間・・。何とも濃縮たる夜行日帰りの弾丸ツアーでした~!


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次回は、新宿区探訪「歌舞伎町・新大久保・西早稲田」をお送りします。
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  by rollingwest | 2012-10-27 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(62)

<2011年10月8~10日>北アルプス難関峰「毛勝山」&北陸「魚津」探訪

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★(1日目):難関の200名山「毛勝山」へのアプローチ (無人小屋・前泊)


北アルプス「剱岳」の北部に聳える名峰「毛勝山」、嘗ては登山道がなく残雪期しか登れない秘境でした。10年前に尾根道が開かれましたが、厳しい難関峰に変わりはなし。9月3連休にマツ氏と挑戦企画したものの天候不順で、10月初旬に変更延期。結果的には快晴に恵まれた最高の山旅となりました。


  .....(左)08GW:常願寺川から仰いだ雪の毛勝 (右)今回、間近に見た「毛勝山」、大迫力~!......
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                  ↑  08年5月毛勝山:「残雪の立山大周遊」記事  はコチラから


初日は登山口へのアプローチのみ。東京駅を昼に新幹線出発、越後湯沢経由ほくほく線で富山の魚津駅に到着が15時40分。駅前でレンタカーを調達し北陸電力の社員宿泊施設「片貝山荘」(現在は無人施設)に向かいます。事前に登山口の確認を終えて、17時過ぎに到着し小屋の中に入りました。


     ......(左) レンタカーで片貝山荘(無人小屋)に向かう道 (右)片貝川の電力治水施設.......
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        ......(左) 夕暮れの片貝川堰堤風景 (右)第5水力発電所の放水ゲート.......
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小屋には我々2人の他は、横浜から自家用車で来られたN川さんという人だけでした。自炊食事・酒を飲みながらお互いに情報交換。難関200名山を中心に単独行で登っている方なので話も合いました。


   .....(左)無人の北陸電力の元・宿泊寮(水は使えない) (右)美しい月夜の晩、山荘で語らう.......
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★(2日目):「毛勝山」への挑戦、往復11時間近いハードな行程


翌朝4時に起床。N川氏と一緒に3人で登ることにしました。登山口まで車を乗り入れ5時40分登山開始。樹林帯からはいきなり猛烈な急坂が始まります。10年前に開かれた北西尾根は連続急登、切り開いた人達は大変な事業だったろうなあ・・。2時間程登って漸く三角点(1479m)に到着、大休止・・


  ......(左)尾根ルートは厳しい急坂 (中)三角点(1479m)  (右)朝の光に「越中駒ケ岳」が輝く......
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    ......(左)厳しい急傾斜を登りダケカンバを過ぎる (右)越中駒ケ岳、雄大な稜線ラインが広がる......
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幸い秋の素晴らしい快晴に恵まれましたが、夏場にこの急登道を登ったら汗が噴き出て相当辛い思いをするでしょう。途中に水場は一切なし。我々は2ℓ強の水でしたが、夏場では3ℓは必要かも・・


     ......(左) 遥かには日本海の海岸線が (右)標高1800m付近からは霜の草付き場へ.......
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8:40大岩(1730m)通過、9時過ぎに霜に覆われた草地帯に出ました。振返れば背後には魚津市街と日本海がウッスラ見える。左手には僧ケ岳・越中駒ケ岳、標高を稼ぐと白馬三山が眼前に現れてきたゾ!


            .....遥か彼方に冠雪の「白馬三山」が見え始めた!手前は滝倉山.......
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             .......朝日に照らし出せれる霜が被った草付き場を登っていく......
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幻想的な霜の草付き場を登り詰めると2千m付近(9:45)で池塘「モモアセ池」が出現!枯れたチングルマ、草モミジ、輝く苔、何とも幻想的な世界が・・。そして屹立する毛勝山の大迫力ある姿が間近に!


    .......(左)毛勝山が全貌を現し始めた!大迫力 (右)一番目の池塘モモアセ池に到着......
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左側に「後立山」の大連峰パノラマが雄大に広がっている!白馬・杓子・白馬鑓~不帰のキレット~唐松岳~五竜岳~鹿島槍ケ岳~爺ケ岳、35年前の学生時代に長大山脈を縦走した数日間がフラッシュバック


    ......(左)白馬三山クローズアップ(白馬・杓子・白馬鑓) (右)後立山連峰(五竜岳&鹿島槍)....... 
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10:45「クワガタ池」に到着。確かに池塘の形は完全にクワガタ!ウルトラ怪獣「アントラ」ーと実にソックリ!池を過ぎると草付き大斜面が出現!これを越えれば頂上だが、最後の登りは本当にきつかった~!


     .........「クワガタ池」に到着、名前の通りクワガタの角、↓正に「怪獣アントラー」だ!........
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    .....(左)頂上への最後の大急登(草尽き斜面) (右)大斜面をヘバリ苦しみ登るマツ氏.......
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11:40、歩き始めて丁度6時間。ヘロヘロになりながら漸く登頂!しかし苦行は頂上から仰ぐ北アルプスの大絶景で報われました。「剱岳」の迫力ある裏容姿、毛勝三山とコラボした連峰は初めて見る光景!


  ......(左) ついに登頂!3人で山頂記念写真 (右)「剱岳」の雄姿をユックリ満喫する岳人達.......
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  ......「剱岳」(左)&「毛勝三山」(右から毛勝2151峰・釜谷岳・猫又岳)、北ア最北部・レアな大絶景......
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剱岳・立山連峰の北に位置する毛勝三山(毛勝・釜谷・猫又)は魚津と黒部に跨る山岳群で片貝川源流。左には後立山連峰の全貌!昼食は素晴らしい快晴に恵まれ感動的な時間を過ごしました。


   .....長大な「後立山連峰」 (左から、雪倉岳・白馬三山・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ケ岳)......
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          ......北側から見る「剱岳」の雄姿、大迫力!絶景を満喫し寛ぐ人達.......
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12:20出発、再び同じルートを下山。もう少し頂上で風景を味わっていたい気もしますが、まだ下山で5時間近くかかる長丁場。秋の日暮は早いので油断はできない。クワガタ・モモアセの池塘を過ぎて行く。


        ......(左)「モモアセ山」をバックに一本休憩 (右)気持ちいい草の下山道........
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     .......(左)ダケカンバ、やや色の悪い紅葉 (右)頂上の展望広場から仰ぐ白馬三山.......
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紅葉の色づきは鮮やかでなく期待外れでしたが、やはり青空と十分な光量がある時はそれなりに輝きを増してきます。頂上付近よりも中腹・紅葉樹林帯で夕暮れの日光に映えるいい紅葉に遭遇

           ......(左)青空に映える黄葉. (右)鳥の嘴の様にせり出す紅葉.......
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     ......(左) 紅葉道を下る登山者 (右)くすんだ紅葉も青空と日光があれば十分映える.......
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下りも急坂連続で本当に長い~!登りもラスト傾斜が胸突き八丁でしたが、下りも最後が辛かった・・。小生の下山到着は16:30、マツ氏は相当へばり17時過ぎ着、登山開始して11時間近いハード行程


       ...... 長く急な最後の傾斜道、11時間近くの長丁場山行も遂にフィナーレ!.......
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片貝山荘に戻り荷物を整理、レンタカーに積み込み魚津市内へと戻ります。駅前ホテルで宿泊手続を取り無事帰還し安心。2人は居酒屋でビールと地元の肴で乾杯・反省会予定が・・、マツ氏は完全にダウン




★(3日目):「魚津」の歴史探訪&三大奇観


       ......「魚津港」の歴史と自然奇観を探索、港に広がるテトラポット・砂浜風景.......
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富山県魚津市・・、4万5千人の北陸・小都市ですが、実は歴史と自然奇観が楽しめる穴場の街。まずは歴史探訪!富山湾漁港として栄えた魚津は歴史的史蹟が多い街、海岸線を歩いてみましょう。


     .....(左) 「万灯台」(魚津港最初の江戸時代灯台) (右)魚津水産(旧地方銀行の建物).......
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    .....「米騒動」発祥地は魚津、この米蔵から米が運び出された、可愛い米俵モニュメント.....
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江戸時代航路を見守った「万灯台」、大正時代に全国に広がった「米騒動」の発祥地、上杉謙信が柴田勝家率いる織田軍と戦った「魚津城跡」、那須与一にも所縁ある諏訪神社など確かに見所多し


       ......(左)「魚津城跡」の石碑     (右)「上杉謙信」の歌碑(魚津城の戦いにて).......
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          ......(左)魚津の諏訪神社    (右)拝殿内には那須与一の絵が!.......
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そして魚津には「三大奇観」と呼ばれる大自然(北アルプスと富山湾)の珍しい光景が見られる場所!3大奇観とは「蜃気楼」「埋没林」「ホタルイカ漁」、これらのルーツは全て北アルプスの山々なのだ。

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   ......(左)魚津海岸から見る「富山湾対岸」の風景  (右)蜃気楼写真はネットから拝借.......
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富山湾に広がる自然の映像「蜃気楼」の仕組み、海の中に沈んでいる「海底埋没林」を見るには「魚津埋没林博物館」を訪ねることをお薦めします。かくなる光景が見られるのは日本では富山湾のみ


     .....古の大地の浪漫「魚津埋没林博物館」、太古のマンモスやトナカイも展示されていた......
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    ......(左)乾燥埋没木の展示ホール (右)埋没林は片貝川上流に繁茂した北アの巨木群.......
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蜃気楼は、大気と海の温度差により光が屈折によって起きる自然が生み出すトリック映像。春の上位蜃気楼は遠方風景が上に伸びたり反転、冬の下位蜃気楼は実際風景の下に虚像が出るパターン

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    ......蜃気楼9変化(船泊)&富山湾地図、蜃気楼のメカニズムが紹介(目からウロコ).......
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この虚像が起きる原因は北アルプスの山々が海に迫っている急峻な富山湾の地形。春の冷たい雪解け水が海に急速に流れ込むために水と海水の温度差が生じ、海面に屈折レンズを作り出すからです。


      .......「5月の蜃気楼」写真パネル、海面に浮かぶコンビナート群はまさに幻の如し・・・......
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魚津「海底埋没林」は約2千前に片貝川(毛勝山源流)が氾濫し海に流れ出た北アルプス巨木群が海面上昇によって現在の幻想的な奇観が生み出されているのだそうです。確かにレアな光景!(驚)


           ......博物館の「埋没林プール」、幻想的な光景に遭遇して驚き!.......
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             ......プール底から眺める埋没林の神秘的な水中風景......
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「三大奇観」の3つ目は、神秘に青く光り輝く「ホタルイカ漁」。富山湾に珍しい生物が存在する不思議は富山湾地形に秘密の鍵が・・。フォッサマグナ最終到達の深海底に北アルプスから栄養ある急流水が豊富に注ぎ込んでおり、数々の神秘的プランクトンが繁栄できる珍しい生態系が成り立っている。


      ......「ホタルイカ漁」、水揚げ時の輝きはLED照明の様なブルーイルミネーション.......
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今回、富山の「毛勝山」&「魚津」を訪ね、当地が北アルプスを間近に臨む麓の街で「山と海のダイナミックなドラマ」が展開するレアSPOTだったことをあらためて認識。本当に貴重な見学体験をしたナ~!


