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<2008年5月17日> 世界有数の活火山「浅間山」に登る

★火山列島日本と浅間山

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日本列島は、世界有数の地震列島(世界の地震の2割は日本で発生)、そして火山王国です。
日本には多数の活火山がありますが、その中でも危険度Aランク火山は13座あるとのこと。
浅間山・阿蘇・桜島・磐梯山・伊豆大島・三宅島・十勝岳・有珠山等、名だたる「火の山」ばかり!

       .....白と黒の美しい縦縞模様こそが、浅間山(2568m)がもつ独特の外観....
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中でも浅間山・阿蘇山・桜島あたりが三大火山ですかねエ・・。北軽井沢で見られる「鬼押し出し」の奇岩・大景観は「天明の大噴火」(浅間山の有史上で最大級)によって造りあげられたものです。


       .....「鬼押出し」は浅間山の大噴火によって築かれた自然の溶岩芸術園....
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浅間山(2568m)の登山は、1972年噴火以来35年間、頂上・火口には立入禁止となっていました。
最近では2004年にも噴煙を上げ、いつ爆発してもおかしくない危険な山として警戒されています。


  .....(左)煙をたなびかせる浅間山と浅間隠山(上空写真)....(右).浅間山の噴火と大噴煙...c0119160_2272439.jpg
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★浅間山禁止区域が火口付近まで解禁(リベンジ登山)


浅間山は「日本百名山」ですが,全山制覇をめざす人にとって「登山禁止令」は忸怩たる思いだったことでしょう。仕方ありませんが久しく、外輪「黒斑山」登頂で「浅間山完登」と見做されていました。
でもやはり「本物の頂上に立ってこそ!」という気持ちが本音・・・。(小生も然りでございますが・・)
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昨年秋にFツアー幹事から嬉しい知らせが届きました。頂上までの解禁ではないのですが、規制が大幅に緩和され、火口近くの「前掛山」まで行けるようになったとのこと。最近、噴火活動が落ち着いていることに加えて「百名山ブーム」で解禁を求める声が強くなったからなのかもしれません。


      .....前掛山の迫力ある断崖絶壁風景、広い意味での火口?外輪山なのかな?....
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昨年11/10、Fツアー「浅間山」が企画されて勇んで参加、でも氷雨日となってしまい登頂は断念・・。
結局は温泉と海野宿見学に終わったので今回はそのリベンジです。(参加は約20名近い大盛況)

                         浅間登山を断念して「海野宿」のリンク記事



★前衛「トーミの頭」から「草すべり」を下る。


Fツアーメンバーは早朝集合し、上信越自動車道・小諸IC経由で高峰高原・車坂峠に到着し10時過ぎに登山開始。山道を進めていくと奇岩「トーミの頭」が現れます。「浅間を遠くに見る岩峰」という意味でしょう。しかしこの時、浅間山はガスに包まれて見えません。今日は晴れるのかなあ・・。

  .....浅間山の前衛奇岩「トーミの頭」からアプローチ、いきなりスリル溢れる登山道となる。....c0119160_6214149.jpg




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岩頭からは「湯ノ平高原」まで一挙に下る「草すべり」と呼ばれる急斜面!ここは実に面白かった!
目の前に横たわる浅間山のシルエット、断崖絶壁絶景を見ながら滑り落ちていくスリル感です。
単調な登りをイメージしていた浅間山登山がいきなりこんなドラマチックな始まりを見せるとは・・。


        .....「トーミの頭」から「前掛山」を遠くに望む。左の斜面が浅間山本体の裾野....
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        .....「トーミの頭」から「湯ノ平高原」に下る急斜面。「草すべり」と呼ばれる。....
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よく考えればここは世界有数の火山、この変化に富む地形は大規模爆発で生まれた外輪火口跡と認識すれば考えれば実に納得できるものです。この奇岩群や斜面は爆裂火口が刻んだシルエット、もし噴火時にここにいたならば岩があちこち吹っ飛んできてとても生きてはいられないでしょう。
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     .....「草すべり」を無事に下りきる。右には「牙山」(ぎっばやま)の奇観が迫る。....c0119160_22541687.jpg




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湯ノ平高原」は枯湿原風な平坦地、これからが浅間山の本格的な登り。昼食時間ですがビールは自粛控えめ。しかし徐々に雲行きが怪しくなり天候急変、何と雹が降ってきた!大丈夫かなぁ・・・。
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   .....今日の浅間山頂上はガスってしまうのかな?季節外れの雹に降られやや不安な気持ち....
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★浅間山の爆裂火口を体験

浅間・直登基点の「賽の河原」に到着、いよいよ浅間山が眼前に迫りました!独特な縦縞の模様を刻んだお椀を伏せたような山容は火山の象徴。単調な裾野斜面を一歩々と登り始めると視界が開けて徐々に晴れてきたぞ~!雄大なパノラマはまさに月の丘の世界だ!(行ったことないけど・・・)

