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<2019年7月12~15日>北ア秘境名峰「黒部五郎岳」3泊4日テント旅:(前編)


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★北アルプスで唯一登り残していた日本百名山「黒部五郎岳」に挑戦!


7月中旬、一足早い夏休みを取得して7月12~15日北アルプスの奥深き域に鎮座する「黒部五郎岳」(2840m)に登ってきました。日本200名山163座(うち百名山81座)を登頂しているRWにとっては唯一北アルプスで登り残していた百名山であり遠く深き憧れの山、ついに登頂実現しました。


   .....黒部源流域に雄大で男性的姿を見せる「黒部五郎岳」、日本で数少ない氷河地形をもつ...
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今回のパートナーは昨年北アルプス難関峰「霞沢岳」を一緒に登ったT架橋さん、今年もテントを担いで奥深い難関峰に2人で挑戦となります。新宿発の高速深夜バスの格安チケット(往復21千円)を早めに取得しており、台風や余程の豪雨でない限り必ず行くと決めていました。

                       <2018年8月>北アルプス名峰「霞沢岳」、2泊3日テント旅  

   .....毎日旅行・高速バス(新宿駅23:00発)に乗車、当日も一日中雨、梅雨が長い今年の7月....
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今年7月は長雨・天候不安定が続いており、雨中の苦行山行は間違いなしと完全に諦めていました。しかし今回は予想外に天候に恵まれ絶景パノラマも随所に満喫!無敗連続記録30(24勝6引き分け)へ伸ばすことができました。今回4日間の長い縦走旅を前後編に分けてレポートしていきます。






★【1日目】:富山県・折立から登山開始!急坂を登り五光岩ベンチ(薬師岳の大展望)


新宿駅を出発した高速バスは富山折立に翌朝6:40到着、朝食(コンビニパン) ・パッキングを整えて7:30折立の薬師岳登山口を出発しました。荷物は23kgの重さになっており厳しそう!


  .....折立バス停で準備を整える登山客、久しぶりに3泊4日長い山旅が開始(朝はまだ雨)....
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   .....(左)薬師岳登山口からスタート (右) 歩き出すと十三重之塔の遭難慰霊碑が現れる....
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薬師岳遭難慰霊碑「十三重之塔」(昭38豪雪で亡くなった愛知大・山岳部13人)に祈りを捧げて、緑が濃い道を歩いて行くとすぐに急坂が連続します。全体的に階段状で道幅は広く整備されており歩き易いルートですが、初日の2人のザックは背が高く実に重い!最初から苦戦


   ....巨木が次々に出現する新緑の急坂道、背の高い荷物は重く先が思いやられるなア....
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7月3連休を挟む今回日程(7/12~15)の天気予報は傘マーク、出発の朝も雨が降っていましたが、歩き出して1時間もすると急に晴れ渡ってきたではないか!何か期待がもてるぞ~!
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   .....(上)予想外の天気!雨が止み青空が出現! (下)整備された道を爽快に進んでいく....
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1870展望台から絶景を満喫して歩きを進め11:50昼食。13:15五光岩ベンチに到着しました!薬師岳の西に「五光岩」と呼ばれる大きな岩山があり、巨岩を眺めるベンチある休憩場所なのでこの名前があります。薬師岳は11年ぶりの対面、いつ見ても雄大で懐深い名峰です!


   .....(上)五光岩ベンチでゆっくり寛ぐ (右)巨大な山塊、包容力たっぷりの「薬師岳」の雄姿....           
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★高山植物や有峰湖風景を楽しみながら太郎山(太郎平小屋)を目指す


   .....英気も十分整えて再び出発!稜線にある太郎平小屋を目指していく!あと1時間半....
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徐々に高度を上げていくと背後には「有峰湖」が見えている!有峰ダム北陸電力の発電用ダムで1959年に工事完成しました。高さ140m重力式ダムで最大53万KWの電力を生み出す有峰湖は人造湖ですが、北アルプスを富山から目指す登山者にとって象徴的な存在です。


   .....黒部ダムと並び北アルプス水力発電を支えるダム人造湖「有峰湖」、雲が晴れて幻想的....
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まさに高山植物の宝庫!イワカガミ・ヤマユリ・アオノツガザクラ・ゴゼンタチバナ・ニッコウキスゲ・チングルマ等の可愛い花々が目を癒してくれます。チングルマは花が枯れると稚児の風車にソックリなのでこの名前がありますが、咲き誇る現役花と枯れグルマが同時に見られて興味深かった~!