           .....JR魚津駅プラットフォーム、右には富山地鉄のカラフルな電車が走る.......
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      ......魚津市から見える「冬の北アルプス連山」のパネル (博物館の屋上にて)......
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北アルプスも数々のルートを過去登りましたが、「フォッサマグナや海の視点」から新知識を得て、山への感慨が一層増した気が・・。毛勝山登山では、奥深い北アルプスの懐を感じ(日本屈指の難関峰・剱岳の険しい表情を北位置からジックリ味わえた)、リアルな体験と勉強ができて実に充実した3日間でした。


    .....(左)08GW残雪期の思い出(剱岳をバックに)(右)今回初めて見た北側(裏側)からの剱岳.......
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                                                        おわり




次回は、紅葉に彩られた「となりのトトロ」の故郷「狭山探訪」記事をお送りします。
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  by rollingwest | 2011-11-03 22:00 | Comments(48)

<2010年5月3日>GW紀行③:高岡歴史探訪(続編)&35年ぶりの米山登山

                             
                   GW紀行①:残雪の北陸名峰「笈ケ岳」から霊峰「白山」を望む                               
                   GW紀行②:万葉時代からの歴史街、高岡・伏木を訪ねてより続く



★高岡市内に鎮座する国宝名刹「瑞龍寺」を訪ねる


           ......加賀藩主・前田利長の菩提寺「瑞龍寺」(国宝指定)の総門)......
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午後は高岡市内に入り探索。加賀藩はNHK大河「利家とまつ」でご存知、前田家が百万石に隆盛させた誇り高き藩。利家の長男「前田利長」は弟「前田利常」に譲位して高岡に城を築きました。
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           .....「瑞龍寺・山門」をくぐると、壮大・荘厳な大伽藍、中央に「仏殿」が配置......
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加賀藩主・前田利長の菩提寺「瑞龍寺」は利長死後に兄思いの利常が1663年建立、加賀藩が威信をかけた寺であり絶対必見!一大城郭の風格を持ち、北陸にかくなる国宝寺があるとは・・!

       
    .....(左)国宝「仏殿」の建築は実に見事! (右)国宝「法堂」に安置される利長の位牌......
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           ......(左)枯山水の白砂利を整備する僧 (右)曹洞宗なので禅寺様式の建築....
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★前田利長の墓所


「瑞龍寺」総門前から前田利長の墓所まで、長い石畳の参道がありました。その長さが八町(870m)もあることから「八丁道」と呼ばれ、両脇には全国の大名が寄進した石灯籠が配置されています。


         ......(左)八丁道に座る前田利長の像 (右)加賀藩主・利長の墓所......
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利長の墓は高さが11mもある堂々たるもので、これだけの規模・格式は全国の大名墓所の中でも最高峰らしい!霊園前には「五百羅漢像」が沢山飾られたお寺もある。加賀の寺は裕福だね~!


                     .....「繁久寺」のお堂と「五百羅漢像」......
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★日本三大仏「高岡大仏」~「土蔵造りの町並み」


日本の有名大仏は無論「奈良&鎌倉」ですが、「三大仏」という言われ方があるらしい。3つ目を調べてみると高岡・兵庫・岐阜に三大を主張する仏があるとのこと。そうか!高岡大仏を見てみよう。


      ......「高岡大仏は」の顔はハンサム!蓮座下は宝物回廊となっており「顔大仏」もある。......
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この仏は高岡「大佛寺」に鎮座する阿弥陀如来像。800年前の建立で歴史は深く、焼失を繰り返した末に、鋳造技術が高い高岡の技師達によって昭和7年に青銅大仏として再興されたとのこと。


  ....(左)仏・陀か?(hotoke takaoka?oyajigayagu) (右)回廊展示物は多彩で興味深い.....
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高岡の中心部には土蔵造りの旧家が40棟以上建ち並んでいます。明治後期に大火に襲われたため防火建築の粋が生かされています。高岡は鋳造発祥の地、旧・鋳造所やキューポラ煙突があり、産業で栄えた金町の格子造り町並みも見事らしい。しかしもう無理だ。夕方近くで時間がない~!


          ......(左)土蔵造りの街並み(菅野家) (右)赤レンガの富山銀行......
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        ......(左)高岡市内を走る懐かしい路面電車 (右)駅前では獅子舞イベント......
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もう夕方17時近い。今日は朝から雨晴海岸を訪問し昼過ぎには帰省するつもりだったが、高岡がこれ程までに見所多き場所だとは思わなかった!何か物凄~く得をした気分で列車に乗りました。


                 ......高岡駅周辺の散策MAP(クリックで拡大)......
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★柏崎帰省途中で日本海に沈む夕日を満喫


金沢から柏崎経由のJRダイヤは、「ほくほく線」開通以降は柏崎がバイパスされ停車回数が減り、不便になりました。しかし金沢駅にナイスタイミングで直通便が来た!ラッキ~!19時頃に帰れそうだ。


    ......5月の太陽は夕方になっても高く昼が長い。水田や日本海に眩しく反射する光......
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今日は充実したミニ旅廻りで天気も快晴に恵まれ最高の日だった。車窓に目をやれば田植え前の水田に映える太陽が眩しい!日本海水平線と距離が縮まると黄昏のオレンジ色に輝き始めてきた~


           .........日本海に沈み行く夕日(信越線の電車車窓より)......
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そういえば小6の修学旅行は富山だったが、帰りの車窓から日本海に沈む夕日を見て皆が歓声を上げた光景が記憶に蘇ってきた。40年前のシチュエーションと全く一緒だ・・。何か感動的だナア・・(懐)





★35年ぶりに故郷の名峰「米山さん」に登る


「♪米山さんから雲が出たぁ~♪」 柏崎の夏祭りやお盆の民謡流しで踊られる「三階節」に登場する米山は標高993m、容姿優れた鋭峰です。生れた時から仰ぎ続けてきた故郷の誇れる名峰!
中高時代に学校行事で数度登りましたが、今回35年ぶりに秀麗峰の頂上に再トライすることに・・。

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柏崎実家に19時到着。一人暮らしとなったお袋とは3月家族旅行以来の再会。「昨年GWは親父の容態が急変し北陸から急遽帰って来たなあ・・、一周忌はどうする?」等々、四方山話に花が咲く。
翌朝は米山登山で、食山人氏・マツ氏と上越市柿崎駅で再合流するので、早めに就寝しました。


   ......(左)米山は水野林道コースから登山 (右)柏崎・米山周辺の地図(クリックで拡大).......
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中高時代は、日本海に近い米山駅から登る昔からのメインルート「大平登山コース」でした。海抜ゼロから千m近く登るので本当にきつかった・・。今は柿崎側から6合目まで車で上がり、手軽に登れる「水野林道コース」が主流のようです。残雪多い春山だし、オジサン3人は一番楽チンコースを選択します。


          .....6合目駐車場から、カタクリが群生する水野林道コースを歩き出す。......
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米山の残雪は例年なく多い!春先に繰り返した寒波で、「笈ケ岳」も然り全国的に同じ状況だったことでしょう。6合目駐車場までの林道は雪壁が迫り、車1台がやっと通過できる狭さ、ヒヤヒヤ・ドキドキ
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        .....米山さんも例年以上に残雪量が多い。木々も芽吹きが始まったばかり....
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朝9時20分に登山開始。快晴青空とはならず霞んだ感じの一日でしたが、天候は安定し空気も涼しい。遅い春で新緑はまだ早い・・、自分にとって生れて初となる残雪期の米山登山が始まる・・。


      .....桜は満開!残雪の峪筋に芽吹いた淡緑とのコラボが美しい!右はショウジョウバカマ....
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6合目から頂上までは1時間半程ですが、日本海から聳え立つ柏崎のシンボル米山の最後の登りはやはり急峻だったぁ~。11時前に登頂!頂上の三角点とは高校時代以来、35年目の再会だ~


      ....(左)頂上にある米山薬師堂をバックに (右)米山薬師本尊(日本三大薬師の一つ)....
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山頂には「日本三大薬師」の一つである「米山薬師堂」があります。米山は712年(奈良時代)に白山の先達「泰澄」により開山され、農業神・病気平癒の神として、農民の信仰を篤く集めました。


        .....(左)頂上付近の張出し雪崖で戯れる食山人氏 (右)頂上小屋・薬師堂の遠景....
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天気は晴れですが暖かい日が続いたため、靄っぽく視界はいまひとつで残念・・。しかしネットで拾った画像から頂上パノラマをお楽しみ下さい。本来は目の前に日本海に浮かぶ佐渡ケ島、左側には妙高・火打山、右側には柏崎市街と原子力発電所、その向こうには椎谷岬、弥彦山が見えたはず


