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<2016年10月29~30日>中高同級生・秋のハイキング一泊旅行(山梨・白州)

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★1年ぶりの中高同級生ハイキング!山梨白州一泊旅行


4年前から気の合う中高同級生メンバーと年に1~2回都内散策や近郊ウォークをしてきましたが今年は初の1泊2日登山旅行を提案。本格登山は未体験のT鳥氏・ハマジュリ様・ryoko様がついに山デビュー

                             [2015新緑の鎌倉アルプス](中高同級生ハイク)

                             [2015秋:両国探訪歩きで知る江戸・東京の歴史」


    .....中高同級生ハイキング仲間と初めての1泊の山旅企画。山梨県北杜市の白州へ!.....
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↑ 中学同級(N-minto様・ryoko様・ハマジュリ様)、高校同級(T鳥氏)、& ピースするRW


今回はRW車に5人が乗り込み山梨県北杜市を自由に移動する旅。初日が「尾白川渓谷ハイキング」&サントリー白州工場見学、翌日は花崗岩の大絶景「日向山」(hinatayama)登山という企画です。


      ....朝8時過ぎにJR相模湖駅に集合(RWは車で出迎え)、中央高速・須玉ICへ.....
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朝8時、JR相模湖に集合してもらい、中央高速の相模湖ICから須玉IC経由で10:20尾白川渓谷駐車場へ到着!週末天気予報は一部雨マークで心配しましたが何と絶好の快晴日ではないか!
皆さん各自装備を揃えて素晴しい心構え。山準備を整えて10:30尾白川渓谷ハイクへといざ出発!




★尾白川渓谷ハイキング゙


   .....(左)白州ハイキングコース(尾白川渓谷・日向山) (右)尾白川ハイクの看板前で集合写真.....
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スタート地点の竹宇駒ヶ岳神社は大学3年の甲斐駒ケ岳登山(黒戸尾根コース)以来40年ぶり!本当に懐かしいネ~。神社は杉の古木と花崗岩の巨石に囲まれ厳かな雰囲気があります。縄文時代からルーツがあり山岳修験者が開山した深い歴史の里宮です。無事安全祈願を参拝して出発


       .....(左)渓谷の出発地は「甲斐駒ケ岳神社」 (右)無事安全の祈願を済ませる.....
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  .....駒ケ岳神社は大学3年以来40年ぶり、皇太子殿下の駒ケ岳登山時参詣の石碑がある.....
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神社から左脇の吊り橋から尾白川渓谷ウォークがスタートします。期待感に胸を膨ませて揺れる吊り橋を渡り進むと、早速日本名水百選の風景が現れました!甲斐駒ヶ岳を源とする清流水が集められた渓谷美はまさに南アルプス天然水のルーツ!橋の下に降り、登山女史達は早速歓声を上げる。


             ....左脇にある吊り橋を渡り、尾白川渓谷ハイキングがスタート.....
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歩いてすぐ黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳登山道)の分岐に到着。本道は「日本三大急登」の筆頭難所(最近は登る人も減ってきたルートで標高差2200mを直登)、40年前の苦しかった登山の思い出が蘇ってきた・・。先程、皇太子様が登った記念碑があったがよくぞこんな厳しい道を選んだものだ。偉い!


   ....甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根(日本三大急登)の分岐、40年前の苦しかった登山が蘇る.....
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                                   「南アルプス」・名峰レビュー (北部編)

  .....(左)黒戸尾根分岐を過ぎると千ヶ淵 (右)尾根道からアプローチ、思った以上にキツイ!.....
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登りは尾根道ルートでしたが結構ハードな傾斜!登山初心者・ハマジュリ様が慣れない登りにビックリして御苦労かけましたが、12:00尾白川渓谷の最大見所「神蛇滝」に無事到着することができました。


      ....尾白川渓谷の最大見所「神蛇滝」に到着!観瀑台からの大絶景に息を呑む.....
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3段で流れ落ちる神蛇滝は渓谷滝の中でも最も美しく、名前通り神がかった蛇がうねりながら谷を降ってくるような滝絶景はまさに圧巻!観瀑台から眺めを十分楽しんだ後は早速楽しいランチタイム


    .....お待ちかね昼食タイム!N-minto様のビールがシャワー噴出ハプニング、大笑いのひととき.....
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昼食を終え、いよいよ下山路へ!こんなに厳しい傾斜道とは予想しておらず鎖やロープを使うスリリング体験をいきなりさせてしまい申し訳なし。反省しつつ皆の安全確保をフォローしながら慎重に下山


          .....渓谷ルートを下る。百合ヶ淵からは急傾斜のスリリングな下山が続く.....
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旭滝周辺の水量は大迫力!マイナスイオンが溢れる渓谷道を順調に下りて千ヶ淵を通過し、14:20吊り橋へ再び戻って来れました。甲斐駒神社に無事安全で帰ってこられた御礼参拝をして駐車場へ


              .....「旭滝」に到着、轟音の渓谷風景が次々と現れる.....
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   .....(左)厳しいコースを乗り切った同級生達の喜びの笑顔 (右).無事吊り橋へ戻ってこれた...
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★サントリー白州工場見学


さて次はサントリー白州蒸溜所の見学へ行こう!「シングルモルトウイスキー白州」や「南アルプス天然水」の製造工程を見ることができます。世界に誇る高品質なウイスキーを作る白州蒸溜所は尾白川渓谷の清水と日本人の卓越した技術と拘りから生み出されています。ここは絶対のお薦めコースです!


    ....サントリー白州蒸溜所見学へ!紅葉が始まった「ウイスキー博物館」前で集合写真.....
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博物館は同社創業80周年を記念し、1979年に開館しました。1923年京都・山崎に蒸溜所第1号が開設された麦芽乾燥塔の再現や蒸留製法過程の解説、創始者・鳥井信治郎の遺品、TVCMグッズ等、約1万点の収蔵資料が満載展示、日本と世界のウイスキーの歴史が深く語られています。


       .....「ウイスキー博物館」は充実の展示、醸造・蒸留道具などの歴史が満載.....
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        .....(左)サントリー創始者・鳥井信治郎 (中右)レトロなCMポスターやアンクルトリス.....
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中世から現代までの各種蒸留釜などのレプリカと実物展示は見応えがあるネ~。3階は200年前、密造酒時代のスコットランド・アイルランド、開拓時代の米国など世界各国のウイスキーの歴史や酒場にまつわる大衆史という切り口、昭和30年代の「トリスバー」等が展示されており素晴しいの一言!


      .....中世から現代までの各種蒸留釜・酒樽輸送などのレプリカと実物を展示.....
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    ....パリのカフェ、開拓時代の米国酒場、大正時代日本の洋食風景など大衆史も再現.....
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最後に「南アルプス天然水」の見学コースに参加。解りやすい説明を受け、天然水から生まれた「ヨーグリーナ」の試飲などの御接待も・・。こんな濃密な時間を頂き全て無料とはさすが超一流企業だネ~


       .....「南アルプス天然水」の製造工程見学コース(無料)を大いに楽しませてもらう.....
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        .....最上階の展望台からは八ヶ岳連峰の雄姿が一望して工場にお別れ・・.....
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★スパティオ小淵沢に宿泊!超盛り上りの夕餉


コンビニ店でお酒・おつまみの買い出しをして本日の泊まる天然温泉宿「スパティオ小淵沢」へ!豪華夕食にビールで乾杯!ハードな初体験と楽しかった濃厚な一日を振り返り、充実感に溢れました。2次会は中学卒業写真を見て45年前の思い出を語り合いながらの大笑い、宴はさらに佳境へ!


   .....(左)天然温泉スパティオ小淵沢「延命の湯」に宿泊 (右)乾杯~!お疲れ様~!.....
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     .....2次会に突入!日本シリーズ第6戦や中学卒業アルバムなどで大いに盛り上る!.....
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円内は中学生時代の↑RW (チビでクラスではいつも前から2~3番目)


翌朝、小生は完全に二日酔い状態・・ワインの飲み過ぎは実に堪える・・。豪華朝食、窓には南アルプス絶景が広がっています。山ガール(?)達は今日の登山にヤル気満マン、相当煽られそうだ。


     ....朝の食堂からの展望。広大な赤松林の背景には幻想的な雲と南アルプス絶景.....
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     ....豪華で美味しい朝食を楽しむ (RWは前夜のワイン飲み過ぎで二日酔い状態).....
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★花崗岩・大絶景の「日向山」


今日登る「日向山」は白砂山頂で花崗岩の風化した岩の珍しい大絶景が楽しめる標高1660mの山で頂上まで1時間45分程で気軽に登れる初心者やファミリーにも超人気の山です。尾白川林道の山道を上り詰めると矢立石の登山口。駐車スペースは少ないのでもうかなりの車で埋まっている!


