「ヘイジュード」&「ホワイトアルバム」特集(後編)(1968年) 





★(207)ビートルズ「ヘイジュード」&ホワイトアルバム50周年(後編)(1968年) (2018.12.23公開)



c0119160_10581305.jpg2018年もあと残り僅か数日・・・、いよいよ今年も押し迫ってきましたネ~!一般記事は「年末狂歌レビュー」にて最後を締めましたが、洋楽記事のLAST投稿はビートルズヘイジュード50周年」をレポート。コンピレーションアルバム「ヘイ・ジュード」に収められた1968~69年の名曲とあわせ、第45巻「ホワイトアルバム50周年特集」で紹介しきれなかった曲も後編として掲載して2019年お正月を迎えたいと思います。

「ヘイジュード」はRWが中学1年で初めて買ったビートルズのEP盤(冒頭のレコードジャケット)であり、今もなお広い世代に聴き・歌い継がれているビートルズの代表曲の一つです。ビートルズ自身が設立したアップルレコードの記念すべき第1弾シングルとして世界的話題となり日本では1968年の秋に発売されました。米国で9週連続トップをキープ、第11回グラミー賞で数々の最優秀賞にノミネートされたビートルズ最大ヒット曲のアレンジは、前半部から大きく転調し後半はひたすら同じリフレインが続く大胆かつ斬新な構成で7分11秒という異例の長い曲でした。

JUDEとはジョンと前夫人シンシアの間に生まれたジュリアン・レノン の愛称で、父と母の離婚問題で悲しみに暮れていたジュリアンを励ますためにポールが作曲したことは有名なお話。シングルレコードのB面は「レボリューション」(1968)でジョンは政治メッセージ色が強く革命を意味するこの曲をA面にしたいと考えていたようです。しかし結果的には「ヘイジュード」がメイン採用され、味わい深い歌詞・美しいメロディ、曲の背景にあるストーリーもファンの心を長くいつまでも捉える歴史的な名曲となったのです。

父親愛に恵まれなかったジュリアンはこの歌で心を癒されたと思いますが、皮肉なことに2ケ月後ジョンはシンシアと正式離婚を成立させ、ヨーコとの関係を公然化して彼女とさまざまな音楽活動や反戦平和運動を行いました。前衛的音楽やオール・ヌードのジャケットなど彼女との活動転換は衝撃的で違和感が大いにありましたが、ジョンは長く縛られた「ビートルズ」からの脱却を図っていのでしょう。

さて次はコンピレーションアルバム「ヘイジュード」(1970発売)に収録された1968~1969年のスマッシュヒットの数々を紹介していきましょう。「レディ・マドンナ」(1968)は17枚目のオリジナルシングルでポールが作曲してリード・ヴォーカルを取り、ジョン&ジョージがコーラスを付けています。ポールによれば「レディ・マドンナは聖母マリアを想定して曲を書き始めたが次第にリバプールで働く労働者階級の女性に捧げる歌に変わった」と述べており、一説には「週末娼婦」という解釈もあるようです。

18枚目シングル「ヘイジュード」の次にリリースされたのが「ゲット・バック」と「ドント・レット・ミー・ダウン」(1969)のカップリングでした。コチラは「レットイットビー50周年特集」(2020年公開)でLIVE映像(アップル社屋上で演奏したゲットバックセッション)をあらためて掲載する予定です。20枚目のEPリリースは「ジョンとヨーコのバラード」(1969)、ジョンのソロナンバーかと思いきや実はビートルズ時代のヒット曲です。この直後ジョンは「プラスティック・オノ・バンド」を結成し「平和を我等に」を録音しています。同時カップリングのB面がジョージの作品「オールド・ブラウン・シュー」(1969)、当時はシングルリリースする曲のチョイスやA・B面をどちらにするか色々ともめることもあったんでしょうね~。

さて単発ヒット曲はここで終了し、これからは前回「ホワイトアルバム特集」から漏れてしまった渋い名曲を後編として紹介したいと思います。「アイ・ウィル」(1968)はポールらしい優しい ポピュラーナンバー、耳から離れなくなるような旋律・メロディ・歌詞もシンプルで親しみ易い印象の楽曲です。「ピギーズ」(1968)は、ブタの鳴き声(ブヒブヒ)が入るお茶目なユニーク曲でジョージがボーカルでジョン&ポールがコーラスを付けています。

次はジョンがブルース・テイストを効かせた渋い演奏が聴かせどころのロックナンバー「ヤァ・ブルース」(1968)、メンバー4人が揃って演奏し2晩もかけて70テイクも録音したというのですから相当リキを入れた作品と言えましょう。当時、ブルースを基盤としたアドリブ・プレイで人気が上昇していた「クリーム」(エリッククラプトンが在籍)を意識していたとも云われます。このユーチューブ映像は冒頭にジョンとミックジャガーが語り合うシーンから始まり、エリッククラプトン&キースリチャーズ等とブルースロックで共演した夢の様なレアなお宝物映像です!今月公開しているエリック・クラプトン伝記映画「十二小節の人生」を先日観てきましたがホワイトアルバム時代の録音セッションシーンやビートルズメンバーがクラプトンやストーンズらと共演する貴重な映像が続々登場して大感動でした。

さて、ホワイトアルバム好きのコアな皆様、いよいよお待たせいたしました!マニアックなファンには堪らない「レヴォリューション9」の登場です!サイケ調交響曲や様々な楽器の音をいじくりまわして逆回転、魔術の様なオカルト世界に嵌るような呟き呪文「ナンバー9、ナンバー9・・・」が繰り返さる声、遊び心に満ちた恐怖のプログレナンバーは深夜に一人で聴けば呪われてしまいそうな不気味さです。(笑)・・・。 

さ~て、2018年洋楽記事もそろそろ筆を置く時間が来ました。小生は12月10日に今月61歳の誕生日を迎えたので、マイ誕生日を「バースデー」の曲で勝手に自己祝福でもしてみるかな・・。還暦を過ぎたら普通の一日って感じ、最近は歳を取るのがとみに早くなってきた気がします。いよいよ今年もあと1週間、皆さんも慌ただしき日をお過ごしかと思いますが、2018年にお別れの気持ちを込めて「グッドナイト」(1968)にて今年の洋楽記事を締めさせて頂きます。来年もまた引き続きよろしくお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

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  by rollingwest | 2003-01-01 00:19 | 洋楽(ロック・POPS)

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