   .....快晴ならば頂上からこんなパノラマが・・ (左)妙高・火打山(右)柏崎市街・原発&弥彦山....
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         .........頂上からは1時間弱で下山、6合目駐車場へ到着....
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帰りは雪道をグリセードも入れて滑るように下山、1時間もかからず駐車場・登山口に到着しました。
食山人氏・マツ氏を柿崎へ送り駅でお別れ、GW「笈ケ岳」「米山」登山の計画立案・実行に感謝!
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★故郷より・・あらためて米山さんを望む



       .......頚城平野・柿崎側から仰ぐ米山、水仙とのコラボが結構素晴らしかった!....
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柿崎駅へ2人を送ったあとは、米山の姿をあらためて諸々の角度から仰いでみようと車でドライブ。頚城平野(柏崎市と反対側)からの雄姿をカメラでパチリ。柏崎側光景とはやはり形が違う。今年1月、謙信・春日山城から見た米山、上越市谷浜から望んだ海に浮かぶ米山も素晴らしかったなあ・・。


    ......今年の正月帰省で上越市側から見た米山、海に浮かぶ米山を見たのも35年ぶり.....
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国道8号線を北東に上り、米山トンネルをくぐり抜けると柏崎市に出ます。米山大橋周辺は柏崎屈指の景勝地。ここは帰省時に毎回の如く訪れる癒しの場所、故郷・米山を一番身近に感じる所かも・・
大橋下の青海川駅は海に日本一近い駅で、93年TVドラマ「高校教師」最終回の舞台になった場所


  ....(左)米山大橋(柏崎)側から仰ぐ米山(右)青海川駅「高校教師」真田・桜井のラストシーン駅....
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   ......米山大橋・橋脚部からレストハウスを望む、左はインターネットより拝借した星空のお宝写真....
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         ........福浦八景は柏崎の名所、海岸洞窟には蝙蝠が多く住みついている。....
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                   「夏の柏崎花火&復興する故郷米山の光景」はコチラからどうぞ  
                   「冬の米山雄姿や荒海怒涛の日本海風景」はコチラからどうぞ  



柏崎市街に入り実家に戻る前に親父の墓参り。霊園近くは田植え間近の水田風景が見渡せます。ここからの米山もお気に入り。霊園前公園は菜の花が咲き、家族連れがGWを楽しんでいた。


         ........田植作業が目前となり水が張られ始めた水田と米山....
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         ........柏崎夢の森公園には菜の花が咲き誇り、池には親子連れが遊ぶ。....
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柏崎実家に連泊し、お袋ともう一日過ごし、GW最終5月5日に東京へと戻りました。電車はスイスイ
今年のGWは素晴らしい天気に恵まれ、登山道なき北陸の難関秘峰、雨晴海岸・高岡の歴史探訪、35年ぶりの故郷の名峰の登山・・。充実したGWを過ごすことができて大いに満足いたしました。


        .......実家前にある噴水公園から仰ぐ残雪の米山藤棚が萌え始めていた。....
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米山さんご無沙汰でした~!故郷の山はありがたきかな、35年ぶりに米山さんを登りしみじみ・・



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次回は川崎市探訪「生田緑地岡本太郎美術館を訪ねて」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-06-12 00:00 | 故郷の風景 | Comments(37)

<2010年5月3日>GW紀行②:万葉時代からの歴史街「高岡・伏木」を訪ねて


               ⇒GW紀行①:残雪の北陸名峰「笈ケ岳」から霊峰「白山」を望むより続く



★憧れの「雨晴海岸」へ

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「いつか実際にこの目で見てみたい!」・・と、過去からず~っと憧れ続けている光景があります。
海に浮かぶ北アルプス「立山連峰」↑の大屏風!この大絶景は富山県高岡の雨晴海岸や氷見市海岸から望むことができます。GWレポート②は、高岡の「雨晴海岸」や「伏木」を紹介いたしましょう。


  .....立山から雪解け水が流れ込む海は透明度が高い!親子連れがGW休日を楽しむ。......
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「笈ケ岳」から無事下山後、金沢駅で食山人氏・マツ氏と別れた小生は柏崎帰省に向かいますが、まだ午前中でタップリ時間は残されている・・。依然、素晴らしい快晴!「どこかに立ち寄って帰ろう・・」と思いを巡らせます。゙Ω!そうだ!「雨晴海岸」が近くじゃないか!こんなチャンスは滅多にないゾ~
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   .....憧れの「雨晴海岸」へ!だが念願の光景(海に浮かぶ立山連峰)は見られず残念・・.....
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金沢駅からJR氷見線に乗り、「雨晴駅」で下車するとすぐに風情ある浜に出ます。ついに来た~!
でも・・、あまりの暖かさで海上はすでに靄がかかり、お目当ての立山連峰は全く見えない・・・(悔)
残雪立山を望めるのは冬晴日、でも好条件日に合わせてこんな遠隔地には滅多に来れない。(泣)


   .....(左)雨晴し伝説の由来「義経岩」 (右)伏木港に勧進帳の義経・弁慶像が座する。......
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雨晴しの由来名は、義経が奥州に落ちのびて当地に着いた時に不意な雨に見舞われ、弁慶が大岩を組んで祠を作り雨を凌いだ伝説に拠るとのこと。ここに義経岩として神社・祠が残っています。


   ......雨晴海岸からの雪の立山連峰(雨晴駅前の看板)この絶景の本物が見たかった~!......
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折角来たのに、ついに憧れの絶景は見られなかった・・。皆様には雨晴駅入口脇にある看板写真にてご堪能あれ。海越しに3千m級の白い山々を間近に望む光景は世界でもこの海岸だけです。




★「気多神社」&「大伴神社」


      .......「気多神社は平安時代からの古社。「能登一宮」と敬われ社格が高い。.....
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「能登一宮」と呼ばれる羽咋市「気多(keta)大社」は一度訪れてみたいと思っていましたが、高岡にも「気多神社」があったので参拝。本殿は450年前・室町時代に再建された風格ある建物です。
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        ......気多神社・境内は、鬱蒼とした大木に囲まれ神馬銅像も鎮座している。......
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   .....(左)大伴家持を祀る「大伴神社」 (右)「気多神社の清泉」ミニ洞窟や竜ノ口から水がコンコン......
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境内には万葉歌人「大伴家持」を顕彰した「大伴神社」があります。家持の史跡が存在する理由は奈良時代に高岡・伏木の地に「越中国府」が存在し、国守(県知事)として5年間赴任したからです。


      ......5月は筍・旬の季節!気多神社前の竹林には旨そうな「」が群生していた。.....c0119160_11263874.jpgc0119160_11271516.jpg








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    .....(左)裕福な家が多い金沢・富山の屋敷は実に広くて大きい。(右)花桃が真っ盛り!....
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5月初め、北陸の春は今が旬!新緑や花桃、筍などが新たな生命力を漲らせています。心地よい日差しの中で、次は「大伴家持」に所縁ある寺社・史跡・資料館などを訪ねてみることにしました。




★「万葉集」に縁が深い高岡

             .....高岡駅前には、「大伴家持」の銅像があった。.....
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高岡は「雨晴海岸」しか頭になかったので、駅前広場に降り立ち「大伴家持」銅像を見つけた時は何故だろうと思い観光パンフレットを調べたら、高岡は「万葉集」に縁が深いことを発見!目からウロコ!


  ....(左)気象資料館前には家持が住んだ「越中国守館跡」(右)今は朽ちた「越中国分寺跡」.....
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先に述べた万葉時代の「越中国府」国守に赴任した「大伴家持」が住んだ屋敷跡や勤務地が、この高岡には残っていたのです。そして奈良文化をダイジェストした「高岡市万葉歴史館」もありました!


          .......「高岡市万葉歴史館」、ここが「大伴家持」ゆかりの地と初めて知った。.....
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中高時代に習った正倉院「鳥毛立女屏風」や遣唐使船模型も展示されており、家持が当地で詠んだ万葉歌も多く残されている!平城遷都1300年の節目の年にまさか北陸で奈良を学ぶとは・・!


      ......(左)「鳥毛立女屏風」(模擬図) (中)「遣唐使船」の模型 (右)「大伴家持」肖像.....
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伏木の高台には巨大寺院が悠然と聳えます。浄土真宗本願寺派の名刹「勝興寺」、戦国時代には加賀一向一揆拠点であり、近世は前田家と関係深い寺となり不動磐石な地位を築きました。


         ......(左)蓮如上人が開基した「勝興寺」唐門  (右)勝興寺の経堂.....
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       .....「勝興寺・本堂」には七不思議(実をつけない銀杏や水が涸れない池等)が存在.....
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奈良時代、当寺境内には「越中国庁」があったとのこと。つまり大伴家持が毎朝出勤した場所だ~
当地で家持は5年滞在し優れた万葉歌が生まれました。七不思議と呼ばれるミステリー見所も沢山!


    .......天平の昔、勝興寺の境内が「越中国庁」の所在地、大伴家持は当地で勤務した。.....
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伏木の高台から再び海岸部(伏木駅・港周辺)に向かい、北前船で賑わった街風景を観に行こう!




★北前船で栄えた伏木の街


江戸時代、北前船貿易で栄えた伏木。近年は石油コンビナートや国際貿易港として賑わった港です。
嘗て産米輸送・石油油槽所等、環日本海圏の海上交易の重要地でしたが、今は昔の面影がない?


