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<2013年8月6~9日>越後の奥深き名峰(後編):「越後三山」(駒ケ岳・中ノ岳)

猛暑の夏も過ぎて完全に秋を迎えていますが、8月越後の山記事(後篇)を・・

                                 (前編):奥只見の峻嶮峰「荒沢岳」より続く 



★【3日目】:越後三山の盟主「越後駒ヶ岳」(日本百名山)に登頂


年に2~3回、車で故郷へ帰省しますがその時の楽しみは車窓から数々の名峰が眺められることです。上州では「榛名・妙義・赤城」の山々、上越国境を越える時は「谷川連峰」、そして関越トンネルを抜けると「巻機山」に続き、魚沼地方(コシヒカリ名産地)の象徴「越後三山」の雄姿が右手に見えてきます。


  .....「越後三山」(左から駒ヶ岳・中ノ岳・八海山)雄姿、毎回感動するネ~(2010年3月帰省時)......
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越後三山とは「越後駒ケ岳・中ノ岳・八海山」の総称、この中で断トツに知名度が高いのは日本酒で有名な「八海山」!他2峰の名前は馴染みが薄いですが、「越後駒ケ岳」こそが三山の盟主的な存在(重厚さと貫禄に溢れる)。「中ノ岳」は最も標高が高く、中央部奥に聳えてアプ゚ローチが長く制覇が困難な山


  .......夏の越後三山(2009年8月帰省時)、魚沼・小出周辺の魚野川からの山容は特に秀麗!.......
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奥只見3日目は、「枝折峠」から「越後駒ケ岳」を登り「駒ノ小屋」に宿泊(3日目行程タイムは5時間)、4日目が「中ノ岳」をピストン(ほぼ空身状態)して下山しますが、当日は12時間を超えるロングコース・・。行程平準化したいけれど、夏場の「駒ノ小屋」は管理人常駐で布団も用意されている。装備軽量化で歩けるメリットを考えればこれ以外の選択肢はない・・。「奥只見山荘」で豪華な朝食を頂き、いざ出発!


      .......(左) 越後駒・中ノ岳へのアプローチは長大コース. (右)「枝折峠」を出発......
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「枝折峠」を7:45出発(昼過ぎに山小屋へ着けばよいので余裕コイテマス・・)、今日も朝からガスが立ち込めて快晴とはあいならず。木道が随所に現れるダラダラとした緩やかな道を登っていき小倉山へ・・


      ......明神峠を経由して小倉山へと向かう。ガスに煙る山道・木道を延々と行く......
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下りは大得意ですが登りは苦手のRWは、60代半ばの超健脚コンビに初めからドンドン離されていき、ほぼ単独行みたいな状態。明神峠・道行山・小倉山を過ぎ、蒸し暑さと重装備で早くも息絶え絶えになってきた・・。出発から歩くこと3時間半、漸く「百草の池」なるミニ湿原に到着。休憩をコマメに取ろう・・


    .......(左)「百草ノ池」というミニ湿原が出現 (右)遠ざかるにつれて手鏡の様な光景に......
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12時頃、前駒を通過。日差しも強くなりこの辺りが一番辛かった~!左手に雄大な山稜・残雪沢、そして遥か彼方に「中ノ岳」手前の突兀峰が見える!あの峰よりさらに先にあるのか、遥かな山だ~!


   .......(左)「中ノ岳」手前のピラミダルな峰が!(右)雄大な滝ハナ沢、雪渓やコバイケソウが美しい!......
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最後の辛い1時間を登り切り13時、今日の宿泊地「駒ノ小屋」に漸く到着。重荷を降ろし冷たい水で喉を潤して一息つきました。健脚2人は不在、多分今頃は「駒ヶ岳」の頂上にいるのでしょう・・。小生も遅れてはならじと駒ヶ岳頂上を空身で目指します。駒ノ小屋から山頂までは片道30分の至近距離


      .......(左)雄大な雪渓を背景に(結構お疲れ・・) (右)ようやく「駒ノ小屋」に到着......
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   .......(左) 駒ノ小屋から駒ケ岳頂上に向かう (右)小屋がもうあんなに遠くに離れてしまった......
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空身だと登りは軽快、小屋は足元景色となりドンドン小さくなっていく。午前中はガスに覆われる時間が多かったものの、今は青空も覗きが徐々に視界が開けてきた。13時半、越後駒ヶ岳の山頂に到着!


       ......(左) 駒ケ岳頂上に到着!(右)雄大な雪渓が頂上から小屋に広がる.......
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頂上から見る景色は実に雄大!夏の日差しを浴びて水蒸気が立つ雪渓と笹に覆われた山稜のコントラストが実に美しい。越後駒の標高は約2千mなのに真夏でこれだけの巨大な雪渓が残っているとは・・


         ......大雪渓のパノラマ写真、立ち上がるガスに青空が覗く幻想的な光景......
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頂上稜線付近で健脚の2名と再会、時刻はまだ14時過ぎ。小屋に戻って宿泊手続きを済ませ、広場で英気を養う前祝い(毎回こんなことを言っている・・)、ビールで乾杯!手持ちのつまみに焼酎で話を咲かせていると、今日の小屋宿泊客が続々登って来る。人の輪は徐々に広がり、皆で楽しくワイワイ・・


  ......(左)2人と合流し本日の宿泊「駒ノ小屋」へと戻る (右) さて夕食の前に一杯やりましょう......
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      .....夕刻の雪渓部にダイヤモンド駒ケ岳!夕餉を楽しむ小屋宿泊者も歓声を上げる......
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初めて知り合った山仲間との会話も弾み夕刻の宴は楽しく過ぎていきました。小屋から見る荒沢岳の景色や絶え間なく変化する入道雲の芸術を十分満喫、明日の起床は3時なので早めに就寝しよう。


      ......(左)入道雲が湧き上り獅子咆哮の如し (右)山稜のガスは次々に表情を変える......
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★【4日目】:奥深き名峰「中ノ岳」(日本200名山)に登頂 (12時間以上の踏破)


まだ真っ暗な夜中の3時に起床、熟睡中の宿泊客を尻目にヘッドランプを装着、ゴソゴソと道具を小屋の外に運び出して朝食の準備。今日は空身に近い中ノ岳ピストンだが小屋に戻るまでは9時間近い長丁場。3人は早朝4:15出発、夜明け前の稜線・雪渓はまるで墨絵のよう。空気はまだ涼しく身は軽い。



   ......早朝4時過ぎに出発、夜明け前の墨絵風景の様な稜線・雪渓を見ながら歩き出す......
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山の天候は午後からガスが発生して曇るケースが多いので、早朝出発ならば雲がない大パノラマを眺望できると期待したのに・・、今日もこんな感じかい。まあ全国的猛暑で不安定な天気が続いているのでしゃーないか・・。長丁場を炎天下の中で歩く辛さがないだけマシだな・・と、ブツブツ負け惜しみ(苦笑)


       ......遥かな山を目指し稜線を下り歩いて行く、だんだん明るくなってきた!......
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     ......(左)立ち込めたガスの中から薄日が差し始める(右) 檜廊下・四合目峰を目指す......
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駒ヶ岳雲・竜ノ峰稜線の分岐・天狗平を過ぎ、2時間程歩くと「檜廊下」と呼ばれるナイフブリッジな道が出現しアップダウンが繰り返されます。この辺りの稜線が駒ヶ岳と中ノ岳の縦走路では最大のハイライトかも!


     ......(左)「檜廊下」の岩峰稜線を渡り行く食山人氏 (右)越後の高山植物が咲き誇る......
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稜線から見る光景は巨大な垂直スラブが屹立、深き切れ込んだ谷と重厚たる山容!2千m級の山とは思えない程に、北アルプスの様な険しさが刻まれています。やはり世界的な豪雪の山であるだけに雪崩や膨大な雪解け水のエネルギーが山肌を荒々しく削り、深い谷が形成されてきたのですナ。豪快だネ~


       ......(左)垂直スラブが屹立する迫力の景色 (右)依然、霧中の稜線歩きは続く......
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7時に四合目峰を通過、8:15に中ノ岳避難小屋が見えてきた。ここまで来ればもう頂上近し、5分後に越後三山最高峰「中ノ岳」(2085m)に到着!ガスは依然立ち込めて期待した眺望は全く得られず・・


          ......(左)中ノ岳避難小屋に到着、頂上は近し (右)コバイケソウの大群落.......
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  ....(左)ついに中ノ岳頂上に到着(食山人氏写真) (右)山頂には真っ赤な鳥居・中ノ岳の標石......
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頂上で時間をかけて待ってもガスは晴れずと判断し集合写真撮影後にすぐ下山。今日はまだまだ続くロングコース、早速に同じ道をピストンで戻ります。中ノ岳にも多くの高山植物が美しく咲き誇っていました。


          ......(左) ツリガネニンジンの花が咲く (右)黄色鮮やか! ミヤマキオン.....
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      ......「越後駒ケ岳」の雄姿 (左)左肩は雲竜ノ峰 (右)「グシガハナの峰」越しに望む......
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しかし眺望は無理だな・・と諦めていたら、慈悲深い山の神様は帰路で素晴らしい絶景をプレゼントしてくれました。ガスは徐々に薄くなり夏の青空が見え始めた!そして目前に盟主「越後駒」の雄姿が出現


              ......(左)ノハラアザミ (中)コメツツジ (右)タカネマツムシソウ......
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       ......(左) 垂直の大スラブ絶壁を再び! (右)中ノ岳の前衛峰も素晴らしい姿!......
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さらに「八海山」(4日間で山容を一度も見ることができなかった)も遂に全貌を現してくれました。「八海山」は7年前(2006年10月)にFツアーメンバーと登頂しましたが、頂上部のギザギザ岩稜もよく見える。


     ......(左)八海山がついに姿を現した! (右)魚野川から見た八海山(2009年8月撮影)......
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当時登った2006年の「八海山」写真(紅葉絶景の時期で思い出深い!)をいくつか掲載しておきます。この山は魚沼側からロープウエイを経由して登ればアプローチは比較的簡単。しかし真骨頂は頂上部の八つ峰(迂回路もありますが・・)、鎖場が30数ケ所もある危険ルートで断崖岩稜が続き恐ろしかった~!


