<2025年4月>鹿児島・歴史&山旅(その3):維新の足跡探訪&「桜島」周遊
鹿児島・歴史&山旅①(鹿児島市内・知覧)













































薩摩藩が先駆けて建造した日本初の洋式軍艦「昇平丸」、世界文化遺産に登録された「反射炉遺構」ジオラマ模型が展示されており、日本の近代化を推進した歴史を学習することができます。





















































































★ついに旅は最終日を迎え、まずは鹿児島市内にある数々の見所(公園・史跡)を紹介!
鹿児島一人旅は最終日、フェリーで桜島に渡り周遊して鹿児島空港から帰京する日を迎えました。当日は朝一番で鹿児島港に隣接する「祇園之洲公園」と「石橋記念公園」を訪問しました。初日に訪れた「多賀山公園」「城山展望台」から見た「桜島パノラマ」も併せてお届けします。
....最終日は鹿児島市内の公園・「維新ふるさと館」に入館、フェリーで「桜島」上陸....



6時半にワシントンホテルを出発、7時前に市内北東に位置する「祇園之洲公園」に到着すると目の前には錦江湾に浮かぶ「桜島」!薄らぐ雲に朝陽が覗いています。本エリアは「石橋記念公園」と「多賀山公園」が隣接して一体化しているので、楽しく充実の早朝散策ができました。
....朝一番で「祇園之洲公園」を訪れ、錦江湾の「桜島」絶景や石橋に見惚れる....






鹿児島市内には島津氏が設置した5つの石橋がありましたが1993年水害で2つが流されてしまいました。被害を避けられた「玉江橋・西田橋・高麗橋」の3つを文化遺産として残すため河川改修で市内から海岸部に移設して保存し「石橋記念公園」で構築技術・歴史を伝えています。
.....威厳溢れる「玉江橋&西田橋」、昔は「甲突川」に架かり鹿児島城近くにあったが移設....




「祇園之洲公園」を周遊すると薩英戦争で使われた「砲台跡」や「西南戦争の戦没者慰霊塔」、「フランシスコ・ザビエル上陸碑」も現われました。キリスト教と言えば長崎イメージが強いですが、薩摩上陸から布教が始まったのか・・!まさに鹿児島は各時代の歴史宝庫だと再認識!
....(上)薩英戦争の「砲台跡」 (下)「西南戦争戦没者慰霊塔」&「ザビエル上陸碑」....





本エリアは初日の鹿児島市内周遊時にも訪れたので、雲一つない昼間で撮った石橋光景もご覧になってみて下さい。近隣には八坂神社も鎮座しており、落ち着いた雰囲気での公園散策でした。
.....(上)初日の快晴日にも訪れた「石橋記念公園」の雄姿 (下)隣接する「八坂神社」....




ここから急坂を登ると「多賀山」があり、地元の英雄「東郷平八郎元帥」(日露戦争でバルチック艦隊を撃破)のお墓と銅像が佇んでいます。展望台から望む錦江湾と桜島絶景が素晴らしい~!
.....(左)「多賀山公園」からの眺望 (右)「東郷平八郎元帥」の銅像と墓所....




市内で最も有名な眺望地は「城山展望台」!巨樹の緑が覆い被さる額縁の様なレイアウトの中から桜島と錦江湾が一枚の絵画の様に見えます。過去の噴火した風景パネルと解説もありました。
.....「城山展望台」からは正面に「桜島」(噴火パネル)、鹿児島市内を見下ろす....



★維新偉人達を生んだ「加治屋町」を散策、「維新ふるさと展示館」で維新歴史を再学習
鹿児島市中心部の「加治屋町」は西郷隆盛・大久保利通・東郷平八郎など薩摩の偉人達を輩出した地、「維新ふるさとの道」があり幕末維新史を勉強しながらの散歩を楽しむことができます。
..... 「維新ふるさとの道」には西郷隆盛・大久保隆盛の生誕地や銅像などが見られる....