   .....いい場所に車を駐車し「日向山」へいざ登山開始、樹林帯の中をゆったり登っていく.....
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    .....今年は残暑が長引いたため、紅葉はまだ早かったが随所に美しい色が見られた.....
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このハイキングコースはよく整備されており歩きやすい。1/10から10/10までの道標があり、ゴール地点までの距離をつかみながら歩けます。2時間ほどかけて歩き11時過ぎに頂上へ到着!この時点では霧に覆われてパノラマは開けていませんでしたが幻想的な光景。軽食を摂り岩塔群方面へ・・


       ....山頂は白砂と奇岩の風景(花崗岩の崩壊地)、霧に包まれた幻想的なムード.....
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     ....暫くすると霧が晴れて来た!白砂のトラバス登山道、聳える花崗岩岩塔群へと向う.....
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歩き始めると何と霧があっという間に晴れてきた!山頂付近の花崗岩崩壊地の大パノラマ全貌が少しずつ姿を現し始めてきます。美しい白砂と深い谷と奇岩の連続!何と驚嘆光景ではないか~


  ....目を見張るような大絶景、吸い込まれる様な深い谷!「凄い~!」女性陣からの感嘆の声.....
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       ....花崗岩の雁ヶ原・岩塔(大明神)に立つ!登山初体験のハマジュリ様も目がテン.....
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雁ヶ原はまさに雪山の中にいるようです。花崗岩が風化した白砂の斜面トラバース道を渡り、岩塔群の頂上部(大明神)に立つと山デビューの女史達は大興奮状態!N-minto様の自撮り棒は大活躍


    .....超元気で高い所はヘッチャラ(左)N-minto様&ryoko様 (右)RWはこういう所が大好き.....
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            .....霧は完全に晴れ、平野部も大展望!大パノラマの感動で大団円!.....
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満足感に溢れ林道を下山。皆さん登山のコツをしっかり身につけ1時間で矢立石・駐車場に下りてくることができました。締めは道の駅で昼食を摂りお土産を購入して中央高速で帰京の途へ・・


     .....感動・充実の満足感に浸りカラマツ樹林対を下っていく(皆さん快調ペース・1時間で下山).....
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             .....矢立石登山口に無事下山、一生心に残る素晴しい山旅でした。.....
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今回は山デビューの皆様に快晴の中でレアな絶景を楽しんで頂き幹事としても大満足。「次はどこに連れて行ってくれるの?」とリクエストも強まり嬉しい限り。いつかこのメンバーで屋久島の頂上に立ってみたいものだ。とりあえず次回企画は春の花見を兼ねて「矢切の渡し・葛飾ウォーキング」に決定



                                                        おわり





   【サントリー白州工場:南アルプス天然水】    【宇多田ヒカル:南アルプス天然水CM】
  

  by rollingwest | 2016-11-15 19:40 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(144)

<2010年8月7~8日>南アルプスの難関峰「鋸岳」のピークへ

★南アルプスで登り残していた難関峰・「鋸岳」

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200名山制覇を目的にする者にとって全国には難関峰がいくつかあります。アプローチが果てしなく長い山・残雪期にしか登れない山・北海道の奥深い山・沢や危険な岩壁ルートを辿る山・・。この中で「鋸岳」(2685m)の縦走はヘルメット・ザイルが必要で最も危険な部類の難関。登頂制覇は長らく悩みの種でした。


    ......(左)特異な山稜を見せる「鋸岳」の鋸歯     (右)「鋸岳」の頂上から見た仙丈岳......
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南アルプスの名峰は殆ど登りましたが、残す200名山は2峰、「鋸岳」&「農鳥岳」。今さらザイル技術習得してまで登る気持ちもないし・・と思っていたら、マツ氏から思いがけないルートの登山提案がありました。北沢峠から角兵衛沢にテントを張って往復登頂する計画、これならロッククライマーでなくても可能なコース!

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     リンク:南アルプスの名峰(北部編)             リンク:南アルプスの名峰(南部編)



今回のパートナーはマツ氏の他に、食山人氏と韋駄天のMiz本氏。危険な山への挑戦ですが、熟達者が同行なので心強い。8月7日朝から各自のルートで電車に乗って、中央線ダイヤの乱れでバスに乗り遅れたものの甲府駅で食山人氏とMiz本氏の3人は無事合流。1本遅れバスにて広河原経由で北沢峠へ・・


     .......「南アルプススーパー林道」(左)広河原でバス乗換え。 (右)深い峡谷道で北沢峠に向かう。......
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「南アルプススーパー林道」は峡谷が深く断崖の道をバスが行く。30年前のルート開通時は自然破壊の声もありましたが、この道がなかったら奥深い南アルプスへの登山は相当な難行が続いていたことでしょう。





★北沢峠から「角兵衛沢」のテント場へと向かう



              .......「北沢峠」の「長衛荘」で水を補給して、いざ出発.....
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北沢峠では前日から南アルプスの山に入っていたマツ氏とうまく合流できました。これでフルメンバー勢揃い、出発準備を整え、今日の宿泊テント場(角兵衛沢出合)に向かって気持ちいい林道を歩いていきます。


       .........気持ちのいい林道を下って行く (左上)カクミノシメジ (左下)ツチカブリ......
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北沢峠からの林道は、穏やかで苔生した雰囲気があり本当に素晴らしかった!猛暑坩堝の日本列島ですが、木陰道に爽やかな涼風が吹きぬける。キノコの姿も早や見られて南アルプスの秋はもう近し?


    .........苔やキノコが豊富で味わい深い雰囲気   (左) コガネテングダケ  (右)アンズダケ......
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赤河原分岐(丹渓山荘廃屋)で戸台川の河原に出合いました。熊ノ穴沢出合を通過し、水量ある沢を渡り対岸に出れば、今日の宿泊地「角兵衛沢」に到着~!見上げれば鋸岳の岩峰が目の前に迫る!



    ..........(左)沢の徒渉は足を濡らして苦戦・・、 (右)鋸岳の岩峰は予想通りに峻嶮だ!......
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★2年ぶりのテント泊・・、久しぶりの「焚き火」体験


角兵衛沢出合」の河原付近は平らに整地され、木陰もあってテント設営の適地です。一昨年の南アルプス「池口岳」以来、2年ぶりの野営だなあ・・。今夜の寝場所を設定し、明日の健闘を祈ってビールで乾杯!


       ..........河原沿いには素晴らしい幕営場がある。テントを張り終えて缶ビールで乾杯!......
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17時になると、空の色は夕暮れブルーから徐々に漆黒の闇に包まれてきました。ヘッドランプの光では物足りず、枯れ木を拾い焚き火をしようとの提案!キャンプファイアーは何年ぶりだろう・・。実に懐かしいねエ



       ..........焚き火を開始。テントの薄明かりもあいまって雰囲気いい野営となった。......
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久しぶりに直火と間近かに接した気がする!雰囲気ある闇夜でお酒を飲みながら「火を見ると人間の本能が刺激されるネエ・・、原始時代に洞窟で火を囲んだDNAが目覚める」・・とか、饒舌・ホロ酔い状態



     ......を見ながら、お酒が回ってホンワカ気分・・。そろそろ寝る時間だ~!明朝は早エ~ぞ~......
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★いざ出発!高山植物・キノコが多い樹林帯の急傾斜道

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4時半に起床、いよいよ鋸岳への登山の朝を迎えました。絶好の晴天とはならなかったが、まあまあの天候だ!往復ピストンなので荷物は最低限でOK、サブザックに水・食料などを詰めて5時20分に出発!