     ......「八海山」は標高1778mと三山で最も低いがスリル満点の奇岩が続く山(2006秋)......
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      ......(左)八海山の岩稜ルートは想像以上に危険な山だった!(右)奇岩背景の不動明王像......
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峻嶮峰は古より修験道の行者が入り、山岳宗教のメッカで歴史は深い。麓や山頂部には天照大神や八海大明神が祀られ、岩稜を背に不動明王像が物凄い形相で鎮座しています。大迫力の山でした。


   .....(左)垂直の鎖場岩を慎重に下る(2006年10月) (右)雪の越後三山(2013年1月撮影)......
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背後を振り返ると、越後三山・最高峰「中ノ岳」も雄大な姿が遠くから完全に俯瞰できるようになってきました。これで越後三山名峰の眺望が全て叶った!そして2日前に登った荒沢岳の突兀なる雄姿も見えるではないか!最初はガスで覆い、焦らしながらも最後はシッカリ見せてくれた山の神様に感謝・・


         ......(左)中ノ岳の重量感ある威容 (右)切れ込んだ奥深き谷が遥かに見える......
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    ......(左)2日前に登頂した「荒沢岳」の突兀峰 (右)駒ケ岳~中ノ岳間の「檜回廊」を下りゆく......
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空身なのに健脚組からはまたまた離されてしまい先の姿は完全に見えない。あのお二方は2週間前に9日間も北海道の山に入って相当ハードな山を数座登ってきているのに・・、何であんなにタフで元気なのかネ~?と呆れつつ、単独行の稜線旅はまだまだ続く。長丁場でかなりヘロヘロ状態になってきた。


         ......(左)「越後駒ケ岳」の重量感ある雄姿 (右) コバイケソウとニッコウキスゲのお花畑.......
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越後駒稜線のLAST登り返しは辛かった・・。青空に映える巨大山稜絶景は素晴らしかったが、炎天下登山となり体力消耗は激しい・・。駒ノ小屋に着いたのは13時、お二方は1時間前に到着していたとのこと、恐れ入りました。でも最終ゴール「枝折峠」にはまだあと3時間半歩かなければならない・・。


          ......(左)駒ノ小屋から長い道のりを下りゆく (右)16時半、ようやく枝折峠に到着......
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駒ノ小屋から最後の歩き(小倉山~明神峠~枝折峠)もダラダラ続くアップダウンが続き苦行でした。16時半に漸く到着。真夏の12時間以上の登山は辛かった~!でも日中はガスが立ち込める時間が多く、昨年夏の飯豊「杁差岳」の様に直射日光に晒される時間が今回は少なかったので何とか助かった。


       .....越後三山の盟主「越後駒ケ岳」(日本百名山)の全容姿、重厚感に溢れていた!......
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異常高温が続いた今夏の超猛暑、8/6~9日はガスが多く比較的コンディションには恵まれた4日間だったかも・・。下山の翌日は全国で40度越えが続出。当日が炎天下の登山だったら熱中症になってさらに大変なことになっていたかもしれません。越後の山は夏に登るものではないナ~と再認識しました。
下山後は、食山人氏を浦佐駅(新幹線)まで送り、越後出身組(Miz本氏と小生)は各自車帰省でお別れ


    ...... (2009年4月)関越道を車で走りながら撮影してしまった<(_ _)>残雪の「越後三山」  ......
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思い出深い苦行の4日間・・、越後の奥深き山々を全て眺望することが叶い最高の山旅でした。今後も帰省時に何度も「越後三山」の雄姿を遠望すると思いますが、難関峰を苦労して登頂した経験後に仰ぐ山々は新たな感慨と共に蘇ることでしょう。 「苦しんで歩き通した越後峰 故郷の山に心深まる



                                                          おわり

  by rollingwest | 2013-09-17 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(83)

<2013年8月6~9日>越後の奥深き名峰(前編):奥只見の峻嶮峰「荒沢岳」

★難関峰「荒沢岳」、越後三山「駒ヶ岳」「中ノ岳」に挑戦


新潟県はまさに山の宝庫、北部は飯豊・朝日連峰、上越国境は谷川連峰、北信エリアは妙高・火打・志賀高原エリアの山、糸魚川フォッサマグナ周辺は北アルプス、長く広い県なので隣接する県境には数々の名峰が存在します。今年の夏休みは魚沼・奥只見に聳える奥深い越後の難関峰を踏破してきました。


   .......(左)今回挑戦した越後名峰の簡略地図 (右)越後三山の残雪姿(2009/4月撮影).......
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今夏の山旅は、厳しく危険な岩壁で恐れられる「荒沢岳」と、越後三山の2名峰「駒ヶ岳」「中ノ岳」に挑戦しました。ちなみに越後三山の残りは「八海山」(銘酒で有名)ですが2006年登頂済み、今回は奥只見を登山基地として「裏・越後三山」とも呼ばれる難関3峰を4日間かけて登ることにしました。


      .......「奥只見湖」(銀山湖とも呼ぶ)を包み込む越後名峰の数々(イラスト図).......
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「奥只見」は福島県境(尾瀬も近い)で世界有数の豪雪地帯、膨大な雪解け水を生み出す名峰は厳しい山稜であるが故に今まで夢が叶わず登り残していた山々。昨年夏に「杁差岳」を一緒に登った食山人氏・Miz本氏(200名山達成間近の超健脚コンビ)が登るという情報を聞きつけ相乗りする形で参加


  .......厳しい岩壁が立ちはだかる「荒沢岳」(左)と、越後三山の2名峰(駒ヶ岳・中ノ岳)に登る......
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                        2012年8月・飯豊連峰「杁差岳」の登山記事はコチラから 


奥只見トンネル」は日本の高度成長期に国家電源開発事業として完成した資源開発用隧道、道路全長は22km・各隧道部の合計は18km、他に類を見ない電源開発管理目的のトンネルが連続する道です。奥只見湖は何とあの黒部ダムも凌ぎ、国内最大の総貯水量(6億立方m)を誇ります。チト意外・・!


 ........「奥只見シルバーライン」は元々は電源開発用トンネル、18km隧道は本当に長い!(チト不気味)......
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道路開通は昭和32年、国営の電源開発(株)により施工、3年間で延180万人の労働力が投入されました。ダム完成後、電源開発から新潟県への管理譲渡を契機に、昭和46年に観光有料道路「奥只見シルバーライン」が盛大に開通したのです。中学生の頃、家族旅行で何度かダムを訪ねたことが良き思い出です。このトンネルを通るのは一体何年ぶりだろう・・!こんなに長かったっけ~?と再度驚いた次第





★【1日目】:銀山平温泉「奥只見山荘」に入る


初日は「奥只見山荘」(登山基地)に入るだけなので、川崎自宅を8時半前に車で出発。練馬自宅の食山人氏を環7で拾い関越道から魚沼方面へと向かいます。塩沢で「へぎ蕎麦」を食し、小出から奥只見シルバーライン経由で長い長~いトンネルを通り抜けて、奥只見山荘(銀山平温泉)へ15時過ぎに到着


     ........(左) 「奥只見山荘」に入る (右) 「銀山平温泉」はお洒落なコテージも沢山........
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もう一人の相方Miz本氏も我々とほぼ同時に宿へ到着。聞けば何と、昨日は「八海山」・今日は「守門岳」を単独で登ってきたとのこと・・。相変わらずこの方の超人ぶりには開いた口が塞がりません。宿チェックインを済ませ、夕食まで時間があるので銀山平温泉「白銀の湯」へ入り、事前の英気を養うことに・・


      .......銀山平温泉の公共温泉「白銀の湯」へ、湯船からの眺望がよい.......
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   .......(左)「白銀の湯」の露天風呂 (右)ついに雨も上がり明日からは晴れそうだ!........
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奥只見山荘は数年前にリニューアルオープンした家族経営の山荘、建物の造り・さり気ないお洒落な飾り物・料理の美味しさ、全て演出にセンスの良さが感じられ、温かい親孫家族の雰囲気もほのぼのとさせれらます。一番驚いたのは、床の間に飾られた山葡萄の蔓、こんな太い野性的な蔓は初めて見た~!


  .......(左) 「奥只見山荘」、玄関を俯瞰 (右)お洒落な囲炉裏端、欅の樹穴には可愛いフクロウ........
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  .......居間に飾ってある巨大な「山葡萄の蔓」、ブナ大木に絡まって実をつけていたそうナ (驚!)......
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夕食タイムにはまだ時間がある。お酒好きお二方に誘われて、高山植物図鑑で奥只見の花を調べながら寛ぎの時間。夕食料理は地元食材が美しく演出され、氷結日本酒のペースはドンドン上がって行く・・


  ......(左)囲炉裏端のテーブルで早くも乾杯!Miz本氏&食山人氏. (右)熊の敷物上で寛ぐRW......
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  ........夕食タイム、生ビールで乾杯~!山菜・岩魚塩焼き・サラダ、拘り逸品が続々!氷結酒も進む......
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夕食広間に最後まで残ってしまったのは我々3人のみ。部屋に移ってもワイワイと飲み直しましたが、今日はまだ前夜祭。明朝は4時出発なのでお酒は適度に切り上げ温めの湯に浸かり再び英気を養う。






★【2日目】:奥只見の峻嶮峰「荒沢岳」を制覇


朝3時過ぎに起床、朝湯に浸かり山支度を整えて4時出発。まだ真っ暗な中で4:20登山開始、ヘッドランプを装着して登山する山旅は久しぶりだなア・・。緊張しながら暗い道を歩き始めればいきなり急坂


  ........(左)翌朝4時過ぎヘッドランプ装着して登山開始、いざ難関「荒沢岳」(1969m)へ挑戦.......
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樹林帯を急登すること50分、徐々に明るさは増し、前山に達した頃(5時過ぎ)に朝日が雲間から顔を出し始めました。黎明の雲海、何と幻想的なパノラマ!早立ちの縦走は涼しくて景色も素晴らしい!


