【熊野古道・伊勢路】一気参拝旅⑥(最終編):「猿田彦神社」~「熱田神宮」&日本神話の謎




★平成LASTから令和にかけて2年越しでレポートしてきた巡礼旅記事もついに完結!
熊野古道・伊勢路の旅は2018年GW、旅記事の執筆スタートが昨年の2019年4月、当時は平成30年最後の月でした。気が向いたときにダラダラと書き綴ってきた巡礼レポートですが今回で6編目、いつまでも平成時代の旅を書いている訳もいかないのでこれで最後の筆納めとなります。
..... 2018年GW熊野・伊勢路20数社のパワースポットを巡礼、一気通貫(2泊3日)の 旅.....





①:熊野古道レビュー&熊野本宮大社編
2018年に職場後輩OH君(柏崎出身・御朱印集め・霊場巡礼好き)から「熊野三山に是非連れて行ってほしい」と要望があり、当年GWに2泊3日で紀伊半島南部から名古屋までレンタカーで一気通貫に駆け抜ける中年男2人のパワースポット巡礼旅を企画しました。熊野・伊勢路の20数ケ所の寺社(熊野三山~那智勝浦~伊勢神宮~熱田神宮)をテンコ盛りで巡り大いに堪能しました。
....第1~3編は熊野三山を中心にレポート!その後4~5編は伊勢路を北上していく....




②:熊野速玉大社・神武東征・勝浦温泉編
【全体の旅行程】:⇒初日早朝に羽田空港出発、朝8:40に南紀白浜空港に到着後、レンタカーを借りて9:00熊野古道の旅がスタートしました。初日は熊野本宮大社・速玉大社を廻り勝浦温泉に浸かり、翌日は熊野那智大社・那智の滝~伊勢路海岸線を北上し鳥羽に宿泊。最終日は二見ヶ浦から伊勢神宮(外宮・内宮)を訪問、最後は名古屋の熱田神宮で参拝し新幹線で帰京した濃厚な旅!
.....那智大社&那智の滝、青岸渡寺(西国三十三観音の一番札所)は2回目の参拝.....


.....日本で最も有名な滝の一つ「那智の滝」、2回目の対面だが荘厳さにあらためて驚いた....




.....神倉神社ゴトビキ岩(神武天皇が立った岩)、獅子岩、伊勢路海岸の奇岩絶景を巡る.....


③:熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝
かねてから深い興味を持っていた南紀・伊勢の古代ミステリー(秦始皇帝から不老不死薬を探すよう日本に派遣されたユダヤ人「徐福」の上陸地、謎に満ちた「伊雑宮」(神宮起源)、ゼロ磁場パワースポットの「瀧原宮」を初めて訪問することができて、古代ミステリー好きのRWは大満足でしたネ~!
.....(左)熊野三山参詣を完了、新宮・熊野市を北上 (右)徐福やユダヤ伝説が潜む伊勢路.....






......強力磁場の根源地「瀧原宮」や想像しえない秘密が隠される「伊雑宮」とついに対面.....








④:熊野古道・伊勢路の古代ミステリー探訪
前回記事は「二見ケ浦」&「伊勢神宮」(外宮・内宮)迄でしたので、最終編は伊勢神宮近くの「猿田彦神社」レポートから開始。そして名古屋へと移動し、「熱田神宮」を参拝しで締めとします。皆さんには目から鱗の信じ難いようなマニアックな内容が書き綴られていますが、懲りずにお付き合い下さい。
.....二見ケ浦に浮かぶ富士山、伊勢・二見は主要霊場を結ぶレイライン上にある聖地.....








⑤:二見ケ浦(二見玉興神社)、伊勢神宮(外宮・内宮)
★伊勢神宮の成立経緯&出雲大社と熊野大社の関係
前回記事では伊勢神宮のルーツ・秘密が隠されている「伊雑宮」(原始ユダヤ文化とも関連)を紹介しましたが、今回も伊勢神宮の古代ミステリーをマニアックに語ってみましょう。まずは伊勢神宮成立の経緯、出雲大社や大神神社(奈良)・熊野大社との深い謎の関係を探ってみたいと思います。
.....近畿パワースポット(伊勢・元伊勢・熊野・淡路島・伊吹山)を結ぶと五芒星が出現する!....





当初「天照大神」は大和の国(奈良・三輪)にある「大神神社」の皇居内に祀られていましたが、皇居外の最も神聖な場所に祀られるべきと、各地を巡りこの伊勢の「五十鈴川」周辺が適地として選ばれたのです。「日本書紀」によれば遷宮の経緯が以下の内容で記載されています。
.....伊勢神宮(天照大神)と出雲大社は平城京を挟んで日が昇り沈む陰陽の関係にある....