       ........巨岩が3つ並ぶ「角兵衛岩」を過ぎて、樹林帯の急傾斜道を登っていく。......
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              ..........(左) ドクベニタケ(傘開き)                 (右)ドクツルタケ......
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沢からすぐ樹林帯の道は急傾斜でドンドン高度を稼いでいく感じ、角兵衛岩(岩3つ)を過ぎると、キノコや高山植物が目に付き始めます。2時間程で巨大な「大岩」が垂直に立ちはだかっていました。大絶壁!



       ...........(左)巨大な岩壁「大岩」に到着  (右)「大岩下ノ岩小屋」で水を補給......
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この岩の下をトラバースしていくと、水がチョロチョロと滴る「大岩下ノ岩小屋」があります。ジメジメとして暗い雰囲気ですが、今回ルート唯一の水場なので水補給して体制を整えます。いよいよ本格的なガレ場登り!


   ........(左) ドクツルタケ                 (右)ドクベニタケ(球形)......
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       ..........(左) 雲間から顔を見せた仙丈岳  (右)タカネビランジが咲き誇る岩場の道......
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それにしても急傾斜で危険な岩ガレ場の道だ!大岩から稜線に登り詰めていくルートはわかりにくい・・。
登山道の確認は赤いリボンを頼りに見つけていくしかありません。我々は途中迷って、岩の沢を左にトラバースしてしまいましたが、右側の道をそのまま上がっていくルートが正解。皆様、お間違えなきように・・。



            ........急傾斜の岩ガレ場を登っていく。垂直に屹立する大岩......
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              ............(左) シナノオトギリ                 (右)オオバギボウシ......
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★危険な岩ガレ場の登りに苦戦


ガラガラ~、「ラ~ク!」(煙草の名ではありません。落石注意~!という意味・危険通知の掛け声です。)
この声が何度も響き渡る程、不安定で崩れ易いガレ岩だらけの道を登って行きます。危険極まりなし!



       .......ガスが漂い始め、やや不安な気持ち。岩は脆く.崩れやすい。危険な登りが続く。.......
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  .......(左) ハナビラニカワダケ             (右)チチタケ......
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足を踏み出すと脆い岩が擦り落ちるため、通常登山とは違う神経を使ってしまいます。恐怖感と神経消耗で気疲れしましたが、雲間から見える中央アルプスの景観と綺麗な花々が我々を癒してくれました。



     .........(左)遠くに中央アルプス連山が見え始めた!  (右)大きな岩塊があちこちに登場!......
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            ..........(左) トウヤクリンドウ                 (右)タカネビランジ......
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高度を上げて行くと徐々に視界が開けてきた。Oh~中央アルプス連峰全てが俯瞰できるようになった!
天気は今一つパッとしないが、基本的には視界は利いている。あとは頂上でガスがないことを祈るだけ


        ..........雲海に浮かぶ北アルプス大連峰!ついに全景が視界で捉えられた!......
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            ..........(左) ミネウスユキソウ                 (右)シナノオトギリ......
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もう4時間近く歩いて標高も2500m位まで上がってきた。相変わらず危険な岩ガレ道は続いているが、あと15分もすれば鋸岳稜線(角兵衛沢ノ頭)に出るのも近い。この苦行もあともう少しで終わりだ・・。



    ..........こんなにも急傾斜で巨大な岩ガレ沢を登り続けるのは初体験!崩壊岩で恐怖の連続......
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     .........(左) ミヤマシャジン           (右)ギンロウバイ......
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★念願の鋸岳のピークに立つ


9時40分、ようやく角兵衛沢ノ頭に出ました。やっと岩ガレの危険地帯を抜け、水を飲んでホッと一息・・。
鋸岳頂上に当たる「第一高点」(鋸歯の一番高いピーク)に立つのもあと15分程度。LAST一踏ん張り!



     ..........ついに「鋸岳」の「第一高点」に到着!背景は「甲斐駒ケ岳」、鋸の稜線も大迫力!......
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朝10時、とうとう畏怖・憧れの「鋸岳ピーク」に立つことができた~!最高ピークから見るギザギザ稜線はまさに鋸歯、遥か先には雲に隠れる「甲斐駒ケ岳」が聳え立つ!あの山こそが鋸・第一高点に見える・・
甲斐駒から鋸歯稜線を縦走して来る人も遠くに見えます。これらの人は岩登り技術のエキスパート達だ。


               ..........雲海の合間から「八ケ岳」と「清里」が見える!......
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頂上からのパノラマは感動的でした!我々がピークに立った時はガスに覆われ、殆ど視界が利かなかった
のですが、待つこと5分。雲が徐々に晴れ、南アルプス名峰群や八ケ岳連峰がチラリズムで姿を見せたぞ!



    .......南アルプス大絶景:日本第2高峰「北岳」(左)、第4高峰「間ノ岳」(奥)、南ア女王「仙丈岳」(右).....
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この位置・角度から、南アルプス名峰達(北岳・甲斐駒・仙丈)を俯瞰するのは初体験!不思議な気分・・
200名山の難関ピークに立った達成感と南アルプス大パノラマを満喫して、そろそろ下山の準備に入ろう。





★テント場に無事下山、そして長~い戸台河原の歩き


            ........切り立った岩壁を両脇に見ながら、再び危険なコースを下山......
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登ってきた危険ガレ岩場の道をピストン下山、直近経験のコースなので慣れた安心感はあるものの、先に下る人に岩を落さぬように、赤リボンを頼りに慎重な足運び・・。再び大岩を通過しテント場を目指します。



    ..........(左) シャクナゲの枯れ茎  (中)サルノコシカケ?  (右下)名前・判定不能のキノコ↓......
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樹林帯に入るとまた懐かしいキノコたちとも再会。空身で韋駄天の4人はリズムよく下山、頂上から3時間弱・12時50分にテント場に戻りました。それでも往復7時間半かかったなあ・・。腹減った~、遅い昼食・・


            ......7時間半の往復登山、無事完了!カップラーメン食べてひと休み......
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いよいよテントを撤収し帰路に就きこう。今度は広く長~い川原を延々と歩いて戸台部落(バス交通拠点)へと向かいます。この川原は今から30数年前、初めての甲斐・仙丈山行の時に下った懐かしい道だ。


            .........テントを撤収して戸台川の川原を歩き始める。......
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当時も感じましたが、とにかくこの川原の下山道は飽きる程に長い!最初は懐かしい気持ちで景観を楽しみましたが、3時間以上も歩き、もう後半は完全に嫌になりました。昔スーパー林道が未開通の頃、南アルプス縦走は戸台川原からがメインコースだったと聞きました。本当に大変な時代だったんだなア・・敬服
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   .......(左)花蜜を吸う美しい蝶 (右)岩にスズメ蜂の巣が・・!(右)「橋本山荘」到着.......
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ようやく戸台バス停がある「橋本山荘」に16時過ぎ到着。川の水で体を洗いスッキリ爽快、ビールで乾杯!
今日は朝4時半に起床し11時間近くも歩いたので、喉越しビールの美味さと達成感は何にも代え難し・・
ここからタクシーを呼び茅野駅に向かいます。飯田線はアクセス悪く列車ダイヤが少ないのでコチラが効率的



         ........中央線の車窓から見る名峰たち  (左)甲斐駒ケ岳  (右)八ケ岳.....
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      .......(左)鋸岳の位置地図(クリックで拡大表示)  (右)鋸岳を登山した今回のルート......
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中央線車窓から見る「甲斐駒」「八ケ岳」の雄姿を楽しみながら、今回の難関峰ピークに立てた喜びを噛みしめ直しました。今年は「笈ケ岳」「和名倉山」に続き「鋸岳」を制覇できた。次は「毛勝山」に挑戦だ・・


               ........ 鋸岳の険しい稜線をもう一度、御覧あれ.....
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                                                          おわり




次回は、伊勢路・奈良の旅(その2):「奈良公園」&「平城京遷都1300年祭」をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-09-07 00:00 | Comments(59)

<2009年2月14日>「南アルプス」・名峰レビュー (その1:北部編)


★最近見た南アルプスの景色
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最近、色々なアングルから「富士山」と「南アルプス」を眺める機会に多く恵まれています。ラッキ~
12月に雨ケ岳(目の前)、1月に西伊豆の山(海越し)、2月には川崎臨海部(コンビナート越し)・・・と。