  .......夜明けを迎え、尾根から見た御来光と雲海は荘厳!黎明の雲海パノラマは美しいネ~.......
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行く途中には数々の高山植物が出現!最近は花博士と化したお二人に花の名を確認しながら、急な山道を着々と登っていくと、やがて青空が開け、遥か彼方に難関峰「荒沢岳」の全容が見えてきた!手前に大絶壁の「前嵓」(maegura)が立ちはだかっている・・!あれを攀じ登るのか・・大変だなあ!


    ........高山植物・艶やかな姿 (左)コオニユリ (中)アカハナシモツケソウ (右)ヨツバヒヨドリ.......
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  ......「花の陰 雲海うねる奥只見」・・、いよいよ「荒沢岳」と「前嵓」大岩壁が見えてきた!......
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6時を過ぎた辺りから長い梯子・鎖の連続で気が抜けない危険ルートとなってきました。本日は垂直登攀が繰り返す10時間近いピストン(途中、山小屋も水場もなし)、この難関コースは水を多めに持参すべし


   ........(左)ガスに包まれる稜線を行く (右)鎖やロープの断崖絶壁を登っていくMiz本氏.......
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    ........(左)エゾシオガマに止まる虫 (中)アカハナシモツケソウ (右)ウツボグサは鮮やかな花.......
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7時に前嵓の真下(取付部)に到着し一休み。ここからがいよいよ本日のメインイベント!断崖絶壁の登りが連続出現するデインジャラスルート。相互距離を一定に保ち、3点確保を心がけながら慎重に慎重に・・


  ........(左)荒沢岳に向かうMz本氏&食山人氏 (右)ロープ伝い、梯子を使い、危険な急登........
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 ........(左)上越国境の山に似た鋭い稜線道 (右)深い谷間の雪渓 風雪が刻んだ風景........
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○○は高い所が好きなRW、こういう登りは全く苦になりません。炎天下で熱中症登山が懸念されたものの、当日はガスの覆う時間が多かったことから直射日光を浴びずに済みました。絶好天気とはいかずとも、随所で視界は開け(それなりに展望も楽しめた)、順調なペースで高度を稼いでいきました。


    .......(左)屹立垂直する「前嵓の大岩壁」が立ちはだかる (右)いざトライ!......
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      ........芸術的なオブジェのような木がアチコチに見られ印象的だった・・!.......
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いよいよ前嵓の核心部へと入ります。鎖・梯子が連続する垂直に近い壁を何とか登り切って一安心。ガスが一瞬晴れ渡り、荒沢岳頂上部がついに姿を現した!まだ8時半前か・・、いいペースで来たなア・・


   ........垂直の岩壁「前嵓」をよじ登っていくとついに「荒沢岳」頂上が見えてきた!......
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    ........(左)オオバギボウシ (右)ガクアジサイ いずれも上品な色で爽やか系の花々........
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前嵓を過ぎると危険箇所は少なくなり、頂上を回り込む様に最後の登りを詰めて行きます。再びガスが覆い始め視界が利かなくなってきた。小生はややペースダウン、健脚2名はもう頂上に着いている筈・・


     ........(左)頂上をめざす最後の鎖場岩 (右)頂上間近で見たナイフブリッジ稜線........
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8:45頂上到着!ヘッドランプを着け早朝出発してから4時間半弱でピークに立ったのだから相当に早い。残念ながらガスに覆われ視界は依然利かず。(越後三山・守門岳の大パノラマが広がっているのに・・) 天気は晴れなので時間をかけて待ったものの状況はついに改善せず。眺望は諦めて9時下山開始


        ........(左)荒沢岳山頂に到着~! (右)ガスに煙る山と輝くハイマツ帯.......
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  .......(左)頂上下のお花畑から覗く雪渓谷 (中)ガス晴れ期待のMiz本氏 (右)舞い飛ぶ蜻蛉達......
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帰りも同じ断崖絶壁ルート、再び危険箇所が多く慎重に下っていきます。四苦八苦しつつ11時に前嵓の真下に漸く到着。振り返ってみると、垂直断崖は北アルプスの岩稜光景かと思わせる程に王者の風格(越後の山には珍しい)を漂わせています。よくもこんな岩を登ったなあ・・とあらためて自己満足・・


     ........急峻な断崖絶壁をいざ下山!鎖を掴み足元を確認しながら慎重に下りゆく.......
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     ........(左)遥かに奥只見湖が見えてきた!(右)下山途中で「中ノ岳」の雄姿を望む.......
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やがて奥只見湖や銀山平温泉が視界に入り、尾根途中ではガスが一瞬晴れて2日後に挑戦する中ノ岳(越後三山)の雄姿も垣間見えました。12:40 最終GOAL迄あと僅か、ルート唯一の水場に到着。美味い水で喉を潤し12:50無事に下山。全行程時間は8時間半、10時間覚悟だったので上出来!


    ........(左)最後の水場で疲れを癒す、10分後にGOAL到着  (右)扇状に弾ける水しぶき.....
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予想以上に早く下山、残り時間は超余裕なのでそのまま奥只見湖観光と洒落込むことにしました。先述の通り、国内最大の総貯水量(黒4ダムの3倍)と水力発電能力(56万KW)。やはり世界有数の豪雪地帯であるだけに膨大なる雪解け水は、山国日本が誇る大きな自然エネルギーなのであります。


      ........(左)奥只見観光を楽しむ (右) )黒部ダムの3倍の貯水量を誇る「奥只見湖」.......
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        ........(左)(中)奥只見ダムの巨堰と水源風景 (右)奥只見の大駐車場........
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14時半、奥只見山荘に到着、今夜もお世話になります。宿の温泉で難関峰を制覇した心地よい満足感に浸り疲れを癒しました。15時半過ぎから今日も反省会を開催、明日以降の英気を養いましょう!


         ........(左)素晴らしい大広間で寛ぐ夕食タイム (右)巨大イワナの剥製.......
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      ........(左)今日の夕食も豪華! (右)ちなみに翌朝の朝食も素晴らしかった.......
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今日の夕食メニューも実に豪華ですネ~(感激)。実は明日の行程(越後駒ケ岳)は余裕タップリなのです。朝食を宿で摂った後に5時間だけ歩いて「駒ノ小屋」に入るだけ・・。今夜はチト深酒してもいいかな・・


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*次回後編「越後三山」(駒ヶ岳・中ノ岳)の記事公開は9月中旬頃の予定です。お楽しみに~!



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  by rollingwest | 2013-08-24 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(88)

<2012年7月13~16日>東大雪・名峰に挑戦(前編)「ニペソツ山」

                                                                    ★東大雪の名峰2座(ニペソツ山&石狩岳)に挑戦


日本200名山完登(現時点146座)に向けここ2~3年で北海道の難関峰を着実に制覇してきましたが、今回は大雪山東部に鎮座する秘境名峰「ニペソツ山」&「石狩岳」。チト早い前半夏休み(7月3連休前後に休日取得)を頂き、快晴の中で憧れの遠き山を無事登頂し念願を叶えることができました。


       .......今年の夏は北海道中央部の秘境「東大雪」(ニペソツ山&石狩岳)に挑戦.......
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      .......(左)飛行機から見る広大なる十勝平野 (右)とかち帯広空港に到着.......
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今回のパートナーはいつも難関峰を同行頂いているマツ氏&Mz本氏。7月13日昼過ぎ羽田空港出発。
昨年夏、日高カウイエクウチカウシ山への挑戦も「とかち帯広空港」経由でしたので、十勝平野の田園風景も見慣れてしまいました。しかし広大な地平線風景はやはり北海道独特のもの・・いつ見ても感動的

                       2009・2011年に登った北海道・日高山脈の記事はコチラから


       .......広大な十勝平野はまさに地平線世界(畑の手入・収穫作業も大変だろうナ~).......
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空港からレンタカーで広い十勝大地を北上し、上士幌町にある糠平温泉ホテルへと向かっていきます。家族経営ホテルですが食堂や心遣いも一級品!ご主人の山に関する適切なアドバイスも嬉しかった!


         .......登山基地として連泊した糠平温泉ホテル、お洒落な食堂と暖かな雰囲気.......
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★東大雪原生林の登山、まさに高山植物の宝庫


早朝3時半過ぎ(7月の北海道はこの時刻からもう明るい)に起床、出発準備を整えて4時半にホテルを出発。レンタカーで国道237号を走り三股橋手前から西側に林道経由で十六の沢の登山口に到着。今回は地図行程で往復11時間の長丁場です。駐車場で朝食おにぎりを腹に詰め、5時半登山開始


     .......(左)7月14日朝5:30、登山口を出発(杉沢コース) (右)針葉樹林の道からスタート.......
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         .......ニペソツ山の登山コース(地図標準では往復11時間近い長丁場の行程).......
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登山口に流れる沢を渡り、鬱蒼とした針葉樹の笹道からいきなり急登が始まります。途中で断崖岩を登り原生林を詰めていきますが周りはガスに覆われ今日は天気に恵まれるのか?・・と不安な気持


         .......(左)断崖岩をよじ登るMz本氏 (右)朝靄にけぶる原始林の道を行く.......
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          ......(左)水滴に映えるカマツカ   (中)アズマシャクナゲ   (右)ウコンウツギ.......
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      .......(左)笹道を進むMz本氏 (右)マツ氏ら2人写真がピンボケで謝!花が主役?(笑).......
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      .......(左)お花畑の撮影に夢中のMz本氏     (右)実に見事なイワブクロの群生.......
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           .......(左)トカチフウロ (下)チングルマの群生 (右)青空に映)るウコンウツギ.......
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標高1500mから視界が開け青空も出てきたゾ~!空は確実に高くオホーツク高気圧に覆われていると思われ、天候への期待感が脹らむ!ガスは徐々に晴れ、右手には雲の合間から音更山や石狩岳の姿が・・!小天狗の急坂ハシゴ場を登り切り天狗のコルへ7時半到着(2時間で登り相当なハイペース)


         .......(左)青空が出てきた~! (下)苔蒸した濡れ枝も風情あり (右)イワブクロ.......
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      .......(左)雲海に浮かぶ島の如く。石狩岳の雄姿 (右)雲の中から現れる音更山稜線.......
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       .......(左) 透明感溢れる清楚なヒメイソツツジ  緑と白の競演   (右)イワヒゲ.......
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標高1800mを越えると前天狗への視界開けた岩場コースに出ます。ここで氷河期から生き抜いてきたナキウサギが多く見られました。チチ~ッと鳴きハムスターの様な姿、日本では北海道高山にしか見られない生きた化石。昨年日高では声だけの遭遇でしたが今回は実物姿をバッチリ捉える事ができた!


