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<2012年8月3~5日>飯豊連峰北部の名峰「杁差岳」

もう9月中旬・・、早いものダナ~。しかしまだ続く連日の残暑・・、一体どうなってるザンショ?暦の上では秋を迎えましたが今年の夏山LASTレポートを公開。東大雪の次は、8月猛暑真っ盛りの時期に挑戦した東北飯豊連峰の200名山「杁差岳」(eburisasidake)・・、実に雄大な山でした。でもクソ暑かった~!

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★東北第一級の長大山脈「飯豊連峰」


飯豊連峰は新潟・山形に跨る長大な隆起山脈。標高2千m級峰ですが、日本海が間近に迫り冬の強烈な季節風をまともに受けて世界屈指の豪雪地帯となっています。膨大な雪解け水が峻嶮谷を彫刻したスケール大きい山容は実に魅力的!10年前に飯豊主峰を縦走して以来。久しぶりダネ~!

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            .....飯豊連峰の全貌 (奥胎内ヒュテに飾られていた山脈絵画).......
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今回パートナーも難関峰・常連3人(Miz本氏・食山人氏・マツ氏)、新潟県・中条駅(上越新幹線経由)で待ち合わせました。北海道7座連続登山の超人Miz本氏は前日に谷川連峰を登ってきたとのこと、またも絶句!Miz本氏車に相乗りして胎内市内で買出しを済ませ奥胎内の宿泊地へと向かいます。


            .......新潟県北東部の中条駅から胎内市の田園風景を走り行く.......
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             .......毎日続く夏の猛暑、山並みの上に入道雲が湧きあがる.......
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今年の夏は7月中旬梅雨明け以降、全国的に強烈な猛暑日が続きました。東北の夏は涼しいと勘違いする人もいますがトンデモナイ!山形市はかつて日本最高気温を記録した場所です。今日もカンカン照りダナ~!車は奥深い山道を詰め上り、胎内川ダム見学後に本日の宿泊地「奥胎内ヒュッテ」に到着


         .......(左)旧・黒川村の山道、胎内川を遡る (右)胎内川ダムを見学.......
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何とビックリ!「奥胎内ヒュッテ」は想像していた姿とは全く正反対、こんな高級リゾートホテルの様なヒュッテがこんな山奥にあったとは・・!外観・内装・パノラマ風呂、文句のつけようがありません。管理人さんの応対も親切・・、上記の飯豊連峰の絵画・写真を基に縦走コースの説明を懇切丁寧にして頂きました。


           ......「奥胎内ヒュッテ」は、まるで軽井沢の高級ホテルのようだった.......
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    .......奥胎内ヒュッテのパノラマ温泉やレストラン、高級ホテル並の豪華さに驚き!.......
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今回はマツ氏が念願の200名山が杁差岳で全山達成なので前祝の乾杯!宿の豪華な食事にも感激!新鮮海産物・稚鮎料理・山菜天ぷら・茶碗蒸、地元銘酒「秀松」の美味・・、質の高さには目を見張るばかり!これで宿代8千円とは!コストパフォーマンスの高さには土下座する程の有難さを感じました。


    .......(左)キンキンに冷えたビール、さあ乾杯!(右)新発田蔵元(市島酒造)・銘酒「秀松」、旨~!......
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★「足の松登山道」の急坂と炎天下での苦難登山


朝5時半、奥胎内ヒュッテ前から出発している地元乗合タクシーで足の松登山口へ。5:40登山開始。
いきなり急坂の連続で度肝を抜かれました。マツ氏は暑さの中、予想外の体調不良で苦難のスタート


        ......「足の松登山道」、蒸し暑い中でいきなり急坂登りが始まった!.......
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           .......足の松尾根には珍しい形をしたブナ大木が次々に登場!.......
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足の松尾根は杁差岳への最短ルートですが、それだけに厳しい急傾斜が続きます。初めは森林の中で直射日光を避けられていましたが、稜線に出るとそうはいきません。気温はドンドン上昇・・辛い登り


           ......日も高くなり、厳しい急勾配の登りが続く。冒頭から体力消耗.......
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       ......稜線歩きは木陰がなく真夏の炎天下に晒され、さらに厳しい登りが続く.......
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右手に胎内尾根が見えます。鋭鋒ピークを2座も有する巨大な稜線だなあ・・。余りにも長大な尾根ルートで現在は殆ど歩かれていないそうです。更に進むと左手遥か遠くに滝を展望する滝見の場が・・


       .......(左)滝見の場にて (右)長大な胎内尾根に聳える鋭鋒ピーク(郷倉山&滝沢峰).......
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炎天下登山で体力消耗は著しく水分補給・休憩の頻度は増えていきました。そして漸く11時、分岐の大石山に到着、韋駄天コンビ(Miz本氏・食山人氏)とはもう1時間以上の遅れとなってしまいました。


           .......(左)飯豊の山に映えるノアザミ (右)大石山(杁差岳へのピストン分岐).......
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ここからはサブザックでの軽い身での杁差岳登頂となりますが、簡単なピストンではなく往復4時間の長いアプローチ・・。ここからはハイマツ・低木帯、日陰がなく炎天日光に身が晒されるので気が重いなア・・。でも苦行歩きの辛さを癒してくれたのは多くの高山植物でした。豪華なお花畑が次々に登場!