   .....連続する滝を左手に眺望!鮮やかな高山植物を数々満喫しながら木道を進む....
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太陽の光が降り注ぐ木道を進むとようやく遠方に太郎平小屋が見えてきました。初日は荷物が重いので歩くスピードはやはり亀のような進みでノロノロ状態。(苦戦) あともう少しだ~!


   .....緩やかながらロングトレイルは続く!絶景パノラマが苦労の登山に癒しを与えてもらった....
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★「太郎平小屋」に到着!太郎平(薬師峠キャンプ場)に降りてテント1泊目


木道の遥か先にいよいよ赤い屋根の「太郎平小屋」が見えてきました!14:40に小屋到着し!一服休憩。この小屋は、折立登山口から5時間の場所に位置するので、北アルプスの奥深い山々(薬師岳・雲ノ平・黒部五郎岳)への縦走で重要な基地となっています。


   .....長い長い道のりを歩き「太郎平小屋」にようやく到着!結構疲れました~!....
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窓口登山届を提出してテント場利用料1000円を支払い20分ほど下った太郎平の「薬師峠キャンプ場」に向かいます。ここで水を満タンに詰めビールロング缶を買い込み荷物の重さはピークに達しました。あとでキャンプ場でも水もビールも買えたことを知り愕然~、さらにドッと疲れが出ました!(苦笑)


   .....太郎平小屋の手続を終え「太郎平」(太郎山と薬師岳の間にある薬師峠)へと向かう....
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太郎平小屋から薬師峠に下っていく広大草原の木道は、雰囲気あり実に爽快な風景!フル充填した水とロング缶ビールを積んだ荷物は今回最大の重さ(25kg)で苦行でしたが、20分歩き漸くキャンプ場に到着してテントの設営に励みます。夕方は雨が降り出してやや作業が難渋、夏の山って夕方は雨が降る確率は毎回高いんですよね~!


   .....太郎平へと下り「薬師峠キャンプ場」に到着!雨の中でテントを張って防寒対策を整える....
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その後も雨が降り続いたので2人での戸外宴会は諦め各自テントに籠って個別にビール乾杯と食事に勤しみました。19:00就寝しましたが、疲れが相当蓄積して爆睡状態だったかもしれない・・。


   .....(上)ハイシーズン期はテント密集状態となるが今回は余裕 (下)初日の夜は更け行く....
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★【2日目】:太郎平から出発、北ノ俣岳へ!


翌朝はもう雨は上がりホっとして起床。気づいたら4時半近く!3時半には目覚めるつもりでしたが寝坊してしまった・・!大急ぎでトイレ・食事・雨に濡れたテント撤収するも、当初出発の5時には間に合わず、5:45遅延出発となり黒部五郎岳ルート(太郎平小屋方面)に向かいます。


   .....(上)テントを撤収し2日目の行動開始 (右)太郎平を振り返り朝霧の中を登って行く....    
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今日の計画は北ノ俣岳・赤木岳を経由して黒部五郎岳へ向かい、カール雪渓を降りて黒部五郎岳小舎テント場まで歩く行程です。太郎小屋から1~2時間歩くと雲が晴れて今日も青空が覗いてきた!針葉樹林やハイマツの広大景色と雲や霧のコントラストはまさに絵画の如し!


   .....広々とした抱擁力ある雄大な景色、北アルプスの奥深き山を歩く醍醐味はここにあり!....
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美しい高山植物が咲き誇る木道を歩き進んで行くと巨大な雪渓が出現!ここで2人はポーズを決めながら写真の撮り合いなどでお戯れ・・、まだ余裕で歩いていた頃だったかもしれない。北ノ俣岳に到着したのは8時、頂上はガスに覆われており眺望は全く利きませんでした。