         .......(左)前天狗へ向かうロックガーデン (右)氷河期からの生きた化石「ナキウサギ」.......
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       ......雲の織り成す芸術絵、オホーツク高気圧に覆われ空は高く澄み切っている!.......
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          ....ハイマツのロックガーデン山道は続き、天狗岳(ニペソツの前衛峰)へと向う.......
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前天狗を越え少し下ると天狗平、ここから天狗岳の山腹を横切り、両側が深く切れ落ちた稜線(通称ニペルのコル)を通過して行きます。この辺りも高山植物が咲き誇り見事なお花畑が見られました。


              .......(左)エゾノハクサンチドリ (中)ウサギギク (右)エゾコザクラ.......
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          .......(左) V字谷に咲き誇るエゾキンバイの群生 (右)ハクサンイチゲの大群落.......
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昨年夏、日高カムエク山に登った時、期待以上に多くの高山植物に遭遇し驚きましたが、今回はそれを上回る程多くの花々に出会うことができたナア・・。さていよいよニペソツ山頂上に向け最後の登りだ・・


            ......天狗岳の険しい岩峰と登り上がるガスのコラボが幻想的!.......
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             .......(左)チングルマのお花畑  (下)コケモモ (右)マルバシモツケ.......
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★東大雪の巨大ピラミッド峰「ニペソツ山」の頂上に立つ!


名峰ニペソツ山への詰めは、ナイフブリッジ状に切り立つ険しい岩稜への急登。断崖絶壁の下には東大雪の原生林が広がり、遥か向こうには糠平湖も見えています。連続急登が一服して後ろを振り返ると今通過して来た天狗岳が凄い!重なり合う岩稜群に威厳ある山容だ!ウ~ン絶景の極みダネ~!


        ......遥か向こうには糠平湖が遠望できる。糠平湖は後編で詳しく紹介予定.......
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             ......ニペソツ山頂付近からの大展望!眼前の天狗岳は迫力ある山容.......
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岩の急登を登り詰めると、いよいよ頂上へのLAST登り。北斜面へのトラバスで緩やかなプロムナード!真っ青な空に聳える突兀鋭鋒が目に入ってきた!あれがニペソツの山頂。もう5時間半近く歩いた・・


                .......(左) ヒメイソツツジ (右)コマクサ(高山植物の女王).......
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       .......ナイフブリッジの山稜ルートを登り詰め、頂上へのファイナル・アプローチは緩やかな道.......
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10:50ついにニペソツ山頂に立ちました。真下を覗くと切り立った垂直岩稜の上にいることが解ります。晴れてはいるが大雪方面の視界はガスがかかり眺望はききません。明日のお楽しみとしよう!


           .......(左)ついに頂上に立つ! (右)ニペソツ頂上からのパノラマ.......
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        .......(左)真下の深い谷底を覗いてみる (右)3人で頂上写真(マツ氏は少しバテ気味).......
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頂上で昼食、至福の時間を30分程過ごし、登って来た道を引き返します。今回は晴天に恵まれましたが、本コースのハイライト「天狗岳の展望庭から見るニペソツ雄姿」とのご対面は願いが叶わずチト残念でした。でもここまで素晴らしい花と眺望に恵まれ贅沢は言えませんネ~(笑)その雄姿は最後に・・


    ........(左)エゾノツガザクラ (下)下山途中に遭難碑 (右)天狗岳のニペソツ展望庭(ガスで見えず).......
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歩くこと9時間半、杉沢出合に15時到着。沢の水で体を拭き、今回の長丁場の疲れを癒しました。
(コース時間)5:30十六沢登山口・杉沢出合⇒7:30天狗のコル⇒8:40前天狗⇒10:00ニペのコル⇒10:50ニペソツ岳⇒13:45天狗のコル⇒15:00杉沢出合 (水場は沢以外なし、2L以上水必要)


       .......(左) 杉沢出合に15時到着     (右) ヒメイソツツジの花を見て癒される.......
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下山後はレンタカーで糠平湖畔観光(後編で紹介)、16時半に糠平温泉ホテルに戻り、温泉郷の外湯(洞窟風呂)に入りました。温泉の後冷たいビールで乾杯し豪華な夕食に下鼓を打ち反省会。食堂にはニペソツ山雄姿を描いた額縁絵が飾られている!今日の山行を噛みしめ直し、疲れを癒しました・・


     .......(左)外湯巡りで源泉かけ流し洞窟風呂へ遠征 (右)豪華食事!オショロコマ料理も!.......
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          ......糠平温泉ホテルの食堂に飾られていたニペソツ山の額縁絵(神々しい~).......
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今回憧れた天狗岳展望庭からのニペソツ山の雄姿(ネットからの拝借写真)。凄い迫力と威厳ある姿に圧倒されてしまいます。かくなる素晴らしい名峰が日本に存在していたのかと小生も目から鱗!


          .......これぞ名峰「ニペソツ山」の雄姿、大迫力!、岳人憧れの秘境光景.......
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深田久弥は「日本百名山」を刊行した翌年にこの山に登り、百名山に選定しなかったことを後悔したそうです。でも指定されていなかったからこそ人が少ない秘境の静かな山歩きを楽しめたのかも・・。東大雪(後編)「石狩岳」(8月中旬公開予定)で、ニペソツ遠望雄姿を紹介しますのでお楽しみに~!



                                                          以上



次回は、秩父観音三十四ケ所巡り:「第1~5番霊場」 (今回延期した記事)をお送りします.
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  by rollingwest | 2012-07-22 00:00 | Comments(62)

<2009年8月27~28日>フォッサマグナの名峰「雨飾山」(信越国境・頚城)

   ........................................... 【食山人氏・日本百名山達成記念】..........................................


10年来の山仲間・食山人氏がついに「日本百名山」を完登達成する日を迎えました。メモリアル100の登頂の山は本人希望により、信越国境・頚城の独立名峰「雨飾山」(1963m)が選ばれました。
新潟県糸魚川市に鎮座し、フォッサマグナが生んだ峻険な山。日本海は間近に迫っているのです。

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★大糸線の車窓から


今回の祝賀山行の参加者は合計10名。仙台から車で駆けつけるY氏を除いて、中央線・松本駅経由で「大糸線」(信濃大町と糸魚川を結ぶ)に乗り、「南小谷(オタリ)駅」をトコトコと目指しました。
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   .......(左)大糸線車窓風景、仁科三湖(静謐な木崎湖) (右)青木湖にはペンションが立ち並ぶ.....c0119160_20285630.jpgc0119160_20291737.jpg
新潟で生まれ育ちながら大糸線に乗るのは30年ぶり3回目のような気がする。白馬・鹿島槍ケ岳・五竜岳など「後立山連峰」の麓を走るローカル線。車窓から見る「仁科三湖」は実に風情あり・・。


          .......大糸線のローカル車両は北アルプスの険しい谷間路線をトコトコと走る。.....
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          ................車窓からは姫川渓谷、階段堰堤の清流風景............
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奥深い山の谷間を行く一両単線、赤とクリーム色が基調のレトロな車両。鉄男&鉄子が随喜の涙を流して嵌まり込みそうな風景です。ヒスイが多く産出する「姫川」の流れを見ながら北上しました。


          .......「南小谷(オタリ)駅」は素朴な駅舎。大糸線周辺の沿線地図(クリックで拡大).....
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16時過ぎに集合場所の「南小谷駅」に到着、三角屋根の可愛らしい駅舎だね・・。バスに乗り換え今日の宿泊地「小谷(オタリ)温泉」をめざします。ここは「日本秘湯を守る会」に指定される山奥名湯




★秘境の名湯「小谷温泉」&有形文化財「山田旅館」

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          .....450年の歴史をもつ湯治場「山田旅館」、国の登録有形文化財.....
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初日に泊まった「山田旅館」は「小谷温泉」の元湯で武田信玄の家臣によって発見されたと伝えられています。江戸期に建てられた木造建築は国の指定文化財であり、博物館に来たような錯覚!