       .....伏木港は石油タンクや海上貨物輸送で賑わった。今はかつての面影はない。.....
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伏木高台には江戸時代からの回船問屋・旧宅が多く残っており、裕福な豪邸街並みが形成されています。その一つが「伏木北前船資料館」として公開されており、昔の伏木の繁栄を伝えています。


       .....「伏木北前船資料館」(江戸時代から回船問屋を営んだ秋元家の旧・邸宅).....
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  .....(左)「船屋半纏」「回船模型」が展示 (右)航海安全祈願で寺社奉納された「船絵馬」.....
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館内は北前船の航海用具や船主生活用具、船絵馬等が展示されており昔の繁栄が偲ばれます。建物の最上部には船の出入りが一望できる「望楼」が聳えている。狭い急階段を上がり、まるで抜け穴を通って秘密基地に行くよう感じ・・。「望楼」は二畳分程の狭い部屋で、街が一望できます。


         ....回船問屋の「望楼」はまるで秘密基地、船の航行を見張った小部屋.....
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      .......「伏木・けんか山祭り」は勇壮な祭り。昼は花山車、夜は提灯山車のぶつけ合い.....
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毎年5月15日は「けんか山」と呼ばれる勇壮な伏木・曳山祭りが行われます。山鹿流の出陣太鼓の囃子に合わせ、華やかな山車をぶつけ合う江戸時代からの伝統祭。港の男達は燃え上がる!




★伏木駅から、高岡市内の見所へ向かう


伏木駅周辺では殆ど人の姿を見かけませんでした。昔が活気に溢れた港町だけに駅前周辺・市街の雰囲気は寂しいものがあります。全国の地方都市における共通現象かもしれませんが・・。


         ......(左)JR氷見線「伏木駅」の外観とプラットフォーム(往年の活気はいずこへ).....
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雨晴海岸からの立山連峰をこの目で見ることはできませんでしたが、高岡・伏木の地で万葉文化や格式高い寺社など見所がこんなにもあったとは!高岡市内もまだ見所が多く存在しています。


         ........雨晴海岸~高岡・伏木の見所MAP(クリックで拡大表示).......
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まだかなり時間があり5月の日は高い。折角ここまで来たのだから夕方まで徹底的に高岡を探索して柏崎帰省しよう。伏木駅から次は高岡駅に向かいます。雨晴海岸の絶景は次回のお楽しみ!


   .....いつか本物の光景を遠望してみたい!雨晴海岸に聳える「立山連峰」の大屏風!.......
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                                                       おわり



次回は、「GW紀行③:高岡歴史探訪(続編)&35年ぶりの米山登山」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-06-02 00:00 | 海の風景 | Comments(36)

<2010年5月1-2日>GW紀行①:残雪の北陸名峰「笈ケ岳」から霊峰「白山」を望む


★北陸の秘峰へ、リベンジ登山


現在、日本200名山登頂は通算130座(内・百名山は74座)となりましたが、今年は難関峰を幾つか制覇したいと考えています。GWは登山道が存在しない北陸の秘峰「笈ケ岳」(oiduru:1841m)に挑戦しました。ここは残雪期の雪道ルートでしか登れない憧れの名山、アプローチが実に長いのです。


   .....昨年GWに登山口まで来たが、積雪が少なく登山断念(一里野温泉付近からの山容).....
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「笈ケ岳」は昨年GWにマツさんと2人で挑戦したのですが、暖冬で積雪量が少なくて登頂を断念し、急遽北陸の名所巡りに切り替えた経緯にあります。今回は食山人氏が参加切望され3人でトライすることにしました。今年は3~4月、寒波ぶり返しが何度もあり、積雪量は十分豊富で問題なし!

                      リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その1)
                       リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その2)


        .....「ほくほく線」(越後湯沢経由)で金沢駅へと向かう。(クリックで拡大)......
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今回も金沢へのアプローチは、「ほくほく線」経由で向かいました。このルートは越後三山・巻機山、米山、妙高・戸隠、雨飾山、立山連峰などの名峰群が次々に眺められるので本当に大好きな車窓だ。

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越後湯沢では谷川岳、魚沼平野からは巻機山・越後駒ケ岳・八海山、名峰達は白い雪を被り、満開の桜とのコラボが見事!頚城平野に出ると、我が故郷の米山さんを裏側から見ることができました。


       ......(左)越後三山と魚沼平野 (右)頚城平野(上越市側)から見る米山の勇姿......
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    ......(左)日本海に出ると桜並木と青海黒姫山 (右)富山では水田に立山連峰を望む......
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直江津から日本海沿線を走れば、妙高・戸隠、雨飾山・青海黒姫など上越・糸魚川の名峰が鎮座。富山に入れば、毛勝山・立山連峰が目を楽しませてくれました。やはり今年はどの山も雪が多い!




★白山中宮温泉に入り、登山道の事前下見


金沢駅13時到着、3人は北陸鉄道に乗換え「鶴来駅」(tsurugi)で下車。ここは昨年マツ氏と訪ねた加賀一宮「白山比咩(hime)神社」の最寄り駅。構内には昔、参詣駅として賑わった面影が残る。


    ......(左)北陸鉄道「鶴来駅」    (右) 鶴来駅の構内はSLマニアの宝庫......
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タクシーで白山麓から手取川の大渓谷を経由して、宿泊地「白山中宮温泉」に入りました。昨年は一里野温泉からテントを担ぎ冬瓜平(kamouridaira)に雪上宿泊して登頂する計画でしたが、近年はジライ谷日帰りコースがメインになってきたので今回はそのルートを取り、事前下見を行いました。


   .....(左) 登山口・ジライ谷へ向う途中のトンネル (右) ジライ谷休憩小屋の前の渡渉沢.....
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白山自然保護センターから2つのトンネルを経由して、野猿公園休憩小屋に到着。休憩小屋の前には沢が増水しており中々渡りにくい・・、ジライ沢への登りは沢を渡って左側・・等、諸項目を事前確認


     ......(左)蛇谷川の流れ (右)登山口付近には大きなカタクリの群生が幾つも見られた......
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         .....「白山中宮温泉・にしやま旅館」に宿泊、初日の夕食御膳!豪華贅沢!.....
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★ジライ谷の急登!冬瓜山経由で、名峰頂上を目指す


5月2日、いよいよ登山本番の日を迎えました。朝3時半に起床し、5時過ぎに登山開始。昨日の下見したのでコースは認識済み。休憩小屋の沢の水量は朝なので比較的少なく容易に渡れました。


            .....登山出発の朝、一点の雲もなき快晴日、空には明け方の満月.....
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           ......(左)花が開ききったフキノトウ (右)ブルーが美しいキクザキイチゲ......
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いよいよジライ谷の胸を突くような急な登り(傾斜が50~60度あるのでは・・)が早速始まりました。
延々と続く急坂を40分ほど登ると一枚岩のような大岩が出現!さらに40分で尾根道に出ます。


         ......(左) ジライ谷の急登、大岩に到着  (右下)華麗な花舞いイワウチワ......
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尾根道から後ろを振り返ると真っ白で雄大な山容が早速に見え始めました。あの山こそ、富士山・立山などと並び古から白い霊峰として崇められてきた「白山」(2702m)!(03年に家族3人で登頂)
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        ......(左) 日本三大霊峰「白山」の白い雄姿! (右) 食山人氏、雪道を振り返る.....
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「白山」自体の山容は緩やかで雄大な形ですが、谷筋は深く、傾斜・標高差は激しく半端ではありません。やはり世界一の豪雪地帯であるだけに豊富すぎる雪解け水が岩を削り、険しい谷をつくりあげたのでしょう。踏跡が判り易い冬瓜山の尾根道コースを延々と歩き「笈ケ岳」頂上を目指します。


    ......(左)圧倒的な迫力で迫る深い谷の連続. (右)冬瓜山(kamouriyama)への登山雪道......
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         ......(左)雪の斜面を登る(背景は白山)  (右)食山人氏・雪原ルートの後ろ姿.......
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冬瓜山のゴツゴツした岩場ルートを過ぎると、いよいよ本格的な雪原歩き。ジライ谷に比べれば傾斜は緩やか、簡易アイゼンで十分。今春に何度も来た寒波のおかげで積雪が非常に多くむしろ歩き易い。
 
                       
                 .....シリタカ山に向う雪原ルートですれ違う登山者......
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この時期の雪山歩きは、紫外線が強く雪の反射で目をやられるのでサングラスは必携!当日は爽やかな空気で汗をかくことも少なかったですが、蒸し暑い日でしたら水は2.5ℓ以上必要と思います。


              .....某氏の「日本百名山登頂記」の地図よりお借りしました。......
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★ついに、憧れの「笈ケ岳」に登頂!


               .....ドーム形をした雪渓の背景には雄大な白山が!.......
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シリタカ山を過ぎれば、三方岩岳の稜線ルートと合流(帰りは道標がなく分岐点がわかりづらい)し、視界は益々開け、いよいよ頂上が間近に迫ってきました!最後の登りは辛いけどもう一頑張り。


        ........「笈ケ岳」がついに近付いて来た!雪目防止のためサングラスは必携......
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歩き始めて6時間半、ついに「笈ケ岳」の頂上に到着!目の前には「白山」「大笠山」の大パノラマが広がります。頂上付近はブッシュが多く狭いスペースなので、昼食は下部の広い雪稜線の上で休憩


       ........(左下)「笈ケ岳」頂上にて3人集合写真  (右)通ってきた長い雪道稜線......
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               .....白山連峰のワイドパノラマが眼前に広がる。......
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            .....2003年8月に白山に家族登山したことが懐かしい。......
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                ......笈ケ岳頂上から「大笠山」(300名山)を望む夫婦......
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    .....下山へ、後ろ姿2景 (左)食山人氏&(右)RW。  哀愁漂う・・(プッ)誰?、笑うのは!.....
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同じルートをピストンで戻りましたが、やはり危険な道に変わりありません。歩くこと11時間、休憩小屋の沢に到着。気温が相当高い日で雪解けが進み、増水した沢の渡渉は皆が大苦戦していました。


