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1970年代女性歌手名曲集



★(199)メリサ・マンチェスター 「あなたしか見えない」 (1978年) (2018.8.15公開)



1970年代女性歌手名曲集_c0119160_22065219.jpg今回は1970年代に活躍した洋楽女性歌手の名曲を一挙紹介したいと思います。過去にキャロル・キング、ロバータ・フラック、リンダ・ロンシュタッド、オリビアニュートンジョン等の名立たる大物ソロ女性アーチストは特集記事(下記リンク)を掲載しましたが、まだRWがレポートしていない歌姫やスマッシュヒットの一発屋さんも含めてRWの思い出深い10ソングを練り出してみました。まずは米国女性シンガー「メリサ・マンチェスター」が歌い上げた1979年の大ヒット曲「あなたしか見えない」(英題:Don't Cry Out Loud、作詞キャロル・ベイヤー・セイガー・作曲ピーター・アレン)・・・、彼女はベット・ミドラーとバリー・マニロウに見い出されて歌手の道を歩き始め、1980年にはグラミー賞の女性ボーカル受賞も果たしています。ブロードウェイミュージカル・スターのようなスケールが大きい歌い方は実に見事!この名曲は、伊東ゆかりやリタ・クーリッジのバージョンが日本で人気になったので聞いたことがある方も多いことでしょう。「リタ・クーリッジ」と言えばAOR名曲「ウィ・アー・オール・アローン」で知られていますが、「ハイアー&ハイアー」(1977)も忘れることはできません。彼女は元々はジョー・コッカ―のバックコーラスをやっており、1970年代後半~80年前半で活躍、映画「007 オクトパシー」の主題曲も歌っていました。次に紹介する「ミニー・リパートン」は31才の若さで亡くなった黒人女性歌手、小鳥の囀りと可愛らしい囁き「ララララ・ラ・・」が印象的だった「ラヴィン・ユー」(1975) が今も脳裏に残ります。彼女のハイトーン・ボイスは、名前が似ているドリー・パートン(カントリー女性歌手)と何となくゴッチャになっていたかも・・。この曲はRWのお気に入りで、休日朝にカーテン隙間から朝日が差し込む中で甘えてもらえる羨ましいシチュエーション・・、「こんな経験を一度味わってみたかったなあ・・」と還暦親父の妄想は今も虚しく膨らみます。高音の魅力と言えば、やはり英国女性歌手「ケイト・ブッシュ」の「嵐が丘」(1977)を外すことはできません。彼女はピンクフロイドのデイブ・ギルモアに見い出され上記曲でデビュー、いきなり全英4週連続1位を記録したのです。この曲を聴いた時はブッ翔びましたね。癖のある曲構成、独特の高音と透明感、小悪魔的な歌唱法が既成音楽の概念を壊した感がありました。現在は「さんまの恋のから騒ぎ」のテーマとして使われているので若者の認知度は高いと思われます。出身の米国よりも日本とヨーロッパで絶大な人気を誇ったのは「ジャニス・イアン」、TBSドラマの主題歌に使用された「恋は盲目」(Love Is Blind)(1976)は日本で8週連続1位を獲得した曲です。そして翌年TBSドラマ「岸辺のアルバム」(家庭崩壊を描いたシリアスドラマ)の主題歌「Will You Dance?」も大ヒットしましたね~! 「リッキー・リー・ジョーンズ」の「恋するチャック」(Chuck E.'s In Love)(1979) は、天真爛漫で向こう見ずな気まぐれ女子が突然ブレイクした感がありました。ジャズとウエスト・コースト・ロックが絶妙にブレンドされたクールなライフ・スタイル感が漂い、デビュー盤「浪漫」の冒頭曲はいきなり全米4位に輝き世界ブレイクしたのです。気だるそうに歌う個性的な声と、アルバムジャケット物憂げなリッキーの姿が印象的だったなあ・・。「涙の別れ道」(I'll Never Love This Way Again)(1979)を歌い上げたのは米国の黒人歌手「ディウォンヌ・ワーウィック」。バート・バカラック作品の歌い手、そしてホイットニー・ヒューストン(2012年死去)の従姉妹としても知られます。