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<2017年7月>「皇海山」(足尾山地の日本百名山)を登る


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★4年ぶりに日本百名山に挑戦!群馬県側・不動沢コースから「皇海山」へ


8月11日は「山の日」、今や中高年も若者も日本の山の魅力に目覚めて大ブームとなっています。RWは登山歴が今年で丁度40年の節目を迎えたものの、ここ最近は登山ペースが年3~4回とスッカリ落ちてきており、日本百名山は2013年夏に越後駒ケ岳を登った以降は御無沙汰状態でした。

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ここ数年200名山を中心に10座近くを一緒に登って来たマツ氏から、7月登山企画のお誘いを頂いて4年ぶりに百名山を登頂しました。今回は群馬・栃木県境の「皇海山」(sukaisan)を目指します。登山記録の他にも、皇海山周辺の足尾・渡良瀬川に関する過去旅記事もあわせてレポートします。


  ....「皇海山」は名前はカッコいいが眺望も外見も今一つで、百名山の中では最も地味な山かも・・....     
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朝4時過ぎに自宅出発、マツ氏を和光市駅で拾い関越道沼田IC経由で老神温泉方面へ!ここには「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる天然記念物「吹割の滝」があります。この滝は過去2回訪問しましたが一度は見ておくべき感動の名瀑!今回は時間がなく、見学はパスして登山口へ向いました。


     ....「吹割の滝」は片品川の水流で浸食されたV字谷に流れ落ちるナイアガラのような絶景....
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片品渓谷・吹割の滝から栗原川林道に入り皇海橋へと向いますが、これがまたトンデモナイ悪路!車の腹を擦らないようガタガタ道を慎重に攀じ登っていき9時半過ぎに登山口へ到着しました。


     .....(上)栗原川林道の悪路をを延々40km以上登る (下)皇海橋(登山口)の駐車場....           
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かつて「皇海山」の登山は栃木県・足尾方面からの庚申山経由コース(後述紹介)が主流でしたが相当な難関路であり、近年はよく整備された群馬県側からの「不動沢コース」が人気となっています。


     ....皇海橋からの「不動沢コース」が現在は主流ルート(5時間程度で往復可能)....
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緑深まる季節、曇り予報ですが天気は何とか晴れている。道標(ピンクリボン)がよく整備されており迷うことはありません。穏やかな山道が続き、暫くすると不動沢が現れてここで一服休憩を取りました。


     .....(左)シラビソ林の道を行く (右)不動沢出合で休憩を済ませ再び登山開始....
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        .....不動沢コ-スは素晴らしい滝や渓流が次々に現れ爽快な登り道が続く....
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沢筋ルートなので水は豊富で涼風感があり実に気持ちがいい! 登るにつれて勾配は急に増していき、ロープを使いながら木の根・倒木をかわしながら展望の効かない道を進んでいきます。
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     ....オオシラビソ、コメツガ、ダケカンバといった高山針葉樹が多くなり、視界開ける道へ....
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稜線を目指し急傾斜の登りを詰めていき11:50不動沢コル(皇海山と鋸山の分岐点)に出ました。右手を見上げれば、鋸山の突先峰が聳える。昼食タイムでしばし休憩を取りました。さあ、山頂まではあと30分だ!最後の登りを詰めると何と青銅剣が出現!13時過ぎに展望がきかない頂に到着しました。


        .....不動沢のコルで昼食休憩(最近はコンビニのとろろ蕎麦がお気に入り)....
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     .....(左)山頂手前には青銅剣 (右) 2144m山頂は樹林に覆われてパノラマは今一つ....
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山頂には「渡良瀬川水源碑」と書かれた道標もある。そうかここは栃木県・渡良瀬川のルーツなのか!昨年、足尾銅山や渡良瀬川・遊水地等を周遊訪問したので一層感慨深い心境となりました。






★栃木県側から見た「皇海山」、渡良瀬川の風景


皇海山は群馬・栃木県境の山ですが、渡良瀬渓谷の水源、足尾山地に属していることや文化・歴史的に見ても栃木県の山と呼ぶ方が由緒正しいのかもしれません。昔は栃木側の庚申山経由で登られ、日光男体山を開山した勝道上人の弟子達が山岳修験修行をした聖地の山なのです。


         .....栃木県ルート(庚申山コース)は往復12時間近くかかる難関の道....
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     .....危険なスリルな登りが連続する難関ロンクコース (My Roadshowさんのブログ記事より)....
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昨年の「毛の国探訪」レポート第3編で足尾銅山の旅を紹介しましたが、皇海山は足尾山系の盟主です。頂上から発せられた水源は渡良瀬川となり、その渓谷沿いに走る「わたらせ渓谷鐵道」は美しい渡良瀬渓谷川の流れに沿って走る観光列車ですが、元々は足尾銅山の銅鉱山輸送鉄道でした。


