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<2009年9月大型連休>北海道・日高山脈の難関峰:「ペテガリ岳」 (前編)


★プロローグ

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今から約30年前に新入社員で赴任した土地が北海道であったことから、大雪山・トムラウシ・十勝岳等の百名山、夕張・ニセコ・羊蹄山・駒ケ岳など、北の国の名峰はいくつか登ることができました。
しかし日高・知床の山々はヒグマの巣である故に恐れ、当時は足を踏み入れたことがありません。


        .....日本で最も原始性を残す日高の奥深い山々(左・1839峰、右・ヤオロマップ岳).....
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知床の方は世界自然遺産指定で一大観光地、交通利便が優れているため当該周辺の諸名山の踏破は比較的容易です。しかし日高は日本に残された最も原始的な山脈。奥深い山でアプローチが難しくここに入るには相当な体力・経験・知見が必要。日高への挑戦が今回初めて実現しました!

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日高山脈は十勝・帯広から襟裳岬に向けて連なる山々で、総延長は120km以上に渡る重畳たる大山脈です。幌尻岳は百名山として有名ですが、他の山は一般の人には殆ど名が知られぬ超マイナーな存在。いつか踏破したいと憧れ続けた山々、まだ体力ある内に挑戦しないと実現は厳しい・・

           ......冬の日高山脈全景、実に大絶景!(インターネットからの航空写真を拝借).....c0119160_2045271.jpg















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そんな漠然とした気持の中、200名山達成にあと10数座を残しリーチ寸前となったマツ殿から、9月大型連休に日高の遥かな名峰「ペテガリ岳」に登らないかとお誘いがかかりました。これはチャンス!マツ殿の綿密で余裕ある山行計画に信頼を寄せ、30年ぶりに日高路をめざすことになりました。





★エアフライト、秋の北海道
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29年前、新入社員として北海道赴任した時、上野から国鉄東北本線に乗って翌朝に青森駅到着。青函連絡船で海を渡り、函館本線経由で室蘭に入りました。長い道程で遥かな北国に来たのだと感慨深いものがあったなあ・・。今は誰もが気軽に羽田から新千歳まで1時間半、時代は変わった


   ........羽田空港を出発 (炊事用コンロのガスカートリッジは機内一切持込み不可、北海道で調達).....
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今年の9月は残暑のブリ返しが殆どなく、全国的に早い秋の訪れでした。9月中旬には北海道で初冠雪を記録したというニュースも流れており、山装備は防寒具を厚めに揃え準備万端としました。


           ...... 09..9.12に北海道の初冠雪を早くも記録した。(大雪山が白く雪化粧).....
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10:30羽田空港発、昼に新千歳空港へ到着。レンタカーは簡単に借りられると思っていたら、大型連休で需給は超タイトで誤算!幸運にもラスト1台を何とか調達できましたが、この時期は予約必要と反省


           .......新千歳空港に到着、レンタカーを調達して苫小牧・日高方面へ.....
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空港から南下して苫小牧・勇払方面に車を走らせて行くと、バードサンクチュアリ(野鳥の楽園)で有名なウトナイ湖が出現。ゆったりした湖畔で鳥が寛ぐ風景・・、北海道に渡って来たことをまず実感する。


       .......新千歳空港から苫小牧へ向かうと野鳥の楽園「ウトナイ湖」が左手に見える。.....
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       ..........湖岸には、白鳥2羽&黒鳥1羽。(我々人間様とは時間の流れ方が違う).....
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★日高・サラブレッドのふるさとを行く

日高自動車道に乗り、雄大な勇払原野を通りぬけていくと海岸沿いの国道235号線を走り続けていきます。日高本線沿いルートは情緒あれども変化が少なく単調だねエ・・。襟裳はやはり何もない。


   .....苫東・勇払原野や日高本線沿いの道を走るのは北海道勤務時代以来だ。約30年ぶり......
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しかしこのルートには心が癒される見所が多く点在しています。ここは競馬サラブレッドの一大牧場地なのです。そういえば28年前、新冠・明和牧場にいたハイセイコーに会いに来たものだなあ・・。
悲劇の名馬・テンポイントの墓をお参りに吉田牧場に来た記憶もあるぞ。実に懐かしい雄大風景!


     .......日本のサラブレット馬の故郷・日高、「新冠・静内・浦河」の牧場風景......c0119160_2156892.jpg










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            リンク:「日本競馬史を飾った名馬たち」の記事はコチラを参照
            リンク:「日本競馬発祥の地」の記事はコチラを参照

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不況知らずといわれた競馬業界もバブル崩壊後15年を過ぎて厳しい時代を迎えているような気がします。サラブレット生産者や馬主も今は経営が大変だろうなあ・・。でも夢を追い続ける人達は・・。


         .......この子馬たちもいつの日かダービ-馬に輝きたいと願っているのだろうか・・。......
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★日高海岸沿いにある穴場温泉(夕日の絶景)


    ......「みついし昆布温泉:蔵三」は日高海岸沿いにある新設のスパ温泉、素晴しかった!.....
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初日の宿泊地は、日高山脈にアプローチするSPOTで事前に豪華な気分を味わうことができました。
日高西海岸の真ん中位置に三石(mituisi)という地名があります。そこにスーパー銭湯風の「みついし昆布温泉:蔵三」が見えてきた。当温泉は料金の安さ・中味の充実度でインターネットでも話題の宿。


          .........静かなる太平洋の海凪、刷毛でサッと書いたような秋の空.....
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宿チェックイン後に目の前に広がる海岸を散策してみることにしました。テトラポット護岸脇にはいくつかの砂州・砂浜があり、日が暮れてまったりした時間が流れている。北の国の風情が漂っているね~

           .......カモメも寛ぐ夕暮れ時の海、明日も確実に晴れだなあ・・......
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  .....ついにサンセット!何と美しい~。露天風呂からこの絶景が目前に広がっていたのだ!......c0119160_2203299.jpg










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夕暮景色を堪能した後は、温泉と豪華食事を堪能~!新鮮な北海刺身・三石和牛・グリーンアスパラ・つぶ貝五目飯、奥深い山に入ったらこんな料理はもう口にできない。前夜祭で十分満喫しとこう・・

     .......高級感があり、かつ庶民的なスパリゾート「蔵三」。料理も実に豪華で素晴しかった!......c0119160_13414635.jpgc0119160_1342589.jpg





★ペテガリ岳・登山口へのアプローチ
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朝食後に宿の駐車場前に広がるサラブレット牧場を散策してみれば、秋晴れの緑で輝いています。
その広大な緑平原の遥かには、日高山脈の長大な稜線がクッキリと見えました。実に雄大ですね~

    .....宿泊地「蔵三」の眼前は、広大な牧場。その向こうにはこれから挑戦する日高の山々.......c0119160_13545327.jpg
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           ..........北の国のロバくんが、ノソノソと近寄ってきた。餌チョーダイ・・......c0119160_1761288.jpg







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いよいよペテガリ岳登山口へ向け出発~!車は荻伏という海岸の町から左に折れ込んで北上し、いくつかのサラブレッド牧場の風景を突き抜けて行きます。いよいよ日高の奥深い林道からアプローチ!
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          .........絵画のような牧場風景。3頭のサラブレッドは日高の山を見ながら育ちゆく。......
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この長い林道は現在途中でゲート遮断されています。日高南部森林管理署(静内)で申請して鍵を受取らなければその先の登山口(神威山荘)まで車で行けません。年々変わる登山道の交通事情、な~るほど、なぜ日高の山地図が一般に市販化されていないのか理由があらためてわかった。


  ....(左)林道奥にペテガリ岳の鋭峰が現れた!(右)営林署に鍵を借り、ゲートの施錠を外す。.....c0119160_17141952.jpg





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           ..........「神威山荘」にて、ここからペテガリ岳への登山が始まった。........
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車は林道の終点「神威山荘」にようやく到着、ここにレンタカーを置いて登山口へと向います。沢登りをして一つの山を越えなければ、ペテガリ岳登山基地に着きません。この不便さが魅力なのかも・・。





★いきなり沢登りでの山越え、「ペテガリ山荘」へ宿泊


行程はいきなり川を渡って沢登りからのスタート!まずニシュオマナイ川を渡り中ノ岳からの尾根を越して、ペッピリガイ沢川に降り、林道沿いに進み「ペテガリ山荘」を目指すコースです。アイヌ語源は難しい~!


   .......(左)ニシュオマナイ川の流れ (右)登山開始後にすぐに川を渡り、深い渓谷に入り込む。......
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  .....いきなり沢登りが始まる。斜面は滑りやすく荒れ様相だが、赤テープで道は見失わない。......
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当日は好天で沢の水量が少なかったので大きな支障はありませんでした。それでも倒木があったり、滑りやすい道は歩きにくい。大雨が降ったらこのコースは間違いなく危険な道になることでしょう。

           .......日高の山で見た花々 (左)ミヤマトリカブト (中)マムシソウ (右)サワヒヨドリ.....c0119160_193157.jpg




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尾根のコブ極め、下りきるとついにペッピリガイ沢川の平原に出ました。うわっ、ヒグマの糞を発見~!
熊よけ鈴を鳴らしながら歩いているので、余程のことがない限り遭遇しないと思うけど・・(チト、恐~)


    ......ペッピリガイ沢川の平原は奥深く独特の雰囲気が漂う。ヒグマの糞は黒くコロコロしている。......
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ここからペテガリ山荘への林道が長い。2時間も平坦道を歩くのは本当につまんない・・。ようやく小屋に到着~!日高奥山の無人小屋なので相当オンボロかと思っていたら、何とお洒落な小屋だ!


       ......ペッピリガイ沢川から長~い林道に入り、宿泊の「ペテガリ山荘」(無人小屋)に到着.....
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布団・炊事道具・ストーブまで完璧に揃っている小屋。実は静内から山小屋まで林道は通じていますが、地元山岳・林野関係者のみ車通行可能とのこと。現在一般には道を開放してないようです。


   .....小屋の前には鹿の親子が出現!小屋にはストーブが炊かれて夜を迎える。明日は快晴.....
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この小屋はペテガリ岳登山の基地。明日は往復(約12時間)で登頂をめざすことになります。ストーブの暖かい火に包まれながら夜は満天の星!間違いなく明日は素晴しい絶景が見られそうだ・・!


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↓ペテガリ岳(後編)に続く           

  by rollingwest | 2009-10-31 23:45 | Comments(38)

<2009年9月大型連休>北海道・日高山脈の難関峰「ペテガリ岳」:(後編)

↓(前編)より続く


★絶好の快晴日、いよいよ出発! 日高主稜線へ出る。


       ....早朝にペテガリ山荘を出発!今日は快晴、光が溢れる素晴しい日を迎えた!.....
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満天星空の夜は明けて、憧憬のペテガリ岳登頂の日は予想通り雲一つない快晴日となりました。
4時半前に起床、朝食を済ませピストン山行(往復約12時間)に備えた装備をパッキングし5時10分にペテガリ山荘を出発。いきなり急登スタート、今日は長丁場だ。息を切らさぬよう慎重にペース配分・・


   .....ペテガリ岳登山コース(今回同じ行程を辿ったwahats newsさんのHPからお借りしました).....
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急傾斜・ジグサグした登りにペースは全く上がりませんが、段々視界が開けるようになってきました。
1050mコブ・1293mコブ、味気ない名前が続く。この山域で歴史由緒の名を期待する方が無理か・・


      .......当時、本格的な紅葉にはまだ早かったが、色づき半分の初期紅葉が目立った。、.....
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 日高は北海道の南部山脈であるだけに本格的な紅葉はまだ早い・・。でももう一部の葉は色づき始めている。ダケカンバの白い幹、快晴の青空、色づく赤黄色の葉・・、コントラストの舞台は十分だ。


           ....... 北海道の山の象徴木・ダケカンバの明るい登山道!.....
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       .......ダケカンバは色づき始め、北国の紅葉は実に爽快な気分にさせてくれる。.....
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コブから主稜線沿いに歩き進むと、ペテガリ岳の貫禄ある全体山容が見えてきたぞ!ボリュームある勇姿には本当に目を奪われました。頂上から深く刻まれた急傾斜の谷筋稜線が実に見事だね~


      ......ペテガリ岳は鋭突峰であるが、アプローチ稜線から見た姿は台形の大山塊だった。..... 
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  .....白きダケカンバに雲一点なき紺碧の空、さらに進むと円錐形ペテガリ岳に姿を変えた.....c0119160_21251861.jpgc0119160_2125365.jpg

歩き始めて約4時間、まだペテガリはまだあんなに遠い。日高は山全体の懐が実に深いなあ・・
でも今から思うと、この辺(1293mコブ過ぎの稜線)を歩いていた時はまだまだ余裕がありました。





★日高山脈の深い谷と森


1293mコブから1301m展望台までの稜線歩きは、依然気持ちがいいがプロムナード続きます。高度を徐々に上げてくると、比例するように鮮やかな赤や黄色の紅葉の木々が目立ち始めてきました。


       .......紅葉はやはり、光量が貴重!青空とのコントラストが鮮やかに映える。.....
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さすが日高の山々、珍しいキノコを多く発見できます。ここはヒグマの旺盛な食欲を満たすための山の幸に十分恵まれているのでしょう。でもヒグマも毒キノコの見分けは当然できるんだろうなア・・