 ....08年12月:「雨ケ岳」(富士山の目の前)から見た「南アルプス・白峰三山」......c0119160_837867.jpg






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冬こそが、太平洋側や都心部から「白く輝く南アの雄姿」を高い確率で見ることができるいい季節。乾燥空気で見晴しがきき、鮮烈な青・白コントラストの「山岳大屏風」は迫力十分に溢れています。


   .......09年1月: 駿河湾の上に浮かぶ「南アルプス連峰」(西伊豆の山からの大パノラマ)......
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今回は過去登った「南アルプス・数々の名峰」を振り返り、ここから見た美しい絶景写真をレビューしてみたいと思います。長大連峰なので北部と南部エリア別に2回に分けて16座を紹介します。


      ........09年2月:京浜工業地帯(川崎コンビナート)から見えた南アルプス(白峰三山)......c0119160_8551055.jpg

なお掲載画像にはいくつかベタベタとキャッチコピー・吹出し・山名などの貼付けが残ったままの目障り写真も登場しますが、昔のアナログ写真をスキャナーで取り込んだものなのでご容赦~。 <(_ _)> 




★日本有数の長大山脈「南アルプス」

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「南アルプス」は別名「赤石山脈」とも呼ばれ、山梨・長野・静岡3県に跨って南北50kmに連なる長大山脈です。とにかく一つ一つの山のスケールがドデカイ!(縦走するのもかなりシンドイ・・)

           ........日本第2の標高を誇る「北岳」の頂上もビッグスケール.....
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北部は「鳳凰三山」「甲斐駒」「仙丈」~日本第2高峰「北岳」(3193m)を擁す「白峰三山」、中央部に「塩見」、南部は「荒川三山」~盟主「赤石」~「聖岳」「上河内」「光岳」等、名峰が列なります。

       .........01年10月:中央アルプスから見た南アルプス全景(オレンジ光の位置が富士山).....
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この中に百名山が10座200名山は6座が存在。3年間住んだ静岡時代(1999-2001)に集中的に訪れ、殆どの山を登り終えました。残す未踏主峰は「農鳥岳」「鋸岳」は2座のみですが結構難関・・

  ......08年1月:飛行機から南ア北部を俯瞰、上空から見た「北岳」(左)はまさにピラミッドだ!....c0119160_9573656.jpg
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北アルプス山小屋施設の充実ぶりにはかなわないけれど、それでも最近の南アルプス山小屋は昔に比べたら、素晴らしくなってきました。皇太子が山好きなので、○○山に登るという計画がわかると周辺林道や小屋設備・食事環境がどんどん改築されていくのも大きな影響かもしれません。
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★「南アルプス」北部・名峰の紹介
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それでは北部の名峰8座を下記に紹介しましょう。 (まずは標高・ポイント概要などを先に記載)

①「鳳凰三山」 2841m(日本百名山)・・・南ア北部・前衛の山(地蔵・観音・薬師の三山を総称)
②「甲斐ケ岳」 2966m(日本百名山)・・・迫力ある男性的な岩塊の名峰、修験道の山でもある。
③「仙丈ケ岳」 3033m(日本百名山)・・・甲斐駒・隣接の「南アの女王」、頂上部に重厚な氷河地形
④「鋸岳」 2685m(日本200名山)・・・甲斐駒の北西部にある峻険なる岩峰群、悪路が続く難関

      ......99年10月:「南アルプス」北部の名峰群を眺望 (悪沢岳頂上より).....
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⑤「北岳」 3193m(日本百名山)・・・日本第2の高峰(04年に標高修正)、大岩壁バットレスを擁す
⑥「間ノ岳」 3189m(日本百名山)・・・日本第4高峰(北岳・農鳥と合わせ白峰三山)、雄大でデカイ
⑦「農鳥岳」 3026m(日本200名山)・・・白峰三山の最南部、白鳥の雪形をみて田植時期を判断
⑧「塩見岳」 3047m(日本百名山)・・・南ア中央部にあり、鉄兜のような形で一際と目立つ名峰



★「鳳凰三山」(2841m)
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鳳凰三山(地蔵・観音・薬師)は全て仏教由来の山名を持ち、信仰登山のメッカだったのでしょう。
ここからの南アルプス大展望は実に素晴らしい!白峰三山・甲斐駒・仙丈が一望に見渡せます。

      ......06年5月:「地蔵岳」へ向かう鳳凰稜線、遠くに「甲斐駒ケ岳」が見える。.....
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30年前、「地蔵岳」「オベリスク岩塔」を初めて間近に見た時の衝撃感動は今も忘れられません。
屹立シンボルを誇らしげに顕示、奇異な形を人目に惜しげなく晒して特に目立とうとしています。「標高は観音岳に譲っても俺が鳳凰山の代表だ」とPRしまくり、奥ゆかしさは全く感じません。(笑)


  .....(左)「地蔵岳・オベリスク」(06年5月) (右)30年前、初めて単独縦走した「鳳凰三山」....c0119160_10533745.jpg







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                          .....三山の一番左に見える↑針状の山が地蔵岳....c0119160_11125141.jpg
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明治37年にウエストン(日本アルプスの名付親)が日本で初めてこのオベリスクの上に立ちました。
岩塔周辺には「賽の河原」が広がり、山名の通り「地蔵尊」が沢山立ち並んで信仰の山の雰囲気。
学生時代、初単独行に挑戦した「鳳凰三山」。ここから見た大パノラマは今も目に焼付いています。
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★「甲斐駒ケ岳」(2966m)

甲斐駒は学生時代に2度登りました。1回目は19歳の時、新宿アルプス広場で集合して中央線夜行列車で甲府駅に到着。バスから見たこの山のボリューム感ある威容を見て圧倒されてしまいました。

....(左)甲斐駒ケ岳・男性的な岩塊威容 (右)78年6月・竹宇駒ケ岳神社から「黒戸尾根」を登る....c0119160_11164777.jpg






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駒ケ岳神社から「日本三大急登」の一つ「黒戸尾根」からトライしましたが本当にきつかった~!
当時は肩に食い込む重~い横長キスリングを背負っての急坂、全く足が上がりません。途中から雨になって結局何も見えず・・苦行だけを味わいに行った初山行で全くいい思い出がありません。

.....甲斐駒・右手前の岩塊は「摩利支天」、 甲斐駒は学生時代で写真がなくてネットから拝借.....c0119160_1121228.jpg

翌年に「北沢峠」から再挑戦、晴天に恵まれて漸く大迫力の姿を拝むことができました。こんな真っ白な山(夏でも雪山の如く見える花崗岩の大岩峰)だとは思わなかった~! 「摩利支天」と呼ばれるもう一つの怪異な岩塊も大迫力!厳しい山岳信仰の行者場らしい独特の雰囲気が漂います。



★「仙丈岳」(3033m)
 
  ...79年10月に登った氷河期地形の雄大なカール「仙丈岳」 (当時の写真がなくネット拝借)...c0119160_1132824.jpg













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「仙丈岳」のマイイメージは懐深い優美女性。「甲斐駒」がムキムキ筋肉美を誇示する目立ちたがり猛将、その影に隠れて鎮座(下界からは眺望できない)する「マダム仙丈」は、秀吉を陰で支え尻に敷いた堅妻「ねね」の如し・・。女性的な山容ですが、実は甲斐駒より標高が高くて雄大なのです。

   ......スーパー林道開通で.「北沢峠」からのアプローチは容易になった。(遠方に富士山).....
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この山は79年に甲斐駒(2回目)とセットで「北沢峠」から登りました。その2年前に開通した「南ア・スーパー林道」開通(賛否騒然でしたが)で飛躍的に改善した交通アクセス恩恵を享受したのですが、それ以前は奥深い遥かな山だったようです。今は「北沢峠」コースがメインで容易に登れます。


.....(左)遠方から見ると横長でさらに雄大な山容 (右)長~い長い「戸台川」沿いの河原道.....c0119160_11452893.jpg







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尾根道は非常に長いのですが、3つの雄大なカール(圏谷)を眺めながらのパノラマ歩きは実に気持ちいい。戸台渓谷を下りましたがこの道も実に長い!やはりスケールのドデカイ山だったな~。
気高く控えめ、かつ包容力ある「南ア・女王」は真の山好きが好きな山の一つのような気がします。




★「鋸岳」(2685m)

