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<2015年5月>高千穂・日向(最終編⑤):神武天皇・宮崎神宮&日南海岸(後編)

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★「高千穂・日向の旅」も今回記事でついにフィナーレ!


昨年5月に訪問した宮崎レポート(日本200名山登山&神話探訪旅)・・・、ダラダラと1年間近くかけて掲載してきましたが、第5回目を迎え今回でようやく最終編となります。前回は尾鈴山(200名山)に登山し瀑布群を体験してきました。その帰路より日向灘沿いに南下していくルートから記事を再開


        ....矢研の滝(左)・次郎四郎滝(右)、尾鈴山系・瀑布群を満喫して下山....
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                                 第4編:「尾鈴山・西都原古墳・飫肥」より続く


    ....雨も上がり、尾鈴の山々を遥かに望み日向・都農から日向灘を望む海岸ルートへ向う....
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宮崎は山と海の国。日向灘は宮崎県東部沖の海で、黒潮が流れており青魚の回遊する好漁場です。また観光資源にも恵まれており、日豊海岸や日南海岸の国定公園の景観地は実に美しい~!


    ....(左)日向灘の遠浅浜辺に押し寄せる波 (右)波乗りを楽しむサーファー....
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      ....(左)日向灘に突き出す馬ケ背 (右)十字架海岸(クルスの海)、願い事が叶う名勝地...
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★神武天皇の東征出航地「美々津」


日向市「美々津」は是非とも訪ねたい場所でした。江戸・明治の白壁土蔵の町並み(重要伝統建物群)や文化遺産が残り、昔から海の交易拠点(廻船問屋往来)で繁栄し歴史を刻んでいたのです。


  ....(左)「美々津」は古い港町(景観保存地区) (右)深い歴史を持つ由緒ある「美々津港」....
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    ....景行天皇期からの歴史を誇る「立磐神社」、海上守護神を祀り航海安全でご利益あり....
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そしてここは「日本海軍発祥の地」であり、神武天皇(初代天皇:カムヤマトイワレヒコ)が大和地方に向けて東征の船出をした港です。詳細については神武天皇を祀る「宮崎神宮」の項で後述紹介します。


  ....神社鳥居脇に「日本海軍発祥地」の塔が堂々聳える!神武海軍船出の地として崇敬....
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        ....宮崎県中部を流れる「一ツ瀬川」、秘境・椎葉村の山岳地帯が水源....
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★日本神話「三貴子」(天照大神・月読尊・須佐之男尊)&「神武天皇」の生誕地と対面


美々津から宮崎に戻る途中には佐土原町があり、「佐野原」(sanobaru)の聖地「佐野原神社」が鎮座していました。ここは神武天皇(幼少名;佐野尊)の生誕地。神武天皇が生れたという伝説地は他にも数ヶ所ありますが、第3編「神々の里・高千穂」で紹介した「槵觸(クシフル)神社」もその一つでした。


     ....神武天皇・生誕地と伝えられる佐野原聖地、今は寂しき神社がポツンと存在....
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宮崎市内に戻ると、かの有名なリゾート「フェニックス・シーガイア」の高層ホテルが堂々聳え立っています。今日はもう時間がないのでバブリーなリゾートホテルの内部見学は明日の早朝にしよう・・。実は金満高級ホテルの隣接地にこそ、日本神話「三貴子」(天照大神・月読尊・須佐之男尊)の生誕地があるのです!


