RW/洋楽コーナー:「My Favorite Songs」 (第42巻)



RW洋楽コーナー「My Favorite Songs」(第42巻)は、フォークロック創成期の夜明けを飾った名バンド「バーズ」の「ミスター・タンブリンマン」(1965)をお送りしています。♪\(^◇^)/♪… 下記URLよりクリック



                   バーズ 「ミスター・タンブリンマン」(1965)
c0119160_20515251.jpg


              【My Favorite Songs】過去紹介した名曲(INDEX)はコチラから


      *上記2つのURLをクリックすると今回の記事&過去紹介分のINDEXへ入れます。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
c0119160_15342514.gifc0119160_15405358.gifc0119160_1541379.gifc0119160_15412482.gifc0119160_15414376.gifc0119160_1542442.gifc0119160_15434219.gifc0119160_15441097.gif ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


  # by rollingwest | 2018-07-16 19:14 | 洋楽(ロック・POPS)

<2018年6月9日>奥多摩ハイキング(鳩ノ巣渓谷・日原鍾乳洞)


c0119160_15160946.jpgc0119160_15163735.jpgc0119160_15165978.jpg


★職場同僚達との奥多摩で新緑ハイキングを楽しむ


最近登山に興味を持ち始めた職場後輩達からアウトドア企画のリクエストを受けていたので、6月9日に「奥多摩ハイキング」を提案し、新緑の多摩川源流渓谷歩き(古里駅~ 雲仙橋~玉川水神社~鳩ノ巣渓谷~白丸ダム~数馬峡)と東京都の人気SPOT「日原鍾乳洞探検」を5名で楽しんできました。


      .....(左)奥多摩トレイルコース  (右)青梅線経由で多摩川源流の大自然を満喫....
c0119160_15205370.jpgc0119160_15421292.gifc0119160_15364987.jpg
c0119160_15383155.jpg


同行者はアウトドア好きの職場同僚・男性2名(Y氏・K氏)女性2名(S嬢・T嬢)。うち数人は昨年富士山を登頂しましたが、まだ皆さんビギナーなので都心に近い「鳩ノ巣渓谷」「日原鍾乳洞」をチョイスして新緑のウォーキングを計画して案内をしました。 


      .....白丸湖ハイキングコースから見る神秘的なエネラルドグリーンの湖水風景....  
c0119160_15233267.jpg
c0119160_15241213.jpg


    .....東京都の隠れた穴場「日原鍾乳洞」、イルミネーション洞窟探検で近年人気上昇中....
c0119160_15264985.jpg
c0119160_15271251.jpg


「ここが東京都!?」と思う程の素晴らしい大自然の中を気軽に散策できる奥多摩町はウォーキングコースが沢山、魅惑の鍾乳洞も今や大人気SPOT。電車で東京・横浜方面から約70分で行ける近さ!皆様も多摩川源流エリアの大自然を楽しんでみてはいかがでしょうか?




★「大多摩ウォーキングトレイル」を歩いて「鳩ノ巣渓谷」へ!


当日3日前が関東の梅雨入り宣言でしたが、今回も晴れ男RWの面目躍如・・(笑)朝から目の覚めるような大快晴となりました! JR青梅線の「古里(kori)駅」に9:40現地集合。改札前で集合写真を撮り正面先のコンビニ買出し後に出発、青梅街道を右方面へと向かいます。


      .....(左) 青梅線「古里駅」からスタート  (右)立派な民家の脇を歩いて行くと下り道....
c0119160_15520251.jpg
c0119160_15522215.jpg


暫く歩くと木製工芸品「木の家」があり、その先の「ウォーキングトレイル入口」看板から多摩川に向かって30分ほど下って歩いて行きます。橋脚の高い「寸庭橋」に到着、真下には多摩川源流の河原が見渡せます。橋の脇から山道へ入り、川沿いコースを進んでみよう。 


        .....「寸庭橋」から本格的なハイキング道へと入る!輝く新緑が眩しいネ~!....
c0119160_15551778.jpgc0119160_16105558.jpgc0119160_15553563.jpgc0119160_15555897.jpg
c0119160_15563049.jpg


コース脇道をそれて河原に出てみると何と素晴らしい光景が広がっている!滝があり開放感ある空間に身を置きラフティングを楽しむ人もいる!再び沢沿いの道に戻り、道標に沿って森の中へ。アップダウンの歩きを繰り返すと、蛍の沢・滝も現れマイナスイオン浴を満喫! 