甲斐駒岳の北西に隣接する山で、名の如く鋸状で急峻なギザギザした特異な形。雄大で懐の深い形の山が多い南アルプスでは実に珍しい存在(北アには多いですが・・)で、ロッククライミング技術がないと危険な山と云われています。(小生にとってはちょっとビビる未踏の難関、交通も不便)


         .......「鋸岳」の峻険な稜線 (行ったことがないので写真はネットから拝借).....c0119160_12244434.jpg







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アプローチも難しく登山者も少ない恐怖感漂うこの山をクリアしないと200名山も達成不可能・・。熟達経験者の意見も聞きながら慎重に計画を立て、いつかこの山に登頂したいと願っています。

                               「鋸岳」ピーク登頂達成の記事(2010年8月)


           ....晩秋・紅葉時期の「鋸岳」 (山岳ガイドブックの写真より拝借).....
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★「北岳」(3193m)
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日本で2番目に高い山は?」と聞かれ、「北岳」(3193m)とすぐに答えられる人は山に結構詳しい人かもしれません。従来3192mでしたが+1m高いことが判明、04年に標高改正されています。

       ....「北岳」の雄姿は、やはりピラミッドの形だった!(97年8月:間ノ岳頂上より).....
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この山は600m高度差で突き上げる岩壁(大バットレス)を擁し、「キタダケ○○」の独自名を冠した花を7種類も持つ日本の十指に数えられる名山なのです。外見もピラミッドの如く哲人的な姿をして、本当にカッコいい!しかし一般的にはメジャー・有名でないのはこの山の奥ゆかしさ故なのか・・?

  ....(右)600mの岩壁・北岳バットレス(ネット写真)    (左)キタダケソウは山名を冠する固有種.....c0119160_12491541.jpg






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 ......97年8月:北岳頂上から見た「御来光」、うねる雲海から出た朝日は感動的だった!....
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ピラミダルで天を突く颯爽とした姿のイメージが強い北岳ですが、鳳凰山から見た時は下記写真のようにズングリしてドッシリとした山容。山の形も見る位置によって違うなあと再度認識した次第です。



★「間ノ岳」(3189m)

.....(左)06年5月:「白峰三山」(右より北岳・間ノ岳・農鳥)  (右)97年8月:「間ノ岳」稜線上....c0119160_1335038.jpgc0119160_1342263.jpg
「間ノ岳」(あいのだけ)は百名山ながら地味な名前・・・(単に真中に位置するからと名付けられたと思われます。ツマンネ~)しかしこの山は何と日本標高ベスト4!有名な「槍ヶ岳」よりも1m標高が高く、双璧の大スター「穂高岳」には1m差で日本第3位の座を譲っています。やっぱ控えめじゃ。
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.....「白峰三山」(左より北岳間ノ岳農鳥)、山容スケールが実に雄大!(00年9月:塩見岳より).....
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でもこの山は実にドデカイ!「白峰三山」の中央に鎮座し、隣接する「北岳」と「農鳥岳」との距離は各3㎞で合計6㎞。この長さは、槍ケ岳から大キレット経由で奥穂高岳までの距離に相当するとのこと。赤石山脈をジョイントするこの山は貫録に満ち、まさに南アルプス最大の巨人と言えましょう。
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★「農鳥岳」(3026m)
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「農鳥岳」は田植え時期になると残雪山稜に鳥の形が現れることに由来。白峰三山の中で一番低いですが、剱・立山、白馬・鹿島槍、聖・甲斐駒などのメジャーな名山たちよりも背が高いのです。
山名は農事由来ですが、山麓の里「奈良田」は歴史伝説に満ちてより深みある由来名なのです。

     .......「農鳥岳」の山容も迫力あって素晴らしい形だ!(06年5月:鳳凰山より).....
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奈良田」は農鳥大門沢を下った山麓にある交通の不便な部落。奈良時代に孝謙天皇(弓削道鏡と親密になった女帝)が病を治すために8年間も滞在。ここに宮殿を造営したと伝えられています。c0119160_13401490.jpgc0119160_1340364.jpg
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女性天皇が遷宮時に「ここも奈良だ」と宣われたことから「奈良田」と呼ぶらしい。孝謙天皇は一度譲位後に重祚(カムバック)し称徳天皇になりましたが、その空白期はこの山奥で湯治したんだ・・!

...(左)06年5月:「夜叉神峠」より「農鳥岳」を望む (右)農鳥⇒「大門沢」へ下る道(ネット写真)....c0119160_13445047.jpgc0119160_13451268.jpg

「農鳥岳」は南アルプスで未だ踏破。いつかはスケールの大きい白峰三山を「北岳」から歩き抜き、「奈良田」に下りて由緒ある古湯に浸かって歴史の重みを味わってみたいな・・・と思っております。



★「塩見岳」(3047m)


長大な南ア連峰のちょうど真ん中に位置し、鉄兜のような山がひときわ存在感を放っています。
今回便宜上、北部カテゴリーで紹介しましたが、厳密には北部・南部をジョイントする中央部で孤高を保つ名峰と表現すべきかもしれません。隣の山との距離が長く、単独で登られることが多い山です。

              ......00年9月:鉄兜のような頂上をもつ「塩見岳」に登る。.....
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       ........00年9月:「塩見岳」に登る。(食山人氏が山に再び目覚めるきっかけ).....
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山仲間・食山人氏も長いブランクの時期がありました。南アで唯一登り残した山と言うので、今から9年前に塩見に同行。その途端、一挙に山の情熱が復活!着火爆発してしまいました。今は憑かれた如く毎週登山、もう誰にも止められない。今年百名山を達成されますが、頭の中は300名山?

......静岡時代、3人仲間でよく登った。食山人氏はン十年ぶりの山復活(この頃まだ体が重そう).....c0119160_1427385.jpgc0119160_1428328.jpg

                                                      おわり



以上、北部の名峰8座を紹介させて頂きました。皆、雄大かつ重厚でそれぞれ個性的だね~!
次回その2は「南部・名峰」(荒川三山・赤石岳・聖岳・光岳等が登場)を掲載します。お楽しみに~
          
   .....南アルプス連峰(北部)の地図 (鋸は甲斐駒の左上)  クリックすると地図拡大表示....
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↓(その2)へ続く   「南アルプス名峰レビュー」(南部編)

  by rollingwest | 2009-02-23 08:13 | 山紀行・名峰レビュー | Comments(36)

<2009年2月22日>「南アルプス」・名峰レビュー (その2:南部編)

↓(その1)南アルプス・名峰レビュー(北部編)より続く


★「南アルプス」と静岡市

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静岡県というと富士山・駿河湾・お茶・みかんのイメージが先行しがちですが、実は山国です。
南アルプス名峰の幾つかの頂上は県庁所在地・静岡市内と聞いてビックリする人が多いでしょう。
そう・・赤石岳等の頂上は「静岡市葵区」なのです。市面積は1412K㎡・全国第5位(1位・高山市)
03年4月、静岡・清水の合併時には、いわき市を抜いて全国1位に輝いた実に広い市なのです。


 .....(左)南ア南部の登山入口「畑薙第一ダム」 (右)山梨・長野県境まで伸びる静岡市葵区......c0119160_15162191.jpgc0119160_15164158.gif

南アルプス南部の山に入る交通拠点は、奥大井の「畑薙ダム」(静岡市北部)。ここから登山基地「椹島(サワラジマ)」に通ずるバスがありますが、何とバスは「東海フォレスト」という地元企業が経営する山小屋の宿泊客しか乗せてくれないのです。小屋に泊らない人は長い林道を歩くしかありません。
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何か横暴な話ですが、しょうがありません。このエリアは「東海フォレスト」の私有地なので独占状態。
まあ考えようによっては、制約があった方が自然は守られるのかもしれませんが・・。でも不便~!

