<2019年9月27~28日>「日光男体山」修行登山&日光・栃木観光(前編)
★奥日光に聳える「日光男体山」(日本百名山)へ中高同級仲間と登る
今年2つ目の百名山は黒部五郎岳(7月・北アルプス)に続き、奥日光に鎮座する「日光・男体山」へ登ってきました。同行者は今年GW故郷名峰・米山を一緒に登った中高同級生(ヒーちゃん&T鳥氏)、「男3人で男体山」、まさに男の世界「u~m・マンダム」(by Charles Bronson)‥古!
「2019GW令和・初登山、故郷の名峰米山登山」の記事はコチラから
.....中禅寺湖に聳える「日光男体山」(2484m)、成層火山円錐型で「日光富士」とも呼ばれる....





今回の旅計画は1泊2日で天候を見ながら、登山&日光栃木観光のWヘッダーでスケジュールを組んでみました。前編は(初日)男体山の登山レポ、後編は(2日目)世界遺産「日光の社寺」や小江戸とも呼ばれる「栃木宿」観光など2回に分けてレポートをしていきましょう!
.....(左)浦和駅西口に早朝集合し東北道北上 (右)「いろは坂」を上がり中禅寺湖へと向かう....



初日は曇りながらも安定の天気予報なので登山日に当て、翌日は観光のスケジュールにしました。早朝4:45自宅を車で出発し浦和駅西口6:30集合。本当は5時頃出発して早めの登山開始がベストでしたが、T鳥氏が市川から始発で来られる最速がこの時間なので致し方ありません。
.....(左)ひと気が全くない中禅寺湖畔 (右)山頂への登拝は「二荒山神社・中宮祠」境内から....


浦和市の岩槻ICから東北道に入り日光宇都宮道路経由で奥日光へと向かいました。早朝に首都圏を出発できたため、混雑で有名な「いろは坂」はガラガラ、順調に中禅寺湖へ9時15分到着
★古からの山岳信仰聖地「日光・男体山」への修行登拝がスタート!
さていよいよ登山レポートを開始しましょう!「日光二荒山神社・中宮祠」は、男体山山頂にある奥宮と、日光東照宮に隣接する二荒山神社本社の中間地にあることから中宮祠と呼ばれています。ご神体の男体山を背にして、「幸の湖」とも称される中禅寺湖の畔の位置に鎮座しています。
.....男体山をバックにした「二荒山(futarasan)神社」が登拝のスタート(3人で集合写真)....




中宮祠は784年に勝道上人が山頂を極め現在地に二荒権現大神を祀る社殿を建立したのが始まりと謂われます。男体山登拝口は二荒山神社の所有地であるため、入山料500円を払ってから境内へ・・。ここは神域なので登山ではなく「登拝」の呼び方をすることになっています。
.....(左)登拝門が男体山への入り口 (右)出発にあたり無事安全を祈願するヒーチャン....





登拝門をくぐるといきなり急坂の長い階段が出現!成層火山のコニーデ円錐型の山なのでその急傾斜ぶりを感じながら登ると一合目の表示石が見え、やがて樹林帯へと入ります。まだ登山経験が浅い同行2名は序盤から修行の辛さを味わっているようでした。頑張れ~!
.....(左)最初はまだ余裕の笑顔 (右)中禅寺湖から頂上まで標高差1100mハードな登り...



.....樹林帯を登り進むと、だんだん辛くなってきた・・。「今日は厳しい修行が始まるのか・・?」....




.....三合目は舗装道・平坦コースでホッとした気分。登山道入口の鳥居前、3人で集合写真....





三合目からはアスファルト舗装道、再び鳥居が出現!ここからが本格的な登山道となります。暫くすると五合目の避難小屋に到着。11:20ですが早めに昼食を摂ってパワーをつけよう!
.....小屋で昼食タイム、食後のコーヒーで一服。さてこれからが苦行の始まり・始まり・・....






★胸突き八丁の急坂を登り切りついに山頂登拝が実現!
登山を再開し急坂で高度は徐々に上がり、中禅寺湖全体が見渡せるようになってきました。例年9月末では山の紅葉は色づく筈なのに今秋は30度近い高温が続いていたので錦秋にはまだ早い感じ・・
.....(上)高度を稼ぐと真下に中禅寺湖が見える (下)紅葉はまだ早かったが黄色も目立つ....








