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<2010年4月24日>大和路・旅の思い出レビュー(その1):奈良・西ノ京・斑鳩編


★はじめに

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今年は奈良・平城京に都が移されてから1300年の節目の年を迎え、奈良県随所で記念行事が開催されます。そういえば日本史・年号暗記では「何と(南都)綺麗な平城京=710年」「鳴くよウグイス平安京=794年」で覚えたもんだ・・。確かに1300年足し算すると南都2010年になるネ・・
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「平城京・大極殿」は小生が関西勤務の頃より修復工事が開始されましたが漸くこの4月に9年の歳月をかけてついに完成!4月24日から「平城遷都1300年祭」がいよいよ開かれ今後多くの観光客で賑わいます。色々話題となったユルキャラ「せんとくん」「まんとくん」の出番がついに来ました!


            ......遷都1300年・節目の年に復元された平城京跡の「大極殿」........
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関西在住時代(02~04年)には京都・奈良をよく訪ねたもの・・。小生は京都よりも歴史や自然に奥深さを感じる大和路の方がお気に入りでした。史蹟が素朴な風景に溶け込んでいるんだよなぁ
大和路に旅をしたあの日々をレビューし、3回に渡って奈良の見所を紹介してみたいと思います。

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(その1)「奈良・西ノ京・斑鳩編」:平城京や東大寺・春日大社・興福寺・薬師寺・法隆寺等を紹介
(その2)「飛鳥・山の辺・宇陀曽爾編」:飛鳥路・日本最古の道、奈良東部の山・自然・名刹を紹介
(その3)「金剛・吉野・熊野・大峰奥駆道編」:南北朝や山岳修験の奥駆道など奈良の山々を紹介

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★「奈良の大仏」と「東大寺」


奈良といえば大仏様。過去何度かご対面しましたが、今から7年前「大仏開眼1250年」の節目を迎え、職場仲間と「東大寺」を訪れて有難い「盧舎那大仏」のお姿を拝謁したことを思い出します。


            ......聖武天皇の発願で752年に造営された「奈良の大仏」........

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東大寺は先日、創建時に建立された東西の塔(七重塔)のうち、室町時代に焼失した高さ約100mの東塔を再建すると発表しました。七重の塔がここにあったなんて初めて知った!楽しみだね~!


    ......「東大寺」大仏殿前にて。「大仏開眼1250年祭」を職場仲間と訪問(02年10月).......
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先日NHKで「大仏開眼」ドラマを吉備真備からの視点で描かれていましたが実におもしろかった!聖武天皇が世を憂い大仏建立に至った経緯と奈良時代の人物相関図があらためて整理できた。

                                  NHKドラマスペシャル「大仏開眼」


                  ......大仏殿の中にある「釈迦仏像」と「四天王像」.......
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東大寺では「二月堂」の舞台造りも見学しましたが、春の訪れを告げる「お水取り」(修ニ会)はまだ未体験・・。松明の火の粉を浴びる臨場感は奈良写真の名人トラさんのHPで擬似体験しましょう。

                         トライアルさんのHP「東大寺二月堂・修二会「火の行」


             ......東大寺「二月堂・お水取り」は3月に行われる。.......
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東大寺を見終わるとシカで有名な「奈良公園」に出ます。煎餅をねだる「奈良の鹿」は天然記念物に指定(普通のニホンジカだけど)され、マッタリと過ごしています。10月・角伐りの時は逃げて大暴れ~


                ......若草山の目の前は「奈良公園の鹿」が寛ぐ。.......
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目の前には「山焼き」で有名な「若草山」・・、なだらかな丸い丘が3つあり三笠山とも呼ばれます。「山焼き」は成人の日前夜に行われますが、コチラのFireページェントも観そびれた・・。いつの日か・・。


         ......「若草山・山焼き」は一度観てみたかったなあ・・。盛大な花火も上がる。.......
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大和路の特徴は、田舎風景・素朴な古刹・廃寺・山岳宗教・南北朝対立・・、そのイメージは陰で深みが漂う雰囲気なのですが、「奈良公園」周辺だけは屈指の観光地だけにメチャメチャ明るい雰囲気だ!


      .....東大寺・若草山・春日大社・興福寺周辺の奈良市内地図 (クリックで拡大表示)......
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★謙信も崇拝した「春日大社」(藤原氏所縁の古社)


          ......「春日大社」も奈良遷都と同じ1300年の歴史を誇る世界遺産......
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藤原氏の氏神・氏寺として隆盛を誇った「春日大社・興福寺」は「東大寺・奈良公園」とエリア隣接して一体となった感があります。ニャルホド~、摂政関白として天皇家と縁戚を深めた藤原氏の政略か~!


           ......「春日大社」の「西回廊」&「直会殿.」はいつも威厳が漂う.......
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上杉謙信の越後拠点城には春日山神社(春日大社・摂社)があり、謙信も春日大社に参拝した史実が記録されています。そして直江兼続が戦勝祈願で奉納した釣燈篭も大社に残っているのだ!


        ......春日大社の「万燈篭」(04年2月)、幽玄なる光の世界に感動的だった!.......
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毎年節分の夜に春日大社で「万燈篭」節会が厳かに開かれます。闇夜にライトアップされた大社殿、石燈篭に点された灯火、静かな光に輝く数え切れぬ釣燈篭・・、あの光景は今も瞼に残っている。


     ......春日大社には、釣燈篭と石燈篭が3千基近くあり、これに灯りが点される。.......
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★「興福寺」:阿修羅像が大ブレイク!見事な「猿沢池」夜景・・
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09年、東京国立博物館で「阿修羅像展」が開催され大人気を博しました。その後、九州・奈良でも公開され入場客は合計190万人を超し、日本中が「阿修羅像」美少年の虜となってしまいました。
本来は古代インドの闘争神で怖い顔をしているはずですが、優しそうで謎めいた表情が実に魅力的


       .....「興福寺・五重の搭」(03年10月)と、再びブレイクした美少年「阿修羅像」.......
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阿修羅像が収蔵される「興福寺」は、五重の塔・八角円堂など世界遺産建築や優れた数々の国宝仏像が多く残ります。藤原氏の隆盛とともに発展した同寺は、平安時代に荘園・僧兵を強大化させて力を誇示していきました。比叡山・延暦寺の僧兵とあわせて「南都・北嶺」と畏れられたのです。

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興福寺の裏手にある「猿沢池」に浮かぶ寺の夜景は実に素晴しい!若草山の山焼きや東大寺お水取りを動の光祭りとすれば、春日大社・万燈篭や興福寺・猿沢池夜景は静の美しさと言えます。


          ......夜の「猿沢池」から興福寺・五重の塔を望む (04年5月).......
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★落ち着いた雰囲気、深い歴史が刻まれ「奈良町」の風情


猿沢池の南、元興寺の境内一帯を「奈良町」と呼びます。近世に筆・墨を作る産業が栄え、町衆文化を発展させていった地域で格子が美しい町家や狭い路地に古都奈良の違う一面が覗えます。


       .....「奈良町」は「元興寺」の門前町として発達してきた。(右)元興寺の「極楽坊」.....
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「元興寺」は南都七大寺として隆盛を誇りましたが、室町時代に大半が焼失し今は「極楽坊」を残すのみ、元々は日本最古の寺「飛鳥寺」が平城遷都時に当地に移ってきて元興寺となったそうな・・


            ......風情ある「奈良町」の小路風景、昼&夜(03年9月).......
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奈良・特約店さんには「奈良町」で数回ご馳走になったことがあり、落ち着いた街風情を十分味合わせて頂きました。特約店さん所在地は奈良町の外れ「京終」(きょうばて)という変わった地名でした。名の由来を尋ねたら、奈良時代では平城京の最も外れた場所で京が果てるという意味らしい。




★「薬師寺」:展示会で後姿を拝み感動した「日光・月光菩薩」

    .......(左)薬師寺全景、「金堂」「東搭」「西塔」(04年5月)   (右)「日光・月光菩薩」.......
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奈良中心街の西部にも名古刹が集中しており、「西ノ京」と呼ばれるエリアは是非とも訪れてみたい場所。「薬師三尊、日光・月光菩薩」の優美な姿が魅力的な「薬師寺」、鑑真上人が建立した「唐招提寺」(井上靖・小説「天平の甍」で描かれた)等、天平文化を今に伝える大寺院が沢山あるのだ~


          ........東京国立博物館の「薬師寺展」(08年6月) は実に素晴らしかったです!.......
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                                  リンク:薬師寺展の記事

08年、東京国立博物館で「薬師寺展」が開催、「日光・月光菩薩」がスッピンの姿で公開されました。
小学生の頃、切手趣味で憧れていた「吉祥天」や「聖観音」像本物を実際に見ることができ大感激


  .....(左)「吉祥天像」 (中)建立当時の面影「薬師寺東搭」 (右)「月光菩薩」&「日光菩薩」.....
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関西勤務時代に、「唐招提寺」を見に行こうと思ったら修復工事中だったので泣く泣く諦めました。今はもう当時の姿が再現されているので、いつの日か「天平の甍」鑑真和尚様に会いに行くぞ~




★世界最古の木造建築物「法隆寺」と「斑鳩」の里


長閑な田園風景が広がる「斑鳩の里」。ここに世界最古の木造建築「法隆寺」が鎮座しています。
推古天皇と聖徳太子(冠位12階と17条憲法を制定)が607年に完成させた日本初の世界遺産。
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         ......(左)日本初の世界遺産に指定された「法隆寺」 (右)「聖徳太子像」.......
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境内は西院・東院に分かれ全体が築地塀で囲まれていました。美しい松並木参道を抜けると威厳ある「南大門」、そして法隆寺・象徴建物「五重ノ塔」「中門」「金堂」「夢殿」の国宝と対面できます。
「飛鳥・白鳳時代」仏像の特徴は、微妙な微笑み表情と、立派な光背そして燃え立つ気炎だなア・・・


       ......(左)優美な八角円堂の法隆寺「夢殿」(04年4月) (右)「釈迦三尊像」......
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    .....(左)酒徳利をぶら下げた「百済観音像」 (右)「玉虫の厨子」、今は青銅色だけど・・....
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さらに隣には「中宮寺・弥勒菩薩半迦像」の美人様が鎮座しています。切手で憧れたあのお姿だ!
「斑鳩の里」は日本仏教のルーツ!田舎風景の中でこの豪華な世界遺産の競演!言葉もありまヘン


        ......(左)気品ある微笑を見せる「弥勒菩薩半迦像」 (右)「中宮寺」本堂.......
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奈良市内の主要な見所を紹介しましたが、表面的な訪問の中で語ったので奥深い奈良仏教文化のエッセンスにこれっポチも触れていないのかもしれません。まだまだ訪れて見たい所が沢山ある~!


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第2回は、大和路(その2):「飛鳥・山の辺・宇陀曽爾」編をお送りします。
第3回は、大和路(その3):「金剛・吉野・熊野・大峰奥駆道」編をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-04-24 00:00 | 寺社・史跡・古道 | Comments(44)

<2009年12月14日>港区探訪(その2):「高輪~三田・田町」編


            ↓ 港区探訪(その1)「白金・高輪」編より続く

 

★白金・高輪から第一京浜(国道15号)へと抜ける

       ......(左)明治学院大学・礼拝堂   (右)塔建物が印象的な高輪消防署.....
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明治学院大を後にし、桜田通りを横断。高輪方面への坂道を登っていくと、お洒落な白いド―ムが見えてきました。高輪消防署・二本榎出張所の円形講堂が交差点に佇む!(灯台みたいだね~)

               ......高野山・東京別院(ここも空海さん所縁の寺).....
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消防署脇を過ぎるとすぐ「高野山」東京別院が見えてきます。高野山とは弘法大師空海が開いた総本山(和歌山北部に鎮座)、関西在住時に何度か訪ねた寺ですが著名人の墓が多かったね~。
東京・横浜を結ぶ幹線・国道15号線(=第一京浜)に出ると、「忠臣蔵」47士の墓はもう近くだ!