        ....宮崎市の大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア」(高層ホテル&ゴルフ場)....
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シーガイアリゾート隣接に「阿波岐原森林公園」という市民公園があります。その園内に「江田神社」が鎮座し近くには御池(みそぎ池)があります。この池こそ天照大神・月読尊・須佐之男尊が生まれた聖地。県庁所在地の市民公園内に古事記に描かれた神々の生誕場所があるなんて意外なもんだなア~


      ....シーガイア隣接の「阿波岐原森林公園」に神々の生誕地「江田神社」が鎮座....
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江田神社は国道沿いの小さな神社、何でこんな地味なの?っていう雰囲気。一ノ鳥居・二ノ鳥居と参道を通りつつ実感するのは南国樹木の鮮やかな緑。二ノ鳥居をくぐるとすぐ正面が社殿ですが賽銭箱がポツンと置いてあるだけで全く飾り気がない・・。参拝を済ませて裏手の杜から池を目指します。


    ....江田神社からみそぎ池へ向う。森の中は広く道は整備されているが原始林の雰囲気....
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広大な森林道は整備されているが原始林の雰囲気が漂う。10分程歩くとパッと視界が開け、ついに三貴子誕生地「みそぎ池」が出現しました!古事記物語はイザナギが黄泉国から逃れた場面より繋がっており、死の国の穢れを清めるため九州まで来たイザナギは池を発見し禊で体を洗い始めます。


      ...死の穢れを洗い落とすためイザナギは御池(みそぎ池)中に入り身を清めた....
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                              「イザナギ黄泉の国」(出雲探訪記事)はコチラから

イザナギが御池の水に浸かりここで多くの神々が誕生しました。左目を洗うと光り輝く天照大神が、右目を洗うと清らかで威厳ある月読尊が、鼻を洗うと逞しい須佐之男尊が次々と出現!イザナギは天照大神に高天原を、月読尊に夜の国を、須佐之男には海原を、各自が支配するよう命じたのです。


    ....天照大神・月読尊・須佐之男尊の「三貴子の誕生」、この池でイザナギの体から次々に出現....
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天照大神・月読尊・須佐之男尊・神武天皇という超ビッグネームの生誕地との対面がかくもアッサリした場所で実現するとは思わなかった・・。意外な気持でしたがまた一つ旅の目的が果たせて嬉しいネ~




★シーガイア・リゾート&日南海岸(堀切峠)


宮崎に来たら国内有数の南国リゾート、有名な「シーガイア」を見学して行かない訳にはいきません。四半世紀前に宮崎市出資で発足した「フェニックスシゾート」が総額2千億円を投じ1993年開業した超豪華ホテルですが、バブル崩壊で経営破綻。現在はホテル・シェラトン・オーシャンリゾートとして継続されています。


      ....朝一番に「宮崎シーガイア」(ホテル・シェラトン・オーシャンリゾート)を訪問してみた....
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        ...熱帯樹木が植えられた豪華なロビー、早朝なので誰もいない静けさ....
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やはりバブル時代に建設されただけあってロビーや各階施設も本当に贅沢!これを維持していくだけで相当経費が掛るだろうな~。早朝であり人影は殆どなかったですが、もし昼間も同じ状態だったらヤバイよ・・。こんな立派なホテルには絶対泊まらない貧乏性RWの心配なんて余計なお世話か・・(苦笑)


           ....超豪華な中庭、ガーデンプールに朝日が差し込んできた....
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    ....バブル崩壊後の過大な設備投資の累積赤字も回収できたのだろうか・・?....
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宮崎到着後の初日は日南海岸「青島神社」「鬼の洗濯板」「鵜戸神宮」を訪ねましたが、最終日も同エリアの見残した絶景地を見てから帰京することとしました。ここ「堀切峠」は日南海岸随一のパノラマとして昔から最も有名な観光地。「鬼の洗濯板」はここにもあるのか~!峠からの眺望は実に見事!

                                第1編:日南海岸(前編)の記事はコチラから

        ...日南海岸随一の雄大な景観・鬼の洗濯板が展望できる「堀切峠」....
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   ....「道の駅フェニックス」は日南海岸のドライブイン、フェニックス並木が異国情緒で明るい空気....
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堀切峠は眼下に広がる太平洋、海岸線に続く波状岩、フェニックス並木、日南海岸随一の雄大な景観が展望できます。ここには「道の駅フェニックス」があり、日南海岸ドライブの休憩SPOTとなっています。


       ....全国的に有名な「鬼の洗濯板」、7百万年前に海中で出来た水成岩光景....
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「鬼の洗濯板」の海岸まで降りてみましたが、宮崎県の絶景(高千穂峡・馬ケ背などの奇岩風景)は九州の火山によって形成されたと気付きました。地球造山活動スケールの大きさにあらためて感動!