大和朝廷は大三輪神社の中で「天照大神」と出雲神「倭大国魂神」(大物主=大国主)を共に宮中で祀っていましたが紀元前93年(崇神天皇)に国中疫病が蔓延し民は荒れ反乱が起こったのです。天皇は鎮静祈願を日夜捧げましたが、次第に両方・神の祟りを恐れるようになりました。大三輪神社(大神神社)のルーツは出雲の神、「国譲り」と称して大和朝廷に滅ぼされた怨念呪いだったのでは・・!
.....崇神天皇期に発生した疫病は大和政権で征服された出雲の祟りと恐れられた....




2つの神はパワーが強すぎて同居祭祀を避けるため別々に祀るための相応しい場所を探すべく、天照大神の新しい鎮座地選定を豊鍬入姫命に託しました。次の垂仁天皇時代、豊鍬入姫命の後継者「倭姫命」が大和から旅立って数々の地をリサーチ後、天照大神を祀るため各地を巡り20数ケ所が一時的に仮の伊勢神宮となりました。途中で一時鎮座した地は元伊勢と呼ばれています。
......(左)2つの神を離れさせるべきと決めた「崇神天皇」 (右)太陽神「天照大神」......




ついに倭姫命は伊勢の国にたどり着きました。当地は海に囲まれ稲作も盛ん、海山の幸に恵まれた豊かな地なので、天照大神から『美し国・伊勢の鎮座でOK!』との神宣を受け終にこの地が最終遷宮地と決められ伊勢神宮への大巡幸が完了したのです。
.....「倭姫命」が「天照大神の鎮座地」を求め数々の地を探訪、ついに伊勢に辿り着く......



倭姫命は伊勢で天照大神を祀る最初の皇女となり、神宮祭祀・宮社神田・神領を選定しました。禰宜、大物忌の奉仕職掌、祓の法を定めて現在の基礎を確立し「倭大国魂神」(大物主)は天理市の大和神社に鎮座したとのこと。伊勢と出雲はただならぬ深い関係にあるのです。また、出雲国には「出雲大社」と並ぶ最高社格の一之宮がもう一つあります。それは熊野古道・熊野本宮大社の根源である「出雲・熊野大社」です。
.....出雲大社と並ぶ一之宮「出雲・熊野大社」、和歌山「熊野本宮」のルーツはここだった......


熊野信仰の中心が「熊野本宮大社」で、主祭神は家都御子神と仰がれている神様です。熊野というと和歌山の熊野本宮大社を思い浮かべる方が多いですが、実はそのルーツは島根県松江市にある「熊野大社」なのです。出雲大社と共に出雲国一の宮として社格を誇り地元では古来より古より崇敬を集めています。出雲熊野大社の方が出雲大社に対して上から目線で接するらしい。
....出雲神話のスサノオ八岐大蛇退治、「草薙の剣」(天叢雲剣)は大蛇の尾から見つかる.....



熊野大社の創建年代は不明ですが、その信仰の始まりは神代に遡ると言われています。出雲八雲の地名は、出雲神話に登場する祭神・スサノオノミコトが詠んだとされる「八雲立つ~」の歌に由来します。八岐大蛇伝説は「草薙の剣」は現在「熱田神宮」の中に置かれています。
★天孫降臨神話に登場する天狗のモデル「猿田彦神社」を参拝
伊勢市を去るにあたって、伊勢内宮の隣に鎮座する「猿田彦神社」を発見!「猿田彦」とは天孫降臨でニニギノミコトを案内した天狗の風貌をした地場神で人々を善い方に導く「道開き」の神、方位除・災除・地鎮・事業繁栄利益をもたらす神として崇敬されています。伊勢市を出る前に参拝してみよう!
....伊勢神宮内宮・おかげ横丁の近隣にある「猿田彦神社」(猿田彦&天鈿女命)に参拝...



「猿田彦神社」という名前の神社は全国津々浦々にありますが、「伊勢の猿田彦神社」は伊勢神宮の近くに鎮座しているという点、伊勢神宮創建の皇女「倭姫命」に縁がある点、境内にある方位石という八角形の石柱からパワーを貰えるということから多くの参拝者を集めています。
....「猿田彦神社」、伊勢神宮創建の皇女「倭姫命」の直系子孫も当神社に祀られている...


