<2020年10月25~26日>同級生2人で挑戦した難関峰「日光・女峰山」登山





★日光名峰「女峰山」!昨年の「男体山」苦行登山に続き、今秋も同級生と一緒に挑戦!
国内コロナ感染状況は国民意識が緩みまくって第3波拡大に陥り、政府もついにGOTOキャンペーンを見直す方針を決定しました。師走も近づき今年もあとわずか・・。自分にとって2020年はコロナ禍で、山登りデビューが夏までお預け(8月活動開始)となるわが登山人生で初体験の年となりました。
.....今年ラストの登山は、日光の名峰「女峰山」、」同級生ヒーチャンと1泊2日で挑戦.....


8月上旬の岐阜・小秀山で活動スタート、続く同じ月の下旬で立山・奥大日岳と月2回も遠征山旅に出かけ、9月は職場後輩達を連れて埼玉・日和田山。そして10月は中学同級生と日光の「女峰山」(200名山)に登ってきました。今年の登山はこれで筆納めとしたので2020最後の山行レポートです。
.....早朝に首都圏脱出して8時前に日光・霧降高原の登山口に到着、「女峰山」を目指す.....




今回同行者は今年8月に岐阜県名峰「小秀山」(200名山))に一緒に登ったヒーチャン(中学同級生)と再び!彼の本格的な登山デビューは2019年GWの故郷名峰「米山」登山でしたが、その秋に日光「男体山」、今年夏は「小秀山」と相当ハードな山ばかりへ連れて行っています。
2020年8月「小秀山&木曽路旅」の記事
.....(左)日光の街から正面に見える「男体山」 (右)右手に「女峰山」&「赤薙山」.....


しかしヒーチャンの登山に対する意欲は並々ならぬものがあり、高額な投資を惜しまず本格的な登山装備・防寒具をバッチリと揃えてくれました。今回は日光「女峰山」の登山、1泊2日の行程(無人小屋に寝袋で宿泊)で、朝に頂上でご来光を迎えるという計画を立ててみました。
.....(左)東武日光駅の駅舎(山小屋風) (右)JR日光駅の駅舎(風格と威厳が漂う).....


川崎自宅を早朝3:45出発、5時ヒーチャン自宅(浦和)に出迎え、東北道経由で日光・霧降高原の駐車場へ8時前に到着しました。今日も絶好の快晴日!車の中で朝食を摂り、8時半出発!
★【初日午前】:朝霧高原を出発!丸山~赤薙山コース、まだまだ余裕のハイキング気分
「女峰山」は「女貌山」「女体山」とも呼ばれ、日光山塊では「男体山」と対をなし、峰修行「日光三山掛け」の一番山として知られます。日光火山群の東部に位置する成層火山は、山頂火口が浸食され3kmの馬蹄形山稜になり、その西峰が女峰山、東峰が赤薙山と呼ばれています。
.....「女峰山」登山ルート(霧降高原からピストン山行)、快晴に恵まれ準備完了・出発~!.....




8時半から歩き始めた霧降高原の丸山コースは、長い木製階段(1445段)を登り切った先からのコース。ゲートを入り小丸山から赤薙山経由で女峰山に続く登山道があり、視界が開けた美しい景色が広がっています。右手には丸山、我々は左手の赤薙山方面へ向かっていきます。
....丸山トレッキングコースは家族連れでもお手軽なハイキングが楽しめる。開放感に溢れる.....




.....(上)小丸山から赤薙山に向かう長い木製階段 (下)紅葉と絶景パノラマに大感動!.....





階段最上部展望台からの大パノラマは感動的!赤薙山・丸山は緩やかな山容、眼下に日光の街並が一望!高原内は散策路が整備され「天空回廊」は家族でも周遊できる人気コース!
.....(上)眼下に見える日光の街、いい景色 (下)背後に見える「赤薙山」、まず第一関門.....




さらに登って行くと「焼石金剛」の立札が現れ、左手に「赤薙山」が迫ってきました。この頃はまだ十分余裕・・、無人小屋には簡単に到着できると信じており絶景を楽しみながらのオチャラケ気分
..... 「焼石金剛」到着、「赤薙山」が徐々に近づく。おどけるヒーチャン、この頃まだ余裕あり.....






