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<2012年7月13~16日>東大雪・名峰に挑戦(後編):「石狩岳」

                              東大雪・名峰に挑戦(前編)「ニペソツ山」から続く



★石狩岳への挑戦、国内屈指の急坂「シュナイダーコース」


前日ニペソツ同様、糠平温泉ホテルを4時半出発し、レンタカーで国道237号線・三股橋からの林道経由で石狩岳の登山口に到着。朝食おにぎりで腹ごしらえして5時半出発。今日は雲なしの大快晴だ~!


       .......本日も快晴!石狩岳登山はシュナイダーコース(約10時間)、登山口を5:30出発!.......
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      .......(左)日本屈指の急登坂・石狩シュナイダーコース (右)二十一沢出合を渡るMz本氏.......
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ニペソツ山では実に多くの高山植物に遭遇しましたが、石狩岳も同様に花のオンパレードでした。後編では、前半記事で紹介できなかった花を掲載します。前回と合わせると20種類以上の数となります。


         .......石狩岳も花の宝庫です!  (左)エゾノゴゼンタチバナ (右)アズマシャクナゲ.......
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昭和36年・足寄山岳会によって開かれた「シュナイダーコース」は、標高差850mを直線距離2kmで登ってしまう超急峻ルート。よじ登りが連続する急坂で相当厳しいネ~。でもその分、高度をドンドン稼いでいく訳でパノラマ的には気持ちがいい登り。コース名はオーストリアのスキー選手・登山家からの由来らしい


      ......「熊ころがし」とも呼ばれる急坂「シュナイダーコース」、「石狩岳」の雄姿が眼前に!.......
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        ......見事なるダケカンバの幹うねり、白く華麗な枝ぶりの逞しさに見とれてしまう.......
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ニペソツ山で見られた様な広いお花畑は急坂連続コースなので殆どないものの、鮮やかな色のエゾツツジ群生は見応えがありました。北海道の山の魅力は花に恵まれていること、天気にも恵まれてご満悦


      .......(左)チシマキンレイカ (右)エゾツツジの群生を夢中になって撮影するMz本氏.......
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      .......炎天下、急登坂の連続、真夏の日差しを木陰で遮りながら歩き体力消耗を防ぐ.......
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着実に高度を上げて行くと一際天を衝く突兀鋭鋒が視野に入ってきました。昨日登ったニペソツ山!遠望の形も素晴しい!あの頂点に立ったのかと感慨に浸りつつ、厳しい急登はまだまだ続きます。


     ......前日登った「ニペソツ山」の雄姿出現!(左は天狗岳)本当に尖っているなア・・.......
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       .......(左)ハイマツの実が実にいい色で輝いていた       (右)ミニシャクナゲ.......
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★北海道の名峰達を大俯瞰


厳しいシュナイダーコースの途中で背後を振り返ってみると、上士幌・大原野が目の前に広がっています。クマネシリの山容が実にいい!ニペソツでナキウサギは見られませんでしたが、可愛いシマリスがお出迎え!


   ......上士幌の大原野、遠くには「クマネシリ山」が左右対称で美しいシルエットを描いていた....
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   .......(左)葉っぱと花が面白いアズマシャクナゲ  (下)シマリスも出現! (右)シコタンソウ.......
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登山開始から3時間40分、長かった急坂シュナイダーコースを登り切り稜線分岐へ9:10ついに到着~。Mz本氏は8:30頃に到着し昼寝を決め込んでいる。(超人ダ~) 逆にマツ氏は相当へばっている様でかなり遅れている。眼前に昨日は眺望できなかった「大雪山」大パノラマが広がっていました。感激!


    .....稜線分岐(石狩ノ肩)に到着、「大雪山」の眺望(下)に感激!さあ頂上を目指そう!.......
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稜線から見る間近の「石狩岳」(上記左写真)は重畳たるボリューム感に溢れ貫録の威容を誇っています。9:40頃マツ氏がかなりヘロヘロ状態になって到着、頂上を目指し10時前から歩き出し最後の登り


     .......雲海絶景!「クマネシリ山」の遥かには「阿寒の山々」が見える!これまた感激.......
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   .......(左)重量感溢れる「音更山」の雄大な姿 (右)音更山の遠くに向こうに「西クマネシリ岳」.......
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頂上に登り詰めていく道からは、北海道名峰たちの大パノラマを存分に満喫することができました。「音更山」のボリューム感、「クマネシリ山」の遥か彼方には雲海に浮かぶ「阿寒岳」、絶景の極みでした。


      .......石狩岳へ登る最後の山道を詰め、10:20頂上到着(出発から約5時間半)....
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                 .......雲海の彼方に浮かぶ「雌阿寒・阿寒富士」をクローズアップ!........
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石狩山頂に10:20到着、前日のニペソツ頂上からはガスで見えなかった大雪山の絶景が広がっていました。30年前トムラウシ登山時に歩いた大湿原「沼の平」も感慨深く眺望。もう一度行ってみたいネ~


   ....大雪山・トムラウシの麓に広がる大湿原「沼の平」が遠望!30年前に訪れた懐かしい湿原.......
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      .......今回トムラウシ側は雲に覆われていたが、大雪山全景はかくなる姿(ネット写真).......
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頂上で大雪山・ニペソツ山の眺望を十分満喫し、11:00に再び「石狩ノ肩」に下りてマッタリと昼食時間・・。ここからまた急なシュナイダーコースを下るのがまた苦行でしたが13:00には二十一沢出合に到着。1時間遅れのマツ氏を沢出合で待ち、合流後に再出発。結果的には15時到着(9時間半の行程)