中禅寺湖は、2万年前に男体山の噴火でできた堰止湖で栃木県最大の湖です。人造湖を除く広さ4km2以上の湖としては、日本一標高の高い場所にあり、周囲は約25kmであるとのこと
.....中禅寺湖・男体山3D地図、立体俯瞰すると標高差1100mは厳しい急坂だとよく分かる....


さていよいよ胸突き八丁の急なロックガーデンが登場!この区間は初心者やシニア登山者にとっては一番厳しい登りかもしれません。同行のお二方も相当へばっている様子が窺えます。
.....七合目小屋に向かう急傾斜・岩場道、急角度と見上げる開放感!でも本当にキツイね~....






ようやく七合目小屋に到着しワンブレイクを入れました。そしてさらに上にはまたも傾斜道に鳥居が登場。ここは瀧尾神社があり、小さな祠に向かって手を合わせ無事の登頂・下山を祈願
.....(左)七合目小屋まで来たぞ!ヒ-チャン意気揚々 (右)アングル意識で撮影して貰うRW....




.....急坂鳥居(8合目)を潜ると「瀧尾(takkinou)神社」が鎮座、再び神に祈って気力を再充電....




.....中禅寺湖がさらに小さくなり全体が完全俯瞰できる!実に雄大なパノラマだなあ・・!....




さあ九合目まで来た!一挙に視界は開け、ここで山の光景は一変します。まるで月面世界の様な岩と赤土が広がる様子は男体山が火山噴火で生成されたことをまざまざと実感します。
.....九合目・赤土登山道が出現!振り返れば中禅寺湖、目の前には崖の祠が見える....






辛いけれど最後の正念場、お二方は相当疲労の様子!標高を上げるにつれ視界はさらに開け、前を見上げれば男体山の奥宮鳥居が見えてきた! 達成感を味わえるまであと少しだ!
.....まだ頂上に着かないのかなあ・・視界広がり頂上までもう一息、最後の登り頑張ろう!...


.....(左)いよいよ最終ゴールが近いぞ! (右)遠くに尾瀬の最高峰「燧ケ岳」が見える!....




★山頂の大展望!帰りも苦労したが無事下山、宿で達成感の祝杯!
14:30ついに男体山の山頂に到着!山頂からは360度の展望中禅寺湖・女峰山・戦場ヶ原が一望!何と素晴らしいパノラマだね~!二荒山大神が頂上に鎮座しており下界を睥睨しているぞ~!!手を合わせてご神体象への登拝が実現しました。
.....(左)二荒山神社奥宮 (中)登頂で祝福の集合写真 (右)「二荒山大神」が頂上に鎮座....



.....頂上からの大パノラマ満喫、目の前には女峰山・赤薙山等の連山絶景が広がっている....


真の頂上はさらに5分程先の岩山にあり、山頂には「草薙の剣」にもたとえられる美しく光り輝くダイナミックな大剣(男体山のシンボル)が突き刺さっています。初めて見る不思議な光景にこの山がご神体であることを再認識!360度の大展望をしばし見とれていました。
.....山頂には大きな「神剣」が鎮座!(7年前腐食で根元から折れて付け替えられた)....




時計を見るともう14時半を過ぎており、出発から5時間以上経過しているではないか!下りは3時間を超えることが予想され、秋は日没が早いので相当やばい状況・・!今日は中禅寺湖周辺の民宿予約なので多少安心ですが、焦る気持ちが募ってきました。17時半頃までには下山しなければ・・!
.....14:40下山開始、秋の夕暮れは早い・・、急いで降りなければ暗くなってくるぞ!....




同行お二方は登りでかなりバテていましたが、帰りもこの急坂下りで膝に負担がかかり相当苦労していました。RWは下り歩きが大得意なのでリズムよく降りていけましたが、離れないように後ろ2人の姿が見えてくるまで、その都度待機しながらの下山が暫く続きました。
.....七合目小屋下のロックガーデン。お二方は経験したことがない急坂下りで苦戦が続く....