   ....(左)傘をピッケル代わりにポーズを決めるT架橋さん (右)北ノ俣岳頂上は霧の中....
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北ノ俣岳から赤木岳経由で中俣乗越を目指しましたが、ここからが予想外に時間がかってしまいました。黒部五郎岳の肩稜線で昼食予定でしたが、相当手前の乗越周辺で11:45ランチ。地図コース表記は何かおかしいなあ・・と不信感が芽生え始めてきたのはこの辺りからです。
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   ....「薬師岳」&「赤牛岳」(日本一遠い山)の巨大なる大迫力の山塊!絶景満喫の昼食時間....
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10時頃になると再び快晴に!巨大な貫禄山容を誇る「薬師岳」「赤牛岳」の両雄が並び揃う絶景を目の前にしてランチとは何て贅沢な時間だろう!この2名峰は北アルプスの奥深い山であり滅多に眺望できるものではありません。雨を覚悟していた長期山行の初日・2日目は絶好天気でウキウキ気分!「薬師岳」「赤牛岳」を眺めていると10数年前に挑戦した北ア縦走が脳裏に蘇ってきました。






★北アルプスの奥深いエリア、過去2回の大縦走(2006-8):思い出レビュー(その1)


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北アルプス奥深き山を長期間にわたって縦走した経験は過去6回あります。1回目は大学2年の1977年(雲ノ平~裏銀座~槍・穂高縦走:5泊6日テント)、2回目は大学3年の1978年後立山連峰(白馬岳~唐松・五竜・鹿島槍:4泊5日テント)、3回目は大学4年の1979年(燕岳~表銀座~槍・穂高縦走~ジャンダルム:5泊6日テント)


   .....2006年裏銀座ルートから水晶岳~赤牛岳に挑戦した時の写真(4泊5日の大縦走)...
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4回目は社会人の1984年(針ノ木岳~平の渡・黒部湖~五色が原~立山・剱岳~室堂:山小屋4泊5日)、5回目は2006年(日本三大急登・ブナ立尾根~烏帽子岳~水晶・赤牛岳~双六岳:山小屋4泊5日)、6回目は2008年(薬師岳~高天原温泉~雲ノ平~三俣蓮華~新穂高温泉:山小屋4泊5日)


   .....裏銀座・野口五郎岳を経由し水晶小屋2泊、.水晶岳から赤牛岳への長い稜線(2006年)....
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昭和時代(大学・社会人)の4回の山行写真は殆ど残っていませんが、2006年に縦走した水晶岳・赤牛岳の絶景パノラマを懐かしくレビューしてみましょう!水晶岳(2978m)自体も奥深い名峰ですが「赤牛岳」(2,864m)はさらにそこから長く伸びる稜線を歩かなければ到達できず「日本一遠い山」と呼ばれています。



.....赤茶色の砂礫(花崗岩風化)に覆われ、巨大な牛が寝そべったような「赤牛岳」 (2006年)....
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「薬師岳」(2926m)は、2008年に高天原温泉(日本一遠い温泉)と雲ノ平(北ア天上の楽園)に挑戦した大縦走コースの思い出深い旅で最初に登頂した山。薬師もスケールが大きい山で相当苦労して登った記憶があります。山小屋泊だったとはいえ4泊5日縦走なんてもうできないね。


   .....(左)赤牛岳の背後に聳える立山連峰(2006) (右)雲ノ平から望む薬師岳(2008)....
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   .....薬師岳山荘に泊まってついに「薬師岳頂上」に立つ!強烈な風に悩まされたな~(2008)....
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                       <2008年>北アルプス「黒部源流」4泊5日の山旅(薬師岳)

次回の黒部五郎岳の後編でも、北アルプスの奥深い山々の過去レビュー写真(高天原温泉・雲ノ平、黒部川の水源である鷲羽岳や鷲羽池)が続々登場しますのでお楽しみに~!






★雪渓を登り、いよいよ黒部五郎岳へと向かう(後編へ続く)


さて再び記事を本編に戻しましょう!今度はいよいよ黒部五郎岳頂上を目指します。次々に現れる巨大な雪渓を登り上がると今度は水晶岳~裏銀座~鷲羽岳の大パノラマが目の前に広がりました!北アルプスの奥深い山の絶景体験はこれで一生で最後の機会だ!目によ~く焼き付けておこう!