★「忠臣蔵」の義士たちが祀られる高輪「泉岳寺」


        .........「泉岳寺」の山門、師走になると参列者が絶え間ない。.....
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何故にこの記事を12月中旬に公開したかというと、12月14日は「忠臣蔵」討ち入りの日であり、四十七士の墓地がある「高輪」や兵庫県「赤穂市」(義士故郷)で「義士祭」が行われるからです。師走になれば「忠臣蔵」・・。昭和一桁世代迄は日本人・心のルーツ(今年ブームの天地人の義)・・


           ........泉岳寺の境内は落ち着いた雰囲気で整然としていた。.......
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「泉岳寺」を訪ねるのは20年ぶりかな・・、今回で3回目のような気がします。11月の某休日の朝に訪問したので、まだ観光の人出は殆どなく、境内や墓所をゆっくりと散策することができました。

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忠臣蔵」と言っても若い人には殆ど馴染みがないことでしょう。赤穂藩主・浅野内匠頭(タクミノカミ)が江戸城中で吉良上野介(キラコウズケノスケ)に馬鹿にされ感情的になって起こした刃傷事件が物語の始まりです。松の廊下で殿ご乱心「殿中でござる~!」⇒浅野内匠頭は切腹となり、お家は取り潰し


   .....(左)浅野内匠頭の墓 (右)内匠の・夫人の墓(こっちの方が威厳があった・・笑)......
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赤穂藩・浅野のお家断絶となり、家来たちも職を失い浪人となってしまいました。この悔しさは誰にぶつければいいのだろう・・。浪士達の虚しい気持を纏めたのは大石内蔵助(クラノスケ)でした。このままで終わってなるものか!君主を罵倒し切腹に至らしめた吉良上野介を討つしかない。復讐~

  
      .......(上)大石内蔵助の像  (下)「義士祭」(赤穂四十七士に扮するオジサンたち).....
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おのおの方、討入りでござる!」(名優長谷川一夫の名ゼリフ)エイエイオ~!元禄15年12月14日(主君命日)雪の舞う早朝、大石内蔵助が率いる総勢47名は集結し、両国の吉良屋敷へと向った。激闘の末、仇の御首を挙げた義士達は主君が眠る泉岳寺へ凱旋し墓前に首級を供えたのです。


  ......(左)義士の墓地へ登る石階段 (右)仇敵・上野介を討ち首を洗った「首洗いの井戸」.....
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           ......47人義士の墓、忠臣達はここに眠る。(中央は大石内蔵助の墓).....
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この物語は歌舞伎・浄瑠璃・講談、映画や大河ドラマ等で数多く作品がつくられ、日本人の心に刻まれ続けてきました。でも我々世代はあまり馴染みがない・・。今の子供は全く知らないだろうねエ。




★忠臣蔵のルーツ「赤穂市」


          .......かつて浅野家を主君とした播磨(兵庫県)の「赤穂城」......
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関西勤務時(02-04年)、赤穂市(岡山県に近い兵庫県)は担当エリアの一つでよく通ったものです。
兵庫西部(御崎町・赤穂市)は「日本の地中海」と呼ばれる陽光エリアで、天然塩の産地でも有名。赤穂は義士の生まれ故郷、浅野内匠頭「赤穂城」や大石内蔵助を祀る「大石神社」があります。


         ........「大石神社」の境内には義士像が並び、忠臣蔵の資料館もあった。......
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「大石神社」は威厳ある神社、ここには等身大・四十七士像が並んでおり結構壮観です。訪問時はやはり晴天日が多かった印象が強く、さすが塩田で生産する天然塩の名産地と感心したものだ。
あっ、スンマセ~ン。今回は赤穂市の紹介ではなく、港区探訪の記事でしたので元に戻しましょう。


      .......(左)泉岳寺山門を裏手から見る (右)忠臣蔵所縁の土産を売る義士堂小泉商店.....c0119160_20481039.jpg



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20年ぶりに泉岳寺の境内やお墓をゆっくりと散策し非常に懐かしい気持ちでした。立派な松の木を従えた山門をくぐり忠臣蔵ゆかりの寺を後にしました。参道脇には四十七士関連グッズが売られている義士堂(太鼓がシンボル)があります。今週の義士祭も土産が売れて大賑わいとなるでしょう。
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★「札の辻」交差点から三田へ


第一京浜(国道15号)と芝方面への三叉路交差点は「札の辻」と呼ばれます。当地に高札場が設けられたことが名の由来であり東海道から江戸への正面入口でした。ここは東京タワーの絶好ビューポイントの一つと言われます。なるほど真正面奥に見えるタワーと両脇ビルの遠近感が素晴しい・・


              .........「札の辻」交差点は東京タワー遠望の名所.....
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この交差点には余り目立たないものの、明治維新の重要な歴史を刻んだ史跡があります。ここが「江戸開城:西郷南州・勝海舟会見之地」、そうだったんだ~。石碑文字は西郷吉之助ドンの直筆!


      ........江戸無血開城の意思決定がなされた西郷・勝が会見した地は港区「札の辻」.....
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三田といえば慶応大学のキャンパスがあります。ご存知、福沢諭吉が創立した私学の雄。慶大図書館・旧館は重要文化財に指定されており、やはりお洒落な感じ・・。プライドが高そうなペン十字にトンガリ帽子、卒業生の結束力の強さは比類なし。♪Keio~Keio~、Mita no Shikima, Teino~♪


 ....(左)慶応大学三田キャンパス・大銀杏 (右)慶大図書館・旧館(トンガリ帽子はこの姿から?).....c0119160_219305.jpgc0119160_2195799.jpgc0119160_21103619.jpg


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三田から「芝公園方面」に向けて歩き進むと「増上寺」そして「東京タワー」がまじかに迫ってきた。





★芝の「増上寺」&「東京タワー」


芝公園といえば東京のシンボル「東京タワー」が聳えます。昭和高度成長期を支えてきたこの電波塔を守るが如く、「増上寺」が前衛に鎮座しています。ここは寛永寺と並び徳川家の菩提寺の一つ。


      ........(左)「増上寺」本堂と東京タワー  (右)一等都心部に威容を誇る朱塗りの山門.....
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東京タワーについては、昨年末に50周年のイルミネーションを満喫したので下記記事を参照下さい。
タワー真下にある豆腐料亭「うかい亭」の庭は立派です。この庭の池から見る逆さタワーも必見!

             リンク:東京タワー50周年イルミネーションの記事(08年12月)



      .......(左)夜の増上寺と青いタワー (右)うかい亭・池の鯉と逆さタワー(08年12月).....
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東京タワーは2012年全国地上デジタル化移行時に、電波塔としての役割に終止符を打ち、その後は観光塔として生まれ変わります。高さ世界一634mとなる「東京スカイツリー」が後継塔です。


        ........東京スカイツリー(左)09年11月建設途中でようやく215m (右)完成予想図.....
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東京スカイツリーは現在1/3の高さになり、都内東部では相当に目立つ存在になってきました。塔内部が先日公開され、TVニュースを下記ユーチューブに載せたので御覧下さい。(1月に300m超え)


   ↓ ◆ユーチューブ:東京スカイツリーの建設塔の内部を公開したTVニュース(09年11月)
あっ、また脱線しちまった~!墨田区記事じゃないんだよ。港区紹介です。東京タワーさん、gomen





★今年も暖冬模様の年の瀬


都内随所もクリスマスイルミネーションに彩られ煌びやかな光景が見られ、いよいよ年末も押し迫ってきました。しかし今年の12月上旬は暖かかった!まだ十分見られる紅葉も多く秋の延長という感じ・・


        ..........「東京タワー」オレンジ婦人のスカートを下から覗く(08年12月撮影).....
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浪士達が攻め入った日の江戸の街は雪景色。当時の12月中旬は今の地球温暖化など想像できない位に冬の寒さが厳しかったのではないかと思います。寒すぎるのは困るけれどそれなりの気温でないと年末の雰囲気が感じられません。謹賀新年の時に紅葉が綺麗だと違和感があるね~。


           .........(左)義士祭での法要風景 (右)討ち入りは雪の早朝に決行された。.....
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          ........白金・高輪~泉岳寺~慶大~増上寺・東京タワーの地図(クリックで拡大).........
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でも忠臣蔵・義士祭のTVニュースが流れると、今年もあと半月で終わりか、早いなあ・・と感ずる人はまだ多いことでしょう。師走の慌しい時期を迎えますが皆様くれぐれもお風邪など召されぬように。


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次回(12/23頃)は、港区探訪(その3):「六本木ヒルズからの大展望」をお届けします。
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この記事をもって今年のRW逍遥日記は終わりとさせて頂きます。

  by rollingwest | 2009-12-14 17:48 | 都会の風景 | Comments(32)

<2009年10月4日>荒川・足立区探訪(その1):荒川区編(南千住~千住大橋)

★あしたのジョーのルーツを訪ねて


昨年夏、「巨人の星」の星飛雄馬が少年時代を過ごした墨田区の下町風景は歩いてみたけれど、今度は「あしたのジョー」のルーツ「泪橋」が見たくなってきた。荒川南千住へと足を向けてみよう。
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                     墨田区探訪(その2):「巨人の星」ルーツの記事はコチラから


隅田川「千住大橋」南側は荒川区南千住、北側は千住○○町の名がつく足立区・北千住界隈です。ジョーが暮らした山谷「泪橋」を出発し日光街道を北上し、千住風景を踏破することとしました。

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南千住へは地下鉄日比谷線でアクセスしましたが駅舎はビックリする程に近代的!05年つくばエクスプレスが乗り入れしリニューアルしたからです。でも南側風景はJR操車場が広がり下町の雰囲気が漂う。


      .......(左)近代的な南千住駅、(右)駅南口は操車場があってやや殺伐とした感じ.....
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♪「サンド~バッグに~浮かんで消え~る~」♪ 尾藤イサオの渋い歌声で始まる「あしたのジョー」は「巨人の星」と並び、小学校時代夢中になったスポ根漫画。矢吹丈がボクサーの道に引き込まれたのは山谷ドヤ街で丹下のオヤジに出会ったことに始まり、泪橋はまさにその舞台となった場所


  ......(左)只の十字路だった泪橋、橋はなく新マンションが立ち並ぶ (右)立つんだ、ジョ~!......
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「あしたのジョーの主題歌」


丹下のオヤジがジョーを連れてきた拳闘クラブは橋の下(隅田川沿)にありました。あの橋が泪橋だと40年以上信じていたのに・・、そこは単なる交差点でしかありませんでした。大いに落胆・・(泣)

                       リンク:「東京DEEP」案内 ドヤ街山谷(振り返れば泪橋)


       ........岡林信康が歌った「山谷ブルース」の場所は、まさにこの周辺が舞台となった。.....
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「今日の仕事は辛かった~♪あとは焼酎あおるだけ~♪」、岡林信康が歌った悲哀の山谷ブルース。
不況の世の中が長く続き、今も同じような辛い日常が繰り返されていることは想像に難くない・・。
日雇労働者の暴動など物騒なイメージがある山谷地区ですが、現在は高層マンションが林立している。

ユーチューブ:岡林信康「山谷ブルース」
          

                