しかしヒーチャンも寝袋やコンロ・食料の重い装備を背負っての登山は初体験!体力的にもキツくなり始めてきたようで、足取りはだんだんと重くなってきました。赤薙山に登る急傾斜コースに入ると彼の息は上がり始めるようになり、早くも少しずつ休みながらの牛歩状態に陥ってしまいました。
.....歩き始めは元気だったヒーチャンも重装備ザックで徐々に疲れが出始め辛い歩きに・・.....


序盤からペースが上がらぬヒーチャンとは離れない様に歩き進め、赤薙山頂上に2人が到着したのは11時15分、自分の計画では10時半に山頂だったので早くも40分以上の遅れが発生しているぞ・・!今回は重装備歩きなので地図コースより余裕をもった計画にしたつもりですが、ちと心配だなあ・・。
..... 赤薙山頂上には当初計画から45分遅れで到着、ここで早めの昼食タイム休憩.....




11時半近いので赤薙山頂で昼食を早めに摂ることにしました。山頂には鳥居があり背景には「男体山」が見えています。この名峰には昨年秋にヒーチャンも含め同級生3人で登りました。
..... 赤薙山頂から見えた「男体山」、円錐形に見えるぞ!昨年苦労して登ったなあ・・。.....


昨年秋は中高同級生(ヒーチャン&T鳥氏)の日帰り登山でした。「男3人で男体山」、まさに男の世界「u~m・マンダム」・・。「日光二荒山神社」の奥宮があり二荒権現大神が鎮座、この神様こそ日光信仰の中心で大明神として鎮座しています。この山も急峻で実にハードでした。
....昨年秋、柏崎同級生3人でマンダム「男体山」、ハードな修行登山は下山道は真っ暗.....





急峻な登り・下山でT鳥氏が足を痛めて予想外に時間が掛り、下山時は真っ暗闇の中でヘッドランプを付けて迎えに行った苦い思い出でした。「秋の夕暮れは釣瓶落とし」、今回は女峰山頂上近の無人小屋に16時前に到着する計画で高を括っていたのですが、またも悪夢の再来が・・。
2019年9月「日光男体山」修行登山」の記事
★【初日午後】:遥かなる「女峰山」、いつまで経っても到着しない長丁場のハード登山に!
昼前に再出発、標高を上げるにつれ山道の随所に残雪が見え始めてきました。当時点では赤薙山を越えたあと3~4時間程歩けば女峰山の頂上に立てるものと思っており、まだ少し余裕がありました。
.....(上)前日に降ったばかりの残雪の山道 (下)まだまだ「女峰山」は遠いなあ・・(泣).....






「赤薙奥社跡」は簡単に通過できると思ったら目前に聳える結構立派なピーク、素晴らしい景観でしたがここに至るも急峻登りで到着は13時過ぎとなりました。次の「一里ヶ曽根」は樹林が切れて少し展望が開け、女峰山の一部は見えますが山頂は手前の山に隠れたまま、まだまだ遠くてガックリ(泣)
..... 14:30「一里ヶ曽根」到着、絶景パノラマが見えるが、相当遅れて焦る気持が益々募る.....






途中に水場がありますが汗をかくどころか気温は下がるばかり、痩せ尾根を登って行くと氷柱や霧氷も現れ、初冬登山に様相が変わってきました。当初計画から1時間半近い遅れ、ヤバイなア・・
.....(上)ヒーチャンは苦境、殆ど足が進まない状況 (下)氷柱・霧氷、冬山みたいになってきた.....











ヒーチャンは初めて背負う重荷での長時間歩きで相当へばってきました。急峻な登山道はもう足が上がらないので、RWが後ろから彼のザックを持ち上げてフォローし続けますが苦労登山は長らく続きます。超絶景パノラマが眼下に広がっていますが、ゆっくり楽しむ余裕もなし・・
.....(上)夕暮れ残照に浮かび上がる山々 (下)ヒーチャン茫然!まだあんな先なのか!.....