         .......(左)ニッコウキスゲ  鮮やか!華やか!    (右)タカネマツムシソウ.......
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★百花繚乱の高山植物、ついに杁差岳登頂!


             .......「鉾立峰」(杁差岳の手前に坐する前衛峰)を越えて行く.......
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杁差岳登頂を終えて戻って来るMiz本氏・食山人氏と交差しましたがさらに時間差は広がっている。杁差岳の前に立ちはだかる「鉾立峰」、長いピストン道の真ん中に鎮座。炎天下のアップダウンは辛かった~!なでしこが美しく咲いており女子サッカーの頑張りに比べれば小生の苦労は甘いと実感・・(笑)


        .......(左)高山植物の蜜を吸う蝶    (右)ミヤマナデシコ(花弁が線状放射形).......
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              .......(左)オオバギボウシ (中)ハクサンフウロ (右)マルバタケブキ....... 
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いよいよ目指す杁差岳が全容を現した!ボリューム感ある山だし、まだまだ遠いなア・・。杁差(エブリサシ)の珍しい名の由来は、春先に鋸農具(エブリ)を差し担ぐ爺さんの雪形が出現することに因るらしい。


      .....炎天下の長時間ピストンはキツイネ~、熱中症寸前。不屈のなでしこを見習いたい・・.......
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        .......(左)ミヤマナデシコ(模様クッキリ星形) (右)鮮やかな黄色が映えるクルマユリ.......
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広大なお花畑の一角に「藤島弦」なる方の自然石に埋め込まれたレリーフがありました。この人は飯豊連峰の登山道を開拓した先人達の一人で深田久弥(日本百名山著者)とも親交があったとのこと


     ......(左)飯豊開拓者「藤島玄」のレリーフ (右)杁差岳小屋が見えてきた!頂上は近い.......
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        .......(左) オオカメノキ              (右)ツリガネニンジン....... 
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早朝から歩き始めて7時間半弱、暑さにやられてヘトヘトになり漸く13時に念願の杁差岳頂上に立つことができました。こんな炎天下登山で体力消耗したのは久しぶりだ。しかし雄大な絶景だナア・・!


        ......疲労困憊ヘロヘロ状態で杁差岳頂上に立つ、杁差岳小屋と飯豊連峰全体を俯瞰......
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     .......(左)イブキトラノオに止まる蜻蛉       (右)元気に咲き誇るクルマユリ.......
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★山小屋から観た夕暮れ・早朝の感動パノラマ絶景!


    .....(左)ニッコウキスゲ大群落畑が一面! (右)大石山分岐から頼母木小屋に向かう登山路.......
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韋駄天コンビ(Miz本氏・食山人氏)に遅れること2時間、ヘロヘロになって16時やっと頼母木小屋に到着することができました。辛かった~!苦行終えて飲んだ小屋の冷たい雪渓水は本当に旨かった!


    .......(左)地神山・双耳峰が雄大に迫る  (右)頼母木小屋は素泊りだが夏は管理人が常駐......
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マツさんは完全に熱中症となってしまい念願の200名山完登の夢はお預けとなってしまいました。でも4人が無事に小屋で再会できたことが何より!ビールで乾杯して自炊夕食、焼酎に切り替え本日の反省会に興じていると、鮮やかなる夕日の光が!夕暮れ絶景パノラマが刻々と変化している!


      .......(左)夕暮れに雄大鎮座・地神山 (右)夕日に映える山小屋と岳人のシルエット.......
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        ......夕日を見届け、静かに佇む新発田の名山「ニ王子岳」(飯豊連峰前衛).......
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何と素晴しい飯豊連峰のサンセットパノラマ!杁差岳の幻想的なシルエット、日本海に沈む夕日、闇が深まるにつれ浮かび上がってくる新発田の街灯り、飯豊オンリーの超レア光景に遭遇できて感動~!


     .......(左)夕暮パノラマを満喫する小屋泊まり客 (右)山並遥かは日本海、美しく沈む夕日......
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       .......(左)夕闇に沈みゆく幻想的な杁差岳  (右)新発田市街の灯りが見えてきた.......
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それにしても今日は疲労困憊・・、カンカン照りに苦戦した自称若手(?)組と、厳しい環境はモノともせず元気に駆け巡る還暦ベテラン組、この差は一体何なのでしょう?日頃の鍛錬の違いというしかない・・

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★最終日、飯豊の雄大さを再確認し無事下山、帰京


      .......一点の曇りなき青空!朝日に映える頼母木小屋を出発する前に集合写真!.......
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8月5日最終日、今日も大快晴です!頼母木小屋を朝5時過ぎ出発、頼母木山・地神北峰を経由して丸森尾根を下山するルートを取りました。杁差岳も朝日を浴びて一層輝き、貫録に溢れている・・。