  ....(左)00年7月:椹島林道から見上げた「赤石岳」突頂  (右)南ア登山基地「椹島ロッジ」......c0119160_15224358.jpg





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しかし昔は苦労の「転付峠」越えが不可避、より不便で遠く遥かな入山だったと先達に聞きました。
86年に山好きの皇太子が椹島から荒川・赤石に登り、高校国体でも使用。今は「プリンスルート」と呼ばれる人気メインコースへ昇格し、汚かった山小屋もこれを機に一挙に綺麗になったのです。




★「南アルプス」南部・名峰の紹介

それでは南部の名峰8座の概要を下記に紹介します。(前回同様に標高・ポイントを先に記載)
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①「悪沢岳」 3141m(日本百名山)・・・別名:「荒川岳」、登山口から頂上までの標高差日本一
②「赤石岳」 3120m(日本百名山)・・・「赤石山脈」を象徴する名実ともに南アルプスの主名峰。
③「聖岳」 3013m(日本百名山)・・・奥深き山容は秀名の醸し出すイメージと一致。まさに秀峰!
④「上河内岳」 2803m(日本200名山)・・・この山こそ隠れた名峰!何でこんな名前なんだろう・・

 ....99年10月:「悪沢岳」からの「群青色・富士黎明」!雲海に輝く富士は実に幻想的だった。....
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⑤「光岳」 2591m(日本百名山)・・・南ア最南部の百名山(テカリダケ)、雷鳥とハイマツの世界南限
⑥「池口岳」 2392m(日本200名山)・・・往復12時間かかり、水場なしのテント泊で登山困難な山
⑦「大無間山」 2329m(日本200名山)・・・上記同様、往復12時間。アップダウン厳しく難関の一つ
⑧「笊ヶ岳」 2629m(日本200名山)・・・ここも往復12時間のテント泊、南ア・全山俯瞰の大展望!

    ......99年10月:「荒川三山(悪沢岳)」と「千枚岳」をバックに(赤石岳を下り大聖寺平にて).....
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★「悪沢岳」(3141m)

何かイメージがよくなそうな山名ですが「峻険・悪路の沢」に由来した南ア屈指の雄大な名峰です。
槍ヶ岳に次ぐ日本第6位の高峰、登山口からの高度差は何と日本一!(唯一2千mを超える数字)
「荒川岳」(or東岳)の複数名も持つ名峰なのですが、一般には殆ど無名な山でちょっと可愛そう・・

  ....99年10月:大聖寺平からの「荒川三山」&「千枚岳」、山容デカイ~(Y木氏と2人の山行)......
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20世紀最終年(静岡在住時)に「椹島」から入山し赤石岳を縦走後に悪沢岳(荒川三山)を登り、千枚岳経由で「二軒小屋」へ下山。10月南アルプス3千m、荒川小屋宿泊の夜は身を切るような寒さで凍えましたが、翌朝の富士山黎明パノラマ&朝日に映える紅葉の美しさを見られて大感動~

.....99年10月:(左)荒川小屋の真っ赤な紅葉!(右)荒川三山「悪沢岳」に登る。「曙富士」!.....c0119160_15563479.jpg








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        ......雲海の上で浮ぶ島のような富士山!まさに大海原に輝いていた。.....
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夜明けの富士山は、黒からオレンジ、そして紫~群青色~深い蒼へと・・、色を刻々変化させました。
やがて雲海上の富士山はまるで「オホーツク海に浮ぶ利尻島」の如く・・、滅多に見られぬ光景に暫く我を忘れ見とれてしまいました。悪沢岳は氷河期カールの峻険な岩肌で雄大な姿を誇っています。


 ....99年10月:「悪沢岳」頂上!Y木氏と2人での山行は感動パノラマ連続で思い出深い。.....
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★「赤石岳」(3120m)

南アルプスの和名は「赤石山脈」、(ちなみに北アルプス⇒飛騨山脈・中央アルプス⇒木曽山脈)その名前を冠した「赤石岳」はまさに南アルプスを代表する盟主の一つです。過去2回登りましたが「この山もドデカイなあ!」とその重量感と風格に圧倒されました。やはり日本屈指の名山です。

      .....00年7月:「赤石岳」のボリューム感ある山容、横浜勤務時代の山仲間と......c0119160_1661115.jpgc0119160_1662796.jpg

2回の登頂はいずれも南部登山の基地「椹島」から出発。1999年は悪沢岳と、2000年は聖岳との組み合わせで縦走しました。この山も登山口から頂上までの高度差が2,000m近くあり、悪沢岳に次ぎ第2位のアプローチ距離。頂上から500m近く下の赤石小屋にどうしても泊まらざるをえません。

      .....99年10月:「悪沢岳」から見た朝の「赤石岳」、紅葉と朝焼けで真っ赤!....
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紅葉に燃える「赤石岳」は「まさに名は体を表す!」の如くでした。もともとこの山は「ラジオラリア」という赤褐色岩で成り立ち、水で濡れたり太陽に反射した時は岩が綺麗な赤色に光り出すとのこと。あの日の名峰赤石は太陽光と紅葉で更に赤味が増し、独特な雰囲気を醸し出していた~!☆★
                   
             .....99年10月:赤石・荒川三山縦走の時に見た紅葉の「赤石岳」 .....
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赤石岳・近代登山先駆もやはり「Wウエストン」(英国宣教師)、山を広く紹介したのは「小島烏水」(明治時代の登山家・文筆家・版画研究家)。いずれも北アルプスの先達として知られる2人です。




★「聖岳」(3013m)

      ......00年7月:南ア南部の名峰「聖岳」を仰ぐ。(前聖と奥聖の2ピークをもつ).....
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この山は学生時代から「遥かなる崇高な山」として憧れていました。(名前の響きから来るイメージから勝手にそう思い込んでいたのでしょう。)しかし実際に足を踏み入れてみて、やはりその期待を裏切られることはありませんでした。「光岳」(テカリ)と並び最も深遠な山として今も崇敬を集めます。

      .......「聖岳」へのアプローチ「百間洞」付近から眺める雲海の中央アルプス.....
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「聖岳」はセントミレミアムの00年、赤石岳とセットで横浜時代の山仲間と縦走しました。赤石岳稜線を下ると平坦でハイマツ・岩礫がある広大な百間平に出ます。「奥深い南アルプスに身を置いているなあ・・。」と感慨深かった。「百間洞・山の家」に宿泊(お洒落・設備充実)して聖岳を目指します。

       .........(左)「百間洞・山の家」にて宿泊    (右)「兎岳」をバックに.....
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「聖岳」も標高差が1900m近く(第3位)の巨大山容。標高差ベスト3を振り返れば①悪沢②赤石③聖岳、南ア南部の隣接3峰ではないか・・!なるほど南アルプス縦走の大変さをあらためて実感!

       ........01年7月:「聖岳」の全景(上河内岳方面から見ると船底のような形).....
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      ......... 00年7月:赤石・聖を登頂して椹島ヒュッテに下山(ビールで乾杯!).....c0119160_16531159.jpgc0119160_16532955.jpg




★「上河内岳」(2629m)
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「かみこうちだけ」、この山を語る人はかなり山通です。残念ながら「百名山」に入っていませんが、山の風格・絶景富士・美しいお花畑・奥深い雰囲気・・、絶対指定されるべき名峰だと思います。
何でこんな名前なのかな?(別に大阪に関係ないし・・)「神高地岳」の名前に変えたいなあ・・(笑)


 .....01年7月:(左)縦走出発(畑薙ダムから大吊橋を渡る) (右)南アからの富士は鬼の両角.....c0119160_16563848.jpg
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    .....「暁光の富士」のシルエットは、まるで島の如く・・・、水墨画のようだった。(上河内岳より)..... c0119160_16582271.jpg



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南ア南部最後の3千m峰「聖岳」から丸形の「光岳」に連なる稜線は徐々に緩やかに高度を500m程度下げていきます。そのなだらかな稜線中でピラミッドのような圧巻姿を見せているのが、名峰「上河内岳」。目立とう精神は全くないのに・・、深く静寂な奥地の中で神々しく聳えています。

  ......01年7月:南ア秘峰「上河内岳」、縦走コース途中にある亀甲状土お花畑は実に感動的.....
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「上河内岳」は奥深いがゆえに登山者は殆どいない秘境の山。この名峰の懐に広がる亀甲状土のお花畑は実に感動的!北アルプス雲ノ平・奥風景に似た「神々の地」の様な雰囲気を醸しています。

