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ザ・フー 「ババ・オ・ライリー」 (1971年) (2017.10.20公開)



★(180)ザ・フー 「ババ・オ・ライリー」 (1971年)  (2017.10.20公開)



ザ・フー 「ババ・オ・ライリー」 (1971年) (2017.10.20公開)_c0119160_22334419.jpgRW洋楽記事でまだ一度も取り上げていなかった英国大物ロックバンド「ザ・フー」をやっと掲載させて頂きます。1960年代後半~1970年代に大活躍し、彼らは英国ではビートルズ、ローリングストーンズと並ぶ「三大ロックバンド」(またはキンクスも入れて四大バンド)と呼ばれていたのです。1965年にデビュー、初期はシンプルなロックンロール・労働階級の不満を代弁する歌詞で1960年代のイギリスを席巻した「モッズ文化の象徴」(保守的英国イメージを一挙破壊)と称賛されていました。その後は先進的な音楽志向に転換(ロック・オペラ展開、シンセサイザー早期導入等)してロック史における後進ミュージシャンへ与えた影響は大きいものがあります。しかし日本ではキンクスも含め完全にマイナーな扱いされており(全盛期に来日しなかったことが原因かな?)、今の若者は殆どその名を知らないのではないでしょうか。デビュー・アルバムは「マイ・ジェネレーション」(1965)、「俺らの世代は保守的な英国人じゃないぜ!」と反逆的に歌い上げ、モッズ・ジェネレーション最大のヒーローとなりました。特に初期のハードで破天荒なイメージは「サマータイム・ブルース」(1970)のロックナンバーやジミ・ヘンドリックスと競うが如く披露し続けていた楽器破壊の暴力的LIVEパフォーマンスが象徴的!最も偉大なドラマー第3位にも輝いたキース・ムーン(レッド・ツェッペリンの名付け親)がドラムセットを徹底破壊するシーンが今もファンの脳裏に強く刻みつけられています。そんな反権力の暴れん坊ロックンローラー達は1969年になるとその音楽性を一挙に先進的に転換させ、従来概念を根底から覆したロックオペラ「トミー」で世界を驚かせました。「オーヴァーチュア」で幕を開ける壮大なるロック叙事詩からの最大有名曲はやはり「ピンボールの魔術師」(1969)ですネ~!この曲は1975年映画化された「トミー」に出演した エルトン・ジョンが劇中で歌っているので皆様も聴き慣れているのでは・・。ロックオぺラへの壮大かつ画期的な試みはキンクス路線の物真似でしたが、本家本元以上の大成功で話題を呼び、その後次々にコンセプト・アルバム名盤を多く輩出していきます。「フーズ・ネクスト」(1971)はザ・フー金字塔名盤との呼び声が高く、一連のアルバムで最高セールスを記録。ロジャー・ダルトリー(Vo)が骨太に絶叫する 「無法の世界」(Won't Get Fooled Again)(1971)と、シンセサイザーを駆使しテクノポップを先取りしたプログレッシブ曲「ババ・オ・ライリー」(1971・上記掲載曲)の2つが代表的なナンバーです。摩訶不思議なタイトル「ババ・オ・ライリー」は、ピート・タウンゼント(Gt)が帰依したインド哲学導師メヘル・ババと、ピートが駆使するシンセサイザー演奏に多大な影響を与えた米国作曲家テリー・ライリーに由来しており、ロンドン五輪閉会式にも登場した栄光曲なのです。1973年にリリースした6作目は2枚組大作「四重人格」・・、RWが最も気に入っている壮大な名盤は全英・全米共に最高位2位(ローリング・ストーン誌選定・歴代ベストアルバム500の267位)の栄誉に輝いています。まずは「5:15」(1973)とタイトル表題曲の「四重人格」をピックアップ紹介!7作目「ザ・フー・バイ・ナンバーズ」からは超お宝物的で珍しいカントリー調の軽快なナンバー「スクイーズ・ボックス」(1975)がスマッシュヒットとなっています。8作目「フー・アー・ユー」(1978)はオーケストラを起用し「四重人格」のような重厚な音造りがされましたが、このアルバム完成直後に何とドラムのキース・ムーンがドラッグ原因で急死してしまう悲劇が発生!その後80年代になっても「ユーベター・ユーベット」(1981)等のヒットも放って頑張っていたものの、1982年ピート・タウンゼントによって突然解散が発表され、ライブ・アルバム「フーズ・ラスト」を最後に17年間の栄光歴史に終止符を打つことになったのです。その後ジョン・エントウィッスル(Bs)も2002年に死去、オリジナル・メンバーがタウンゼント&ダルトリーの2人だけとなってしまいましたが、2004年初来日し2006年には約四半世紀ぶりとなるオリジナル・アルバム「エンドレスワイヤ」のリリースで復活し往年のファンを喜ばせました。初期は暴力的な反骨イメージでモッズ文化の象徴、その後はプログレ大作への音楽転換、メンバー個々ではプロデューサーやセッション・ミュージシャンとして活躍、チャリティーや友人支援の献身的な慈善活動、「WHO are You?貴方達の主流キャラは一体何?誰なのよ・・?」 まさに「四重人格」&「八面六臂の大活躍」ではないですか!先月有楽町にオープンした「ロックの殿堂ジャパン・ミュージアム」(来週、GS特集後編とあわせて公開予定)を見に行ってきました。「ロックの殿堂」は1986年に始まり今年で30年以上の年月を重ねられましたが、ザ・フーの殿堂登録は名だたる歴史的アーティスト(チャックベリー、プレスリー、ビートルズ、ストーンズ)に続き初期段階で栄光に輝いていることからも(第5回目:キンクスと同時顕彰)、ロック界での評価・重鎮扱いぶりは相当なものだとあらためて驚きました。締めは名盤「四重人格」のLASTを飾るザ・フーの壮大荘厳なる名曲「愛の支配」を聴きながら、今は亡きキース・ムーンが見せる怒涛のドラムプレイ(正確無比の連続ビート)、ダルトリーのシャウト、ピート・タウンゼントのシンセサイザー&ギターが織りなす「ザ・フー・ワールド」に酔いしれたいと思います。



  by rollingwest | 2003-03-01 00:25 | 洋楽(ロック・POPS)

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