    .....奥多摩源流の河原に出てみると清流風景、ラフティングの練習に励む人もいた....
c0119160_16182788.jpgc0119160_16180042.jpg
c0119160_16184689.jpg


     ....滝の音を楽しみながら再びトレイルコースを登っていく。マイナスイオン一杯!....
c0119160_16262450.jpgc0119160_16264539.jpg
c0119160_16270447.jpg


滝を過ぎると静かな森林コース、ここからは結構急な登りが20分ほど続きます。松の木尾根に出て暫くして東屋に到着。奥多摩の山々・集落を見渡せる展望台で疲れを癒す一服休憩。その先の分岐を右側に下り坂下集落を経て前半のポイント「雲仙橋」に到着しました。


    .....(左) 松の木尾根の東屋展望台一服休憩  (右)雲仙橋から見降ろした多摩川源流風景....
c0119160_16323443.jpgc0119160_16330456.jpgc0119160_16440934.jpgc0119160_16332390.jpg
c0119160_16334429.jpg


雲仙橋で多摩川を渡り返して、道標分岐点を確認。真直ぐ行くと鳩ノ巣駅前に出ますが、トレイル案内版に従って左手の道を下り進んで行くと手打ちそば屋が見えてきた。そこに玉川水神社の水場があり、「鳩ノ巣」の地名由来を刻んだ石碑パネルがありました。


      .....(左)「雲仙橋に到着  (右)巨大岩が連なり轟音が響く渓谷風景を楽しむ....
c0119160_19035141.jpgc0119160_19051643.jpgc0119160_19055912.jpg
c0119160_19062911.jpg


1657年明暦の大火(お七の振袖火事)で江戸の街は焼け落ち、幕府は材木商に奥多摩の木々を切り出して復興資材の調達を命じました。木材伐採や運搬人夫の飯場小屋ができましたが、近くの森に2羽の鳩が子育ての巣を作りました。その様子が実に仲睦まじく、心を和ませたことから「鳩ノ巣飯場」と呼ばれようになりやがて渓谷全体の名前となったのです。


    .....(左)「玉川水神社」は岩の上に鎮座  (右)神社の滝・水場に「鳩ノ巣」の命名由来碑....
c0119160_17193616.jpgc0119160_17211361.jpgc0119160_17293940.jpg
c0119160_17214336.jpg


渓流の脇で聳え立つ巨大岩の上に「玉川水神社」の祠があり、渓谷全体を見渡す様に祀られています。創建は相当古いらしく主祭神は罔象女神(多摩川の守護神)とのこと。ここから見渡した渓流景色は素晴らしくこれからの期待感を大いに膨らませてくれました。


   .....「鳩ノ巣小橋」を渡れば、本日お目当ての「鳩ノ巣渓谷」絶景が目の前に広がる....
c0119160_17310484.jpgc0119160_17313790.jpg
c0119160_17320780.jpg


ここからが「鳩ノ巣渓谷」のハイライト!「鳩ノ巣小橋」という名の吊り橋から素晴らしい渓谷絶景が一望!美しい渓谷の両脇には芸術的な巨大岩が連なり自然彫刻の圧巻パノラマを見せています。いや~実に見事、ここが東京都だなんて何か信じられない気持ちです!


    .....(左) 鳩ノ巣小橋と渓谷風景!絵になります  (右)吊り橋でポーズを取る女性陣と一緒に....
c0119160_17400266.jpgc0119160_17402362.jpgc0119160_17404624.jpg
c0119160_17411151.jpg


多摩川の源流は巨岩に行く手を遮られ、谷の狭い岩間を流れる水は激流となり轟轟と音を響き渡せています。自然の力強さに圧倒されながら周囲を散策して写真撮影。その先の渓流岩場で昼食タイム、マイナスイオンを十分吸いながら喉に流し込むビールの味は最高でした!