      .......(左)朝の杁差岳山容、威厳貫録に溢れる (右)ウスユキソウ(別名エーデルワイス).......
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     .......朝日のあたる小屋(昔、似た様な洋楽邦題が・・)、遠くにはニ王子岳と日本海!.......
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朝の絶景パノラマや高山植物を楽しみながら5時半に頼母木山に到着。遥か彼方には飯豊の名峰「北股岳」も遠望できる。こうやって飯豊連峰を俯瞰してみると雄大なスケールやユッタリした山容、高山植物の豊富さが大雪山に似ている・・。世界有数の豪雪が生み出した山上の楽園風景は正に絶景


           .......(左)飯豊連峰の固有種イイデリンドウ (右)心が和むチングルマ.......
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           ...... 遥か彼方に飯豊の名峰「北股岳」、頼母木山からの頂上風景.......
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Miz本氏と帰京3人組とは地神北峰でお別れ。Miz本氏は何とこれから1人で門内岳を目指すとのこと、この超人ぶりにはもう目が点!この方が内臓手術で昨年入院していたとは一体誰が信じよう・・
3人はこれから丸森尾根を下山し飯豊山荘に向かっていきます。今日もカンカン照りになりそうだ~


         ......飯豊連峰の雪渓大パノラマ(遥かに門内岳)に別れを告げて下山開始.......
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      .......(左)今日も炎天下、丸森尾根を下山 (右)真下に飯豊山荘が!終点近し!.......
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丸森尾根はひたすら下山するだけですが最後の急坂は結構しんどかった。9時半過ぎに飯豊山荘到着、温泉入浴してビールで乾杯!ア~この至福の時間を待ち焦がれていました。疲労感より達成感


          .......飯豊山荘に到着~!温泉のご褒美、苦労した登山の疲れを癒す.......
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飯豊山荘からはバスに乗って正午過ぎにJR米坂線・小国駅に到着。食山人氏が事前にリサーチしていた食堂に入り、再び冷えたビールで乾杯!冷奴・枝豆をつまみTVでロンドン五輪の日本活躍を確認
それにしても今日も暑い~!地元の方に聞けば35度気温が連続し例年にない異常猛暑とのこと


          ..... ビールで乾杯!五輪ニュースを見ながら反省会、山形・板蕎麦で締める.......
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              .......JR米坂線・小国駅のプラットフォーム(気温35度近い猛暑).......
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今回はマツ氏200名山達成を皆で一緒に祝うことができず残念でしたが、秋には再チャレンジとのこと。体力・体調を整え満願達成できるよう祈念いたします。安全無事帰還できてこそ楽しい山旅ですネ・・



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次回は、「近江琵琶湖の風景・レビュー」(その3):長浜・彦根・湖北編をお送りします。
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  by rollingwest | 2012-09-11 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(62)

<10年7月24-25日>2010夏:雨に煙った東北の山旅(早池峰・船形山)


★はじめに


7月17日梅雨明け宣言以降、日本列島は毎日続く灼熱地獄!今年の夏はあまりにもスタートダッシュがよくて日本経済の景気回復には効果抜群と思われますが、それにしても本当に暑すぎる~!
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久しぶりにFツアーの山旅に参加(1月伊豆山行以来)、「今回は恒例の東北シリーズ。山深い登山口にスイスイと行ってくれるこの機動力あるツアーは実に重宝しております。「早池峰山」&「船形山」、梅雨明けで高気圧・青空のもとで東北の2名峰に登れると思っていましたが・・、何やら天候不安定・・



   .....7/23夜,都内出発、東北道の長い旅始まる。早速に酒盛り・・(名漫才コンビのI&Y氏).....
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金曜日夜に乗り合いバスで都内を出発・今回も気心知れているメンバー14名が参加。今年の夏は、気温が毎日高くなって天候不安定で局地的なゲリラ豪雨が襲うケースが多い気がします。栃木辺りでは雷鳴が轟き激しい雨の中、東北道を北上していきました。明日の天気は何かヤバそうだな・・


        .....雷鳴轟く夜の東北自動車道、明日の山行は大丈夫かなあ・・.....
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★(1日目):憧れの「早池峰山」へ、エーデルワイスに似たハヤチネウスユキソウと出逢う


早池峰(ハヤチネ)という響きのいい山名、日本のエーデルワイスも呼ばれる固有種「ハヤチネウスユキソウ」が自生すること、そして遠い東北の僻遠地で手軽に行けない百名山・・というイメージを持っており、長く憧れの存在でした。しかし近年は百名山ブームで車の入山規制もされるくらいに賑う山らしい・・


 ..... 日本百名山・「早池峰山」(1917m)の包容力ある全景、結果的には眺望が叶なわず・・.....
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バスは登山口・小田越に早朝4時過ぎに到着。まだ夜明け前、山の準備を始めるも周囲は一面の霧に覆われている。5時に出発しましたがとても晴れる予兆はなさそう・・。仕方がないねえ・・(諦)


