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<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山

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今年2回目の登山、中央沿線大月駅前に聳える「岩殿山」に食山人さんと2人で行って来ました。
昨年の秋、「秀麗富嶽十二景」登山に目覚めて以来、大月への訪問はこれで4回目となります。
秀麗富嶽十二景の山については、これで3つ目の制覇となりました。

                     *食山人殿からも写真提供頂きました。↓☆印表示


  ....岩殿山への登山道。下に見えるのは桂川の静かな流れと、大月市の街並み....↓☆
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コース取りは毎週山に出かける食山人殿に全ておまかせ、朝9時前に大月駅で待ち合わせ出発。
桜の木が沢山植えられた山岳公園から階段の登山道を上がっていきます。桜満開の時期は大勢の人で賑わう場所で、花の時期にはまだ早いものの、春を迎える雰囲気は確実に感じられました。


   ....(左)「岩殿ふれあいの館」(大月の歴史がわかる)、(右)岩殿山の象徴・岩の大壁面.....
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   .....(左)移り変わる季節の名残り、冬草の綿毛 (右)鮮やかに咲き始めた紅梅.....<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_20252953.jpg<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_20255556.jpg

ここは戦国時代に小山田氏の山城があった所、武田氏の滅亡ゆかりの地(織田徳川軍に追い詰められた武田勝頼がこの地に逃れ、臣下小山田氏に裏切られて攻められた場所)でもあります。

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岩殿山の頂上は平坦な場所が多く、城跡にはかつて本丸や狼煙・馬場等が配置されていました。周囲が峻険な断崖に囲まれ、下界を見渡せるこの独立峰はまさに天恵の要害だったことでしょう。


   ↓☆.....頂上の広々とした風景、広々とした城跡には烽火台や馬場跡が残っていた。.......<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_20511079.jpg<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_20513431.jpg


....当日は残念ながら、頂上からの富士は霞んで見えなったが本来はこんな光景が見えたはず....
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頂上から辿る西コース(天然要害の断崖絶壁を体験するスリルな歩き)が本日のメインイベント。
アップダウン山道歩きの末、やがて「兜岩」の鎖場にさしかかります。そして「稚児落とし」と呼ばれる断崖絶壁が出現!高所恐怖症の人にはまさに足が竦む所です。予想もしなかった大迫力~!


  ...(左)兜岩の鎖場を登り始める食山人さん、(右)本日のハイライト「稚児落とし」の断崖↓☆....<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_20573495.jpg<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_20575746.jpg


大崖壁「稚児落とし」の名前は、滅亡した小山田一族が最期を迎えた時の悲劇に由来します。
この稜線沿いに敗走する一族は、乳呑児の泣声で追手に気づかれることを恐れ、母親はこの断崖絶壁から稚児を突き落としその後に自刃したとのこと。何とも恐ろしく悲しい戦国史実であります。

....稚児が落とされた悲話の大絶壁。落差100mの断崖を覗くと足も震える。食山人殿は点......
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ちょっとこの日は体調不良だったので、食山人殿に遅れること30分以上。下山路から大月駅までは地元の道を1人でゆっくりトボ歩き。(長いアスファルト道はやはり疲れるね。)最近車を使って登山することが多いけれどたまにはいいかな。帰りの余韻に大月の街雰囲気を身に感じながら・・・。
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   .....(左)下山して大月駅に向う竹林の道 (右)道端の民家脇で鎮座していた超デブ猫.....<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_2111411.jpg<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_2113572.jpg

   ....(左)中央高速道の架橋は幾何学的風景 (右)大月駅前に到着、遠くに岩殿山が見える.....<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_2125082.jpg<2008年3月1日>秀麗富嶽十二景(その3):岩殿山_c0119160_2132459.jpg

大月はJRと富士急電鉄を結ぶ交通の要所。徳川幕府が開設した甲州街道沿いの宿場町や富士講精進場としてかつて栄えた歴史ある街でもあります。でも今はやや寂しい雰囲気も受けました。
                                                                                                            

....4月上旬、岩殿山から見える「満開桜と富士山の絶景」(秀麗富嶽デジタルミュージアムより)......
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岩殿山は秀麗富嶽十二景の中で、「富士山と桜の絶景」として有名な山です。 本来は桜の季節に上のような写真が撮れたら最高なのですが、それは次回再訪時のお楽しみとしておきましょう。

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  by rollingwest | 2008-03-10 20:10 | Comments(14)