      .....(左)アカチシオダケ       (中)ブドウダケ           (右)ナラタケ.....
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    .......(左) ベニヒダタケ  (中)クロサルノコシカケ       (右)ニンギョウダケ.....
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ここは日高山脈のド真ん中にあたる奥深い山域ですが、振り返ると太平洋沿岸部(2日前に車で走った新冠・静内・三石)が見えるではないか!雨飾山・御神楽岳に続き、名峰から海を3回連続で見ることができた。深い谷・原始林の栄養素は川から海に流れ込み、立派な昆布を育んでいます。


  .....(左)対面はペッピリガイ山の深い谷 (右)遠くには日高西海岸の遥かに太平洋が望まれる。.....
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.....北の秋の訪れは早い。ナナカマドの実がもう真っ赤!山の枯葉は海の恵みに形を変える。.....
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★ついに憧憬の「ペテガリ岳」に登頂!そして下山、小屋連泊


1301mコブからの大展望を満喫した後は、いよいよペテガリ岳への最後の1時間半急登に挑戦。
ここから最後の登りは長かった~!頂上かと思ったらまた次の偽頂上が現れる・・(この繰り返し)


      .......ペテガリ岳の最後の登りは、もうイヤになるくらい長く、本当にキツかった~!.....
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そして、そして・・、ヘトヘトになりながら「ペテガリ岳」(1736m)の頂きについに立つことができました。
大絶景!ガイドブックで見た憧憬なる重畳たる数々の山並み・深い谷が目の前に広がっています。


   .......(左)ついにペテガリ岳登頂!(左奥はカムエクチカウシ) (右)ヤオロマップ岳&コイカクシュサツナイ岳.....
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日高山脈は地形が険しく、道が整備されたのは最近のこと。昭和初期、数十kmの沢を詰め登頂競争が展開されたそうです。初登頂は慶応山岳部、厳冬期は北大が犠牲者8人を出し苦難の栄冠


   ....ペテガリ岳からの重畳たる南部・大眺望、手前に中岳、遠くに神威岳・ソエマツ岳・ピリカヌプリ.....
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北西部には未踏難関「カムイエクチカウシ山」や百名山「幌尻岳」が鎮座します。あと日高には2回来なければならないかなあ・・。でも日高最大難関ルートはペテガリから南部に延びる山脈と聞きます。小屋や水場もない中、かくも長く重畳たる原始の山を大縦走している人が果たしているのだろうか・・?


   .....(左)遥かには難関「カムイエクチカウシ山」が貫禄の姿を見せる (右)日高山脈中央の地図....
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11時過ぎ、朝出発から登頂まで6時間の苦闘でした。ほっと一息を入れて昼食を摂ります。ビールが飲めれば最高だったけれど・・(笑) でもこれからまた5時間近くかけての下山か。(長ゲエなあ・・)


      .......(左)紅葉のダケカンバ林を下るマツ氏 (右)夕日に光り輝く静内・東沢ダム.....c0119160_18213468.jpgc0119160_1821569.jpg

下りは得意なので登りに比べたら楽でしたが、もう歩き始めて10時間近く。大きなコブが3つあるのでアップダウンが体力を蝕みます。登り返しが辛いんだよなあ・・。とにかく長い。日高南部山脈のスケールの大きさを身に滲みて実感しました。歩き続けて11時間、漸く山荘にヘロヘロで16時到着~。


           ....... ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇.......


  ....最終夜のペテガリ山荘では採れたてキノコ料理を振舞ってくれる人がいて嬉しかった。.....c0119160_18295541.jpgc0119160_18293375.jpg
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山小屋ではいろいろな人が滞在しています。近くの渓流で釣った魚や採ったキノコを料理する人もいてご相伴に与りました。皆、日高の原始の森に魅せられて心底に山を愛している人ばかりです。





★ペテガリ山荘を出発し、神威小屋の登山口に戻る


世話になったペテガリ山荘・・ついにサラバ。車が何台かありましたが、静内山岳協会や営林署パトロール関係の人が入山、お連れの人もいるようです。朝5時に出発して下山ルートへと向かいました。


    .......早朝のペテガリ山荘。ペテガリ登山に向け装備完了し、朝の柔軟体操をする人達.....
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山荘からペッピリガイ沢川の林道は長い平坦な道が続く・・、奥部平原では、またも鹿の親子に遭遇。ヒグマに遭わなくてよかった~!熊よけ鈴とホイッスルを鳴らしながら・奥深い森を歩いていきました。


    .......(左)鹿の親子2頭、こちらを不思議そうに見ている。(右)ペッピリガイ沢川の流れ.....
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      .........(左)因縁のペッピリガイ沢川の林道分岐 (右)林道最奥部の光景..........
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でも今回予想外だったのは、林道歩き途中で右足踵に靴ズレの大きなマメが出来て皮がペロンと剥けてしまったこと。履き慣れた登山靴なのに、前日11時間往復が原因か?帰りも辛い足取りに・・


     ......朝モヤに煙るペッピリガイ山、平原からの赤テープを頼りに下山の沢コースへと向かう。.....
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平原から再び沢登りの道に入り、神威小屋を目指します。ややビッコを引くマメ潰しの足取りには、沢の悪路はかなり難渋しました。朝8時半過ぎに到着、マツさんと合流してようやく下界へ戻れる~
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★日高西海岸線から千歳へ戻る


ホッとした安堵感に浸り、サブレットの里を再び見ながら、荻伏・静内方面にレンタカーを走らせます。営林署のゲートキーを返却、長い日高西海岸の光景を楽しみながら苫小牧方面へと向かっていきました。


       ...........延々と続く「日高西海岸」、ご存知「日高昆布」の名産地.........
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今日は曇りだが、空気が澄んでいるのか太平洋越しに見晴らせる北海道・名峰が実に素晴しい!


   ........手前は苫小牧、遥かには羊蹄山・樽前山の海上シルエットが判る。(右はクローズアップ写真).....
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往路同様、日高自動車道に乗って広大な勇払原野を通過し千歳空港近くのレンタカー営業所に無事到着。車を返却し、千歳市内のビジネスホテルに投宿。久しぶりにビールで乾杯!祝・無事帰還!(嬉)


           ..........千歳市内のビジネスホテルの展望風呂で疲れを癒す。.....c0119160_21251216.jpgc0119160_21253558.jpg
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       .......千歳市内から望む「支笏湖の3名峰」(左:樽前山、右:風不死岳・恵庭岳).....
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★おまけ登山(樽前山)

今回、当初計画では東大雪(トムラウシの近く)にある石狩岳も登る予定でしたが、このマメで苦痛の足ではちと無理と判断して、お手軽な「樽前山」(上記写真の左)登山に切り替えることにしました。
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この山は7合目まで車で行けるので非常にラクチン、足の怪我も問題なく登れます。200名山なのに、なぜか北海道勤務時代未踏だったので、今回ピークハントの数に加えられたのは嬉しかった~!
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暫く安定していた北海道天気でしたが、今日は雨予報。早朝にタクシーを呼び、7合目から登山スタート
1時間弱で登頂しましたが、完全にガスが掛かった状態で眺望は終始きかず、ちと残念だった~!


         .....念願の「樽前山頂上」に立ったが、残念ながらガスの中で何も見えず。......
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「樽前山」は支笏カルデラ・外輪山に約9千年前に誕生した新しい火山です。今から100年前の噴火で溶岩が中央部に盛り上がり、特異なドームがわずか3日間で形成されました。(ドームは登頂禁止)


         .......もし晴れていたら「樽前山ドーム」(右はドームを拡大)がこのように見えたはず.....
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支笏湖を取り巻く山は、「風不死岳」「恵庭岳」も加わり3名峰がお互いを引き立て合い鎮座しています。25年前に恵庭岳の先突岩上に立ち、雄大な支笏湖を見下ろす大絶景を満喫したなあ・・。湖畔の「丸駒温泉」は湖水と温泉が入り混じりあう秘湯、近くには「苔の洞門」もあり見所は満載!


  ......(左) 重厚な「風不死岳」と「支笏湖」 (右)先突峰が魅力的な「恵庭岳」(25年前に登頂).....
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さて全ての行程を終え新千歳空港へ。キャンセル待ちの切符を手に入れて1日早い帰京としました。
マメができたり予定変更などいろいろありましたが、とにかく無事に帰還できたことが何よりです。


    .......北海道よ、さらば!「新千歳空港」から飛び立つ(遥かには樽前山のシルエット)........
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★エピローグ


北海道の山の標高は最高峰でも2千m強で決して高くないですが、高緯度なので本州3千m級と実質的に変わらぬ厳しい条件です。さらに山小屋や周辺交通路も殆ど整備されておらず挑戦には余裕ある日程・準備万端で臨む必要があります。(今年の夏はトムラウシ大量遭難発生の悲劇も・・)


              ........脳裏に深く刻み付けられた日高山麓の数々の光景.....
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北海道の未踏名峰は、日高山脈の「幌尻岳」「カムイエクカチカウシ山」、東大雪の「石狩岳」「ニペソツ山」、道北「天塩岳」「暑寒別岳」、道東「羅臼岳」「斜里岳」「雌阿寒岳」、まだまだ金がかかりそうだ・・。

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でもスケジュール通りにいくと思っても山は何が起こるかわかりません。北海道の山の危険度は非常に高いことをあらためて実感しました。悪天候・怪我・体調不良・熊との遭遇・思わぬトラブル発生等リスクに備え余裕ある計画にするべきです。マツ殿には計画立案から数々のフォロー、深謝の次第・・

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北海道の山の厳しさを教えてもらった日高山脈・・。来年もまた挑戦しそうな予感がしております。
      ( tyoubun  ni    otukiai   itadaki   otukaresamadesita~!   arigatougozaimasita )


                                                      おわり




次回は荒川区・足立区探訪(その1):荒川区編をお届けいたします。
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  by rollingwest | 2009-10-31 23:43 | Comments(22)

<2009年9月5日>盤越国境の200名山「御神楽岳」


★新潟県の山

           .....新潟県の地図、御神楽岳(クリックすると拡大で見られます。).....
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新潟県は南北に長く広大であり、山形・福島・群馬・長野・富山の5県と隣接しています。県境には奥深い山々が数多く鎮座して山が豊富な県です。今回訪ねた「御神楽岳」は東蒲原郡(福島県境)に鎮座する200名山。先日登った雨飾山(糸魚川)も同じ新潟県ですが150㎞も離れています。


       .....御神楽岳の上空立体地図(今回、我々はラクチンな室谷コースから登った).....

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RWの同郷県内とはいえ、磐越国境あたりの山は殆ど未知の領域です。御神楽岳は昨年秋Fツアーで企画されたものの、天候悪化で延期となった経緯(あの時は手違いで集合予定の夜に、小生は待ちぼうけを食らってしまった因縁あり・・・笑)から今回は2年越しのリベンジ山行となりました。




★雨中の出発

9月4日(金)22時、参加者は赤羽駅に集合し夜行バスで出発。東北道で会津方面から新潟県の旧・津川町(現・東蒲原郡阿賀町)に入ります。眠っている間に室谷登山口に到着。(これがFツアーの素晴しさ!) 目覚めて出発準備を始めたら、突然の大雨!天気予報は悪くなかったのに・・。
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               ......登山開始時は激しい大雨、小降りになってから出発.....
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今回の室谷コースは平成9年に再整備された新道で、傾斜は終始穏やかで楽なルート。物足りなさを感じますが、もう一つの蝉ケ平コース(以前の主道)は長くて険しく、こちらの方は相当厳しいかも・・。


         .....「老木下の沢」の流れに沿って登る。ちょっとしたミニ滝も出現。.....
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   .....(左)高貴な紫・ミヤマトリカブト (中)山葡萄の真っ赤な蔓 (右)鮮やかなピンクのガクアジサイ....
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「老木下の沢」や「最後の水場」で一息を入れて、東西に延びる木立の尾根を越えていきます。
朝降っていた雨は完全に止み、少しずつ晴れ間が覗いてきた!今回も♪「いけそうな気がする~」




★頂上付近にて

        ......(左)御神木のような大樹 (右)御神楽岳の頂上。(入)の漢字の如し.....
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大森山を通過すると、蝉ケ平コース(長く険しいルート)と頂上との分岐点「雨乞峰」に到着。雨乞いなんかしてないっチューに・・!(晴れ乞いを念願) その願いが通じたのか、どんどん青空が開ける!

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  ......(左)「雨乞峰」で晴れてきた!(右)登頂したが展望は開けず、ブヨだらけ~。早く退散!....
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あと約10分!もう頂上は間近だ・・。ようやく待望の場所に立ってみたら落胆・・、そこは全く展望が利かずに、ブヨの大群が渦巻いている。コリャ、堪らん!登頂写真を撮った後は逃げるように下山~


 ......(左)峻険な岩峰が本来見えるはず (右)雲の合間から岩壁の一部が見えたがチョットだけ.....c0119160_10141556.jpg




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Fツアーの皆も頂上からそそくさ先程の分岐点「雨乞峰」へ逃れてホッと安堵!ビールで乾杯&昼食。
雲量はどんどん鎮まり、高気圧に覆われ始めて蝉ケ平コースから望めるはずの大岩峰の片鱗も垣間見えてきた!そして遠くには日本海の眺望も開けてきたぞ。前回・雨飾山に続いてのJapan・sea!