   .......(左)屹立する岩の鉄梯子を登る (右)お花畑の木道を行くも、一日中霧の中.....
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おっ!早速にハヤチネウスユキソウが登場!先日マサオ様ブログで見たエーデルワイスと全く見分けがつかない!その名の如く、薄い新雪が花弁に付着したように見える。でも遠目では地味な花かも・・


          ........日本のエーデルワイス呼ばれるハヤチネウスユキソウ.....
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早池峰山の麓には遠野市があります。柳田國男の「遠野物語」(明治43年)で知られる民話の里で有名です。5年前家族旅行で岩手県を周遊し、遠野や花巻・陸中海岸を訪れたことも懐かしい。



        .......北上山地の名峰「早池峰山」の麓は民話の里で有名な遠野.....
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霧の中を歩くこと2時間で頂上に到着。早池峰山神社の奥宮が鎮座しており、立派な拝殿・祠・剣があり山岳修験の威厳を見せていました。十一面観音もあり日本の宗教は混合雑多ですね~!


   ......頂上には早池峰の奥宮がある。修験道・神仏習合で十一面観音や剣もあった。.....
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憧れの早池峰山でしたが、何も眺望が利かなかったことは残念でしたねえ・・。岩峰群の中に雄大なお花畑も広がる光景に逢えませんでしたが、ブログで拾った下記の写真でお慰みとしましょう・・


  .......本来はこのような雄大なる巨岩群の早池峰絶景が見られるはずだったのだが・・.....
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北上川を挟んで「岩手山」(男)と「姫神山」(女)が夫婦山として聳えていますが、当地の伝説によるとこの間に割り入ってきたのが「早池峰山」。姫神にチョッカイを出して不倫関係になったとのこと。
「岩手山」は激怒し、噴火爆発して大荒れしたとなったらしい。そういえば数年前も噴火したなあ・・


       .......名花.ハヤチネウスユキソウ、淡雪を纏ったような清楚な姿.....
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それ以来、姫神山」&岩手山が晴れれば早池峰山は曇り、姫神山&早池峰山が晴れると岩手山が曇るというビミョーな三角関係らしい。神様とは思えないあまりにも人間的な愛憎劇ですなあ・・。
でも今回気圧配置では、それはあり得ず3つの山が全て霧のベールに覆われていたことでしょう。


                   リンク:07年10月「秋田・岩手の名山を訪ねて」(和賀岳・姫神岳)


  ......(左)展望得られず霧の中を下山 (右)蛇紋岩は本当にツルツル滑りやすく苦労する!.....
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頂上小屋で暫く休憩し7時過ぎに下山。天候は全く回復せず最後まで霧中での歩きとなりました。
この山はツルツルと滑りやすい蛇紋岩に覆われて神経を使い非常に疲れます。尾瀬・至仏山もこの岩が多く、現在蛇紋岩の道は滑って危険なために下山禁止されています。苦労・滑りの山下り~


 .....北上山地は盛岡・遠野・陸中海岸のちょうど中間に位置する。(遠いノぉ・・oyaji-gag).....
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東北の名花に出逢った以外は、終始展望なき山を歩いただけで楽しみは殆どありませんでした。それでも酷暑に喘ぐ日本列島の中心部を脱出して、涼しい風でのウォーキングは結構快適だった!


         .......下山後はバスで早池峰ダムを通過、秋田県の田沢湖方面へと向かう。......
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今日の宿泊は秋田県田沢湖温泉壕にある「ホテル天空」。この温泉はかんぽの宿でリニューアルとなったようですが、本当に素晴らしいお湯と料理、そして従業員の方の気遣いでした!絶対お薦め!


  .....田沢湖温泉郷の「ホテル天空」に宿泊、硫黄臭の白濁かけ流し温泉は最高の湯!.....
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白濁名湯を満喫し、豪華料理にお酒!今日の楽しみはこの夜に凝縮されていたかもしれません。健啖家メンバーはワイワイと大いに盛り上がり笑いの渦。でも20時過ぎには殆ど皆ダウンの鼾~(笑)


   .....でも豪華な食事、ホテルの気遣い、霧の田沢湖の夕暮れ光景に報われました~!.....
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★(2日目):太陽と雨に弄ばれてしまった「船形山」

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2日目は早朝6時にホテルを出発。東北大陸は広いので秋田から宮城への移動時間を逆算すると必然。さて今日も朝から雨がジャンジャン降っています。前日の気圧配置を確認するとまさに岩手県の上に低気圧が移動中ではないか・・!こんな炎天下の全国的な夏なのに、よりによって・・(悔)


  ......当日の気圧配置は岩手に低気圧が通過していた。関東は依然猛暑が続いていた。.....
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でもこの低気圧移動を予想すれば、南にある船形山(仙台市近郊)は何とか天候回復が見込めそうな気がする。我々の期待を込めてバスは東北道を南下していきます。途中の東北田園風景は実に素晴らしかったなあ・・。古川ICを降り大野キャンプ場登山口へ。それにしても長い林道だった~

