<2018年10.9~10>「谷川連峰」西部周遊(平標山・仙ノ倉山)、紅葉の山小屋旅


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★谷川連峰に聳える「平標山」、「仙ノ倉山」(日本200名山)


今秋の紅葉登山は、三国山脈(新潟・群馬県境)の主峰「谷川連峰」の西端に聳える「平標山」と「仙ノ倉山」に行ってきました。今回のパートナーは、昨年めでたく念願の「日本300名山登頂」を達成した「食山人氏」(静岡時代から20年来の山仲間)と山小屋泊りでの2人周遊旅です。


   .....「平標山」&「仙ノ倉山」は谷川連峰・西部に横たわる豪雪エリアの隠れた名峰.....          
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谷川連峰は東西南北の4つの表情を持っており、最も有名な場所は東部の谷川岳(双耳峰)恐怖の岩場・一ノ倉沢周辺ですが、我々が周遊したエリアは西部の三国山に近い「平標山」(tairappyo:1984m)と日本200名山「仙ノ倉山」(2026m)、寛容・優美な山容を見せています。


  .....平標山・仙ノ倉山(三国山の近く)は谷川岳の西にあり穏やかな山歩きが楽しめる.....
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初日早朝5時過ぎに出発、練馬・豊玉陸橋(環7)近くで食山人氏と6:30に待ち合わせしました。関越自動車を北上し、関越トンネルを抜けて湯沢ICを出て国道17号(三国街道)を左折、火打峠の平標山登山口がある駐車場に9:30過ぎ到着して山行の準備を整えました。


   ....関越自動車・湯沢ICから国道17号(三国街道)を走り火打峠の平標山登山口へ.....
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★【1日目】岩魚沢林道・平元新道経由で「平標山の家」へ

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平標山への登山道は、昔からの松手山経由コースと、「平標山の家」経由で登る平元新道の2つがあります。我々は平元新道から登り山小屋で一泊。翌朝に「平標山」と「仙ノ倉山」を登頂して松手山コースを下りてくる周遊行程の計画です。


 .....(左)登山口にあったコース地図版 (右)「平元新道」から登って「平標山の家」へ.....
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  ....いざ出発!まずは「岩魚沢林道」の清涼感に満ちたコース、光が眩しく爽快気分.....
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9:45駐車場を出発し、岩魚沢を辿って歩く林道コースはマイナスイオンに溢れて気持ちのいい歩き、やはり最初から渓流を楽しみながら水音を聞きながら歩き始める登山はいいね~!


    ....岩魚沢渓流の水は美しいネ~!紅葉の色付きはまだまだこれからという感じ.....
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1時間程歩くと、平元新道の登山口(湧き水場あり)に到着。ここにはお地蔵さんが置かれ我々の安全登山を祈願してくれているかのようです。今日は予想外にいい天気になったね~!


  ....平元新道の登山口、お地蔵さんと句碑(一輪咲く花への愛)に心が癒される......
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ここからはお楽しみの紅葉コース。標高を上げていくにしたがって木々の色づきは増していきますが何となく冴えない感じです。光が足りないせいかも知れませんが、今年は残暑厳しく9月は強烈台風に何度も襲われたため、木々も相当疲れ切っているのかもしれないなあ・・。


   .....平元新道の森林コースを登っていくと徐々に紅葉の色が濃くなってきたぞ!.....
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11:50に「平標山の家」(今日の宿泊場所)に到着。2006年に新築され25名収容のお洒落な山小屋です。テラスで昼食を摂り、目の前に広がる平標山の雄大な景色に見とれました。投宿手続きにはまだ時間があるので、南側に鎮座する大源太山を空身でピストンしてみよう。


    ....「平標山の家」に到着。雄大な景色を見ながら昼食を済ませて大源太山へ向かう.....
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遠くに見える谷川岳・万太郎山の眺望・紅葉パノラマを楽しみながら歩いていきます。ちなみに谷川連峰には上越のマッターホルンとも呼ばれるもう一つの大源太山があり、こちらの名峰の方が有名です。13:40に登頂を果たし、来た道を戻って15時に宿泊手続を済ませました。


 .....左手前に「万太郎山」(ピラミッド然の雄姿)、遠くに「谷川岳」(双耳峰)も見える.....
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  .....(上)静かな紅葉ウォーキングを満喫 (右)「大源太山」に登頂(ガスが出てきた).....
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「平標山の家」はランプ数個が天井から吊るされた風情ある山小屋・・、ストーブの炎を見ながら心の温もり。家族経営の山小屋で、当日は息子さん夫婦・お母さんが優しく接してくれました。小屋内は原則写真撮影禁止のようですが、撮影許可を頂き豪華な夕食とお酒を頂きました。


 ....(左)雰囲気たっぷり「平標山の家」に泊まる (右)食山人氏は待ちきれず、プシュ・グイ!.....
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山小屋主人(息子さん)は先日起きた若者グループの遭難寸前トラブルを話し始め、最近の無謀登山客やモラルやマナー低下を大いに嘆いていました。意気投合した我々と主人は、お互いの山経験話で大いに盛り上がりアルコールピッチは上がるばかり。持参焼酎はついに空となってしまいました。


    ....ランプの光の中で、お酒が進み過ぎてしまう。山小屋主人とも大いに会話が弾む....
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★【2日目】平標山&仙ノ倉山は霧中の登頂・・、下山路は晴れて紅葉パノラマ