   .....(左)次々と現れる雪渓コース (右)今年は春先に寒い時期が多かったので積雪が多い!....
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   .....(左)最高の景色にバンザ~イ! (右) 水晶岳~裏銀座~鷲羽岳の大パノラマに感激!.... c0119160_20511491.jpg
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しかし楽しく高揚気分に酔いしれていたのはこの辺りまででした。ここから黒部五郎岳頂上~カール雪渓~黒部五郎小舎へのコースは地図の誤表記に騙されて大変辛い歩きとなったのです!苦難苦行(2日目は11時間、3日目は雨の中を10時間超) の本番が始まり始まり~


   .....(左)太郎平~黒部五郎岳~黒部小舎の道のり (右)いよいよ黒部五郎岳の頂上へ!....
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後編記事は8月の終わりに掲載したいと思います。さて、長く続いた梅雨の季節もついに終わりを告げてついに梅雨明け宣言が出ました。皆様、楽しい夏休みを大いに楽しまれて下さい!


      折立から太郎平・薬師峠キャンプ場         黒部五郎岳 ドローン空撮
   


                                                     後編に続く

  by rollingwest | 2019-07-25 21:00 | Comments(198)

【熊野古道・伊勢路】一気参拝旅②:熊野速玉大社(神武天皇東征)&勝浦温泉編


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                    【熊野古道・伊勢路】参拝旅①:レビュー&熊野本宮大社編より続く 


★熊野三山の2社目は「熊野速玉大社」(新宮市)を参拝


2018年GWに20数社のパワースポットを一気通貫で巡った2泊3日の巡礼旅(熊野三山~伊勢路~伊勢神宮・熱田神宮)の第2編を公開!1回目は熊野本宮大社でしたが、今回は熊野三山の熊野速玉大社、神武天皇の東征史蹟、勝浦温泉を紹介しましょう!


   .....(左)新宮市に鎮座する「熊野速玉大社」 (右)紀伊半島にある「熊野三山」を再確認....
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本宮・速玉・那智の熊野三山社は紀伊半島南東部にあり、互いに30㎞前後の距離を隔てた位置にあり熊野古道中辺路によって結ばれています。3大社は個別の自然崇拝起源でしたが、各社主祭神を相互勧請し「熊野三所権現」として信仰されるようになりました。


   .....現在の社殿は明治16年9月に炎上して再建、 神倉山と一緒に2004年世界遺産指定....
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熊野速玉大社の祭神は日本書紀に登場する「速玉之男」とされています。元々は神倉山の巨石がある地にアミニズム(自然信仰)の磐座神が祀られていましたが、その後現在の社地に移転鎮座、、神倉山神社を元宮・速玉大社を新宮と呼び分けています。


    .....熊野速玉大社の境内は開放感があり熊野三山の中では一番親しみ易さ感じる....
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熊野速玉大社は洗練されたスマートな明るさが印象的、朱塗りの本殿と背後にある新緑のコントラストが眩しく、突き抜けるような開放感に心が洗われます。境内には5棟の社殿が並び「神宝館」には1200点近い国宝が保管展示されています。


   .....(左)速玉大社の「神宝館」 (右)金製・ミニ仏像や神仏習合の神像が次々と登場....
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境内には、夫婦円満や恋愛成就のパワースポットとして有名な「梛(nagi)の御神木」が鎮座、マキ科常緑樹では国内最大で樹齢は千年!「ナギは凪」に通じ海の航路を守る神木として崇められ、熊野詣の旅人からは「災いをナギ払う」と巡礼無事祈願の対象にもなっています。


   .....社殿脇の「梛(nagi)の御神木」、平治元年(1159年)平重盛の手植えと伝えられる....
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次は「速玉大社」が当地に遷座前の古代より信仰地として自然崇拝されていた「神倉山」に登ってみましょう!この山の中腹には花崗岩巨石(ゴトビキ岩)と重なり合って鎮座する有名な「神倉神社」があります。二人旅の同行者O君はあまり登山経験がないのでかなり苦労して登っていました。





★巨石とともに鎮座する「神倉神社」、神武天皇が登り立った「天磐盾」


「神倉神社」の参拝道入口に立つと真っ赤な鳥居が現れ、そこから奥はいきなり急な石階段の登りとなっています。20分ほど急坂を登って行くとついに出現!「これがかの有名なゴドビキ岩か~!」と感動・・、長く憧れていたパワーストーン」についに対面することが叶いました!