   .....裾野斜面を一歩一歩登る。背景には「黒斑山」と、盆地のような「湯ノ平高原」....
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裾野中腹に至ると、立入り禁止告知板(ゲージが1つ)、その先を見ると明確な登山道があります。
頂上を見上げると何人もの登山者姿。実際は多くの人が火口付近まで行っているようです。「皆で渡れば怖くないか・・」とコンプラ・自己責任をつい忘れてしまい上部まで共に登ってしまいました。

   ....「浅間山」火口付近からの光景(殆どのメンバーが登山禁止の字を読め(ま)なかった)....c0119160_23131546.jpgc0119160_23134218.jpg


   ....(左)「前掛山」の断崖絶壁火口をもう一度!....(右)「浅間山」裾野、岩と雪の斑模様....c0119160_23193977.jpg




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本当の頂上はまだ先ですが、これ以上のコンプラ違反は自粛。火口を覗けただけでも大満足~!
食山人殿は学生時代に登頂済。「真の頂上体験者は私のみ!」と遂にプライドを崩しませんでした。
そして次は「浅間山頂上」として現在公式認定されているピーク「前掛山」を目指すことにしました。


.....先行二人の影を追い「前掛山」へ向かう。爆裂火口の岩峰がまるで人の顔のように見える!....
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でもこちらの方がもっと感動!荒涼たる爆裂火口の大パノラマをさらに満喫することができました。
世界有数の火山はやっぱりスゲエなあ~と感嘆し、登ってきた稜線を戻り再び「湯ノ平高原」へ・・・。



★変化に富んだ楽しい下山道

「さてもうこれ以上は登りなし~」と、皆は平坦な野っ原で座を広げて缶ビールとワインのミニ宴会。
あとは下山後の楽しみ「温泉」をめざすだけ。下山道の景色は変化に富み、素晴らしいものでした。


  .....再び「湯ノ平高原」へ戻る。今まで我慢してきたビール・ワインを開けてのミニ宴会。....
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徐々に谷筋を下っていくと、中国桂林や妙義山のような奇岩群が目前に迫って来る楽しい山道。
ここも浅間噴火の外輪火口として刻まれた地形なのでしょう。噴火スケールが実にでかいこと・・!

 .....(左)天を突く牙山(ぎっばやま)の先鋭峰.....(右)鉄分濃い真っ赤な川が谷間を流れる。....c0119160_23574551.jpg




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      .....谷筋を下る道には、オブジェのような独特の形をした木々が時々見られる。....c0119160_00591.jpgc0119160_021547.jpg


     .....妙義山のような奇岩群!浅間山でこんな光景が見られるとは思わなかった....
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★鉄とイオウの渓谷、真っ赤な温泉


川沿いは鉄が錆びた赤岩石や硫黄結晶が沢山あり、異様な渓流風景が広がって実に面白~い!
「不動滝」も赤茶けていました。草木の姿が少なく感じたのは外輪山が植物には厳しい環境が故?

  .....イオウと鉄錆岩が印象的な「不動の滝」、ここは遅まきながらようやく春の息吹が・・。....c0119160_062633.jpgc0119160_064718.jpg












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下山後に浸かった「天狗温泉」の湯は真っ赤か!(鳥甲山の小赤沢温泉とソックリ) タオルは一挙に鉄の錆で茶色に変色。でも本当に火山地底から湧き出てきた天然温泉という実感で大満足~!

       .....天狗温泉「浅間山荘」、鉄さびで真っ赤なお湯が実に素晴らしかった!....c0119160_0101775.jpg




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★火の山「あさま」

静岡在住時代、「富士浅間(せんげん)神社」の名を随所に目にしたものです。(富士吉田と富士宮に2大総社が鎮座)  娘の七五三をした静岡市浅間神社も市民に敬われる由緒ある古社でした。

 .....「前掛山」頂上に立つ人。の荒涼の大絶景は浅間噴火の激しさをあらためて認識し感嘆!....
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「何で浅間なんだろう・・」と多少疑問に思っていましたが、当時はあまり意識せず深く考えず・・。
「浅間神社」は富士山大噴火を恐れる人心を静めるために建立、火山鎮護の神を祀っています。c0119160_0182427.jpg
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あさま」という言葉は「火山」を意味する古語とのこと。なるほど~富士は古代から阿蘇山と同様「火の山」として畏怖崇拝されていたので、「浅間神社」と呼ばれてたのか!それじゃあ「浅間山」って「火山」そのものをストレート表現した名前ではないか! 「あそ」「うす」も火山を表す同系の古語、だから「阿蘇山」「有珠山」なんですなあ・・。「あさま」も「あそやま」が多分訛ったんでしょう・・。 

             
   .....1年数ケ月前(07.2月)、万座スキー場から見た白雪の「浅間山」(左)と「浅間隠山」(右)....
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2年半前に大学時代・山仲間と再会のOB会を企画して「浅間隠山」に登った時に目の前に雄大な「浅間山」パノラマを仰ぐはずでしたが、残念にもガスに覆われてその光景を味わえませんでした。
昨秋も雨で断念・・。今回やっと「浅間山」の素晴らしい姿を知ることができてリベンジ、グ~グ・グ~!

                                                      おわり

  by rollingwest | 2008-05-31 21:17 | Comments(22)