          ....マンゴー越しに眺める鬼の洗濯板、トロピカルな南国植物も花盛り!....
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かつて新婚旅行のメッカは宮崎県・日南海岸(ピークの1974年は宮崎市に年間37万組の新婚客が来訪)でした。中でも堀切峠はトロピカル風景の象徴であり、新婚さん一番人気・憧れの岬だったのです。


    ....宮崎空港に降り立つ新婚旅行カップル。日南海岸は1970年前後は大賑わいだった....
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ここ数年、九州旅行はシニア世代に大人気の豪華列車「ななつ星in九州」が大きな話題を集めています。2013年JR九州が開業させ、今も一向に人気が衰える気配はなく、予約が殺到しているとのこと。でもこんな豪華かつメイン観光地を巡る旅行は、マニアックに安く旅したいRWには似合わない・・(苦笑)


  .... JR九州が2013年からデビューさせたクルーズ・トレイン「ななつ星in九州」、まさに走る豪華ホテル....
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★「宮崎神宮」を参拝して高千穂・日向の旅を終える


宮崎空港から帰京する前に、初代天皇即位した神武天皇が祀られる「宮崎神宮」に御礼参詣をして旅を終えることにしました。宮崎市街地の真ん中に深い杜が残されており、その中に宮崎神宮が鎮座。初代天皇に即位した神武天皇と父母(ウガフキアエズ、玉依姫)が祭神としてここに祀られています。


  ....「宮崎神宮」、早朝の静謐な空気!早朝の静謐な空気の中を参詣して宮崎の旅の締めとする....
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    ....神武天皇(カムヤマトイワレヒコ)は日向の国に生まれ東征してヤタガラスに導かれ大和を治める....
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神武天皇は皇威拡大に向け都を中央に遷すべく45歳で宮崎(美々津港)を船出し東遷、瀬戸内海経由で大和に進軍、奈良生駒山の要害に拠る長髄彦の攻略に苦戦します。しかし軍備を立て直して紀伊・熊野路の海洋ルートで反撃に成功。ついに奈良・橿原の地で初代天皇として即位しました。


  ....皇子4人兄弟で軍議、神武東征服ルート(瀬戸内海経由で生駒山、熊野路リベンジ)....
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         ....主祭神は神武天皇とともに父母(ウガヤフキアエズ、玉依姫)を相殿に配置....
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皇室・皇統血筋は万世一系と伝えられてきましたが、現実的には古代豪族・渡来人との争いに勝った者が自分達の都合のいいように歴史を塗り替えてきました。特に日本書記は皇威を高めるため天孫降臨神話を描いている傾向があり、その真実は一体どうなんだろうと深い興味を抱くRWです。


       ....宮崎神宮に隣接する「平和台公園」には「八紘一宇」平和の塔が聳え立つ....
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★これから何度も訪れてみたい魅力的な九州旅


最終日は日南海岸・宮崎神宮を午前中に巡回して、レンタカーを宮崎空港で返却。昼食後に搭乗チェックイン。夏休みを前倒し早期取得しての2015年5月の山旅・歴史旅も無事に終えることができました。


               ....山と神話探訪の充実旅を終えて宮崎空港から帰京....
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            ....雲海の絶景を楽しみながら2時間弱で羽田空港に無事到着....
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今回は宮崎県を徹底的に巡った山旅・神話探訪旅でしたが、一生心に残る思い出旅となりました。2014年に敗退した九州最難関「大崩山」をついにリベンジ達成して望みが叶ったことが嬉しかった!