        ...... 沸き立つ芸術的な雲の小島群、遥かなる向こうの青は日本海.....
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★光り輝く瑞々しい下山路


頂上パノラマを楽しんで下山、ピストンで同じルートを戻ります。やはり太陽光が豊富だと沢の水や森林はどんどん眩しく輝くね~!雨上がり後だけに、木々の水摘が一層に反射しているためかな・・

             .....光りが溢れてくるとブナ林は一層Vividに輝きを増す。.....c0119160_10223337.jpgc0119160_1023189.jpgc0119160_10231449.jpg



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              ......下山路の水場、美味しい水に疲れが癒される。.....
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そして最後は定番の温泉。今回山自体はルートの面白みが少なかっただけにこれが最大の楽しみ。


         ......無事下山!御神楽温泉の露天風呂で心は豊かに~!.....
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     ......御神楽岳は上川村(新潟、旧・津川町の近く、西会津の県境付近)に鎮座する。.....
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★越後から会津国境の風景


            ......阿賀野川の上流付近の光景、奥深い山に清流がユッタリと.....
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バスから見た帰路光景は実に感動しました。山奥深い渓谷&水田風景、いい雰囲気があります。魚沼付近も好きですが、この辺りの光景は人が殆ど入らない場所だけに一段と風情が深い・・。


        ......(左)バス車窓から見る激流  (右)新潟・阿賀町の水田風景を見ながら往く.....
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            ......旧・津川町(現・阿賀町)の国道から見る磐越国境の山々.....
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車窓風景は平坦で広大な田園風景に変わってきた!バスはもう福島県に入っています。遥かには名峰「磐梯山」が見えるではないか!野口英世が生まれ育った会津の農村。磐梯山はこちらから見ると鋭角でなだらかな稜線ですが、裏に廻ると明治大噴火(1888)の爆裂火口に姿を変えます。


          ......福島県に入ると、緑に輝く西会津の稲田。遥かには名峰「磐梯山」.....
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越後から会津に国替えとなった上杉景勝・直江兼続もこの風景を見ながら会津若松に入ったはず。この道は義経・弁慶も北陸~平泉への逃避時に通過しており、歴史的には古からのメイン幹線ルート


                             リンク記事:天地人(景勝・兼続)のルーツを訪ねて

         .....会津に転封となった景勝・兼続(NHK「天地人:さらば越後」の場面より)....c0119160_1315494.jpg
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           ......(左)磐梯山の優美なシルエットが迫ってきた。 (左)会津の川風景.....c0119160_11234544.jpgc0119160_11273439.gif



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余程のことがなければ、このルートを通過することは殆どありません。今回の「御神楽岳」山行自体は楽チンコースを選んだので印象は薄かった(山のパノラマの方は、登った御神楽岳より磐梯山の方がよかった)けれど、風情と雰囲気がある会津国境の風景を見ることができ素晴しかったね~!


       .......再び、「御神楽岳」のスラブ岩壁、下越の谷川岳とも呼ばれる(ネット写真より).....
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今夏は雨に悩まされ、岳人は満足な山旅を味わえないことが多かったですが、9月に入ると安定的な秋晴れの日が続きました。さ~て次は秋の大型連休(シルバーウィーク)に向け北海道の山に挑戦!

                                                       おわり





次回記事は、「日高山脈の遥かなる難関峰:ペテガリ岳」(前編)を紹介します。
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  by rollingwest | 2009-09-12 08:05 | Comments(27)

<2009年8月27~28日>フォッサマグナの名峰「雨飾山」(信越国境・頚城)

   ........................................... 【食山人氏・日本百名山達成記念】..........................................


10年来の山仲間・食山人氏がついに「日本百名山」を完登達成する日を迎えました。メモリアル100の登頂の山は本人希望により、信越国境・頚城の独立名峰「雨飾山」(1963m)が選ばれました。
新潟県糸魚川市に鎮座し、フォッサマグナが生んだ峻険な山。日本海は間近に迫っているのです。

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★大糸線の車窓から


今回の祝賀山行の参加者は合計10名。仙台から車で駆けつけるY氏を除いて、中央線・松本駅経由で「大糸線」(信濃大町と糸魚川を結ぶ)に乗り、「南小谷(オタリ)駅」をトコトコと目指しました。
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   .......(左)大糸線車窓風景、仁科三湖(静謐な木崎湖) (右)青木湖にはペンションが立ち並ぶ.....c0119160_20285630.jpgc0119160_20291737.jpg
新潟で生まれ育ちながら大糸線に乗るのは30年ぶり3回目のような気がする。白馬・鹿島槍ケ岳・五竜岳など「後立山連峰」の麓を走るローカル線。車窓から見る「仁科三湖」は実に風情あり・・。


          .......大糸線のローカル車両は北アルプスの険しい谷間路線をトコトコと走る。.....
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          ................車窓からは姫川渓谷、階段堰堤の清流風景............
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奥深い山の谷間を行く一両単線、赤とクリーム色が基調のレトロな車両。鉄男&鉄子が随喜の涙を流して嵌まり込みそうな風景です。ヒスイが多く産出する「姫川」の流れを見ながら北上しました。


          .......「南小谷(オタリ)駅」は素朴な駅舎。大糸線周辺の沿線地図(クリックで拡大).....
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16時過ぎに集合場所の「南小谷駅」に到着、三角屋根の可愛らしい駅舎だね・・。バスに乗り換え今日の宿泊地「小谷(オタリ)温泉」をめざします。ここは「日本秘湯を守る会」に指定される山奥名湯




★秘境の名湯「小谷温泉」&有形文化財「山田旅館」

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          .....450年の歴史をもつ湯治場「山田旅館」、国の登録有形文化財.....
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初日に泊まった「山田旅館」は「小谷温泉」の元湯で武田信玄の家臣によって発見されたと伝えられています。江戸期に建てられた木造建築は国の指定文化財であり、博物館に来たような錯覚!


        .......「スゴ~イ!」と国文化財の建築物にカメラを向けるエツ様 (隣は食山人様).....c0119160_21077.jpg
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玄関横の居室には囲炉裏があり、家具・調度品は全部レトロ揃え。「小谷温泉」は明治26年にドイツで開催された「温泉博覧会」で別府温泉・登別温泉・草津温泉と並んで「日本を代表する4温泉」として紹介されたのだそうです。一緒に紹介された温泉は全て超ビッグネームではないか~!(驚)


          .......登頂祝いの前夜祭、山奥の温泉なのに海産物も新鮮で豪華!.....c0119160_2155861.jpg
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いつもは翌日登山であろうとも、前日にしこたま飲んでしまいその都度反省を重ねている食山人氏(でもまた懲りずについ繰り返してしまう)でありますが、さすがに今回は百名山達成のメモリアル、
体調不良で晴れの日を迎えてはならじ・・と自重。お酒は、抑え目に控えめに飲まれておりました。




★登山開始、鎌池から荒菅沢渓谷へ


          .......(左)雨飾山の勇姿に向かって林道を行く (右)鎌池を回遊する山道.....c0119160_21213553.jpg






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翌日早朝5時に山田旅館を出発、いよいよ雨飾山をめざします。登山口キャンプ場手前に「鎌池」という静謐な森の泉が出現!一点の揺らぎもない水面は鏡の如し。ブルーコメッツの歌を思い出すね~
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           ..........登山口の近くにある「鎌池」の水面はまさに明鏡止水........         
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池の先に高原キャンプ場があり本格的な登山道、2時間弱程登っていくと荒菅沢というガレ岩の水場に出会います。ここから見る雨飾山の峻険岩場の壮観は実に見事!布団菱と名付けられている。


       .........(左)雨飾山の峻険なる稜線 (右)荒菅沢渓谷にて(背景は布団菱の鋭峰群).....
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まさに地底から盛り上がった褶曲岩峰の芸術群だ~!ここは日本列島の造山運動によって造り上げられたフォッサマグナ(糸魚川~静岡構造線)の最北部にあたる場所。この先の北部には糸魚川・親不知海岸があり、北アルプス断崖絶壁が日本海深部まで落ち込んでいる大地形なのです。
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    ......荒菅沢渓谷の清流で疲れを癒す。布団菱の岩稜眺望が大迫力で味わえる場所!.....c0119160_64379.jpgc0119160_645136.jpg













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フォッサマグナは、地質的にも食文化的にも日本を東西に分ける境界線です。この褶曲運動が生んだ山岳地形構造や数多く湧き出でる温泉に、一番感謝しなければならないのは我々かも・・(笑)


          .........雨飾山稜線はまさに地球大地の彫刻!(ファッザマグナの象徴光景).....
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★雨飾山で出会った花々(その1)

    ..........(左)ミヤマトリカブト       (中)ガクアジサイ    (右)サラシナショウマ.....
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     ........(左)タムラソウ       (中)ミヤマトウキ      (右)エゾリンドウ......c0119160_6122610.jpgc0119160_6124131.jpgc0119160_613055.jpg





★ついに雨飾山の頂上に立つ!


荒菅沢からの登山道は急坂、ここを上がりきるとなだらかで広い笹原に出ました。ここは頂上稜線と、本日宿泊地「雨飾温泉」との分岐にもなっています。登頂まであと一歩の所までようやく来た~


        .........(左)笹平に向かう急登道 (右)笹平に出ると見晴し一望!最後の詰めは近い.....c0119160_004786.jpgc0119160_01549.jpg

笹平から山頂まで約20分、三角点がある南峰と、石仏・石祠のある北峰の双耳峰(2つ頂上を持つ山)になっている「雨飾山」。珍しい名ですがその名の由来はこの形にあるようです。越後の古文書では「両飾山」(両方の頂を飾る)だったとのこと。いつしか「両」の字が「雨」に変わったようです。
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        ..........ついに雨飾山に登頂!頂上は晴れ飾りとなった!Y木氏と2ショット.....
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眼前には北アルプス、火打・焼山・高妻山が一望!妙高は山陰に隠れますが、絶景に恵まれました。今日は雨予報だったので半分期待薄だったのですが、頂上では山名に反し晴れてきたぞ~!


  ........(左)雄大な北アルプス後立山連峰が遥かに連なる。 (右)焼山火打山の頭が覗く.....c0119160_06351.jpgc0119160_061963.jpg


そしてついに食山人氏の本願達成!「日本百名山」の完登、誠におめでとうございます。(パ~ン)
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    ........百名山達成パネルを掲げ喜びに浸る食山人氏、そして祝福する山仲間たち.....c0119160_611920.jpg

食山人氏のかつての会社先輩(マサオ様など)4名が笹ヶ峰方面から入って来られ頂上で合流!
達成記念パネルを掲げて皆で集合写真とあいなりました。皆で無事一緒にお祝いできてよかった!
小生の名峰登頂数は百名山が74座・200名山が54座で計128座となりましたがまだ遠いなあ

  .....雨飾山頂上から北峰ピークを望む。糸魚川市の平野も緑に輝く!そしてその背景は日本海.....
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★雨飾山で出会った花々(その2)&キノコ

     .........(左)タムラソウ       (中)ウメバチソウ       (右)エゾアジサイ........c0119160_6401735.jpg
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  ......①シロハツモドキ     ②チチダケ     ③ヒイロガサ    ④カバイロツルタケ........
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       ......(左)ツリガネニンジン    (中)ヤマハハコ     (右)ハクサンフウロ.........c0119160_0243846.jpgc0119160_0245494.jpgc0119160_025111.jpg




★ハードなる地獄の下山道、苦行を果たして極楽温泉


さて頂上での祝賀宴を終えて12:00頃から「雨飾温泉」に下り始めました。笹平を過ぎた辺りで「アッ!大事なものが入っているサイドバッグを頂上に忘れた!」と気づき、一人で再び頂上へ取りに戻りました。(doji・・) でも相当下りた後に気づいていたらもっと悲惨だったのでチト助かりました。


  .....(左)下り急傾斜は相当に厳しく皆が苦戦!(右)鬼ケ面山鋸山、名の通りの激しい山稜.....c0119160_028435.jpg






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しかしこの山の下山道は実に厳しかった・・。樹林帯の中の3時間は苦行のような急傾斜下り。皆の足はガタガタになる程に後続はかなり苦労されたようです。辟易とした歩き、温泉だけが楽しみ・・
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15時、漸く今日の宿泊地「雨飾山荘」に着いた~!真っ赤に塗られ、洋風でお洒落な山小屋外観
目の前を見上げると、山頂から見た「鋸岳」の険しいシルエットが雲から覗き、水墨画の様でした・・!


       ..........山小屋から見た鋸岳山稜を仰ぐ、やはり雲がかかると絵になるねエ・・!...........c0119160_044353.jpg


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外観は洋風な山小屋ですが実はここも「日本秘湯を守る会」に選ばれた「雨飾温泉」でもあります。「都忘れの湯」と名付けられた露天風呂は正に山奥秘湯。でもここまで来るのは結構大変かも・・


    ..........「雨飾温泉」は初日の「小谷温泉」と並び、「日本秘湯を守る会」の選定名湯.....c0119160_0492633.jpgc0119160_0494584.jpgc0119160_0495728.jpgc0119160_0501572.jpg


    .......神棚・熊手飾り・和箪笥・・・、この山荘には日本民家の原風景が残っていた。.....
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この地は世界有数の豪雪地帯。冬は8m以上の積雪で埋まってしまうそうです。百年以上も雪の重みに耐え続けてきた山小屋。雪国民家の座敷風景、太い柱と梁に支えられた家は実に逞しい!





★百名山達成祝賀会


さて本日のメインイベント!食山人氏が主役の祝賀会が開催。冒頭に本人のご挨拶を頂き乾杯~!改めておめでとうございます! 祝賀の場が盛り上がってきた頃に、雨飾山荘のご主人が登場!