   .....(左)「神倉神社」の赤い鳥居 (右)源頼朝寄進の自然石の階段(538段)を登っていく....
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    .....神倉神社の御神体「ゴトビキ岩」(ガマ蛙の意味)、アミニズム(自然崇拝の)磐座巨石....
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この磐座は神武天皇が九州から東征した際に登った「天磐盾」(amenotateiwa)と謂われます。「古事記」「日本書紀」にはカムヤマトイワレビコ(のちの神武天皇)が東征途上で天から遣わされたヤタガラスの道案内により熊野・吉野の山中を行軍したということが記されています。 


   .....天照大神の子孫・神武天皇は日向国から九州北上・瀬戸内経由で大和に侵攻)....
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神武天皇は日向(高千穂の宮)で国を構えましたが、東方に天下を治める都を造ろうと兄達と一緒に大和へ向かいました。瀬戸内海を渡り、難波から淀川経由で河内に攻め入りましたが、大和豪族・長髄彦の迎撃に合って敗戦してしまい一時撤退で再戦略の練り直しとなりました。 


   .....2015年日向旅で神武天皇史跡を訪問、高千穂「槵觸神社」&東征出発地「美々津」湊....
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                            高千穂・日向(最終編⑤):神武天皇・宮崎神宮編 

神武天皇はアマテラス子孫なのに太陽に向かって戦ったことが敗戦原因と考え、ヤタガラスの導きを得て紀伊半島を南に迂回して熊野から北上して大和へ西進する侵入作戦に変更。太陽威光を背に受け神武軍は敵に圧勝し、ついに初代天皇として大和橿原に都を造営したのです。


   .....(左)日向から東征、大和で一時敗退 (右)熊野から回り込んで大和侵攻・リベンジ勝利....
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   .....(左&上)ゴトビキ岩は神武天皇「天磐盾」伝説 (下) 松明 「御燈祭」石段急坂を下る....
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ゴトビキ岩から新宮の街を眺望し、「神武天皇も岩に立って戦の勝利を祈願してこの光景を俯瞰したのか・・」と実に感慨深いものがありました。毎年2月に行われる「御燈祭」ではこの急峻な石階段を闇夜の中で松明片手に一気に駆け下りるという神事が行われます。





★新宮から南紀勝浦へ向かう(熊野古道・伊勢路を南下)


今日は南紀勝浦温泉に宿泊するので新宮から紀伊半島を南下して伊勢路ルート史跡を訪問してみました。まず初めは「佐野王子」にある「神武天皇聖績・狭野顕彰碑」とご対面~!日向佐野(宮崎県)が神武天皇の出生地と謂われており、地名の由来繋がりを感じます。


   .....(左)「神武天皇聖績・狭野顕彰碑」 (右) 佐野王子~浜王子の南紀伊勢路ルート....
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王子ヶ浜(阿須賀王子~高野坂の古道沿い)にある「浜王子」は神武天皇の兄2人を祭神としています。日本書紀によれば神武軍は途中で暴風雨に遭遇し船は遭難しました。兄達の命は奪われてしまいましたが、海中に沈む前に東征戦の守り神となるべく海に身を投げたのです。


     .....「浜王子」には神武天皇の二人の兄(稲飯命&三毛入野命)が祀られている....
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浜王子に隣接する「補陀洛山寺」も世界遺産に登録されているお寺です。補陀落(fudaraku)とは南方海上にある観音浄土のことで生きながらにして極楽往生を果たすため1ケ月分だけの食糧を積み込み、外から釘を打ちつけ航海に出た不思議な宗教儀式です。自殺行為の修行ですが、その目指す心境は山形・新潟に多く見られる即身仏ミイラと同様なものに思えます。


   .....(左)世界遺産「補陀洛山寺」 (右) 死を決した補陀洛渡海の朱色船が展示されている....
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    .....補陀洛山寺の裏には極楽往生を目指して渡海した僧たちの墓が沢山残されている....
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★南紀勝浦のアミューズメント温泉「ホテル浦島」、15年ぶりの宿泊


今日の宿泊は南紀勝浦温泉「ホテル浦島」、ここは2003年家族旅行で宿泊して以来15年ぶりの再訪で実に懐かしい!紀の松島と一体となったワンダーランド的なホテルです。


   .....南紀勝浦温泉「ホテル浦島」はアミューズメントに徹した豪華で楽しいホテル....           
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前回(家族旅行)では車で直接ホテルに乗り付けましたが、今回はホテル側で運行する送迎フェリーに乗船での上陸でチェックインしました。相変わらずこのホテルは独特で面白いな~!