         ....九州最難関「大崩山」(日本200名山)は危険な山だったが無事登頂!....
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                            第2編:九州の最難関峰「大崩山」の記事はコチラから

長年の憧れだった天孫降臨・天岩戸神話の伝説地「高千穂・日向」も大いに満喫!RWは今まで九州は殆ど未訪問地だっただけにその魅力に一挙に嵌ってしまいました。これから何度も訪問しそう。


     ...古代神話の宝庫・九州、これからもさらにその謎に迫って見たい!また来ますね~.....
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「宮崎記事、まだやってたのかよ・・。ダラダラ書いてんじゃね~。」とお叱りの声・・?長々と読んで頂きありがとうございました。実は2015年は秋にも九州をカミさんと訪問したので来月から執筆開始予定。世界遺産登録をめざしている長崎・上五島キリスト教会遺産群の旅レポートですのでお楽しみに~!


                                                         おわり

  by rollingwest | 2016-02-01 00:00 | 九州の山旅・歴史旅 | Comments(112)

<2014年1月>2012山陰山陽の旅⑦:三瓶山~物部神社、世界遺産・石見銀山

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★国引き神話・石見の名峰「三瓶山」

一昨年秋(2012)に訪問した山陰山陽の旅記事は2年目に入りましたが、いまだ山陰でウロウロしています。奥出雲を十分堪能した後は三瓶山麓を通過し石見国へ!「物部神社」と世界遺産「石見銀山」を訪ねて鳥取・島根県レポートは7回目、ついにLASTを迎えますが山陰は本当に奥が深い・・と再度認識


   .....(左)島根県ラストは石見方面へ (右)草原道を抜け「三瓶山」(sanbesan)へと向かう......
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               山陰旅⑥:「奥出雲探訪」(出雲帝国遺跡&砂の器ロケ地)の記事から続く

奥出雲では一日中雨でしたが、三瓶山の麓に来ると曇りがちながらも徐々に天候は回復。頂上部はガスに覆われていましたが、12年前(関西在住時)に三瓶山に登ったことを懐かしく思い起こしました。


 .......(左)三瓶山の牧場登山口 (右)三瓶山に登った2002年は当時40代半ば、若かった・・.......
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職場先輩と車で宝塚から中国道三次IC~R54経由で三瓶牧場へと向かい、定の松登山口から登頂。大山・蒜山と並ぶ山陰の名峰は「石見富士」とも呼ばれますが、山頂からの風景は穏やかな印象を受けました。男・女・子・孫の家族がつく山々は緑に覆われ、中央噴火カルデラをグルリと囲んでいました。


     ......(左)頂上部でガッツポーズ! (右)三瓶の峰々は家族に見立てた山名が・・.......
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山陰記事で何度も紹介しましたが出雲風土記・国引き神話で三瓶山が登場します。ヤツカミズオミツノミコトが大山・三瓶山を杭にして綱をかけ離島を引き寄せて出雲国にした神話。島根半島の地学形成史から見れば大山・三瓶山の噴火土砂が蓄積され砂州の長浜が成長し陸続きになったと推定されます。


    .......三瓶山と伯耆大山は国引き神話の山、この山を杭にして島を綱で引き寄せた.......
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                                  「鳥取・大山」(古事記神話)の記事 

 .......(左)雨上り後に大田市から遠望 (右)稲佐浜からは海に浮かぶ三瓶山が神々しかった......
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三瓶山の周辺には多くの温泉と湧水が点在しています。山麓から湧き出す地下水は苔蒸した岩のすき間から流れ出ており本当に美味かった!雪が多い山から供給される水と火山溶岩の地下構造が涵養保水能力を高くしています。近くには清水地でしか育たないわさびの田んぼが沢山ありました。