             .....休憩小屋の沢は大増水、横断渡渉を皆が悪戦苦闘!......
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   ......(左)湯谷の轟音水流(暖かく雪解けが進み水嵩が増す)  (右)白山中宮温泉の全景.....
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最後はお二人にご迷惑をおかけしましたが、何とか無事に宿に辿り付くことができました。今夜も前日と同じ「白山中宮温泉・にしやま旅館」に宿泊、ここは「日本秘湯を守る会」にも指定されている名湯、食事も美味しく、そして宿の方々の心遣いが実に素晴しい~!本当にお世話になりました。
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            ......(左)「日本秘湯を守る会」の提灯 (右) にしやま温泉の2日目夕食.......
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★白山連峰が彫刻した大渓谷を見て帰路へ


翌日はタクシーで帰り、途中で「綿ケ滝」と「手取川渓谷」(北陸のグランドキャニオンと呼ばれる)を見学。
「綿ケ滝」は殆ど無名の滝ですが小生のお気に入りで今回3回目の訪問。「手取川渓谷」は水田の村下に広がる隠れた大峡谷。世界一の豪雪地帯の膨大な水量が刻みこんだ自然の大彫刻です。


              .....大轟音の「綿ケ滝」にカメラを向ける食山人氏......
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                                      リンク:「07年夏・北陸夏紀行」

             ......「手取川渓谷」の断崖絶壁は北陸のグランドキャニオンと呼ばれる。......
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鶴来の街はなかなか風情があります。豊富な水に恵まれた地域であるだけに、造り酒屋も多い!
この辺りは「菊姫」「手取川」など隠れた銘酒が多く、日本酒好きな方は実にお薦めの場所です。


             ......鶴来のレトロ街並みは風情あり、右は武久商店、下は菊姫酒造......
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念願の「笈ケ岳」登頂を実現し、3人は大いに満足!3-4月に三寒四温を何度も繰り返した今年の春は雪を多く残してくれました。そしてGW本番では素晴しい好天を与えてくれて幸運の一言です。


              .....「笈ケ岳」の残雪勇姿、実に貫禄に富んでいる。......
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金沢に到着し、食山人氏・マツ氏とは一旦別れます。(小生は柏崎に帰省、2人は医王山を目指すため)。柏崎の米山登山で再度3人合流しますが、次回記事は帰省途中で訪ねた北陸旅をご紹介


                                                     おわり



次回は、GW紀行②「万葉時代からの歴史街、高岡・伏木を訪ねて」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-05-23 00:00 | Comments(44)

<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その2)

↓(その1)から続く リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その1)


★深田久弥(百名山選定者)が愛した地元の名峰

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車は広々とした越前平野の田園風景の中を走り向けていきます。地平線の向こうには形のいい山が聳えている。あの山は何だろう・・? そうか!「日本百名山」の著者・深田久弥が愛した地元の名山「荒島岳」(1523m)ではないか!三角頂を空に突き上げ、稜線は緩やかに羽を広げている・・。

                
       ......深田久弥が愛した故郷の百名山「荒島岳」 まさに絵画のような風情が漂う。.......
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「荒島岳」が「百名山」に入ったことの岳人評判は「深田久弥の身贔屓選定か」と芳しくありません。実際RWも6年前にこの山に登りましたが、頂上の電波塔にはガッカリ・・、何の感慨もなかった・・。
しかし今回この美形シルエットを見て考えを改めました。富士山同様、遠くから見る名山だったのか!
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深田久弥も百名山決定に当っては、地元の名峰からは「荒島岳」と「能郷白山」のどちらを選ぶべきか相当迷ったようです。深田久弥については下記「山の文化館」で紹介していますのでご参照





★白山信仰の巨大な宗教都市跡:「平泉寺白山神社」を訪ねる。
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越前大仏・勝山城から至近1~2km東に離れた所に、「平泉(ヘイセン)寺・白山神社」はありました。
寺名に白山神社の呼称が並列しており、霊峰「白山」を信仰する山岳信仰の寺社です。ここは司馬遼太郎の著書「街道をゆく」(越前の諸道)を読んで以来、いつか訪ねたいと願っていた史蹟です。


           ......「平泉寺・白山神社」は多くの僧兵に守られた巨大な宗教都市だった。.......
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「平泉寺」は717年に「泰澄大師」(越の大徳)が開闢した霊峰白山を崇める山岳信仰の寺社です。
中世以降は比叡山延暦寺の勢力下に入り、九頭竜川の豪族たちが競って居を構え、戦国時代には48社・36御堂、6千僧坊、僧兵8千人を擁した巨大な宗教都市だったとのこと。(兎に角広大!)


  ......旧境内跡は一面の青苔に覆われまさに絨毯の如し(京都の苔寺と並ぶ名所).......c0119160_21233189.jpg

戦国時代は朝倉氏と比肩の一大勢力でしたが、一向一揆勢に焼討ちされ衰亡、秀吉復興支援を得たとの歴史だそうな・・。日本では珍しい石で築かれた宗教都市、国内最大の中世・石畳道や石垣も多く残されています。こんな広大敷地でも、旧境内全体の僅かまだ1%の発掘率だとは驚き!


 .....(左)神社の拝殿には可愛らしい巫女さん2人 (右)中央奥には威厳ある本社が鎮座.......c0119160_2125842.jpg


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越前海岸の断崖絶壁・名所「東尋坊」は平泉寺の1僧兵の名前です。「東尋坊」は相当の悪行坊主で、恋仇によって断崖から突き落とされ、地名由来になったとのこと。「こら~!坊さんが女の取り合いして修羅場見せてんじゃね~!」♪チャッチャッチャ~、まさに「火曜サスペンス劇場」の世界です。


      .......静謐なる「御手洗池」、深碧の神秘的な雰囲気は実に素晴らしかったね~!......
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福井・石川・岐阜3県が共同で「霊峰白山と山麓の文化的景観」を、07世界遺産暫定リストに文化庁申請しました。霊峰白山の信仰拠点は「平泉寺」の他に加賀市「白山比咩神社」(前編で紹介)、郡上市「長滝寺」と並んで、「白山信仰の三馬場」と呼ばれたとのこと。祈念・世界遺産登録成就!
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★国内最大級!規模・内容とも充実の「恐竜博物館」

勝山にはもう一つ観光の名所があります。恐竜展示では国内最大級の「福井県立恐竜博物館」・・
ここは日本一の恐竜化石・産出地、「福井竜」の国産サウルスも輩出し正に博物地の縁に相応しい!

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  ....正式名称は.「福井県立恐竜博物館・かつやま恐竜の森」、日本一の規模を誇る常設展.......c0119160_2001552.jpg










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     ......エントランスを進むと未来都市のような光景!各フロアに通ずる曲線エスカレーター.......c0119160_2045084.jpgc0119160_2053479.jpg







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千数百点標本の豊富な展示アイテム、発掘化石を忠実に再現した生存時代の想像姿、効果的な照明展示や大型ビジョンを使った映像演出、わかり易くて臨場感のある会場は実に好感が持てるね~


        ......(左)剣竜の骨格と背景には再現模型 (右)恐竜の卵に見入る見学客.......c0119160_20245214.jpg



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           .....恐竜生態の解説映像は大きなハイビジョン。食い入るように見る子供達.......c0119160_20341383.jpg






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かくも充実なる内容なのに入場料は大人500円・小中生250円、実に安い!2000年7月博物館開業ですが、今年3月300万人大台を突破したとのこと。年々着実に増加する入場者数は納得!


.....(左)翼竜!ビューン! (右)県立博物館だがアミューズメントパークの如く、随所に心にくい演出が!...c0119160_20503224.jpg

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       ......「ステゴサウルス」の骨格も大迫力!陳列標本は千数百点を誇る内容充実度.......c0119160_2173254.jpg










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子供達は博物館に一日中いても飽きないと思います。また来たくなる素晴らしいミュージアムでした。数々のテーマパークが破綻してきた過去20年間で、公立博物館としては稀に見る成功事例なのでしょう。中年オジサン2人は童心に帰りもう少し見たかったけれど、次があるので車に乗り込みます。
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★越前の小京都・「大野」

勝山から九頭竜川を横断して南下すると「大野市」に入ります。この市は福井県面積の1/5も占める広さを有しながらも人口僅か36千人、ほのぼのとした田園風景が溢れる心の安らぐ街です。


  .....「大野城」は金森長近が築城、天守閣からは落ち着いた大野の街や水田風景が一望.....c0119160_21161754.jpg




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ここは「越前の小京都」と呼ばれる城下町、是非とも訪れてほしいお薦めの街。由緒ある武家屋敷、寺町の落ち着いた街並小路、400年歴史の七間朝市・・・、市内には「御清水」(オショウズ)と呼ばれる湧き水SPOTもあります。豪雪白山が恵む豊富な水は、貴重な市民の生活水となっている。


     ......(左)大野「寺町」の落ち着いた風情 (右)「御清水」の水を汲む人の行列が・・。......c0119160_212173.jpg






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「大野市の風情」を十分満喫したあとは北西に進路を切り、2日目の宿泊地芦原温泉向かいます。
残念ながら風情ある温泉中心街ではなくて、国道沿いにある簡易スパ温泉ホテルでしたが・・(笑)
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★一向一揆のルーツとなった北陸の真宗拠点「吉崎御坊」

3日目は宿を早立ちして、マツさんが切望する「吉崎御坊」を目指しました。ここは15世紀半ばに「蓮如」が比叡山勢力から迫害を受け、京都から北陸に逃れ真宗布教拠点を置いた所なのです。


  ...... 「北潟湖」は芦原から吉崎に向けて広がる北陸の汽水湖.、周辺は広大な水田風景......c0119160_10271214.jpg






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当所は2年前に北陸家族旅行で訪れた寺。住職から吉崎御坊の由来、本願寺との歴史的関係、「嫁おどしの肉付け面」の熱弁を聞かされました。「肉付け面」とは、毎夜神社参拝する敬虔な嫁をいびる姑が鬼の面を付けて脅そうと企んだ結果、顔から面が離れなくなったという地元民話です。