  ....朝食を済ませ山小屋を出発。今日のコースは「平標山・仙ノ倉山」登頂をめざす.....
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やや二日酔い気味で起床し5:30朝食。登山準備を完了し6:30に山小屋を出発。昨日は晴れていましたが今朝は一面ガスに覆われています。1時間歩いて平標山に到着しましたが風も結構強くて全く何も見えません。頂上分岐に荷物を置いて、次は仙ノ倉山へと向かいます。


  .... 霧中の登山、上空は晴れているのに・・。平標山の頂上到着、ずっと白色世界(泣).....
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天気図では雨雲は全くなく上空は青空が時たま覗くもののガスが晴れる気配は全くなく、期待した仙ノ倉山の頂上に到着しても何も見えない状態・・(泣)。もし快晴だったら広大な平原景色の中で越後・尾瀬に聳える名峰の数々が眺望できていたんだろうなあ・・。


  .....(左) 「仙ノ倉山」頂上もガスの中 (右)快晴だったらこんな絶景が楽しめたのに・・.....
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この山は新緑時期には残雪が広がり高山植物の群落が数多く存在していることから、「山上の楽園」と呼ばれているようです。いつかこの時期にリベンジを果たしてみたいものだ・・!


  .....松手山コースの木階段を下山してくと、少しずつ霧が晴れてきたぞ!.....
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2つのピークで展望得られずガッカリした気分で平標山・頂上分岐に戻り松手山コースを下山となりました。9:40松手山の頂上へ到着。ここではガスは消え雄大な紅葉山麓を楽しむことができました。まあ最後は晴れ渡ってくれたので「終わりよければ全てよし!」ということかな・・


   .....松手山に到着、パノラマ絶景を再び出会え、紅葉を今日もまた楽しめてよかった!.....
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10:50平標山登山口の駐車場に到着。群馬側へ戻り水上町の温泉施設「湯テルメ谷川」で汗を流し、隣の食堂で蕎麦を頂きました。最後は谷川岳ロープウエイ脇道から一の倉沢岩峰を見る予定でしたが、下山で足を捻ってしまい1時間歩きは辛いので今回は見送りにしよう・・


    .....無事に下山し水上町の「湯テルメ谷川」温泉で疲れを癒し山菜そばを食する.....
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  .....谷川岳ロープウエイ施設脇から一の倉沢岩峰を見に行くコースは今回見送り.....
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再び関越道に入り帰京、練馬で食山人氏とお別れして17時過ぎに帰宅しました。今回は全く雨には降られず無敗記録は継続しましたが3つの頂上で霧の中・・、パノラマに恵まれなかったので引き分けって感じかなあ・・。

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でもこんな贅沢を言っていちゃ大いなるバチが当たりますネ~。山小屋主人は「ここ1週間は台風や不順天候が続いた中で十分に恵まれた2日間ですよ。」と言ってくれていました。やはり「大いに結果よし!」の良き山行だったんだ・・と天に感謝しなければなりません。(反省)







★2018年に登った百名山・200名山を再度レビュー

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今年の200名山登頂(百名山を含む)は、6月「巻機山」・7月「大朝日岳」・8月「霞沢岳」、今回の「仙ノ倉山」と4座を上乗せができて、まあまあいい年でした。往年の勢いに比べれば僅か4座のスローペースですが、ここ数年は2~3座しか登らず体たらく続きだったのでまだマシな方かな・・。


   ....6月「巻機山」は10時間近いロングコースできつかったが残雪・新緑絶景を満喫.....
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それにしても今年の夏山は難関峰ばかりだったなあ・・。6月の「巻機山」は長い道のり往復で相当疲れましたが、雄大な残雪風景・池塘に感動!そして北アルプス・わが故郷の米山・越後名峰・尾瀬の山々、そして富士山が全て見られて20年ぶりのリベンジ登山を果たしました。


  .....(上)民宿「雲天」に泊まり銘酒・山菜料理 (下)残雪風景・高層湿原・池塘に感動.....
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                                 <2018年6月>越後名峰「巻機山」c0119160_21490861.jpg
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7月「大朝日岳」は山形・新潟県境の原始的な大自然(渓谷・巨木百選の原始林)を猛暑の中でヘトヘトになって歩きましたが、最後は東北の山々(飯豊・吾妻・磐梯・蔵王・鳥海・月山、遥か先には日本海に浮かぶ佐渡ケ島)の大パノラマが360度で見渡せました!


   .....(上)山形県の秘境「朝日連峰」 (右)猛暑の中で大苦戦、頂上の大絶景に感動.....
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                             <2018年7月>東北の名峰「大朝日岳」  
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8月の「霞沢岳」(北アルプス)は霧中10時間以上の苦行登山でしたが、天は我々を見放さず最後はガスが晴れて、ロスタイム寸前で逆転引き分けに持ち込み最高のパノラマをプレゼントしてもらい感激の幕切れ!久しぶりに上高地絶景を堪能できたこともよき思い出でした。
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   .....(左)上高地背後に聳える「霞沢岳」(右)霧頂上だったがLAST大逆転の絶景到来.....
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                             <2018年8月>上高地の名峰「霞沢岳」   
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最近はあまり夏の登山はしたくないなあと思い始めています。地球温暖化による影響で夏の天候が猛暑・豪雨・台風であまりにも激しすぎて、その脅威・危険性に警戒感を持っています。


   .....今年の紅葉は例年と比べると異常気象の影響で疲れ果てた印象を受けた.....    
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今回の谷川連峰「仙ノ倉山」で200名山の累計登頂数は163座、あと37座ですが、10年くらいかけて70歳前後にゆっくり達成できればいいかなと思っています。自然の厳しい条件変化の中で、決して無理をせず安全無事に・・。   