 
            ......早朝に東北道を南下、右手に見えた雄大な山々は神室山連峰か・・?....
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        .......長い林道を経て、船形山の登山口(大滝キャンプ場)に到着.....
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予定時時刻10時より50分遅れでバス駐車場に到着。途中で豪雨に遭遇したり晴れたり、今日は一体どうなっちゃうのかね~?空は依然、泣きの曇り空。でも薄日も覗いて晴れそうな気もする。


          ........予定より1時間近く遅れで、いよいよ船形山への登山開始.....
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     ........雨が降ったり止んだり・・、果たして今日こそは眺望が得られるのか・・?.....
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途中で空はかなり明るくなってきました。間違いなく天候は回復に向かっていると思われますが、やはり大気の状態が不安定なのでしょう。安定した青空に逢えることはついにありませんでした。


     .......船形山頂上に12時半到着、あ~ア、今回も眺望には恵まれなかった~!.....
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歩くこと2時間半、12時半前に船形山頂につきましたが、ついに期待叶わず今日もガスの中~!
過去Fツアーはどちらか1日は眺望に恵まれたのに・・。今回は連敗となりちょっとガッカリでしたなア~


   ......本来ならこんな眺望が・・(左)朝日連峰の大パノラマ (右)船底の様な船形山の外観.....
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下山道は皮肉にも木漏れ日が差し始めて一部青空も覗いてきた。でも最近は「人生は糾える縄の如し、塞翁が馬」と思っていますので、まあこんな日もあらア―な・・と諦めも早くなってきた。(笑)
仮にその時頂上にいたとしても夏の不安定天候だったので、確実に展望は利かなかったでしょう。


    ......(左)下山の途中で陽が差してきた。悔しいけど・・(右)河童の湯でリフレッシュ!.....
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「河童の湯」(田んぼの中の温泉)に身を浸かって疲れをいやします。汗を流した後の温泉上がりのビールはやはり旨い!空には入道雲が湧きあがり「盛夏本番」なるSummer Holidayでした。

 ....(左)不安定な天候が続いた。モクモク湧きあがる入道雲 (右)煙たなびく東北の田園風景.....
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もう午後2時近く、まだ我々は仙台・・、高速1000円の影響で日曜日の高速渋滞は最近全く予想ができない。果たして東京到着は一体何時になるのでしょうか?東京郊外の方は気が揉めます。


    ......延々と続く東北道の車窓から。福島・吾妻エリアの広大な水田が広がっている。.....
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「長い高速道路バスの旅・・」と腹をくくったメンバー達は、職場旅行さながらの体制に戻ります!酒とツマミと談笑・ダジャレの世界に再突入。寝ては覚め、、酒は醒めずの喧騒状態!バスは黙々と走る・・


   .......毎回のごとく、長い車窓時間は宴会状態。F氏からの薫陶を受ける食山人氏.....
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   .....(左)船形山は意外に仙台市と近い (右)盛り上がるバスの中でホロ酔い気分.....
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意外にも高速はスイスイ状態!先週の梅雨明け3連休は大渋滞だったので、もう国民の皆さんはお金も気力も体力も使い果たしていたのでしょう。ラッキーにも22時には東京に着くことができました。


        ......東北大陸はいつ訪ねても広大さを実感するなあ・・、懐が実に深い・・.....
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年に一度企画してもらえるFツアー東北の旅・・、広大で山の奥深い東北大陸の山行には誠にありがたい存在です。綿密な計画を立案して頂ける幹事様、機動力溢れるバスの移動、気心知れ大いに盛り上がる楽しい仲間・・、大いに感謝しております。また来年も皆で名峰を登りたいですね!



                                                      おわり



次回は「初夏の伊勢路・奈良(遷都1300年祭)を訪ねる」(その1)をお送りします。
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  by rollingwest | 2010-08-05 00:00 | Comments(47)

<2008年6月7日>日本有数の豪雪地帯の名山「会津朝日岳」 


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新潟・群馬・栃木・福島の県境(尾瀬周辺)は世界有数の豪雪地帯で、尾瀬を取り巻くように各4県に奥深い山々が沢山存在しています。交通の便も悪くアプローチも難しい所でなかなか行く機会がない山域。今回Fツアー企画に乗って新潟・福島県境の「会津朝日岳」(1624m)を訪ねてきました。


       .....(左)県境の田子倉ダム湖 (右)日本200名山「会津朝日岳」....
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Fツアー夜行バスは関越道小出ICを降り、田子倉湖経由で早朝に只見町「いわなの里」に到着。
金曜日までは雨、本日からは晴れの予報!今回もついてるぞ~!草木は瑞々しく光っていました。


.....(左)ゼンマイ成葉(渦巻じゃなくイメージ違う)に雨露光る。 (右)クサソテツ(幼葉:コゴミ)の群生....c0119160_2154295.jpgc0119160_2155949.jpg


    (左)タニウツギ          (中)ショウジョウバカマ          (右)カタクリc0119160_2111587.jpgc0119160_21112699.jpgc0119160_21113877.jpg