      .......(左)今日の主役・食山人氏の喜びの挨拶 (右)祝賀会で美酒を味わう。.....c0119160_0593180.jpg








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ご主人は、今日の主役のためにお祝いの品を用意してくれていました。毛筆で書かれた祝辞色紙と暖簾(百名山が一覧記載)を受け取り、食山人氏は大感激!何とこの方、大工であり地元で有名な校長先生だとか・・。(何とマルチ人) お酒も大好きで饒舌、場はさらに盛り上がりを見せました。

  .....(左)山小屋のご主人から祝賀贈呈! (右)ご主人達筆の色紙百名山暖簾をご披露.....c0119160_135485.jpg
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一度山から離れていた食山人氏を10年前に再び火を付けてしまったのは小生なので、その責任は重いかも・・。寄書色紙には「これからは百懺悔して奥様を大切にして下さい。」と記入しました。




★フォッサマグナの糸魚川、帰路のへぎ蕎麦・越後湯沢


楽しき2日間を終えタクシー相乗りで姫川沿いに日本海側に向けて北上。糸魚川から「ほくほく線」で東京へ戻ります。08年GW・立山、09年GW・北陸旅行に続きこの路線利用は2年間で3回目だ。
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 ....(左)塩の道「千国街道」の田園風景(右)糸魚川郊外に聳える明星山(脇に流れる姫川).....c0119160_19431.jpgc0119160_182834.jpg

糸魚川(イトイガワ)はひすいで有名なフォッサマグナの街。北アルプスから海までの距離があまりにも近く、「姫川」が雪解け時期や豪雨の時に暴れ川となって山の原石を流れ下ろしてくるからです。

         .........JR糸魚川駅、地元名産の「ひすい」を大いにPRしていた。.....
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「ほくほく線」始発駅は「越後湯沢駅」です。ここにエツ様が過去数え切れない程来たという「へぎ蕎麦」の推奨店があるというので立ち寄ってみました。天ぷらと銘酒「上撰水の如」とあわせて堪能~
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  ........越後湯沢の名店・へぎ蕎麦「新橋屋」、舞茸の天ぷらはデカくて歯ごたえがあり超美味!.....c0119160_119503.jpg
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北陸新幹線が将来開通したら「ほくほく線」はどうなってしまうのでしょう。利用者数は減ってしまうかもしれませんが、魚沼~北陸フォッサマグナ間のルートの風情と景観を味わうのはこの路線が一番!



★おわりに


当初は悪天候も予想された「雨飾山」が食山人氏の百名山達成の「晴飾山」になってよかった!
またこうやって下山後に心に残るお祝いをしてもらえることも実に羨ましい・・!(K間・名幹事)
私も節目達成時はかくなる印象的な山行になればいいなあ・・と密かにに願っている次第です。


   ............ふたたび、「雨飾山」のフォッサマグナの象徴、峻険なる「布団菱」の鋭峰稜線......
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                                                      おわり



次回は「武蔵野・雑木林と灌漑池」:((新座・田無・武蔵関を訪ねて)、「玉川用水&野火止用水」シリーズ:(第2回)の記事をお送りいたします。
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  by rollingwest | 2009-08-31 18:16 | Comments(31)

<2009年7月25~26日>北アルプスの静謐秘峰「餓鬼岳」を行く


★憧れの餓鬼岳についに登頂

今年は山頂を極めた山行は何とまだ2回しか実現しておりません。1月・伊豆半島の山、4月・丹沢縦走だけです。その後5~6月に200名山2峰に挑戦したもののいずれも連続断念となりました。
今夏は異常な天候不順が続き、戻り梅雨に悩まされた登山者は全国でゴマンといることでしょう。


    .......(左)静かなる名峰「餓鬼岳」(2647m)  (右)奇岩が連続する「剣吊り」の縦走路.......
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今回の北アルプス「餓鬼岳」も、全国的な湿潤多雨・事前の天気予報も雨だったので、あまり期待せずに出かけましたが、何とか晴れ間に恵まれてラッキー!今年初めての200名山制覇が実現


              .......豊富な水流、滝・沢が連続するバリエーション溢れる登山道.......
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「餓鬼岳」(2647m)、北アルプスにある不気味なる名をもつこの山は昔から憧れていた秘峰でした。槍穂高に繋がるメインコース(表銀座縦走路)から東に外れた独立峰であり、アプローが長く交通も非常に不便。人が滅多に入らない山だからです。(実際今回、他人グループとは全くすれ違わなかった。)




★水量溢れる沢沿いの登山路(ハードな登り)


               .........早朝5時過ぎに白沢登山口から登山開始.......c0119160_11271729.jpg





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金曜日22:30にFツアーバスは赤羽駅を出発。今回の参加はやや少人数の9名ですが、皆この滅多に登れない餓鬼岳に憧れを持つメンバーばかりです。バスは長野県安曇野方面から白沢登山口に翌朝到着、5時過ぎから歩き始めました。天気予報はやや不安定な感じだなあ・・(期待薄)


   .......はっきりしない天候。時たま晴れ間が覗くが終始不安定で、突然の雨に悩まされた。......c0119160_1135118.jpgc0119160_11353271.jpg

森林帯に入って行くと、白沢の名前の通り、真っ白な水飛沫で水量豊富な沢や滝が次々と現れ、なかなか迫力溢れるルートです。こういう道は実に気持ちがいい!(大雨の場合は危険だが・・)


       .........紅葉の滝などの名瀑がいきなり登場!滑め沢の渓流沿いを登って行く。......c0119160_11532418.jpg




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       .........(左).緑木は湿潤な空気で生き生きと輝く。(右)オオシラビソの新しい芽が成長.......c0119160_1217987.jpgc0119160_12195245.jpg

白沢ルートの最大の名瀑は「魚止ノ滝」です。屹立した断崖から、白い瀑水は轟音を立てながら滑め落ちています。迫力あるね~!その後、沢筋から離れていき、大凪山で休憩し昼食を摂りました。


   .......(左)落差は20m以上あろうと思われる「魚止ノ滝」 (右)水量が多く渓流は荒ぶる。.....c0119160_12251391.jpg







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餓鬼岳登山道は相当ハード。皆は健脚メンバーですが、厳しい登りには息を切らして、頻繁に休憩を入れながら足を進めて行きます。この後の「百曲がり」という急登道はさらに厳しかった~!(苦)





★餓鬼岳で見た花たち(その1)

この山は渓流や奇岩溢れる峻険稜線が続くルートであり、北アルプスに多く存在する広大な花畑に遭遇することはありませんでした。しかし多くの花を見つけることができたので下記に紹介します。


     .......(左)チングルマ(稚児車)   (中)キンバイソウ(金梅草)    (右)フジバカマ(藤袴)......c0119160_12322335.jpg



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下のギンリョウソウは珍しい植物(菌類)でしょう。暗い森で出会うと一瞬小さな幽霊のようでユウレイタケの別名もあります。鎌首をもたげた小竜たちは、白く光る蝋細工の如く、不気味でもあり美しくもあり。


.....(左)ギンリョウソウ(銀竜草=幽霊草) (中)クルマユリ(車百合) (右)ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)......c0119160_12442533.jpgc0119160_12443969.jpgc0119160_1305718.jpg

でも一番華やかで多く目に付いたのは石楠花。白に上品な薄ピンクが美しいハクサンシャクナゲ、黄色をアピールするキバナシャクナゲが、厳しい登りでヒ~ヒ~喘ぐオヤジたちの苦しみを癒してくれたかな。(笑)




★やっと到着~、餓鬼岳小屋!そして翌朝に名峰に登頂!


最後の急登(今日の宿泊・餓鬼岳小屋の手前)の看板には騙された~!「あと10分」と記載してあったのに20分近く苦しんだ・・。やっと小屋に到着~!本当にタフで厳しい登り道でございました。


       ..........「西餓鬼岳」の峻険なる雄姿 (餓鬼岳小屋周辺から望む).......
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小屋到着時刻は13時過ぎでしたが、早朝5時から8時間の厳しい登りだったので皆もうヘトヘト・・。
若干のアルコールを入れて布団を敷けばもうグッタリとダウン・・。外は猛烈な雨が降り出してきました。
夕食はおでんや生グレープフルーツが出て結構豪華な食事でしたが、私は食欲もなく18時には爆睡~


   ......(左).今日の宿泊「餓鬼岳小屋」大雨が降ってきた!」 (右)小屋で食事。乾杯~!......c0119160_1256463.jpg





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翌朝は4時半に起床。睡眠をバッチリ摂ったので体の疲れはかなり取れてきた。外は雨・曇りかな・・と諦め心境だったのに何と朝日が覗いているではないか~!精鋭9名は憧れの餓鬼岳に登頂!
カラリとした晴天ではなく、北アルプス全景は見渡せなかったものの雨が上がってよかった~!


   ........(左)餓鬼岳頂上に立つ!ご来光が見えた!ラッキー! (右)頂上で集合写真.......c0119160_1371569.jpg
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★奇岩が連続する峻険なパノラマ稜線


  ......まさに仙人住む如く・・、幽谷にそそりたつ先鋭奇岩 (ナメクジ岩と勝手に命名した。).....
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餓鬼岳稜線は花崗岩・奇岩がオブジェの如く林立し、まさに餓鬼の名から想像する異界なる不気味な雰囲気が漂います。峻険な岩峰の間をアップダウンして行く道は相当にタフ&ハード、今日も苦行の始まりかな・・?しかし視界開がるパノラマウォークとスリルが連続で味わえて実に楽しいね~


   ........(左)次々と花崗岩の奇岩が連続で現われる (右)剣ズリの縦走路を行く.......c0119160_1319498.jpg





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         ..........晴れ間に望む安曇野の街、オオシラビソのシルエットが絵を引き立てる.......c0119160_13381914.jpg










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ガスが掛かり天候はやや不安定でしたが、下界は晴れ間が広がり平野部の景色がよく見える!眼前には北アルプス裏銀座名峰をちゃんと確認できたし、パノラマを楽しむには十分!ラッキー!


              .........奇岩の山岳ルートをUPdownして東沢岳へ向かう.......
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      .......北アルプス裏銀座の稜線パノラマ(200名山の野口五郎岳や烏帽子岳も見える).......
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山の谷あいに輝くコバルトブルーの湖は、日本有数のロックフェルダム(岩を積み上げた堤防)「高瀬ダム湖」です。湖から烏帽子岳(右に見える尖がった山)に登り続く「ブナ立て尾根」は「日本三大急登」の一つ。3年前この急坂ルートを重荷を担いで登り、完全ヘトヘト状態・・。あん時ゃ、本当に死んだね~!


                ........ 足も竦むような垂直岩稜のルートを攀じ登っていく。.......c0119160_147430.jpg





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   .......(左)唐沢岳をバックに木に止まるアルプスの鳥・ホシガラス (右)沸き立つ山の雲.......c0119160_16222054.jpgc0119160_16482744.gifc0119160_16343962.jpg


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餓鬼岳の名の由来は「崖」の名が由来のようですが、仏教六道(天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)のランクから見れば、地獄の一歩手前。景色は天国、登山の厳しさは地獄近い苦しさだった~


   ......(左)裏銀座山稜から高瀬ダム湖を見下ろす (右)雨に濡れて黒ずんだ花崗岩の岩峰.......c0119160_16544775.jpg
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    ....... 餓鬼岳に繋がる鋸状の「剣吊り縦走路」、まさにその名前通りの峻険なる岩峰群.......
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足の竦むような垂直な岩場をハシゴ・鎖を使いながら、険しい岩峰が林立する「剣吊り」の道を抜けていくと東沢岳ピークに到着。その先にある乗越から中房川沿いに温泉下山口へと向かいます。


            .......マチコさん、激流を渡る。ヒョイ!ジャ~ンプ!.......
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この道も登りの白沢ルート同様に、水量溢れる渓流沿いの気持ちいい下山道。あちらこちらに渓流を横切る場所が現われスリル満点~!でも大雨が降って増水した時は危険な場所になりそうだ。





★餓鬼岳で見た花たち(その2)

 
再び餓鬼岳で見つけた可憐な花たちを紹介します。ハードな山行には癒しの存在。「高山植物の女王」と呼ばれる「コマクサ」が見られてよかったですね~!「餓鬼・地獄、喘ぐオヤジに極楽の花


      ........(左) コマクサ(駒草)  (中)ゴゼンタチバナ(御前橘)  (右)コイワカガミ(小岩鏡).......c0119160_17374899.jpg
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 .....(左)オオレイジンソウ(大麗人草)(中)マルバダケブキ(丸葉岳蕗)(右)オオバギボウジ(大葉擬宝珠).......c0119160_1745584.jpgc0119160_17465119.jpgc0119160_1747844.jpg

    .......(左)キバナシャクナゲ(黄花石楠花) (中)カラマツソウ(唐松草) (右)ホタルブクロ(蛍袋).......c0119160_17522289.jpgc0119160_17523568.jpgc0119160_17525155.jpg

高山植物もこうやって名前を調べ整理すると少しは頭に入ったような気がするけれど、いざ生で見ると花の名が出て来ないんだよね~!あっ、花に限らずか・・。エ~、アレだよ。アレ・・(惚けの始まり)

                          リンク:過去に出会った高山植物はコチラから




★渓流下山、そして温泉

滝・沢の音を聞きながら一路「中房温泉」へと向かいますが、下山道も急傾斜でとにかく長い・・。
「早く着かないかなあ」と皆は黙々と思いながら、温泉とビールが脳裏に浮かんでいたことでしょう。