いよいよ夕暮れが近づいてきた。民宿に「到着が遅れる」と連絡しようと思ったら、何とスマホのバッテリーがもう切れている!駐車場に置いた車の充電器でスマホチャージして民宿に通知するため、6合目で2人と別れて先に下山を決意。走るようにポンポンと降り到着を急ぎました。
.....ようやく最終ゴールの二荒山神社登拝門が見えてきた。安心感を得て参道階段を下りていく....




二荒山神社・中宮祠に17:20下山、車でスマホ充電を行い何とか民宿に連絡することができました。「2人は何時頃に下りてくるのだろうか?18時を過ぎるかな」と心配しつつ車中で待機
.....(左)二荒山神社境内に到着 (右) 登拝門を振り返り2人が無事安全に戻ることを祈る....


しかしいつまで経っても下りて来ない・・。夕闇迫る中で漸くヒーチャンから電話が入ってきました。
「T鳥さんが足を痛めて歩けない状態!周囲がもう真っ暗で今どこを歩いているのか分からない・・!」
RWは救援に向かうためヘッドランプをつけて、下山した階段道を再び駆け登って行きました。
.....(左)スマホを車中充電して民宿連絡 (右)夕暮れ深まり、下りてこない2人を救助へ向かう....





真っ暗な中でホイッスルを鳴らし進むと、音を聞きつけRWのヘッドランプの光を見つけたヒーチャンから電話が入り、すぐ目の前まで降りてきていることが分かり一安心。T鳥さんもビッコを引きつつ何とか自分の足で下りて来られ、民宿に19時到着!安全無事で帰還できてよかった!
....無事安全に戻れたことを祝ってビールで乾杯~!今回はまさに修行登山だったなあ・・!....




.....(左)お世話になった民宿「おかじん」 (右)翌朝は快晴!男体山と中禅寺湖の姿が美しい....





奥日光の地下には強大な「龍脈(大地のエネルギー)」があると謂われています。その発生源ともいわれる霊峰「男体山」に登拝し、大いなる大地のエネルギーを感じ吸収することができました。皆様も体力に自信がある方はぜひ「登拝」してみて下さい。
★2日目は日光観光を楽しみながら帰京 (詳細は後編で紹介)
翌日は日光・栃木観光を楽しみながら帰京しました。今回記事では書き切れないので詳細は後編でレポートします。観光周遊地の一部写真を添付してサラリと事前紹介をしておきます。まずは奥日光大自然(竜頭滝・戦場ヶ原・華厳の滝)を訪問、人が全くいない静けさで堪能!
.....(左)竜頭の滝は豪快な流れ (右)広々とした戦場ヶ原(かつては尾瀬の様な湿原だった)....



.....(左)華厳の滝はいつ見ても感動的な絶景 (下)中禅寺湖周辺に点在する数々の見所....




朝の「いろは坂」は渋滞がなくスイスイと下れました。次は世界遺産指定された日光の社寺(東照宮・輪王寺・二荒山神社・大猷院など)を訪問しました。世界的な有名な観光SPOTだけあって、昼間になると一挙に人の波に揉まれましたが、10数年ぶりに見た日光社寺は素晴らしかった~!
.....世界遺産「日光の社寺」を訪問、輪王寺・日光東照宮・二荒山神社・大猷院を参詣....




「二荒山」の語源は「補陀落山」。南紀の補陀落信仰でも分かる通り「ふだらく」とはインド語 Potalaka(観音菩薩の降臨する伝説の霊場山)に由来します。日光の地名は「二荒山」がNikouとも読めるので呼称変化した由来で、「男体山」とは日光パワースポットの御神体そのものなのです。










最後は、小江戸と呼ばれる「栃木宿」(蔵の街・川巡り風景)などを楽しんで浦和へ戻りヒーチャンの家へ招かれて奥様の珈琲をご馳走になり帰京しました。
.....栃木市内で「とちぎ蔵の街・美術館」や「川の遊覧船」のほのぼのとした風景を満喫....







後編では、奥日光の大自然(竜頭滝・戦場ヶ原・華厳の滝)、世界遺産「日光の社寺」(輪王寺・日光東照宮・二荒山神社・大猷院)、「とちぎ蔵の街巡り」の詳細レポートをしていきますのでお楽しみに~!
おわり
▲ by rollingwest | 2019-10-22 15:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(180)