甲突川沿い左岸にあり440mの気持ちいい木陰道には、薩摩藩の天文館・円形暦、幕末維新史の解説板を設置しています。江戸後期の武家屋敷等を再現した重要建物を見ることができます。
.....(上)鹿児島独特の「二ツ家民家」 (下)薩摩藩天文館は独自の暦を作った場所....





路を行きつくと「維新ふるさと館」があるので朝一番で入館してみました。近代日本の原動力となった鹿児島歴史や先人達の偉業を映像・ジオラマ(模型)・ロボットを使って紹介しています。大河ドラマ館では「西郷どん&篤姫」所縁の品々・懐かしき場面・歴史が解説されています。
.....(上)「維新ふるさと館」(甲突川沿い) (下)館内に入れば薩摩の偉人が続々登場....




薩摩藩が先駆けて建造した日本初の洋式軍艦「昇平丸」、世界文化遺産に登録された「反射炉遺構」ジオラマ模型が展示されており、日本の近代化を推進した歴史を学習することができます。
....(左)島津斉彬が建造、日本初の洋式軍艦「昇平丸」 (右)「反射炉遺構」ミニ模型....




篤姫の嫁入り道具や江戸城大奥の居室も再現展示されており、豪華装飾品には目を見張ります!篤姫の果たした役割、明治維新を担った人材育成など島津家が果たした功績はやはり凄いネ!
....薩摩から江戸幕府将軍に輿入れした「篤姫」、江戸城無血開城の影の立役者....




目玉は地下1階の維新体感ホールで上映される2つのドラマ。「維新への道」は西郷隆盛や大久保利通にそっくりな等身大ロボットやマルチスクリーンで芝居仕立のビデオ放映、臨場感溢れるダイナミックなドラマが展開されます。幕末維新史好きの方には堪らない魅力的な展示施設です。
.....(上左)薩摩郷中教育 (上右)寺田屋事件 (下)西郷は勝と会談、西南戦争で自決....




★フェリーで「桜島」に上陸、「湯之平展望台」に立ち名峰登頂記録をさらに1座積み上げる
歴史勉強を終えて、いよいよ鹿児島フェリーターミナルから桜島へ上陸します。「桜島フェリー」は薩摩半島・大隅半島の海上交通機関として重要な役割を果たしている「海のバイパス」です。
....(上)鹿児島フェリーターミナルを出発 (下)船上から仰ぐ「桜島」が徐々に近づく....






鹿児島市と桜島をわずか15分で結ぶ短い錦江湾の海上旅ですが、噴煙を上げている桜島が徐々に迫って来る姿は感動的!車でフェリーに乗り込み、あっという間に島の港に到着しました。
....「桜島港」に到着、フェリーは市民の日常交通機関、観光振興にも寄与している....



まずは「桜島ビジターセンター」を覗いてみましょう。館内では桜島噴火と生成の歴史、地域の特産品、観光情報を大型スクリーンのシアターやジオラマで紹介しており事前学習ができます。
.....(上)「桜島ビジターセンター」で島の地図勉強 (下)火山活動や桜島大根も登場!....







海側には大正時代の大噴火で生成された「溶岩なぎさ遊歩道」があります。烏島展望所までの約3キロが遊歩道になっています。ジョギングやサイクリングには格好のロード、岩場では海苔・ワカメ・貝捕りする人、磯釣りに興ずる人が随所に見られ、海の幸が豊富な場所と分かります。
....(上)足湯場で桜島を背景! (下)「溶岩なぎさ遊歩道」はワイルド風景と穏やかな海....








次は「湯の平展望所」(標高373m)へ!桜島展望所の中で一般の人が立ち入りできる最高地点となっています。ここから仰ぎ見る南岳の荒々しい山肌や噴煙を上げる姿はまさに圧巻です!
....「湯の平展望所」からの「桜島」(一般人はここまでしか登れず実質的な頂上扱い)....


眼下には鏡面のように輝く穏やかな錦江湾と鹿児島市街地が広がります。桜島は活火山なので頂上登山は禁止されているため、この展望台が374m山頂に立ったものとして見なされています。桜島はRWが旅を終えた帰京の半月後(5/15)に大きな噴火があったので危なかったな~!
.....(上)桜島「北岳」の山肌が荒々しい (下)「姶良カルデラ」の火口が錦江湾と知る....