    ....鳩ノ巣渓谷の水流音を楽しみながら昼食タイム!ビールで乾杯~!(ご満悦Y氏)....
c0119160_17464637.jpgc0119160_17471523.jpgc0119160_17474016.jpg
c0119160_17480308.jpg


   .....昼食・エネルギー補給を終えて、白丸ダムに向かってトレイルのウォーキングを再び開始....
c0119160_17594089.jpg
c0119160_18000115.jpg


実はRWは「鳩ノ巣渓谷」が初体験でしたが「さすが奥多摩随一の渓谷美と言われるだけあるなあ!」と感動しました。昼食休憩後、次は白丸ダムに向かって再び歩きを進めていこう!






★白丸ダム湖から数馬峡経由で奥多摩駅へ


遊歩道を歩いて行くと次の目的地「白丸ダム」に到着しました。 東京都が 白丸狭窄地帯と呼ばれる多摩川断崖谷に建設した水力発電用ダム(昭和38年)は1万7,500kWの発電能力を持っており、都民のエネルギー供給の一翼を担っています。


    ......(左)奥多摩源流「白丸ダム」周辺地図、烏天狗がご案内  (右)ダムからの放流水....
c0119160_19132497.jpg
c0119160_19134511.jpg


白丸ダムの上から川を眺めると、階段状になっている変わった水路を発見!解説によると魚がダムで遮られている反対側の川へ移動するための導水路らしい!遡上する魚がダムで行き止まりにならず生態系維持するため、自然環境に優しい配慮がされているのですネエ・・!


    .....(左) 「白丸ダム」を見下ろす  (右) 階段状になっている「魚道」(遡上環境を整備)....
c0119160_19154056.jpgc0119160_19160217.jpg
c0119160_19162556.jpg


          .....人造ダム湖(白丸湖)はエメラルドグリーンの神秘的な水を湛える....
c0119160_19214343.jpg
c0119160_19221964.jpg


次はダム人造「白丸湖」沿いのハイキングコースを歩いて行きました。新緑が美しい鳩ノ巣渓谷からエメラルドグリーンの水を湛える神秘的な光景!インスタ映えする静寂・幻想の湖畔散策道、あらためて「ここは東京都だよな・・?」とそのギャップに感動、目から鱗~!


    .....東京都にいるとは思えない程の神秘幻想的な風景が目の前に広がっている....
c0119160_20275967.pngc0119160_20284085.pngc0119160_20303393.jpg
c0119160_20312076.jpg
c0119160_20410894.jpg
c0119160_20415175.jpg


ウォーキングトレイルはいよいよ終盤、数馬峡橋に漸く到着!峡谷独特の景色、エメラルドグリーンの湖にカヌー・カヤックを楽しむ人たちの姿が実に絵になっていました。    


    .....「数馬峡橋」に到着 カヌー・カヤックが優雅に浮かぶ。水風景とはここでお別れ....
c0119160_20461101.jpgc0119160_20472042.jpg
c0119160_20481427.jpg


幻想的なトンネルを抜け、数馬鏡峡遊歩道(緩やかなアップダウン)を進み、海沢橋で多摩川を渡って青梅街道を左折。日差しが厳しいので自動車道トンネルを抜けて14:00前に奥多摩駅に漸く到着!皆さん割とケロリとしており余力ある元気な姿、中々の健脚だと感心した次第


        ....トンネルを抜けると道祖神 、奥多摩のトレイルコースの終着も近い....
c0119160_21011689.jpgc0119160_21023701.jpgc0119160_21033000.jpg
c0119160_21041575.jpg
c0119160_21231896.jpgc0119160_21243190.png
c0119160_21253196.jpg


     .....終着点の「奥多摩駅」(JR青梅線)、タクシーを待つ迄まったり癒しタイム....
c0119160_21364491.jpg
c0119160_21370663.jpg