    ......静岡市在住時(99~01)、冬型天候の日は市街から「上河内岳」「聖岳」が望めた。.....
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静岡勤務時代、この奥深い秘境の山々が冬・晴天時には市街から簡単に遠望できることを発見!実にビックリ!まさに目から鱗が10枚剥がれる位の衝撃でした。「風光明媚で海のイメージが強い静岡市なのにスゴイ・・!」と、スーパーマーケット駐車場から望む白い峰々を見ながら感激していました。

    .....01年7月:「静高平」を通過した時に仰いだ「上河内岳」、遥かに頂上が雲に浮ぶ.....
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★「光岳」(2591m)

南アルプス最南部の百名山が「光岳」(テカリダケ)です。この山も学生時代から憧れた遥かな山でしたが、01年夏・食山人氏と2人で挑戦。上河内岳と合わせ、登頂制覇する夢がついに叶いました。

       .....01年7月:南アルプス最南部の名峰群、「光岳」は盟主(上河内岳からの絶景)....
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この山は標高が2600m弱、丸まっこい山容で威圧感はまったくありません。実際山に登ってみると広いハイマツ丘陵高原にいるような印象を受けました。何か女性の懐に包まれたような感じです。

        ......01年7月:「イザルケ岳」から俯瞰した上河内岳方面、光の大パノラマ.....c0119160_18355786.jpg



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         ....08年9月:南ア最南部の百名山「光岳」をさらに南から見た。(池口岳より).....c0119160_18385784.jpg
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「光岳」は動植物学的に意義ある山で、ここで見られるハイマツやライチョウは世界最南限の希少貴重な存在です。また山頂の南西部には遠くから見ると、テカテカと光り輝く巨岩「光石」(テカリイシ)があり、光岳の名前の由来になった石灰岩塊で大迫力~!池口岳から見たときは感慨深かった。


          ......「光岳」はハイマツ・雷鳥の世界南限の山(01年7月:光岳小屋と頂上部).....
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        ......光岳の奇岩「光石」(テカリイシ)に立つ。遠くから見ると光り輝く、山名由来の岩峰.....
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以上が南アルプス・北部から南部まで続く、50km長大山脈に聳える主峰(百名山が中心)でした。
最後に、主峰群から位置的に少し外れていますが南ア南部の渋~い200名山を3座紹介します。




★「大無間山」(2591m)

名前が無間地獄のようで恐ろしそうな雰囲気。確かにこの山はナメちゃいけません。登山時間は往復12時間かかり、ギザギザ稜線・登り下りの激しさはあっという間に体力を奪う難関の山です。
初めて挑戦したときは夏の暑さと苦しい登りでついに挫折。この山の厳しさを思い知らされました。


     ....00年10月:奥深くアップダウンが激しい「大無間山」、食山人氏が遂に山に嵌まり出す。....
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この山に登るのは途中にある小無間小屋(無人)に泊まるのがよいでしょう。2回目のリベンジは山に復活したばかりの食山人氏(きつかったと存じますが)と、この小屋に泊まってついに登頂達成!

  ....大無間山(左)、長稜線の右が小無間山。 近くにある口坂本温泉はツルツルで絶対オススメ!....
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この山は井川湖(人造湖)の近くにあり、南アルプスでは深南部(交通も不便)と呼ばれる地域です。
殆ど人が入ってこない静謐な山、苔が蒸した岩・木も多く深い南アルプスの雰囲気が味わえます。




★「池口岳」(2392m)

光岳南部以降を南アルプス「深南部」と称しますが、ますます交通アクセスは不便で登山困難の山「池口岳」が鎮座しています。登山口は長野南部・天竜北部の秘境から入ります。往復で12時間かかりますが、途中に避難小屋も水場もない・・。テントと水を担いで登るしかありません。(苦~)


           ....08年9月:南アルプ゚ス深南部の秘峰「池口岳」(双耳峰で形のいい山).....
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この山はマツさんと08年9月に登りました。テント(初めて購入)と水4ℓを持ちザックの重さは18kg
好いコンディション時期だったので助かりましたが、蒸し暑い夏であれば確実にへばったことでしょう。
上記に掲載した「光岳」の写真はここから撮ったもの。光岳を南側から望めたことに感激しました。

    ....08年9月:「池口岳」を登る途中の「ザラ薙平」、この登山で初めてマイテントを購入.....c0119160_2027269.jpg







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★「笊ヶ岳」(2392m)

   .... (左)静寂なる南アルプス遠景(08年9月)  (右)笊ヶ岳から見た赤石岳(01年9月)....
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この山も200名山ですが遠くて渋い孤高の山、アプローチが非常に長くテント泊が必要となる難関。
今から7年半前の秋に、食山人氏・Y木氏と山梨県早川町の奥にある「雨畑湖」から入りました。

       ....01年9月:南ア最難関の一つ「笊ケ岳」(双耳峰)、テントの中から富士山を仰ぐ。....c0119160_21141281.jpg





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秋の稜線上でのテント泊。星空・放射冷却で外気はどんどん冷え込み、まんじりともせず夜明けを迎えてしまいました。しかし眼前に鎮座する富士山(見下ろす錯覚)の黎明絶景は大感動~!


      ....01年9月:笊ヶ岳で張ったテントから見た富士黎明(寒かったけど、大絶景!)....
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そして頂上(この山も双耳峰)に立った時の「南アルプスの大絶景」は言葉に言い尽くせない程のパノラマ・・!南ア北部から南部までの名峰が全て見える!まさに天然の大展望台でした!


...「笊ケ岳」展望は超一級!(写真4枚合成:食山氏提供)←南ア連峰全てを俯瞰!(01年9月)....c0119160_21202259.jpgc0119160_21204582.jpg

その大絶景はカメラ・ファインダーでは収めきれず、上記4枚の写真をつなぎ合わせて掲載します。
でも笊ケ岳は仮に200名山ブームが来ても、全く意にかけずその静寂・孤高ぶりを保つことでしょう。




★おわりに

北アルプスは男性的で険しく岩塊のイメージ、それに対して南アルプスは山容が雄大で女性的包容力と原始の雰囲気を持ちます。(全体論だけど・・) 険しい山がオンパレードの北アルプスですが、交通の便や山小屋施設が充実なので、縦走し易さは圧倒的に北アルプスに軍配が上がります。

          .....冬の南アルプス中南部名峰・大展望!(99年12月:安倍奥の十枚山より).....c0119160_21403495.jpg
南アルプス北部は比較的交通アクセスがいいですが(関西の人は不便かも)、南部は静岡市奥から入り「東海フォレスト」の私有地でもあることから非常に不便・・。さらに登っても個々の山が非常に大きいため、ド~ンと登ってド~ンと下る・・。非常に疲れます。難関の山が多い理由がお判りでしょう。


      .....白雪の最南部・名峰群、このパノラマには感激した。(99年12月:十枚山より).....c0119160_21431099.jpg

そんな難関・秘境大山脈ですが、静岡市は本当に南アルプスが間近な街なんだなあと思いました。3年間の静岡勤務時代は、大いに地の利を生かせて殆どの名峰を登ることができました。
未踏の2山を残しているのでまた南アを訪れる予定ですが、再びあの雰囲気を味わってみたい。

                                                      おわり


    ....南アルプス連峰(南部)の地図(左)  クリックで地図拡大表示: 南ア概念図(右)....c0119160_2134481.jpgc0119160_21343084.gif

  by rollingwest | 2009-02-22 15:07 | 山紀行・名峰レビュー | Comments(28)

<2008年10月4~5日>南アルプス深南部の秘峰「池口岳」

★はじめに

8月に「黒部源流」を踏破しましたが、今回は静岡・長野県境の「大井川源流」を訪ねてみました。「池口岳」(2,392m)、この山の名前を初めて聞いたという人が多いことでしょう。「日本200名山」ですが、交通の便が悪く登山条件が厳しい山(往復14時間・水場なし)で殆ど訪れる人がいません。


                 ....地図をクリックすると拡大表示されます。....c0119160_1630505.gifc0119160_1631649.gif

しかしそれだけに、南アルプス最南部の原生的な雰囲気と静寂が味わえます。今回は「マツさん」(200名山達成まで残り20数座)に計画立案してもらい2人での秘境山旅です。辛い登りでしたが、深南部名峰(光岳・聖岳)を更に南から望むレア体験、こんな秘峰に登頂ができて大満足でした。 