    ....(左)「吉崎御坊・願慶寺」(東本願寺派) (右)この寺に保存される「肉付けの面」......c0119160_21352585.jpg









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南無阿弥陀仏」、この六文字名号を唱え続ければ苦行修行などせずとも極楽往生できると親鸞は説きました。農民にとってはそのシンプルな教えは革命的であり、爆発的なブレイク!その信仰心と結束力が一向一揆の大勢力へと成長していきました。まさに一向宗徒の聖地・ルーツなのです。


  .....(左)蓮如が愛した「鹿島の森」は汽水湖(向こうは日本海) (右)蓮如上人の大立像.......
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寺上には高台があり「蓮如」大立像は、お気に入りの風景眺望「鹿島の森」を見下ろしています。
マツサンは切望場所を満喫し十分ご満悦でしたが、でも次の目的地こそが憧れ訪問先のようです。
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★「深田久弥」の故郷にある「山の文化館」

現在、中高年(小生もか・・泣)の「百名山」ブームは「深田久弥」の著書によるものですが、生まれ故郷は加賀市大聖寺町(吉崎御坊を海岸線に数km北上)。ここに彼の偉業を顕彰する「山の文化館」がありました。昔の絹織物工場を改造しての建物ですが、実に素朴で雰囲気ある記念館です。


     ........「山の文化館」の玄関には立派なオオイチョウの木が聳えていた。.......c0119160_724132.jpg







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     .......深田久弥は昭39年に「日本百名山」を発表、今の中高年登山ブームのルーツを築く.......
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深田久弥は当初は純文学者としてデビューしたものの、その後文壇仲間に某事で咎めを受け、失意のうちに生まれ故郷に戻り雌伏充電生活。この期間に書き上げた「百名山」が文学賞を受賞して人気作家として返り咲きました。山梨「茅ケ岳」で登山中に死去・・、本人とっては本望の死かも・・


     ........(左)大聖寺川の流し舟 (右)市内にある鐘楼、 ともに風情があるね~!.......c0119160_1739170.jpgc0119160_17392185.jpg

この「大聖寺」(加賀市)の街も、上記紹介の大野市同様に癒しを感じる歴史ある北陸の街でした。時間があれば、流し舟に乗って大聖寺川を下り、川沿いにある長流亭の写真を撮りたかったなあ。
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★義経・弁慶の勧進帳:「安宅の関」


安宅の関」は謡曲・歌舞伎「勧進帳」の舞台として有名な所です。(小松空港近く、北陸海岸松原)
源義経弁慶が頼朝の目を逃れ、山伏姿に変装して北陸海岸を北上し奥州平泉を目指しました。
関を通過する時、守護・富樫氏に義経と見破られ制止を受けたのです。 果たして運命は如何に?


   ......義経・弁慶が奥州に逃れる際に通過した「安宅の関」=「住吉神社」(小松空港近く).......
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ここで弁慶大芝居を打ちます。白紙勧進帳を読み上げ、自分達は山伏であることをPRし、義経を殴りつける演技をします。主君ではないとアピールするために苦渋の決断でした。守護・富樫氏は義経だと知りながらも主従の迫真演技に感銘を受けてしまい、通過を許したという史実の物語です。


       .......一度は義経と見破られたものの、守護・富樫氏に通過を許してもらった.......
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       .......(左)弁慶が白紙勧進帳を読み上げる。 (右)弁慶が義経を殴打する光景.......c0119160_1832325.jpg








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「安宅の関」は07北陸家族旅行では時間がなく訪ねそびれた史蹟で、今回やっと見ることができて満足!実はこの後、木曽義仲の「倶利伽羅峠」、能登一ノ宮「気多大社」(羽咋市)の訪問予定でしたが、親父の容体悪化の連絡を受けて、旅を急遽切り上げ、金沢で解散。柏崎に向かいました。
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★おわりに


北陸は実に長大で自然に溢れて歴史が深い・・。今回マイナーな場所を重点にかなり網羅することができましたが、まだまだ見ていない興味ある場所が多くあります。氷見海岸から見る立山、日本の歴史が濃縮した能登「七尾」、30数年前訪れた能登金剛の奇岩群・・etc 次回訪問が楽しみ~


           .........今回の北陸旅で辿ったルート(クリックすると地図が拡大).......
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山は逃げる訳ではない。史蹟・観光地も逃げる訳ではない。雪道が解けて登山断念した「笈ケ岳」も、まだ見残した北陸の見所もまたいつかトライしましょう。健康ならば20年後でも可能なのだ・・。
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                                                    おわり

  by rollingwest | 2009-06-14 20:37 | 旅の風景 | Comments(24)

<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)


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今年のGWは北陸を駆け巡り、一般的には殆ど知られぬマイナー名所・観光地を訪ねてきました。旅の終盤で、お袋から「親父が危ない状態になった。」と連絡を受け、急遽柏崎に向かうハプニングも発生し尻切トンボでしたが、それでも2泊3日で玄人受けする多くの名所を見ることができました。
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★登山断念「笈ケ岳」⇒北陸周遊旅に切り替え


笈ケ岳」(オイヅルガタ)、この名峰を知る人は山に相当詳しい方です。日本200名山の1つですが、この山には何と登山道がありません。(深い山奥・豪雪で、山道が切り開かれなかったのでしょう)
夏は道がなくヤブ木に覆われますが、雪が残る時は踏み跡に沿って登山可能になる山なのです。
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実は今回マツさんと2人で、この難関峰へ残雪期にテントを担いで登頂する計画を立てており、麓の一里野温泉に宿泊予約をしていました。しかし出発直前になって登山中止をせざるを得ないことが判明!今年の超暖冬が原因で、雪道が融けてしまって登山することができなくなったのです。
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2人はちょっと落胆しましたが気持ちをすぐに切り替え、北陸奥地温泉を折角GWに予約しているんだから、滅多に行けない北陸路を徹底的に回ろうと計画変更!それもメインの観光地(金沢・東尋坊・永平寺等)は一切除外し、マイナーで渋目の穴場SPOTをレンタカーで回ることにしました。
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【コース日程】(1日目):「白山比咩神社」⇒「加賀一向一揆・鳥越城」⇒「綿ヶ滝」⇒「一里野温泉」泊
(2日目):「手取渓谷」⇒「手取ダム」⇒「越前大仏」⇒「平泉寺」⇒「福井恐竜博物館」⇒「大野城」⇒「芦原」泊  (3日目):「吉崎御坊」⇒「深田久弥記念館」⇒「安宅ノ関」⇒金沢で解散、柏崎へ




★(1日目): 「ほくほく線」車窓から見た名峰

                ......クリックすると拡大地図が見られます。......
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ほくほく線」とは97年に開通したJR新線です。上越新幹線と接続し、北陸の各都市を結ぶ特急「はくたか」が運行されています。(越後湯沢駅が始発で乗り換え) これによって首都圏から北陸方面へのアクセスは非常によくなりました。しかし逆に故郷の柏崎はバイパスされ交通不便に・・(泣)

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 ....(左)今年何度も見た魚沼「越後三山」  (右)我が故郷「米山」の裏側(頚城地区)を通過....c0119160_1556521.jpg

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東京駅を出発し、越後・魚沼~頚城エリア経由で日本海に出ていくのですが、この車窓から見た数々の名峰は実に感激しました!「越後三山」~故郷「米山」裏側~「妙高山」「火打・焼岳」~「雨飾山」~「毛勝山」「立山」「剣岳」・・。日本の名峰が次々に現われ興奮の余りシャッターをバシャバシャ!
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  ....田植えも終わり、鏡の如く水が張られた車窓の水田風景、防風林の向こうは日本海が・・.....
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こうして見ると越後には色々な所に名峰が散りばめられているなあ・・。田植作業が丁度終わった時期なので、鏡の如く水面が広がる田んぼに美しい景色が映りこんで見飽きることがありません。


...越後・名峰群、左から「妙高」「火打・焼岳」、右は「雨飾山」(食山人氏、今夏・百名山達成予定)...c0119160_16183233.jpg

直江津(直江家・開墾湊の意味)を過ぎると、日本海が出現!糸魚川・親不知・黒部川・・、全ては日本列島の激しい造山運動が創った峻険な北アルプス地形が海にまで迫っている場所なのです。


   .....(左)日本海に流れ出る黒部川、国道8号線橋脚はカラフル (右)「親不知」断崖絶壁海岸......c0119160_16222116.jpg







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               .....魚津・滑川辺り(富山県)から、「毛勝山」と「立山連峰」を望む......c0119160_16265763.gif
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富山通過では「立山」&「剱岳」(映画「点の記」が公開)を仰ぎ見て、13時半に金沢駅に到着~!
駅前のレンタカーを借り早速に出発!まずは「白山市」(05年市町村合併で誕生)に向かいます。
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★「白山神社」の総本社(北陸最大の守護大社)を訪ねる


「白山神社」は全国に3千社近くありますが、その総本山は「白山比咩(しらやまひめ)神社」です。
石川県白山市に鎮座する本守護大社は「加賀一宮」と呼ばれ、北陸最大の尊敬を集めています。
加賀名峰「白山」(2702m)は、富士山・立山(or御嶽)と並び「日本三大霊山」と崇められてきました。

  
          ......「白山比咩神社」本殿に拝礼。威厳ある狛犬&ホワイト神馬(写真下)が鎮座.......c0119160_16432833.jpg











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世界有数の豪雪地帯に鎮座する気高き山は、常に残雪に覆われ白く輝く「白山」として古代文献に多く登場してきたのです。崇敬厚い「白山信仰」総本社は、想像に違わず威厳に満ちていました。


            ......「白山比咩神社」山門からは、鮮やかな新緑光が・・(額縁の如く).......c0119160_16531358.jpg








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鳥居・神門をくぐると巨大杉や欅に囲まれた境内、銅板葺の風格ある大社殿が登場します。阿形・吽形像、狛犬・神馬などは深い歴史が刻まれた社の雰囲気がたっぷり。崇神天皇時に創建、イザナギ・イザナミノミコトも祀られ2200年近い歴史を誇る古社、数多くの重要文化財・宝物が収められます。