山道ではまず鮮やかなタニウツギに遭遇、低木なので目線に華やかな紫色が飛び込んできます。足元には白い可憐なニリンソウ、紫系のカタクリとショウジョウバカマ等の小さな花があちこちに・・。

 (左)ヤグルマソウとニリンソウ   (中)サンカヨウの透明な花        (右)フキの花c0119160_21181069.jpgc0119160_21182323.jpgc0119160_21183641.jpg


          .....奥深い山域は、ブナ・ミズナラ・オオシラビソなどの原生林の宝庫....c0119160_21232175.jpgc0119160_21234610.jpgc0119160_2124854.jpg


ここはさすがに日本有数の豪雪地帯、ブナやミズナラなどの落葉樹の宝庫。途中にオオクロベヒノキという巨樹が2本現れ、今回はこの木が会津朝日岳の鎮守として印象深く目に焼きつきました。


             .....会津朝日を守護する2本の巨大樹(オオクロベヒノキ)....c0119160_2132995.jpgc0119160_21322910.jpg

           ....タムシバ(コブシに似ているけど)、白い大きな花びらが実に可憐.....c0119160_21363877.jpgc0119160_21365618.jpg


コブシに似たタムシバ(蝶々の様な花)も咲き誇り、6月の山はまだまだ早春。(下界は初夏だが)
今年は例年になく残雪が多いようで、熊ノ平付近からは雪渓の面積が段々と大きくなってきました。
簡易アイゼンを装着しないとヤバい感じ・・。滑らぬよう、先行者の踏み跡を頼りに登っていきます。


   .....熊ノ平付近まで上がってくると、まだ雪が沢山残っており、タムシバの木はまだ蕾状態....c0119160_21401287.jpgc0119160_21402686.jpg

   .....艶々の緑葉に可憐な花が咲いていた。「燕万年青」と書いてツバメオモトと読むらしい。...c0119160_2142427.jpgc0119160_21425410.jpg

     ....ハクサンシャクナゲと新緑越しに、会津朝日岳(壁面のような山容)が見える。...c0119160_21451174.jpgc0119160_21452959.jpg


頂上近くになると「バイウチノ高平」という視界が開けた場所に出ました。目の前には会津朝日岳稜線部の絶壁が立ちはだかっています。踏跡が不明の雪渓は驚くほど急傾斜・・、簡易アイゼンを装着していますが、コケたら一挙に谷底まで滑落してしまいそう!ここは非常に恐怖を感じました。

   .....(左)頂上集合写真(食山人氏提供)、 (右) 奥只見方面に丸山を望む(いい山だ!)...c0119160_21533829.jpgc0119160_2153582.jpg


慎重に恐々と頂上まで登り詰めると、すでに先行到着組はお湯を沸かして軽食・コーヒーを楽しんでいます。頂上の展望は絶景パノラマとはいきませんでしたが南に丸山の堂々とした山容、西には越後駒・浅草岳など新潟の秀峰群が見えます。快晴の日は飯豊山など奥羽山系も見えるとのこと。


   ....頂上直下の雪渓はスゴイ急傾斜で恐怖感を味わった!谷底まで真逆さまに転げそう・・.....c0119160_2158137.jpgc0119160_21582620.jpg
                                   (右の写真は食山人氏よりご提供↑)

下山も慎重・・、「踵から落とすように歩きアイゼン歯を雪道に噛ませろ!」というアドバイスをもらうのですが、やはり横歩き気味にヘッピリ腰になってしまいます。実に怖~い雪渓の道でありました。

      (左) ガクヒメアジサイ         (右)ムシカリ(オオカメノキ)、亀の甲羅のような花c0119160_2222189.jpgc0119160_2223796.jpg


            ....ニリンソウの群生、一面に花が咲き誇って実に綺麗だった。...
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  渓流沿いの道:2景    (左) 綿毛草の向こう          (右)木道橋越しに見るc0119160_2261718.jpgc0119160_2262862.jpg

危険箇所を通過すれば、あとは通常山道。朝見た光景を再び味わいながらの往復ピストン下山。
予定時刻より大幅に早く、昼頃待機バスへ無事帰還~。各自到着後、缶ビールで一息、プシュッ!c0119160_2291913.jpg
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恒例の如く帰りは、山麓温泉に浸かって疲れを癒し、そしてバス車中ではアルコールに浸ります。
帰路も只見線(会津若松・新潟小出の豪雪地帯を結ぶ)沿いの国道を走り、東京に向かいました。

   只見線「越後須原駅」周辺:2景 (左)地元農協の木造舎     (右)無人駅の雨晒しホームc0119160_22104880.jpgc0119160_2211122.jpg


このローカル線は閑散路線でありながら、国鉄赤字路線廃止の運命からは免れました。冬は豪雪により車両通行止めになってしまい、地元交通手段がなくなってしまうからです。でも新緑や紅葉時期には、秘境渓谷絶景や鄙びた郷愁風景が人気を呼び、多くの観光客で賑わうとのこと。c0119160_14381728.jpg
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まだまだこの辺りには未踏の名山が多いので、こちらにはまた何度か訪れることでしょう・・・。