奥多摩駅はクラシックホテルのような駅舎でお洒落な姿で実にいい雰囲気です。日原鍾乳洞へ向かうタクシーの待合所には鳥のオブジェ塔もあり、興味深く見上げました。


    .....(左)奥多摩駅はレトロな建築駅舎  (右)重なり合う鳥のオブジェが興味深い....
c0119160_21444164.jpgc0119160_03252661.gifc0119160_21450510.jpgc0119160_21534860.jpgc0119160_21454284.jpg
c0119160_21460004.jpg






★東京都の隠れた人気SPOT「日原鍾乳洞」に潜入探検


最後は「日原鍾乳洞」にご案内。RWはこれで3回目ですが、30年ぶり訪問なので実に懐かしい!ここは東京のイルミネーション鍾乳洞としてかなり人気が高まっています。奥多摩駅からタクシーを呼び鍾乳洞へ!運転手さんは我々が戻るまでここで待ってくれるという有難さ!


  .....関東随一とも言われる「日原鍾乳洞」、近年人気が高まっている話題の奥多摩スポット....
c0119160_03412306.jpgc0119160_03420192.jpgc0119160_03422448.jpg
c0119160_03454955.jpg


さあいざ探検開始!洞窟の中は年間を通じて気温約11度に保たれており、夏は涼しく冬は暖かいという環境。関東随一という規模の洞窟は、全行程を歩くと45分程の周遊時間です。


    ..... いざ出発!鍾乳洞探検が初めての方はワクワクの入洞、案内図を見て奥へ進む...
c0119160_04001467.jpgc0119160_04004201.jpg
c0119160_04010796.jpg

              .....(左)岩窟修行の「弘法大師学問所」 (右)水琴窟の音色に聞き入るS嬢....
c0119160_04033176.jpgc0119160_04043175.jpg

急な階段で手すりなしに登るのが怖い程、急な下りもあり、まさにジグザクの岩窟迷宮。恐る恐る真っ暗な洞窟内を進み行くと弘法大師が洞窟に籠り修行した「弘法大師学問所」洞窟で聞く水琴窟の美しい音色の「水琴窟」「三途の川」などが登場します。


        .....(左)いつかは渡らねばならぬ「三途の川」  (右)十二薬師が祀られる....
c0119160_04194116.jpgc0119160_04203264.jpg
c0119160_04211263.jpg


日原鍾乳洞は古く山岳信仰のメッカとして栄えた洞窟で、岩間各所の命名にその名残を見ることができます。自分がどこにいるかを忘れてしまうほど神秘的な空間の中に身を置くことが、瞑想修行するには最適の場所だったのかも・・。


        ....「日原鍾乳洞」の全体図、複雑な形状で縦横無尽の空間が広がっている....
c0119160_04291376.jpg
    .....(左)幻想的な広い空間に向かう (右)華やかイルミにハイな高揚気分(S嬢)....
c0119160_04303356.jpg
c0119160_04312442.jpg


三途の川を抜けると巨大空間が開け感動的なイルミネーション世界が出現します。最近リニューアルされたらしく最新のカラフルなライトアップで舞台作りに工夫がされていました。30年前はこんな華やかじゃなかったなあ!インスタ映え意識の時代ですね。


      ....カラフルなライトアップ、この幻想的な広い空間は「死出の山」と呼ばれる....
c0119160_04382755.jpg
c0119160_04390395.jpg
c0119160_04413280.jpg
c0119160_04421552.jpg

カラフル世界の岩場最奥部には「死出の山」、そこには「縁結び観音」鎮座しています。日原鍾乳洞を象徴する広大空間にいると不思議な異世界に迷い込んだ感覚に陥ります。


    .....(左)死後の世界入口は神仏石像が沢山  (右) 鍾乳石や石筍には苔が蒸す....
c0119160_04463623.jpgc0119160_04471264.jpgc0119160_04480279.jpgc0119160_04484080.jpg
    ....石灰岩が水によって浸食されてできた鍾乳洞窟が幻想的な色で浮かび上がる....
c0119160_04515467.jpg
c0119160_04522511.jpg


日原鍾乳洞の探検を終えて15:30待機してくれたタクシーに戻ります。今日の歩行数は2万3千歩近くとなりましたが、まだまだ皆さんお元気です。奥多摩駅からは青梅線で立川駅へ!


