デビッドボウイ&ミックジャガー 「ダンス・インザ・ストリート」 


★(162)Dボウイ&Mジャガー 「ダンシング・イン・ザ・ストリート」 (1985年) (2017.1.8公開)



c0119160_19262325.jpgRW洋楽コーナーも今年最初の記事をスタートさせたいと思います。昨年はロック黄金期の巨星達が次々と天に召された衝撃的な年でしたが、その口火を切った訃報が丁度1年前のデビッド・ボウイ死去(2016.1.10)のニュースでした。死の2日前に新作「ブラックスター」(参照記事:第25巻(139)「ラザロス」)をリリースしたばかりだったというのに・・!しかし宇宙から舞い降りて来たデビッドボウイのこと・・、死を予感し地球人へ強いメッセージを残した直後、敢えてこのタイミングでブラックスターへ戻る「当初からの計画的な昇天」だったのでは・・?と思えてなりません。デビッドボウイ(享年69歳)は若くしてこの世を去りましたが・・、かたや74歳を迎えるミックジャガー(ローリングストーンズ)はデビュー以来55年間音楽シーンの最前線を走り続け、今も飛んだり跳ねたり超パワフルな姿を維持し続けています!ビックリするのは昨年何と彼に8番目の子供が生まれたこと・・、普通ならピストルから赤玉(定量打ち止め)が出ている年齢なのに今も元気現役とは恐れ入りました・・(◎m◎)┌★*!そんな対照的な2人が1985年にコラボした「ダンス・イン・ザ・ストリート」を今回冒頭に掲載しましたが、彼らが1980年代に放った数々のヒット曲を紹介しながら「ボウイ1周忌の回顧」&「絶倫ミックの長命激励」のW記事にしたいと思います。

デヴィッド・ボウイの1980年代はアルバム「レッツ・ダンス」(1983)で商業的には最も成功を収めた時期といえるのかもしれません。「チャイナガール」(1983)などダンサブルな曲で音楽スタイルを一変させ、それまでのカルト的イメージを完全抹殺し一挙に主流商業路線に躍り出ることになりました。「モダン・ラヴ」(1983)や「ブルー・ジーン」(1984)などの曲もMTVに多く露出し、若い人はデヴィッド・ボウイはダンシングロック歌手と思いこんでいる人も多いのではないのでしょうか?我々世代は「スペース・オデティ」など70年代名曲を懐かしむファンが主体なので歯がゆい思いで聴いていた方も多いのでは・・?小生も80年代のボウイはアーティスト感覚が殆ど感じられず好きじゃないけど、やはりカメレオンの如く時代変化に合わせて生き抜いてきたその強かさには評価すべきものがあります。

さて80年代のローリングストーンズも同じ様な境遇に晒されていました。ストーンズといえばとにかく永遠に「ロックンロール」一途の印象が強いですが、お洒落な80年代では「もう古臭い消えゆくバンド」に見られていた感があります。しかし彼らも70年代後半~80年代は当時はやりのディスコサウンド風の曲を多く取り入れ、時代に合わせていかなければ生き残れないかもしれない・・と悪戦苦闘し路線修正に悩んでいました。しかし彼らは見事にPOPSシーン最前線へのTOP復活ができたのです!その象徴的な曲は「スタート・ミー・アップ」(1981)!往年のファンからは「流行のダンスサウンドを見境なく取り入れやがって(`ヘ´#)・・・」と強いブーイング もあったようですが、何と米国チャート2位に一挙躍り出てストーンズ自身もビックリ!予想外の成功にまだまだ自分達はやれるんだと自信を深めていきました。「エモーショナル・レスキュー」(1980)のように彼ら独特の雰囲気も維持しながら、その後も「ミックスド・エモーション」(1989)などヒットを放ち続けて90年代から21世紀へ・・、こうなると何をやっても全てロック超大御所と崇められる存在(「21世紀のローリングストーンズ」)となり、長寿・元気さも驚きの目で見られる伝説的なバンドとして鎮座し今に至っています。

「アフリカ難民救済」を目的とした20世紀最大のチャリティー・コンサート「ライヴ・エイド」企画(1985)の一環で、上記に紹介したデビッド・ボウイとミック・ジャガーのコラボ曲「ダンス・イン・ザ・ストリート」が実現しましたが、これは「往年のダサいミュージック・ビデオランキング」の上位に常にランキングされる映像で今見ると80年代のお洒落を気取った野暮ったさ加減が実に笑えます。この2人は当時おホモ達の関係にあったようで、デヴィッド・ボウイの元妻アンジーは二人が裸でベッドに寝ているところを見たとも発言しています。色恋お盛んなミックは傘寿・米寿になっても数々の話題を振りまきながら頑張っている気がします。早世したデビッド・ボウイもミックに対して「あんた、若い時には麻薬三昧でハチャメチャな生活していた割には何でこんなに長寿なの・・?」と大いに呆れ返っているかもしれません・・(笑) 両者とも時代の流れを敏感に感じ取り、往年ファンから一時罵声を浴びながらも苦しい時代を耐えて生き抜いたからこそ、後世に大御所的存在に認められ金字塔歴史を築き上げられたのだと思います。ローリング・ストーンズは昨年末に新譜「ブルー&ロンサム」をリリースし彼らの原点である泥臭いブルースやスワンプロックの道に回帰しています。生きていても亡くなってしまってもロック史に残る巨星達はしぶとく永遠に輝き続けることでしょう!