苦労を重ねた上、女峰山頂上に立ったのは17時近く。展望は得られず寒い中で「女峰山神社」(滝尾神社奥社)の祠に祈願しました。あと30分下れば今夜宿泊する唐沢無人小屋が見えるはず・・、しかしガレ場があり小屋は見えない。秋の夕暮れは早くあっという間に真っ暗に!またもヘッドランプ!
.....(上)ヘトヘトになって女峰山頂上に到着 (下)唐沢小屋に向かい今回も真っ暗だ~.....




★【2日目】:夜明け前から行動開始、樹氷の道経由でロングコースを戻り無事下山!
晩秋の寒さは厳しく中々眠れず寝袋で震えながら夜明けを待ちました。もう眠れないので4時前に起床し、朝食を摂って出発準備を完了。真っ暗な中でヘッドランプを装着、5時過ぎ出発!
.....(左)放射冷却の夜、寒さに震え眠れず (右)夜明け前からヘッドランプで歩行開始.....




暗闇の中で徐々に明るくなってくる中でガレ場を再び登り返し、ご来光を仰ぐため頂上を目指しますがガスがずっと立ちこめたままです。6時半頂上に到着するまでついに太陽は見えずじまい・・。快晴で素晴らしい夜明けが見られると期待していたのに・・、何とも残念でした(泣)
.....(左)再び女峰山頂上、ご来光は叶わず! (右)登山道は霧氷の自然芸術光景が広がる.....


ここからは再び前日苦労して登って来たロングコースを戻り下って行こう!放射冷却影響で頂上部の気温は氷点下となり、山道は樹氷で真っ白な花の道が続いています。こんな冬山登山の様な状況になるとは予想もしませんでしたが、滅多に見られないレアな体験ができた~!
....こんな美しい霧氷の山道を長く歩いた経験は少なかったので感激!でも寒かった~!....





....(左)赤薙奥社跡を過ぎて赤薙山へ向かう稜線道 (右)超ロングコースの地図再確認.....


帰り道は同コースですが下り主体なので前日よりはまだ楽な歩き・・、しかしヒーチャンは重荷で軽快な歩きとはいかず当初計画から遅れるペースは変わりません。本来は昼には登山口駐車場に下りる予定ですが、赤薙山山頂が11:15、焼石金剛に昼頃到着見込みで2時間遅れのペースだな・・。
.....(左) 赤薙山山頂にようやく到着 (右)焼石金剛までくるとFINISHもそろそろ近い!.....






ここまで来ると再び日光の街が眼下に開け気持ちいい大パノラマが広がっています。この辺りでは小雨が降り、前日の様な快晴青空とはなりませんでしたが丸山コースの紅葉は見事~!
....丸山と美しい紅葉!この辺りで雨が時たま降り始め傘を差しながらの下山道を行く.....


前日に辟易しながら登った長い木製階段は雨に濡れていますが軽快に下って行きます。そして雨は上がり綺麗な虹が見えてきた!小丸山の木道を歩き13時過ぎには車に到着。ヒーチャンもかなり遅れて到着しましたが、無事下山できてよかった!今回も頑張りましたね~!
.....(上)小丸山の1445段の雨に濡れた木道階段 (下)再び晴れ渡り、虹が見えてきた!.....




今回は初日が快晴でしたが、頂上で念願の日の出が見られなかったし、2日目は曇りで小雨もあったので引分けって感じかな・・。でも連続無敗記録は33(24勝9分け)に伸ばすことができ、日本200名山は合計169座となりました。ヒーチャンも苦労しつつも重荷で長距離を歩き抜き素晴らしい!
.....(左) 小丸山周辺ハイキングコース図 (右)ようやく駐車場!無事に帰還よかった~!.....






さて今年はコロナ過でわが登山シーズンは8~10月のたった3ケ月で終了となりましたが、短かい期間に4回登山と200名山3座制覇なので大満足!来年は4月に屋久島登山に挑戦します。
おわり
▲ by rollingwest | 2020-11-22 17:37 | ローリングウエスト山紀行 | Comments(202)