    .....(左)鍾乳洞出口で集合写真  (右)2万3千歩を歩いてご満悦のT嬢、まだまだ元気...
c0119160_04560090.jpg
c0119160_04563101.jpg

       .....(左)夜の立川駅、都会ですね~  (右)本日の反省会!お疲れ様でした~!...
c0119160_04582076.jpg
c0119160_05003865.jpg


立川駅前の居酒屋に入り18時から打ち上げ会開催!今日のレビューや日頃聞けない社内裏話等も聞かせてもらい2次会も含めて大いに楽しい時間を過ごしました。21:30お開き、南武線で武蔵小杉・横浜方面へ。自宅帰宅は23時近くでしたが実に内容の濃い一日だった~!


          .....2次会も大いに楽しみ、立川駅から南武線で帰宅の途に就く....
c0119160_05023043.jpg
c0119160_05030009.jpg


このメンバーとは、次回冬の快晴日を狙って南房総ウォーキング(鋸山や鴨川棚田・富浦原岡桟橋)の予定。滅多に見られない千葉県の絶景名所を案内してあげようと思っています。


                                                          おわり


  

  # by rollingwest | 2018-07-08 00:00 | 近郊歩きのミニ旅 | Comments(154)

<2015年9月>長崎・上五島・雲仙の旅⑤:雲仙・島原(最終編)


c0119160_06154642.pngc0119160_06162542.jpg
c0119160_06170307.png


                               2015長崎夫婦旅④:雲仙・島原(前編)より続く




★「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」、世界遺産登録の満願ついに叶う!



2015年9月長崎夫婦旅(長崎市内・上五島・雲仙島原)もようやく最終編の公開となります!記事公開を3年も引っ張ってきたのは、地元悲願である「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」の世界文化遺産登録がついにユネスコから6月末に正式発表されるからです。


   ....2018年6月末、11年間取り組んできた世界文化遺産正式登録、ついに朗報が届く!....
c0119160_07135999.jpgc0119160_07143691.jpg
c0119160_07150879.jpg


3年前の秋5連休を利用した長崎夫婦旅(4泊5日)の記事は長崎市内・上五島・雲仙のコースを辿ってきましたが、最終編は島原半島南部で締めることにします。世界遺産登録される「原城跡」は天草四郎を立てて幕府禁教・圧政に抵抗した「島原の乱」の舞台となった場所です。


  ....島原半島の最南部「原城跡」、キリスト禁教最大事件「島原の乱」の舞台を上空から望む.....
c0119160_19342549.jpgc0119160_19344463.jpg
c0119160_19350334.jpg


                                2015長崎夫婦旅①:「長崎市街探索」(前編)  





★有馬のキリスト教関連史跡(セミナリヨ・日野江城跡・キリシタン遺産記念館)


雲仙岳登頂を終えた後は雲仙温泉宿泊、翌日は南島原市へと入りました。当地のキリシタン史跡探訪は、日野江城跡の南側にある「有馬セミナリヨ」(日本で初めてのヨーロッパの中等教育機関)の跡地からまず訪問してみました。キリシタン大名「有馬晴信」(肥前日野江藩初代藩主)は、1580年「有馬のセミナリヨ」を城下に設置しました。


   .....「有馬セミナリヨ」、イエズス会巡察師ヴァリニャーノの教育構想のもとで建設された....    
c0119160_19505231.jpgc0119160_19512507.png
c0119160_19513831.jpg


エリート選抜された少年達は日本初の西洋学校に集められ、外国人宣教師のもとでラテン語・古典・宗教音楽などの教育を受けたのです。1600年頃は130人規模の隆盛期を迎え、ローマ教皇に謁見した「天正遣欧少年使節」の4少年を輩出しています。