   ....2016年春・桐生・足尾銅山の旅、「わたらせ渓谷鐵道」列車はレトロな姿で実に風情があった....
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現在、足尾銅山は閉山しましたが、当時の施設は取り壊されず廃墟化し独特の雰囲気が漂っています。周囲が皆禿げ山なのは、製錬所から排出された亜硫酸ガスが長年に渡って足尾の山々を汚染したことが原因です。製錬所北部は現在も不毛の地で公害の爪痕を強く再認識しました。


     ....渡良瀬川の対岸から、昔栄華を誇った銅鉱山&製錬所全体を眺めることができる....
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     .....銅山は閉山し本山駅線路は廃線。昭和時代にタイムスリップしたような廃墟風景.....
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足尾観光のメインは銅鉱山坑道を探訪ができるトロッコ電車。通洞坑は銅山の基幹坑道として使用され、圧搾空気動力鑿岩機やダイナマイト発破工法(当時の最先端技術)を駆使して開鑿された遺構で保存状態も良好。ここ数年で佐渡金山・石見銀山・足尾銅山を訪ねて金銀銅のメダル独占状態となった。(笑)


     ..... 江戸から昭和まで400年間掘り進めた足尾銅山坑道、長さは1,234kmに及ぶ....
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明治期の足尾の山は煙害と炭鉱による伐採で丸坊主となり、自然の恵みをもたらしていた渡良瀬川は鉱毒が垂れ流し状態となりました。これに立ち向かったのが天皇に直訴した田中正造です。その運動は政府を動かし昭和5年に渡良瀬遊水地として完成し今は野鳥の聖地になっています。

                             「毛野国」探訪③:(足尾銅山&田中正造)編

     .....国家弾圧に怒った田中正造はついに天皇直訴を決行!警察に制止され未遂に終わる....
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  ....2016年に渡良瀬遊水地を訪問、鉱毒の面影はなくラムサール条約登録地となる環境改善ぶり....
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渡良瀬川は足尾の山々に水源をもち、桐生・足利・佐野を経由して利根川に合流します。水上交通で経済の発展にも寄与しました。森高千里が歌いあげた「渡良瀬橋」がやはり印象に残ります。


     ....森高千里の美しい叙情的な詩が印象的な「渡良瀬橋」は栃木県足利市にある....
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★皇海山を下山、林道では熊・鹿に遭遇!


あっ、話がかなり横道にそれてしまいました。13:30に下山開始、復路は同じ道を辿り約2時間。途中でゴロゴロと雷鳴が聞こえる場面もあり懸念されましたが大した雨にも見舞われずラッキーでした。


         ..... 皇海山の下山は同じ道を戻る。何人かのパーティともすれ違う....
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       ....渓流堰堤の水風景が見えてくればもう下山口は近い!15時過ぎに駐車場到着!....
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行きの悪路に懲りて、帰りは桐生側林道を下って帰ろう。しかしこちらも山奥深い道、何と途中で合計5頭の鹿と熊に遭遇したのです。車の中なので安心でしたが、車窓からとはいえ野性の熊とニアミスしたのは初体験、本当に驚きましたネ~!それにしても全国で鹿や熊の出没ニュースが増えている!


       .....車の前を熊や鹿が次々に出現しビックリ!!日本全国で出没回数が上昇中....
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山道を脱して漸く人里に出て桐生市内を通過。北関東道・伊勢崎IC→関越道高崎経由で練馬ICへ、300名山達成間近のマツさんを石神井公園駅まで送り20時過ぎ川崎の自宅へと帰りました。昔は確実に2日以上の行程を要した難関峰を手軽に日帰り登山とは・・、実に便利な時代になったものだ。

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今回の山旅で日本百名山78座、他の200名山が80座、合計158座となり日本200名山も8割まで来ましたが最近は完全にペースが落ちています。あと42座ですが全山制覇達は10年後の70歳頃でしょうか?まあ、あまり焦らずに健康・安全を保ちながらユックリ登っていきたいと思います。


      .....日本200名山の全山制覇は人生の目標だが、ユックリ人生を楽しみながら登っていこう....        
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                             最近15年の山行記事(2016年まで)はコチラから

                             「200名山登頂記録」(2007年1月時点) 

                                                         おわり






【PS】皇海山登山を紹介したユーチューブ


(左)今回、我々が登ったお手軽な「不動沢コース」群馬県吹割滝側から)のユーチューブを紹介(ジグゾーのスカイハイの曲に乗って・・)、なる程!「皇海」スカイ・「高」ハイか!  (右)超難関の「庚申山コース」栃木県・足尾側から)のユーチューブ(ロックビートに乗って危険絶景連続が素晴らしい~!)↓




  by rollingwest | 2017-08-10 00:00 | 山紀行・名峰レビュー | Comments(119)