★江戸時代の処刑場だった小塚原


泪橋から再び南千住に戻ると、駅前には小塚原回向院。ここにも悲しい歴史が刻まれていました。
小塚原(コヅカッパラ)は江戸時代の処刑場跡地でした。当時、埋葬死体は野犬に食い散らかされ地獄のような有様で、刑死者を弔うため1667年に本所回院の住職がここに供養の地を設けたとのこと


    .......かつて罪人が処刑された「小塚原」、死者供養のために建立された「回向院」.....
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ここは「安政の大獄」(幕末大老・井伊直弼の弾圧事件)で長州の吉田松陰・橋本左内等、維新の礎となった幕末志士が殺され葬られた場所です。橋本左内は地元で断トツに尊敬されている人物


       .......右は「安政の大獄」で処刑された橋本左内(明治維新志士の先駆け)の墓........
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その他にも歴史上有名な伝説人物の墓も沢山ありました。そしてここは日本近代医学の出発点にも関係した場所、解体新書を著した杉田玄白がここを死体解剖実験場として使ったとのことです。


 .....(中)鼠小僧次郎吉や高橋お伝の墓も・・(右)解体新書ターヘルアナトミア編纂の礎にもなった。....
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回向院の隣(JR線路脇)には「延命寺」(本所回向院住職が建立)があり、赤い涎掛けをした巨大な「首切り地蔵」がひっそり佇んでいます。「南無阿弥陀仏」文字は悲しき処刑者達への鎮魂念仏・・


       .........延命寺の巨大な「首切り地蔵」は数々の処刑者の霊を憐れんだ。.....
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★スサノオノミコトが祀られる由緒ある神社


南千住駅から日光街道へ北上する道は「コツ通り」と呼ばれます。あまりイメージはよくないけれど、深い歴史の中で刻まれた由緒ある名前。この商店街は懐かしい雰囲気の昭和レトロな光景でした。 


                ......コツ通り商店街風景(旧・日光街道)のイラスト.....
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日光街道に出合い反対側に渡ると、1200年以上の歴史が刻まれる「素盞雄(スサノオ)神社」が現れました。通称「お天王様」と呼ばれ、「瑞光石」という霊験あらたかな祭神降臨の史跡があります。


                  ...........「素盞雄神社」の威厳ある社殿.......
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        ........(左)演舞台である神楽殿 (右)境内には「瑞光石」が二重・鳥居に守られる。.....
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スサノオノミコトといえば、6歳時に観た東映劇画「わんぱく王子の大蛇退治」を思い出すなあ・・。
キングギドラのような八匹竜・ヤマタノオロチは実に怖かった。日本神話を丁寧に描いた映画でした。


     ......(左)神主のお払いを受ける氏子 (右)映画1シーン(八岐大蛇に立ち向かうスサノオ).....
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ユーチューブ:東映映画「わんぱく王子の大蛇退治」



               ......境内の竹林の中でししおどしがコ~ン・・と静かな音が鳴り響く.....c0119160_22322556.jpg





★千住の歴史を教える「荒川ふるさと文化会館」


日光街道を北上していくと、「荒川ふるさと文化会館」という地元も歴史博物館があります。ちょうどタイムリーに「橋本左内と小塚原の仕置場」というテーマで展示が行われていました。覗いてみよう。


   ......「荒川ふるさと文化会館」、橋本左内や小塚原「首切り地蔵」が展示されていた。.....
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       .........文化会館の中には、千住大橋を巡る歴史や昭和レトロの路地風景も紹介展示.....
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展示内容は、刑場としての小塚原の由来、千住大橋(江戸時代初期に架橋)や日光街道の成立ち、明治時代の工業化の歴史等が紹介されています。昭和レトロ・路地風景・茶ぶ台の部屋も必見


    ......(左)岩の大滝が流れる「天王公園」 (右)季節はずれの朝顔が綺麗に咲いていた。.....
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文化会館を出て住宅街を歩いていくと「天王公園」という滝や岩をオブジェにした荒川区民が憩う公園の脇を通過すると、いよいよ隅田川だ。日光・奥州方面の玄関口となった千住大橋が現れます。 


        .......今は青い鉄骨の橋だが、江戸時代は木造で由緒ある「千住大橋」.......
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ここで荒川区はサヨウナラ・・。千住大橋南側は悲しい歴史(泪)を垣間見ました。この橋を渡ると足立区に入ります。今度は日光街道千住宿の風情、活気ある下町風景、荒川堰堤の景色を楽しもう。


                                                   おわり




↓その2:(足立区編)に続く 荒川・足立探訪(その2):「足立区編」

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  by rollingwest | 2009-11-01 20:31 | 都会の風景 | Comments(26)

<2009年8月8日>武蔵野の雑木林と灌漑池(新座・田無・武蔵関を訪ねて)


         ................. 「玉川上水」&「野火止用水」シリーズ:(第2回) ..............


★埼玉県新座市の名刹「平林寺」

新座・朝霞・志木(埼玉県)と田無(現・西東京市)・・、都県は違いますが何だか同じような雰囲気で区別がつきません。住宅地が増えていく中で、あちこちに点在する雑木林や田園風景がかつての武蔵野の面影を残しているからでしょうか。一見、特徴のない当エリアにも多くの見所があります。

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今から33年前大学受験で上京していた時、1ケ月近く新座の叔母宅にお世話になっていたので、この辺りの風景は非常に思い出深い景色です。新座といえば「平林寺」という名刹が存在します。


   ......(左)平林寺に入る四つ角道路の「野火止・大門」 (右)「平林寺」正門(素朴な風情).....
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読んだことはないけれど国木田独歩「武蔵野」で表現された雑木林風景、その中に佇む「平林寺」
叔母に当時2度連れて来てもらったこのお寺は1968年に国の天然記念物に指定されています。


         ......(左)素朴ながら威厳も感じる「山門」  (右)金剛力士像も一段と迫力.....
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広大な敷地、豊富な樹木に囲まれた素朴な風景。当時の印象・感銘は今も深く残っており、いつかここを再訪したいとかねがね思っていました。今回新座を訪れる機会がありその願いが叶ったね~


    .......(左)仏殿も茅葺だった。珍しいね! (右)立派な高野槇の老大木も聳えていた。.....c0119160_6574683.jpg






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このお寺は14世紀半ばに創建された臨済宗妙心寺派の古刹ですが、1663年に川越藩の名君・松平信綱を祀る菩提寺として、新座市野火止に移転されたとのこと。立派な墓が沢山あるね~!


         .......(左)地元を治めた松平信綱の墓  (右)鬱蒼とした竹林も静かな風情.....c0119160_744392.jpgc0119160_75417.jpg

「野火止用水」とは、東京・立川市の玉川上水(小平監視所)から埼玉県新座市を通り、新河岸川(志木市)に続く用水路のことをいいます。武蔵野台地・多摩地域の地層は、関東ローム層(火山灰)の乾燥した台地であるため、生活用水に難渋する乏水原野で殆ど人も住んでいませんでした。


      ........(左)池の中央に鎮座する祠      (右)松平信綱が築いた「野火止用水」跡地.....
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江戸時代、多摩川の水を羽村から武蔵野台地を通す玉川上水が開削され、幕府老中の松平信綱(川越藩主)は、玉川上水から領内へ分水を許された際に家臣に命じ野火止用水を造らせました。
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飲料・生活用水・水田用としても利用され入植者の生活は豊かになり、この信綱の業績に感謝した地元民は官職名「伊豆守」にあやかり、この用水路を「伊豆殿堀」と呼ぶようになったとのことです。

            リンク:「玉川上水」シリーズ(第1回)水源:「青梅・羽村堰堤場の記事」


                   ......「鐘楼」を包むように輝く緑葉.....
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もう完全に秋になっちゃいましたが、このお寺を取材したときは盛夏の中の輝いていた緑の時期。紅葉はあと1ケ月半程ですが、錦秋に映える名古刹も相当に美しいに違いない!今度また来よう。

                               .......「みのむし」君、空中にフラ~リ、ブラ~リ......
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            ......この「藁葺き納屋」はまさに絵画のようで実に素晴らしい!....
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そして竹林や緑樹木に囲まれて、建物(正門・山門・仏殿・鐘楼・納屋等)は全て茅葺屋根となっています。雑木林・茅葺家・灌漑用水、昔の武蔵野の姿を今も残す貴重な癒しの場所かもしれない。


     ........再び「山門」、武蔵野・雑木林に鎮座する名古刹は何度来ても風情あり....
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               ......埼玉県新座市周辺の地図(クリックで拡大表示)....
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新座市を後にして、次は隣接の田無(西東京市)に向かいます。ここは、しむけん様のご自宅がある街です。ここ田無にも癒しの広大な風景を見ることができます。東京と思えぬ場所があるのだ!




★東京都に存在するポプラ並木(西東京市・東大農場)

学生時代に北海道を一人旅で廻った時、札幌での宿泊は北海道大学の恵迪寮に泊まりました。
北大キャンパスのその広大さに驚いたものですが、特に印象に残っているのはポプラ並木です。


         ......この雄大なポプラ並木は何度見ても東京都の風景とは思えない。......
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同様なる雄大光景が東京で見られることをご存知でしょうか。ここを訪れるのも30数年ぶりだ・・。


         ......東大農場の正門入口。昔、訪ねた札幌の北大・恵迪寮を思い出す。........
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田無(現・西東京市)に東京大学農学部の広大な農場があります。22ヘクタール(東京ドーム5個分)に相当する広さで、昔は出入り自由できた記憶がありますが今は平日のみで事前申請が必要です。


          .........夏のポプラ並木は欝蒼とした濃い緑に覆われていた。........
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東大農場の演習林には、サイロ・牧草地・野菜畑・花卉栽培などが行われ、立派な桜並木も有名。移転計画が一時期出ましたが、「緑を残してほしい」との市民運動が起こり移転中止となりました。


             ......東大農場の四季おりおりの風景(インターネットより拝借)........
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★田無・保谷・東伏見周辺

北海道に似た景色を楽しんだあとは、再び寺社巡り。田無・東伏見にも名刹が存在します。住宅地に埋もれて目立たない「総持寺」「田無神社」ですが、境内を歩けば武蔵野の面影がありますね・・


             ........田無にある名刹「総持寺」、正門には大きな赤提灯が・・。........
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     .........総持寺の隣には「田無神社」、神輿に祭礼提灯が飾られる。祭が近いのかな?........c0119160_12162199.jpg




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               ......田無(西東京市)周辺の地図(クリックで拡大表示)....
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田無・東伏見は西武新宿線沿線、学生時代は沼袋に下宿していたので手軽に来られたはずですが、意外にもこの辺は殆ど訪れていませんでした。東伏見稲荷や早大グランドに寄ってみよう。


     .......「東伏見稲荷神社」、真っ赤な鳥居に狐がコ~ン(油揚が供えられているのかな)........
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東伏見稲荷は、昭和4年に京都・伏見稲荷の関東地方信者が東京に分社を設置したいと造営された神社です。鮮やかな朱色社殿が境内の緑に映えて美しく、新東京百景の一つに選ばれました。
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大学ラグビー王座に現在も君臨し続ける早大ですが、この歴史を積み重ねて来た練習場が東伏見にあります。世界的には弱すぎる日本ラグビー、将来日本で開催されるW杯までに強化してほしい。


        .........東伏見駅(西武新宿線)近くには、早稲田ラグビー部のグラウンドもある。.......c0119160_13104924.jpg


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★武蔵野の灌漑池「武蔵関公園」

武蔵関公園」には「富士見池」という灌漑池があります。石神井公園・三宝池や、井ノ頭公園の池と共通する武蔵野湧水(はけの道参照)が水源ルーツ。関の地名は「関の溜め井」という湧水らしい。

        .........「富士見池」のボート乗り場から漕ぎ出すカップル (urayamasi・・).......
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公園にはおじさん達が集まっている。何だろうと覗いてみると縁台将棋をやっているではないか。
NHK朝ドラ「ふたりっ子」(古い?)でも縁台将棋をやってたけれど、これも昭和の光景ですなあ・・。


         ........公園広場ではオジサンたちが縁台将棋に興じる。(レトロなる光景).......
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         ..........「富士見池」の水はグリーン色、市民の憩いの場となっている。......c0119160_13411929.jpg







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池の周辺は武蔵野の広葉樹林が実に豊富です。整備された散策路は気持ちいいね~!池の中には2つの島があり、自然に溢れた環境に恵まれていることから、多くの野鳥が生息しています。

                   .........ボート乗り場近くにはが泳ぐ、チャポ~ン・・水紋........
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         .......(左)釣りに興じるオジサンたち  (右)灌漑池水門から見た用水路風景........
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富士見池の色は異常な位までに濃~い緑色、少し異様な感じもしますが、これも富栄養化現象の影響なのかね~?ボートに乗る人、散歩する人、釣りに興じる人、皆それぞれ癒しの空間にいます。


......(左)保谷・東伏見周辺地図(クリックで拡大)   (右)武蔵関公園案内看板......
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★おわりに

武蔵野の見所は過去数度も紹介ましたが、今回は「はけの道」シリーズ第3回(武蔵関公園)にすべきか、「玉川上水&野火止用水」シリーズ第2回(平林寺)がいいか悩みました。結局は後者にしましたが、同じ武蔵野地形でも北部は水不足で用水の開発、南部は自然湧水群。だいぶ違うね~!