        .......「スゴ~イ!」と国文化財の建築物にカメラを向けるエツ様 (隣は食山人様).....c0119160_21077.jpg
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玄関横の居室には囲炉裏があり、家具・調度品は全部レトロ揃え。「小谷温泉」は明治26年にドイツで開催された「温泉博覧会」で別府温泉・登別温泉・草津温泉と並んで「日本を代表する4温泉」として紹介されたのだそうです。一緒に紹介された温泉は全て超ビッグネームではないか~!(驚)


          .......登頂祝いの前夜祭、山奥の温泉なのに海産物も新鮮で豪華!.....c0119160_2155861.jpg
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いつもは翌日登山であろうとも、前日にしこたま飲んでしまいその都度反省を重ねている食山人氏(でもまた懲りずについ繰り返してしまう)でありますが、さすがに今回は百名山達成のメモリアル、
体調不良で晴れの日を迎えてはならじ・・と自重。お酒は、抑え目に控えめに飲まれておりました。




★登山開始、鎌池から荒菅沢渓谷へ


          .......(左)雨飾山の勇姿に向かって林道を行く (右)鎌池を回遊する山道.....c0119160_21213553.jpg






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翌日早朝5時に山田旅館を出発、いよいよ雨飾山をめざします。登山口キャンプ場手前に「鎌池」という静謐な森の泉が出現!一点の揺らぎもない水面は鏡の如し。ブルーコメッツの歌を思い出すね~
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           ..........登山口の近くにある「鎌池」の水面はまさに明鏡止水........         
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池の先に高原キャンプ場があり本格的な登山道、2時間弱程登っていくと荒菅沢というガレ岩の水場に出会います。ここから見る雨飾山の峻険岩場の壮観は実に見事!布団菱と名付けられている。


       .........(左)雨飾山の峻険なる稜線 (右)荒菅沢渓谷にて(背景は布団菱の鋭峰群).....
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まさに地底から盛り上がった褶曲岩峰の芸術群だ~!ここは日本列島の造山運動によって造り上げられたフォッサマグナ(糸魚川~静岡構造線)の最北部にあたる場所。この先の北部には糸魚川・親不知海岸があり、北アルプス断崖絶壁が日本海深部まで落ち込んでいる大地形なのです。
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    ......荒菅沢渓谷の清流で疲れを癒す。布団菱の岩稜眺望が大迫力で味わえる場所!.....c0119160_64379.jpgc0119160_645136.jpg













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フォッサマグナは、地質的にも食文化的にも日本を東西に分ける境界線です。この褶曲運動が生んだ山岳地形構造や数多く湧き出でる温泉に、一番感謝しなければならないのは我々かも・・(笑)


          .........雨飾山稜線はまさに地球大地の彫刻!(ファッザマグナの象徴光景).....
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★雨飾山で出会った花々(その1)

    ..........(左)ミヤマトリカブト       (中)ガクアジサイ    (右)サラシナショウマ.....
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     ........(左)タムラソウ       (中)ミヤマトウキ      (右)エゾリンドウ......c0119160_6122610.jpgc0119160_6124131.jpgc0119160_613055.jpg





★ついに雨飾山の頂上に立つ!


荒菅沢からの登山道は急坂、ここを上がりきるとなだらかで広い笹原に出ました。ここは頂上稜線と、本日宿泊地「雨飾温泉」との分岐にもなっています。登頂まであと一歩の所までようやく来た~


        .........(左)笹平に向かう急登道 (右)笹平に出ると見晴し一望!最後の詰めは近い.....c0119160_004786.jpgc0119160_01549.jpg

笹平から山頂まで約20分、三角点がある南峰と、石仏・石祠のある北峰の双耳峰(2つ頂上を持つ山)になっている「雨飾山」。珍しい名ですがその名の由来はこの形にあるようです。越後の古文書では「両飾山」(両方の頂を飾る)だったとのこと。いつしか「両」の字が「雨」に変わったようです。
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        ..........ついに雨飾山に登頂!頂上は晴れ飾りとなった!Y木氏と2ショット.....
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眼前には北アルプス、火打・焼山・高妻山が一望!妙高は山陰に隠れますが、絶景に恵まれました。今日は雨予報だったので半分期待薄だったのですが、頂上では山名に反し晴れてきたぞ~!


  ........(左)雄大な北アルプス後立山連峰が遥かに連なる。 (右)焼山火打山の頭が覗く.....c0119160_06351.jpgc0119160_061963.jpg


そしてついに食山人氏の本願達成!「日本百名山」の完登、誠におめでとうございます。(パ~ン)
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    ........百名山達成パネルを掲げ喜びに浸る食山人氏、そして祝福する山仲間たち.....c0119160_611920.jpg

食山人氏のかつての会社先輩(マサオ様など)4名が笹ヶ峰方面から入って来られ頂上で合流!
達成記念パネルを掲げて皆で集合写真とあいなりました。皆で無事一緒にお祝いできてよかった!
小生の名峰登頂数は百名山が74座・200名山が54座で計128座となりましたがまだ遠いなあ

  .....雨飾山頂上から北峰ピークを望む。糸魚川市の平野も緑に輝く!そしてその背景は日本海.....
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★雨飾山で出会った花々(その2)&キノコ

     .........(左)タムラソウ       (中)ウメバチソウ       (右)エゾアジサイ........c0119160_6401735.jpg
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  ......①シロハツモドキ     ②チチダケ     ③ヒイロガサ    ④カバイロツルタケ........
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       ......(左)ツリガネニンジン    (中)ヤマハハコ     (右)ハクサンフウロ.........c0119160_0243846.jpgc0119160_0245494.jpgc0119160_025111.jpg




★ハードなる地獄の下山道、苦行を果たして極楽温泉


さて頂上での祝賀宴を終えて12:00頃から「雨飾温泉」に下り始めました。笹平を過ぎた辺りで「アッ!大事なものが入っているサイドバッグを頂上に忘れた!」と気づき、一人で再び頂上へ取りに戻りました。(doji・・) でも相当下りた後に気づいていたらもっと悲惨だったのでチト助かりました。


  .....(左)下り急傾斜は相当に厳しく皆が苦戦!(右)鬼ケ面山鋸山、名の通りの激しい山稜.....c0119160_028435.jpg






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しかしこの山の下山道は実に厳しかった・・。樹林帯の中の3時間は苦行のような急傾斜下り。皆の足はガタガタになる程に後続はかなり苦労されたようです。辟易とした歩き、温泉だけが楽しみ・・
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15時、漸く今日の宿泊地「雨飾山荘」に着いた~!真っ赤に塗られ、洋風でお洒落な山小屋外観
目の前を見上げると、山頂から見た「鋸岳」の険しいシルエットが雲から覗き、水墨画の様でした・・!


       ..........山小屋から見た鋸岳山稜を仰ぐ、やはり雲がかかると絵になるねエ・・!...........c0119160_044353.jpg


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外観は洋風な山小屋ですが実はここも「日本秘湯を守る会」に選ばれた「雨飾温泉」でもあります。「都忘れの湯」と名付けられた露天風呂は正に山奥秘湯。でもここまで来るのは結構大変かも・・


    ..........「雨飾温泉」は初日の「小谷温泉」と並び、「日本秘湯を守る会」の選定名湯.....c0119160_0492633.jpgc0119160_0494584.jpgc0119160_0495728.jpgc0119160_0501572.jpg


    .......神棚・熊手飾り・和箪笥・・・、この山荘には日本民家の原風景が残っていた。.....
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この地は世界有数の豪雪地帯。冬は8m以上の積雪で埋まってしまうそうです。百年以上も雪の重みに耐え続けてきた山小屋。雪国民家の座敷風景、太い柱と梁に支えられた家は実に逞しい!





★百名山達成祝賀会


さて本日のメインイベント!食山人氏が主役の祝賀会が開催。冒頭に本人のご挨拶を頂き乾杯~!改めておめでとうございます! 祝賀の場が盛り上がってきた頃に、雨飾山荘のご主人が登場!


      .......(左)今日の主役・食山人氏の喜びの挨拶 (右)祝賀会で美酒を味わう。.....c0119160_0593180.jpg








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ご主人は、今日の主役のためにお祝いの品を用意してくれていました。毛筆で書かれた祝辞色紙と暖簾(百名山が一覧記載)を受け取り、食山人氏は大感激!何とこの方、大工であり地元で有名な校長先生だとか・・。(何とマルチ人) お酒も大好きで饒舌、場はさらに盛り上がりを見せました。

  .....(左)山小屋のご主人から祝賀贈呈! (右)ご主人達筆の色紙百名山暖簾をご披露.....c0119160_135485.jpg
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一度山から離れていた食山人氏を10年前に再び火を付けてしまったのは小生なので、その責任は重いかも・・。寄書色紙には「これからは百懺悔して奥様を大切にして下さい。」と記入しました。




★フォッサマグナの糸魚川、帰路のへぎ蕎麦・越後湯沢


楽しき2日間を終えタクシー相乗りで姫川沿いに日本海側に向けて北上。糸魚川から「ほくほく線」で東京へ戻ります。08年GW・立山、09年GW・北陸旅行に続きこの路線利用は2年間で3回目だ。
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 ....(左)塩の道「千国街道」の田園風景(右)糸魚川郊外に聳える明星山(脇に流れる姫川).....c0119160_19431.jpgc0119160_182834.jpg

糸魚川(イトイガワ)はひすいで有名なフォッサマグナの街。北アルプスから海までの距離があまりにも近く、「姫川」が雪解け時期や豪雨の時に暴れ川となって山の原石を流れ下ろしてくるからです。

         .........JR糸魚川駅、地元名産の「ひすい」を大いにPRしていた。.....
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「ほくほく線」始発駅は「越後湯沢駅」です。ここにエツ様が過去数え切れない程来たという「へぎ蕎麦」の推奨店があるというので立ち寄ってみました。天ぷらと銘酒「上撰水の如」とあわせて堪能~
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  ........越後湯沢の名店・へぎ蕎麦「新橋屋」、舞茸の天ぷらはデカくて歯ごたえがあり超美味!.....c0119160_119503.jpg
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北陸新幹線が将来開通したら「ほくほく線」はどうなってしまうのでしょう。利用者数は減ってしまうかもしれませんが、魚沼~北陸フォッサマグナ間のルートの風情と景観を味わうのはこの路線が一番!