天孫降臨神話では「瓊々杵尊」(ニニギノミコト)が、高天原から地上に降りる際に枝分かれ道に差し掛かり、その分岐点に一柱の男神「猿田彦」が待ち受けていました。その風貌は、鼻が異様に長く背丈は2m、眼光鋭く顔は赤く鬼灯の如く輝いており、まさに「天狗」の原型と謂われます。また天照大御神が天岩戸に隠れた時に岩戸の前で踊った「アマノウズメ」は猿田彦の妻です。
....日本神話に登場する「猿田彦」「天鈿女命」、手塚治虫「火の鳥」では鼻の大きい野人風貌...





「猿田彦大神」を祀る神社は出雲にもあり「佐太神社」は「出雲二之宮」の超重要な位置づけです。神無月は日本中から八百万神様が出雲の稲佐浜で話し合うため集まるのですが、その時にまず集まるのが「佐太神社」です。猿田彦大神が全国の神々を出雲まで道案内する役割を果たしているのです。
.... 猿田彦を祀る出雲「佐太神社」、八百万の神を出雲大社まで導く道案内役割....

全国には「天狗伝説」が至る所にありますが、神の如くまたは妖怪の様にも見える「天狗」の姿は山岳修験道の「山伏」にも似ています。この正体やルーツは一体何なのでしょう!「猿田彦」「天狗」「山伏」の類似性から日本古代史ミステリーの一端を語ってみたいと思います。
.....猿田彦神社本殿の内部、本殿前には八方位導きを示す八角形の柱が鎮座している....




天狗・山伏とユダヤ教徒の姿を見比べて下さい。完全に酷似しています。鼻が長く背が高く目が鬼灯の如しユダヤ教徒も山伏・天拘も同じ頭箱巾をつけています。ユダヤ聖職者の頭箱(フィラクリティ)には聖書の一説が入っており、日本修験者の兜巾には経文が入っており偶然とは思えません。
....猿田彦や天狗・山伏は渡来したユダヤ教徒が山に入り修行した姿の伝説化と謂われる....







天狗や山伏が持つのは「虎の巻」、ユダヤ人が持つのは「トーラの巻物」(トーラ・スクロール)古代イスラエル人がシナイ山で神から「トーラ」(モーゼが記した五書)を授かったものです。ユダヤ人はショウファー(山羊の角笛)を吹き、山伏は法螺貝を吹きます。縄文時代に旧ユダヤ人が日本に辿り着き、ユダヤ教や聖職者儀式を日本に持ちみ山岳修験や古代神道へと変化していったのです。
★伊勢神宮を巡る古代史ミステリー(レイライン、ユダヤ文化との繋がり)
.....彼岸日に太陽が通過するレイラインには名立たる神社が並ぶ!近畿の五芒星も注目....

伊勢神宮や元伊勢(伊雑宮・籠神社)は全国主要パワースポット(富士山・出雲大社・大山)は互いに「レイライン」(太陽の通り道)で結ばれており、伊勢・元伊勢・熊野・伊吹山・淡路島・高野山は平城京を囲む五芒星で象られた不思議な配置となっており古代ユダヤ聖地と紐づいていると謂われます。
伊勢神宮とユダヤ文明の謎・レイライン
.....平城京を中心とする五芒星、ユダヤ・六芒星は伊勢神宮(八咫鏡・灯篭)に深い関係....





また伊勢神宮に祀られている「八咫鏡」(三種の神器)の裏にはヘブライ語が記されていると謂れ、伊勢神宮の灯篭にはユダヤ六芒星が刻印されています。「八咫鏡」は「御船代」という聖なる唐櫃に納められていますが、これこそが失われた聖櫃「アーク」だという説もあるのです。そういえばユダヤの聖櫃を担ぐ光景と神職が神輿を担いで練り歩く光景はまさにそっくりです。アークと神輿もソックリ!
.....(左)神主が神輿を運ぶ光景はユダヤのアークと酷似 (右)伊雑宮と伊勢神宮ライン...