          ......日本三大霊山白山」(2702m)、水田が広がる山里の村.......c0119160_16593114.jpgc0119160_16595028.jpg

霊験神社を後にして、色気無くムサ苦しき男2人のレンタカーは「加賀一向一揆」所縁の地へに一路向かいます。水の張られた田んぼ広がる山里、遥か遠方には崇高な白峰が聳え立っていました。
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★「加賀一向一揆」拠点と、「手取川」の名瀑を再び訪問


百姓の持ちたる国」と呼ばれた農民自治国が戦国時代に加賀で存在しました。一向宗(浄土真宗・別名)の熱狂的な農民信者が築き、100年も続いた独立国。「親鸞」が開いた真宗は北陸で「蓮如」が布教拡大し、瞬く間に百姓達の心を捉えました。 「南無阿弥陀仏」の称号と共に・・


           ....「加賀一向一揆」の拠点・「鳥越城」、「百姓の持ちたる国」のシンボル.....
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マツさんは日本史好き(他の趣味も多彩)ですが、宗教や農村に根差す民族史(一向一揆史・カムイ伝等)は特にお気に入り。本人たっての希望で「鳥越城」は今回観光で外せぬ必須訪問先です。


       ......(左)「鳥越城」から見下ろす農村風景 、(右)一向一揆を模した漫画.......c0119160_17231441.jpg






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織田信長にとり、コントロールが効かない宗教集団は目の上のタンコブでした。全国各地で一向宗を弾圧、「鳥越城」は最大の抵抗勢力拠点だった場所で柴田勝家軍と血みどろの戦いが繰り広げられた所。「本能寺ノ変」の悲劇は、比叡山を焼き払い、一向宗農民を殺戮しまくった信長への仏罰か?


     .....(左)「日本の滝100選」に名をなす「綿ヶ滝」  (右)滝の源頭部から滝壺を覗き見る.....c0119160_17324227.jpgc0119160_1733132.jpg

「一向一揆の里」の近くには、「手取川」(水源は白山連峰)が刻んだ素晴らしい峡谷があります。
そして知る人ぞ知る名瀑「綿ヶ滝」が豊富な水量で轟音を立てています。07年夏に北陸家族旅行をした時にこの名滝を見て衝撃・感動を受けました。2年ぶりの再会でしたがその迫力は圧倒的!

               リンク:07夏・北陸家族旅行の記事 (綿ケ滝・手取渓谷の大絶景)
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渓谷道に沿ってレンタカーが徐々に標高を上げて行くと、白山が生む豊富な雪解け水が刻んだ「手取川渓谷」は、さらに谷底深い景観を見せてきます。本日の宿泊地「一里野温泉」はもう間近・・・・(1日目宿泊)c0119160_1756843.jpg






★「笈ケ岳」登山道の下見、手取川渓谷&ダム


宿泊地「一里野温泉」を後にしての朝、マツサンは来るべき「笈ケ岳」挑戦に備えて、登山口がどこにあるか事前下見を怠りません。ウ~ン、さすがだ・・。車を林道終点まで詰め渓谷道を探ります。
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   .....(左)「笈ケ岳」の雄姿が遠くに見える!(右)登山道は水道パイプに沿った長い石階段......
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手取川渓谷に下る道は結構長い・・。お~、やっと見つけた!長い水管脇に奥の院神社に続くような石階段。かなり気付きにくい登山口なので、事前下見してよかったかもしれない。そして遥か遠くに憧憬の「笈ケ岳」が見えてきた!実に荘厳なシルエット・・、あの名峰登山はまた次回のお楽しみ・・


              ......「笈ケ岳」登山道に沿って「手取川渓谷」の絶景が広がる。.......
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「手取川渓谷」の奥深き真髄を肌に感じて、再びレンタカーに乗り込み次は「手取ダム」を目指していきます。ここは岩石を積み上げ造成されたロックフィルダム!豊富な雪解水の放水圧は大迫力!
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        ......「手取川ダム」はロックフィルダムとして独特な景観風情を醸し出している。......
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         ......「手取ダム」は静謐な雰囲気、何これ~?前衛的な石のオブジェが沢山.......
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水に溢れた白山の大自然をあとにして、レンタカーは福井県方面にハンドルを切って行きます。
九頭竜川を横切って行けば越前平野のおおらかな水田風景が目前に広がってきました。
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九頭竜周辺の大野・勝山は、生まれて初めて足を踏み入れる場所ですが結構見所があるのだ!
でも今回は「永平寺」「東尋坊」等の有名観光地は一切訪ねる気はありません。マイナーのみを!




★経営悪化で公売に出された巨大な大仏・五重塔

日本で有名な大仏といえば云わずと知れた「奈良」と「鎌倉」の大仏ですが、「三大大仏」があるとすれば3つ目はどこなのだろう?調べてみると高岡、兵庫、岐阜に三大を主張する仏があるようですが、あまりよく知らないなあ・・。そういえば牛久大仏という超巨大なコンクリート仏も茨城にあります。
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そういえば「越前大仏」っていうのも聞いたことがある。好奇心旺盛な2人はそこを訪ねて見ることにしました。まあ、どうせ高崎観音や牛久大仏のようなコンクリート製の観光大仏だろうと思ってね・・。

   ......「越前大仏」で有名な清大寺、壮大な大仏殿(マツさんの姿が豆つぶのようだ).......
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広い駐車場に降り立つと朝早いからかもしれぬが、ガラ~ンとしている。寺の正式名は何だろう・・?「大師山清大寺」、全く聞いた事ないなあ。参道を上がると壷・お守りの土産屋が・・。誰もいない。
何かやはり俗物的な寺っぽいな・・と進んで行くと、ドデカイ大門・大仏殿が目前に飛び込んできた!


  .......広大な境内には参拝者が殆どいない、正に伽藍(ガラ~ン)としている。(oyaji gyagu)....
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         .......これが有名な「越前大仏」か~!とてつもなくデカイ!........
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大仏殿の中に入ってみれば、こりゃ~スゲエ~!奈良の大仏より大きく、その建造内容もかなり本格的である・・!大仏脇には4体の巨大羅漢・観音。へえ・・こんな場所があったんだ!驚いた。


     .....(左)巨大な羅漢・観音像(マツサンが小さく見える)   (右)日本一巨大な五重塔.......c0119160_2142778.jpg







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   ....大空間(呆)・・巨大な羅漢・観音も小さく見えるくらいにデカイ大仏!兎に角スゴイ!.....
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誰が建造したのかと調べてみると「T田氏」なる地元出身実業家が20年前に巨額な金を投じ開眼したとのこと。五重の塔も京都東寺を上回り日本一の高さだそうです。でも・・、バブル期・人工物には全く手を合わせる気が起こらない。刻まれた歴史・背景がないと深みがなく単なるハコモノだねエ・・

           .....エレベーターで五重塔最上部に上がって、大仏殿の全景を見渡す。.....
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建物の運命は曰くつきです。「T田氏」が03年死去、その後の国税調査で追徴課税され不動会社が経営難に陥り、大仏・五重塔が公売されたニュースが昨年流れていました。交通が不便な所で観光客はガラガラ・・。資産価値は50億円程あるようですが不況下で一体誰がこれを買うんだろう?


  .....(上)菜の花畑から見る寺社群は奈良に似た風情も・・ (下)水田に映る勝山城......c0119160_2125928.jpg
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そんな数奇な運命を辿った悲劇の大仏様ですが、建物自体の規模や迫力には相当驚きました。
ここが本当に深い歴史をもつ史蹟だったならば、見学客に溢れる大観光地だったことでしょう。
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勝山には曰くつきの寺もありますが、この近くにはあまり皆に知られていない、白山信仰の深い歴史が刻まれた古社「平泉寺」が存在します。この寺社も今回の目的の一つ(次回お楽しみに・・)


                                                     おわり


(その2)へ続く↓ 「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その2)
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  by rollingwest | 2009-06-13 15:09 | 旅の風景 | Comments(20)

<2007年8月8~9日>北陸夏紀行

夏休みを利用し、家族で北陸を訪ねてきました。

能登半島の一人旅(32年前)・金沢への先輩訪問(24年前)・永平寺・東尋坊への訪問(15年前)・「白山」家族登山(4年前)以来の5度目となる「北陸旅」ですが、今回それらに比べればマイナーな観光地をリサーチしてきました。
あまり有名地ではないとはいえ、これが意外にもなかなか見所が多く穴場発見の旅でした。

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          ....北陸、霊峰白山の山麓にある秘境「手取渓谷」と「綿が滝」.....


霊峰「白山」の雪解け水が刻んだ渓谷、その豊かな水に恵まれた加賀・越前の豊穣な水田風景、「加賀一向一揆」の歴史や「吉崎御坊」、奇岩の続く「越前海岸」などを今回紹介いたしましょう。
これらの他にも訪ねてみたい所がいくつかあったのですが、結局はこの3つのSPOTで時間切れ。
やはり北陸の道は長い・・・。見残した場所は数年後にもう一度トライしてみたいと思います。



★白山山麓の絶景渓谷(手取渓谷)

今回は名古屋~東海・北陸自動車道から北上し、白川郷・白山スーパー林道経由で北陸に抜けるルートでアプローチしました。日本三霊山「白山」(2,702m)の北西部に「鳥越村」という豪雪地帯の村があります。ここには白山の豊富な雪解け水を源とする「手取川」が流れており、「手取渓谷」という大自然の造形美が見られます。


.....↓白山麓のグランドキャニオンと呼ばれ、手取川の両岸は迫り来る崖が切り立つ。.....c0119160_212658.jpg c0119160_21261765.jpg
        ....この光景は農村一般道の普通の橋から見下ろせるのだから本当に驚き↑.....