....天竜奥三河国定公園のシンボル「佐久間ダム」(左)と「天竜峡」(右)を見ながら飯田線で北上....c0119160_21123952.jpgc0119160_16333257.jpgc0119160_2113152.jpg

池口岳のアプローチは「天竜村」(現・飯田市)、長野県南部にある山深い天竜川沿いの街です。(静岡在住時代でも天竜「秋葉神社」までは来ましたが、この辺は便が悪く訪れるのは初めて・・)


                  
★第1日目 (18kg近い重荷を担ぎ上げる苦行登山)

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朝早く新幹線に乗り込み豊橋経由で、飯田線(豊橋と長野県辰野を結ぶ)・平岡駅に向かいます。
飯田線はまさに秘境山岳鉄道、佐久間ダムや天竜渓谷を見下ろす車窓風景は実に素晴らしい!
登山口・遠山郷までは駅からタクシーで入るしかありません。10:30登山開始!絶好の天気だ~
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         ....キノコのお出迎え、 右はヌメリスギタケモドキ(何と食用だって!)....c0119160_16474250.jpg
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さて今日の登山は荷物が超~厳しい!何しろ山中に宿泊施設はなく水場もない。生まれて初めてテントを購入して自炊道具に水4L、合計の荷物18kg近くになりました。(北ア黒部源流の時は山は深いが小屋が充実しているので10~12kg程度) 奥深い急峻山道を牛歩の如く進みます。

      ....鬱蒼とした原生林の道、やがて道中には御神木のような「山の神」が現る。....c0119160_1652368.jpg






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しかし道はよく整備され(こまめに伐採がされている)、落葉が堆積したフカフカ感もあって実に歩きやすい!登山開始後は暫く針葉樹林が続きましたが、栗やキノコもいくつか発見。(秋どすなあ)

   ....(左) スギヒラタケ(食用) (右)キツネノチャブクロ(ホコリタケの一種、幼菌は食用だって)....c0119160_1744373.jpg
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        ....原生林の雰囲気だが、伐採・手入が行き届いておりいい山道だった。....
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バサバサ、ドドドッ~、「何だ?」と思って林の奥を見ると体長2mはある大きなイノシシ(親子連れ)が逃げ去って行くではないか!ビックリ・・。よかった、出合い頭じゃなくて。子連れイノシシは気が荒く猪突猛進してくる事もあるらしい。夜はシカの声も聞こえ、やはり奥深い山にいるんだなと感じました。

  ....登山途中でイノシシ親子に遭遇!遠くでシカの鳴き声も・・。チョウは見かけなかったけど....c0119160_17221637.jpg
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18kg近い重荷は中年オヤジにはやはり辛い・・。(水・テントを持ち上げるのも学生山行以来だ・・)
整備された山道ですが急勾配なので結構苦戦・・。湿度の少ない爽やかな日で樹林帯歩きだったのでまだ助かりましたが、悪天候や蒸し暑い夏場で登っていたら確実にへばっていたことでしょう。

    ....鬱蒼とした森林道から「黒薙の頭・ヤセ尾根」に出ると、視界が一挙に開けてきた......c0119160_7283545.jpgc0119160_730225.jpg

「黒薙の頭」に差し掛かると、薄暗い樹林帯歩きは終わり遂にパノラマが開けます。ようやく見えた「池口岳」!双耳峰・雄姿で「樹木に覆われたミニ鹿島槍」って感じかな、でも頂上はまだ遥か先~
全体的には穏やかな山容ですが、南斜面は凄まじいガレ場が幾つかあり迫力の景観が迫ります。

      ....「池口岳」(2,392m)がついに全貌を現わす!双耳峰でなかなか格好いい山だ。....c0119160_824961.jpg
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16時過ぎ、今夜の野営地「ザラ薙平」に到着。林に囲まれた草地で天泊には持ってこいの場所。生まれて初めて購入した一人用ドームテントを張ってみます。実に簡単な設営、昔に比べると軽量で操作性・居住性が遥かに優れている!時代は確実に進歩しているなあ・・本当に助かりますわ。
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    ....山小屋がないので今回初めてマイテントを購入。秋の夕暮れは早い、夕食時は闇の中....c0119160_17395956.jpg







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テント設営を終え、ビールで乾杯!「秋の夕べはつるべ落とし」・・、夕食でマツさんと語らっている内にあっという間に闇夜に包まれた・・。早めに就寝、明け方はやはり寒かったけれどよく眠れました。



★第2日目 (南アルプス深南部の静寂なる雰囲気)

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翌朝5時に起床(まだ周囲は暗い)。テント・ザックはテン場に置いて5:45、空身ピストンで頂上を目指すぞ!苔に覆われた倒木が多く見られる深い森こそ南アルプスの雰囲気を象徴しています。

     ....南アルプスの森林道は苔の生えた倒木や切り株が多く、鬱蒼とした独特の雰囲気....
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  .....(左)猛禽が飛び立つ? (中)富士山?いやの化け物か? (右)アフロヘアの河童君?....c0119160_17554297.jpgc0119160_1756168.jpg
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空身でのピストン登山(サブザックに水筒程度の軽装)は本当に楽だね~!前日は18kgの重荷を背負って苦しんだ後だけに、身が軽く感じヒョイヒョイと登っていけます。いよいよ頂上は近いぞ!

  ....断崖の間から望む奥深い山絶景。ここはまさに静寂の原生林、寂寥感漂う秘境の雰囲気....c0119160_7382999.jpg




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    ....本格的な紅葉期にはまだ早かったが、頂上付近は色づきが始まっていた。....c0119160_740282.jpg




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朝7:30すぎに「池口岳頂上」(南峰)に到着、行程より40分も早く着いてしまった。(やはり空身はハイペース) 残念ながら眺望はきかない頂上でしたが、「光岳」より南の山に登ったことに感慨~!

  ....頂上(南峰)に到着、意外と早く着いた。視界は殆ど開けない。案内板↓(クリックで拡大).....c0119160_18125283.jpg
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当該の山域(南アルプス深南部)は手付かずの自然が広がり学術参考保護林環境保全地域に指定されています。ガイドブックの紹介も少なく、200名山でなかったら来ない山かもしれません。

    ....南ア・最南部の主峰群(聖岳・兎岳を南側から望む、左遥か向こうは赤石岳か?)......
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しかし岳人が憧れる奥深き「南アルプス・最南部の名峰」(聖岳・光岳等)を更に南から望める経験は滅多にできるものじゃない!稜線からのパノラマをしっかりと目に焼き付けることができました。

...(左)深南の「加加森山」と「光岳」 (右)クローズアップ「光岳」、右稜線手前に「光石」が見える。....c0119160_8415185.jpg

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南アルプス南部は「奥大井」とも呼ばれ、東海道五十三次の難所(越すに越されぬ・・)、「大井川」の源流です。広大な南ア山脈主峰は静岡在住時に殆ど踏破しましたが、このエリアだけは難関の未踏だったので今回の登頂達成は大満足!絶景を仰ぎながら再びテント場に向かって下山路へ。

       ....(左)南ア連峰をバックにオブジェのマツ (右)マツさん、断崖の道を下る。.....c0119160_74832.jpg
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                     ....テント撤収前に記念に1枚.....
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野営地「ザラナギ平」に戻り、テント撤収して再びザックを背負い遠山郷に下山。登りの時の重荷は水・食料が減って大分軽くなり、ハイピッチで降りて昼には到着。タクシーを呼び再び平岡駅へ。

    .....(左)JR平岡駅(風情ある建物)には温泉が併設 (右)天竜峡から豊橋経由で帰京....c0119160_18384953.jpgc0119160_1839298.gifc0119160_18391559.jpg

JR平岡駅構内には温泉が併設されており、汗を流してスッキリ!車中のビールでほろ酔い満足!
飯田線・新幹線を乗り継いで19:00前に無事帰宅。NHK「篤姫」も余裕で見ることができました。



★おわりに

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今回で「日本200名山」登頂も123座(ワンツースリー)となりましたが、あとの77座には結構難関の山(テントを使わないと踏破できない、登山道がなく残雪期のみ等の山)が幾つか残されています。
池口岳」もそんな難関でしたが、水場なしのテント山行を経験して少しは自信がついたかな・・・。


                                                       以上

  by rollingwest | 2008-10-10 16:07 | Comments(32)