          .........激流の滝と沢、足元を気をつけて下山していく3人.......c0119160_1895516.jpg








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         .......川の水を飲んで一服休憩~!豊富な緑と沢の音で心は癒される。.......c0119160_18132110.jpg




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12時半、ようやく「中房温泉」に到着!この温泉は北アルプス表銀座縦走のスタート拠点、過去何度も通過しましたが、ゴール到着で温泉に入るのは初めてです。雨と汗に濡れた衣類を脱ぎ捨て湯に浸かれば極楽~!ヌルヌルとした実に素晴らしい名湯でした。そしてビールの喉越し!ああ報われた。

         .......名湯「中房温泉」の露天風呂で寛ぎ、バス内でビール乾杯.......c0119160_18223516.jpg






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         .......今回辿った餓鬼岳のルート図 (クリックすると拡大で見られます).......
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今年初めての200名山「餓鬼岳」・・。その名前に違わず本当に苦しんだ難関でしたが、天候も大きく崩れずにパノラマや花を堪能して、無事下山できました。「地獄・餓鬼、終わり極楽すべてよし



                                                       おわり



次回は、「往く夏を惜しんで」(その1):「河口湖・09花火大会」の記事をお送りします。
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  by rollingwest | 2009-07-30 11:14 | Comments(32)

<2009年6月20~21日>奥秩父秘峰・断念、梅雨の合間に・・


★2回連続の200名山登頂断念


今年の関東地方の梅雨明けは関西よりも早く7月14日、その後も暑い日が続きました。また今年も猛暑なのかね~?暑すぎる夏は困るけれど、景気回復も考えれば肌寒い冷夏よりはいいかも・・
(⇒・・と7/20に記述しましたが、その後全国的な天候不順。今年は稀に見る多雨冷夏です。)
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RW記事は季節移ろいに1ケ月の遅れを取っているため、梅雨に悩まされた6月時のレポートです。
この6月は200名山・奥秩父秘峰「和名倉山」(別名・白石山)をマツさんと制覇する予定でした。

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6月は雨の多い週末が続き、1泊2日計画に見合う土日晴れの日が訪れません。日程が二転三転したあげく、土曜好天日に見切り発車で出かけたものの翌日は雨に見舞われて最終的に断念・・。ゴールデンウィーク・「笈ケ岳」(雪道が消え断念)に続き、2回連続で登頂を諦めるハメに見舞われた・・(泣)
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しかし、初夏の奥秩父は瑞々しく、苔蒸したムードで緑深まりゆく山歩きを味わうことができたし、久々の山小屋宿泊ではエキスパートの山ベテランとの会話も楽しく、なかなか有意義な旅でありました。





★「和名倉山」へのアプローチ

和名倉山」へのトライは5月下旬から日程を決め出発を何度か試みたものの、週末梅雨が続いて2回延期。しかし6/20(土)晴天!日曜予報はやや不安定ながらもう我慢ならずいざ決行じゃ~
マツさんとはJR相模湖で待ち合わせ、中央道・勝沼ICから北上して山梨県北部に向かいました。


         .......(左)一ノ瀬高原(三ノ瀬登山口)より登りはじめる。 (右)苔の蒸した岩........c0119160_17594197.jpg










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「和名倉山」(別名・白石山)は日本200名山ですが、多分殆どの人が聞いたことがないマイナーな山です。奥秩父にある秘峰で北に両神山・東に雲取山・西に甲武信岳を望む位置にあります。


         .......「和名倉山」(2036m)のルート図 (奥秩父の最深部にある)........c0119160_18123474.jpgc0119160_181351100.gif







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車は甲州市(旧・塩山市)の山奥道を上り詰めていき、三ノ瀬登山口に12:30に到着し登山開始。
緩やかな道を歩いて行けば堰堤滝の水風景や瑞々しい緑に包まれます。楽な登りで気持ちいい。


                ........林道途中にあったコケに覆われた堰堤の滝........c0119160_1833079.jpgc0119160_1841979.jpgc0119160_18524710.gif





★「将監小屋」に宿泊

2時間半程歩けばやがて今日の宿泊地・「将監小屋」に15時前に到着~、荷物を下ろして山小屋泊りの手続を済ませます。明日が頂上挑戦のメイン日、今日は前衛までのアプローチの位置づけ


          .........「将監(しょうげん)小屋」は青いトタンで覆われた質素な佇まい........
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一服した後に翌朝登山の下見を兼ねて「将監峠」まで登ってみましたが、どんよりと曇っており視界は開けず・・。明日の天気予報は雨模様だけどまた一変青空の奇跡を期待するしかないね~(祈)


    ..........(左) 「将監小屋」の   (右)目の前に広がる草原を登り「将監峠」へ下見......
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さて下見からは戻った後は、待望のビールをプシュッ!つまみを開け焼酎に移行してマツサンとしばし歓談。この小屋に飼われている犬がクンクンと鼻を鳴らしながら餌をねだりににじり寄ってきたぞ。
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  .......餌をねだりに来た小屋のワンコロ。(カメラを向けると吼える。鹿肉を沢山貰ったくせに)......c0119160_20424010.jpg
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マツサンと麻雀の話題で盛り上がっていたところ、気さくなオジサン(麻雀好きの団塊世代の方)が話しかけてきた。この方たち、話が弾んでいくうちに200名山はおろか静謐な難関峰(景鶴山等)を専門に登っているエキスパートであることがわかりました。話の内容が大いに参考になったなあ・・


  ..........(左)草原から見下ろした「将監小屋」  (右)山のエキスパートおじさんたち(同泊)........ c0119160_20575425.jpg




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盛り上がっていましたが明日に備え、早めに就寝(19時過ぎ)。夜空を見上げると雲が少なく何か晴れそうな予感!もしかして、またも大逆転? 「何だかいけそうな気がする~♪アルと思います。」
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★雨の翌日、登山断念でやむなく下山
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バシャバシャ、ザーザー、早朝4時過ぎに目覚めれば激しい雨音。あ~あ、やはり天気予報は当たっちまったか・・(落胆) このところずっとお天気男で自信を深めていたのに・・そう幸運は続かないか。


             .........日曜朝は強い雨、登頂は断念(残念・・・カエロウ)........c0119160_21331567.gif
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それにしてもすごい降りだなあ・・。わざわざこんな山奥まで来たのだから、小雨程度なら登頂したいけど・・、さらに雨音は強くなる。エキスパートおじさんたちは完全に行く気なし。我々もや~めた・・。
無理は禁物、安全第一・・、また来ればいいや。


    .......(左)下山途中で見た渓流水(風流なる流れ) (右)鮮やかなレンゲツツジ........c0119160_21382932.jpgc0119160_21385711.jpg

昨日歩いてきた登り2時間半の山道は、下山なら所要2時間なので朝8時にはもう駐車場に到着。

車は昨日来た道を引き返しますが、この近くには「おいらん淵」とよばれる戦国時代の悲劇の場所がありました。ここは心霊スポットとしても有名で、遊女達の霊が彷徨う場所とも云われています。


......心霊スポット「おいらん淵」は、旧・塩山市の「黒川鶏冠山」の武田隠し金山に由来した悲劇....c0119160_22433555.gif
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黒川鶏冠山の山中には、戦国時代に武田家の隠し金山があり、武田軍の豊富な軍資金を産出しました。最盛時には鉱夫や遊女がここに集められ繁栄を誇りましたが、武田氏滅亡で黒川金山はついに閉山。金山の秘密漏洩を危惧した武田残党に騙されて、遊女らは淵に沈められたのです。
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夜中にこの道をドライブすると数々の怪奇現象に遭遇するそうです。この淵近くでは死亡事故も多くちょっとヤバイな場所かも・・。同乗のマツサン(武田信玄好き)が急に強い吐き気に襲われ体調を崩し始めました。おお、怖~、もしかして花魁の霊が憑依してきているのかもしれない。逃げろ~!
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            ........輝く緑を目にしながら、山梨の麓へ再び下っていく........c0119160_7555599.jpg








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雨に濡れた新緑は一段と生き生きとして輝き始めている。緑は目に眩しく、車窓風景はなかなかの絶景です。フルーツの里・勝沼を通り中央道経由でJR相模駅到着。マツサンとはここでサヨウナラ~




★相模湖・津久井湖、梅雨風景

さ~て、まだ日曜日朝の9時・・、時間がエラく余ってしまった。(本来今は奥深い山に挑戦中・・)
帰路は相模湖・津久井湖の風景を楽しみながら、下道経由で厚木に抜けて川崎自宅に帰ろう。


      ........雨に煙る相模湖、観光ボートは出番なく係留されている。........c0119160_842033.jpg


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        ............雨の季節もまた一興、白鳥ボートくんもゆっくりと休養日........c0119160_8375913.jpg





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朝早い雨の相模湖には殆ど人の姿が見られません。出番のない観光船やボートは雨に濡れながら湖面に寂しく浮かんでいました。GWと夏休みの狭間なので本番出勤に備えゆっくり休んで頂~戴


        ............相模湖に煙る雨霧、絵画のような梅雨時の風景........
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相模湖を後にして次は、隣接の津久井湖に向かいます。この2つの湖は神奈川県の水源を担う重要な人造湖。その水は富士山・忍野八海から桂川を経てこの湖に貯められています。その流れは相模川に繋がっていきますが、神奈川県の人は富士山水源の美味しい水を飲んでいるのですよ。


        ..........津久井湖周辺の民家沿道には、鮮やかな紫陽花が咲き誇る。........
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津久井湖
は一望できるような展望台や公園はなく、周辺は地元の一般道です。梅雨時期の象徴・アジサイが民家脇にひっそりと咲いています。雨の日はやはり菖蒲か紫陽花が似合いますなあ・・


             .......相模川・津久井湖を横断する道志橋からの眺め........
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神奈川・水源風景を十分堪能し、厚木方面に南下し自宅に戻りました。今回の登頂断念も残念でしたが、山は逃げる訳ではない・・(1ケ月前北陸山行を断念した時も同じ言葉を言ったような・・笑)
でも次回のFツアー・北アルプス餓鬼岳(7月下旬)こそ、晴天に恵まれてほしいなあ・・。(祈念)


          ...........相模湖・津久井湖周辺の地図 (クリックすると拡大表示)........
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さていよいよ夏本番!季節の花は紫陽花・菖蒲から、向日葵の鮮やかな表情の花に変わっていきます。16年ぶりの冷夏も予想されますが、皆様、お互い健康に注意し夏を乗り切って参りましょう。
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                                                    おわり



次回は久々の「東京都心風景シリーズ」をお届けします。
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  by rollingwest | 2009-06-25 17:35 | Comments(28)

<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その2)

↓(その1)から続く リンク:「ちょっと渋めの玄人旅」09GW:北陸紀行(その1)


★深田久弥(百名山選定者)が愛した地元の名峰

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車は広々とした越前平野の田園風景の中を走り向けていきます。地平線の向こうには形のいい山が聳えている。あの山は何だろう・・? そうか!「日本百名山」の著者・深田久弥が愛した地元の名山「荒島岳」(1523m)ではないか!三角頂を空に突き上げ、稜線は緩やかに羽を広げている・・。

                
       ......深田久弥が愛した故郷の百名山「荒島岳」 まさに絵画のような風情が漂う。.......
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「荒島岳」が「百名山」に入ったことの岳人評判は「深田久弥の身贔屓選定か」と芳しくありません。実際RWも6年前にこの山に登りましたが、頂上の電波塔にはガッカリ・・、何の感慨もなかった・・。
しかし今回この美形シルエットを見て考えを改めました。富士山同様、遠くから見る名山だったのか!
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深田久弥も百名山決定に当っては、地元の名峰からは「荒島岳」と「能郷白山」のどちらを選ぶべきか相当迷ったようです。深田久弥については下記「山の文化館」で紹介していますのでご参照





★白山信仰の巨大な宗教都市跡:「平泉寺白山神社」を訪ねる。
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越前大仏・勝山城から至近1~2km東に離れた所に、「平泉(ヘイセン)寺・白山神社」はありました。
寺名に白山神社の呼称が並列しており、霊峰「白山」を信仰する山岳信仰の寺社です。ここは司馬遼太郎の著書「街道をゆく」(越前の諸道)を読んで以来、いつか訪ねたいと願っていた史蹟です。


           ......「平泉寺・白山神社」は多くの僧兵に守られた巨大な宗教都市だった。.......
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「平泉寺」は717年に「泰澄大師」(越の大徳)が開闢した霊峰白山を崇める山岳信仰の寺社です。
中世以降は比叡山延暦寺の勢力下に入り、九頭竜川の豪族たちが競って居を構え、戦国時代には48社・36御堂、6千僧坊、僧兵8千人を擁した巨大な宗教都市だったとのこと。(兎に角広大!)


  ......旧境内跡は一面の青苔に覆われまさに絨毯の如し(京都の苔寺と並ぶ名所).......c0119160_21233189.jpg

戦国時代は朝倉氏と比肩の一大勢力でしたが、一向一揆勢に焼討ちされ衰亡、秀吉復興支援を得たとの歴史だそうな・・。日本では珍しい石で築かれた宗教都市、国内最大の中世・石畳道や石垣も多く残されています。こんな広大敷地でも、旧境内全体の僅かまだ1%の発掘率だとは驚き!


