ロッドスチュワート 「セイリング」



★(021):ロッドスチュワート「セイリング」 (1975年)  (2011.12.25公開)



c0119160_6512490.jpg2011年は大震災・原発被害・台風被害・経済悪化・政治混乱・・、未曽有なる悪夢・混迷の今年を忘れ最後の曲は、次の未来の海を目指す意味でこの曲を・・。ロッドといえばしわがれ声で「アイムセクシー」等のノリいいロックンロールを明るくノーテンキに歌いますが、「胸につのる思い」等のバラード名曲も多く輩出。彼の有名なバラードは「セイリング」でしょう。カバーソングですがロッド独特の雰囲気でスピリチュアルな心境を歌いあげています。実は詩内容は、死に瀕した男が末期を迎え自分の人生を航海に例えて振り返り、天国に召される前に神への誓いを表現した歌なのです。悪夢に襲われた日本が大晦日・新年を迎えるにあたり、前向きに捉える「勇気づけの葬送歌」。「往く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」・・、今体験する日常・自然環境・人生運命は一時・仮の姿とすれば、悪夢の年は早めに一区切りをつけ新航海に再出発すべき!生まれ変わった日本が心を切り替え荒波怒涛に向かい乗り切って行くことが大切!



  # by rollingwest | 2002-11-01 00:42

カーリー・サイモン 「うつろな愛」



★(174)カーリー・サイモン 「うつろな愛」 (1972年) (2017.7.17公開)



c0119160_21105290.jpg中学3年生の頃(洋楽に目覚め3年目となった1972年)、深夜ラジオから流れてきた「うつろな愛」を初めて耳にした時に「何と素晴らしい曲だ~!」と感銘したことが本当に懐かしい・・。哀愁漂う独特のイントロ~物憂げなボーカルと美しいメロディー~中盤からの転調してギターソロ~静かなる高まりからドラマチックなサビへ・・、それぞれの構成が違和感なく連結した佳曲を歌い上げていたのは1970年代を代表する女性シンガー・ソングライター「カーリー・サイモン」(1945年生まれ・今年72歳)です。デビューした当時は「幸福のノクターン」(1971)等、やや地味目でしっとりした弾き語り系の歌手でしたが、翌年に「うつろな愛」の大ヒットでグラミー賞「最優秀新人賞」に輝いて、彼女は一挙に世界へ大ブレイクしたのです。その外見印象は大柄・グラマーでスタイル抜群、分厚い「たらこ唇」でセクシー容貌の女性だな~と思っていましたが、何とこの年にジェームス・テイラーと結婚してビックリさせられたことをよく覚えています。ジェームスとは2人の子供をもうけ、「愛のモッキンバード」(1974)や「デボーテッド・ユー」(1977)のデュエットも披露しており、洋楽界きってのオシドリ夫婦と呼ばれて仲睦まじき時代もありましたが1983年には離婚しています。これだけのセクシーな美貌ですから色々とあったのでしょうね~!確かにカーリー・サイモンは恋多き女性と呼ばれており、「ミックジャガーとも恋仲だったのでは?」との噂もありました。実際に「うつろな愛」でバック・ボーカルに参加しているのは間違いなくミック・ジャガー・・、今から思えば「たらこ厚唇」の大物アーティスト同士のコンビではないか~!(笑) 「ユー・ビロング・トゥ・ミー」(1978全米6位)で共作したマイケル・マクドナルドとも何かあったかもしれん・・(すみません。下衆の極みでした・・苦笑) ジェームステイラーとは離婚したとはいえ彼と出会ったことで大いなる影響を受け、フォーク音楽を基礎にフュージョン的なサウンド指向も取り入れて彼女の音楽性が高まったことは間違いありません。また彼女は映画音楽BGMにおいても数々のヒット曲を放ちました。やはり一番有名なのは、映画「007 私を愛したスパイ」の主題歌 「ノーバディ・ダズ・イット・ベター」(1977)ですかネ~!80年代では、映画「心みだれて」の主題歌「カミング・アラウンド・アゲイン」(1987・全米18位)、1989年には映画「ワーキング・ガール」の主題歌「ステップ・バイ・ステップ」(Let the River Run)でアカデミー歌曲賞を受賞しています。カーリーサイモンは古希を過ぎても魅力溢れるオーラを放ち続け、昔と変わらないスタイルと大きな口で優雅に歌っている姿が動画サイトで見ることができます。その透明感とハリある声は、数多くの恋愛や人生経験を重ねその感情をストレートに歌い続けてきた彼女の深い年輪なのではないかと思います。ラストは、デビュー当時の曲を円熟味を増した歌声で披露する「アンティシペイション」(1971)、自立した女性像を40数年間も表現し続けてきた彼女の姿はいつまでも多くの人々に愛され続けることでしょう。