  ....今年の200名山挑戦は「仙ノ倉山」で一区切り163座、あと37座は気長に登っていこう・・.....
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                                                 おわり

  # by rollingwest | 2018-10-26 07:00 | Comments(164)

<2017年11月>静岡中部・駿河国探訪②:「静岡・丸子・藤枝・焼津」編


10月14日、ブログ開設11年半で累計アクセス数60万件の節目を迎えることができました。皆様方に感謝!今後もご愛顧よろしくお願い申し上げます。



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第1編で前述しましたが、RWは静岡市で3年間(1999~2001年)勤務しており、当時は娘が6歳前後(幼稚園から小学校入学)でした。昨年11月、家族で過ごした懐かしき静岡県の空気を久しぶりに味わいたいと思い立ち、郷愁懐古の還暦おやじ一人旅(1泊2日)の続編です。


                             静岡中部・駿河国探訪①:「由比・清水」編 より続く





★静岡市在住時を懐かしく思い出す一人旅(駿河国探訪)



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静岡県・中央部「駿河エリア」の見所紹介シリーズを6月に開始しましたが実際の訪問(2017年11月周遊)からそろそろ1年も経ってしまいそうだ!前回は清水から美しい富士山を堪能して頂きましたが、今回は静岡市内~藤枝・焼津と西に移動してレポートしていきましょう!


    .... (左)幼稚園運動会 (右)小学校入学式 (中)両親を呼んで娘の七五三(浅間神社)....
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第2編は静岡市内の見所紹介、娘が通った幼稚園・小学校、七五三祝いをした静岡浅間神社、家康が晩年暮らした駿府城・人質として暮らした臨済寺、弥生時代の農耕生活を再現する登呂遺跡、東海道の丸子宿(とろろ汁)、藤枝の藤棚、新鮮な魚が魅力の焼津港が登場!


          .....焼津大崩海岸展望台(グランドホテル前)から見た富士山の夜明け.....         
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そして焼津側から見る世界文化遺産・富士山の冠雪の美しい姿(駿河湾越し、伊豆半島に連なる夕暮れ、日の出)も感動モノです!再び、駿河国の絶景富士の数々も堪能して下さい。






★静岡市民の憩い「駿府城公園」(徳川家康が晩年過ごした城跡)


静岡市中心部にある二重の堀と美しい石垣に囲まれた「駿府城公園」。徳川家康が1585年に築城し、大御所として晩年を過ごした駿府城の遺構で、現在は東御門と巽櫓・坤櫓が復元されて日本庭園も整備されています。公園の一角には家康銅像が誇らしげに立っています。


      .....(左) 「駿府城公園」、園内に立つ鷹狩りの「徳川家康像」 (中)駿府城・東御門.....
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徳川家康は将軍職を秀忠に譲り江戸から駿府に移り住みました。家康大御所時代の駿府は、江戸幕府と二元政治が行われていたため、政治経済の中心地として大いに繁栄していました。1635年の火災で天守等の殆どの建物が焼失しましたが、櫓・門は再建され今に至ります。


      .....駿府城の周りの御濠風景、当時は11月末で紅葉の色づきも深まっていた.....
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戦後は市が買い上げ「駿府城公園」となり、駿府会館・児童会館を始め都市公園として整備されています。花見時期は大いに賑わい、静岡大道芸メイン会場にもなり静岡市民の憩いの場として色々な形で利用されます。毎年秋は家族で大道芸ワールドカップを楽しみました。


    .... 広大な「駿府城公園」は静岡市民の憩いの場、駆け抜けていく女子学生ランナー.....  
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      ... 静岡11月の風物詩「大道芸ワールドカップ」。1992年以来、四半世紀の歴史.....  
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★今川氏菩提寺「臨済寺」(家康の幼少人質の寺)、秀吉の妹(家康夫人)の墓「瑞龍寺」


静岡中心部に聳える賤機山の麓にある「臨済寺」、戦国時代に駿河国に君臨していた今川氏の軍師・太原雪斎により開山された今川氏の菩提寺です。また幼少期の徳川家康(竹千代)が「手習いの間」で人質として暮らした歴史深いお寺でもあります。


    ....戦国時代に駿河に君臨した今川氏の菩提寺「臨済寺」、家康の人質時代の寺.....
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駿河国はかつて今川氏の支配下にありましたが、一族の歴史的痕跡は殆ど見ることができません。今川家菩提寺である「臨済寺」と「今川焼」に名前が残っているくらいのものです。まさに「敗者の歴史は抹殺され、勝者が歴史を都合よく塗り返る。」の典型事例だなあ・・。


  .....(左)太原雪斎から教育される人質時代の家康(竹千代) (右)今川義元・生誕500年.....
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周辺にも今川氏所縁の寺院が多くあったようですが全て廃寺となり当寺に吸収されています。普段は修行寺なので一般公開はされていませんが、2018年は今川義元の生誕500年でしたがひっそりと法要と特別公開が行われたそうです。何か遠慮した感じで可哀そうだなア・・。


    ....境内は実に静かで殆ど人は見かけない。修行寺なので一般公開していないため.....
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「瑞龍寺」には、秀吉の妹「旭姫」(家康夫人)のお墓があります。秀吉は家康と小牧長久手の戦いで対立したため、同盟関係を築くために妹の旭姫を夫と別れさせて強制的に政略結婚をさせました。その後家康の妻となりましたが、江戸から京都に向かう途中(母の大政所の病気見舞い)で亡くなったことから、家康は瑞龍寺に旭姫の墓を静岡に建て篤く回向しました。