★おわりに


当初は悪天候も予想された「雨飾山」が食山人氏の百名山達成の「晴飾山」になってよかった!
またこうやって下山後に心に残るお祝いをしてもらえることも実に羨ましい・・!(K間・名幹事)
私も節目達成時はかくなる印象的な山行になればいいなあ・・と密かにに願っている次第です。


   ............ふたたび、「雨飾山」のフォッサマグナの象徴、峻険なる「布団菱」の鋭峰稜線......
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                                                      おわり



次回は「武蔵野・雑木林と灌漑池」:((新座・田無・武蔵関を訪ねて)、「玉川用水&野火止用水」シリーズ:(第2回)の記事をお送りいたします。
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  by rollingwest | 2009-08-31 18:16 | Comments(31)

<2009年7月25~26日>北アルプスの静謐秘峰「餓鬼岳」を行く


★憧れの餓鬼岳についに登頂

今年は山頂を極めた山行は何とまだ2回しか実現しておりません。1月・伊豆半島の山、4月・丹沢縦走だけです。その後5~6月に200名山2峰に挑戦したもののいずれも連続断念となりました。
今夏は異常な天候不順が続き、戻り梅雨に悩まされた登山者は全国でゴマンといることでしょう。


    .......(左)静かなる名峰「餓鬼岳」(2647m)  (右)奇岩が連続する「剣吊り」の縦走路.......
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今回の北アルプス「餓鬼岳」も、全国的な湿潤多雨・事前の天気予報も雨だったので、あまり期待せずに出かけましたが、何とか晴れ間に恵まれてラッキー!今年初めての200名山制覇が実現


              .......豊富な水流、滝・沢が連続するバリエーション溢れる登山道.......
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「餓鬼岳」(2647m)、北アルプスにある不気味なる名をもつこの山は昔から憧れていた秘峰でした。槍穂高に繋がるメインコース(表銀座縦走路)から東に外れた独立峰であり、アプローが長く交通も非常に不便。人が滅多に入らない山だからです。(実際今回、他人グループとは全くすれ違わなかった。)




★水量溢れる沢沿いの登山路(ハードな登り)


               .........早朝5時過ぎに白沢登山口から登山開始.......c0119160_11271729.jpg





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金曜日22:30にFツアーバスは赤羽駅を出発。今回の参加はやや少人数の9名ですが、皆この滅多に登れない餓鬼岳に憧れを持つメンバーばかりです。バスは長野県安曇野方面から白沢登山口に翌朝到着、5時過ぎから歩き始めました。天気予報はやや不安定な感じだなあ・・(期待薄)


   .......はっきりしない天候。時たま晴れ間が覗くが終始不安定で、突然の雨に悩まされた。......c0119160_1135118.jpgc0119160_11353271.jpg

森林帯に入って行くと、白沢の名前の通り、真っ白な水飛沫で水量豊富な沢や滝が次々と現れ、なかなか迫力溢れるルートです。こういう道は実に気持ちがいい!(大雨の場合は危険だが・・)


       .........紅葉の滝などの名瀑がいきなり登場!滑め沢の渓流沿いを登って行く。......c0119160_11532418.jpg




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       .........(左).緑木は湿潤な空気で生き生きと輝く。(右)オオシラビソの新しい芽が成長.......c0119160_1217987.jpgc0119160_12195245.jpg

白沢ルートの最大の名瀑は「魚止ノ滝」です。屹立した断崖から、白い瀑水は轟音を立てながら滑め落ちています。迫力あるね~!その後、沢筋から離れていき、大凪山で休憩し昼食を摂りました。


   .......(左)落差は20m以上あろうと思われる「魚止ノ滝」 (右)水量が多く渓流は荒ぶる。.....c0119160_12251391.jpg







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餓鬼岳登山道は相当ハード。皆は健脚メンバーですが、厳しい登りには息を切らして、頻繁に休憩を入れながら足を進めて行きます。この後の「百曲がり」という急登道はさらに厳しかった~!(苦)





★餓鬼岳で見た花たち(その1)

この山は渓流や奇岩溢れる峻険稜線が続くルートであり、北アルプスに多く存在する広大な花畑に遭遇することはありませんでした。しかし多くの花を見つけることができたので下記に紹介します。


     .......(左)チングルマ(稚児車)   (中)キンバイソウ(金梅草)    (右)フジバカマ(藤袴)......c0119160_12322335.jpg



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下のギンリョウソウは珍しい植物(菌類)でしょう。暗い森で出会うと一瞬小さな幽霊のようでユウレイタケの別名もあります。鎌首をもたげた小竜たちは、白く光る蝋細工の如く、不気味でもあり美しくもあり。


.....(左)ギンリョウソウ(銀竜草=幽霊草) (中)クルマユリ(車百合) (右)ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)......c0119160_12442533.jpgc0119160_12443969.jpgc0119160_1305718.jpg

でも一番華やかで多く目に付いたのは石楠花。白に上品な薄ピンクが美しいハクサンシャクナゲ、黄色をアピールするキバナシャクナゲが、厳しい登りでヒ~ヒ~喘ぐオヤジたちの苦しみを癒してくれたかな。(笑)




★やっと到着~、餓鬼岳小屋!そして翌朝に名峰に登頂!


最後の急登(今日の宿泊・餓鬼岳小屋の手前)の看板には騙された~!「あと10分」と記載してあったのに20分近く苦しんだ・・。やっと小屋に到着~!本当にタフで厳しい登り道でございました。


       ..........「西餓鬼岳」の峻険なる雄姿 (餓鬼岳小屋周辺から望む).......
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小屋到着時刻は13時過ぎでしたが、早朝5時から8時間の厳しい登りだったので皆もうヘトヘト・・。
若干のアルコールを入れて布団を敷けばもうグッタリとダウン・・。外は猛烈な雨が降り出してきました。
夕食はおでんや生グレープフルーツが出て結構豪華な食事でしたが、私は食欲もなく18時には爆睡~


   ......(左).今日の宿泊「餓鬼岳小屋」大雨が降ってきた!」 (右)小屋で食事。乾杯~!......c0119160_1256463.jpg





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翌朝は4時半に起床。睡眠をバッチリ摂ったので体の疲れはかなり取れてきた。外は雨・曇りかな・・と諦め心境だったのに何と朝日が覗いているではないか~!精鋭9名は憧れの餓鬼岳に登頂!
カラリとした晴天ではなく、北アルプス全景は見渡せなかったものの雨が上がってよかった~!


   ........(左)餓鬼岳頂上に立つ!ご来光が見えた!ラッキー! (右)頂上で集合写真.......c0119160_1371569.jpg
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★奇岩が連続する峻険なパノラマ稜線


  ......まさに仙人住む如く・・、幽谷にそそりたつ先鋭奇岩 (ナメクジ岩と勝手に命名した。).....
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餓鬼岳稜線は花崗岩・奇岩がオブジェの如く林立し、まさに餓鬼の名から想像する異界なる不気味な雰囲気が漂います。峻険な岩峰の間をアップダウンして行く道は相当にタフ&ハード、今日も苦行の始まりかな・・?しかし視界開がるパノラマウォークとスリルが連続で味わえて実に楽しいね~


   ........(左)次々と花崗岩の奇岩が連続で現われる (右)剣ズリの縦走路を行く.......c0119160_1319498.jpg





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         ..........晴れ間に望む安曇野の街、オオシラビソのシルエットが絵を引き立てる.......c0119160_13381914.jpg










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ガスが掛かり天候はやや不安定でしたが、下界は晴れ間が広がり平野部の景色がよく見える!眼前には北アルプス裏銀座名峰をちゃんと確認できたし、パノラマを楽しむには十分!ラッキー!


              .........奇岩の山岳ルートをUPdownして東沢岳へ向かう.......
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      .......北アルプス裏銀座の稜線パノラマ(200名山の野口五郎岳や烏帽子岳も見える).......
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山の谷あいに輝くコバルトブルーの湖は、日本有数のロックフェルダム(岩を積み上げた堤防)「高瀬ダム湖」です。湖から烏帽子岳(右に見える尖がった山)に登り続く「ブナ立て尾根」は「日本三大急登」の一つ。3年前この急坂ルートを重荷を担いで登り、完全ヘトヘト状態・・。あん時ゃ、本当に死んだね~!


                ........ 足も竦むような垂直岩稜のルートを攀じ登っていく。.......c0119160_147430.jpg





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   .......(左)唐沢岳をバックに木に止まるアルプスの鳥・ホシガラス (右)沸き立つ山の雲.......c0119160_16222054.jpgc0119160_16482744.gifc0119160_16343962.jpg


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餓鬼岳の名の由来は「崖」の名が由来のようですが、仏教六道(天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)のランクから見れば、地獄の一歩手前。景色は天国、登山の厳しさは地獄近い苦しさだった~


   ......(左)裏銀座山稜から高瀬ダム湖を見下ろす (右)雨に濡れて黒ずんだ花崗岩の岩峰.......c0119160_16544775.jpg
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    ....... 餓鬼岳に繋がる鋸状の「剣吊り縦走路」、まさにその名前通りの峻険なる岩峰群.......
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足の竦むような垂直な岩場をハシゴ・鎖を使いながら、険しい岩峰が林立する「剣吊り」の道を抜けていくと東沢岳ピークに到着。その先にある乗越から中房川沿いに温泉下山口へと向かいます。


            .......マチコさん、激流を渡る。ヒョイ!ジャ~ンプ!.......
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この道も登りの白沢ルート同様に、水量溢れる渓流沿いの気持ちいい下山道。あちらこちらに渓流を横切る場所が現われスリル満点~!でも大雨が降って増水した時は危険な場所になりそうだ。





★餓鬼岳で見た花たち(その2)

 
再び餓鬼岳で見つけた可憐な花たちを紹介します。ハードな山行には癒しの存在。「高山植物の女王」と呼ばれる「コマクサ」が見られてよかったですね~!「餓鬼・地獄、喘ぐオヤジに極楽の花