 .....(左)神社の拝殿には可愛らしい巫女さん2人 (右)中央奥には威厳ある本社が鎮座.......c0119160_2125842.jpg


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越前海岸の断崖絶壁・名所「東尋坊」は平泉寺の1僧兵の名前です。「東尋坊」は相当の悪行坊主で、恋仇によって断崖から突き落とされ、地名由来になったとのこと。「こら~!坊さんが女の取り合いして修羅場見せてんじゃね~!」♪チャッチャッチャ~、まさに「火曜サスペンス劇場」の世界です。


      .......静謐なる「御手洗池」、深碧の神秘的な雰囲気は実に素晴らしかったね~!......
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福井・石川・岐阜3県が共同で「霊峰白山と山麓の文化的景観」を、07世界遺産暫定リストに文化庁申請しました。霊峰白山の信仰拠点は「平泉寺」の他に加賀市「白山比咩神社」(前編で紹介)、郡上市「長滝寺」と並んで、「白山信仰の三馬場」と呼ばれたとのこと。祈念・世界遺産登録成就!
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★国内最大級!規模・内容とも充実の「恐竜博物館」

勝山にはもう一つ観光の名所があります。恐竜展示では国内最大級の「福井県立恐竜博物館」・・
ここは日本一の恐竜化石・産出地、「福井竜」の国産サウルスも輩出し正に博物地の縁に相応しい!

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  ....正式名称は.「福井県立恐竜博物館・かつやま恐竜の森」、日本一の規模を誇る常設展.......c0119160_2001552.jpg










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     ......エントランスを進むと未来都市のような光景!各フロアに通ずる曲線エスカレーター.......c0119160_2045084.jpgc0119160_2053479.jpg







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千数百点標本の豊富な展示アイテム、発掘化石を忠実に再現した生存時代の想像姿、効果的な照明展示や大型ビジョンを使った映像演出、わかり易くて臨場感のある会場は実に好感が持てるね~


        ......(左)剣竜の骨格と背景には再現模型 (右)恐竜の卵に見入る見学客.......c0119160_20245214.jpg



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           .....恐竜生態の解説映像は大きなハイビジョン。食い入るように見る子供達.......c0119160_20341383.jpg






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かくも充実なる内容なのに入場料は大人500円・小中生250円、実に安い!2000年7月博物館開業ですが、今年3月300万人大台を突破したとのこと。年々着実に増加する入場者数は納得!


.....(左)翼竜!ビューン! (右)県立博物館だがアミューズメントパークの如く、随所に心にくい演出が!...c0119160_20503224.jpg

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       ......「ステゴサウルス」の骨格も大迫力!陳列標本は千数百点を誇る内容充実度.......c0119160_2173254.jpg










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子供達は博物館に一日中いても飽きないと思います。また来たくなる素晴らしいミュージアムでした。数々のテーマパークが破綻してきた過去20年間で、公立博物館としては稀に見る成功事例なのでしょう。中年オジサン2人は童心に帰りもう少し見たかったけれど、次があるので車に乗り込みます。
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★越前の小京都・「大野」

勝山から九頭竜川を横断して南下すると「大野市」に入ります。この市は福井県面積の1/5も占める広さを有しながらも人口僅か36千人、ほのぼのとした田園風景が溢れる心の安らぐ街です。


  .....「大野城」は金森長近が築城、天守閣からは落ち着いた大野の街や水田風景が一望.....c0119160_21161754.jpg




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ここは「越前の小京都」と呼ばれる城下町、是非とも訪れてほしいお薦めの街。由緒ある武家屋敷、寺町の落ち着いた街並小路、400年歴史の七間朝市・・・、市内には「御清水」(オショウズ)と呼ばれる湧き水SPOTもあります。豪雪白山が恵む豊富な水は、貴重な市民の生活水となっている。


     ......(左)大野「寺町」の落ち着いた風情 (右)「御清水」の水を汲む人の行列が・・。......c0119160_212173.jpg






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「大野市の風情」を十分満喫したあとは北西に進路を切り、2日目の宿泊地芦原温泉向かいます。
残念ながら風情ある温泉中心街ではなくて、国道沿いにある簡易スパ温泉ホテルでしたが・・(笑)
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★一向一揆のルーツとなった北陸の真宗拠点「吉崎御坊」

3日目は宿を早立ちして、マツさんが切望する「吉崎御坊」を目指しました。ここは15世紀半ばに「蓮如」が比叡山勢力から迫害を受け、京都から北陸に逃れ真宗布教拠点を置いた所なのです。


  ...... 「北潟湖」は芦原から吉崎に向けて広がる北陸の汽水湖.、周辺は広大な水田風景......c0119160_10271214.jpg






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当所は2年前に北陸家族旅行で訪れた寺。住職から吉崎御坊の由来、本願寺との歴史的関係、「嫁おどしの肉付け面」の熱弁を聞かされました。「肉付け面」とは、毎夜神社参拝する敬虔な嫁をいびる姑が鬼の面を付けて脅そうと企んだ結果、顔から面が離れなくなったという地元民話です。


    ....(左)「吉崎御坊・願慶寺」(東本願寺派) (右)この寺に保存される「肉付けの面」......c0119160_21352585.jpg









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南無阿弥陀仏」、この六文字名号を唱え続ければ苦行修行などせずとも極楽往生できると親鸞は説きました。農民にとってはそのシンプルな教えは革命的であり、爆発的なブレイク!その信仰心と結束力が一向一揆の大勢力へと成長していきました。まさに一向宗徒の聖地・ルーツなのです。


  .....(左)蓮如が愛した「鹿島の森」は汽水湖(向こうは日本海) (右)蓮如上人の大立像.......
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寺上には高台があり「蓮如」大立像は、お気に入りの風景眺望「鹿島の森」を見下ろしています。
マツサンは切望場所を満喫し十分ご満悦でしたが、でも次の目的地こそが憧れ訪問先のようです。
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★「深田久弥」の故郷にある「山の文化館」

現在、中高年(小生もか・・泣)の「百名山」ブームは「深田久弥」の著書によるものですが、生まれ故郷は加賀市大聖寺町(吉崎御坊を海岸線に数km北上)。ここに彼の偉業を顕彰する「山の文化館」がありました。昔の絹織物工場を改造しての建物ですが、実に素朴で雰囲気ある記念館です。


     ........「山の文化館」の玄関には立派なオオイチョウの木が聳えていた。.......c0119160_724132.jpg







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     .......深田久弥は昭39年に「日本百名山」を発表、今の中高年登山ブームのルーツを築く.......
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深田久弥は当初は純文学者としてデビューしたものの、その後文壇仲間に某事で咎めを受け、失意のうちに生まれ故郷に戻り雌伏充電生活。この期間に書き上げた「百名山」が文学賞を受賞して人気作家として返り咲きました。山梨「茅ケ岳」で登山中に死去・・、本人とっては本望の死かも・・


     ........(左)大聖寺川の流し舟 (右)市内にある鐘楼、 ともに風情があるね~!.......c0119160_1739170.jpgc0119160_17392185.jpg

この「大聖寺」(加賀市)の街も、上記紹介の大野市同様に癒しを感じる歴史ある北陸の街でした。時間があれば、流し舟に乗って大聖寺川を下り、川沿いにある長流亭の写真を撮りたかったなあ。
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★義経・弁慶の勧進帳:「安宅の関」


安宅の関」は謡曲・歌舞伎「勧進帳」の舞台として有名な所です。(小松空港近く、北陸海岸松原)
源義経弁慶が頼朝の目を逃れ、山伏姿に変装して北陸海岸を北上し奥州平泉を目指しました。
関を通過する時、守護・富樫氏に義経と見破られ制止を受けたのです。 果たして運命は如何に?


   ......義経・弁慶が奥州に逃れる際に通過した「安宅の関」=「住吉神社」(小松空港近く).......
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ここで弁慶大芝居を打ちます。白紙勧進帳を読み上げ、自分達は山伏であることをPRし、義経を殴りつける演技をします。主君ではないとアピールするために苦渋の決断でした。守護・富樫氏は義経だと知りながらも主従の迫真演技に感銘を受けてしまい、通過を許したという史実の物語です。


       .......一度は義経と見破られたものの、守護・富樫氏に通過を許してもらった.......
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       .......(左)弁慶が白紙勧進帳を読み上げる。 (右)弁慶が義経を殴打する光景.......c0119160_1832325.jpg








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「安宅の関」は07北陸家族旅行では時間がなく訪ねそびれた史蹟で、今回やっと見ることができて満足!実はこの後、木曽義仲の「倶利伽羅峠」、能登一ノ宮「気多大社」(羽咋市)の訪問予定でしたが、親父の容体悪化の連絡を受けて、旅を急遽切り上げ、金沢で解散。柏崎に向かいました。
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★おわりに


北陸は実に長大で自然に溢れて歴史が深い・・。今回マイナーな場所を重点にかなり網羅することができましたが、まだまだ見ていない興味ある場所が多くあります。氷見海岸から見る立山、日本の歴史が濃縮した能登「七尾」、30数年前訪れた能登金剛の奇岩群・・etc 次回訪問が楽しみ~


           .........今回の北陸旅で辿ったルート(クリックすると地図が拡大).......
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山は逃げる訳ではない。史蹟・観光地も逃げる訳ではない。雪道が解けて登山断念した「笈ケ岳」も、まだ見残した北陸の見所もまたいつかトライしましょう。健康ならば20年後でも可能なのだ・・。
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                                                    おわり

  by rollingwest | 2009-06-14 20:37 | 旅の風景 | Comments(24)

<2009年5月2~4日>「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その1)


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今年のGWは北陸を駆け巡り、一般的には殆ど知られぬマイナー名所・観光地を訪ねてきました。旅の終盤で、お袋から「親父が危ない状態になった。」と連絡を受け、急遽柏崎に向かうハプニングも発生し尻切トンボでしたが、それでも2泊3日で玄人受けする多くの名所を見ることができました。
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★登山断念「笈ケ岳」⇒北陸周遊旅に切り替え


笈ケ岳」(オイヅルガタ)、この名峰を知る人は山に相当詳しい方です。日本200名山の1つですが、この山には何と登山道がありません。(深い山奥・豪雪で、山道が切り開かれなかったのでしょう)
夏は道がなくヤブ木に覆われますが、雪が残る時は踏み跡に沿って登山可能になる山なのです。
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実は今回マツさんと2人で、この難関峰へ残雪期にテントを担いで登頂する計画を立てており、麓の一里野温泉に宿泊予約をしていました。しかし出発直前になって登山中止をせざるを得ないことが判明!今年の超暖冬が原因で、雪道が融けてしまって登山することができなくなったのです。
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2人はちょっと落胆しましたが気持ちをすぐに切り替え、北陸奥地温泉を折角GWに予約しているんだから、滅多に行けない北陸路を徹底的に回ろうと計画変更!それもメインの観光地(金沢・東尋坊・永平寺等)は一切除外し、マイナーで渋目の穴場SPOTをレンタカーで回ることにしました。
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【コース日程】(1日目):「白山比咩神社」⇒「加賀一向一揆・鳥越城」⇒「綿ヶ滝」⇒「一里野温泉」泊
(2日目):「手取渓谷」⇒「手取ダム」⇒「越前大仏」⇒「平泉寺」⇒「福井恐竜博物館」⇒「大野城」⇒「芦原」泊  (3日目):「吉崎御坊」⇒「深田久弥記念館」⇒「安宅ノ関」⇒金沢で解散、柏崎へ




★(1日目): 「ほくほく線」車窓から見た名峰

                ......クリックすると拡大地図が見られます。......
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ほくほく線」とは97年に開通したJR新線です。上越新幹線と接続し、北陸の各都市を結ぶ特急「はくたか」が運行されています。(越後湯沢駅が始発で乗り換え) これによって首都圏から北陸方面へのアクセスは非常によくなりました。しかし逆に故郷の柏崎はバイパスされ交通不便に・・(泣)

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 ....(左)今年何度も見た魚沼「越後三山」  (右)我が故郷「米山」の裏側(頚城地区)を通過....c0119160_1556521.jpg

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東京駅を出発し、越後・魚沼~頚城エリア経由で日本海に出ていくのですが、この車窓から見た数々の名峰は実に感激しました!「越後三山」~故郷「米山」裏側~「妙高山」「火打・焼岳」~「雨飾山」~「毛勝山」「立山」「剣岳」・・。日本の名峰が次々に現われ興奮の余りシャッターをバシャバシャ!
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  ....田植えも終わり、鏡の如く水が張られた車窓の水田風景、防風林の向こうは日本海が・・.....
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こうして見ると越後には色々な所に名峰が散りばめられているなあ・・。田植作業が丁度終わった時期なので、鏡の如く水面が広がる田んぼに美しい景色が映りこんで見飽きることがありません。


...越後・名峰群、左から「妙高」「火打・焼岳」、右は「雨飾山」(食山人氏、今夏・百名山達成予定)...c0119160_16183233.jpg

直江津(直江家・開墾湊の意味)を過ぎると、日本海が出現!糸魚川・親不知・黒部川・・、全ては日本列島の激しい造山運動が創った峻険な北アルプス地形が海にまで迫っている場所なのです。


   .....(左)日本海に流れ出る黒部川、国道8号線橋脚はカラフル (右)「親不知」断崖絶壁海岸......c0119160_16222116.jpg







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               .....魚津・滑川辺り(富山県)から、「毛勝山」と「立山連峰」を望む......c0119160_16265763.gif
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富山通過では「立山」&「剱岳」(映画「点の記」が公開)を仰ぎ見て、13時半に金沢駅に到着~!
駅前のレンタカーを借り早速に出発!まずは「白山市」(05年市町村合併で誕生)に向かいます。
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★「白山神社」の総本社(北陸最大の守護大社)を訪ねる