             .........「富士見池」のカップル、いい雰囲気だねえ・・(羨ましい)........
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やはり東京の風景はバリエーションに溢れて色々な顔を持っており奥が深い。次回はどこを歩こうか・・
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次回は新潟・福島県境に鎮座する「御神楽岳」の記事を紹介します。
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  by rollingwest | 2009-08-31 23:48 | 近郊歩きのミニ旅 | Comments(29)

<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その2)

↓(その1)から続く リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その1)


★深田久弥(百名山選定者)が愛した地元の名峰

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車は広々とした越前平野の田園風景の中を走り向けていきます。地平線の向こうには形のいい山が聳えている。あの山は何だろう・・? そうか!「日本百名山」の著者・深田久弥が愛した地元の名山「荒島岳」(1523m)ではないか!三角頂を空に突き上げ、稜線は緩やかに羽を広げている・・。

                
       ......深田久弥が愛した故郷の百名山「荒島岳」 まさに絵画のような風情が漂う。.......
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「荒島岳」が「百名山」に入ったことの岳人評判は「深田久弥の身贔屓選定か」と芳しくありません。実際RWも6年前にこの山に登りましたが、頂上の電波塔にはガッカリ・・、何の感慨もなかった・・。
しかし今回この美形シルエットを見て考えを改めました。富士山同様、遠くから見る名山だったのか!
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深田久弥も百名山決定に当っては、地元の名峰からは「荒島岳」と「能郷白山」のどちらを選ぶべきか相当迷ったようです。深田久弥については下記「山の文化館」で紹介していますのでご参照





★白山信仰の巨大な宗教都市跡:「平泉寺白山神社」を訪ねる。
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越前大仏・勝山城から至近1~2km東に離れた所に、「平泉(ヘイセン)寺・白山神社」はありました。
寺名に白山神社の呼称が並列しており、霊峰「白山」を信仰する山岳信仰の寺社です。ここは司馬遼太郎の著書「街道をゆく」(越前の諸道)を読んで以来、いつか訪ねたいと願っていた史蹟です。


           ......「平泉寺・白山神社」は多くの僧兵に守られた巨大な宗教都市だった。.......
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「平泉寺」は717年に「泰澄大師」(越の大徳)が開闢した霊峰白山を崇める山岳信仰の寺社です。
中世以降は比叡山延暦寺の勢力下に入り、九頭竜川の豪族たちが競って居を構え、戦国時代には48社・36御堂、6千僧坊、僧兵8千人を擁した巨大な宗教都市だったとのこと。(兎に角広大!)


  ......旧境内跡は一面の青苔に覆われまさに絨毯の如し(京都の苔寺と並ぶ名所).......c0119160_21233189.jpg

戦国時代は朝倉氏と比肩の一大勢力でしたが、一向一揆勢に焼討ちされ衰亡、秀吉復興支援を得たとの歴史だそうな・・。日本では珍しい石で築かれた宗教都市、国内最大の中世・石畳道や石垣も多く残されています。こんな広大敷地でも、旧境内全体の僅かまだ1%の発掘率だとは驚き!


 .....(左)神社の拝殿には可愛らしい巫女さん2人 (右)中央奥には威厳ある本社が鎮座.......c0119160_2125842.jpg


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越前海岸の断崖絶壁・名所「東尋坊」は平泉寺の1僧兵の名前です。「東尋坊」は相当の悪行坊主で、恋仇によって断崖から突き落とされ、地名由来になったとのこと。「こら~!坊さんが女の取り合いして修羅場見せてんじゃね~!」♪チャッチャッチャ~、まさに「火曜サスペンス劇場」の世界です。


      .......静謐なる「御手洗池」、深碧の神秘的な雰囲気は実に素晴らしかったね~!......
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福井・石川・岐阜3県が共同で「霊峰白山と山麓の文化的景観」を、07世界遺産暫定リストに文化庁申請しました。霊峰白山の信仰拠点は「平泉寺」の他に加賀市「白山比咩神社」(前編で紹介)、郡上市「長滝寺」と並んで、「白山信仰の三馬場」と呼ばれたとのこと。祈念・世界遺産登録成就!
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★国内最大級!規模・内容とも充実の「恐竜博物館」

勝山にはもう一つ観光の名所があります。恐竜展示では国内最大級の「福井県立恐竜博物館」・・
ここは日本一の恐竜化石・産出地、「福井竜」の国産サウルスも輩出し正に博物地の縁に相応しい!

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  ....正式名称は.「福井県立恐竜博物館・かつやま恐竜の森」、日本一の規模を誇る常設展.......c0119160_2001552.jpg










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     ......エントランスを進むと未来都市のような光景!各フロアに通ずる曲線エスカレーター.......c0119160_2045084.jpgc0119160_2053479.jpg







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千数百点標本の豊富な展示アイテム、発掘化石を忠実に再現した生存時代の想像姿、効果的な照明展示や大型ビジョンを使った映像演出、わかり易くて臨場感のある会場は実に好感が持てるね~


        ......(左)剣竜の骨格と背景には再現模型 (右)恐竜の卵に見入る見学客.......c0119160_20245214.jpg



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           .....恐竜生態の解説映像は大きなハイビジョン。食い入るように見る子供達.......c0119160_20341383.jpg






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かくも充実なる内容なのに入場料は大人500円・小中生250円、実に安い!2000年7月博物館開業ですが、今年3月300万人大台を突破したとのこと。年々着実に増加する入場者数は納得!


.....(左)翼竜!ビューン! (右)県立博物館だがアミューズメントパークの如く、随所に心にくい演出が!...c0119160_20503224.jpg

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       ......「ステゴサウルス」の骨格も大迫力!陳列標本は千数百点を誇る内容充実度.......c0119160_2173254.jpg










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子供達は博物館に一日中いても飽きないと思います。また来たくなる素晴らしいミュージアムでした。数々のテーマパークが破綻してきた過去20年間で、公立博物館としては稀に見る成功事例なのでしょう。中年オジサン2人は童心に帰りもう少し見たかったけれど、次があるので車に乗り込みます。
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★越前の小京都・「大野」

勝山から九頭竜川を横断して南下すると「大野市」に入ります。この市は福井県面積の1/5も占める広さを有しながらも人口僅か36千人、ほのぼのとした田園風景が溢れる心の安らぐ街です。


  .....「大野城」は金森長近が築城、天守閣からは落ち着いた大野の街や水田風景が一望.....c0119160_21161754.jpg




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ここは「越前の小京都」と呼ばれる城下町、是非とも訪れてほしいお薦めの街。由緒ある武家屋敷、寺町の落ち着いた街並小路、400年歴史の七間朝市・・・、市内には「御清水」(オショウズ)と呼ばれる湧き水SPOTもあります。豪雪白山が恵む豊富な水は、貴重な市民の生活水となっている。


     ......(左)大野「寺町」の落ち着いた風情 (右)「御清水」の水を汲む人の行列が・・。......c0119160_212173.jpg






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「大野市の風情」を十分満喫したあとは北西に進路を切り、2日目の宿泊地芦原温泉向かいます。
残念ながら風情ある温泉中心街ではなくて、国道沿いにある簡易スパ温泉ホテルでしたが・・(笑)
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★一向一揆のルーツとなった北陸の真宗拠点「吉崎御坊」

3日目は宿を早立ちして、マツさんが切望する「吉崎御坊」を目指しました。ここは15世紀半ばに「蓮如」が比叡山勢力から迫害を受け、京都から北陸に逃れ真宗布教拠点を置いた所なのです。


  ...... 「北潟湖」は芦原から吉崎に向けて広がる北陸の汽水湖.、周辺は広大な水田風景......c0119160_10271214.jpg






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当所は2年前に北陸家族旅行で訪れた寺。住職から吉崎御坊の由来、本願寺との歴史的関係、「嫁おどしの肉付け面」の熱弁を聞かされました。「肉付け面」とは、毎夜神社参拝する敬虔な嫁をいびる姑が鬼の面を付けて脅そうと企んだ結果、顔から面が離れなくなったという地元民話です。


    ....(左)「吉崎御坊・願慶寺」(東本願寺派) (右)この寺に保存される「肉付けの面」......c0119160_21352585.jpg









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南無阿弥陀仏」、この六文字名号を唱え続ければ苦行修行などせずとも極楽往生できると親鸞は説きました。農民にとってはそのシンプルな教えは革命的であり、爆発的なブレイク!その信仰心と結束力が一向一揆の大勢力へと成長していきました。まさに一向宗徒の聖地・ルーツなのです。


  .....(左)蓮如が愛した「鹿島の森」は汽水湖(向こうは日本海) (右)蓮如上人の大立像.......
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寺上には高台があり「蓮如」大立像は、お気に入りの風景眺望「鹿島の森」を見下ろしています。
マツサンは切望場所を満喫し十分ご満悦でしたが、でも次の目的地こそが憧れ訪問先のようです。
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★「深田久弥」の故郷にある「山の文化館」

現在、中高年(小生もか・・泣)の「百名山」ブームは「深田久弥」の著書によるものですが、生まれ故郷は加賀市大聖寺町(吉崎御坊を海岸線に数km北上)。ここに彼の偉業を顕彰する「山の文化館」がありました。昔の絹織物工場を改造しての建物ですが、実に素朴で雰囲気ある記念館です。


     ........「山の文化館」の玄関には立派なオオイチョウの木が聳えていた。.......c0119160_724132.jpg







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     .......深田久弥は昭39年に「日本百名山」を発表、今の中高年登山ブームのルーツを築く.......
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深田久弥は当初は純文学者としてデビューしたものの、その後文壇仲間に某事で咎めを受け、失意のうちに生まれ故郷に戻り雌伏充電生活。この期間に書き上げた「百名山」が文学賞を受賞して人気作家として返り咲きました。山梨「茅ケ岳」で登山中に死去・・、本人とっては本望の死かも・・


     ........(左)大聖寺川の流し舟 (右)市内にある鐘楼、 ともに風情があるね~!.......c0119160_1739170.jpgc0119160_17392185.jpg

この「大聖寺」(加賀市)の街も、上記紹介の大野市同様に癒しを感じる歴史ある北陸の街でした。時間があれば、流し舟に乗って大聖寺川を下り、川沿いにある長流亭の写真を撮りたかったなあ。
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★義経・弁慶の勧進帳:「安宅の関」


安宅の関」は謡曲・歌舞伎「勧進帳」の舞台として有名な所です。(小松空港近く、北陸海岸松原)
源義経弁慶が頼朝の目を逃れ、山伏姿に変装して北陸海岸を北上し奥州平泉を目指しました。
関を通過する時、守護・富樫氏に義経と見破られ制止を受けたのです。 果たして運命は如何に?