      ........(左) コマクサ(駒草)  (中)ゴゼンタチバナ(御前橘)  (右)コイワカガミ(小岩鏡).......c0119160_17374899.jpg
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 .....(左)オオレイジンソウ(大麗人草)(中)マルバダケブキ(丸葉岳蕗)(右)オオバギボウジ(大葉擬宝珠).......c0119160_1745584.jpgc0119160_17465119.jpgc0119160_1747844.jpg

    .......(左)キバナシャクナゲ(黄花石楠花) (中)カラマツソウ(唐松草) (右)ホタルブクロ(蛍袋).......c0119160_17522289.jpgc0119160_17523568.jpgc0119160_17525155.jpg

高山植物もこうやって名前を調べ整理すると少しは頭に入ったような気がするけれど、いざ生で見ると花の名が出て来ないんだよね~!あっ、花に限らずか・・。エ~、アレだよ。アレ・・(惚けの始まり)

                          リンク:過去に出会った高山植物はコチラから




★渓流下山、そして温泉

滝・沢の音を聞きながら一路「中房温泉」へと向かいますが、下山道も急傾斜でとにかく長い・・。
「早く着かないかなあ」と皆は黙々と思いながら、温泉とビールが脳裏に浮かんでいたことでしょう。


          .........激流の滝と沢、足元を気をつけて下山していく3人.......c0119160_1895516.jpg








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         .......川の水を飲んで一服休憩~!豊富な緑と沢の音で心は癒される。.......c0119160_18132110.jpg




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12時半、ようやく「中房温泉」に到着!この温泉は北アルプス表銀座縦走のスタート拠点、過去何度も通過しましたが、ゴール到着で温泉に入るのは初めてです。雨と汗に濡れた衣類を脱ぎ捨て湯に浸かれば極楽~!ヌルヌルとした実に素晴らしい名湯でした。そしてビールの喉越し!ああ報われた。

         .......名湯「中房温泉」の露天風呂で寛ぎ、バス内でビール乾杯.......c0119160_18223516.jpg






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         .......今回辿った餓鬼岳のルート図 (クリックすると拡大で見られます).......
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今年初めての200名山「餓鬼岳」・・。その名前に違わず本当に苦しんだ難関でしたが、天候も大きく崩れずにパノラマや花を堪能して、無事下山できました。「地獄・餓鬼、終わり極楽すべてよし



                                                       おわり



次回は、「往く夏を惜しんで」(その1):「河口湖・09花火大会」の記事をお送りします。
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  by rollingwest | 2009-07-30 11:14 | Comments(32)

<2008年8月20~24日>「黒部源流の山」で出会った花々(黒部源流:その4)

黒部源流・4泊5日の山旅(その1)

黒部源流・4泊5日の山旅(その2)

黒部源流・4泊5日の山旅(その3)より続く
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最後に、「黒部源流の薬師・雲ノ平・高天原」縦走路で出会った数々の高山植物を紹介して、
このコーナーを閉じたいと思います。(長文へのお付き合い、ありがとうございました。)
毎回、花の名前特定にあたってご指南・ご協力いただける師匠には「感謝」の一言です!


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各写真をクリックすると、拡大写真で花の様子がよく見えます。
一番下には、スライドショーで見られるリンクを貼り付けましたのでクリックでお楽しみ下さい。

 

タカネヤハズハハコ(キク科)   ノアザミ(キク科)       シナノオトギリ(オトギリソウ科)c0119160_14274712.jpgc0119160_14304342.jpgc0119160_14314759.jpg
高嶺矢筈母子:雌雄異株の珍種  野薊:タンポポ状の形、棘あり  信濃弟切:雄シベが数本集合



 ハナビゼキショウ(イグサ科)   オヤマリンドウ(リンドウ科)      オンタデ(タデ科)
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花火石菖:山湿地に生える多年草 御山竜胆:日本固有高山種 御蓼:砂礫地に生え地下茎深い



    ウサギギク(キク科)        ヤマハハコ(キク科)     ベニバナイチゴ(バラ科)
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兎菊:葉形が兎の耳のよう 山母子:母子草に似た高山植物 紅花苺:渓流沿に生える落葉低木



  オオシラビソ(マツ科)     ハナビゼキショウ(イグサ科)     アキノキリンソウ(キク科)c0119160_14431847.jpgc0119160_1445448.jpgc0119160_1446778.jpg
大白檜曾:青黒い実が巨大 花火石菖:線香花火が燃える如く 秋の麒麟草:日当いい所に自生



エゾシオガマ(ゴマノハグサ科)   タテヤマリンドウ(リンドウ科)     オオバタケシマラン(ユリ科)
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蝦夷塩竈:雪田に生え40cmにも 立山竜胆:高層湿原に幾何学形 大葉竹縞蘭:赤い実が派手



  花枯チングルマ(バラ科)       クルマユリ(ユリ科)       ミヤママコナ(ゴマノハグサ科)c0119160_14563873.jpgc0119160_14572124.jpgc0119160_14581833.jpg
稚児車:枯れると正にこの形  車百合:葉が茎に輪生する  深山飯子菜:花冠下唇は横に拡張



  ツチアケビ(ラン科)         ゴマナ(キク科)          ハクサンフウロ(フクロソウ科) c0119160_14592862.jpg
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土木通:腐生ラン・寄生植物  胡麻菜:白い菊状の花が沢山  白山風露:5裂の花に毛がある



  ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)      チシマギキョウ(キキョウ科)     ウサギギク (キク科)c0119160_154588.jpgc0119160_155092.jpgc0119160_1555911.jpg
白山一華:消雪後に一面群生 千島桔梗:岩礫地に生える 兎菊:向日葵状の花(ハーブの一種)



 ゴゼンタチバナ(ミズキ科)    オオレイジンソウ(キンポウゲ科)    カラマツソウ(キンポウゲ科)c0119160_1564622.jpgc0119160_1573523.jpgc0119160_1581538.jpg
御前橘:楕円形の葉が車輪状 大麗人草:雅楽人が被る冠が由来 唐松草:葉には鋭い鋸歯


最後にもう一回「花枯れのチングルマ」、雨上がりの雲ノ平、青空の下で輝く雨露が綺麗だった!
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     ※来年はどこの素晴らしい山の高山植物を紹介できるか、こちらも実に楽しみです。
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ここをクリックするとスライドショーが見れます⇒ 「黒部源流の山で出会った花々」スライドショー
  

  by rollingwest | 2008-08-19 18:11 | Comments(19)

<2008年7月26~27日>「笠ケ岳」で出会った花々 (笠ケ岳:その3)

笠ケ岳(1~2)が完成して赤塚記事の下↓↓に公開済みですが、(その3)として笠ケ岳で出会った数々の高山植物を紹介いたします一番下をクリックするとスライドショーでも見られますよ~!

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★北アルプス・笠ケ岳の夏は高山植物の宝庫!


盛夏北アルプスはさすが花の宝庫!花に関して平地では全くノーカン・ローリングウエストです。
しかし何故か山ではバシャバシャと高山植物写真を撮り捲くってしまいます。基本的に私は山の花の知識・造詣はありませんが、でも改めてレビュー・勉強してみるとその素晴らしさがよくわかります。


    ニッコウキスゲ(ユリ科)     ハクサンシャクナゲ(ツツジ科)    ハクサンチドリ(ラン科)c0119160_10344985.jpgc0119160_10351616.jpgc0119160_10353564.jpg
日光黄萓:草原・湿原の代表黄花  白山石楠花:高山常緑低木    白山千鳥:ランの如く高貴



             チングルマ(バラ科)                ハクサンフウロ(フクロソウ科)c0119160_10463310.jpgc0119160_10464650.jpgc0119160_10472242.jpg
稚児車:名の由来は枯花が稚児用の風車に似ているため   白山風露:5裂の花には毛がある 



             ヒメサユリ(ユリ科)                 クルマユリ(ユリ科)
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 姫小百合:可憐な早咲きのユリという意味           車百合:葉が茎に輪生から由来 


  カラマツソウ(キンポウゲ科)      ミヤマトリカブト(キンポウゲ゙科)  ハナヒョウタンボク(スイカズラ科)c0119160_13382528.jpgc0119160_13385648.jpgc0119160_1339108.jpg
 唐松草:葉には鋭い鋸歯    深山鳥兜:毒草で有名  花瓢箪木:氷河期を生き抜いたスイカズラ



      ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)               ショウジョウバカマ(ユリ科)
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白山一華:代表的な高山植物、消雪後に一面群生   猩々袴:奇猿の赤顔と袴状の葉が由来名


       キンバイソウ(キンポウゲ科)            コイワカガミ(イワウメ科)
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     金梅草:高山帯の多年草            小岩鏡:花の光沢が鏡を連想



  スカシユリの蕾(ユリ科)    タカネヤハズハハコ(キク科)  タカネシオガマ(ゴマノハグサ科)c0119160_140185.jpgc0119160_1401355.jpgc0119160_1403387.jpg
透百合:花弁間が透けたユリ 高嶺矢筈母子:雌雄異株の珍種 高嶺塩釜:一度の開花で枯れる



    ゴゼンタチバナ(ミズキ科)        タニウツギ(スイカズラ科)    アキノキリンソウ(キク科)c0119160_144375.jpgc0119160_1445277.jpgc0119160_145834.jpg
御前橘:6枚の葉が可憐  谷空木:山野自生の落葉低木 秋の麒麟草:日当りいい山野に自生



    ゼンマイとキヌガサソウ    キヌガサソウ(ユリ科)         オオバギボウシ(ユリ科)c0119160_14102468.jpgc0119160_14103765.jpgc0119160_14104834.jpg
薇:新芽は渦巻き 衣笠草:葉が咲く如く、エンレイソウに似る  大葉擬宝珠:橋欄干のギボシに似る



    ホタルブクロ(キキョウ科)        オオバキスミレ(スミレ科)    ウバユリ(ユリ科)c0119160_14163032.jpgc0119160_1416428.jpgc0119160_1416554.jpg
蛍袋:釣り鐘状花が特徴的  大葉黄菫:低山に生えるスミレ 姥百合:湿った林内に生える多年草


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そりゃ~確かに平地植物園の花の方が豊富で華麗に決まってる。でも山中だと地味な花でも希求感があってつい調べてしまう。今年の山は残雪が多く、お盆過ぎの北アルプスも花宝庫の予感!