「白山神社」は全国に3千社近くありますが、その総本山は「白山比咩(しらやまひめ)神社」です。
石川県白山市に鎮座する本守護大社は「加賀一宮」と呼ばれ、北陸最大の尊敬を集めています。
加賀名峰「白山」(2702m)は、富士山・立山(or御嶽)と並び「日本三大霊山」と崇められてきました。

  
          ......「白山比咩神社」本殿に拝礼。威厳ある狛犬&ホワイト神馬(写真下)が鎮座.......c0119160_16432833.jpg











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世界有数の豪雪地帯に鎮座する気高き山は、常に残雪に覆われ白く輝く「白山」として古代文献に多く登場してきたのです。崇敬厚い「白山信仰」総本社は、想像に違わず威厳に満ちていました。


            ......「白山比咩神社」山門からは、鮮やかな新緑光が・・(額縁の如く).......c0119160_16531358.jpg








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鳥居・神門をくぐると巨大杉や欅に囲まれた境内、銅板葺の風格ある大社殿が登場します。阿形・吽形像、狛犬・神馬などは深い歴史が刻まれた社の雰囲気がたっぷり。崇神天皇時に創建、イザナギ・イザナミノミコトも祀られ2200年近い歴史を誇る古社、数多くの重要文化財・宝物が収められます。


          ......日本三大霊山白山」(2702m)、水田が広がる山里の村.......c0119160_16593114.jpgc0119160_16595028.jpg

霊験神社を後にして、色気無くムサ苦しき男2人のレンタカーは「加賀一向一揆」所縁の地へに一路向かいます。水の張られた田んぼ広がる山里、遥か遠方には崇高な白峰が聳え立っていました。
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★「加賀一向一揆」拠点と、「手取川」の名瀑を再び訪問


百姓の持ちたる国」と呼ばれた農民自治国が戦国時代に加賀で存在しました。一向宗(浄土真宗・別名)の熱狂的な農民信者が築き、100年も続いた独立国。「親鸞」が開いた真宗は北陸で「蓮如」が布教拡大し、瞬く間に百姓達の心を捉えました。 「南無阿弥陀仏」の称号と共に・・


           ....「加賀一向一揆」の拠点・「鳥越城」、「百姓の持ちたる国」のシンボル.....
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マツさんは日本史好き(他の趣味も多彩)ですが、宗教や農村に根差す民族史(一向一揆史・カムイ伝等)は特にお気に入り。本人たっての希望で「鳥越城」は今回観光で外せぬ必須訪問先です。


       ......(左)「鳥越城」から見下ろす農村風景 、(右)一向一揆を模した漫画.......c0119160_17231441.jpg






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織田信長にとり、コントロールが効かない宗教集団は目の上のタンコブでした。全国各地で一向宗を弾圧、「鳥越城」は最大の抵抗勢力拠点だった場所で柴田勝家軍と血みどろの戦いが繰り広げられた所。「本能寺ノ変」の悲劇は、比叡山を焼き払い、一向宗農民を殺戮しまくった信長への仏罰か?


     .....(左)「日本の滝100選」に名をなす「綿ヶ滝」  (右)滝の源頭部から滝壺を覗き見る.....c0119160_17324227.jpgc0119160_1733132.jpg

「一向一揆の里」の近くには、「手取川」(水源は白山連峰)が刻んだ素晴らしい峡谷があります。
そして知る人ぞ知る名瀑「綿ヶ滝」が豊富な水量で轟音を立てています。07年夏に北陸家族旅行をした時にこの名滝を見て衝撃・感動を受けました。2年ぶりの再会でしたがその迫力は圧倒的!

               リンク:07夏・北陸家族旅行の記事 (綿ケ滝・手取渓谷の大絶景)
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渓谷道に沿ってレンタカーが徐々に標高を上げて行くと、白山が生む豊富な雪解け水が刻んだ「手取川渓谷」は、さらに谷底深い景観を見せてきます。本日の宿泊地「一里野温泉」はもう間近・・・・(1日目宿泊)c0119160_1756843.jpg






★「笈ケ岳」登山道の下見、手取川渓谷&ダム


宿泊地「一里野温泉」を後にしての朝、マツサンは来るべき「笈ケ岳」挑戦に備えて、登山口がどこにあるか事前下見を怠りません。ウ~ン、さすがだ・・。車を林道終点まで詰め渓谷道を探ります。
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   .....(左)「笈ケ岳」の雄姿が遠くに見える!(右)登山道は水道パイプに沿った長い石階段......
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手取川渓谷に下る道は結構長い・・。お~、やっと見つけた!長い水管脇に奥の院神社に続くような石階段。かなり気付きにくい登山口なので、事前下見してよかったかもしれない。そして遥か遠くに憧憬の「笈ケ岳」が見えてきた!実に荘厳なシルエット・・、あの名峰登山はまた次回のお楽しみ・・


              ......「笈ケ岳」登山道に沿って「手取川渓谷」の絶景が広がる。.......
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「手取川渓谷」の奥深き真髄を肌に感じて、再びレンタカーに乗り込み次は「手取ダム」を目指していきます。ここは岩石を積み上げ造成されたロックフィルダム!豊富な雪解水の放水圧は大迫力!
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        ......「手取川ダム」はロックフィルダムとして独特な景観風情を醸し出している。......
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         ......「手取ダム」は静謐な雰囲気、何これ~?前衛的な石のオブジェが沢山.......
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水に溢れた白山の大自然をあとにして、レンタカーは福井県方面にハンドルを切って行きます。
九頭竜川を横切って行けば越前平野のおおらかな水田風景が目前に広がってきました。
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九頭竜周辺の大野・勝山は、生まれて初めて足を踏み入れる場所ですが結構見所があるのだ!
でも今回は「永平寺」「東尋坊」等の有名観光地は一切訪ねる気はありません。マイナーのみを!




★経営悪化で公売に出された巨大な大仏・五重塔

日本で有名な大仏といえば云わずと知れた「奈良」と「鎌倉」の大仏ですが、「三大大仏」があるとすれば3つ目はどこなのだろう?調べてみると高岡、兵庫、岐阜に三大を主張する仏があるようですが、あまりよく知らないなあ・・。そういえば牛久大仏という超巨大なコンクリート仏も茨城にあります。
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そういえば「越前大仏」っていうのも聞いたことがある。好奇心旺盛な2人はそこを訪ねて見ることにしました。まあ、どうせ高崎観音や牛久大仏のようなコンクリート製の観光大仏だろうと思ってね・・。

   ......「越前大仏」で有名な清大寺、壮大な大仏殿(マツさんの姿が豆つぶのようだ).......
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広い駐車場に降り立つと朝早いからかもしれぬが、ガラ~ンとしている。寺の正式名は何だろう・・?「大師山清大寺」、全く聞いた事ないなあ。参道を上がると壷・お守りの土産屋が・・。誰もいない。
何かやはり俗物的な寺っぽいな・・と進んで行くと、ドデカイ大門・大仏殿が目前に飛び込んできた!


  .......広大な境内には参拝者が殆どいない、正に伽藍(ガラ~ン)としている。(oyaji gyagu)....
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         .......これが有名な「越前大仏」か~!とてつもなくデカイ!........
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大仏殿の中に入ってみれば、こりゃ~スゲエ~!奈良の大仏より大きく、その建造内容もかなり本格的である・・!大仏脇には4体の巨大羅漢・観音。へえ・・こんな場所があったんだ!驚いた。


     .....(左)巨大な羅漢・観音像(マツサンが小さく見える)   (右)日本一巨大な五重塔.......c0119160_2142778.jpg







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   ....大空間(呆)・・巨大な羅漢・観音も小さく見えるくらいにデカイ大仏!兎に角スゴイ!.....
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誰が建造したのかと調べてみると「T田氏」なる地元出身実業家が20年前に巨額な金を投じ開眼したとのこと。五重の塔も京都東寺を上回り日本一の高さだそうです。でも・・、バブル期・人工物には全く手を合わせる気が起こらない。刻まれた歴史・背景がないと深みがなく単なるハコモノだねエ・・

           .....エレベーターで五重塔最上部に上がって、大仏殿の全景を見渡す。.....
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建物の運命は曰くつきです。「T田氏」が03年死去、その後の国税調査で追徴課税され不動会社が経営難に陥り、大仏・五重塔が公売されたニュースが昨年流れていました。交通が不便な所で観光客はガラガラ・・。資産価値は50億円程あるようですが不況下で一体誰がこれを買うんだろう?


  .....(上)菜の花畑から見る寺社群は奈良に似た風情も・・ (下)水田に映る勝山城......c0119160_2125928.jpg
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そんな数奇な運命を辿った悲劇の大仏様ですが、建物自体の規模や迫力には相当驚きました。
ここが本当に深い歴史をもつ史蹟だったならば、見学客に溢れる大観光地だったことでしょう。
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勝山には曰くつきの寺もありますが、この近くにはあまり皆に知られていない、白山信仰の深い歴史が刻まれた古社「平泉寺」が存在します。この寺社も今回の目的の一つ(次回お楽しみに・・)


                                                     おわり


(その2)へ続く↓ 「ちょっと渋めの玄人旅、09GW:北陸紀行(その2)
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  by rollingwest | 2009-06-13 15:09 | 旅の風景 | Comments(20)

<2009年4月26日>09新緑の丹沢・パノラマ山行

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今年になって山は1月の伊豆半島「達磨山・金冠山」以来、まだ1回しか行っていませんでしたが、食山人氏から「新緑の丹沢山」の誘いを頂戴し、久々に2回目の登山に出かけることにしました。
同行の食山人氏は週末連続登山にチャレンジ中、この時点でもう本年20数回目のようです。(驚)

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実は前日まで大雨で当日予報も雨だったので、「今回は延期しましょう。」と打ち合わせたばかり。
しかし急に天気予報が晴れマークに一変し、計画復活!青梅・梅郷巡りの時と同パターンとなりました。
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今回は丹沢山から塔ノ岳へ南下していくコースを取りましたが、車2台で合流して登山口・下山口に各1台を置く方法で効率的なアプローチ。やはりピストンで戻ってくるより縦走の方が面白いね!
東名秦野中井IC出口で朝5:50に食山人氏と待ち合わせ。(お互い、川崎・沼津から50分で到着)


        ........新緑の丹沢山に向かう登山道、喜び溢れる食山人氏の後姿......c0119160_20535478.jpg


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  .......(左)丹沢は渓流・沢の宝庫(イガイガ氏HPより) (右)コバイケソウと桜の道を行く食山人氏......c0119160_2142476.jpgc0119160_2151157.jpg

秦野市街から丹沢山麓の里を北上。2台の車を所定地にセッティングし、東丹沢の塩水橋から出発。
登山道は萌え立つ新緑に一面包まれて、雨上がりのタイミングでは緑の生命力を一段と感じます。

      .....(左)山の裾野は新緑が燃立つ様に輝く  (右)キブシの花(木五倍子と書く).....
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       .......木の新緑芽の向こうには大山、裏側から望んでもいい形だ!......
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出発してから3時間程クネクネと尾根道を上がり、10時に「丹沢山」の頂上広場(みやま山荘)に到着
朝はややガスってましたが、風が強くなり丹沢山頂上の景色は抜群!富士山背景に数枚パチリ!

       .........(左)桜花弁の列、照明灯の傘みたいだね・・。結構可愛い(笑)......c0119160_21441591.gifc0119160_21442814.jpg
     .......(左)コバイケソウの木道を行く。 (右)「丹沢山」山頂にある「みやま山荘」の前にて......c0119160_21482482.jpg







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      .........(左)新緑日和の富士山(ち~と雲が邪魔)  (右)「丹沢山」の山頂看板の脇にて......c0119160_21543166.jpgc0119160_21544615.jpg

山桜は今が盛りで、青空にクッキリと映えています。稜線上の木々はまだ芽吹き状態で新緑全開でないものの、桜は標高の高い所にも多く点在して目にも保養の丹沢・桜~キング(white oyaji gyagu)


        ........山桜がまさに盛り咲き!今年は桜を長~く楽しめています。......
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       ........(左)笹に覆われた登山道を行く2人の登山者 (左)「塔ノ岳」道標がいい雰囲気.....c0119160_614859.jpg

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丹沢山から主稜線を南下、1時間弱歩いて「塔ノ岳」山頂に到着!一挙に人の数が増えてきたぞ。
頂上からのパノラマは実に素晴らしい~!「富士山」は雲がかかり続けてちょっと残念でしたが、「愛鷹山」の裾野、相模湾の「伊豆大島」「初島」「真鶴半島」「伊豆半島」もバッチリではないか!


       ..........「塔ノ岳」山頂に到着、立派な展望方位盤の向こうには冠雪富士山......c0119160_6234428.jpg




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       ........塔ノ岳から望む相模湾の絶景(大島・初島・伊豆半島・真鶴半島)......
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春の山行パノラマは霞っぽくなりがちですが、この日は鮮やか過ぎる程の眺望に恵まれました。
それもそのはず、この日は川奈GCで行われていた「フジサンケイ・レディ-ス・クラシック」が強風で中止となる初の椿事、冬型の風が吹き荒れた日です。でも登山者にとっては汗もかかず快適コンディションだ!
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     ........愛鷹山(左)と富士山(右)、それぞれ雄大な裾野を誇る優美なシルエット......
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頂上で昼食を摂って絶景を満喫したあとは、三ノ塔・二ノ塔経由でヤビツ峠に向かって稜線を下山して行きます。行者岳の満開桜、雨に映える避難小屋、三ノ塔の眺望、本当に気持ちいいコースだ!