1963年デビューの長いキャリアを持ちますが70年代になると不振に陥りましたが、1970年代末期にバリー・マニロウのプロデュースによりこの曲が久々の大ヒット曲となりグラミー賞を受賞しています。高校時代、テスト勉強の合間にラーメンを啜りながら深夜ラジオからよく流れてきた曲がオーストラリアの女性歌手「ヘレン・レディ」がダイナミックに歌い上げた「デルタの夜明け」(1973)でした。 元来この曲はベッド・ミドラーが新曲としてリリースする予定でしたが、プロデューサーこの歌に注目し、最初にタニヤ・タッカーに歌わせて全米カントリー・チャート第6位、次いでヘレン・レディーに歌わせてみたら全米No.1ヒットになってしまい、ベット・ミドラーはヘレン・レディーに先を越された形になったとのこと。9曲目の紹介は一発屋に近い印象ですが、パット・ブーン(「砂に書いたラブレター」などで有名な米国大物歌手)の娘「デビー・ブーン」が歌った「恋するデビー」(You Light Up My Life)(1977)、「マイソング」という映画の主題歌でしたがで映画の方はヒットしなかったのに比べ、テーマソングは10週連続全米1位を記録(当時ではエルビス・プレスリーの「冷たくしないで」の11週連続に次ぐ歴代2位)、翌年、グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞。エレガントでドラマチックなヴォーカルで流麗なストリングス曲は、日本人好みの人気曲となり親子2代でNo.1を獲得する偉業を成し遂げています。でも殆どこの曲だけの印象であり一発屋に終わった感がありますね~。そして今回企画のLAST曲は「メアリー・マクレガー」が美しい声で歌う「過ぎし日の思い出」(1976) 、2週連続でビルボード、キャッシュボックスでNO1を記録、カントリー・チャート3位、全英4位、翌年ビルボードの年間チャート10位という素晴らしい足跡を残しています。2人の恋人から猛烈なアプローチを受けて、どちらも大好きで「嗚呼、私はどうしたらいいの・・?」という大モテで惚れられる乙女の贅沢な葛藤ソング、ドイツ・ポルトガル・オランダ・スウェーデン・スペインの各国語で歌われたことでも知られます。 当時は大学1年生、毎日毎日FENラジオから彼女の切なく歌うこの名曲が今も脳裏に残っています。この名曲は今や埋もれて誰も知らないんだろうなあと思っていたら、「銀河鉄道999」のエンド曲に採用されており今の若者にもかなり浸透している事実を今回の編集で初めて知りびっくりしました。やはりいい歌はリバイバルヒットするんだね~!今回は1970年代の歌姫たちの名曲紹介というスペシャルコーナーでしたが、あと2回この企画をお届けしていきたいと思います。
(PS)「アレサ・フランクリン」、ついに亡くなってしまいましたね~。哀悼の意を表して急遽「アンティル・ユ-・カム・バック・トゥ・ミー」(1974)も追加いたします。(2018.8.17)



【過去紹介した1970年代の女性ソロボーカリスト】

キャロル・キング 「君の友達」(You've Got A Friend)  

ロバータ・フラック 「やさしく歌って」  

リンダ・ロンシュタッド 「ブルーバイユー」    

オリビア・ニュートンジョン 「そよ風の誘惑」  

シルヴィー・バルタン 「悲しみの兵士」    

クリスタル・ゲイル 「瞳のささやき」    

バーブラ・ストライサンド 「追憶」(The way we were)    

ダイアナ・ロス 「タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング」     

カーリー・サイモン 「うつろな愛」 

カーラ・ボノフ 「涙に染めて」  




  by rollingwest | 2003-01-01 00:34 | 洋楽(ロック・POPS)

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