   .......(左)緑と水に恵まれた湿原 (右) (2002年)三瓶山頂は家族ハイカーが多かった.......
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三瓶という聞き慣れない名前の由来は「出雲風土記」には佐比売(sahime)大明神の山と記され、天から三つの瓶が降りてきて山麓に水が湧いたと神話があるとのこと。佐比売が転じた名前なのかも・・


      ......12年前に撮影した三瓶山の全体峰、当時の貼り合わせ写真がややレトロ.......
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★石見に鎮座する「物部神社」、古代ミステリー「物部神道」


「石見国一宮」と称される「物部(mononobe)神社」は、祭神は物部氏の祖とされる「饒速日(nigihayahi)命」と長子である「字摩志麻遅(umasimaji)命」で地元では篤く崇敬されています。字摩志麻遅命は神武天皇東遷の時に忠誠を尽くし、日本で最初に鎮魂・占い・呪い祈祷をした人物と云われています。


    ......「物部神社」の威厳ある鳥居、日本の歴史から抹殺された物部氏には深い謎が・・.......
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本殿は出雲大社に次ぐ巨大な大社造り(高さ16.3m)で堂々たる威容!神紋は赤い太陽を背景にした鶴(境内にも立つ)は「日負い鶴」と呼ばれ、宇摩志麻遅命を石見国に降臨させた鳥とのこと。物部氏の総氏社は奈良「石上神宮」(大神神社の近く)ですが、表裏一体を為す古代ミステリー神社なのです。


  .......(左)物部神社の本殿 (右)古代豪族・物部氏の祖・饒速日命(nigihayahinomikoto).......
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物部氏が日本史上での有名史事は仏教が日本伝来した6世紀に起きた「崇仏論争」(廃仏戦争)です。強硬な排仏派だった物部氏は蘇我氏(崇仏派)と対立し物部守屋は蘇我馬子に敗れてしまいました。その後「大化の改新」(蘇我氏滅亡)で一時復活(物部氏の流れを汲む石川麻呂が左大臣)したものの、藤原不比等が右大臣に就任してからは再び権力闘争に敗れ衰退の一途を辿っていくのです。


      .......物部尾輿時代に一族の繁栄を極めたが、崇仏戦争では蘇我氏に敗れる.......
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「古事記」「日本書紀」に物部氏の記載は一切なく抹殺されましたが、実は物部氏は天皇家に次ぐ強大な力を誇った大豪族だったのです。物とはモノノフ(武士→軍事力)やモノノケ(物の怪・鬼→呪術)等の語源で、その両方を掌握する絶対的存在でした。しかし権力を握った藤原氏(不比等)は記紀を編纂させる際に歴史を捏造し物部を完全抹消したのです。まさに歴史は勝者により作り変えられる・・


 ......神社本殿にも「日負い鶴」が!籠目の唄「鶴と亀が統べった」は物部氏・秦氏の統合を現す.....
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天皇外戚として大繁栄を遂げた藤原氏は、天孫族(現天皇家祖先)こそ神武天皇の万世一系(正当王朝)と見せかけるため出雲史と物部神道を抹殺し捏造しました。しかし出雲国譲りの大神殿造営や伊勢神宮遷座の理由は、出雲・物部氏を蔑ろにした祟りが起き天皇家が畏怖したからと云われます。


     .....崇神天皇時代に大物主の呪い ・祟り発生、大神神社(三輪山)・伊勢遷宮へのトリガー.......
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                        「出雲大社&伊勢神宮」(日本神話に潜む謎の関係)の記事

全国で疫病・天災が広まり、崇神天皇夢枕に「大物主」が現れ「わが子孫・大田田根子に大和で我を祀れば治まる」と告げ日本最古の「大神神社」(三輪明神)が創建、天照大神は伊勢に遷宮しました。「大物主」(別名:大国魂大神)は強大な鬼・祟りの神、正式名は「天照国照彦火明櫛玉饒速日命(nigihayahinomikoto)」。物部神社は正に古代天皇が畏れた祟り神(物部氏の祖)を祀っているのです。