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       ◆木々や草花のレビューは、↓下記のスライドショーよりどうぞ。

                     「会津朝日岳の木々・草花たち」:(その1)
                    「会津朝日岳の木々・草花たち」:(その2)

  by rollingwest | 2008-06-20 20:52 | Comments(20)

<2007年10月20-21日>秋田・岩手の名山を訪ねて(Fツアー復帰登山) 


★東北の山

東北大陸には実に多くの名山があります。

東北6県に存在する200名山をカウントしてみると31座(うち百名山が16座)にもなりました。
標高が高い山は意外と少なくて2千m以上の山は7座しかありませんが、豊かな植生・野生動物、湿原・池塘、大らかなパノラマ風景・温泉に恵まれ、これらの山々は実に飽きることがありません。

ネックといえば、やはり東北大陸はドデカくて遠くてアクセスが不便、なかなか手軽には行けない場所だということでしょうか。


 ...朝もや、秋田の田園風景(大曲IC付近)、東北の山を象徴する田んぼ旅情....
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東北北部(青森・秋田・岩手)はまだまだ手付かずの自然が多く残っており、ブナ大木などが多い原生林を有する深山が多い(世界遺産で有名な「白神山地」は青森・秋田県境)ことが特徴です。



★第1日目:「風雨の苦行登山」
<日本200名山・「和賀岳」(1.440m)>

東北地方を東西に分ける巨大な脊梁・「奥羽山脈」において火山に関係ない山は少数派ですが、今回訪れた2つの200名山はそれに該当し古い地層が隆起・侵食によって形成された山地です。
1日目に訪ねた「和賀岳」は秋田・岩手県境の壮年期山地で、「ブナ原生林がたくさん残る奥深いマタギの聖地」なのです。

 ...「和賀岳」甘露水コース登山口。真木渓谷全体を俯瞰するセンスいい看板.....
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金曜夜に東京を出発した夜行バスは雨の中。天気予報も雨天確実で半分あきらめムードで北進。しかし翌朝、登山口到着時は晴れ間が覗いています。
「何とラッキー!やはり我々は日頃の行いがよいのだ・・・。」と一瞬錯覚させてくれました。


しかし登り始め徐々に標高を上げていくとともにその願いは虚しくやはり雨が降り出してきました。すでに晩秋。緯度・標高が高い東北山地の雨は冷たく、いよいよ修行登山のスタートです。


 ...晴れてこんな風景↓が見えると期待したが残念!雨にたたられてしまった。...
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今年は8月が史上最高猛暑、9月も残暑も厳しかったため全国的に紅葉は大幅に遅れています。
通常この時期の東北北部はモミジも終わり枯葉が目立っているはずですが、今回丁度色付きのいい見ごろを迎えていました。しかし紅葉の美は光と青空がないとその彩りは全く映えないのです。


      ......紅葉の色づきも申し分なかったが・・・、実に惜しい。「もっと光を!」.....c0119160_2112052.jpgc0119160_21121878.jpg
薬師岳を過ぎると広々とした草原が出現。ここは夏に高山植物が咲き誇る「お花畑」なのですが、今の状況は極楽浄土と対極。冷たく厳しい風雨に向う我々はまさに「野晒し修行僧」状態でした。
さらにクマザサが生え放題の登山道では、覆い被さる葉の雨露がさらに身をグッショリと濡らして体を冷やしてくれます。  (T_T)「たまには地獄もいいもんだ~!」ヤケクソ・・(笑)


          .....稜線に出ると強い風と冷たい雨に悩まされた。(苦行の行進)...
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      .....風雨に晒される広い枯草高原にもあちらこちらに秋の風情が見られる。.....c0119160_2159582.jpgc0119160_21594282.jpg



秋田・岩手の山奥は世界に名だたる豪雪地帯。「和賀岳」周辺もブナやミズナラ等の巨木が沢山生えています。この母なる森が豊富な生命を育み、熊が多いマタギの里となっているのでしょう。

     .....さすが秋田の深山・豪雪地帯、ブナの巨木があちこちに聳えていた。.....c0119160_2142277.jpgc0119160_21425156.jpg
 ...広葉樹林はいい紅葉だったが紺碧の空があればもっと感動できたのに!....c0119160_2144879.jpgc0119160_21442227.jpg
「食山人さん」の生まれはこの近く「和賀仙人」という場所なのだそうです。なるほど、毎週のように幾多の山をハンティングするその姿を見れば「狩人マタギ」の血が流れているのかもしれません。
それとも「お酒の仙人」の方でしょうか?どちらにしても私には違和感がありません。


和賀岳山行はかなりの時間を要し下山時はもう闇が迫っており、まさに「秋の夕日は釣瓶落とし」。



★海の幸満載!男鹿半島の民宿「夕なぎ」

男鹿の民宿「夕なぎ」はFツアー東北遠征時の御用達宿。絶品料理が大人気、今回で3回目です。
念願の宿湯に浸かって、氷雨に濡れた体はようやくポカポカと生き返りました。
これからは本日のメインイベント「豪華な海の幸三昧」の時を迎えます。