   ....戦国時代に開創された曹洞宗「瑞龍寺」、徳川家康夫人「旭姫」(秀吉の妹)の墓がある.....   
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★娘が通った幼稚園・小学校と「城北公園」「静岡浅間神社」を久しぶりに訪問

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静岡在住3年間は娘が幼稚園年長と小学校1~2年生でした。小学校高学年から反抗期を迎え生意気娘になってしまいましたが、この時代まではまだ可愛かったなあ・・。我々が住んだマンション、娘が通った幼稚園・小学校は安東(安倍川の東)という地名です。


         .....1999年安東幼稚園の運動会、もう約20年前の懐かしい思い出.....
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幼稚園入園式・小学校入学式・運動会の時は全て快晴天気!校庭から雄大な富士山が間近に見えて嬉しさが倍増したよき思い出が脳裏に刻まれています。毎朝出勤で自宅玄関を出る時に目の前に大きな富士山を見られる幸せ感・・、嗚呼素晴らしい!静岡市民は羨ましいと思ったものです。


    ....2000年4月、安東小学校の入学式。久しぶりに訪問、校舎・校庭の姿は変わらず.....
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小学校の隣には「城北公園」があり、ここは娘が毎日友達と遊びまわっていた公園です。裏手向かい側には先ほど紹介した今川氏の菩提寺「臨済寺」があり、この辺りの地名は大岩です。


     .....(左)安東のマンションも全く変わらないネ (右・下)娘がよく遊んでいた「城北公園」へ.....
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「こども」「水」「自由」「芝生」の4エリアに分かれる広場をもつ「城北公園」には、アスレチックや遊具地、花時計や美しい日本庭園なども充実しており、大人が散策しても十分楽しめる場所。今は昔よく娘を連れて散歩したものだ・・と懐かしく思い出しながら周遊してみました。


    .....(左)小学校の仲良し同級生達 (右)まだこの頃は親父と行動してくれていたなあ・・.....
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静岡生活3年目で娘が7才を迎えるので、両方の両親・弟家族を静岡に呼び「静岡浅間神社」で七五三祝いをしたことも懐かしき思い出です。静岡浅間(sengen)神社は市の中心地にあり、徳川家康が晩年を過ごした駿府城にも近く所縁も深く、社格・歴史的価値も高い社です。


    .....駿河の総鎮守「静岡浅間神社」、創建は2100年前(10代崇神天皇時代)の古社.....
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    .....2000年、娘の七五三祝を両方の両親・弟家族を呼んで静岡浅間神社にて祈願.....
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古くから駿河国総社として信仰され、江戸時代には徳川氏の崇敬を受けました。宏壮華麗な社殿群は漆塗りの極彩色。国の重要文化財に26棟が指定されています。


  .....神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社を中心に七社、総称を静岡浅間神社と呼ぶ.....
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神部神社は2100年前(10代崇神天皇期)に駿河の国魂神として鎮座、平安時代には駿河国総社となった当地方最古の神社です。浅間神社は醍醐天皇の勅願(901年)により富士山本宮より分祀され、富士新宮として国司の尊崇を受けました。


    .....浅間神社の文化財資料館前にある池を久しぶりに巡ってみる。鯉が沢山泳ぐ.....
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ここは徳川家康が元服式も上げた神社であり、江戸幕府は威信をかけ60年の歳月と巨額の費用を投資して建てた総漆塗りの社殿は、国の重要文化財に指定されています。この神社に両親や兄弟家族を呼んで七五三祝いをできたことは非常にいい思い出となりました。


  ....駿河国総社への崇敬は非常に篤い。朝廷~国司~戦国武将~徳川氏へと連綿継承.....
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★教科書で習った弥生時代集落「登呂遺跡」、静岡の街


皆さんも教科書で習った記憶があると思いますが、弥生人の暮らしぶりが発掘・再現された「登呂遺跡」、この遺跡は静岡市内中心部の南に位置する田んぼ風景の中にあります。弥生時代後期に属し1世紀頃の集落・水田遺跡は国の特別史跡に指定されています。


      ....静岡に赴任した時、教科書で習った「登呂遺跡」はここだったのかと驚いた.....
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遺跡は、戦時中(1943)、軍事工場を建設している時に発見され、戦後1947年に考古学・人類学・地質学の各分野の学者が加わり日本初の総合的発掘調査が行われ、8万㎡以上の水田や井戸の跡、竪穴式住居・高床式倉庫の遺構が続々と発見検出されたのです。


    ....「登呂遺跡」は住宅街と隣接した水田遺構、弥生人の火おこし作業の銅像もある.....
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農耕や狩猟、漁労の木製道具・火起こし道具・占いに用いた骨などが出土、1999年以降の再発掘調査では新たに銅釧・琴・祭殿跡などが出土しています。休日は娘とサイクリングに来たものだなあ・・。


        .....ちなみに小生が勤務していた静岡時代の職場は登呂遺跡近くだった.....
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★静岡市の「安倍川」エリアから仰ぐ富士山絶景&東海道五十三次「丸子宿」


静岡市内の代表的な川は地元銘菓餅にも名がつけられる「安倍川」です。身延山地の安倍峠に源を発し南流して静岡市西部で駿河湾に注ぐ安部川(長さ51km)は過去何度も氾濫し、旧東海道の通行を阻む難所川でした。


    ....静岡市の象徴「安倍川」、ここから仰ぐ富士山の美しい姿には毎回唸らせられる.....     
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毎年8月が近づくと「安倍川花火大会」が楽しみでした。1953年に開始された花火の歴史は終戦後の復興や鎮魂を目的として始められもう65回も積み重ねられてきたのか・・、凄いネ!