       .....「大物主」とは物部氏の主、強烈なモノ(呪い・祟り)の主の意味を持つ.......
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各種古代史ミステリー本を読むと更に信じ難い様な話が語られています。天皇家の祭祀・秘儀を司る謎の組織「八咫烏」(裏天皇)が存在し、天皇に対して存在目的・将来的に成すべきことの預言・儀式教授をしているらしい。また皇太子が天皇を継承する大嘗祭は全て「八咫烏」が祭司を仕切るとのこと。


   .....日本人ルーツや神社はユダヤが由来と解説する著書は実に多い(すぐに信じ易いRW).....
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「八咫烏」(鴨族)は京都の上賀茂・下鴨神社で天皇祭祀を司り、祭祀や神社のルーツは古代イスラエル(物部氏)や原始キリスト教(秦氏)にあると云われます。また物部氏の正体は秦・始皇帝時代に不老不死の薬草を求めて日本に2度派遣された「徐福」の集団だというのです。徐福伝説は全国に痕跡が残る・・


      .......「徐福」は秦・始皇帝に「不老不死の薬を探せ」と命じられ、日本に2度渡来.......
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日本古代史にはもっとさらに信じ難い様な深い話が沢山あり、一遍には書き切れません。今後RWが古代史に纏わる全国パワースポットを訪問する度にミステリーの裏側へ徐々に迫っていきたいと思います。


   ......物部神社には鎮座する伝説的種牡馬「パーソロンの像」(名馬シンボルルドルフの父親).......
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古代史ミステリーに全く関係ありませんが、神社には伝説的種牡馬「パーソロン」(史上最強馬シンボルルドルフの父親)の像がありました。馬主が物部神社の氏子という縁で寄贈したようですが、祭神「字摩志麻遅」(ウマシマジ)を祀る神社なので由来もあるような・・。今年はウマ年、幸運に駆け抜けていきたい!

                             「奥出雲」(スサノオ・八岐大蛇伝説の史蹟)の記事



★世界遺産「石見銀山」を歩く

島根県レポートの最後を飾るのは「石見銀山」!2007年7月にアジア初の世界遺産に登録された鉱山遺跡は、1526年に九州の豪商によって発見され1923年まで400年間に渡って採掘されてきました。


    .......(左)石見銀山駐車場前の鉱山モニュメント  (右)世界に流通した日本産の高品質銀貨.......
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世界的な経済や文化の交流を生み出したこと、環境に配慮し自然共生した鉱山運営をしていたことが特に評価された世界有数の鉱山遺跡。ここを訪れた時刻は14時半となり、結構急いで廻りました。


       .......(左)石見銀山で栄えた街並、赤瓦で統一感 (右)お寺の屋根も石州瓦.......
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島根県西部の石見地方に入ると、赤茶色の屋根が目立つ美しい町並だということに気付かされます。山陰の山間部は雪深く、日本海沿岸部は台風通過や冬の荒波で厳しい天候。この環境に耐えうる頑丈な石州瓦は400年の伝統を持ち、日本第2位の瓦生産力で繁栄してきた地場の主産業です。


    .......(左)重要文化財「熊谷家」の外観  (右)和風にも洋風にも似合うオシャレで美しい瓦.......
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       .......「熊谷家」商家の内部は実に豪華、世界に銀を輸出した栄華の跡が!.......
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石見銀山の散策コースには、「銀山地区」(鉱山史蹟がメイン)と「街並地区」(繁栄の街通り)の2つがありますが、銀山地区に重点を絞り石見銀山公園から「龍源寺間歩」(通り抜け坑道)へと向かいます。


       .......(左)石見銀山・大久保間歩 (下)風情ある街並  (右)散策コースMAP.......
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龍源寺間歩までは周遊バスと遊歩道(徒歩40分)がありますがウォークトライ。残された時間も少ないので相当早足で登って行きましたが結構歩き甲斐があるコースだ!遊歩道散策というよりハイキングに近い・・