  ....「天正遣欧少年使節」は伊東マンショ・千々石ミゲル・中浦ジュリアン・原マルチノが選抜 ....   
c0119160_19570315.jpg
c0119160_19573507.jpg


これを仕掛けた宣教師ヴァリニャーノは、キリスト教の栄光と偉大さを日本人に分からせ、ローマ教皇に自分の布教成果を示すべく日本の使節を直接ヨーロッパに少年4人を遣わせました。有馬領はキリスト教布教の中心地であり、有馬セミナリヨを通じて大航海時代に東西文化が融合し交流したことを物語っています。


    ....フランシスコ・ザビエル、ルイス・フロイス、ヴァリニャーノらの宣教師が布教を拡大....   
c0119160_20054210.jpg
c0119160_20082083.jpg


キリシタン大名・有馬氏が中世の島原半島を支配し居城したのが「日野江城」、自然地形を利用した日本式の山城でした。有馬晴信は16世紀後半に洗礼を受けてキリスト教を庇護し、日野江城にはヨーロッパから宣教師や商人が次々と来訪して大いに栄えました。


    .....日本キリスト教史の初期中心地「日野江城跡」、国の史跡に指定されている....  
c0119160_20201058.jpgc0119160_20232104.jpg
c0119160_20234609.jpg

  
近年、本丸、二ノ丸を中心に発掘調査が行われ、当時の建物跡や階段遺構などが確認されています。何と、仏教の五輪塔・墓石等を転用し階段石に使っている事にはビックリしました。信者からすれば仏教関連のものは全て否定してキリスト教への帰依という強い意思で踏みつけることに意義があったのかも・・。 


  .....(左)訪問当時はまだ発掘中状態  (右)仏教墓石を踏ませ入城させる22段の石階段....
c0119160_20355317.jpg
c0119160_20363560.jpg


現地は青いビニールシートが被されており、発掘も観光施設も殆ど整備が進んでいませんでした。この城跡も世界遺産申請候補でしたが、地元盛り上がりや熱気も全く感じられず「登録は無理だろうなあ・・」と心配な気持ちに・・。案の定、今回の登録構成遺産からは外されていました。


   .....当時の日野江城は黄金装飾や華麗な絵画で飾られ、壮麗な建築だったとのこと....
c0119160_20390819.jpgc0119160_20392763.jpg
c0119160_20394949.jpg



世界遺産からは除外されたものの、日野江城跡はキリシタン大名有馬氏と宣教師との交流舞台であり、有馬地方に形成されたキリシタンの信仰組織と密接に関わった代表的な遺跡です。南島原の山城から眺める素朴な田んぼ風景を見ながら、暖かな気持ちになりました。


       ....日野江城跡がある有馬の田園風景、実に地味で素朴な空気が漂っていた....
c0119160_20494748.jpg
c0119160_20500831.jpg


「有馬キリシタン遺産記念館」は,キリスト教繁栄と弾圧歴史の「原城跡」「日野江城跡」教育機関「有馬のセミナリヨ」の記憶・価値を後世まで語り継ごうと2014年にオープンしました。


     ....「有馬キリシタン遺産記念館」は日本キリシタン史の光と影をビジュアルに伝える....
c0119160_20544057.jpg
c0119160_20550491.jpg


キリスト教伝来や日野江城を拠点とした有馬氏の信者大名としての栄光、天正遣欧使節を育んだキリシタン史の華やかな「光」、有馬氏失脚からキリシタン弾圧、原城を舞台とした島原の乱と暗転する「影」の2つの物語で構成されています。


     .....(左)ハイセンスで分かりやすい展示内容  (右)十字架にひたすら祈る民衆たち....
c0119160_20564498.jpg
c0119160_20570562.jpg


キリシタン遺産記念館では、250年間のキリスト教信者の潜伏を支えた背景と為政者弾圧に至った経過、「島原の乱」への経過展示は分かり易かったなあ・・。当地域で積み重ねられたた歴史は、壮大な世界史パズルでは一欠けらのものに過ぎませんが、「キリスト教文化の繁栄・弾圧、信者潜伏から復活への道程には深いものがあるなア・・」と感銘した次第です。