  ....富士の影も浮かぶ「安倍川花火大会」、川遊びをして夕暮れを待つ。花火大輪が間近に!.....
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家族3人で静岡市内の低山ハイク(賤機山・竜爪山・満願峰)を楽しみましたが、満観峰からの富士山や西伊豆が駿河湾絶景は大感動!左に見える冠雪富士山、右には愛鷹山、沼津アルプス、さらに西伊豆が長く連なる駿河湾大絶景!こんな景色は当地でしか見られない~!


    .....「満願峰」ハイキング、茶畑コースを登りきる富士山と駿河湾・西伊豆の大パノラマ.....       
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「駿府匠宿」は今川・徳川時代から継承された静岡市の伝統産業と歴史をテーマとした体験型施設です。参加型体験シアター・おもしろ体験館の他に、漆器・竹細工・木製品工房など、静岡市ならではの伝統産業に触れられる場所。夕方の閉館間際でしたが訪問して速攻のレビュー見学


  .....安倍川を越え丸子の手前辺りで「駿府匠宿」が見えてきた。久しぶりに寄ってみよう.....
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匠宿近くには豊臣家を滅ぼし徳川が天下を制した「大阪冬の陣」の前哨舞台となった「誓願寺」がひっそりと佇んでいます。ここには豊臣家の家臣「片桐且元」の墓があります。発端は大阪冬の陣のきっかけとなった「京都方広寺・梵鐘銘文」事件。且元は駿府・家康の元へ嘆願に向かいました。


    .....「誓願寺」は源頼朝が創建し、戦火後に武田信玄が再建。片桐且元の墓がある.....
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家康は豊臣家との関係に不和を生じさせて滅亡に追い込もうと「豊臣家菩提寺の方広寺の梵鐘に自分の名前があり切り刻まれて明記されている」という言い掛りをつけたのです。且元は「豊臣は徳川に逆らう意思はない」と駿府に弁明するためこの寺に滞在しましたが、任務は果たせず・・。豊臣家滅亡を防げなかった且元は責任を感じ自害、誓願寺に遺骨が葬られました。


    .....「大阪冬の陣」で秀頼・淀は敗れ豊臣家は滅亡。片桐且元も失意のうちに自害.....
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静岡市内には蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子の6宿場町があり、丸子宿は一番西寄りの位置に当たります。「丸子宿」(日本橋から20番目)は東海道五十三次の中で最も小さな宿場(人口800)で「鞠子宿」とも書かれますが、どちらも読み方は「まりこ」です。


    .....東海道五十三次の「丸子宿」、名物「とろろ汁」(自然薯)が有名な茅葺の店.....
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とろろ汁(自然薯の麦飯)で有名な「丁子屋」(慶長元年創業)が当地にあります。茅葺屋根の店が佇む風景は、広重の浮世絵にも描かれており、まさに東海道宿場町の象徴、江戸時代にタイムスリップしたかの如し。やはり当店の「麦とろ飯」は天然山芋だけあって超絶品です!


    ....広重の浮世絵にも描かれた丸子宿の「丁子屋」(自然薯の最高とろろ麦飯).....
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「丸子宿」散策ととろろ汁を楽しんだ後は、店内にある資料館にも立ち寄ってみましょう。展示品店内には、江戸時代に実際に使われた旅人たちの道具や丸子宿・丁子屋にちなんだ芭蕉・十返舎一九・安藤広重の作品が常時展示されています。


    ....とろろ汁職人紹介や東海道五十三次の歴史・文化に沢山触れることができる.....
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★峠を越えて藤枝・焼津へ!翌朝、駿河湾のサンライズ絶景富士に大感動!

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さていよいよ藤枝・焼津に入ります。もう夕暮れが深まり、今日は焼津の民宿に泊まる予定なので藤枝に寄る時間は完全になくなりました。初夏の「蓮華池公園」は蓮の花が池に沢山咲き、藤まつりが開催されます。鯉幟の時期に娘と行った藤枝の光輝く風景を掲載しておきます。


    .....藤枝(強豪高校サッカーの街で昔から有名)の名所地「蓮華池公園」、藤の花が見事!.....
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日が沈み夕闇迫る静かな焼津漁港を訪ねてみよう。日本有数の水揚げを誇る焼津漁港は遠洋・沖合漁業の基地としてマグロ、カツオなどさまざまな魚が獲れます。当地で獲れる魚の6割がカツオ(年間漁獲量は10万t)、3割がマグロという構成比です。


  .....(左)暮れゆく焼津港 (右)焼津からの夕富士。明日は大崩海岸の山に上がってみよう.....
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焼津漁港で水揚げされた海の幸を買い味わうならば「焼津さかなセンター」がお勧め!まぐろ、かつおを始め、多くの水産加工店や土産品がひしめく焼津の一大観光地です。場内は活気に満ち、幅広い年齢層の客が観光バスで乗り付けて賑わっています。


      .....(左)活気溢れる「焼津さかなセンター」 (右)静かな夜の焼津港もいいものだ.....
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今日の宿泊は、焼津港の近く瀬戸川河口の民宿「やなぎ亭」です。1階は居酒屋として営業しており、水揚げされたばかりの新鮮な魚料理を注文。ボリューム満点で大いに堪能して早めに就寝しました。明日は早起きして大崩海岸の山に上がり、夜明けの駿河湾と富士山の大展望を堪能してみよう!