ここには「綿が滝」という豊富な水量をもつ豪快な滝があり、切り立った崖が連続しています。
通常このような深い峡谷を見るには自分の足で歩いてハイキングした結果ようやく見られるものですが、今写真で紹介している光景は鳥越村の生活道路にある普通の橋から見下ろせるものです。
本当に驚きました。地元の人からすれば、これらの美しい絶景・渓谷美は単なる毎日の通学・通勤路の風景の1つにすぎないのです。


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    .....世界的な豪雪地帯「白山」の豊富な雪解け水がこれらの深い峡谷を刻んだ。.....

この切り立った断崖絶壁の上に見られるのは、下記写真のような通常の田舎の水田風景です。
こんな見事な峡谷の上にほのぼのとした田園が広がっている違和感が実に不思議でおもしろい。
世界有数の豪雪地帯「白山」から供給される雪解け水の量は実に膨大。その豪快で速い水流が幾千年の時間をかけて岩を深く削り取り、平野の下にこのような渓谷美を存在させているのでしょう。


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....↑大峡谷の上は何と普通の水田風景! ......広葉樹木にビッシリ生えたヤニタケの群生↑.....


水田から手取渓谷水辺に繋がるルート道があったので、急傾斜の道を降りて行きいざ探索開始。
今年の夏は近年稀に見る猛暑(8/16は史上最高気温40.9度を多治見・熊谷で記録)でした。滝の轟音・水流と緑色の深淵・マイナスイオン溢れる渓谷道を歩けば、涼を味わえて実に爽快な気分!

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...↑綿が滝をシンボルとする美しい手取渓谷遠景.......手取渓谷の川岸に下りてみて探索開始↑....

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...↑.ヒンヤリとした深い渓谷は本当に気持いい。.....草間から流れ落ちるナメ滝の水量は豊富↑.....

この渓谷最大の見所はやはり「綿が滝」!ものすごい水量でゴーッという轟音を響かせて落ちる豪快な滝です。大量の水は名前のとおり、崖上から綿をちぎって投げおろしているようにも見えます。
日本の滝100選にはセレクトされていないのは意外でしたが、その迫力と絶景は隠された日本の名滝の1つではないかと思います。(穴場の滝100選を誰か創設して~!是非とも投票します。)
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     .....↑豪快な「綿が滝」。水量が本当に多く、真っ白な綿を千切って
                 投げているように見えることからこの名がついている。.....


そしてこの滝の素晴らしいところは、滅多に見られない光景が実に手軽・間近に見られるのです。
それは「大量水が流れ落ちる滝壷」と「滝の最上部」、この危険な景色を簡単に覗き込めることに大感動!やはり峡谷上部に平野が広がるこの特殊地形でなければ手軽には体験はできません。


....↓滝壷に下りてみると、ゴーッという大轟音とともに大量の水!マイナスイオンが溢れ立つ.... c0119160_2254476.jpgc0119160_226679.jpg
...滝の最上部から滝壷を覗き込んでみる。簡単にこんな光景が見られるとはアンビリーバボー!↑....


この手取川・鳥越村は「加賀一向一揆」において最後の戦いが繰り広げられた所です。
北陸における一向一揆は「百姓の持ちたる国」と云われるように、浄土真宗門徒である地元農民が力強い信仰心で一致団結して守護富樫氏を滅ぼし、自治独立国家を築いたことが始まりです。

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    ....加賀一向一揆の里。手取川の鳥越城は、一向一揆・最後の合戦舞台となった。.....


織田信長が天下統一に向け数々の仇敵を打ち倒していく中で、手こずったのは2大宗教勢力「比叡山」と「一向宗」ですが、「延暦寺焼討ち」「一向門徒の虐殺」と信長は相当ヒドイことをしました。「加賀一向一揆」のせん滅に向けて信長が差し向けた柴田勝家の軍勢に対して、最後まで抵抗していた信仰農民はこの鳥越城と手取川で血みどろの戦いに敗れて悲惨な末路を迎えたのです。
この日は地元の町興し行事「鳥越一向一揆まつり」の盆踊り櫓が真夏の青空に映えていました。

リンク:「百姓の持ちたる国~加賀一向一揆」HP



★吉崎御坊

「吉崎御坊」とは北陸における浄土真宗の一大布教拠点です。浄土真宗の開祖はご存知「親鸞」ですが、中興の祖と呼ばれているのが「蓮如」です。比叡山延暦寺から迫害を受けた本願寺の「蓮如上人」は京都から逃れて、1471年この越前吉崎の地に新たな布教拠点を建立しました。


.....↓「蓮如」が建立して、浄土真宗の北陸布教拠点となった「吉崎御坊」.....        
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  ....浄土真宗の門徒達を中心とする一揆が、「一向一揆」と呼ばれ大名から恐れられた。.....

「南無阿弥陀仏」の六号さえ唱えれば極楽浄土に往生できるというシンプルな教え・修行スタイルは農民にとって非常に分かり易く、あっという間に北陸一帯に信仰を集めてここに有数の宗教都市を築いたのです。そういえば柏崎の母方祖母本家も信仰心の篤い浄土真宗です。この地がなければ、北陸を中心に東海・東北まで広まった「親鸞」の教えの隆盛はなかったのではないでしょうか。


....↓ご本尊は勿論、阿弥陀仏。金仏壇は光り輝く極楽浄土が再現(ナムアミダ~ブツ).....c0119160_22224783.jpgc0119160_2223512.jpg 
                          .....浄土真宗の中興の祖「蓮如上人」の大立像↑..... 

吉崎の地は、加賀越前の国境にあるところで「北潟湖」という汽水湖があります。
「汽水湖」とは海水と河川淡水が混じりあった湖。有名な所では浜名湖・サロマ湖・宍道湖・三方五湖などがあげられますが、北陸の汽水湖は広い空と湖の他に「稲穂水田と緑深い杜」が混在した湖風景を見せており、独特・癒しの雰囲気は気持ちのいい湖畔ドライブを経験させてもらいました。

.....↓「吉崎御坊」の丘陵から見下ろすに注ぐ「北潟湖水路」と日本海.....
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      ...「北潟湖」は加賀平野から日本海汽水湖。静寂なる癒しの風景が広がる。↑...


★豊穣なる加賀平野

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...黎明の白山山脈、秘峰「芨ケ岳」も見える。.....加賀平野から望む霊峰「白山」(2702m)の雄姿....


北陸の田園地帯を走り抜けていく中で「羨ましいな・・」と感じたことは「余裕の雰囲気」。
青々とした田んぼの里には「一軒々の造りが大きい家」が点在しており、圧迫感なくゆったりした加賀平野の空は非常に広く感じられます。
(コンビニ・ファミレスのロードサイド店舗や高い建物も少なく見渡せば白山連峰が聳える郊外風景)
実に気持ちいい車窓の景色、豊かな穀倉地帯で穏やかに暮らす人々の感じが伝わってきました。

全国住みやすい都道府県」の調査結果では北陸3県は必ずといっていいほど上位に入ります。
持ち家比率の高さ・家の広さ・1人当りの収入・車有保有率などが全国一、自然に恵まれて水や食材・料理が非常に美味しい、災害が少ない、県民の教育水準は高く、歴史ある文化にも恵まれている、等がその要因・理由とのことです。          

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      ....加賀平野の水田風景や空は本当に広々として余裕が感じられる。..... 

故郷新潟県の隣接であり冬の日本海気象は一緒なのに「住みやすさ度」で差がついているのはちょっと悔しいですが、実際に訪れてみると納得できるような気もします。
水や自然に恵まれて食べ物が美味しい点は新潟県も同様なものの、やはり北陸3県は広い意味で歴史が深い関西圏に属しており、北前船貿易での繁栄・加賀百万石の前田利家の治世のもとで築かれてきた歴史・文化・裕福さがあります。この点についてはちょっとかなわないのかな・・・。


★奇勝が続く越前海岸

渓谷・山麓・平野の次は、海岸線に出てみましょう。
越前海岸(東尋坊~越前岬)は奇岩・奇勝が多く国定公園に指定されています。
東尋坊を訪ねるのは今回で2度目ですが、波間に聳える圧倒的な断崖はやはりスリリング!
(チャッチャッチャ~♪火曜サスペンス劇場!)

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    .....ご存知、北陸の名勝「東尋坊」。自殺スポットやサスペンス劇場の舞台で有名.....

この景勝地の名の由来を調べてみると、興味深くておもしろいことがわかりました。(^~^)
白山麓にある名刹「平泉寺」の悪行坊主「東尋坊」が、恋仇によってこの断崖から突き落とされたことからこの名前が付いたとのこと。
(まさに人間愛憎・火曜サスペンス劇場の世界そのものではありませんか!)
長い越前海岸を南下していくと奇勝が延々と続き「呼鳥門」という自然造詣トンネルも見えてきます。


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.....越前海岸は奇岩の連続(東尋坊にて).........「呼鳥門」↑侵食で造られた巨大な自然トンネル...

海岸線から内陸部を横断し「織田町」(織田一族のルーツ・越前焼の里)という街を経由して、武生インター(現・越前市)から北陸自動車道に入って帰路につきました。
当初予定では、安宅の関(義経・弁慶勧進帳)や北前船・九谷焼の博物館も見るつもりでいたのですが、長大な北陸路は移動に結構な時間がかかります。ついには全部見切れずにタイムアウト・・
まあ見残したところはまたいつかゆっくりと来て見たいと思います。



日本の風景、実際に訪ねてみると各地域でそれぞれの雰囲気・特色が違います。同じ北陸地域の中でも然りでしょう。次回6回目の北陸旅では、どんな発見があるのか、自分がどんな感じ方をするのか楽しみでもあります。

                                                    おわり



09GW:北陸紀行にもこの名滝・史蹟は登場します。↓
       リンク記事:「ちょっと渋めの玄人旅、09GW北陸紀行(その1)

  by rollingwest | 2007-08-08 21:15 | 旅の風景 | Comments(11)