.....男鹿半島.民宿「夕なぎ」での新鮮な海の幸、ヒラマサの刺身は今にも動き出しそう!.....c0119160_21515410.jpgc0119160_2152125.jpg

タイやヒラマサの舞踊り、しょっつる汁に秋田の美酒。瑞々しい「あきたこまち」の新米御飯。
地獄を経験した後の極楽境地は余計に素晴らしい~!心地よい酒悦は瞬く間に体中を駆け巡り、自分の記憶は遠のいてあっという間にコロンと昇天してしまいました。

     ....鯛の船盛りは実に豪華で感動的! 右は秋田名物の「しょっつる」.....c0119160_21534020.jpgc0119160_21535243.jpg




★第2日目:「焦らされ続けても、最後は女神の慈悲」
<日本200名山・「姫神山」(1.124m)>

  *2日目はカメラを一時的に紛失してしまい、以下の写真は食山人さんに提供頂きました。


荒れ狂う怒涛の日本海。バスは秋田男鹿から東北大陸を横断し一路岩手に向かうものの、今日もずっと天候不安定状態が続きます。(空には何度も綺麗な虹が見えるのですが・・・)
「冷たい雨での行軍・二の舞はもう勘弁」、「姫神山」を中止して温泉極楽コースを選択するのか、登るのか、皆は最後の最後まで悩みまくります。


....「夕なぎ」さん↓大変お世話になりました。日本海・男鹿半島の磯に押し寄せる荒波怒涛.....c0119160_2233920.jpgc0119160_223528.jpg


強風・曇り・局地的な雨、でも時折青空と太陽が覗き、「姫神山」はさんざんと迷わせてくれました。
我々の男心は弄ばれ、焦らし続けられ、その名の通り最後まで気をもたせてくれる罪な女性です。
登山口に着き決断!曇りだが頂上は見えている。ここまで来た以上、行くっきゃない。いざ頂上へ!


    ....↓登り道で遭遇した「一本杉」、さすが貫禄ある名木だ!....c0119160_6103562.jpgc0119160_221253.jpg

   ....「姫神山」の登り道は快適。天候は不安定だったが虹が1日で10回近くも見えた。....c0119160_2212298.jpgc0119160_6141454.jpg


ようやく頂上!そこは素晴らしいパノラマ!さすが女神様・・・、最後は優しく受け容れてくれました。風は強かったのですが、最後にいい景色に恵まれた喜びに浸ります。最後まで「姫神山」の登山に拘り続けたM子様・・、ありがとう!女神は実は貴方だ~!


      ....「姫神山」の山頂は花崗岩の露岩群、頂上風景は名前とは逆に男性的.....
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北上川を挟んで眼前には、日本百名山「岩手山」(2,038m)の男性的な勇姿が迫っていました。
均整優雅な「姫神山」と男神「岩手山」は、昔は夫婦だったそうです。昔は・・。(つまりバツイチ)

          ...目の前には、冠雪の「岩手山」の雄大な風景.....
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当地の伝説によると夫婦の間に割り入ってきたのがもう一つの日本百名山「早池峰山」(1,917m)、
この浮気に対して「岩手山」はついに激怒、噴火爆発して大荒れとなったとのことです。

それ以来「姫神山」と「岩手山」が晴れれば「早池峰山」は曇ってしまい、「姫神山」「早池峰山」が晴れると「岩手山」は曇るというビミョーな三角関係になってしまいました。
   (神様とは思えないあまりにも人間的な愛憎劇・・)
なるほど「岩手山」が見えた当日は「早池峰山」の方はガスに覆われて全く見えませんでした。

           ...一本杉キャンプ場へ下る時の岩手山パノラマ.....
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帰りの高速道路も懸念したほどの大渋滞にはならず22時過ぎに帰宅できましたが、バスの乗車時間は9時間近く。やはり東北大陸は本当にデカイ・・!
  (特に岩手県が広くて長い。宮城・福島両県は後半戦という感じです。)

でもその車中は腹がよじれる程に爆笑しながらの9時間、そんな長丁場を全く退屈せずに本当に楽しいバスの旅でした。
(山を歩いている時間より、酒飲んで大笑いした時間の方が断然長くて濃密だったなのですから)


...「酒仙」と化した「喜悦の和賀仙人」:食山人さん。姫神山をあとにして楽しい爆笑帰京バス....c0119160_22184093.jpgc0119160_22185426.jpg


皆さんの酒量、食と趣味へのこだわり・辛らつジョークの突っ込みと大ボケ、長い人生経験で培った人間の深み、さらに新しいことに挑戦していこうとする意欲、本当にスゴイ!全くかないません。
団塊世代の先輩皆様方の「中高年パワー」には最後まで圧倒され続け改めて敬服した次第です。

                                                    おわり

  by rollingwest | 2007-10-21 21:04 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(12)