    .....民宿と居酒屋を一緒に営んでいる「やなぎ亭」に宿泊、とにかく魚が旨かった!.....
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日の出時刻は6:30.に合わせて民宿を6時出発し、静岡・焼津に跨る大崩海岸の山の上にある焼津グランドホテルの展望台に到着して富士山・駿河湾の日の出を待ちました。


      .....焼津の大崩海岸の山に上り、日の出を待つ。富士と駿河湾の色が刻々と変わる.....                       
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焼津グランドホテルは娘の七五三祝で両親・弟家族を呼んで宿泊したホテルです。両親のうち3人が鬼籍に入ってしまいましたが(今はわが母親だけが健在)、全員が元気に揃い娘の節句祝ができたことがよき思い出です。弟家族も合流してくれて10人で賑やかに大いに盛り上がったあの日からもう18年が経ったのか・・!


      .... 娘の七五三祝を無事終え焼津グランドホテルに家族一同が集合宿泊(2000年)..... c0119160_16105398.jpg
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   ....(左)家族一同の集合写真(2000年・娘が撮影) (右)主役につき気遣いでお酌する孫娘.....
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宿泊時の心残りは当日が雨で駿河湾と冨士山の絶景を皆に見せられなかったことでした。自分自身も憧れたここからの夜明け大展望の眺望リベンジがついに果たせる!太陽が昇ってきたぞ!


      ....伊豆半島の先から太陽がいよいよ登ってきた!黄金色に輝く駿河湾.....
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最高のサンライズパノラマを十分に堪能し、再び焼津港に戻ります。滅多に見られないアングルの駿河湾富士の朝風景、贅沢な気分に満たされて駿河の旅はまだまだ続きます。次回の静岡中部編③は焼津~島田、牧之原の茶畑、相良油田、高天神城の風景を紹介いたします。
           
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                                                    おわり

  # by rollingwest | 2018-10-10 19:40 | Comments(160)

<2018年8月28~30日>北アルプス上高地の名峰「霞沢岳」、2泊3日テント旅


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★上高地を見下ろすように聳える日本200名山「霞沢岳」


北アルプス登山のメイン基地・入口として本格的な登山者は必ず訪れる日本屈指の山岳リゾート「上高地」、登山をしない人にとっても憧れの場所で、年間150万人以上の観光客が押し寄せます。近年はインバウンドブームで外国人客も急増、今や世界に誇る有名観光地です。


  .....上高地を代表する光景 (左)河童橋から仰ぐ穂高連峰 (右)化粧柳と清流「梓川」.....
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登山に目覚めた大学生時代、まずは北アルプス「槍ケ岳・穂高連峰」に憧れるもので「上高地」は何度も訪れましたが、初体験の感動は今も忘れられません。学生時代の北アルプス縦走や新婚時代にカミサンと登った蝶ケ岳・槍ケ岳も含め、上高地エリアへの訪問は10回位になるかなあ・・。


  .....(左)大学時代は北アルプス山行が圧倒多数 (右)久しぶりに上高地散策を楽しもう.....
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今回は遅い夏休み取得で、大正池や上高地を真上から睥睨するが如く聳える200名山「霞沢岳」(2646m)への挑戦!社会人以降の北アルプス登山は、北部の剱岳・立山、裏銀座・雲ノ平が中心だったので上高地は随分遠ざかっており、17年ぶりの訪問(2001焼岳・西穂高への登山以来)でした。


  .....「霞沢岳」は上高地や大正池を背後から見下ろすように鎮座する日本200名山.....      
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霞沢岳は上高地の背後にあり穂高連峰に対峙する山で、徳本(tokugo)峠からの道しか登山できません。メイン縦走路から外れるため登山者も少なくマイナーな存在。10年前の出向先同僚「T架橋」さん(今も洋楽カラオケを歌う仲)が「いつか霞沢岳に登りたい」と拘っており、彼の30数年来の夢を叶えようと今回ついに意を決した経緯にあります。






★久しぶりに特急「あずさ」に乗って松本駅から上高地へ!


初日早朝6:40、T架橋さんと新宿駅南口で待ち合せ7:00発特急「あずさ」で松本駅へ!学生時代はキスリング重装備で夜行列車に乗るために新宿駅アルプス広場に長い行列で並んだもんだなア・・。昭和時代の登山を象徴する懐かしい駅構内風景が蘇りました。


  .....(左)特急「あずさ」で 新宿駅出発 (右)大学時代は夜行列車、アルプス広場に並んだ.....    
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9:40松本駅到着、駅前のアルピコ交通に乗り換え直通バスで上高地へ向かいました。天気は前線が北陸停滞で長野県は不安定で微妙な状況かなア・・。沢渡・中ノ湯を過ぎると相当な雨になってきた~!晴れ男を自称するRWですが今回の山行は厳しいのかも・・


    .....(左)松本駅到着 (右)駅前広場前のビルに上高地行きバスターミナルがある.....
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    .....(左)上高地バスターミナル到着 (右)T架橋氏とザック準備を整えていざ出発.....
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12:00過ぎに上高地バスターミナル到着。雨は何とか上がっている。12:15に出発して5分程歩くと大正7年創業「五千尺ロッヂ」が見えてきました。名の由来は3千m級峰(アルプス1万尺)の半分・五千尺(1500m)が上高地の標高だからです。ロッジ目の前にある上高地のシンボル「河童橋」・・、新婚時代カミさんと槍ヶ岳登山して以来30年ぶりの対面だ~!