聖櫃アークはユダヤ支族が大陸を渡り、中国経由で最果の日本へ辿り着き九州へ持ち込んで一度は宇佐神宮に置かれたとのこと。その後瀬戸内海・四国経由で運ばれ、大和に持ち込まれたものの、今は伊勢神宮地下に眠っているらしい。奇想天外な話ですが、四国剣山にはアーク伝説が実際残っており、戦後マッカーサーGHQが剣山アークを徹底調査したのはまぎれもない事実です。




失われたアーク聖櫃がユダヤから日本に持ち込まれ四国徳島経由で大和に渡り、その神威が凄まじく各地浪を続けて今は伊勢神宮の地下に眠っているという伝説は意外と真実なのかもしれません。
★熊野・伊勢路の神社巡り旅の最後は名古屋「熱田神宮」を参詣、新幹線で帰京
名古屋に出て、熊野・伊勢路旅のLASTの熱田神宮を初参拝して締めることにしました。「熱田さん」の名で古くから崇敬を集める名社の創建は景行天皇の時代(BC113年)、静かな参道を拝殿目指して歩くだけで、身が清められるような清浄な空気に満たされています。
.....名古屋といえば「熱田神宮」!ついに神話に縁の深い憧れの神宮を参拝することに!....


熱田神宮は、全国で16社しかない特別な神社「勅祭社」の一つです。別格が伊勢神宮で、その他15社は、鹿島神宮(茨城)、香取神宮(千葉)、氷川神社(埼玉)、明治神宮(東京)、熱田神宮(愛知)、近江神宮(滋賀)、上賀茂神社・下鴨神社・石清水八幡宮・平安神宮(京都)、春日大社・橿原神宮(奈良)、出雲大社(島根)、香椎宮(福岡)、宇佐神宮(大分)となります。
....ヤマタノオロチの草薙神剣が当地に鎮座する。「日本武尊」神話も振り返り深く参詣・・....




熱田大神は、三種の神器の1つ・草薙神剣をご神体とする天照大神とされます。草薙神剣とは八岐大蛇の尾から出てきた太刀(正式名・天叢雲剣)。皇位継承印である神剣は日本武尊に授けられ東征時に静岡焼津付近で賊に囲まれ焼き殺されそうになったとき、神剣が草を薙ぎ倒して難を逃れたことから「草薙神剣」と呼ばれるようになりました。
熱田神宮と草薙剣、謎のレイライン
....「熱田神宮」の入口は3つ「東門」「西門」「南門」、最終日の参拝は雨になってしまった....



日本武尊は伊吹山で没しましたが、草薙神剣は現在の名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたままとなり、その後妃(宮簀媛命)が当地に鎮座したことで熱田神宮が創建されました。スサノオ・八岐大蛇神話は出雲の物語・・、今回の旅で「熱田神宮」「伊勢神宮」「熊野大社」「出雲大社」の4つの大社は日本神話の中で関連があるんだなあ・・と再認識しました。
<2013年>「スサノオ・八岐大蛇伝説」の史蹟を訪ねて
....神話時代から生い茂っている楠の森、こんな大都会に歴史深い原始林があったとは!....


約6万坪の境内は、樹齢千年を超えるという楠が生い茂り、心身ともに英気を養うことができます。宝物館には皇室を始め全国崇敬者から寄せられた奉納品6千点が収蔵展示されています。金色に輝く宮殿のような光景に圧倒されしばし時を忘れる程の荘厳さでした。
....熱田神宮「宝物館」はまるで神の異次元世界に迷い込んだような神秘的雰囲気....


2年前に一挙20数社の寺社・パワースポットを駆け抜けた「熊野・伊勢路」の旅シリーズも今回で筆を置きたいと思います。いつもながらの欲張り旅でしたが、あらためて熊野・伊勢の信仰の歴史・神秘性を体感し、一生思い出に残る巡礼旅でした。こうして2年越しに当時を振り返りながら歴史・ミステリーを解き明かしながらレポートすると自分自身も醍醐味を感じながらレビューできて大いなる幸せ!
....南紀白浜空港に入り、20数社を一気通貫の旅が完了!名古屋駅から新幹線で帰京....




昨年GW前に記事の執筆を開始しましたが令和新時代を迎えて国民全体が高揚感と期待・喜びに溢れていました。その半年後は台風被害が連続襲来し年明けからはコロナウイルス感染拡大、予想される経済恐慌・・、1年後に誰がこんなことを予想したことでしょう。伊勢神宮・熱田神宮の神様!出雲大社・熊野大社の神様!日本の国難を救って下さいませ~!ただただ祈念するばかりです。
おわり
伊勢神宮・天照大神の起源・謎 近畿の五芒星 【パワースポット】
神道とユダヤ教との類似点とは! 猿田彦の様々な伝説(外国人?天狗?)
「熱田神宮」(草薙の剣が御神体) 出雲大社と伊勢神宮の秘密
「失われたアーク伝説」剣山(四国徳島)のミステリー
▲ by rollingwest | 2020-07-13 05:05 | Comments(186)