   .....(左)対岸に渡るホテル送迎フェリーの乗り場 (右)船の航跡を見ながらまったり気分....
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    .....ホテル浦島がだんだん近づいてきた!山上の建物もエスカレーターで繋がっている....        
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フェリー桟橋に到着すると亀さんがお出迎え(なるほど浦島だもんね)!宿泊手続きを済ませ15年ぶりにホテル内を散策してみました。だいぶ老朽化した感は否めないけれど、複雑な迷路構造は15年前と全く同じだ!アミューズメントに徹している姿も変わってないね~!


   .....乗船桟橋に到着~!浦島の名前にちなんで亀の置物もお出迎え、チェックイン手続き....
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   .....(左)ホテル浦島の建物構造図 (右)各建物はエスカレータ等で迷路の様に繋がっている....
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さあ久しぶりにホテル浦島が誇る数々の海に面した洞窟温泉に入ってみよう!「忘帰洞」など海と繋がった洞窟温泉に浸りながら望む日の出パノラマが楽しめて最高!大正時代に紀州藩徳川家が来訪し「帰ることを忘れるほど心地よい」と誉めた由来命名です。


   .....さあ温泉に行こう!お土産店が連続する長い廊下を歩いていくと洞窟風呂の入口へ!....
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    ..... 当ホテルの最大名物の洞窟温泉「忘帰洞」、天然洞窟を生かした大迫力の露天風呂....
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洞窟温泉は「玄武洞」もお勧め!細長いが太平洋に面しているので迫力ある波が打ち寄せるのを見ることができます。押し寄せる波を見ながら自然の岩の中で温泉を満喫できるとは・・!この温泉を作り上げた人は本当に凄いな~とあらためて感心しました。


   ....数々の洞窟温泉を渡り歩いて大満足!熊野に沈む夕日を楽しみながら大食堂へ....
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海夕日を楽しんだ後はお楽しみの夕食時間・バイキング形式の雑多雰囲気で宿泊客が犇めいています。料理はそんなに大したものではありませんが、食に拘らないRWにはこんなもんで十分!


   .....バイキング形式大食堂、寿司・天ぷら・蕎麦・焼き物など各種料理やデザートが取り放題....
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メインイベントのマグロの解体ショーが始まりました!前回の家族旅行では見られなかったので初体験!さすがマグロ漁港で有名な南紀勝浦だけあってドでかい大物が小気味よく捌かれていきます!迫力のマグロ解体の包丁さばきとプロセスをとくとご覧あれ~!


   .....大人気のマグロ解体コーナー!メインの迫力ショーに人だかり、皆の目は釘づけ状態....
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さて夕食後にもう一度洞窟温泉に浸かり夕闇の勝浦港の夜景を楽しみました。明日はホテル浦島の屋上部にある山上稲荷に上がって朝日を楽しみ「紀の松島」絶景を俯瞰してみよう!


   .....ほろ酔い気分で夜風に当たってみよう。静謐な勝浦漁港の夜景湾光景を楽しむ....
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次回の第3編は熊野三山の最大クライマックス「熊野那智大社」&「那智の滝」、巨大花崗岩のパワースポット「花窟神社」などがいよいよ登場しますのでお楽しみに~!


    ....熊野伊勢路の旅は始まったばかり、熊野三山から伊勢神宮・熱田神宮まではまだまだ遠い....
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     .....次回は熊野三山で最大人気を誇る那智大社・青岸渡寺・那智の滝がまず登場!....
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                                                        おわり

          「熊野速玉大社」               「神倉神社ゴトビキ岩」      
        「神武天皇の東征ルート」             「補陀洛渡海」       





  by rollingwest | 2019-07-02 22:50 | 寺社・史跡・古道 | Comments(186)