     ..........(左)山桜に感嘆しカメラを向ける登山者 (右)新大日茶屋へ上がる食山人氏......c0119160_19452142.jpg








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   ...........(左)遠き小屋を眺めて、歩き来た山道を振り返る。 (右)丹沢山塊を一望!......c0119160_19533737.jpgc0119160_1954484.jpg
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          .........三角屋根のしゃれた避難小屋が雨溜りの水面に映える。......
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下山ルートも素晴らしいパノラマは目の前に広がります。湘南海岸の砂浜、横浜ランドマークタワー、新宿高層ビル群の東京都心、遠くには茨城の筑波山! 「う~ん、何も言えね・・」(もう古いか・・笑)

    ...........新緑とアセビの花々が萌える。遥かに見える伊豆半島と真鶴半島が重なり合う。......
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    .........(左)大山の左向こうには東京の街が・・。(右)湘南海岸を見ながら木道を下る。......c0119160_2119311.jpg


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ヤビツ峠の護摩屋敷(名水あり)に下り、置いてある車を回収して2人で登山口の車へ戻ります。そこで食山人氏とサヨウナラ。各自は厚木ICから乗りそれぞれの家路へ、川崎・沼津へと別れました。
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        ............(左) 宮ケ瀬ダムの光り輝く水面 (右)ダムに架かる「虹の大橋」......
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      .........若々しい青葉が陽に光り輝く。sun shine vivid!(青春だね~)......c0119160_21402012.jpg




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下山場所の到着は14時過ぎ、日の長い4月下旬ではまだ真昼間の状態。小生は、厚木ICに行く途中で「宮ケ瀬ダム」(神奈川県の水瓶)の湖畔べりを散策して帰りました。It’s a beatifulday!


     ........新緑に囲まれる宮ケ瀬湖の碧水・・!「もう何も言えね・・」(←shitsukoi・・!)......
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         ..........大山のシルエットと新緑の小鮎川(厚木飯山)、春のうらら~のォ♪......
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飯山温泉もある厚木の郊外地もまだまだ自然が多くて、いい雰囲気。雲雀もピーチクパーチク鳴いている・・・。強風もおさまり爽やかな風が吹きぬけていく陽溜り風景。実に気持ちいい日でありました。c0119160_21543796.jpg
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               ............神奈川西部地図&丹沢の縦走地図(クリックで拡大)......c0119160_2156417.jpg



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                                                      おわり



                ※ 次回は開港150周年を迎えた横浜の街を一日歩いてみました。c0119160_2215075.jpg

  by rollingwest | 2009-05-15 20:39 | Comments(28)

駿河湾越しの富士山大展望(09年Fツアー初山行)

★西伊豆の山(達磨山・金冠山)

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今年の登り初め(Fツアー山行)は、昨年末に続き「富士山ビューを満喫する山旅」から発進です。
「海に浮ぶ富士」は千葉・三浦半島・静岡薩埵峠などからも味わえますが、「富士山・南アルプス」を「海越し」並んで見られる所は伊豆半島しかありません。滅多に経験できない大パノラマです!

     ......東名高速(大井松田付近)のバス走行中、右手に見えた冠雪富士(クリックで拡大)....
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Fツアーバスは新橋駅を朝7時前に出発、東名高速経由で伊豆方面へ向かいます。今日も雲一つない晴天!(最近、天気運が強くてラッキー) 厚木IC辺りから「富士山の雄姿」(例年より多い冠雪量)が迫力を増してきました。私は大井松田付近から見る富士の大きさ・距離感が大好きです。


       ...... (左)土肥峠より出発(気持ちいい木陰道) (右)船原峠を通過して伽藍山へ....c0119160_17392541.jpgc0119160_17394393.jpg

天城湯ヶ島から土肥峠に入り、西伊豆スカイラインに沿って並行する山道を歩き出します。アスファルト道路と山道が平行交錯しながらの登りですが、整備された木陰道は傾斜も緩やかで歩き易い。
皆でワイワイ喋りながら冬の陽だまりハイク・・・。ちとお気楽なムードで実に気持ちがいいもんだ。


     .....(左)冬枯れの木と駿河湾の青空 (右)ハコネザサの日陰雪路。一点の雲もない!....
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やがてなだらかな山稜道に出ると駿河湾が開けてきました。ハコネザサという低木笹に覆われた道は、日陰は雪が固まりツルツル滑る場面もありますが、視界がきいた穏やかな歩きが楽しめます。
おおッ!遥かに富士山と南アルプスが見えてきた~!海の向こうに見えるんだから感動的だね~


     .....笹に覆われた視界の開けた路が続く。富士山に向かって歩くのは実に楽しい。.....
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   .....(左)駿河湾の先には「真っ白な南アルプス」が屏風の如く (右)富士山と達磨山をバックに.....c0119160_1948026.jpgc0119160_19481563.jpg


駿河湾対岸にはうっすらと静岡市も見える!懐かしいなあ・・、今から8年前に住んでいた思い出深い3年間の静岡生活がフラッシュバックします。清水(現・静岡市合併)の「日本平」や「三保松原」もシルエットがよくわかる!ここからよく富士山・西伊豆を眺めたものです。その西伊豆に今いるのか・・。
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    ......海の向こうに「清水港」「日本平」「三保の松原」(現:静岡市)がウッスラと見える....
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    ........(左)遠洋漁業の基地となっている「戸田(へた)港」 (右)西伊豆スカイライン沿いに歩く....c0119160_19523892.jpgc0119160_19525442.jpg
   
西伊豆は首都圏からは交通の便がよくなく渋滞にも巻き込まれてなかなか訪れにくい場所ですが、静岡在住時代は家族で数回来ました。伊豆の踊り子「湯ヶ島」や「浄蓮の滝」、猿の「波勝崎」、奇観「堂ヶ島」、「岩地海水浴場」などで楽しんだものだ。現在オヤジにはつきあってくれんなあ・・・(T_T) .... ..... (--、)ヾ(^^ )


....対岸の静岡&南アルプス、山あい西伊豆の街、笹の雪道、光る空と海、ポカポカ陽だまりハイク....c0119160_2034444.gif
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伽藍山の脇にある見晴台で昼食休憩。毎回恒例、皆さんの差し入れ料理をつまみにアルコールが入ってよか気持ち。(この後の登りがチト辛いけど・・) 昼食を終えていよいよ達磨山頂上へ。c0119160_3304144.gif
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達磨山」(982m)はダルマの如く丸みある山容に由来します。なだらかな頂上展望台はもう間近。
「うわ~スゴイ!」先行の登頂到着者の歓声が聞こえます。ようやく私もそこに立つ・・「おお~!」


  ..... 「富士山」の手前は「愛鷹山」、右の連山は「沼津アルプス」、「淡島」も湾に浮ぶ....
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ここの360度大展望は実に素晴らしい!富士山・愛鷹山・南アルプス・箱根の山・西伊豆の山々(百名山の天城山)、そして駿河湾に広がる静岡県の海岸線、沼津の街、沼津アルプスと淡島、大瀬崎・・。このパノラマは1939年ニューヨーク万博に日本・代表景色として絵に描かれ出品されました。


  ..... 今から70年前の万国博覧会(ニューヨーク)に出展された長大な絵画(高さ3m、幅33m)....
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     ..... . 「駿河湾に浮かぶ富士」・クローズアップ!(右肩の雲がち~と邪魔だね)....
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まさに日本を象徴する超一級のパノラマです。でもこのアングルから見る「駿河湾越しの富士山・南アルプスの大絶景」は、日本人に意外と知られていないような気がします。隠れた超お宝発見~!


         ...... 駿河湾越しの南アルプス大連峰(左から、光・聖・赤石・塩見・白峰三山....
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    ..... 「沼津アルプス」(鷲頭山方面)&「淡島」(マリンパークやホテルがある)、ズームイン!.....
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沼津湾に浮ぶ「淡島」を取り囲む300m級の連山は「沼津アルプス」(香貫山~徳倉山~鷲津山~大平山)。ここは最近、著名登山家が名山として紹介した本が反響を呼び訪れる人が増えました。
でもこの連山はアップダウンが激しく結構キツイ!8年前、食山人氏と2人で縦走した日が懐かしいネ。


    ..... 沼津アルプスからの富士 (左)「香貫山」 (右)鷲津山 (インターネットより拝借)....c0119160_2046833.jpg
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沼津には「大瀬崎」という絶好のダイビングSPOTがあり、海は深くて魚の宝庫です。伊豆半島は遥か南の海から移動してきて日本列島に衝突したといわれます。南アルプスが盛り上ったのもそんな理由からかな・・? (沼津にはその他に、皇室御用邸や千本松原の風光明媚な所もあるよ~)


    ..... (左)「大瀬崎」の浜 (右)ロッククライミングで有名な「城山 (インターネットより拝借)」....c0119160_21253630.jpgc0119160_21254919.jpg

達磨山から笹道をさらに北上すると「金冠山」(816m)に到着、この眺めも360度・天下一の絶景!静岡や伊豆の登山は真冬が最適です。晴天率が高くて空気が澄んでいるためパノラマを満喫するには絶好の季節。当日は暖かくて遠景霞みがちでしたが、寒冷日ならば更に鮮明だったでしょう。
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        ..... 「金冠山頂上」にて(F滝リーダーと2ショット)、遠くには海に浮ぶ富士.......
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  ..... 駿河湾上に浮かぶ「南アルプス大屏風」・クローズアップ!(連峰全景が俯瞰できる!)....
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展望登山を十分満喫した後は、函南町にある温泉で汗を流して帰路東京に向かいます。車内は再びオチャケで盛り上がり・・。バス車窓からは蒼く暮れゆく夕空に絵画の如く群青富士が浮ぶ・・。c0119160_3333153.jpg
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      ..... (左) 函南温泉「湯~トピア」 (右)バス車窓からの夕暮れ富士(三島の国道より)......c0119160_21351983.jpgc0119160_21354218.jpg


      .......西伊豆(金冠山・達磨山)、沼津アルプス、富士山、南アルプスの位置関係....
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今日の360度大展望は本当に素晴らしかった! ああ、日本人に生まれてよかった・・・(喜)

                                                       おわり





★Post Script


読売新聞が創刊135周年事業で「平成百景」を4月下旬に発表(各県別300候補から投票決定)するそうです。自然風景だけでなく寺社・古道、大都会風景、滅びゆく景色などバラエティに富んだ選定です。下記ネット記事よりご覧下さい。(小生、300のうち訪問した所を数えてみたら165でした。)
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              読売新聞:「平成百景」の300候補地 (掲載写真↓はその内の50ケ所)
 

 釧路湿原   丹頂鶴    函館夜景    北山崎    かまくら     鳥海山     松島c0119160_20374615.jpg c0119160_2037589.jpgc0119160_2038969.jpgc0119160_20382377.jpgc0119160_20383864.jpgc0119160_20384995.jpgc0119160_204126.jpg

   瓢湖      尾瀬      碓氷峠     秩父夜祭  東京タワー 東京ベイエリア  屏風浦c0119160_20555585.jpgc0119160_20561968.jpgc0119160_2057444.jpgc0119160_20571717.jpgc0119160_20573361.jpgc0119160_20575320.jpgc0119160_2058960.jpg
横浜みなとみらい  鎌倉    富士山    蓬莱橋     神代桜     善光寺   上高地c0119160_2233877.jpgc0119160_21112954.jpgc0119160_21114598.jpgc0119160_21115852.jpgc0119160_21121179.jpgc0119160_21122427.jpgc0119160_21181814.jpg
  合掌造り   立山連峰   金沢兼六園   夫婦岩    天橋立   五山送り火 太陽の塔c0119160_21281843.jpgc0119160_21283964.jpgc0119160_21285765.jpgc0119160_21291520.jpgc0119160_2129325.jpgc0119160_21384766.jpgc0119160_2130099.jpg
  法隆寺   石舞台古墳  那智の滝  神戸ルミナリエ  姫路城  鳴門渦潮 四国八十八霊場c0119160_21473984.jpgc0119160_2148105.jpgc0119160_21483516.jpgc0119160_21484798.jpgc0119160_2149597.jpgc0119160_21491887.jpgc0119160_21493119.jpg
 道後温泉    桂浜    巌島神社    錦帯橋    鳥取砂丘    出雲大社  柳川下りc0119160_2294036.jpgc0119160_2251697.jpgc0119160_2253048.jpgc0119160_2254290.jpgc0119160_2255825.jpgc0119160_2261035.jpgc0119160_2265329.jpg
 長崎教会 吉野ヶ里遺跡 高千穂峡  阿蘇山  都井岬    桜島    縄文杉   首里城c0119160_22132720.jpgc0119160_22134138.jpgc0119160_22135841.jpgc0119160_2214126.jpgc0119160_22142621.jpgc0119160_22143925.jpgc0119160_2215037.jpgc0119160_22151263.jpg


選出委員コメントは「四季の変化に富む日本風景世界で一番素晴らしい」と断言しており、この中からどれが百景として選出されるのか実に楽しみ・・。 Waku((o(^∇^)o))waku   でもこの300候補の内「富士山」は1つだけでサラリと記載されているのは大いに不満!富士山を美しく見渡せる景観地は50以上あるはず。日本の象徴「富士・名風景」はもっと丁寧に評価してほしいなあ・・。

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  by rollingwest | 2009-01-31 20:41 | Comments(37)