<2012年9月8日>「能郷白山」~「越前大野」:夜行日帰り弾丸ツアー(バス宴会の旅)


もう日本列島は紅葉真っ盛り・・。小生も2ケ月近い蟄居生活からついに解放され、秋の活動を再開いたします。ノーテンキでキリギリスの頃(残暑厳しき9月上旬)の山記事(バス宴会旅)を公開しておきます。久しぶりにFツアーに参加、岐阜・福井への長距離でしたが夜行日帰りの酒宴・弾丸旅行でした。
(2012.10.27公開)
.......Fツアー夜行バスは都内を前夜21時出発、岐阜・福井県境へと向かう(クリックで地図拡大).......






「能郷白山」(1617m:結構変わった名前ダナ)は岐阜・福井の両県に跨る日本200名山の一つですが、当エリアはそう簡単に足を延ばせる場所ではなくFツアーの機動性を享受できることは嬉しいネ~!
金曜日の21時、赤羽駅集合で夜行バスは出発、長丁場なので早速アルコールでの前夜祭となりました。
★200名山「能郷白山」、アッという間に朝8時の登頂
翌日早朝5時、バスは温見峠に到着。熟睡していた小生は慌てて起床し、朝食を急遽腹に詰めて出発準備を整えました。昨夜都心で集合し、もう6時に登山開始している。いつも驚異的な機動性だ~!
.......(左) Fツアーのバスは明け方に温見峠に到着 (右)6:00出発!.......



.......(左)峠から3時間半ピストン、楽チン登山 (右)一日中ガスに覆われたが薄日も・・.......



しかし天候は初めから冴えません。薄日が差しており雨にはなりそうもないものの、ガスが厚く立ち込めており黙々と登るのみ。目を楽しませてくれるのはまだ盛り咲く夏の高山植物(残暑の名残り・・)
.......(左)ゴマナ(キク科) (下) コウモリソウ(キク科) (右)霧中の登山、黙々と登っていく.......



.......(左)ミヤマリンドウ(リンドウ科) (右)トモエシオガマ(ゴマノハグサ科).......


温見峠からは能郷白山頂上まで2時間(往復3時間)の楽勝コース、朝8時にはもう頂上到着。終始、霧中の歩きで9時半には下山、楽チン過ぎてスリルや絶景を堪能することもできずつまんなかった・・。
.......(左)全く眺望利かないまま、あっという間に登頂 (右)山頂での集合写真.......



この山が200名山なのかネ~と思った・・。一体何をしに来たのかよく判りません~の心境・・(苦笑)
小生としては200名山ピークがまた一つ刻まれたのでマア・・よしと致しましょう。悔しいので頂上からどんな光景が俯瞰できるのかな?・・とネットで調べてみれば何と素晴らパノラマが望めるではないか!
......インターネットから眺望写真を入手 (左)御嶽山 (右)白山・笈ケ岳.......


.......快晴日は北アルプス連峰(薬師岳~裏銀座~槍穂高)が全て眺望できるらしい.......

西側から見た北アルプス連峰が屏風の如く連なる大絶景!コリャ~素晴らしい~!加賀・美濃にかけて鎮座する名峰の数々(白山・笈ケ岳・御嶽山)、ネット拝借写真で実際見てきたような顔ができるナンテ・・
.......(左)下山の光景も変わらずガス (右)アキノキリンソウ(キク科).......



.......(左)テンニンソウ(シソ科) (下)オオカメノキの赤い実 (右)9:30下山.......




さらにネットを調べて見ると、名古屋市内から見る冠雪の能郷白山の写真を見つけた、何と大迫力!中京エリアの人にとっては白山と並ぶ信仰篤い霊山だったに違いない。「能郷白山」という変わった名前のルーツは「濃郷白山」(美濃の郷に鎮座する加賀白山に匹敵する名峰)が由来だと勝手に推測・・
.......(右)名古屋市内から見える冠雪の能郷白山 (下)梶尾谷の淡墨桜.......





この近くには「梶尾谷の淡墨桜」(三春滝桜・山高神代桜と並び日本三大桜)も鎮座しており、いつかこの地に再び訪れてみたいと思っております。岐阜も自然・歴史・文化が濃縮されたエリアだなあ・・
「山高神代桜」(日本三大桜)、訪問時の記事はコチラから
★岐阜から福井に北上、越前大野の風情を楽しむ
あっけない登頂達成でしたがまだ時間はタップリと残されており、これからはいよいよFツアーの真骨頂を満喫する時を迎えました。バスは福井平野部を走り抜けていきます。稲刈を迎えた時期だったナア・・
......バス車窓からの越前平野(稲穂風景)、稲刈り作業に勤しむ農夫.......


