オールマン・ブラザーズ・バンド 「ジェシカ」




★(173)オールマン・ブラザーズ・バンド 「ジェシカ」  (1973年) (2017.3.公開)



c0119160_10325302.jpg1970年代の渋いサザンロックの雄「オールマン・ブラザーズ・バンド 」、その中核をなしたオールマン兄弟のデュアン・オールマン(兄)はロック史に輝く伝説のギタリストであり、エリック・クラプトンの名曲「いとしのレイラ」でスライドギターを唸らせて世界の人々を一挙魅了しました。クラプトン最高の親友・ライバルだったデュアンは1971年バイクの事故で他界(享年24歳)、若くして偉大なる才能が失われたロック界の衝撃・喪失感は当時の音楽雑誌で沢山の誌面で取り上げられていたことが脳裏記憶に鮮明に残っています。RWはサザンロック部門のグループではオールマンと比肩されるレイナード・スキナードや洗練されてカッコいいアトランタ・リズムセクションを過去紹介してきましたが、オールマン・ブラザーズ・バンドは余りにも大御所過ぎてレポートをやや遠慮気味にしていたのも事実かな・・。コアな米国南部サウンドがあまりにも渋すぎて、当時の中学生にはついていけずリアルタイムで殆ど聴く機会がなかったこともその大きな理由かもしれません。しかし今年、弟のグレッグ・オールマン(Vo,Gt)が亡くなって1ケ月が経過(享年69歳)、やはりロック史に残る名バンドはこのタイミングで取り上げねば・・と思い立ち、尊敬の念を持ってレビューさせて頂きます。彼らの代表曲といえば上記に紹介したインストルメンタル名曲「ジェシカ」(1973)、この曲はデュアンが他界後第一弾となった作品「ブラザーズ&シスターズ」(1973全米1位を記録したプラチナアルバム)の収録曲であり第38回グラミー賞ベスト・ロック・インストルメンタル部門受賞の栄誉に輝いています。そして同アルバムからは彼らの最大ヒット曲「ランブリン・マン」も輩出、やはりコチラが彼らの代表曲として一番有名かもしれませんね。この2大有名曲は全体的に軽快で洗練された印象があり商業的には成功しましたが、泥臭い本来の彼らの音楽姿勢とはやや異なる路線だっだような気もします。彼ら本来の音楽姿勢は、黄金時代の栄光LIVE「フィルモア・イースト」(1970)で自由奔放にギタープレイを繰り広げる「ウイッピング・ポスト」、ホットで男臭い米国南部サウンドの「ミッドナイト・ライダー」、スライドギターを使った大胆なイントロが有名なブルースロック「ステイテス・ボロ・ブルース」等の名曲の数々に現わされています。そして1972年発表の「イート・ア・ピーチ」も名盤、こちらには「ブルースカイ」「メリッサ」等の名曲が収録されています。米国南部サウンドをベースにしながらも、多種多様な音楽の吸収してブルース・フィーリングの現代的解釈を取り入れた先進的な音楽を発信してきた「オールマン・ブラザーズバンド」!バンド冠名のオールマン兄弟が2人とも他界してしまったことは惜しいことですが、その自由奔放なスライドギター・プレイはコアなロックファンの脳裏にいつまでも刻み続けられることでしょう。ラスト曲は、エリッククラプトンと共演している「エリザベス・リードの追憶」(1970)で記事を締めくくることにします。彼らが成功の足掛かりを掴んだ初期の名曲ですが、クラプトンとのギタープレイの応酬も含め10年後のフュージョンブームを先取りしているかのような素晴らしいインストルメンタルプレイを味わうことができます。



  by rollingwest | 2003-01-01 00:20 | 洋楽(ロック・POPS)

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