   ......義経・弁慶が奥州に逃れる際に通過した「安宅の関」=「住吉神社」(小松空港近く).......
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ここで弁慶大芝居を打ちます。白紙勧進帳を読み上げ、自分達は山伏であることをPRし、義経を殴りつける演技をします。主君ではないとアピールするために苦渋の決断でした。守護・富樫氏は義経だと知りながらも主従の迫真演技に感銘を受けてしまい、通過を許したという史実の物語です。


       .......一度は義経と見破られたものの、守護・富樫氏に通過を許してもらった.......
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       .......(左)弁慶が白紙勧進帳を読み上げる。 (右)弁慶が義経を殴打する光景.......c0119160_1832325.jpg








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「安宅の関」は07北陸家族旅行では時間がなく訪ねそびれた史蹟で、今回やっと見ることができて満足!実はこの後、木曽義仲の「倶利伽羅峠」、能登一ノ宮「気多大社」(羽咋市)の訪問予定でしたが、親父の容体悪化の連絡を受けて、旅を急遽切り上げ、金沢で解散。柏崎に向かいました。
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★おわりに


北陸は実に長大で自然に溢れて歴史が深い・・。今回マイナーな場所を重点にかなり網羅することができましたが、まだまだ見ていない興味ある場所が多くあります。氷見海岸から見る立山、日本の歴史が濃縮した能登「七尾」、30数年前訪れた能登金剛の奇岩群・・etc 次回訪問が楽しみ~


           .........今回の北陸旅で辿ったルート(クリックすると地図が拡大).......
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山は逃げる訳ではない。史蹟・観光地も逃げる訳ではない。雪道が解けて登山断念した「笈ケ岳」も、まだ見残した北陸の見所もまたいつかトライしましょう。健康ならば20年後でも可能なのだ・・。
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                                                    おわり

  by rollingwest | 2009-06-14 20:37 | 旅の風景 | Comments(24)

<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)


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今年のGWは北陸を駆け巡り、一般的には殆ど知られぬマイナー名所・観光地を訪ねてきました。旅の終盤で、お袋から「親父が危ない状態になった。」と連絡を受け、急遽柏崎に向かうハプニングも発生し尻切トンボでしたが、それでも2泊3日で玄人受けする多くの名所を見ることができました。
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★登山断念「笈ケ岳」⇒北陸周遊旅に切り替え


笈ケ岳」(オイヅルガタ)、この名峰を知る人は山に相当詳しい方です。日本200名山の1つですが、この山には何と登山道がありません。(深い山奥・豪雪で、山道が切り開かれなかったのでしょう)
夏は道がなくヤブ木に覆われますが、雪が残る時は踏み跡に沿って登山可能になる山なのです。
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実は今回マツさんと2人で、この難関峰へ残雪期にテントを担いで登頂する計画を立てており、麓の一里野温泉に宿泊予約をしていました。しかし出発直前になって登山中止をせざるを得ないことが判明!今年の超暖冬が原因で、雪道が融けてしまって登山することができなくなったのです。
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2人はちょっと落胆しましたが気持ちをすぐに切り替え、北陸奥地温泉を折角GWに予約しているんだから、滅多に行けない北陸路を徹底的に回ろうと計画変更!それもメインの観光地(金沢・東尋坊・永平寺等)は一切除外し、マイナーで渋目の穴場SPOTをレンタカーで回ることにしました。
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【コース日程】(1日目):「白山比咩神社」⇒「加賀一向一揆・鳥越城」⇒「綿ヶ滝」⇒「一里野温泉」泊
(2日目):「手取渓谷」⇒「手取ダム」⇒「越前大仏」⇒「平泉寺」⇒「福井恐竜博物館」⇒「大野城」⇒「芦原」泊  (3日目):「吉崎御坊」⇒「深田久弥記念館」⇒「安宅ノ関」⇒金沢で解散、柏崎へ




★(1日目): 「ほくほく線」車窓から見た名峰

                ......クリックすると拡大地図が見られます。......
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ほくほく線」とは97年に開通したJR新線です。上越新幹線と接続し、北陸の各都市を結ぶ特急「はくたか」が運行されています。(越後湯沢駅が始発で乗り換え) これによって首都圏から北陸方面へのアクセスは非常によくなりました。しかし逆に故郷の柏崎はバイパスされ交通不便に・・(泣)

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 ....(左)今年何度も見た魚沼「越後三山」  (右)我が故郷「米山」の裏側(頚城地区)を通過....c0119160_1556521.jpg

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東京駅を出発し、越後・魚沼~頚城エリア経由で日本海に出ていくのですが、この車窓から見た数々の名峰は実に感激しました!「越後三山」~故郷「米山」裏側~「妙高山」「火打・焼岳」~「雨飾山」~「毛勝山」「立山」「剣岳」・・。日本の名峰が次々に現われ興奮の余りシャッターをバシャバシャ!
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  ....田植えも終わり、鏡の如く水が張られた車窓の水田風景、防風林の向こうは日本海が・・.....
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こうして見ると越後には色々な所に名峰が散りばめられているなあ・・。田植作業が丁度終わった時期なので、鏡の如く水面が広がる田んぼに美しい景色が映りこんで見飽きることがありません。


...越後・名峰群、左から「妙高」「火打・焼岳」、右は「雨飾山」(食山人氏、今夏・百名山達成予定)...c0119160_16183233.jpg

直江津(直江家・開墾湊の意味)を過ぎると、日本海が出現!糸魚川・親不知・黒部川・・、全ては日本列島の激しい造山運動が創った峻険な北アルプス地形が海にまで迫っている場所なのです。


   .....(左)日本海に流れ出る黒部川、国道8号線橋脚はカラフル (右)「親不知」断崖絶壁海岸......c0119160_16222116.jpg







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               .....魚津・滑川辺り(富山県)から、「毛勝山」と「立山連峰」を望む......c0119160_16265763.gif
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富山通過では「立山」&「剱岳」(映画「点の記」が公開)を仰ぎ見て、13時半に金沢駅に到着~!
駅前のレンタカーを借り早速に出発!まずは「白山市」(05年市町村合併で誕生)に向かいます。
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★「白山神社」の総本社(北陸最大の守護大社)を訪ねる


「白山神社」は全国に3千社近くありますが、その総本山は「白山比咩(しらやまひめ)神社」です。
石川県白山市に鎮座する本守護大社は「加賀一宮」と呼ばれ、北陸最大の尊敬を集めています。
加賀名峰「白山」(2702m)は、富士山・立山(or御嶽)と並び「日本三大霊山」と崇められてきました。

  
          ......「白山比咩神社」本殿に拝礼。威厳ある狛犬&ホワイト神馬(写真下)が鎮座.......c0119160_16432833.jpg











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世界有数の豪雪地帯に鎮座する気高き山は、常に残雪に覆われ白く輝く「白山」として古代文献に多く登場してきたのです。崇敬厚い「白山信仰」総本社は、想像に違わず威厳に満ちていました。


            ......「白山比咩神社」山門からは、鮮やかな新緑光が・・(額縁の如く).......c0119160_16531358.jpg








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鳥居・神門をくぐると巨大杉や欅に囲まれた境内、銅板葺の風格ある大社殿が登場します。阿形・吽形像、狛犬・神馬などは深い歴史が刻まれた社の雰囲気がたっぷり。崇神天皇時に創建、イザナギ・イザナミノミコトも祀られ2200年近い歴史を誇る古社、数多くの重要文化財・宝物が収められます。


          ......日本三大霊山白山」(2702m)、水田が広がる山里の村.......c0119160_16593114.jpgc0119160_16595028.jpg

霊験神社を後にして、色気無くムサ苦しき男2人のレンタカーは「加賀一向一揆」所縁の地へに一路向かいます。水の張られた田んぼ広がる山里、遥か遠方には崇高な白峰が聳え立っていました。
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★「加賀一向一揆」拠点と、「手取川」の名瀑を再び訪問


百姓の持ちたる国」と呼ばれた農民自治国が戦国時代に加賀で存在しました。一向宗(浄土真宗・別名)の熱狂的な農民信者が築き、100年も続いた独立国。「親鸞」が開いた真宗は北陸で「蓮如」が布教拡大し、瞬く間に百姓達の心を捉えました。 「南無阿弥陀仏」の称号と共に・・


           ....「加賀一向一揆」の拠点・「鳥越城」、「百姓の持ちたる国」のシンボル.....
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マツさんは日本史好き(他の趣味も多彩)ですが、宗教や農村に根差す民族史(一向一揆史・カムイ伝等)は特にお気に入り。本人たっての希望で「鳥越城」は今回観光で外せぬ必須訪問先です。


       ......(左)「鳥越城」から見下ろす農村風景 、(右)一向一揆を模した漫画.......c0119160_17231441.jpg






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織田信長にとり、コントロールが効かない宗教集団は目の上のタンコブでした。全国各地で一向宗を弾圧、「鳥越城」は最大の抵抗勢力拠点だった場所で柴田勝家軍と血みどろの戦いが繰り広げられた所。「本能寺ノ変」の悲劇は、比叡山を焼き払い、一向宗農民を殺戮しまくった信長への仏罰か?


     .....(左)「日本の滝100選」に名をなす「綿ヶ滝」  (右)滝の源頭部から滝壺を覗き見る.....c0119160_17324227.jpgc0119160_1733132.jpg

「一向一揆の里」の近くには、「手取川」(水源は白山連峰)が刻んだ素晴らしい峡谷があります。
そして知る人ぞ知る名瀑「綿ヶ滝」が豊富な水量で轟音を立てています。07年夏に北陸家族旅行をした時にこの名滝を見て衝撃・感動を受けました。2年ぶりの再会でしたがその迫力は圧倒的!

               リンク:07夏・北陸家族旅行の記事 (綿ケ滝・手取渓谷の大絶景)
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渓谷道に沿ってレンタカーが徐々に標高を上げて行くと、白山が生む豊富な雪解け水が刻んだ「手取川渓谷」は、さらに谷底深い景観を見せてきます。本日の宿泊地「一里野温泉」はもう間近・・・・(1日目宿泊)c0119160_1756843.jpg






★「笈ケ岳」登山道の下見、手取川渓谷&ダム


宿泊地「一里野温泉」を後にしての朝、マツサンは来るべき「笈ケ岳」挑戦に備えて、登山口がどこにあるか事前下見を怠りません。ウ~ン、さすがだ・・。車を林道終点まで詰め渓谷道を探ります。
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   .....(左)「笈ケ岳」の雄姿が遠くに見える!(右)登山道は水道パイプに沿った長い石階段......
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手取川渓谷に下る道は結構長い・・。お~、やっと見つけた!長い水管脇に奥の院神社に続くような石階段。かなり気付きにくい登山口なので、事前下見してよかったかもしれない。そして遥か遠くに憧憬の「笈ケ岳」が見えてきた!実に荘厳なシルエット・・、あの名峰登山はまた次回のお楽しみ・・


              ......「笈ケ岳」登山道に沿って「手取川渓谷」の絶景が広がる。.......
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「手取川渓谷」の奥深き真髄を肌に感じて、再びレンタカーに乗り込み次は「手取ダム」を目指していきます。ここは岩石を積み上げ造成されたロックフィルダム!豊富な雪解水の放水圧は大迫力!
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        ......「手取川ダム」はロックフィルダムとして独特な景観風情を醸し出している。......
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         ......「手取ダム」は静謐な雰囲気、何これ~?前衛的な石のオブジェが沢山.......
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水に溢れた白山の大自然をあとにして、レンタカーは福井県方面にハンドルを切って行きます。
九頭竜川を横切って行けば越前平野のおおらかな水田風景が目前に広がってきました。
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九頭竜周辺の大野・勝山は、生まれて初めて足を踏み入れる場所ですが結構見所があるのだ!
でも今回は「永平寺」「東尋坊」等の有名観光地は一切訪ねる気はありません。マイナーのみを!