ここにも火山展示室があり火山の勉強をさせてもらいましたが、桜島をグルリと囲む「錦江湾」自体が巨大な「姶良カルデラ」の火口なんだな~とそのスケールの大きさに驚かされました。
★火山活動で陸続きになった「桜島」を1周して鹿児島空港へ!3泊4日一人旅いざ終了!
さて次は桜島を一周してみよう!「烏島展望所」はかつて島でしたが大正噴火で溶岩原へと変貌した場所です。「古里公園」は小説「放浪記」「浮雲」で知られる女流作家「林芙美子の文学碑」があります。林芙美子の母親は桜島出身で芙美子も鹿児島で一時期過ごしたご縁がありました。
....(左)「烏島展望所」 (右)「古里公園」には地元出身作家「林芙美子の文学碑」....




「有村溶岩展望所」は1946年の大爆発で流出した溶岩原の小高い丘にある展望所。ここから眺める桜島は他のポイントと異なる様相を呈しています。切り立った三角錐の山容で驚き!現在活動中の南岳の火口が近く、時にはゴオ~ッという鳴動や噴火に伴う爆発音が聞こえるようです。
....(上)「有村溶岩展望所」からの桜島は円錐形 (下)外人ファミリーが楽しく散策....






「黒神埋没鳥居」は大正期の大爆発により、黒島エリア一帯が火山灰・軽石等で埋め尽くされてしまい、「腹五社神社」の鳥居の最上部だけが見えて残っている状態です。1958年に県の天然記念物に指定されました。隣には、奇跡的に生き残ったアコウの老樹がひっそりと佇んでいます。
....(左)「腹五社神社」に参拝 (中)「黒神埋没鳥居」は驚異的風景(右)アコウの老樹....



桜島周遊を終えて垂水市へ入り、ラストで立ち寄った施設は「道の駅・たるみず」(愛称:たるたるぱあく)、目の前は雄大な桜島と錦江湾、対岸に霧島連山を臨む絶景と癒しの道の駅です。暫し見ていると桜島の噴煙が高くなり「火口活動が活発化してきたのか?」と興味津々でした!
.....(上)「道の駅・たるみず」 (下)桜島の火口が見える!噴煙が上がっている....





桜島は「湯の平展望所」に立てば登頂したことになるので今回の旅で「日本200名山」は182座(うち百名山90座)となりました。来年はヒーチャンと鹿児島リベンジで「霧島連山2名峰」を登ろうと思っていましたが、何と6月に霧島山(新燃岳)が噴火のニュースが入ってきました。
....(左)霧島山の噴火ニュース、いつか阿蘇山もヤバイ? (右)200名山は現在182座....




最近はトカラ列島群発地震が発生しており、昨年は南海トラフの警戒報が出されました。「7月に巨大地震が日本を襲う」という予言めいた噂も広がっており非常に心配です。「阿蘇山」にもまだ登っていないし、日本200名山達成までは全国の火山が噴火しないでほしいと願うばかり・・! 鹿児島空港に無事到着!レンタカー返却して空港食堂でビール・蕎麦を注文しセルフで乾杯~!
.....(上)現在「鹿児島空港」は霧島市 (下)空港食堂に入りビールを飲み旅をレビュー....








今回はヒーチャンが直前の怪我で急遽一人旅となりましたが「人間万事塞翁が馬」。その利を生かしマイペースでガンガンと廻れた3泊4日の欲張り旅でした。鹿児島県の見所SPOTは歴史ネタが満載、雄大で魅力温泉や絶景も続々登場!一生思い出に残る旅の一つになり大満足でした!
.....今回3泊4日で周遊した鹿児島の旅(薩摩半島をぐるりと一周)、絶景が次々蘇る....











おわり
# by rollingwest | 2025-06-29 00:00 | 九州の山旅・歴史旅 | Comments(174)