    .....(左) 100年の歴史を誇る「五千尺ロッヂ」 (右)上高地のシンボル「河童橋」.....
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    .....上高地でテントを張るならば「小梨平キャンプ場」が一番有な場所かな.....
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★「穂高神社奥宮」を参拝し「明神池」散策。テント泊基地の「徳本峠小屋」へ


小梨平キャンプ場を通過して暫く歩き進むと「明神館」に到着。荷物を降ろして一服休憩した後は、天候回復と安全祈願のため「穂高神社奥宮」を参拝していきましょう。裏手奥宮参道途中、「梓川」に架かる「明神橋」(2003年リニューアル)があり、橋を渡って「明神池」へと向かいます。


    .....(左) 「明神館」に到着 (右)T架橋さんと「穂高神社奥宮」の石碑前にて.....    
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  .....(左)リニューアル「明神橋」は初体験! (右)梓川を渡って30年ぶりに「明神池」へ.....
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明神池・奥宮が目前に迫ってくると左手に、北アルプス登山史を語るに欠かせない「嘉門次小屋」が現れました。地元猟師だった上條嘉門次は、日本近代登山の父「W・ウエストン」(著書「日本アルプスの登山と探検」)を槍ヶ岳に案内しました。ウエストンは彼の人柄と技術に敬服し20余年の親交を深め、小屋には友情記念として贈られたピッケルが現在も残っています。


 ....北アルプス山岳史に不可欠の「嘉門次小屋」、ウエストン&上條嘉門次の交流が記される.....
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    .....(左) 穂高神社奥宮に参拝するT架橋さん (右)海神が鎮座する「明神池」.....
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「明神池」(拝観料300円が必要)を久しぶりに散策してみよう!梓川の古い流路が、明神岳の崩落砂礫で堰き止められてできた大小2つの池(一之池・二之池)で、冬でも全面凍結しない透明感あふれる水面が空を映し静寂に広がります。まさに神が見守る鏡池という雰囲気!


    .....静けさと神々しさを感じる「一之池」の風景、北アに鎮座した神のオーラが!.....
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  .... 明神岳を見上げる「二之池」の池中に配された大岩石は大自然の造形美そのもの.....
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「穂高神社奥宮」が鎮座する神域には、遠く北九州に栄えた「安曇族の海神」が北アルプスの祭神・総鎮守として鎮座しています。上高地は古くから、神降地、神河内などとも呼ばれ、神々を祀るに最も神聖な場所とされてきました。毎年10月8日は明神池に龍頭鷁首の御船を浮かべ、一年の山の安全を祈願する平安朝の神事「御船祭り」が行われます。


    .....(左)「嘉門次小屋」から立ち上る煙 (右)「御船祭り」に登場する「龍頭鷁首」.....
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さていよいよ霞沢岳のベースキャンプ「徳本(tokugo)峠小屋」への登り!明神分岐から真っ直ぐ徳沢方面に進めば、涸沢カール経由で槍・穂高登山のメインルート、我々は右からのコース経由で峠を目指して上がります。2時間半の登りですがテント・食糧をフルで担ぐ急登道はやはり辛かった~!


  .....明神から徳本峠小屋への急傾斜な山道、難儀な登りで最後の水場にて一服休憩.....
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かつて上高地への入山は、松本から島々谷経由で徳本峠越えする道が唯一のルートでした。T架橋さんは、古から続く歴史深い登山道を挑戦することが長年の夢でしたが、結構厳しいロングコースで彼自身が30年ぶりの登山なのです。RWは彼に「いきなり無理すると遭難事故が懸念されますよ。」と何とか説得し、整備された上高地経由コースを選択してもらいました。


    .....(左)古から上高地入口だった「徳本峠」の小屋 (右)雨の中でテントを張る....
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16:00過ぎ「徳本峠小屋」へ到着。久しぶりのテント泊だなあ・・。それも同じ場所に連泊とは初めての体験!しかしテントを張り始めると猛烈な雨になってきました。それぞれのテントで食事を済ませ明日に備えましたが、低い位置にテントを張ったT架橋さんは敷きマットに雨水が浸水して大変だったようです。明日は大丈夫かなあ・・。激しい雨音に不安感がよぎる・・。






★「霞沢岳」への挑戦(10時間半往復ロード)、北アルプス大絶景を堪能!


朝4時起床、テントから空を見上げると昨夜の雨は上がり青空が見えているぞ!今回も晴れ男RWの無敗連続記録(2012年11月の山行以来20勝4引分)を25に伸ばせそうな気がしてきた!5:45出発、サブザック軽装のピストンとはいえ霞沢岳へは10時間の長丁場往復です。


  .....(左)感激的な晴天の朝を迎える! (右)ジャンクションピーク通過、いい気持ち!.....
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徳本峠から森林帯を歩き、最初の節目「ジャンクションピーク」に到着!青空と雲の織り成す芸術的なパノラマを楽しみ、8:00小湿地を通過しました。この辺りまでは実に軽快な気分で登って行けた道中、8月下旬はまだ沢山の高山植物が豊富に咲き誇り、大いに癒されました!


