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カーラ・ボノフ 「涙に染めて」(Trouble Again)」 (1979年) (2018.7.1公開)



★(196)カーラ・ボノフ 「涙に染めて」(Trouble Again)」 (1979年) (2018.7.1公開)



カーラ・ボノフ 「涙に染めて」(Trouble Again)」 (1979年) (2018.7.1公開)_c0119160_16361280.jpg今、若い世代で「カーラ・ボノフ」の名前を知るは殆どいないと思いますが、1970年代ウエスト・コーストの代表的なシンガー・ソングライターで今も息長く活躍を続けている麗しの歌姫です。当時洋楽を聴いていた人でもメジャーでなかった彼女のヒット曲は、冒頭掲載の「涙に染めて」(Trouble Again)(1979)以外は知らないという人が多いのではないでしょうか。むしろこの曲はリンダ・ロンシュタットのヒット曲のイメージが強いと思いますが、それもそのはずカーラ・ボノフはリンダ・ロンシュタットの大ヒットの数々を提供した作曲家として有名だったからです。「またひとりぼっち」(Lose Again) (1976)は、涙が出てくるようなしっとりした哀愁歌・・、本当に声が綺麗だなあ・・!「誰か私のそばに」(1976)はピアノソロから始まり力強く歌い上げるバラード。そして「If He's Ever Near」(1976)は、アコースティックの静かな弾き語り曲。「カーラ・ボノフ」は日本でも多くのファンを獲得しましたが、その理由には大和撫子的な控え目な女性のイメージがあり、静謐さ・孤独・寂寥感がある憂いさも魅力的だったのかもしれません。リンダ・ロンシュタットに提供した3名曲で知名度を上げたカーラは、コロムビア・レコードと契約しアルバム「カーラ・ボノフ」(1977)を発表し自分自身が歌手としてデビューすることになりました。リンダの他にも、グレン・フライ(イーグルス)、ジェームス・テイラー、ジャクソン・ブラウン、JDサウザー、ケニーエドワーズ、アンドリュー・ゴールドなど当時のウエストコーストブームの中心メンバーと交流が深かった彼女のデビューをサポートしようと上記の豪華ミュージシャン達が作品制作に協力してくれたのです。このアルバムは名盤として高い評価を受け、1979年2ndアルバム「ささやく夜」でさらにその人気を決定付け、POPロック調のリズムに乗せた軽快曲「眩しい人」(1979)等のヒット曲を放っています。3rdアルバムは「Wild Heart of the Young」はイーグルスのメンバー(ドン・ヘンリー、ティモシー・シュミット、ジョー・ウォルシュ)が制作に参加し、AORの名曲「パーソナリー」(1982)は80年代の明るいウエストコーストのヒットナンバーや、しっとりとした歌い上げる静謐バラード「ジャスト・ウォーク・アウェイ」(1982)等の名曲を輩出しています。大ヒットした80年代映画の代表作「フットルース」からは、挿入歌となった「誰かの愛が(Somebody's Eyes)」、そして4th盤「ニュー・ワールド」からは、CMソングにも起用された人気高い曲「オール・マイ・ライフ」(1988)をピックアップ!最後の曲は「グッドバイ・マイフレンド」(1982)で締めましょう。リンダ・ロンシュタットに数多くの名曲を提供した彼女ですが、カーラボノフの静謐さ・繊細さ・孤独感・淡々とした歌唱スタイルはリンダの雰囲気とはまた違うものがあるような気がします。




  by rollingwest | 2003-01-01 00:08 | 洋楽(ロック・POPS)

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