当地は蕎麦の名産地、稲作に交え蕎麦畑が点在している。「越前おろし蕎麦」(大根おろしであえた冷たいダシ汁にシッカリとしたコシ麺)が大好きな小生は、蕎麦と稲の田園風景に見入ってしまいました。
......稲田の合間に蕎麦畑も点在、そういえば越前は蕎麦の名産地でもあった.......




温泉の営業開始にはまだ時間があるので、福井県の九頭竜川盆地に静かに佇む越前大野のお城を訪ねてみることにしました。実は小生大野城に訪ねるのは3年前のGW以来、2回目になります。
.......(左)柳神社の狛犬はシャチホコの様に反り返っている (右)越前大野城へと登る石垣道.......



......百間坂の城門をくぐりゆくと越前大野城の天守閣が見えてきた.......



立派なお城ですね~!天正3年、金森長近が織田信長から越前一向一揆平定の戦功により与えられた城下町、北陸小京都とも呼ばれ、整然と区画された街、多くの寺が並ぶ「寺町通り」もあります。
.......登山が物足りなかったので天守閣への急な石垣を登り行く.......



......越前大野の街を見おろす、右の山が深田久弥の故郷名峰「荒島岳」.......


「日本百名山」を著した深田久弥は故郷名峰を「荒島岳」をその一つに加えましたが、この選定には故郷贔屓ではないかと一部に非難があります。小生も今から10年前に荒島岳を登り大した感慨が得られなかったので同感でしたが、遠望して見ると実に素晴らしい貫録の姿!百名山選定、納得・・
......天守閣から見た荒島岳・越前大野の風景が描かれたスケッチ.......


.....荒島岳はガスで全容は見えず・・、2009年GWの勝山市では素晴らしい雄姿を撮影できた......



北陸紀行(2009年GW)の越前大野・深田久弥の故郷の記事はコチラから
★九頭竜温泉、そしてロングドライブのバス宴会旅行
3時間のお気楽登山でしたので疲れは殆どありませんが、やはり最後の儀式(バス宴会旅に向けて最初の儀式かもしれない・・)「温泉♨」をキッチリ満喫しておかねばなりません。昼の温泉は贅沢だ・・
.......九頭竜温泉「平成の湯」で汗を流す、まだ昼前でした~.......



.......九頭竜湖を通過、ロックフェルダム(九頭竜ダム)の威容が見えた.......



温泉を満喫し、九頭竜湖を通過してバスは東海北陸自動車を南下して名古屋経由で東京方面へと戻ります。時刻はまだ13時、まだまだ長丁場・・。今回の主目的(バ゙ス宴会イベント)がスタートしました。
......宴会バス旅行の始まり始まり~!各自が旨い酒・つまみを持ちよりお裾わけ.......





.......青森の銘酒「田酒」を手にして喜びに浸る皆さん、このお酒はやはり旨い!.......




バスは東海北陸自動車から名古屋中心部を経由して静岡県へと入りました。今年春に開通オープンした新名高速道路を通ってみよう!山合いに貫通する道は確かにショートカットとなっており時間が早い。
......岐阜から愛知に入り、第2東名へと繋がる山岳橋梁、依然宴会は続く.......




夕方に駿河湾沼津SA到着。多くの観光客で賑っている!市街から入場できるSA広場から見る施設は実にお洒落で豪華。アミューズメント演出も実に魅力的。防災面でも観光需要刺激にもいいかも・・
..... 駿河湾沼津SAに到着!この頃は酩酊状態の人も多く・・(自分も・・笑)......



.......(左)活気溢れるお洒落なSA広場 (右)お土産屋や駿河鮨店で大賑わい.......



ここから見た駿河湾の夕暮れ光景は素晴らしかった!小生は12年前に静岡に住んでいたのでこの絶景は色々な角度から満喫しましたが、沼津高台から見る沼津アルプス・三保半島も実にいいネ~
......駿河湾沼津SAから仰ぐ沼津アルプス(静岡在住時に2回登ったな~).......




......(左)駿河湾に浮かぶ伊豆半島シルエット (右)静岡市方面を望む、左は清水の三保半島.....


泥酔寸前状態まで飲み続けて約4時間、眠って起きてまた飲んで・・長丁場アルコール漬けのバス旅もそろそろ終わりが近づいてきました。東名高速の先には雄大な富士山の雄姿が・・。素晴しいの一言
.......(左)第2東名の新清水JCTから仰ぐ富士山 (右)第2東名ルート図.......




今回は登山旅というよりも、一昔前の職場旅行という感じだったかも・・(苦笑)。帰宅したのは19時、昨夜出発してからまだ一日に満たない22時間・・。何とも濃縮たる夜行日帰りの弾丸ツアーでした~!
おわり
次回は、新宿区探訪「歌舞伎町・新大久保・西早稲田」をお送りします。



▲ by rollingwest | 2012-10-27 00:00 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(62)