     .....キリシタン弾圧・最後の戦いとなった「島原の乱」、反乱一揆の主役「天草四郎」....
c0119160_20585302.jpgc0119160_20592466.jpg
c0119160_20595115.jpg


                                2015長崎夫婦旅②:「長崎市街探索」(後編)





★「島原の乱」の悲劇舞台、「原城跡」(世界文化遺産)を訪問


いよいよ日本史上で最大規模と言われる民衆反乱一揆「島原の乱」の跡地を訪問してみよう!「天草四郎」が率いるキリシタン一揆軍と幕府軍(12万人)がと血みどろの戦いを繰り広げた「原城跡」は島原半島の最南端部に位置しています。 


     ....「原城」は日野江城の支城、約3km離れた南島原半島海岸の小高い丘に位置する....
c0119160_21213162.jpg
c0119160_21215847.jpg


島原藩主・松倉重政の民衆圧政とキリシタン迫害が続く中、台風や日照りで餓死者が続出、農民・信者らの怒りが頂点に達し、1637年16歳の天草四郎を総大将として蜂起した事件が「島原の乱」です。若いイケメンリーダー・神童が神の力で奇跡が起こしてくれると信じて戦いに挑み、一揆勢は幕府軍に対して最初は優勢な戦いを展開しました。


      .....(左)天草四郎は熊本県上天草市生まれ (右)壮絶な戦いとなった「島原の乱」....
c0119160_21295753.jpgc0119160_21302248.jpg
c0119160_21312514.jpg
c0119160_21351651.jpg
c0119160_21354637.jpg


しかし幕府軍12万人に対して徐々に守勢となり追い詰められてついに「原城」へ籠城となりました。そして兵糧攻めなど長い籠城戦に耐えきれずついに降伏。城は破壊されて、天草四郎は晒し首、一揆勢民衆3万7千人は虐殺され大量遺体はゴミ廃棄所のように埋められる悲劇の結末となったのです。


     .....(左)島原湾を悲しく見つめる一揆軍慰霊像  (右)カミサンと天草四郎との2shot....
c0119160_21475195.jpgc0119160_21410060.jpg
c0119160_21413925.jpg


戦国時代を終わらせ全国を統一し始めた徳川政権に抵抗した「島原の乱」は大きな衝撃と脅威を与えましたが、この鎮圧によって江戸幕府は鎖国と完全な安泰を築き上げました。天草四郎・蜂起事件は日本史で大きなターニングポイントだったと断じても過言ではないのです。






★最後は「江東寺&島原城」見学、長崎4泊5日の夫婦旅を終える


      .... キリシタン徹底弾圧をした島原藩主・松倉重政の菩提寺「江東寺」を訪問....
c0119160_22454795.png
c0119160_22464625.jpg


長崎・島原の夫婦旅は島原市内の「江東寺」「島原城」を最後の観光地訪問としました。ここには巨大な涅槃像や、島原城を築いた松倉重政と島原の乱鎮圧で追討派遣され戦死した板倉重昌の墓碑もあります。


  ..... 巨大涅槃像はキリシタン弾圧の松倉重政・板倉重昌の霊供養目的で昭和32年建立....
c0119160_03171599.jpgc0119160_22505526.png
c0119160_22512799.jpg


        .....松倉重政(圧政の島原藩主)・板倉重昌(島原の乱鎮圧)の墓がある....
c0119160_03574243.jpg
c0119160_03581069.jpg

         ..... 松倉重政が雲仙温泉で徹底的にキリシタン弾圧を行った「雲仙地獄」...
c0119160_04041093.gif
c0119160_04044126.jpg


最後は「島原城」を訪問。400年程前に建てられましたが城でしたが、明治維新によって天守など大部分が解体され石垣と城を取り囲む掘だけが残ったといいます。現在の城は、1960年代以降に古い資料を元に復元されたものですが、実に優美な姿を見せていました。


      .....「島原城」は日本100名城、五重天守と三櫓が復元され、往時を偲ばせていた....
c0119160_04081076.jpg
c0119160_04105183.jpg