   ......(左)「石狩岳」頂上、大雪山バックに3人で・・ (右)鋭峰「ニペソツ山」の威厳溢れる雄姿.......
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★糠平湖の観光を楽しみ、翌日北海道に別れを告げる


ニペソツ山・石狩岳下山後は糠平湖周辺の散策も楽しみました。観光レポートを入れて最後の締めといたしましょう。「糠平湖」は昭和30年に完成した発電用ダムの湖。人造湖としては北海道で2番目の広さ(周囲32km)で、夏はカヌー体験やルアーフィッシィング、冬は氷上でワカサギ釣り等が楽しめるそうです。


   ......(左)展望台より望む「糠平湖」(開放感はない) (右)鹿が駐車場にさりげなく姿を現した.......
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タウシュベツ川橋梁は、糠平湖面に眼鏡の様に映る見えるアーチ橋ですが、我々が訪ねた時は湖水に覆われて見ることができませんでした。人造湖なので季節や発電によって水位が劇的に変化するため橋梁が水に沈む時と水位が下がり全体が見渡せる時期が交互に繰り返され「幻の橋」とも呼ばれます。


       ......この湖に「タウシュベツ川橋梁」が水没中。水量が少なくなると湖底から姿を現す.......
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元々は旧国鉄士幌線(1987廃線)の湖上橋でしたが、ダム湖水没で士幌線は湖岸沿いに新線が引かれました。士幌線廃止後も、湖に沈んだ橋梁は観光の対象として現在もその姿を留めています。


    .......(左)糠平湖畔に下りてみる (右)「第3音更川橋梁」(風情あるアーチ橋をバック).......
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     ......糠平湖脇には旧・士幌線の線路跡が残っている。北海道開拓時代を支えたSL.......
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「上士幌鉄道資料館」は糠平温泉の外れにあり、旧国鉄士幌線の駅舎跡地に設けられた資料館。駅の備品や保線用具、駅員の制服等、多くの資料が展示され士幌線の歴史を今に伝えています。


    ......(左)「上士幌町鉄道資料館」 (右)ひがし大雪鉄道「ぬかびら駅」として観光営業......
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国鉄士幌線は、帯広駅から十勝平野を北に貫き糠平湖畔をぬって十勝三股駅に至る78kmの長大路線。北海道開拓や穀物・木材輸送、そして糠平ダム建設に大きな役割を果たしました。70年初めまでは観光ブーム(糠平温泉・スキー・スケート客)で賑いましたが1987年の国鉄再建で廃線となりました。


      .......(左)(中)士幌線を偲ぶ風景や活躍列車の写真 (右)士幌線:山岳鉄道の絵画.......
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戦前の北海道開拓では炭鉱・鉱山・ダム・トンネルの土木工事がタコ部屋労働(工事現場の飯場で長時間の重労働を強制)が広範に行われていたそうです。甘い言葉で監禁状態にされ、非人道的環境下で過酷な肉体労働させられ、リンチ等で多くの犠牲者も出した悲劇の歴史が隠されているのです。


          ......北海道開拓を支えた影の歴史、蛸部屋で強制労働させれた人々.......
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    .......糠平湖には寂しさが漂う・・、強制労働させられた人達の無念さが残っているのかも・・.......
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「上士幌鉄道資料館」屋外には車掌車やSL車輪や信号機が展示、当時のままの姿が残されています。「ひがし大雪高原鉄道」という420m観光路線が敷設されておりトロッコ列車が走っていました。


        ......(左)鉄男さん鉄子さんには憧れの国鉄グッズ (右)貨車の展示もある.......
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      .......(左)(中)高原鉄道の観光トロッコ列車&鉄道車輪 (右)野生ラベンダーも華やか.......
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糠平温泉市街には「ひがし大雪博物館」もあり訪ねてみました。「開道百年事業」の一環として1970年開館、大雪山国立公園の山岳・大自然で生きる動植物を標本パネルで解りやすく展示しています。


          ......「東大雪の冬山連山」の大パネル、羆くんが案内役でお出迎え.......
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       .......(左)北海道はフクロウの種類が実に多い (右)ウワ~、が鹿を襲っている!.......
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東大雪名峰2座制覇で充実感に溢れた数日間を過ごし、3人は糠平湖を後にして帯広のスパホテルに宿泊。ビールで乾杯しこの素晴しかった花や山の絶景をレビューし心地よく酔いました・・(小生・痛飲)


       ......チシマノキンバイソウのお花畑越しに眺望した「ニペソツ山」、実に素晴しい絶景.......
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翌朝、小生とマツ氏は帯広空港から帰京。Mz本氏はそのまま北海道に残り翌日は阿寒岳へ登山。その後、食山人氏と合流し日高ペテガリ岳・夕張岳・芦別岳・天塩岳へと10日間で7座連続登山、本当に驚き・・、まさに超人。凡人の我々は名峰2座で十分です。涼しい北国から再び灼熱の東京へ・・


       ......ニペソツ・石狩岳の素晴しい山旅に想いを馳せ、広大なる十勝平野を飛び立つ.......
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茹だるような猛暑が続いた日本列島、お盆が過ぎ少しは暑さが納まればと願う。7月北海道で癒された涼風も今はもう遠い昔の様な気も・・・。厳しい残暑が続きますが皆様くれぐれもお体ご自愛下さい。



                                                        おわり



次回は、「世田谷区探訪」(その2):下北沢~豪徳寺~松陰神社~三軒茶屋をお送りします。
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  by rollingwest | 2012-08-14 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(58)