  # by rollingwest | 2002-11-01 00:24 | 洋楽(ロック・POPS)

21世紀のローリングストーンズ 名盤「ビガーバン」特集 

★(083):ローリングストーンズ 「ラフ・ジャスティス」 (2005年) (2014.1.9公開)

    (21世紀のストーンズ名盤「ビガーバン」からのお気に入りチョイス)



c0119160_2254446.jpg結成50年を超えたロック界の至宝「ローリングストーンズ」が今年8年ぶりの来日(2/26~3/6)をします!今回はスペシャルゲストとして往年の主力メンバーのミックテイラーも出演するとのこと。昨年はビーチボーイズ、ポールマッカートニー、今年3月にはボブディランと・・、ロック草創・発展期の超大物がこの2年間で次々と日本の音楽ファンにLIVE演奏を披露してくれるのですからまさに凄いことですね~。ストーンズのお元気ぶりにはいつも目を丸くさせられますが、皆様すでに古希を過ぎておりこれが最後の来日となるのかもしれません。2014年冒頭の洋楽コーナーは「21世紀のローリングストーンズ」と題し、今世紀唯一のスタジオ録音された彼らの名盤「ビガーバン」(2005)からお気に入り名曲をチョイスしてスタートしたいと思います。ちなみに過去掲載した「ストーンズ特集記事」「ブライアンジョーンズ回想記事(第6巻050)」もあわせてレビューしてみて下さい。ローリングストーンズ(1962結成)は60年代末から70年代にかけてブラック&ブルースロックに傾倒し数々の名盤を送り出し黄金期を築きましたが、その後スタジオ録音は80年代が5枚、90年代が2枚と減る傾向に・・。しかし21世紀にリリースされた「ビガーバン」はまさに「70年代のアルバムに並ぶ傑作」と評されています。名盤の冒頭は「ラフ・ジャスティス」(掲載曲)、実にノリがいいギター中心のシンプルな旋律がカッコいい!「デンジャラス・ビューティー」は悠然ゆったりと歌う迫力の貫録曲。そして彼らのお得意のスローバラードは「ビゲスト・ミステイク」(本作の最大名曲とも評される)で披露してくれています。ミックとキースの関係が過去20数年で最も良好な中で制作されたと言われる名盤には「彼女の視線」というミックとキースが2人でサビを歌っている曲もあります。全くヒネリもない単純リフの繰り返し(ビートルズ曲では殆どありえない)なのに、これぞストーンズの真骨頂と称賛されるのですからやはり大したもんです。(笑) アルバム発売の翌年(2006)からは「ビガーバンツアー」(前回の来日も含む)で世界を廻り、その映像は2008年に封切りされた映画「シャイン・ア・ライト」で再現され我々を大いに魅了してくれました。当時古稀も近いミックが鍛えた体で腰をフリフリさせながら飛んだり跳ねたり走り回ったり・・、この映画を観て「何じゃ、コリャ~!」と本当に驚いたものだ・・・。「ビガーバン」は数々の完成度高い曲で構成されており内容充実の名盤だなぁと思います。、軽快なリズムで演奏する「ドライヴィング・トゥー・ファスト」は何となく「ブラウンシュガー」に似ている!スローな語りかけるように始まりゆっくり展開される渋いバラード「ストリーツ・オブ・ラヴ」、そしてハモニカの唸りが渋い濃厚なブルース「バック・オブ・マイ・ハンド」(このスライドギターは何とミックが弾いているそうな・・)、数十年間磨き抜いてきたストーンズサウンドのエッセンスがピカピカと輝いており本アルバムはまさに宝石箱の如し!小遣い制のRWにとっては、超高額なストーンズのLIVEチケットなどはとても手が出ませんが、「ビガーバン」を聴きながら次はどんな名盤を披露してくれるのだろうと心待ちにしております。最後は、キースとミックの才能が交配した名曲「スローで行こう !」で今年最初の洋楽記事を締めくくりたいと思います。「ローリングトーンズの皆様方、これからも喜寿・傘寿になるまで皆元気で思いっ切り転がり続けておくれやす!」(ローリングウエストからの勝手な年初祈願)