                                                     おわり


                          
◆下記をクリックするとスラードショーでご覧になれます。
   オリジナルボタンを押すと、花々たちが万華鏡のように華やかに鮮やかに登場しますよ~!
                         
                    「笠ケ岳で出会った花々」:スライドショー



   (注);この記事は1週間後に笠ケ岳(その2)の下に移動させる予定です。

  by rollingwest | 2008-07-25 10:11 | Comments(13)

高山植物レビュー(その2):奥深き北アルプスの中で出会った花々 


      [2006年8月20~24日:北アルプス裏銀座・赤牛岳コースより]  


いやあ~、本当に底冷えするような厳しい寒さが続く毎日ですね~!(08年1月19日公開UP)
1月19日、旭川では▲34.6℃まで気温が下がったそうです。5ケ月前の日本列島では、熊谷・多治見で史上最高気温40.9℃を記録し猛暑に喘いでいたというのに・・・(その気温差なんと75度!)
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気分転換に夏の北アルプスで咲き誇っていた可憐な花々を紹介しましょう。寒いの々飛んでけ~!


雄大な北ア裏銀座縦走路(遠くに槍・穂高)                 水晶岳から赤牛岳を望む
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                    クリックすると拡大写真表示



ローリングウエスト山紀行(02-06)その3 「北アルプス奥深き山々を訪ねて」
           ↑このリンクの一番下の部分に山紀行文が掲載されています。


2年前の夏、食山人さん・Y木氏と北アルプス裏銀座の奥深いコースを縦走しました。日本で最もアプローチが長い赤牛岳を入れた行程だったので、学生時代以来となる4泊5日の長~い山旅でした。
(日本三大急登「ブナ立尾根」から烏帽子・野口五郎・水晶・赤牛・鷲羽・三股・双六の名峰を踏破)



           ↓クリックするとスライドショーでご覧になれます。

 ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科)       オオレイジンソウ(キンポウゲ科)     クルマユリ(ユリ科)
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深山大文字草:まさに大文字! 大伶人草:房状に伸びる花序  車百合:葉が茎に輪生から由来


   ベニイタドリ(タデ科)      イワギキヨウ(キキョウ科)     エゾシオガマ(ゴマノハグサ科)
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紅虎杖:名月草ともいう  岩桔梗:ホタルブクロと同属の多年草  蝦夷塩竃:花は上から見ると巴形



久々の長期間縦走。若い時との年齢の差は如何ともしがたく重い荷物を持ってきた小生はヘトヘトになり厳しい苦行登山となりました。(軽装のお二方は実に元気、相当に遅れて実質単独行状態)
疲れ切った山歩きの中で、心を和ませ疲れを癒してくれたのはやはり美しい山の花々たちでした。



           ↓クリックするとスライドショーでご覧になれます。

      イワツメクサ(ナデシコ科)      シモツケソウ(バラ科)    ミヤマトリカブト(キンポウゲ科)c0119160_18382251.jpgc0119160_18383492.jpgc0119160_18384788.jpg
岩爪草:10枚に見えるが5枚花弁   下野草:花がシモツケの木に似る   深山鳥兜:毒草で有名


ハクサンフウロ(フクロソウ科)       チングルマ(現役) (バラ科)  チングルマ(老齢・花枯れ)c0119160_18402359.jpgc0119160_18403749.jpg
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白山風露:5裂の花には毛がある   稚児車:名の由来は枯花が稚児用の風車に似ているため



お盆過ぎの北アルプスといえば例年高山植物は殆ど終わりなのですがこの年は違っていました。
とにかくこの年は春まで残雪が異常に多く、季節が1ケ月遅れ気味だったので、盛夏の花シーズンにばっちり恵まれ、百花繚乱のお花畑を存分に楽しむことができたのです。実に素晴らしかった!



           ↓クリックするとスライドショーでご覧になれます。

タカネウスユキソウ(キク科)     ベニジャコウソウ(シソ科)    イワカガミ(イワウメ科)
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高嶺薄雪草:ヘラ状の茎葉    紅麝香草:香料に似た芳香?    岩鏡:花の光沢が鏡を連想


    ヤマハハコ(キク科)        ハナニガナ(キク科)        アオノツガザクラ(ツツジ科)
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山母子:山に生える母子草     花苦菜:日当りよい山地に咲く   青の栂桜:壷状の花が咲く



途中にはいくつかのお花畑があり、高山植物たちが短い夏を惜しみ、競うように花を咲かせていました。花の名前は詳しくないので、とにかくその場でデジカメ写真を撮り捲り、あとでジックリと調べて見ますが、いろいろな種類があり同種でも微妙に名前が違ってなかなか覚えられませんね~。



           ↓クリックするとスライドショーでご覧になれます。

    タマアジサイ(アジサイ科)    ハクサンチドリ(ラン科)    モミジカラマツ(キンポウゲ科)
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玉紫陽花:ガクが花弁に見える   白山千鳥:ランの如く高貴   紅葉唐松:葉に鋭い鋸歯あり


ヒメヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)   ヒナコゴメグサ(ゴマノハグサ科)       コマクサ(ケシ科)  
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姫四葉塩竃:葉が四輪生 姫小米草:二唇形で下花が大きい 駒草:高山植物の女王と呼ばれる



この縦走では、遥かなる水晶・赤牛岳・鷲羽岳の頂上に立ち、憧れだった秘境の「鷲羽池」を訪れることができて実に印象深い山旅でした。今年の夏は食山人らと再び北アルプス5泊6日の山旅を計画しています。(立山・薬師岳・雲の平・高天ヶ原温泉、こんな長い行程は初経験なのですが。)


             クリックすると写真が拡大表示されます。
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憧れの秘境「鷲羽池」にて                  この世のものと思えぬ程美しかった「鏡池」



今年の夏の北アルプス大縦走はへばらないように用意周到で挑戦したいと思っていますが、再び美しい高山植物たちに会え、心身ともに癒してもらうことを期待して夏を迎えることにしましょう。
寒さが続きますが、皆さん風邪など召されぬように。(暑すぎるのも寒すぎるのも勘弁じゃ~!)


                                                      おわり


                                  高山植物レビュー(その1:尾瀬・鳥甲山)
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PS: 今回掲載写真の一部は食山人さんからの送付CD写真からも数枚抜粋させて頂きました。(御礼)

  by rollingwest | 2008-01-19 18:07 | Comments(18)

高山植物レビュー(2005年:山で出会った花々)


高山植物レビュー第1回は、2005年の晩夏での「尾瀬」、秋の「鳥甲山」に登った時に出会った花を紹介いたします。 \(^_^ )( ^_^)/ 



★尾瀬晩夏(2005年8月21-23日)
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食山人さん・Y木さんと3人で「至仏山」~「尾瀬ケ原」~「燧ケ岳」を歩いた時に出会った花々です。
尾瀬といえば、ミズバショウやニッコウキスゲなど夏の花のイメージが強いですが、晩夏の花々も結構種類が多かったのでビックリしました。
人の数もまばらでこの季節に尾瀬を訪れるのも悪くありません。(ゆったり散策可能)

※青文字リンク↓をクリックすると花々がスライドショー(クローズアップ)で登場してきます。
スライドショー画像:( 2005年晩夏・尾瀬の花々)←クリックどうぞ!



  ↓ヒメシャジン(キキョウ科)    ↓コオニユリ(ユリ科)     ↓サワギキョウ(キキョウ科)
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姫沙参:花の先が5つに裂ける。 小鬼百合:香りが強く根は食用。 沢桔梗:可憐だが毒がある。


  ↓タムラソウ(キク科)   ↓ヒツジグサ(スイレン科)  ↓ミズギク(キク科)
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田村草:アザミの様だが菊。未草:未の刻(14時)に花が咲く。水菊:山の湿原に群生する多年草


★鳥甲山(2005年9月17日)
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新潟・長野の県境に、想像を越える豪雪地帯「秋山郷」があります。
この村は、2005-06豪雪の時には交通が寸断され孤立化してしまいました。
江戸時代の文人鈴木牧之(「北越雪譜」の著者で有名)が「秋山紀行」で紹介して、初めて世に人に知られた秘境村なのです。
   
鳥甲山(とりかぶとやま:2,038m)は、その「秋山郷」を見守るように屹立する峻険な山です。
Fツアーの仲間たちと登りましたが、麓には「小赤沢温泉」という真っ赤な鉄分温泉があり印象的でした。花はかなり終わりに近かったですが、その時に出会った高山植物をご覧下さい。

※青文字リンク↓をクリックすると花々がスライドショー(クローズアップ)で登場してきます。
スライドショー画像:(2005年秋・鳥甲山の花々)←クリックどうぞ!
 


     ↓ツリフネソウ(ツリフネソウ科)          ↓マツムシソウ(マツムシソウ科)c0119160_1414868.jpgc0119160_14142576.jpg
釣舟草:ポウセンカの仲間、正に舟を釣っている様。 松虫草:松虫鳴く初秋に咲くのでこの名がある?


   ↓オヤマリンドウ(リンドウ科)         ↓キツリフネソウ(ツリフネソウ科)c0119160_14155512.jpg
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御山竜胆:花が殆ど開かず蕾の様な花。 黄釣舟草:身が熟すと種を強く弾き飛ばす(左上同種) 

↓鳥甲山・尾瀬の山紀行はコチラ(上から2-3番目を参照)
「ローリングウエスト山紀行」1
 

 

  by rollingwest | 2007-08-31 13:41 | Comments(7)