★経営悪化で公売に出された巨大な大仏・五重塔

日本で有名な大仏といえば云わずと知れた「奈良」と「鎌倉」の大仏ですが、「三大大仏」があるとすれば3つ目はどこなのだろう?調べてみると高岡、兵庫、岐阜に三大を主張する仏があるようですが、あまりよく知らないなあ・・。そういえば牛久大仏という超巨大なコンクリート仏も茨城にあります。
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そういえば「越前大仏」っていうのも聞いたことがある。好奇心旺盛な2人はそこを訪ねて見ることにしました。まあ、どうせ高崎観音や牛久大仏のようなコンクリート製の観光大仏だろうと思ってね・・。

   ......「越前大仏」で有名な清大寺、壮大な大仏殿(マツさんの姿が豆つぶのようだ).......
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広い駐車場に降り立つと朝早いからかもしれぬが、ガラ~ンとしている。寺の正式名は何だろう・・?「大師山清大寺」、全く聞いた事ないなあ。参道を上がると壷・お守りの土産屋が・・。誰もいない。
何かやはり俗物的な寺っぽいな・・と進んで行くと、ドデカイ大門・大仏殿が目前に飛び込んできた!


  .......広大な境内には参拝者が殆どいない、正に伽藍(ガラ~ン)としている。(oyaji gyagu)....
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         .......これが有名な「越前大仏」か~!とてつもなくデカイ!........
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大仏殿の中に入ってみれば、こりゃ~スゲエ~!奈良の大仏より大きく、その建造内容もかなり本格的である・・!大仏脇には4体の巨大羅漢・観音。へえ・・こんな場所があったんだ!驚いた。


     .....(左)巨大な羅漢・観音像(マツサンが小さく見える)   (右)日本一巨大な五重塔.......c0119160_2142778.jpg







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   ....大空間(呆)・・巨大な羅漢・観音も小さく見えるくらいにデカイ大仏!兎に角スゴイ!.....
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誰が建造したのかと調べてみると「T田氏」なる地元出身実業家が20年前に巨額な金を投じ開眼したとのこと。五重の塔も京都東寺を上回り日本一の高さだそうです。でも・・、バブル期・人工物には全く手を合わせる気が起こらない。刻まれた歴史・背景がないと深みがなく単なるハコモノだねエ・・

           .....エレベーターで五重塔最上部に上がって、大仏殿の全景を見渡す。.....
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建物の運命は曰くつきです。「T田氏」が03年死去、その後の国税調査で追徴課税され不動会社が経営難に陥り、大仏・五重塔が公売されたニュースが昨年流れていました。交通が不便な所で観光客はガラガラ・・。資産価値は50億円程あるようですが不況下で一体誰がこれを買うんだろう?


  .....(上)菜の花畑から見る寺社群は奈良に似た風情も・・ (下)水田に映る勝山城......c0119160_2125928.jpg
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そんな数奇な運命を辿った悲劇の大仏様ですが、建物自体の規模や迫力には相当驚きました。
ここが本当に深い歴史をもつ史蹟だったならば、見学客に溢れる大観光地だったことでしょう。
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勝山には曰くつきの寺もありますが、この近くにはあまり皆に知られていない、白山信仰の深い歴史が刻まれた古社「平泉寺」が存在します。この寺社も今回の目的の一つ(次回お楽しみに・・)


                                                     おわり


(その2)へ続く↓ 「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その2)
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  by rollingwest | 2009-06-13 15:09 | 旅の風景 | Comments(20)

<2009年3月29日>「上野・根岸」から「谷・根・千」を歩く(その2) 

 リンク:「上野・根岸」から「谷・根・千」を歩く(その1)c0119160_22105636.gif
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4月初めに公開した上野の記事(大恐竜展)から20日も経ってしまいましたが、続編をUPします。
前回記事は恐竜特集ではありません。あくまでも上野・根岸~有名な「谷根千」のレトロを散策するコースの一環なので誤解なきよう・・(笑)。尻切れトンボになっていた「寛永寺」レポートより再開~!
     
                     


★江戸時代の歴史を見届けた「寛永寺」

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「寛永寺」といえば幕末「戊辰戦争:彰義隊の戦い」(上野戦争)の舞台となったことで有名です。
根本中堂など主要な建物はこの時焼失して壊滅的な打撃を受けました。明治維新後は境内地没収・公園用地に指定され寺は廃止状態に追い込まれたとのこと。(名刹なのにね~、哀れだなア・・)


        ........「寛永寺」(江戸の鬼門を守る、東の比叡山)の根本中堂......c0119160_2133451.jpg




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実はここは「日光東照宮」と並び、江戸幕府を守る鬼門封じの寺でした。家康の意を受けた「天海僧上」が、幕府の祈祷寺として寛永元年(1624)に建立したことから寛永の名がつけられています。


        .........「戊辰戦争」では上野の山が戦場となり、旧幕軍「彰義隊」の拠点となった。......c0119160_2265269.jpg





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ここは別名「東叡山」とも呼ばれ天台宗・関東総本山。「東叡山」とは「関東の比叡山」という意味。「京都」にとっての「鬼門」(北東方位)は「琵琶湖」なので比叡山に「延暦寺」が建立されましたが、「江戸」にとっての鬼門は「上野」方面、更に遠く北上すれば「日光」(東照宮)方面となる訳です。


      ........(左)上野不忍池の浮見堂 (右)琵琶湖の竹生島(6年前に家族で行ったなあ)......c0119160_2281779.jpg
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つまり家康は「上野の山=比叡山」「不忍の池=琵琶湖」、「寛永寺=延暦寺」と見立てたのです。な~るほど、それじゃ「不忍の池・浮見堂=琵琶湖の竹生島」って訳か!遊び心があるね~(笑)


      .........あの「篤姫」のお墓もあった。常時公開ではなく特別に時期指定されるようだ。......c0119160_22182158.jpg





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徳川家の正式菩提寺は、芝の「増上寺」(浄土宗)ですが、歴代将軍15人のうち6人がここ「寛永寺」に眠っています。将軍家祈祷寺として17世紀半ばからは皇族が歴代住職を務め、日光・比叡も管轄する「天台宗本山」として近世に強大な権勢を誇りました。「篤姫」の墓もここだったのか~!

  ........「徳川綱吉霊廟勅額門」、これから咲く枝垂に風情あり(まだ3月末でしたので・・)......c0119160_2225589.jpg

しかしこれだけ威厳と権勢を誇ったこの名古刹が今は印象が薄い・・。「彰義隊」と「維新政府」が「上野の山」を火の海と化し貴重な文化遺産を焼失させたのか・・、罪深いことをしてくれたもんだ。
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                       ↑クリックすると拡大地図が見れます。



★昭和の爆笑王&「ねぎし三平堂」c0119160_20534864.gif


寛永寺から言問通りを歩きJR高架を渡り下り、ちとアヤしい鶯谷の猥雑繁華街を抜けて根岸方面に向かうと、昭和の爆笑王「林家三平」の顕彰記念館「ねぎし三平堂」があります。入口に懐かしいモジャモジャ頭の三平パネルが・・。ダジャレ連発で巧くないけどやはり笑えるんだよネ~!「よしこさ~ん

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お騒がせ「泰葉」にワイドショーネタを撒き散らされた話題の「海老名家」ですが、今年3月21日に次男いっ平が目出度く「二代目・三平」を襲名、上野鈴本演芸場で披露興行をスタートさせました。(こぶ平は4年前、「九代目・林家正蔵」を襲名済) オバカ泰葉に離婚された「小朝」も後見人です。 


   ....(左)初代「林家三平」の高座・実物大パネル (右)「二代目三平」襲名披露興行(3月)......c0119160_22264869.jpg




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古典落語に飽き足らず自由闊達な話芸で(クダラナイけれど何故か笑える)、三平はその殻を大きく破った「昭和の爆笑王」「神風タレント」と呼ばれ大人気を博しました。昭和40年の三平司会の「踊って歌って歌合戦」のタコ顔で踊り出す姿は衝撃的だったなあ・・!客席共に総白痴化状態でした。


   .......(左)昭和レトロの家財道具が物置に沢山 (右)三平CM・「渡辺のぜんざい」懐かしいね~.....
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     .......(中)大横綱・大鵬だ!↑柳家小さん・一龍斎貞凰、おお、三船敏郎もいる!......

54歳(昭55)で逝去した初代「三平師匠」、お客様へのサービス精神は永遠に心に残りますな~
「節分」:(フクはウチ~、フクはウチ~)(何故あそこはフクはウチとしか言わないの?)(洋服屋だよ~)↓落

                       三平の高座落語「源平盛衰記」がユーチューブで視聴できます。




★お寺・お墓・猫と、江戸の懐かしい風景街・「谷中」
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いよいよ「谷根千」に入っていきます。「谷中」は江戸風情溢れる寺町です。関東大震災や東京大空襲被害を免れたため古い街並が当時のままに残っており、レトロブームも手伝って東京ウォークの人気SPOTなのだ!谷中は「猫の街」。確かに猫をあちこちで見たなあ・・・(オブジェも本物も)


      .......「谷中霊園」(天王寺)の桜トンネルも見事!(3月末当日はまだ7分咲きだった)......
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 谷中の墓地は実に広~い!敷地は10万㎡、お墓の数は7千もあるそうです。ここには歴史に名を残した人たちも沢山眠っている。 (徳川慶喜、横山大観、渋沢栄一、鳩山一郎、長谷川一夫・・・)


      ........下町風俗資料館付設展示場 (江戸時代の商家・酒販「吉田屋」)......
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桜道を抜けると観光客が増えてきました。さすが人気の街「谷中」、心の癒しを皆求めてますねエ・・
江戸時代の街並やレトロ建物に混じり、お洒落な喫茶店や猫をモチーフにしたお茶目な民家がチラホラと・・。やはりここは「猫の街」、遊び心を醸し出している。猫も縁側で寛いでいる。あくび~(フアー)。ホノボノ・・
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                    .2匹の猫↑をクリックすると動き出して顎を掻き、目を擦ります。↑         


      ...........静かで余裕のある街「谷中」、遊び心ある街の中を歩けば心は癒される。......c0119160_19233850.jpg
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寺社や墓所などの多い道の途中には情緒ある立派な民家が立ち並んでいます。静かな雰囲気だね~!喧騒・高層ビルが立ち並ぶ大都会に残されたタイムスリップゾーンですな。「大名時計博物館」の庭を覗きながら、「あかぢ坂」から「根津神社」へと陽だまり道をゆっくり散策して行きました。


           ........「あかぢ坂」の緩やかな坂を下っていき根津神社へ向かう。......
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★坂の多い文学的な街・「根津・千駄木」


      ......「根津神社」の大鳥居と参詣道 (朱色が映え歴史の深さを感じる)......
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「根津神社」は1900年以上も前に「日本武尊」が創建したといわれる由緒ある神社です。現在ある社殿・唐門・楼門・透塀などは徳川綱吉の時代につくられたもので、国宝に指定されています。


      .......(左)神社池の亀と鯉           (右)名物の赤い鳥居道をくぐり進む......c0119160_20364586.jpg






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             ..........根津神社の威厳ある境内  (谷根千の大きな見所) ......
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この神社は3千株のツツジがあり、新緑季節には色とりどりの花が見事らしい!次回来てみよう!
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谷中は台東区ですが根津・千駄木は文京区になります。東京23区に坂道は658ケ所あるそうですが、そのうち文京区の坂は何と117ケ所を数え、全体の2割近くを占めているとのこと。「千駄木のだんだん」「団子坂」、不気味な「幽霊坂」もあります。「さだまさし」の「無縁坂」も文京区湯島です。


.....(左)根津・お化け階段(幽霊坂) (中)千駄木のだんだん(右)江戸川乱歩の舞台「団子坂」....c0119160_21373248.jpgc0119160_2137569.jpg
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文京区」はその名の通り出版社や学校が多くあります。文学に疎いRWですが、07年秋に本郷・湯島を歩いた時は「日本近代文学発祥の地」を発見!今回も一応アカデミックな気分に浸る~!
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     ........(左)講談社(中)青踏社(平塚雷鳥)↓発祥の地は千駄木だった!......
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     .........(右)夏目漱石・旧居の跡もあった~!「我輩は猫である」~↑......