    ....ジャンクションピークで眺望した青空・陽光・雲の芸術!暫し見とれましたネ~.....
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    .....美しい高山植物が続々と登場!8月下旬はまだ花は頑張って咲いている.....
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しかし8:30を過ぎると再び雨が降り出してきました!北陸に停滞する前線が長野に南下してきたのかな?不安定な天候が続いた今年の夏、やはりそう甘くはなく山頂パノラマは期待できない懸念が再び頭を擡げてきました。無敗連続記録は今回で終わりを告げてしまうのかも・・


  ..... 晴れと思いきや急に雨が降ってきた!不安定な天気、膨らんだ希望が一挙収縮.....
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  .....(左)憂鬱な気持ちで登っていく (右)雨で元気なのはキノコばかりかな・・(泣).....
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それからはずっと霧の中・・、霞沢岳が一体どんな姿をしているのか羨望しつつも状況は依然変わりません。11:15漸くT架橋さんが30数年憧れ続けてきた山頂に立ちました。昼食を摂って霧が晴れるのを待ち続けましたが望みはついに叶わず諦めて下山開始。


 .....何も見えない霧中山行が続く。念願の「霞沢岳」山頂に立つもホワイト世界、霞見た岳(涙).....
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しかし12時過ぎ、何と!霧が晴れてパノラマが開けてきた!天は我々を見放さなかった~!(感激) 復路でもう一度K1ピークに12:40立つと、先程は霧で包まれていた灰色光景とは一変!


    .....諦めて下山開始・・、しかし数分後奇跡的に霧が晴れてきた!何たる天の配剤!.....
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喘ぎながら歩いてきたナイフリッジ登山道がクッキリと浮かび上がってくる。左半分が霧、右半分が緑に覆われる稜線尾根!ついに「霞沢岳」も全貌を鮮やかに現してきた~!かくもボリュームある雄々しい山だったのか!「10年来の夢が報われた~!」と2人は喜び感激に浸りました。


  .....雲が一挙に晴れナイフリッジ稜線やワイルドな山容が徐々に露わになってきた!..... 
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  .....(左)上高地の目の前に聳える「六百山」 (右)「霞沢岳」の全貌山容がついに現る.....
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霧は完全に晴れ渡り上高地の全貌が識別できます。真下にはセレブも憧れる帝国ホテル(大正池の近く)の赤い屋根も見えるではないか!目の前には「六百山」が鎮座、奥穂高岳から急激に落ち込む「岳沢」の地形も睥睨できます。大学時代にこの厳しい急坂道を下山したなあ・・。


  .....(左)上高地のシンボル「帝国ホテル」 (右)穂高連峰から下る「岳沢」の長い雪渓.....
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  .....(左)穂高連峰の峻嶮な稜線風景は大迫力! (右)ピラミダルな「常念岳」の雄姿も!.....
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しかし戻り路はまだまだ長くあと3時間以上は歩かなければなりません。アップダウンを繰り返す下山、相当歩いても次の通過目標地が出てこない・・。(泣)疲れはどんどん増していきます。徳本峠小屋に16:00過ぎヘトヘト状態で到着。今日は10時間半も歩いてしまった。テントに荷物を降ろし食事の準備をして「お疲れ様~乾杯~!」満足感に溢れたビール・焼酎で大いに報われました。


    .....(左)徳本峠のマイテントに戻る (右)乾杯~!ついに達成しましたね~!.....
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 .....(上)充実感の宴会を終え、夕暮れが深まる (下)疲れ果てて月夜のテントで爆睡・・.....
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★上高地から充実満足感のバス帰京!


最終日は4時過ぎに起床、朝食を摂りテントを撤収して6時に徳本峠小屋に別れを告げました。初日登った時は重い荷物の急坂で苦しかったけれど、帰り道は軽くなったザックなので快適でスイスイの下り道。梓川沿いに出て8:15明神館に到着しました。


  .....徳本峠小屋を出発し明神分岐へ下る。昔はこのルートで上高地へ入った歴史道.....
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「穂高神社奥宮」石碑に向かってお礼参拝・・「不安定天候で殆ど諦めていたのに、頂上付近で大逆転の天恵なる晴れ間とパノラマ絶景を与えて頂き感謝します!」今回は穂高神の配剤により土壇場で引分けに持ち込み、何とか連続無敗記録を25(20勝5分け)に伸ばすことができました。


   .....(左)穂高神社奥宮に御礼祈願 (右)神の山「明神岳」はいつ見ても大迫力の姿.....
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帰りは初日の復路、梓川沿いの道を歩き小梨平キャンプ場経由で8:30「河童橋」に到着。今日は曇りがちで穂高連峰は雲の中。上高地バスターミナルから9:20新島々行きバスに搭乗


   .....梓川の清流に見惚れ、瑞々しいケショウヤナギと河童橋をバックに!旅の終わり.....
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    .....(左)朝早い河童橋には観光客がまだ少ない (右)上高地バスターミナルを出発.....
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帰りのバスは松本電鉄「新島々駅」止まりなので乗り換えて松本駅へ!ちょうど昼時なので再びビールで乾杯!お疲れ様でした~!松本からはアルピコ交通バスで新宿バスタまで直通(お値段は3千円の割安!)、17時に帰宅して満足感で入浴後もう一杯!


    .....松本電鉄「新島々駅」、ここでバスから電車乗換え。カラフルな車両だネ~!.....
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 .....松本バスターミナル「王将」餃子でビール2杯、帰りは新宿まで直通バス、楽チン帰京.....
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久しぶりの北アルプス2泊3日テント山旅は、2人の10年来の霞沢岳への思いを実現し、自分自身も無事200名山162座を刻むことができました。次回も2人で北アルプス北部名峰に再挑戦しようと誓い合いました。


  .....(上)徳本峠から見た朝焼けの前穂高岳 (下)霞沢岳から撮影した焼岳~穂高山麓.....            
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                                             おわり

  # by rollingwest | 2018-09-23 16:00 | Comments(176)