  # by rollingwest | 2002-11-01 00:23 | 洋楽(ロック・POPS)

デビッドボウイ  「ラザロス」

★(139)デビッドボウイ  「ラザロス」 (2016年) (2016.1.24公開)



c0119160_8572534.jpg「20世紀で最も影響力あるアーティスト」デヴィッド・ボウイ死去(1月10日・享年69歳)のニュースは、全世界に大衝撃・喪失感を与えています。彼の影響力がいかに大きかったのかその偉大さにあらためて驚くばかり・・。デビッド・ボウイは18ケ月間がんと果敢に闘った後、家族に看取れながら安らかに息を引き取ったとのこと。デヴィッド・ボウイ記事は【第5巻】(043)で一度掲載したきりですが、今年は続編で1980年代曲(レッツダンス等)をレポートする予定だったので、突然の訃報に茫然・・。今回は、彼が全世界ファンに別れを告げるようにリリース(亡くなる2日前)した遺作ブラックスター】の全7曲を紹介します。現在このアルバムは小売店で品切れが続出、すでに初登場全米・全英1位に輝いており、さらに売上を伸ばし歴史的名盤になる可能性も高い!生前の彼が終ぞ成しえなかったNO1快挙を有終の美で飾ることができて本当によかった・・!上記に掲載した「ラザロス」(アルバム収録3曲目)は全体を覆うサックスサウンドが印象的でボウイの歌唱力が光るミディアムテンポな重厚曲。ユーチューブ映像は彼がまさにガンと闘病している最後の自分自身を映し出しているではないか~!この映像は彼がファンへの「別れの挨拶」だったという情報が後日明らかにされました。「ラザロス」とは新約聖書(ヨハネ11章)に登場する人物(死後4日目にイエスによって蘇らされたラザロ)で、今回全米NO1となり世界に蘇ったボウイの姿そのものを予言した暗示的な題名・・!それでは遺作盤の全てを紹介しましょう。冒頭曲はアルバムタイトル名にもなった10分近くの長い曲「★ブラックスター」でスタート。死の暗黒星へと旅立つに際して、人生の裁きを受ける前の恐怖が感じられ沈潜・浮上が繰り返される暗示的な曲。聴く側も耳をそらすことができない彼の深い叫びがひしひし迫ってくるようです。2曲目の「'Tis a Pity She Was a Whore」は激しいビートに吹き込まれる様ななサックス(ピンポイント爆撃の上空映像が連続)と彼のボーカルが随所に登場する不思議な曲、「スー」(Or In a Season of Crime)はジャズロックサウンドと融合した深淵な雰囲気を感じさせるイメージ、死を間際にして人生の懺悔を歌いあげているのか・・? 第5曲目「ガールラヴズミー」はややノスタルジック曲調でボウイのエコーヴォーカルが魅力的!往年の退廃的なムードと中性的なボウイのエロい妖しさが溢れ出ておりオールドファンには喜ばしい限り!艶溢れる声、妖しい色気ある容姿(昔の映像かな?)を見ればとても病床にいたとは思えぬ程、衰えを感じさせない・・!我々世代が夢中になったデビッドボウイは1970年初頭、当時出現したグラムロックの両雄が強烈な印象で音楽シーンを席巻!一世風靡していたマーク・ボラン(Tレックス)が悪魔的エレキサウンド全開のスタイル、そのライバルだったボウイは宇宙人ジギー・スターダストとして地球に舞い降り、中性的かつド派手なコスチューム(歌舞伎チックかも)でハードなロックサウンドを次々披露していました。さて再び遺作紹介へと戻りましょう。第6曲目「ダラーデイズ」はサックスソロが全体を引き締める正統派なボウイサウンド!宇宙的な神秘性もありデビッドボウイの音楽人生がこのユーチューブに全てレビュー総括されている気がしています。RWはこの曲が一番お気に入り、地球の皆様に対する実質的な締めの曲なのかも・・。そしてアルバム最期の曲(生涯を閉じたフィナーレの7曲目)は「I Can't Give Everything Away」、ストレートで深みあるロックはまさにボウイの定番サウンドが展開され1970年代LP時代の雰囲気も漂います。曲題を直訳すれば「私は皆さんに自分の全てを与えられず、ついにあの世へと去る・・」こんな心境を彼はノスタルジーを込めた曲で惜別の挨拶しているのだろうか・・?←いえいえ・・何を仰る、ボウイ様!貴殿は地球・全世界の皆様に十分過ぎる程に素晴しい贈り物を沢山して頂きましたよ・・! 死の病床にありながら往年の美しさを失わずこれだけのアルバムを創り上げたとは・・、まさに驚異の生命力と執念!彼の美学を最期まで突き通した姿に唸らせられます。彼が大ブレイクした1970年はビートルズが解散した年、世界の若者達は新たなスターの出現を待望していました。次々と音楽スタイルを変化させ時代を先取りしていったデビッドボウイ、まさに「20世紀で最も影響力あるアーティスト」の冠名に相応しいのかもしれません。(ビートルズやストーンズは、最も影響を与えたのは当然俺達に決ってるだろ!と自負してるでしょうが・・苦笑) 
往年のロックスター達も年を重ねて鬼籍に入る方が多くなってきましたが寂しい限りです。さようなら・・デビッドボウイ、地球に降りて来た宇宙人、再び天に戻ってもバサラな格好で先鋭的な曲を歌い続けて下さい。あらためてご冥福を祈念したいと思います。

  # by rollingwest | 2002-11-01 00:22 | 洋楽(ロック・POPS)