Commented by 食山人 at 2008-03-11 10:14 x
稚児落としの写真、大迫力ですね。いただき小生のブログに貼り付けさせていただきますよ。
Commented by matsu at 2008-03-11 18:32 x
岩殿山は、私も同じコースを4,5年前に歩いたことがあります。標高の割には、スリリングな岩場もあり、面白い山ですよね。山城の主で武田二十四将の一人にも数えられている小山田信茂は、落ち目の主君勝頼を見捨てたということで、武田贔屓の人たちの間では、評判が悪いのですが、領民を不必要な戦火にさらしたくなかったが故の行動との見方もあり、地元での評判は悪くはないようです。いずれにせよ、この山は山好き、戦国歴史マニアには、たまらない山です。
Commented by rollingwest at 2008-03-11 20:53
どうぞお使いくださいませ。
こちらも食山人さんの写真を拝借させていただいておりますので・・。
もう食山人さんは、富士山の周辺は9割方登ったんでしょうかね。

Commented by rollingwest at 2008-03-11 20:58
さすが歴史と山に詳しいマツさんですね。
武田武士に造詣深い貴殿ですので、当然この山は登っていると思いました。
GWの毛勝山はやや危険ですので、じっくり安全な時期を選びましょう。食山人からは立山アルペンルート(私も雪の大壁が見たい!)の提案がありましたので明日にも相談させて下さい。
Commented by 体型不良デブ猫 at 2008-03-12 07:18 x
「げっ、稚児落しの崖、凄い!夏でも何やら ひんやりしてそう。」と見ていたよん。最初に軽いコメントするのも気が小さいので憚られ、かといって次に見たら『凄烈・豪放磊落・花や自然を見る目の繊細さ・霜凛冽の朝まだき♪雪のような輝く知性・歴史への造詣の深さ』を感じさせる山男さんたちのコメント(=^ェ^=)。割って入れるか?デブ猫への感想(^〇^)?体調不良でも登れるが、デブ猫は体型不良で登れない。鎖がつかんだ途端に切れそうだもん。RWさんも もつ鍋と焼酎残念だっね( ̄∀ ̄)
Commented by rollingwest at 2008-03-12 21:16
次はどこに行ったら猫に会えそうかな。
また旅先で猫を見つけたらレポートします。

ところで「モツ煮・しょうちゅう、残念でしたね。」と書いてあったので
「何だったっけ・・?」と、1分程考えました。
「な~るほど、食山人さんのブログに掲載されていた最後の写真ね!」
と気づき感心しました。
しかし猫わか様もよく見ており観察力がありますねエ・・・。

Commented by おっちょこ at 2008-03-13 01:54 x
デブ猫様、鎮座・・・参りました。超可愛い!
Commented by rollingwest at 2008-03-13 05:53
これからも、山や旅に出かけた時には意識していろいろな「猫」の写真を撮るつもりです。「犬」もいいかな。
Commented by green-field-souko at 2008-03-14 06:46
なるほど。そちらは「中央線に乗って山登り」なんですね。
こちらド田舎では車で登山口までアプローチする発想でして。
ですから、下山してから焼酎というお楽しみは、残念ながら泊まらない限り難しいんです。
頂上でワイン呑むと下山がつらいですし、どこで呑むかは結構大きい問題です。
すみません。どうでもいい話でした。(草子)
Commented by rollingwest at 2008-03-14 22:32
いらっしゃいませ~(嬉)

いや~、山のお酒をどこで飲むかは重要な話です。
私にとって、昼食弁当を食べる前の缶ビールのプシュッ音を聞くことこそが、下山時の温泉と並んでは最大の楽しみです。
下山のときにUP・DOWNがあるコースだとアルコールが効いてつらいけどね・・。(笑)

車で行く時は下山温泉の後にビールを飲めないのは辛いですね。
昨年秋、復活登山(カミサンと車で)のとき、温泉後に勝手にビールを沢山飲んでヘロヘロしていたところ、急遽帰りに運転させられたカミサンに大いにムクレられて反省。もうこの手はあまり使えそうにもありません。

でも年間の殆どは、「Fツアー」(バスを仕立てお酒好きなメンバーでの山の会)なので、いつも頂上ではビールにワイン・焼酎を味わうことができます。

Commented by ペガサス at 2008-03-15 05:03 x
「大崖壁 」悲しい歴史があるのですね。当時を思い起こすとなんとも胸が痛みます。そんな深い歴史をさり気なく紹介するRWさんは凄いですね。 歴史は本当に人の心の襞一枚一枚の積重ねですね。
Commented by rollingwest at 2008-03-15 06:50
戦国時代って、本当に人権無視ですね。
あ~本当にいい時代に生まれて幸せです。
Commented by 葛飾のオヤジ at 2008-03-15 12:34 x
いやぁ、岩殿山が登れるとは知りませんでした・・。
中央線から見てもツルッツルの山ですもん。。
Commented by rollingwest at 2008-03-15 13:15
オヤジさんは八王子出身だからこの山をよく馴染みがあると思いますが、この山は桜公園から行けば実に簡単に登れます。
富士山を背景に桜のパノラマ絶景が見られるところ、一度訪れて見た方がいいよ~!

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