  # by rollingwest | 2002-11-01 00:41 | 洋楽(ロック・POPS)

キャロルキング 「君の友達」(You've Got A Friend)


★(089):キャロルキング 「君の友達」(You've Got A Friend) (1971年) (2014.3.21公開)



c0119160_08223543.jpg1970年代の洋楽といえばシンガーソングライターブームも大きな潮流の一つでした。その頂点を極めた一世風靡アルバムといえば「キャロルキング」の「つづれ織り」(Tapestry)ですね。この名盤は15週連続も全米アルバムチャートNO1を維持し2200万枚も売り上げた驚異作品であり、当時はビートルズ 「アビー・ロード」 と並び世界で最も売れたアルバムと称された伝説の名盤。1971年度グラミー賞では、ベストのアルバム・シングル各賞、最優秀女性ボーカル賞など主要4部門をキャロルキングが独占するという快挙が成し遂げられたのです。「つづれおり」のタイトル通り、数々の名曲の中には「男と女の複雑な心の機微」がTapestryの如く丹念に織り込まれており、発表からもう40年以上も経ちますが今でもその輝きは全く失われていません。「ウィルユー・ラブミー・トモロー」(1971)は、「明日も、まだ愛してくれるかしら?」という女性から男性への温かくさりげないメッセージが率直に表現されラブソングの最高峰かも・・!ロッド・スチュアートもカバーした「去りゆく恋人」(So far away)(1971)は失恋をテーマにした曲ですが、映画の1シーンを見ているようで何故かこの曲を聴くとホッと落ち着いてしまいます。「つづれ織り」の冒頭を飾った「空が落ちてくる」(I feel the earth move)(1971)は、ソウルフルに歌い上げられ力強い彼女のピアノが響き渡る名曲。キャロルキング(1942年・生粋のニューヨーカー)は小さな頃から音楽才能に恵まれ前夫とコンビを組んで活躍していましたが1970年ソロ・デビューを果たし、ジェームステイラー(「スゥイートベイビー・ジェイムス」が大人気)と一緒にシンガーソングライターブームの先駆者となったのです。1972年グラミー賞でも、キャロルは「イッツ・トウーレイト」(全米NO1曲)で最優秀レコード賞を獲得しています。反戦で熱く燃えた1960年代も終わり、その反動からか人々が「癒し」を求めて価値観も「個人重視」に切り替わった節目時期、その時代背景こそがブームを呼び込んだ大きな理由ではないでしょうか。上記に掲載した「君の友達」(You've Got A Friend)(1971)はジェームステイラーが1971年夏に全米1位獲得した曲ですが、キャロルキングがジェームスに提供した曲のセルフカバー。しかしキャロル版の方がピアノ・バイオリン旋律に彼女の切ない声が融合し、勇気・元気を与えてくれるより一層印象深い癒しの曲に仕上がっているような気がします。ところで・・、キャロルキングとジェイムステイラーの関係って本当はどうだったのでしょうか? お互いの才能を認め尊敬しあえる仲のミュージシャン同士でプラトニックな関係を維持してきたのか、実はカーリーサイモンとの三角関係で男と女の愛憎劇があったのか?・・とRWの脳裏には下世話な妄想も駆け巡りますが、晩年の2人のコラボ映像を見ていると心の底から互いに尊敬し合っているようにも見えます。もしそうであれば、男女間にもこんな素晴らしい友情関係(精神的な繋がり)があるんだ!と感動しちゃいますネエ・・。若い頃は決して美人とは言えない普通っぽい容姿でしたが、21世紀になっての味わいある名曲「ハッピーバースディ」のユーチューブを見ると、結構色香の漂うオバチャマに変身してしっとりと歌い上げておりますね~。キャロルの歌唱力は決して超一流とは言えないものの、反戦熱の醒めた1970年初頭(癒し心を求めた個人重視時代)においては、純朴で目線を合わせてくれるような歌い方が、世界中のファンを魅了し彼女に感情移入(同一化)させていったのではないでしょうか。1971年「つづれ織り」ばかりがクローズされて陰に隠れがちですが、「ミュージック」(1972)や「ファンタジー」(1973) も名盤といわれています。最後の締めは、3rdアルバム「ミュージック」から全米1位を獲得した名作「スウィートシーズン」をお送りして筆を置きたいと思います。



  # by rollingwest | 2002-11-01 00:40 | 諏訪探訪