     .......(左)石見の紅葉は見頃を迎えていた  (右)龍源寺間歩へと向かう小川の道.......
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石見銀山には大小約600の間歩(坑道)がありますが、現在一般公開されているのは「龍源寺間歩」のみ。江戸中期以降に開発された間歩は代官所が管理する幕府直営で石見銀山を象徴する遺坑道。壁面には当時のノミ掘削跡がそのまま残っており当時の採掘作業光景がよく伝わってきます。


       .......(左)「龍源寺間歩」の入口  (右)間歩(坑道)の中はまさに鉱山洞窟.......
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戦国時代から近代まで高品質銀を大量産出し、幕府・諸大名の経済基盤を築くとともに日本鉱山技術の確立に大きく貢献しました。石見銀は16~17世紀にかけて国際貿易の主役となり東西の経済・文化交流を生み出したこと、環境を維持する精練法だったことが世界遺産として認められた点です。


     ......(左)石見銀山世界遺産センターの精錬所ジオラマ (右)戦国諸大名と銀山の関係図.......
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       .......(左)ポルトガル宣教師の石見銀山地図  (右)16世紀世界の銀の流通ルート......
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戦国期は数百貫に過ぎなかった年間産出量でしたが、徳川幕府の直轄地以降は4千貫近くに達する程に石見銀山の銀産出は増えていきました。比例するように間歩群はさらに掘られ長く奥へと延びていきました。ピーク時の年間作業者数は20万人、車馬が昼夜を問わず往来した大繁栄だったとのこと


       .......真っ暗な地下を掘り進む作業は本当に危険で過酷だったのだろうなあ・・.......
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龍源寺間歩から約1km離れた遊歩道に入り「清水谷製錬所跡」へとアプローチ開始。山道を登り6kmのウォーキングを覚悟しなければなりませんが、ここは是非とも訪れてみたい場所。明治時代の先端技術による製錬所遺跡で壮大な石積み遺構が残っています。何か中南米の古代遺跡の様な雰囲気が!


      .......「清水谷精錬所跡」は明治26年に建設され僅か1年半余りで閉鎖された遺構.......
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もう16時となり「町並み地区」コースはゆっくり楽しむ余裕がなかったものの、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている町並みはやはり素晴らしい。素朴な風情の中にも誇りと威厳がある・・


          .......(左)夕暮れの下河原吹屋跡 (右)途中には立派な石垣のお寺.......
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          ......長い歴史の積み重ねの中で石見銀山独特の街風景が形成された.......
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石見銀山でユニークな雰囲気を醸し出しているのが銀山公園脇にある「羅漢寺」、銀山で働いて亡くなった人々の霊を供養し銀山の安全を祈願するため、石窟の中に500羅漢石仏が造営されています。


       .......(左)羅漢寺の象徴風景「反り橋」  (右)寺正門前の立派なイチョウ大木......
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早朝6時前出発、奥出雲を巡り石見の国と、神々の山里や世界遺産を夕方暗くなるまで廻り島根県を十分堪能できました。やはりこの国は謎に満ちた日本の起源を体験できる魅力満載の場所でした。


    .......夕暮れの「江の川」(山水画の如し)を渡り、浜田自動車経由で山陽方面へと向かう.......
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     .......(左)出雲・石見の国よ、いざさらば! (右)島根県は実に奥が深かった・・!.......
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山陰山陽の旅は7回目のレポート記事を重ねましたが、次回はいよいよ山陽(広島・岩国)へと入り「厳島神社」や「錦帯橋」などを紹介します。本シリーズは当分お休みして続きの公開は秋になる予定です。


                           出雲大社訪問&山陰・山陽への旅(プロローグ記事)


                                                          おわり

  by rollingwest | 2014-01-25 00:00 | 山陰・山陽の旅 | Comments(88)