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クリーム 「ホワイトルーム」



★(055):クリーム 「ホワイトルーム」   (1968年)    (2013.1.19公開)


クリーム 「ホワイトルーム」_c0119160_8511169.jpgロック発展期(1966~1968年)にブルースロックからハードロックへの橋渡しをした「クリーム」の代表曲「ホワイトルーム」を久々に聴いてみたいと思います。ロック史に多大なる影響を与えたスーパートリオは、ジャックブルース(迫力・個性のベースソロ)、エリッククラプトン(ご存知3大ギタリストの一人、ワウテクニックを披露)、ジンジャーベイカー(インチキ臭い風貌のジジーに見えるが若々しくパワフルなドラム)の個性派揃い・・! オリジナルアルバムは4枚だけでしたが、技巧的なヘビーな演奏とサイケデリックデザインのLPジャケットが今も強く印象に残っています。ジャックブルースのアクの強いボーカルとベースリフが圧巻の「政治家」や、ロバートジョンソンの往年のブルース名曲をヘビーロック風にアレンジした「クロスロード」は最高にカッコ良かったなア!デビューアルバムからのヒット曲「アイフィルフリー」を聴くと60年代後半の英国サイケデリックバンドの雰囲気も十分漂っており(皆、若くてアイドルバンドみたい!)、ものすごく面白い。トリオバンドといいう最小形態ながらも重厚な迫力あるサウンドを放っていたクリーム・・、リーダー不在で3人の個性がぶつかり合い各自が好き勝手に演奏し競い合っていたことが魅力的でした。しかしそれが仇にもなり、ジャックブルースとジンジャーベイカーの確執は高まり、その対立の中に挟まれて苦悩するエリッククラプトンという構図が見えておりグループは分裂。 クリーム解散後、ジャックブルースはその後「マウンテン」結成(後日紹介予定)などソロ活動、クラプトンはブラインドフェイスやデレク&ドミノスの活動を経て徐々にアダルトコンテンポラリー路線へ、ジンジャーベイカーも昨年来日するなど皆さん今もなお元気に音楽活動を続けておられます。クリームは僅か2年余りという短い活動期間ながらジミヘンと共に、ハードロック全盛期に向けてレッドツェッペリンやディープパープルなどに道筋を指し示したバンドとして、ロック界に対して果たした功績は余りにも大きいのです。最後にホワイトルームと並ぶ双璧の名曲「サンシャインオブヨアラブ」を聴きながら、ハードロックの原点はこのグループだという評価をあらためて噛みしめ直してみましょう。



  by rollingwest | 2003-01-01 00:21 | 洋楽(ロック・POPS)

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