島原城は、噴火を何度も起こした「雲仙岳」のふもと有明海にも近い場所に建てられています。城郭形式はほぼ長方形の連郭式平城、高く頑丈な石垣が特徴で本丸は水堀で囲まれており、二の丸と廊下橋形式の木橋一本で繋がれています。


      .....木橋を渡って城内へ入る。櫓の前には歴代藩主の幟が建てられていた。....
c0119160_04173609.jpg
c0119160_04182914.jpg
c0119160_04161803.jpg
c0119160_04170187.jpg


地元のシンボル島原城は安土桃山様式の壮麗な面影を残していますが、キリシタン資料を中心とした総合的な郷土史料博物館でもあります。やはり島原の乱関連の史料が数多いですが、甲冑・刀・武家関連の展示も引けを取りません。視点は幕府・為政者からの目線かネ~?


  .....展示は甲冑・刀・武家屋敷生活など、隠れキリシタンとは対照的な武家関連展示が主流....
c0119160_04395833.jpg
c0119160_04403615.jpg
c0119160_04431610.jpgc0119160_04443650.jpg
c0119160_04451298.jpg


さあ最上部の天守閣へと登ってみよう!過去から現代まで噴火を繰り返した雲仙普賢岳が目の前に見える!地元の名峰は違う意味で民衆を苦しめ続けてきた魔の山でもありました。


    .....1792年「島原大変・肥後迷惑」と呼ばれる大噴火が発生して地元はパニック・混乱....
c0119160_04535548.jpg
c0119160_04551371.jpg


厳しいキリシタン弾圧で3万7千人もの民衆が殺された「島原の乱」や隠れキリシタン関連の展示があるものの、「一揆軍の猛攻をしのいだ名城」という表現もありやっぱり目線や価値感が違うなあ・・。


  .....(左)島原半島の絵 (右)(下)「島原の乱」や隠れキリシタン関連の美術展示が次々登場....
c0119160_04551371.jpgc0119160_05494931.jpg
c0119160_05501574.jpg
c0119160_05525059.jpgc0119160_05533302.jpgc0119160_05540056.jpgc0119160_05542914.jpg
c0119160_06041868.jpg


      .....(左)島原湾の向こうには阿蘇山が! (右)島原城天守は独立式層塔型5重5階....
c0119160_06115528.jpgc0119160_06122526.jpgc0119160_06573809.jpg
c0119160_06133263.jpg


夫婦旅最終日は、反乱キリシタン達が籠城した「原城跡」(世界遺産登録)と、為政者弾圧側の「島原城」を見て回り、それぞれの違う立場からの視点で歴史を捉えたような気がします。4泊5日の夫婦旅は天気にも恵まれ濃い内容に十分な満足感を得て帰路へ・・。レンタカーで島原半島東海岸を北上し長崎空港へと向かいました。


         .....(左)島原半島を北上していくと阿蘇山が右手に迫る (右)長崎空港へ....
c0119160_06212850.jpgc0119160_06291310.jpg
c0119160_06294956.jpg


     .....(左)長崎空港を飛び立つ  (右)機内から雲海に浮かぶ富士山の大パノラマを満喫....
c0119160_06471740.jpg
c0119160_06475084.jpg


今回長崎・雲仙島原の旅はあまりにも見る場所が多くて5日間でも時間が足らないくらいでした。世界遺産にまた長崎県の史跡が加わり、これからますます長崎県は観光客が増えていくことでしょう。心無い観光客の喧騒やマナー違反等で静かな祈りの場が損なわれていかないよう願うばかりですが、ようやく地元の方の努力・悲願が叶い、大いに祝福させて頂きます!        
c0119160_06513222.jpg


                                2015長崎夫婦旅③:「祈りと大自然の上五島」



                                                        おわり



 【天正遣欧少年使節・有馬セミナリヨ】 <その時歴史が動いた> 【島原の乱・天草四郎】   

  # by rollingwest | 2018-06-23 06:50 | 九州の山旅・歴史旅 | Comments(146)