リンク:07年11月記事「文京区探訪」    
            
山岡鉄舟が開いた「全生庵」には幽霊画が多くあり毎年8月に一般公開されています。怪談落語の大御所「三遊亭円朝」(「牡丹燈篭」「真景累ヶ淵」原作者)が生前集めたものを寄贈したとのこと
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  ......(左)長明寺の枝垂桜  (右)全生庵、有名な「円山応挙」の幽霊画が多く所蔵される。......c0119160_22235625.jpgc0119160_22241583.jpgc0119160_22243441.jpg
リンク:幽霊画のレポート(はろるど・わーど様のブログ)はコチラから    




★再び「谷中」へ戻る

近代文学の次は、西洋彫刻美術。谷中には「朝倉彫塑館」(彫塑家・朝倉文夫の住居兼アトリエ)があり、中を覗けば写実的彫像が沢山飾られています。(オ~、どこかでクマなく見た像もあるゾウ~

         ....... (左)「朝倉彫塑館」の入口. (中) 彫刻アトリエ(大隈重信像もある).....
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建物も西洋モダンでお洒落な外観、でも中庭や部屋はかなり和風。この4月から老朽化にともなう耐震補強と、国の文化財保護の観点から、保存修復工事に入り4年間も全面休館となるとのこと。


                   ....... .「朝倉彫塑館」の中庭「五典の水庭」......c0119160_2228411.jpg







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千駄木から日暮里方面に向かい「谷中銀座」に入ります。この通りこそが谷中のメインストリート!
実に沢山の人が歩いている!そして並んでいる!メンチカツ店の行列にはビックリした~(@<>@;)

      .......「谷中銀座」は活気があるね~!(商店の上にも猫オブジェがあるぞ~)......
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      ........谷中銀座の大行列、何かと思ったら名物のメンチカツ屋さんでした~!.....c0119160_9361284.jpg
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やはりここは「猫の街」、店舗の飾りや通り脇のオブジェにはあちこち猫が登場しています。谷中のシンボル・石階段「夕焼けだんだん」を登ると本物の猫が2~3匹寝そべったり日向ぼっこをしている。デブ猫~、実にのんびりしている。この大不況の中でもお気楽猫たちは全く意に介していないね・・

      .......(左))谷中のシンボル「夕焼けだんだん」      (右)銅葺き家にはデブ猫.....
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あ~、今日は結構歩いた~!朝から「大恐竜展」と上野アカデミックロードに始まり、「寛永寺」、「ねぎし三平堂」、人気の「谷根千」・・と今回散策は中味が濃かったね~!桜の満開期を前にしてアルコールほろ酔い気分でほっつき歩く「ノーテンキ春おじさん」は、「谷中の猫」と変わらんかもしれ~ん。


      ........ 「谷根千」散策の地図(クリックすると拡大表示で見られます)......
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        .2匹の猫をクリックすると↑目を覚ましたり、尻尾を振り振りいたしまする。↑         

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  by rollingwest | 2009-03-31 19:32 | レトロな風景 | Comments(30)

<2009年3月7日>「青梅・吉野梅郷」と「玉川上水の源」を訪ねる 

           ......... 「玉川上水」&「野火止用水シリーズ(第1回) .......


★花の季節が足早に到来!
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前週、南伊豆で早春桜を追いかけ目出たく涙の葉桜敗退となりましたが、今度は梅でリベンジ
昨年4月の「青梅レトロの歩き旅」と同メンバー(食山人氏・マツ氏)で今年も青梅ウォークに出掛け、満開間近の梅風景を満喫!週末=雨と諦めていたのに一転思わぬ大快晴で梅の神様に感謝~!

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異常暖冬の煽りを受け今年の春は、花祭りの関係者は商売で相当気を揉んでいるようです。熱海の梅も3月初めにもう終わりのようだし、東京桜開花も3月下旬の予想。気温の低い青梅ではまだ山桜が五分咲き情報、三寒四温に安定しない猫の目天候・・。天気も開花も読み切れない~!
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★青梅・吉野梅郷周辺の史跡・見どころレポート



今回は青梅に広がる「吉野梅郷」(マツさんの企画)です。ここは旧・吉野村で有名な梅の名所!
いきなり吉野梅郷に入ってしまうのも勿体無いので、事前に周辺の観光SPOTを巡ってみることにしました。JR青梅線「二俣尾駅」に9時過ぎ集合。まずは地元で由緒ある古寺・「海禅寺」を訪問。

           .... 1500年以上の歴史を誇る「海禅寺」(曹洞宗・古刹)の石階段と山門......c0119160_16395398.jpg
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このお寺は青梅一帯をかつて支配していた地元豪族の菩提寺です。精巧木彫りが施された風格ある山門、「しだれ桜」と「楠木」、古木の梅などなかなかの雰囲気があります。桜の時期は必見!

           ....海禅寺の「しだれ桜」と「」の老大木、影絵状態の不思議な風景......
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              ....古い大木の白梅、早足到来の春、雨上がりの青空......
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奥多摩橋を渡ると多摩川の源流が春の日差しを乱反射して眩しく輝き、今日一日の期待が膨らんでくる・・。橋を渡れば高台の「愛宕神社」、境内から見る「青梅の里風景」は心を癒してくれました。

          .....(左)奥多摩川の光り輝き  (右)愛宕神社から奥多摩の里を眺める.......
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程近い場所に「吉川英治(1892-1967)記念館」があります。終戦期に青梅に疎開、この地で「新平家物語」を執筆開始したとのこと。庭も広く、母屋・書斎も立派!展示収蔵室も大いに見応えあり!

           .....「吉川英治記念館」の立派な日本庭園とエントランス.......
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  .....(左)しだれ梅が映りこむ「吉川英治の書斎」   (右)長編名作「宮本武蔵」も展示.......c0119160_17255735.jpgc0119160_17253439.jpg

長編文学って今まで敬遠していたけれど、今度いつか「吉川英治」に挑戦してみっかなあ・・・。
c0119160_17282319.gifc0119160_17285075.jpg(pu! ba~ku!  niawan kara、yametoke・・)  誰ッ?




★青梅・吉野梅郷の春風景


いよいよ吉野の梅郷(住所も梅郷○丁目)に足を進めていきます。観梅通リをそぞろ歩きすれば、春の花が咲き誇っている。それにしても「青梅の里は何とも広い庭を持つ家ばかりだ!」ビックリ~

             .....青梅エリアの里民家は、敷地・庭が本当にゆったりして広い。.......
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         ......(左)ミツマタも生き生き!      (右)ネコヤナギ、なつかしい肌触りだ~......c0119160_181930.jpg
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広い民家の庭には早春の花々が咲き誇っている!久しぶりにネコヤナギを見た!昔はどこにでもあったのに今はどうしてお目にかからないんだろう・・。猫の人や漫画には最近よく縁があるのに・・


           ......竹林の向こうに広がる梅林 (日本独特の風景のような気がする・・).......
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★吉野桜のような「青梅・梅の公園」
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観梅通りをさらに進み行くと、観梅客の数が突然増えてきた!日向和田駅から押し寄せてくる人たちです。ここ数日雨続きだったのに今日の突然の青空に誘われてのことでしょう。めざすは本日のメイン目的「青梅・梅の公園」、展望台から見る公園はまさに奈良の吉野桜のように見えます!

 ....「吉野梅郷」の名は奈良・吉野桜に由来(確かに似ている)、右は5年前訪れた「吉野桜」↓....c0119160_20185159.jpg   
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       .....(左)青梅市「梅の公園」、吊り下がる白梅 (右)鮮やかな紅梅、寛ぐ老夫婦......c0119160_2022426.jpg








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この公園にある梅は120種類、1500本の木が植えられているとのこと!4万㎡の広さ、丘陵に整備された散策道からは色々な角度から梅の表情を味わうことができて飽きることがありません。


         .......(左)槍ヶ岳形のような杉林の下には紅梅萌え立つ (右)梅を愛でる人々......c0119160_20294796.jpg




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春のオヤジ3人はビニールシートに腰を据え、お待ちかねの昼食タイム!ビールにおつまみ・ワインに焼酎お湯割りと、今日の予期せぬ晴天と目の前に広がる梅爛漫景色で酒悦の世界に浸りました。

        .....日中の暖かさも手伝って、梅の花がどんどん開き始めてきた!......c0119160_2040265.jpg
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吉野の名に因んだ青梅の素晴らしい梅郷を十分に満喫して、3人オヤジはJR青梅線電車に乗り込み「日向和田駅」から次の目的地「羽村駅」に向かいます。今度は玉川上水の源流を探索~!




★玉川上水のルーツを訪ねて


羽村市」は小生が訪れたことのない東京都唯一の市でした。都下26市の中では最も人口が少ない市(5万7千人)ですが、「玉川上水」の取水堰がある場所として有名!やっと来たなあ・・(^-^)ゞ

               .....「玉川上水」の水源である「羽村・取水堰」の水門......
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         ....「玉川堰下橋」の上から見渡せる多摩川の流れと堰門......c0119160_2105168.jpg











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「玉川上水」は1653年開削、当時人口が100万人にまで増加してしまった江戸の飲料水を確保するため、「多摩川」から「四谷水番所」までの給水路(全長42km)として拓かれたものです。この大プロジェクトを7ケ月で完成させ名誉・苗字を受けた「玉川兄弟」の銅像が顕彰されていました。


  .......(左)水流を制御する「牛枠」(伝統的河川工法) (右)玉川上水を開いた玉川兄弟像......c0119160_2172796.jpg






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             .....堰堤電燈と「羽村取水堰」の穏やかな水流風景.....
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「羽村堰下橋」を渡ると、多摩川全体と取水堰が眺められて大きな開放感が得られます。この堰堤は西多摩地区屈指の桜の名所!もう一度、青空で桜満開の時期に来て見たいもんですなあ・・。
羽村市にはカタツムリのような井戸や、「大菩薩峠」で有名な作家「中里介山」の史跡があります。

 ....(左)「まいまいず井戸」蝸牛の如し (中)羽村市郷土博物館 (右)禅林寺(中里介山の墓)......c0119160_21305552.jpg
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今後「はけの道」と合わせ「玉川上水」武蔵野風景を歩いてみたいと思っている自分にとって、まず最初に源流堰を見ることができたのはラッキーでした。春の奥多摩川の水は深い緑で味わい深く・・

         .....(左)羽村取水堰と深緑の水        (右)奥多摩川のエメラルドグリーン......
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今日は素晴らしい晴天のもとで、梅が咲き誇る青梅の里、近代文学史の2人の巨匠ゆかりの地、玉川上水の源など、相当な距離(2万歩)をウォーキング!「結構、疲れた~・・!体重減らしが出来たかな・・?」と期待したけれど、立川駅前でまた打ち上げでアルコール補給⇒プラマイゼロ~!


          .....(左)吉野梅郷周辺の地図 <クリックで拡大> (右)羽村取水堰周辺地図......c0119160_22495593.jpgc0119160_2250976.jpg


                                                     おわり
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  by rollingwest | 2009-03-08 16:10 | 近郊歩きのミニ旅 | Comments(30)

<2008年6月15日>「明治神宮」:都心どまん中の菖蒲園

昨年6月は南足柄で「紫陽花」を堪能したので今年は「菖蒲」でも味わってみるかと思っていたところ、或る人から「明治神宮の菖蒲園は素晴らしいよ!」と話を聞きました。早速、インターネットで調査!c0119160_912359.jpg
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    昨年6月の紫陽花紀行はこちらよりあしがら紫陽花紀行(その1:開成あじさいの里)
                           あしがら紫陽花紀行(その2:大雄山・最乗寺)

東京23区の菖蒲と言えば「堀切菖蒲園」「水元公園」「小岩菖蒲園」などの葛飾・江戸川の公園が知られていますが、何と都心のどまん中にこんな見応えある菖蒲の名所があったとは・・・!(驚)
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明治神宮は「初詣参詣者数・日本一」「大相撲横綱土俵入」で有名、明治天皇を祀る大正9年創建の神社です。過去何回か訪れたことがありますが、じっくりと菖蒲園等・苑内を歩き廻って見るのは初めて。超一等都心(原宿・表参道が近く)とは思えぬ程、広大で緑が多いことを再発見!(再驚)

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南参道と北参道の出合い口の所まで歩くとドデカイ大鳥居が現れました。日本有数の大鳥居で高さ12m、幅17m、柱の太さは直径1.2mあるそうです。なんと大迫力!荘厳な雰囲気ですなあ・・・。
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「苑内の花菖蒲田は、明治天皇昭憲皇后のために植えられたもので諸外国にまで広く知られている。」と書いてあります。諸外国人が知っているのに日本人の私は全く知りません。反省・・(笑)
しかし評判通りの素晴らしい鮮やかさ!何と150種1,500株もの菖蒲が咲き誇っているとのこと。
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明治神宮御苑の中には都会では珍しい湧水の井戸があります。「清正井(きよまさのいど)」と云われ、加藤清正が自ら掘ったとの由来。この昏々と湧き出る水が菖蒲園を潤す水源なんだそうです。c0119160_932790.jpgc0119160_9323422.jpg
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さて菖蒲を十分満喫したあとは、神宮の常磐の森でも歩いてみるか・・。敷地面積70万㎡、建立鎮座した大正時代に全国から献木された木々は365種10万本とのこと。太陽光も遮る鬱蒼とした森、この静寂な雰囲気は、すぐ隣りに若者で賑わう渋谷・原宿や代々木があるとはとても思えない・・。
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さて今度は本殿の方を訪ねてみましょう。威厳ある社殿の敷地は本当に広い!訪れる人もまばらで落ち着いた雰囲気が漂っています。正月三ケ日の初詣客数317万人、今年も日本一の座を守った明治神宮ですが、人ごみに押されて参拝するよりは閑散期に来たほうがいいかもしれません。
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神宮が出来る前はこの辺り一帯は南豊島御料地といい、皇室所有地を除いては畑が殆どで荒れ地のような景観が続いていたそうです。創建当初、ここに何の木を植えたら立派な御苑になるのかの議論があり、結果的には針葉樹でなく照葉樹(椎・樫など)を植えることに決定したとのことです。


   .....(左)明治神宮の空撮写真 (右)造営前の社殿敷地(大正時代)、出展:明治神宮HP......c0119160_9493585.jpgc0119160_10162539.jpg

もう一つ有名な神事は大相撲の新横綱誕生時に行われる土俵入り儀式。丁度一年前に「白鵬」が横綱に昇進し、この本殿で不知火型・四股と柏手でお披露目をしました。貴乃花引退以来5年半も外国人横綱の時代が続いていますが、今度いつ日本人横綱がこの地で四股を踏むのでしょうか。



   .....07年6月、白鵬が横綱昇進!明治神宮で横綱土俵入り(不知火型)披露、名横綱を期待!.....
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今度は花菖蒲について調べてみました。神宮御造営当時は「江戸系」菖蒲48種があり、その後は堀切(葛飾区)などから「江戸系」が集められて現在の種類になったとの記載あり。ちなみに菖蒲の種類は「肥後系」「伊勢系」もあるとのこと、いずれも多くの品種改良を経た芸術作品のようです。
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..........菖蒲の名品たち(明治神宮公式HPより:日本画は『花菖蒲図譜』からの出典)........
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.................. ↑宇宙............................↑九十九髪......................↑三笠山 ..........................↑仙女洞......
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................↑王昭君..............................↑都の巽......................↑鶴の毛衣........................↑立田川......


今年は例年より早い6月第1週での梅雨入り。でもこの時期に似つかわしいのはやはり紫陽花と花菖蒲ですなあ・・。花の風流が似合わないRWも何故か水無月にはこの花が見たくなる。(笑)c0119160_11131426.gif
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6月下旬、日本列島は全国的な豪雨に見舞われ依然ジトジトした梅雨は続いていますが、大被害など出ることなく早く梅雨明けを迎えたいものです。本格的な青空、夏の到来が待ち遠しい~!
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                                                      おわり

  by rollingwest | 2008-06-29 09:07 | 花鳥風月(季節の風景) | Comments(16)

<2008年6月1日>国宝「薬師寺展」(日光・月光菩薩)

いや~!話題の「国宝・薬師寺展」、実によかった~!「日光・月光菩薩」の生の姿をこの目で見ることができて大感動!マジマジと見入ってしまいました。また「玄奘三蔵像」(西遊記・三蔵法師)や、小学生時代に切手趣味で憧れた「吉祥天像」も直接鑑賞、「素晴らしい~」の一語に尽きる!

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平城遷都1300年行事の一環として開催された本展覧会は「日光・月光菩薩、聖観音菩薩立像」の国宝3体が光背を外した独立姿を全角度から鑑賞できる展示であり、実に画期的なできごと!
3月に前売券を購入して、この夢の展示会に来る日を予てからワクワク・楽しみにしておりました。

 
     .....東京国立博物館(上野)の正門に飾られていた「薬師寺展」のエントランスパネル....
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本展示会は75日間(3/25~6/8)で何と70万人近い入場者を記録する大盛況、5月末には天皇陛下も訪れています。展示会最終日が迫っているせいか予想通りの大混雑。行列最後尾の係員の立札は2時間近い待ち時間!博物館側も外の暑さに気を使い、日傘を貸してくれていました。


.....館内は大賑わい。当展示会が大きな話題となり高い関心を呼んでいることがわかる。....
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見事なプロポーションと体をくねらせた自然な身のこなし。有名な菩薩像ですが、これほどまでに写実的なブロンズ像だとは思いませんでした。ギリシャ文化の影響を受け、建立当初は黄金に輝く仏像だったとのこと。でも黒光りする現在姿の方が歴史の重みと威厳がひしひしと感じられます。


 ....「月光菩薩像」(正面は左)(後姿は手前)と「日光菩薩像」、側背面を拝めることがスゴイ!....c0119160_620049.jpg





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   ....(左)背中が見える写真は、3月の読売新聞インターネット記事より拝借しました。....



07年12月、金堂内の修復作業で「薬師三尊像」の光背を取り外す作業が行われました。過去に光背を取り外したことは殆どなく、搬出移送は一大行事だったようです。(TV特集でも放映してた。)

  
....(左)「日光・月光菩薩」の↓光背を外す薬師寺での大作業(国宝薬師寺展の公式HPより)....c0119160_6281172.jpgc0119160_6282356.jpgc0119160_6283428.jpg
    ....(中)薬師寺東塔・上部の水煙(模造)↑、(右)「聖観音菩薩立像」↑も背面から鑑賞....



もう一つの興味深々は「吉祥天像」(切手で有名)と「玄奘三蔵像」(教科書でよく見た)との対面。「日光・月光菩薩」が想像以上に巨大だったこと驚いたけど、逆に「吉祥天」は非常に小さかった~!
でもお多福顔におちょぼ口(光明皇后がモデル)が、和風癒し系・奈良美人のお顔でございました。


   ....小学生時代・小生は切手マニア。憧れだった「吉祥天像」、本物についに会えた!.... c0119160_7134588.gifc0119160_7135511.gif
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「玄奘三蔵」の絵はさすがに遠征苦労しただけあり、放浪修行僧のようです。女性に「三蔵法師」を演じさせる国なんて日本だけだぞ~!(夏目雅子イメージが強すぎ) 本国はこれに怒っています。

  ....歴史的に有名な「玄奘三蔵像」(右)、仏の経典を求めてシルクロードから天竺を往く姿..c0119160_72418100.jpgc0119160_7243138.jpg
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ちょうど一年前にダビンチ展を鑑賞した時もこの博物館でしたが、「上野の森」はいつ来てもアカデミックですなあ・・!前回レポートで「上野駅周辺は殆ど変わっておらず懐かしい」と書きましたが、駅前レストラン「聚楽」が時代の波に取り残されて閉鎖、無残な姿を晒していたのがやや残念・・。

                             「上野・両国風景」和洋ごった煮レポート

                        
   ....いつ見ても東京国立博物館の建物は威厳がある。菩薩像ポスターとのコラボ!...
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博物館周辺は新緑で輝き、珍しいユリノキの花も見られました。奈良の都も花の都だったのかな?

  .....博物館脇に聳える「ユリノキ」大木、何とチューリップに似た不思議な花が咲いていた!....c0119160_738160.jpgc0119160_7381291.jpg


中高・日本史授業で、奈良・京都遷都の西暦暗記は「なんと(710年)素敵な平城京」・「うぐいす鳴くよ(794年)平安京」と覚えたものです。再来年(2010)は、ついに奈良都も1300年を迎えるんですなあ・・。鹿角仏キャラの「せんとくん」・マントを纏った「まんとくん」も大活躍することでしょう。


   ......(左)世界遺産・西の京「薬師寺」(法相宗大本山)、金堂と東塔(右奥)は国宝.......c0119160_7513885.jpgc0119160_7515398.jpg
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....(右)「薬師三尊像」。本来・光背がある日光・月光菩薩は、本尊「薬師如来」の両脇を固める。....



関西在住時代に、奈良の都・寺社(奈良市内・橿原・飛鳥・斑鳩等)は何度も行きましたが「万葉の里・まほろば風景」は京都と違い、素朴な田園・自然と一体感の雰囲気があり実に素晴らしい・・。
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5年前に家族3人で巡った「飛鳥・斑鳩の里」や「山の辺の道」など、当時のスナップ写真を今度デジタル化して「奈良・いにしえの路」のレビュー記事をいつかレポート紹介したいと思っています。

                                                      おわり

  by rollingwest | 2008-06-14 05:48 | 寺社・史跡・古道 | Comments(12)